JPH0428600B2 - - Google Patents

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JPH0428600B2
JPH0428600B2 JP61061615A JP6161586A JPH0428600B2 JP H0428600 B2 JPH0428600 B2 JP H0428600B2 JP 61061615 A JP61061615 A JP 61061615A JP 6161586 A JP6161586 A JP 6161586A JP H0428600 B2 JPH0428600 B2 JP H0428600B2
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JP
Japan
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window glass
adhesive
glass
assembly
conveyance
Prior art date
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JP61061615A
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JPS62216877A (ja
Inventor
Masanobu Komatsu
Toshiharu Sakamoto
Shigeo Okamizu
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Priority to KR1019870002376A priority patent/KR930009526B1/ko
Publication of JPS62216877A publication Critical patent/JPS62216877A/ja
Publication of JPH0428600B2 publication Critical patent/JPH0428600B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J1/00Windows; Windscreens; Accessories therefor

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両ボデーにウインドガラスを組付
けるための車両用ウインドガラス組付装置に関す
る。
(従来技術) 自動車等の車両ボデーにウインドガラスを組付
ける組付装置は、通常ウインドガラスを搬送する
とともに、その搬送途中で必要な前処理(プライ
マー加工等)を施し、その後ボデイーに取付ける
ようにした搬送組付ラインとして構成される。
ところが、自動車等車両のウインドガラスに
は、ポリウレタンシーラ等の接着剤によりボデー
に直接接着して取付けられる接着式ウインドガラ
スと、ウエザストリツプ等のシールラバーを介し
て取付けられるシールラバー式ウインドガラスと
の2種類がある。
そして、上記両ウインドガラスの搬送組付工程
はそれぞれ異なつている。例えば接着式ウインド
ガラスの場合には上記プライマ(接着補助剤)塗
布や接着剤塗布等の前処理が必要となるが、シー
ルラバー式ウインドガラスの場合にはその様な前
処理は不要である。
このような搬送組付工程の違いにより、従来上
記両ウインドガラスの搬送組付ラインは別個独立
に構成されているのが普通である。
また、上記のような直接接着によるウインドガ
ラスの取付方法を採用した場合において、当該ウ
インドガラス周縁の車両ボデーに対する接合面に
は、一般に接着剤塗布機能を備えたロボツト等の
自動的な接着剤塗布装置により上記ポリウレタン
シーラ等の接着剤が所定の高さに塗布されるよう
になつている(例えば、実開昭60−95974号公報
参照)。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、上記搬送組付ラインを上記の様に接着
式とシールラバー式とで別個に構成するのは、ラ
イン設置スペース、ライン建設コスト、ライン稼
動、ライン保守等種々の面で非効率的であり、本
来双方の搬送組付ラインを1つにまとめた形の両
用型のウインドガラス搬送組付ラインを構成する
ことが最も望ましい。
さらに、上記のような接着剤塗布装置による接
着剤の塗布は、一般にノズル部から上記接合面に
対して接着剤を吐出する構造が採用されているた
めに当該塗布時に接着剤中に空気が混入する恐れ
があり、該空気の混入によつて接着剤の吐出量が
変動し、結局上記ウインドガラス接合面に塗布さ
れた接着剤の塗布高さ(塗布量)を不定にする問
題がある。この問題は、上記のような空気の混入
のみに限らず、例えば接着剤の供給圧の変動やウ
インドガラスと塗布ノズルとの相対的な移動速度
の変動などによつても同様に生じる。
このように接着剤の塗布状態が変動すると、当
該ウインドガラス接合面の接合強度が不充分とな
るので、上記のような接着剤の塗布状態の良否は
何等かの手段で正確に検出し、その良否を正確に
判定し、選別しなければならない。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記の問題を解決することを目的と
してなされたもので、ウインドガラスを搬送して
車両ボデーに組付ける車両用ウインドガラスの組
付装置において、接着剤により車両ボデーに組付
けられる接着式ウインドガラスとシールラバーを
介して車両ボデーに組付けられるシールラバー式
ウインドガラスとの双方を搬送可能な第1のウイ
ンドガラス搬送装置と、この第1のウインドガラ
ス搬送装置に付設されていて、当該第1のウイン
ドガラス搬送装置によつて搬送される上記接着式
ウインドガラスに接着剤を塗布する接着剤塗布装
置と、この接着剤塗布装置によつて塗布された接
着剤塗布状態の良否を判定する塗布状態判定手段
と、上記接着剤塗布装置よりもウインドガラス搬
送方向下流側位置において上記第1のウインドガ
ラス搬送装置に連設され、上記接着剤塗布装置に
よつて接着剤が塗布された接着式ウインドガラス
を上記車両ボデーに組付けるウインドガラス自動
組付装置と、上記第1のウインドガラス搬送装置
のウインドガラス搬送方向下流側端部に接続して
配設され、該第1のウインドガラス搬送装置によ
つて搬送された上記シールラバー式ウインドガラ
スを車両ボデーのウインドガラス手動組付位置に
搬送する第2のウインドガラス搬送装置と、上記
塗布状態判定手段によつて接着式ウインドガラス
の接着剤の塗布不良が判定されたときには上記第
1のウインドガラス搬送装置による上記自動組付
装置への搬送に代えて上記第2のウインドガラス
搬送装置による上記ウインドガラス手動組付位置
への搬送に切り替える搬送制御手段とを備えてな
るものである。
(作用) 上記の手段によると、接着式とシールラバー式
の2種類のウインドガラスを一系統の搬送組付ラ
インとして共通化することができるだけでなく、
接着剤の塗布状態の良否をも判定し、該判定結果
により接着剤の塗布状態が良好でない場合には既
設のマニユアル作業を前提としたシールラバー式
のウインドガラス組付位置への移送を可能とした
から、当該接着剤塗布不良状態の修正、マニユア
ル組付等を任意に行なえるようになる。
(実施例) 以下、図面第1図〜第13図を参照しながら本
発明の実施例について詳細に説明する。
先ず第1図は、本発明の実施例に係る車両用ウ
インドガラス組付装置を示す平面図である。
図示の組付装置は、ウインドガラス2を搬送す
る第1のウインドガラス搬送装置(以下、単に第
1搬送装置という)4と第2のウインドガラス搬
送装置(以下、単に第2搬送装置という)6とを
備えて成り、該第1搬送装置4には予備搬送装置
8によつて接着式とシールラバー式双方のウイン
ドガラス2がフロントガラスおよびリヤガラスの
ペア状態で共に搬入されるようになつている。
予備搬送装置8は組付装置本体の1階部分に、
また第1および第2搬送装置4,6は同本体の2
階部分に配設され、上記予備搬送装置8から上記
第1搬送装置4へのウインドガラス2の受け渡し
はバーチカルコンベア10を介して行なわれる。
また、上記2階部分には、上記第1および第2搬
送装置4,6に沿つて、ウインドガラス2が取付
けられる自動車ボデー12を矢印A方向にピツチ
送りするボデー搬送装置13が配設されている。
上記予備搬送装置8においては、ウインドガラ
ス2が矢印B方向に搬送され、この予備搬送装置
8による搬送過程において接着式ウインドガラス
はプライマ塗布ロボツト(図示せず)によりプラ
イマが塗布され、かつこの塗布ロボツトよりもガ
ラス搬送方向下流側の所定位置において適宜作業
者等の操作(マニユアル)によつてシールラバー
式ウインドガラスが当該予備搬送装置6上に割込
み供給される。
予備搬送装置8によつて接着式およびシールラ
バー式双方のウインドガラス2は上記バーチカル
コンベア10の下部に先ず搬入され、その後該バ
ーチカルコンベア10によつて上記上方の2階位
置まで持ち上げられ、そこからバーチカルコンベ
ア10と第1搬送装置4との間に設けられた第1
移送装置14によつてさらに第1搬送装置4上に
移送される。
第1搬送装置4上には、形状補正位置16、位
置決め位置18、接着剤塗布位置20および反転
位置22がそれぞれ設定されており、該第1搬送
装置4は上記第1移送装置14によつて移送され
た上記2種双方のウインドガラス2をこれらの各
位置に対して、順々にピツチ送り(間欠送り)す
るように構成されている。
この第1搬送装置4上に移送されたウインドガ
ラス2のうち接着式ウインドガラスは、先ず形状
補正位置16において以下に述べるガラス支持台
(第1図には図示せず)上に吸引固定されて、正
規形状に補正され、位置決め位置18において位
置決め装置26により図示X,Y(上下並びに水
平移動),θ(回転移動)方向に移動せしめられて
所定位置に位置決めされ、接着剤塗布位置20に
おいてこの第1搬送装置4に沿つた位置に付設さ
れた接着剤塗布ロボツト28によりポリウレタン
シーラ等の接着剤73(第3図参照)が塗布さ
れ、次の反転位置22において反転装置30によ
り上記接着剤塗布面が下側になるように反転せし
められ、その後、この反転位置の近傍、すなわち
上記接着剤塗布ロボツト28よりもガラス搬送方
向下流側位置において該第1搬送装置4に付設さ
れたウインドガラス組付ロボツト(特許請求の範
囲中の組付装置に該当する)32により、当該ウ
インドガラス組付ロボツト32の傍をピツチ送り
されてくる自動車ボデー12に対して自動的に組
付けられる。
また、上記第1搬送装置4上に移送されたウイ
ンドガラス2のうちシールラバー式ウインドガラ
スの方は上記形状補正位置16、位置決め位置1
8および接着剤塗布位置20をそれぞれそのまま
通過して上記反転位置22までピツチ送りされ、
反転位置22から反転されることなくそのままの
状態で第2搬送装置6上に送出される。
上記位置決め装置26の部分には、第3図に示
すように接着式ウインドガラスとシールラバー式
ウインドガラスの種別および形状を判別するウイ
ンドガラス判別手段92が設けられており、その
判別データが後述するコントロールユニツト90
に入力され、該入力に応じたコントロールユニツ
ト90の制御によつて上記接着剤塗布ロボツト2
8並びに反転装置30が作動する。上記ウインド
ガラス判別手段92による種別および形状の判別
は、具体的には上記位置決め装置26部の後述す
る位置決め用ローラ454〜459のX・Y方向
の変位量を例えばロータリパルスエンコーダでそ
れぞれ検出することによつて行なわれる。
第2搬送装置6は、上記第1搬送装置4のウイ
ンドガラス搬送方向下流側側端部、すなわち上記
反転位置22に接続して配設され、第1搬送装置
4から受け取つたシールラバーを自動車ボデーへ
のウインドガラス組付位置34に搬送する。この
第2搬送装置6は、具体的には図示の如く第2移
送装置36を介して第1搬送装置4に接続された
第2搬送装置本体62と、該本体62と上記ウイ
ンドガラス組付位置34とを結ぶ第3移送装置6
4とから成り、第2移送装置36は第1搬送装置
の反転位置22に送られたシールラバー式ウイン
ドガラスを第2搬送装置本体62に必要に応じて
180゜回転(矢印D)させて移送し、移送されたウ
インドガラス2はこの搬送装置本体62によつて
矢印E方向に連続搬送され、次いで第3移送装置
64によつてガラス組付位置34に搬送される。
この様にしてガラス組付位置34に搬送されたシ
ールラバー式ウインドガラスは、例えば組付治具
37上に載置され、この組付治具37を用いて作
業者により手動で自動車ボデー12に取付けられ
る。
ところで上記の説明は接着剤塗布ロボツト28
が正常の場合、すなわち接着剤の塗布状態が良好
な場合の本組付装置の作動説明であるが、上記接
着剤塗布ロボツト28が故障又は不調等によつて
良好な接着剤の塗布状態を維持し得なくなつたと
きは以下の様に作動する。
すなわち、接着剤塗布ロボツト28によつて接
着剤が塗布された接着式ウインドガラスは、先ず
上記ウインドガラス判別手段92でその種別が判
別された時点で第3図に示す接着剤塗布状態判定
回路が作動することから、その塗布不良が自動的
に判定され、その判定信号により、搬送制御手段
88を駆動(詳細は後述)して前述したシールラ
バー式ウインドガラスの場合と同様に、反転位置
22で反転せしめられることなく第2移送装置3
6、第2搬送装置6を介して上記ガラス組付位置
34まで移送される。そして、このウインドガラ
ス組付位置34に搬送された接着式ウインドガラ
スは、例えばシールラバー式ウインドガラスと同
様に作業者によつて接着剤の塗布不良を修正した
上で手動で自動車ボデー12に組付けられる。
上記バーチカルコンベア10、第1移送装置1
4、第1搬送装置4、位置決め装置26、接着剤
塗布ロボツト28、反転装置30、ウインドガラ
ス組付ロボツト32、第2移送装置36および第
2搬送装置6、すなわち第2搬送装置本体62と
第3移送装置46とは、上記した作動が適正に行
なわれるようにコントロールユニツト90によつ
て制御される。また、上記第1搬送装置4の制御
には、上記ガラス支持台によるガラスの吸引制御
も含まれ、また該コントロールユニツト90によ
つて自動車ボデーの搬送装置13も制御される。
もちろん、これら各装置の制御は、中央制御装置
によらず必要に応じて個々に行なつても良い。
次に、上記第1搬送装置4および第2搬送装置
6における搬送過程について、さらに詳細に説明
する。
先ず第2図は、第1および第2搬送装置4,6
部分をより詳細に示す平面図、第7図は第2図に
示される第1および第2搬送装置4,6部分をよ
り詳細に示す正面図、第8図はウインドガラス組
付ロボツト単体を示す正面図、第9図は第1搬送
装置4の一部を構成するガラス支持台を示す部分
断面正面図、第10図は第9図に示すガラス支持
台の一部省略平面図、第11図は第9図の−
線矢視図(ガラス支持台の基部平面図)、第12
図は位置決め装置の平面図、第13図は第12図
の−線断面図である。
すでに述べたように、接着式およびシールラバ
ー式の双方のウインドガラス2が混入状態で上記
バーチカルコンベア10により持ち上げられ、そ
れらは、特に第7図に示されている様に、第1移
送装置14の矢印F方向に移動可能な吸着手段1
4によつて第1搬送装置4の形状補正位置16に
位置しているガラス支持台42上に載置される。
第1搬送装置4は、第7図に示す様に、ガイド
レール48と、該ガイドレール48に沿つて移動
するウインドガラス支持用の上記ガラス支持台4
2とで構成されている。ガラス支持台42は8台
(ガイドレール上面部に位置している4台のみ図
示)設けられ、それらはシリンダあるいはチエー
ン等の間欠送り手段(図示せず)によつて矢印G
で示すようにエンドレス状にピツチ送りされる。
従つて、各ガラス支持台42は順次上記位置1
6,18,20,22に間欠的に送られてそれら
の各位置で所定時間停止し、この停止している間
に形状補正、位置決め、接着剤塗布、反転作業が
行なわれる。
各ガラス支持台42は、特に第9図および第1
1図に詳細に示されている様に、ローラ421を
介してガイドレール48に支持されている中空状
の基部422と、該基部422の中空部にY方向
に配設された2本のガイドロツド423に嵌合せ
しめられ、該ガイドロツド423に沿つてY方向
にスライド自在な中空状のY方向スライド部42
4と、該Y方向スライド部の中空部にX方向にス
ライド自在なX方向スライド部426と、該X方
向スライド部の中央にθ方向に回転自在に嵌入せ
しめられた回転軸427と、該回転軸427の上
部に固設されたパレツト部428とを備えて構成
されている。第9図に示されているように、回転
軸427とX方向スライド部426の軸受部との
間に皿バネ429が配設され、この皿バネ429
により、回転軸427を介して上記パレツト部4
28が上方に所定の力で付勢されている。また、
第11図に示す様に、上記基部422はローラ4
21の他にさらに二点鎖線で示すローラ430を
必要に応じて具備させることができる。
上記基部422には、第9図および第10図に
示す様に(第11図では省略)、パレツト部42
8をクランプするクランプ装置431が固設され
ている。パレツト部428は、上記の如くX方向
スライド部426に対してθ方向に回転自在であ
り、該X方向スライド部426はY方向スライド
部424に対してY方向にスライド自在であり、
該Y方向スライド部424は基部422に対して
Y方向にスライド自在であるので、結局上記パレ
ツト部428は基部422に対して、X,Y,θ
方向に移動自在となつている。上記クランプ装置
431は、このパレツト部428を基部422に
クランプするものであり、シリンダ432によつ
て矢印H方向に移動せしめられるロツド433
と、該ロツド433の先端部に形成されたラツク
部434と噛合するピニオン435と、該ピニオ
ン435の内面に形成された雌ネジ部と螺合する
雄ネジ部436を外面に有するクランプ部材43
7とを備えて成り、該クランプ部材437はパレ
ツト部428の下方から該パレツト部に形成され
た孔438を貫通して上方に突出し、該突出部分
にパレツト部428を押圧する押圧板439を有
している。上記構成から成るクラン装置431に
おいてシリンダ432によりロツド433を矢印
H方向に動かすことによりクランプ部材437を
上下動させることができ、該クランプ部材437
を下降させればパレツト部428を押圧板439
により下方に押圧し、その結果該パレツト部42
8を押圧板439と基部422に一体的に連結さ
れている支持部422aとの間に挟持してクラン
プすることができ、クランプ部材437を上昇さ
せれば該クランプ状態を解除することができる。
なお、このクランプ装置431は、第10図に示
す様に、X方向両側に1つづつ設けられている。
上記パレツト部428には、その上面部にガラ
スの正規形状に沿つて配設されたガラス当接面を
有する複数個の位置決め基準部材440,44
1,442と該位置決め基準部材にガラスと当接
させるためのガラス吸引手段443,444とか
ら成るガラス形状補正装置445が設けられてい
る。
ウインドガラス2は、このパレツト部428上
に載置されて上述の接着剤塗布位置20に搬送さ
れ、該位置20で接着剤塗布ロボツト28により
自動的に接着剤の塗布が行なわれる。この場合、
接着剤塗布ロボツト28はウインドガラス2が正
規形状であることを前提として適正な接着剤の塗
布を行なうようにテイーチングされているので、
もしウインドガラス2が正規形状に対してバラツ
キを有する場合には塗膜厚さのバラツキ等の塗布
ムラが生じる前において正規形状に補正されるこ
とが望ましく、本形状補正装置445はそのため
の装置である。
上記第1移送装置14から第1搬送装置4に移
送されたウインドガラス2は、まず該第1搬送装
置4の形状補正位置16に位置しているガラス支
持台上の形状補正装置445、特にその位置決め
基準部材440〜442上に載置され、続いて上
記吸引手段443,444によつて吸引されて該
位置決め基準部材440〜442に対して確実に
当接せしめられる。これにより、前述の如く位置
決め基準部材440〜442のガラス当接面がガ
ラスの正規形状に沿つて配設されるので、ウイン
ドガラス2の形状は正規なものに補正される。
上記位置決め基準部材は、具体的には第9図お
よび第10図に示されている様に、ガラスの平面
部下面に当接する平面部基準部材440,441
とガラスの側方湾曲部下面に当接する湾曲部基準
部材442とで構成されている。また、平面部基
準部材は固定的に配設された固定基準部材440
と、Y方向に移動可能な移動基準部材441とか
ら成り、両者440,441ともにストツパ44
6とスプリング447によつて正規位置に保持さ
れるボール部材から成つている。上記移動基準部
材441は、Y方向に延設されたガイドレール4
48上を移動する移動バー449に設けられ、シ
リンダ450によつて該移動バー449を移動さ
せることによりY方向に移動せしめられ、例えば
第10図中2点鎖線で示す441a,441b等
の位置を取る。また、湾曲部基準部材442はピ
ン部材からら成り、該部材442はいずれもアー
ム451に設けられ、かつ第9図に示す様に該ア
ーム451を介してシリンダ452により矢印I
方向に位置移動可能であり、またそれ自信がアー
ム451に対して矢印J方向に移動可能であり、
さらに第6図に示す様にガイドバー453に沿つ
てアーム451を介してY方向にも移動可能とな
つている。
上記ガラス吸引手段は、具体的にはガラス平面
部の下面側を吸引する平面部吸引手段443と、
ガラス側面の湾曲部を吸引する湾曲部吸引手段4
44とで構成され、いずれも真空圧によつてガラ
スを吸引する吸盤部材から成る。上記平面部吸引
手段443は固定配設であるが、湾曲部吸引手段
444は上記湾曲部基準部材442と同様にアー
ム451に設けられ、従つて、該湾曲部基準部材
442と同様に、矢印I,J方向およびY方向に
移動可能となつている。
なお、基準部材および吸引手段の一部を上記の
如く可動構成にしたのは、本ウインドガラス組付
装置においては種々の形状のウインドガラスを共
通に取り扱う可能性があるので、各種のウインド
ガラス形状に対応することができるようにするた
めである。
上記の如くガラス支持台42上のパレツト部4
28上にウインドガラス2を吸引固定し、形状補
正を行なつたら、次ぎにこのガラス支持台42を
位置決め位置18に移動させ、ここでウインドガ
ラス2を所定位置に位置決めする。
すなわち、ウインドガラス2は次の接着剤塗布
位置20において接着剤塗布ロボツト28で自動
的に接着剤の塗布が行なわれるが、この場合該接
着剤塗布ロボツト28はウインドガラス2が該接
着剤塗布位置20において正規位置にあることを
前提として接着剤の塗布を行なうので、もしウイ
ンドガラス2が正規の位置にない場合にはウイン
ドガラス2の適正場所(接合面)への接着剤の塗
布が行なわれず、塗布ムラが生じる。従つて、ウ
インドガラス2は接着剤が塗布される際には必ず
正規の位置に位置している必要があり、本ガラス
位置決め位置18においてはそのための位置決め
が行なわれる。
このガラス位置決め位置18において位置決め
されるウインドガラスの所定位置は、もちろんガ
ラス支持台42が次の接着剤塗布位置20に移動
すると該接着剤塗布位置20においる接着剤塗布
正規位置に位置するような位置であり、この様に
接着剤塗布位置20より前のガラス搬送位置(ガ
ラス位置決め位置18)でウインドガラス2の位
置決めを行なうことにより、ウインドガラス2の
搬送時間が大幅に短縮されることになる。なぜな
らば、ガラスの位置決めにはある程度時間がかか
り、もしこの位置決めを接着剤塗布位置20で行
なうとすると該接着剤塗布位置20においてはこ
の位置決め作業と接着剤塗布作業の双方を行なわ
なければならないので該接着剤塗布位置20での
ガラスの停止時間が長くなり、その結果上記第1
搬送装置4におけるウインドガラス2の搬送速度
が全体的にはるかにおそくなるからである。
上記ウインドガラスの位置決めは、上述したガ
ラス支持台42と、位置決め位置18においてこ
のガラス支持台42の上方に配設されているウイ
ンドガラス位置決め装置26とで行なわれる。
このウインドガラス位置決め装置26は、第1
2図、第13図に示す様に、ウインドガラス2の
X方向外周面2aに当接して該ウインドガラス2
のX方向位置を位置決めするためのX方向挟持ロ
ーラ454,455と、Y方向外周面2bに当接
してY方向位置を位置決めするためのY方向挟持
ローラ456〜459とを備え、各ローラ454
〜459はいずれも基部460を介して支持さ
れ、かつ該基部460を介してシリンダ461に
より上下動可能に構成されている。
また、上記X方向ローラ454,455はX方
向に、Y方向ローラ456〜459はY方向にそ
れぞれ拡開、縮閉自在となつている。X方向ロー
ラ454,455の拡開、縮閉は、第13図に示
すように基部460に固設したシリンダ462の
ロツド463の伸縮によつて行なわれる。すなわ
ち、該ロツド463の第13図での左側移動によ
りさらにブラケツト464を介して左側ローラ4
54が左側に移動し、それと同時にラツク部46
5aを有するる上ロツド465が左側に伸張移動
し、かつピニオン466をロツド465が左側に
伸張移動し、かつピニオン466を介してラツク
部467aを有する下ロツド467が右側に移動
し、それによつてブラケツト468を介して右側
ローラ455が最終的に右側に移動するので両ロ
ーラ454,455がX方向に拡開する。また、
上記シリンダ462によりロツド463を右側に
収縮移動させると、両ローラ454,455はX
方向に縮閉する。Y方向ローラ456〜459の
Y方向拡開、縮閉は第12図に示すように、基部
461に固設されたシリンダ469,470を介
して、すなわちシリンダ469によつてY方向左
側ローラ456,457を矢印K方向に、シリン
ダ470によつて右側ローラ458,459を矢
印L方向にそれぞれ移動させることによつて行な
われる。
以上のように構成されたウインドガラス位置決
め装置26によるウインドガラス2の位置決めは
次の様にして行なわれる。先ず初めに各ローラ4
54〜459がそれぞれX方向およびY方向に拡
開され、かつシリンダ461によつて上方に持ち
上げられた状態で待機する。次に、上記ウインド
ガラス位置決め装置26の下方位置(位置決め位
置18)にガラス支持台42が移動してくる。こ
のガラス支持台42においては、上述の如くその
パレツト部428上のガラス形状補正装置445
によつてウインドガラス2が吸引固定されてお
り、かつそのパレツト部428はX,Y,θ方向
に移動自在であるので、ウインドガラス2もX,
Y,θ方向に移動自在である。この状態で、上記
各ローラ454〜459を第13図に示すように
上記ウインドガラス2の位置まで降下させ、X方
向ローラ454,455をX方向に縮閉してウイ
ンドガラス2のX方向外周面2aを挟持すること
によりX方向の位置決めを行ない、同様にY方向
ローラ456〜459をY方向に縮閉してウイン
ドガラス2のY方向外周面2bを挟持することに
よりY方向の位置決めを行なう。また、この様に
X,Y両方向の位置決めを行なうことによつて同
時にθ方向の位置決めも行なわれる。この様にし
て各ローラ454〜459を縮閉してウインドガ
ラス2を所定位置に移動せしめた後、上述のクラ
ンプ装置431でパレツト部428を上記基部4
22に対して固定することによりウインドガラス
2の位置決めが完了する。もちろん、上記各ロー
ラ454〜459の縮閉位置はウインドガラス2
を上記の所定位置に移動させ得る様に予め設定さ
れている。そして、上記各ローラ454〜459
移動時の上記ピニオン466の回転量に対応する
パルスエンコーダ出力の組合せによつて上述のよ
うにウインドガラス2の種別・形状が判定され
る。この判定データはコントロールユニツト90
に入力され、当該ウインドガラス2に対応した後
作業制御が行なわれる。
そして、上記のようにウインドガラス2の位置
決めが終了したら、上記各ローラ454〜459
は拡開して上方に移動し、コントロールユニツト
90の制御により続いてガラス支持台42が接着
剤塗布位置20に移動し、該接着剤塗布位置20
で接着剤の塗布が行なわれる。この接着剤の塗布
は、上記接着剤塗布ロボツト28によつて自動的
に行なわれる。上記接着剤塗布位置20における
ウインドガラス2は、既に前述の形状補正、位置
決め工程を経ているので原則として正規形状、正
規位置にあり、また接着剤塗布ロボツト28もウ
インドガラス2が一応正規形状、正規位置にある
ことを前提としてテイーチングされているので、
接着剤塗布は原則として適正、円滑かつ迅速に行
なわれる。
上記接着剤の塗布が完了すると、ガラス支持台
42は次の反転位置22に移動し、該反転位置2
2においてウインドガラス2の前記形状補正装置
445による吸引が解除され、かつ反転装置30
によりウインドガラス2の反転が行なわれる。反
転装置30は、特に上述の第2図に示す様に、軸
30aを中心として回動可能なアーム30bと、
該アーム30bの先端に設けられたガラス把持部
30cとを備え、該ガラス把持部30cによつて
反転位置22に位置するガラス支持台42上のガ
ラスを把持し、次にアーム30bを軸30a回り
に上方に向けて180゜回転させ、そうすることによ
つて今まで上面側であつた上記接着剤塗布面が今
度は下面になるようにウインドガラス2を反転さ
せる。
次に、この反転装置30によつて反転させられ
たウインドガラス2がウインドガラス組付ロボツ
ト32によつて自動車ボデー12に自動的に組付
けられる。該ウインドガラス組付ロボツト32
は、1台でフロントとリヤ双方のウインドガラス
2の組付けを行なう。
すなわち、自動車ボデー12は第1図に示す搬
送装置13によつてピツチ送りされ、該搬送装置
13上に設定されたウインドガラス組付位置50
に搬送されてそこで停止している間に上記フロン
トガラスとリヤガラス双方の組付けが行なわれ
る。
上記ウインドガラス組付ロボツト32は、第1
図、第2図および第8図に示す様に、基部32a
と該基部32aに取付けられて矢印m方向に上下
動、軸n1を中心とする矢印θ1方向の回動および軸
n2を中心とする矢印θ2方向の回動がそれぞれ可能
なアーム部材32bと、該アーム部材32bの先
端に取付けられて軸n3を中心とする矢印θ3方向の
回動、軸n4を中心とする矢印θ4方向の回動および
軸n5を中心とする矢印θ5方向の回動がそれぞれ可
能なガラス保持部32cとから成り、かつこのウ
インドガラス組付ロボツト32全体は、モータ5
2による移動機構あるいはその他の移動機構によ
り、フロントウインドガラス組付位置54とリヤ
ウインドガラス組付位置56との間を移動可能と
なつている。
このウインドガラスの組付けは、先ず第1図に
示すように、ウインドガラス供給位置(この場合
は反転装置30によつて反転せしめられた状態で
保持されている位置)58からより遠い方のガラ
ス組付位置(この場合はフロントウインドガラス
組付位置)54に上記ウインドガラス組付ロボツ
ト32が位置して取付けを行なうウインドガラス
(この場合はフロントガラス)2aの方から先に
組付けを行ない、その後上記ウインドガラス供給
位置58により近い方のガラス組付位置(この場
合はリヤウインドガラス組付位置)56に上記ウ
インドガラス組付ロボツト32が位置して組付け
を行なうウインドガラス(この場合はリヤガラ
ス)2bの組付けを行なう。
これをより具体的に説明すると、上記ウインド
ガラス組付ロボツト32は、先ず第1図に示すよ
うに、近接側ウインドガラス組付位置56に位置
し、アーム部材32bよび保持部32cを適宜移
動、回動させてウインドガラス供給位置58に供
給されている接着剤塗布済みの遠方側ウインドガ
ラス(フロントガラス)2cを保持した後遠方側
ウインドガラス組付位置54に移動し、該組付位
置54で自動車ボデー12がウインドガラス組付
位置50に搬入されるのを待ち、該自動車ボデー
12が搬入されて上記組付位置50に停止すると
上述のアーム部材32bおよび保持部32cを適
宜移動・回動させて該ウインドガラス2cの組付
けを行い、その間に次の近接側ウインドガラス
(リヤガラス)2dへの接着剤の塗布、反転が行
なわれ、該遠方側ウインドガラス2cの組付けが
終了すると、元の近接側ウインドガラス組付位置
56に戻り、そこでさらに上記ウインドガラス供
給位置58に供給されている次の近接側ウインド
ガラス2dを保持し、上記アーム部材32bおよ
び保持部32cを適宜移動・回動させて当該ウイ
ンドガラス2dの組付けを行い、該組付けが終わ
ると自動車ボデー12が矢印A方向に移動し始
め、それと同時に上記ウインドガラス組付ロボツ
ト32はその近接側ウインドガラス組付位置56
においてウインドガラス供給位置58に供給され
ている次の自動車ボデー用の遠方側ウインドガラ
ス2cを保持し、対応する遠方側ウインドガラス
組付位置54に移動して次の自動車ボデー12が
ウインドガラス組付位置50に来るのを待ち、以
下上述の動作を繰り返して遠方側ウインドガラス
2c、近接側ウインドガラス2dの組付けをそれ
ぞれ行う。
この様に、ウインドガラス組付ロボツト32を
遠方側ウインドガラス組付位置54と近接側ウイ
ンドガラス組付位置56との間を移動可能に構成
すると共に自動車ボデー12をピツチ送りし、遠
方側ウインドガラス組付位置54において当該遠
方側ウインドガラス2cの方から先に組付けるよ
うにすれば、自動車ボデー12がピツチ送りされ
る空時間を有効に利用してウインドガラス組付ロ
ボツト32にウインドガラス2cを保持させて遠
方側ウインドガラス組付位置54に移動させ、自
動車ボデー12が来るのを待機させることができ
るので、遠方側ウインドガラス2cの組付準備に
費やす時間を節約でき、ウインドガラス組付時間
をそれだけ短縮することができる。
上記の説明は、第1搬送装置4に搬入されたウ
インドガラス2が接着式ウインドガラスの場合で
あり、一方搬入されたウインドガラス2がシール
ラバー式ウインドガラスの場合は、接着式ウイン
ドガラスの場合と同様に形状補正位置16に位置
しているガラス支持台42上に載置させ、該ガラ
ス支持台42によつて反転位置22まで搬送させ
るが、その間各位置16,18,20,22にお
ける形状補正、位置決め、接着剤塗布、反転は行
なわれずスルーされ反転位置までそのまま移送さ
れる。そして、この反転位置22から、第2移送
装置36によつて第2搬送装置6上に移送され
る。上記スルー状態の制御並びに反転装置30の
反転制御は、上記ウインドガラス判別手段92と
コントロールユニツト90の出力とによつて行な
われる。
第2移送装置36は、第7図に示すように上記
第1移送装置14と同様の接着式ウインドガラス
吸着手段36aを有し、該ウインドガラス吸着手
段36aは矢印P方向に移動し、かつ矢印D方向
に回転することにより上記反転位置22にあるシ
ールラバー式ウインドガラス2を持ち上げ、それ
を180゜回転させて第2搬送装置6上に載置する。
該第2搬送装置6上に載置されたシールラバー
式ウインドガラス2は、前述した如く該装置(装
置本体62と第3移送装置64)6によつてウイ
ンドガラス組付位置34に搬送され、該組付位置
34に用意されたウインドガラス組付治具37上
に載置吸着される。なお、上記第3移送装置64
は上記第1移送装置14と同様の構成を有し、装
置本体62からウインドガラスを受け取つてウイ
ンドガラス組付治具37上に載置する。
該ウインドガラス組付位置34は搬送されたシ
ールラバー式ウインドガラス2は、前述の如く組
付治具37を介して作業者により手作業で自動車
ボデー12に取付けられる。
一方、上記接着剤塗布ロボツト28による接着
剤の塗布状態が良好でない場合には、前述のよう
にシールラバー式ウインドガラスについては今ま
で通りに搬送組付が行なわれるが、上記接着式ウ
インドガラスについては次のようにしてその不良
状態が判定され、当該接着剤塗布後反転位置22
で反転されず、シールラバー式ウインドガラスと
同様に第2移送装置36によつて第2搬送装置6
上に移送され、該第2搬送装置6によつて上記ウ
インドガラス組付位置34に搬送され、そこで先
ず接着剤の再塗布等の補修がなされシールラバー
式ウインドガラスと同様に作業者により手作業で
自動車ボデーに取付けられる。
すなわち、先ず第3図は、上記車両用ウインド
ガラス2の自動車ボデー12に対する組付ライン
途中の接着剤塗布工程部の電気的なシステム構成
を示し、符号28は上述の接着剤塗布ロボツトを
示している。この接着剤塗布ロボツト28は、上
記のようにウインドガラス2移送のための第1搬
送装置4の接着剤塗布位置20の側方に位置して
設置されており、その作業アーム70の先端(下
端側)には、上記接着剤塗布位置に位置決め停止
されたウインドガラス2周縁部に対してX・Y方
向に任意にアプローチ可能な駆動部材71が設け
られており、該駆動部材71に対して当該駆動部
材71を上記ウインドガラス2の周縁部(第4図
a〜d)に沿つてガイドするためのガイド部材7
2と、このガイド部材72によつて上記駆動部材
71が上記ウインドガラス2の周縁に沿つてガイ
ドされることにより、上記ウインドガラス2の自
動車ボデー12に対する接合ラインl上に対向
し、該接合ラインl上に第5図に示すように所定
量の接着剤73を所定高さ(Ho)に塗布してい
く接着剤(例えばポリウレタンシーラ)塗布ノズ
ル74とが取付けられている。そして、上記作業
アーム70自体が上記ウインドガラス2の周縁a
〜dを移動(1周)することによつて全周縁部
(a〜d)への接着剤73の塗布が行なわれるよ
うになつている。
一方、符号75は、上記接着剤塗布ロボツト2
8の上記作業アーム70に固定され上記ウインド
ガラス2の端面部を臨む状態に位置付けられた視
覚センサ(イメージセンサ)であり、この視覚セ
ンサ75は、その光電面に投影された第5図の画
像に対応したアナログ信号(第6図参照)を1フ
レーム毎に出力する。この出力信号は、次にフイ
ルタ機能を有するアナログアンプ76で所定レベ
ルまで増幅された後にクランプ回路77に入力さ
れてその直流成分が再生され、さらにA/D変換
器78に入力される。A/D変換器78は、上記
クランプ回路77の出力を標本化並びに量子化処
理することによつて画像処理に適した1フレーム
毎のデジタル信号に変換し、該変換された1フレ
ーム毎のデジタル信号を順次、次段の画像メモリ
79に書き込んで行く。画像メモリ79は、メイ
ンメモリ80、サブメモリ82およびインターフ
エース回路89を備えたCPU81によつて構成
されたコントロールユニツト90とアドレスバス
B1およびデータバスB2を介して接続されており、
一旦画像メモリ79に記憶された上記デジタル信
号は上記CPU81からのアドレス信号によりさ
らにデータバスB2を介してコントロールユニツ
ト90の上記メインメモリ80に入力されて記憶
される。このメインメモリ80に記憶された上記
デジタル信号は、上記CPU81の制御動作によ
り順次読み出されて、上記サブメモリ82からの
上記ガラス位置基準信号と共に先ず比較回路83
に入力される。
比較回路83では、先ず上記サブメモリ82か
ら読み出されたウインドガラス2の上記各周縁部
a〜dのいずれか、すなわち現在視覚センサ75
がみている周縁部に対応するウインドガラス2の
本来の基準面位置(第5図HL)に対応した基準
位置設定信号S1を基準として上記視覚センサ75
で検出された実際の上記基準面に対応する基準位
置信号S2とを比較し、その偏差値を検出する。こ
の場合における上記基準面の設定並びに検出は、
設定並びに検出が容易で視覚センサ75による検
出作業が開始される位置、すなわち上記ウインド
ガラス2の平坦面側端部中央a1またはc1部が代表
として選ばれる。その理由は、上記ウインドガラ
ス2の湾曲側端部周縁bまたdは、プライマー処
理Pによつて端面部背景が接着剤73と一体とな
つたブラツク領域となつてしまい両者の識別がで
きないことによる。そして、上記比較回路83の
偏差出力は、次に基準位置補正信号として基準位
置補正回路84に入力される。
基準位置補正回路84は、上記サブメモリ82
から直接読み出される上記当該ウインドガラス2
に対応して設定された基準位置信号S1を上記実際
のウインドガラス位置決め状態に対応して正確に
補正するもので、上記基準位置信号S1を入力し、
上記比較回路83からの偏差入力に応じて当該基
準位置信号S1を加算または減算することにより、
実際に位置決めされたウインドガラス2の基準位
置(基準面高さ)を演算する。そして、この演算
値が最終的な接着剤塗布高さの計測(演算)を行
うための基準位置信号S1′として次の減算回路8
5に入力される。このように基準位置の補正を行
うのは、次の理由による。
すなわち、本実施例装置では、上述のようにウ
インドガラス位置決め装置26が採用されてお
り、当該ウインドガラス2は原則として接着剤の
塗布に適した最適位置に位置決めされる。ところ
が、該ウインドガラス位置決め装置26による位
置決めは、あくまで接着剤の塗布作業を前提とし
たもので必ずしも高精度のものではない。これに
対し上記接着剤の塗布高さを計測する場合には高
精度の基準位置を設定する必要があることによ
る。従つて、上記基準位置の補正によりある程度
の誤差(特に高さ方向の)が予想される実際の位
置決め状態の変動を先ず最も検出しやすい部分で
検出し、その検出値により設定値そのものを較正
することにより計測誤差を解消している。
減算回路85は、上記メインメモリ80より読
み出される上記視覚センサ75からのデジタル信
号S3の値(実測値第5図H)から、上記基準位置
補正回路84からの基準位置信号S1′の値(H1
を減算し、実際に塗布された接着剤73のみの高
さHoを算出する。この減算回路85の出力は、
次に比較判定回路86に入力され、該比較判定回
路86で例えば外部メモリよりなる設定塗布高さ
記憶手段87に記憶されている本来の接着剤の目
標塗布高さHoに対応したデータ信号と比較され、
その偏差値に基づいて接着剤塗布状態の良否の判
定を行い、不良の場合には上記ウインドガラス反
転装置30の作動状態を制御する搬送制御手段8
8を駆動して上記反転装置30の反転動作を禁止
し、上記シールラバー式ウインドガラスの場合と
同様に上記接着式ウインドガラスを第2搬送装置
6によつて上記ウインドガラス組付位置34に移
送し、上述のように作業者による接着剤の再塗
布、組付作業を行わせる。
(発明の効果) 本発明は、以上に説明したように、ウインドガ
ラスを搬送して車両ボデーに組付ける車両用ウイ
ンドガラスの組付装置において、接着剤により車
両ボデーに組付けられる接着式ウインドガラスと
シールラバーを介して車両ボデーに組付けられる
シールラバー式ウインドガラスとの双方を搬送可
能な第1のウインドガラス搬送装置と、この第1
のウインドガラス搬送装置に付設されていて、当
該第1のウインドガラス搬送装置によつて搬送さ
れる上記接着式ウインドガラスに接着剤を塗布す
る接着剤塗布装置と、この接着剤塗布装置によつ
て塗布された接着剤塗布状態の良否を判定する塗
布状態判定手段と、上記接着剤塗布装置よりもウ
インドガラス搬送方向下流側位置において上記第
1のウインドガラス搬送装置に連設され、上記接
着剤塗布装置によつて接着剤が塗布された接着式
ウインドガラスを上記車両ボデーに組付けるウイ
ンドガラス自動組付装置と、上記第1のウインド
ガラス搬送装置のウインドガラス搬送方向下流側
端部に接続して配設され、該第1のウインドガラ
ス搬送装置によつて搬送された上記シールラバー
式ウインドガラスを車両ボデーのウインドガラス
手動組付位置に搬送する第2のウインドガラス搬
送装置と、上記塗布状態判定手段によつて接着式
ウインドガラスの接着剤の塗布不良が判定された
ときには上記第1のウインドガラス搬送装置によ
る上記自動組付装置への搬送に代えて上記第2の
ウインドガラス搬送装置による上記ウインドガラ
ス手動組付位置への搬送に切り替える搬送制御手
段とを備えてなるものである。
従つて、本発明によると、接着式とシールラバ
ー式の2種類のウインドガラスを一系統の搬送組
付ラインとして共通化することができるだけでな
く、接着剤の塗布状態の良否をも判定し、該判定
結果により接着剤の塗布状態が良好でない場合に
は既設のマニユアル作業を前提としたシールラバ
ー式のウインドガラス組付位置への移送を可能と
したから、当該接着剤塗布不良状態の修正、マニ
ユアル組付等を任意に行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係る車両用ウイン
ドガラス組付装置の平面図、第2図は、同装置の
搬送装置部の拡大平面図、第3図は、同装置の接
着剤塗布状態判定回路のシステムブロツク図、第
4図は、同装置におけるウインドガラスの接着剤
塗布位置と視覚センサとの関係を示す平面図、第
5図は、同装置におけるウインドガラス端面と視
覚センサによる投影画像との関係を示す説明図、
第6図は、同装置におけるウインドガラス端面と
視覚センサ出力との関係を示すグラフ、第7図
は、同装置の第1および第2の搬送装置部分をよ
り詳細に示す拡大正面図、第8図は、同装置のウ
インドガラス組付ロボツトの正面図、第9図は、
同装置のガラス支持台を示す部分断面図、第10
図は、同装置のガラス支持台の一部省略平面図、
第11図は、第9図の−線矢視図、第12図
は、同装置の位置決め装置の平面図、第13図は
上記第12図の−線断面図である。 2……ウインドガラス、4……第1搬送装置、
6……第2搬送装置、12……自動車ボデー、2
8……接着剤塗布ロボツト、32……ウインドガ
ラス組付ロボツト、34……ウインドガラス組付
位置、75……視覚センサ、79……画像メモ
リ、81……CPU、83……比較回路、85…
…減算回路、86……比較判定回路、87……設
定塗布高さ記憶手段、88……搬送制御手段、9
0……コントロールユニツト、92……ウインド
ガラス判別手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ウインドガラスを搬送して車両ボデーに組付
    ける車両用ウインドガラスの組付装置であつて、
    接着剤により車両ボデーに組付けられる接着式ウ
    インドガラスとシールラバーを介して車両ボデー
    に組付けられるシールラバー式ウインドガラスと
    の双方を搬送可能な第1のウインドガラス搬送装
    置と、この第1のウインドガラス搬送装置に付設
    されていて、当該第1のウインドガラス搬送装置
    によつて搬送される上記接着式ウインドガラスに
    接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、この接着剤
    塗布装置によつて塗布された接着剤塗布状態の良
    否を判定する塗布状態判定手段と、上記接着剤塗
    布装置よりもウインドガラス搬送方向下流側位置
    において上記第1のウインドガラス搬送装置に連
    設され、上記接着剤塗布装置によつて接着剤が塗
    布された接着式ウインドガラスを上記車両ボデー
    に組付けるウインドガラス自動組付装置と、上記
    第1のウインドガラス搬送装置のウインドガラス
    搬送方向下流側端部に接続して配設され、該第1
    のウインドガラス搬送装置によつて搬送された上
    記シールラバー式ウインドガラスを車両ボデーの
    ウインドガラス手動組付位置に搬送する第2のウ
    インドガラス搬送装置と、上記塗布状態判定手段
    によつて接着式ウインドガラスの接着剤の塗布不
    良が判定されたときには上記第1のウインドガラ
    ス搬送装置による上記自動組付装置への搬送に代
    えて上記第2のウインドガラス搬送装置による上
    記ウインドガラス手動組付位置への搬送に切り替
    える搬送制御手段とを備えてなる車両用ウインド
    ガラス組付装置。
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