JPH07241638A - シート材自動供給装置 - Google Patents

シート材自動供給装置

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JPH07241638A
JPH07241638A JP3398994A JP3398994A JPH07241638A JP H07241638 A JPH07241638 A JP H07241638A JP 3398994 A JP3398994 A JP 3398994A JP 3398994 A JP3398994 A JP 3398994A JP H07241638 A JPH07241638 A JP H07241638A
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Mitsunori Yamazaki
光則 山崎
Hajime Banba
肇 番場
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シート材を吸着搬送する際に、シート材が1枚
か否かを確実に検出できると共に小型で据え付け面積が
狭くて済むシート材自動供給装置を提供することを目的
とする。 【構成】ロボット9のアーム12に支持されたバキューム
リフター14の複数のバキュームカップ16のうちの1つ
を、ロードセルを介して支持金具に取付け、シート材2
の吸着時にロードセルで検出したシート材重量に基づく
検出値を、予め設定した基準公差値と比較し、検出値が
基準公差値の範囲内か否かにより、吸着したシート材2
が1枚か否かを判定する。シート材2の吸着枚数を重量
で検出することで、許容誤差範囲が広く検出ミスを無く
せ、また、枚数検出時にシート材2を水平保持する水平
保持機構を不要にでき、装置の小型化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等のプレスライ
ンにおいて、プレス機械のプレス型内にシート材を自動
供給するためのシート材自動供給置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車等のプレスラインでは、
ある一定のサイズにブランキングされたシート材を例え
ば300枚前後に整然とリフター上に積層し、上から順
次1枚づつバキュームリフター等で吸着してプレス機械
のプレス型内に自動供給するようにしている。しかし、
シート材は、自重とシート材平面の良好な平坦度により
その積層面が真空に近い状態であり、また、防錆油等の
液体が表面に付着していると更に真空度や密着度が強く
なる。このため、剥がれ難くバキュームリフターで吸着
する際に複数枚がくっついた状態で吸着され易く、複数
枚がくっついた状態でプレス機械に搬送されるとプレス
時にプレス型やプレス機械を破損する虞れがある。
【0003】このため、従来、吸着してプレス型内に供
給するシート材が1枚か否かを検出するセンサを備え
た、例えば実開昭64−20928号公報等のようなシ
ート材自動供給装置が提案されている。かかる従来装置
は、搬送装置で搬送されてきたシート材を、プレス型内
にシート材を搬送する手前の位置決めステージのリフタ
ーで受け取り、この位置決めステージのリフターで水平
状態にしてから、キャリアのバキュームリフターにより
吸着しプレス型内に供給する。そして、前記位置決めス
テージのリフターで水平状態にしたシート材をバキュー
ムリフターで吸着する際に、キャリア側にシート材を挟
むようにして上下に対向配置したセンサにより、その時
の透過する磁界の強さを検知してシート材が1枚か否か
を検知している。
【0004】このように、リフターによって水平状態に
保持した状態でシート材の枚数を検知する構成とするこ
とにより、シート材周辺の垂れ下がりによる誤検知やシ
ート材がセンサ位置からずれて検知不能な状態になるこ
とを防止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来装置のように、シート材の断面厚さを検知する検知
方式では、シート材の撓みによる変形に起因する誤検知
を防止するために、前記位置決めステージのリフターの
ようなシート材が変形しないように水平状態に保持する
ための装置が必要不可欠である。このため、シート材自
動供給装置の製作費が高価になり、装置の据え付け面積
も過大となり狭い場所では設置する事ができないという
問題があった。
【0006】また、シート材の厚さ方向の寸法が小さい
ため、1枚であると判定するための許容誤差範囲が極め
て狭く高い検出精度が要求される。例えば、0.8 mm厚さ
のシート材は2枚では1.6 mmであることから、その許容
誤差の上限値を例えば1.5 倍としたとしても1.2mm であ
り、その差はわずか0.4mm (=1.2 −0.8 )であり、高
度な測定精度を有するセンサが必要となる。
【0007】本発明は上記の事情に鑑みなされたもの
で、シート材の水平保持機構等が不要な安価で設置スペ
ースが狭くて済み、しかも、高度な測定精度を有するセ
ンサを使用しなくとも高い検出精度を得ることができる
シート材自動供給装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、シー
ト材を載置するリフターと、該リフター上に積み重ねて
載置したシート材を、バキュームカップで吸着し剥離し
てプレス型内へ供給するロボットとを備えたシート材自
動供給装置において、前記バキュームカップと当該バキ
ュームカップを支持する支持金具との間に重量センサを
介装すると共に、シート材がバキュームカップで吸着状
態にある時に前記重量センサからの検出値に基づいて吸
着したシート材が1枚であるか否かを検出する検出手段
を設ける構成とした。
【0009】また、前記検出手段は、予め下限値と上限
値とを定めて設定される基準公差値を記憶する記憶手段
と、前記重量センサで検出されるシート材の検出値と前
記記憶手段に記憶された基準公差値とを比較する比較手
段と、比較結果が検出値が基準公差値の範囲内である時
に吸着されたシート材は1枚であると判定する判定手段
とを備えて構成するとよい。
【0010】また、シート材の種類に応じた複数の基準
公差値を前記記憶手段に記憶させると共に、前記プレス
型内に供給するシート材の種類を指定する指定手段と、
該指定手段で指定されたシート材に対応する基準公差値
を前記記憶手段から選択する選択手段とを備えて構成す
るとよい。また、前記複数の基準公差値の各々の基準公
差値に対して複数種のシート材を対応させるように構成
するとよい。
【0011】また、吸着されたシート材が1枚でないこ
とを前記検出手段が検出した時に前記搬送手段のシート
材供給動作を停止させる制御手段を備える構成とすると
よい。また、前記搬送手段は、プレス機械の前面側に回
動自由に軸支されたアームを有し、該アーム先端に前記
バキュームカップを備えたバキュームリフターを軸支し
てなり、前記アームの回動動作によって吸着したシート
材を、プレス型内に供給する構成とするとよい。
【0012】また、重量センサによるシート材の検出時
期を、吸着したシート材を水平に搬送する期間とすると
よい。
【0013】
【作用】かかる構成において、バキュームカップを介し
て重量センサに作用するシート材の重量に基づく検出値
からシート材が1枚か否かを判定するので、複数設けて
あるバキュームカップの少なくとも1個のバキュームカ
ップ部分に重量センサを介装し、その1個により検出さ
れた検出値により判定が可能であるため、搬送中のシー
ト材の形状及び搬送姿勢、搬送手段の搬送軌跡等に制約
されること無く、搬送手段とは別のシート材の水平保持
機能が不要で装置の製作費が安価になり装置の据え付け
面積も小さく狭い場所でも設置する事が可能となる。
【0014】また、シート材の重量に基づいて吸着した
シート材の枚数判定を行うので、従来のようなシート材
の断面方向の厚さによる判定に比べて基準公差範囲(許
容誤差範囲)を広く設定することが可能で、高度な測定
精度の重量センサは不要であり、安価なセンサを使用で
きる。また、シート材の種類に応じた複数の基準公差値
を記憶手段に記憶させてプレス型内に供給するシート材
の種類を指定して記憶手段から対応する基準公差値を設
定することで、シート材の種類の変更に対応できる。
【0015】また、1つの基準公差値で複数種のシート
材の検知を行うことで、少ない基準公差値で多くのシー
ト材の判定ができる。また、吸着されたシート材が1枚
でないことを前記検出手段が検出した時には、制御手段
で搬送手段のシート材供給動作を停止させることで、作
業者の安全を確保できると共にプレス機械を保護するこ
とができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1〜図4に基づいて本発明に係るシート自動
供給装置の一実施例のシステム構成を説明する。図1に
おいて、プレス機械1の前面側下部には、多数積層され
たシート材2を載置するリフター3が配置されている。
該リフター3は、基台4に互いにクロスして支軸5に軸
支された支柱6を有し、該支柱6上には、上面にローラ
コンベア7を有し図示しない搬送装置から搬送された前
記積層されたシート材2が載置される載置台8が設けら
れている。また、図示しないが、前記載置台8を上昇さ
せる例えばエアシリンダや油圧シリンダ等のアクチュエ
ータが基台4と載置台8との間に介装されている。そし
て、前記リフター3は、後述する搬送手段としてのロボ
ット9によるシート材2の吸着動作と同期させて前記載
置台8をアクチュエータにより間欠的に所定距離上昇さ
せ、ロボット9によるシート材2の吸着位置が常時一定
の位置となるようにしている。
【0017】前記ロボット9は、プレス機械1上部のク
ラウン1A前面に、ロボット本体10が装着され、該ロボ
ット本体10に支軸11を介してプレス機械の前後方向に回
動自由にアーム12が取付けられている。アーム12の先端
部には、支軸13を介して回動自由に前記シート材2を吸
着するためのバキュームリフター14が設けられている。
このバキュームリフター14は、図2及び図3に示すよう
に、互いに平行な2本の支柱15に例えばそれぞれ3個づ
つ計6個のバキュームカップ16が取付けられている。そ
して、6個のバキュームカップ16のうちの1つのバキュ
ームカップ16は、支持金具17を介して支柱15に取り付け
てあり、支持金具17とバキュームカップ16との間に、シ
ート材2吸着時に当該バキュームカップ16に作用する重
量を検出する重量センサとしてロードセル18が介装され
ている。該ロードセル18は、検出重量値に応じたアナロ
グ電圧信号を出力するものである。19は各バキュームカ
ップ16と図示しないバキューム発生源となるバキューム
ポンプとを接続するバキュームホースを示し、20はロー
ドセル19に接続する電気配線を示す。
【0018】そして、ロボット9は、図1に示す如く、
リフター3上のシート材2を1枚づつ吸着し、支軸11回
りにアーム12を回動させてプレス機械1の互いに対向す
る上型1Bと下型1Cとの間(プレス型内)に供給する
ようになっている。次に、図4に基づいて本実施例のシ
ート材自動供給装置の重量センサから検出出力に基づい
てシート材が1枚か否かを検出する検出手段の構成につ
いて説明する。
【0019】図4において、本実施例の検出手段として
のコントロールユニット30は、例えばマイクロコンピュ
ータを内蔵するもので以下のように構成されている。即
ち、アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変
換部31と、後述するように予め設定される複数の基準公
差値を記憶する記憶部32と、車種情報等に基づいて吸着
するシート材2に対応する基準公差値を記憶部32から選
択する基準公差値の選択部33と、ロードセル18で検出さ
れる検出値と選択部33で選択された基準公差値とを比較
する比較部34と、比較部34の比較出力に基づいて検出値
が基準公差範囲内である時にOK(シート材2が1枚)
判定出力を発生し、検出値が基準公差範囲外である時に
NG(シート材2が2枚以上)判定出力を発生する判定
部35と、該判定部35の判定出力をロボット9に出力する
ロボットインタフェース盤36とを備えて構成されてい
る。
【0020】前記A/D変換部31は、ロードセル18から
の検出値に対応するアナログ電圧信号をディジタル信号
に変換して比較部34に出力するものである。また、記憶
部32に記憶される基準公差値は、検出対象となるシート
材2の検出値に対して予め下限値と上限値とを定めてそ
の範囲を基準公差値として設定したもので、例えば、シ
ート材2が1枚の時の実測値より僅かに低い値か又は前
記実測値を下限値とし、この下限値の2倍未満の適宜の
値を上限値とするようにする。そして、プレスするシー
ト材2の種類に応じた複数の基準公差値を記憶してあ
る。また、複数の基準公差値の各々に対して複数種のシ
ート材を対応させてある。例えば、10の基準公差値を設
定し、各基準公差値を1群、2群、・・・、10群という
ようにこれに群番号を付け、多種類のシート材を、その
1枚の時の実測値が1群に属するものは1群に、2群に
属するものは2群に、というようにそれぞれ対応する群
に区分けしてある。これら基準公差値の群は、作業者に
よるマニュアル入力部37の入力操作によって入力され
る。
【0021】尚、上限値の値としては、下限値の2倍未
満の範囲で設定は可能であるが、2倍に近ければ近い程
2枚吸着した時との判別が難しくなり、1倍に近ければ
近い程高い測定精度が要求され高精度のロードセル18が
要求されることになるので、1.5 倍近傍が好ましい。選
択部33は、外部のマイクロコンピュータ38によって機械
制御盤39に入力されている車種による段取り情報(例え
ば次にリフターに搬送されてくるシート材の種類の情報
等)をロボットインタフェース盤36を介して入力し、記
憶部32に記憶保持されている複数の基準公差値の群か
ら、判定に使用するための情報に対応する基準公差値群
を選択するものである。ここで、選択する基準公差値が
ない、即ち、検出対象となるシート材2に対応する基準
公差値群が入力されていないと判断された時は、その時
点でマニュアル入力部37によって作業者が選択部33へ直
接入力することができる。
【0022】また、ロボット9では、ロボットインタフ
ェース盤36からロボット本体10にNG判定出力が入力さ
れた時にはシート材2の吸着及び搬送動作を即座に停止
する。ここで、前記コントロールユニット30が、比較手
段、判定手段、選択手段の機能を有し、マニュアル入力
部37とにより記憶手段の機能を有し、ロボット本体10が
制御手段の機能を有しているものである。また、外部の
マイクロコンピュータ38と機械制御盤39とで指定手段が
構成される。
【0023】次に本実施例装置の動作を図5のフローチ
ャートに基づいて説明する。まず、作業開始前でロボッ
ト9が原位置にある状態(ステップ1(図中S1で示
し、以下同様とする))で、リフター3上に積層された
シート材2が搬送装置により載置されると、ロボット9
によるシート材2のプレス型内への供給動作が開始され
る(ステップ2)。
【0024】ロボット9のバキュームリフター14がアー
ム12を介して図6中の矢印で示すように降下し、そのバ
キュームカップ6をシート材2上面に圧着し、この状態
でバキュームカップ6内にバキュームホース19を介して
負圧を導入してシート材2の吸着動作が実行される(ス
テップ3)。シート材2の吸着を確認した後、図6中の
矢印の如くバキュームリフター14を水平に保持したまま
アーム12を介して上昇させ、更に、プレス型内方向に水
平に移動してシート材の供給を行う。この水平移送途中
で、ロードセル18の出力電圧信号の読み込みを行い重量
測定を実行する(ステップ4)。ここで、ロードセル18
によるシート材2の重量測定は、図6のAで示した、シ
ート材2の搬送が安定しシート材2の揺れが少ない水平
移送の後半部で行う。これにより、ロードセル18の検出
値の信頼性を高めることができる。
【0025】次に、予め機械制御盤39に入力されている
車種情報をロボットインタフェース盤36を介して選択部
33に入力し、入力した車種情報等に基づいて現在供給さ
れているシート材2の種類を判別し(車種によって使用
するシート材が予め決められており、車種情報によって
プレス機械1に供給するシート材2の判別が可能であ
る)、判別したシート材2に対応する基準公差値の群番
号を指定して記憶部32から基準公差値の選択を実行する
(ステップ5)。ここで、記憶部32に、該当する基準公
差値の群が記憶されていない場合には、例えばその旨の
表示によって作業者に知らせ、これに基づいて作業者
が、供給するシート材2に対応する基準公差値をマニュ
アル入力部37を操作して直接選択部33に入力する。
【0026】次に、ロードセル18による検出値と選択部
33で選択された基準公差値とを比較する(ステップ
6)。そして、検出値が基準公差値の範囲内の時は、吸
着されたシート材2が1枚であると判断して、ロボット
9によりプレス型内に吸着したシート材2をセットし
(ステップ7)、次にリフター3に載置したシート材枚
数等の情報に基づいてシート材2の供給作業を継続すべ
きか否かの判断を行い(ステップ8)、シート材2の供
給作業を継続すると判断した場合はステップ2に戻り上
述の動作を繰り返す。また、シート材2の供給作業が終
了と判断した場合は、ステップ1に戻りロボット9を原
位置に戻す。また、ステップ6において、検出値が基準
公差範囲外であると判定された時は、吸着されたシート
材2が2枚以上であると判断し、ロボットインタフェー
ス盤36からのNG判定によりロボット本体10を介して即
座にアーム12の動作を停止させロボット9によるシート
材2のプレス型内へのセットを停止し、ルーチンを終了
する(ステップ9)。
【0027】ここで、ステップ5で選択される基準公差
値について図7を参照して更に説明すると、例えば基準
公差値の群の上限値を図7のように設定したとする。こ
の場合、予め実測された1枚の時の検出値によって基準
公差値の群番号が選択される。例えば、予め実測される
1枚の時の検出値が3.0 のシート材の搬送時は2.7 より
大きく3.9 (上限値)以下の範囲を持つ群番号8の基準
公差値が選択され、予め実測される1枚の時の検出値が
2.5 のシート材の搬送時は1.9 より大きく2.7(上限
値)以下の範囲を持つ群番号7の基準公差値が選択され
るようになる。このようにして、プレス加工するシート
材2の種類(検出値)に応じてシート材2の吸着枚数を
判定するための複数の基準公差値が群番号によって記憶
管理されている。
【0028】そして、各群番号に対しては、複数のシー
ト材を対応させるようにしてある。例えば、前記群番号
8の基準公差値に対しては、検出値が3.0 のシート材の
他に検出値が2.9 や3.5 等のシート材がある場合には、
この群番号8の基準公差値が選択される。こうすること
により、例えば30種のシート材の判定を、10個の基準公
差値で管理できる。即ち、各シート材毎に基準公差値を
設ける必要がなく、少ない基準公差値で多種類のシート
材の吸着枚数の判定を管理することができ、基準公差値
の選択機能等の簡素化を図れる。尚、上述のように各基
準公差値の群に複数のシート材を対応させて管理する場
合には、あまり、1枚の時の検出値がその群番号の上限
値に近いものを含めると、上限値までの許容誤差が少な
くなり、ロードセル18に高い測定精度が要求されるの
で、避けることが望ましく、各群番号の基準公差値の下
限値に近い検出値を持つものを割り当てることが好まし
い。即ち、群番号8について述べれば、例えば検出値が
3.0 のシート材の場合、その上限として1.3 倍の値まで
が許容誤差として許されるが、検出値が3.7 のシート材
では、その上限までの許容誤差は約1.05倍の値までしか
許されず、ロードセル18として高精度のものを使用しな
ければならなくなる。
【0029】以上説明したように、本実施例では、シー
ト材2の重量に基づいてシート材2の吸着枚数が1枚か
否かを検出するようにしたので、従来のシート材の断面
方向の厚さで判定するものに比べて、吸着シート材枚数
が1枚の時と2枚の時の検出値の差が大きくなるため許
容誤差範囲を広く設定することが可能となり、検出ミス
を低減でき、検出の信頼性が向上する。また、枚数を検
出するセンサとして高精度のものを用いる必要がなく、
装置コストも低減できる。
【0030】また、許容誤差範囲が広く設定できること
により、1つの基準公差値で複数種類のシート材の判定
が可能となり、多種類のシート材に適用することが可能
であると共に、多種類のシート材に適用する場合にシー
ト材毎に基準公差値を設定する必要がなく、シート材の
種類より少ない基準公差値を記憶設定すればよく基準公
差値を記憶する記憶装置の記憶容量が少なくて済む。
【0031】また、シート材重量に基づいて検出するこ
とで、検出時のシート材の形状及び搬送姿勢等に制約さ
れないため、搬送装置とは別に検出時にシート材を水平
に保持するための機構等が不要となり、シート材自動供
給装置の製作費が安価にできると共に、小型化でき据え
付け面積が小さく狭い場所でも設置が可能となる。更
に、プレス機械前面にロボット9を設けてシート材をプ
レス型内に搬送をする構成とすることで、より一層、据
え付け面積の縮小を図ることができる。
【0032】また、ロボット9によるシート材2の水平
搬送後半部で、シート材2の重量検出を行うことで、シ
ート材2の移送に伴う揺れの少ない時期での重量検出と
なるので、検出の信頼性を高めることができる。尚、本
実施例では、基準公差値を10の群に区分けする構成を示
したが、群の数はこれに限定するものではなく、取り扱
うシート材の種類の数(シート材固有の検出値も考慮)
によって群の数を10より少なく或いは10より大きく適宜
設定すればよい。また、重量センサを1個設ける構成と
したが、バキュームカップ毎或いは適宜選択した複数の
バキュームカップについて設ける構成としてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、吸
着されたシート材が1枚か否かを、シート材の重量に基
づいて検出する構成としたので、従来のシート材の断面
方向厚さで判定するものに比べて、吸着シート材枚数の
検出のための許容誤差範囲を広く設定することが可能と
なり、誤検出を無くし検出の信頼性を向上することがで
きる。また、シート材重量に基づいて検出することで、
検出時のシート材の形状及び搬送姿勢等に制約されない
ため、搬送装置とは別に検出時にシート材を水平に保持
するための機構等が不要で、シート材自動供給装置の製
作費が安価にできると共に、小型化でき据え付け面積が
狭く狭い場所でも設置が可能となる。更に、重量センサ
に高精度のものを用いる必要がなく、センサコストも低
減できる。
【0034】また、許容誤差範囲が広く設定できるよう
になるので、1つの基準公差値で複数種類のシート材の
判定が可能となり、多種類のシート材に対して使用する
ことが可能であると共に、多種類のシート材に適用する
場合もシート材の種類より少ない基準公差値を適切に設
定し記憶させればよく、基準公差値を記憶するのに記憶
容量の少ない記憶装置の使用も可能で、記憶装置のコス
トも有利である。
【0035】更に、プレス機械前面にロボットを設けて
シート材をプレス型内に搬送をする構成とすることで、
より一層、据え付け面積の縮小を図ることができる。ま
た、ロボットによるシート材の水平搬送後半部で、シー
ト材の重量検出を行う構成とすれば、シート材の移送に
伴う揺れの少ない時期での重量検出となるので、より一
層検出の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート材自動供給装置の一実施例
の概略構成図
【図2】同上実施例のバキュームリフターの斜視図
【図3】図2に示すバキュームリフターにおける重量セ
ンサ取付け状態を示す斜視図
【図4】同上実施例の制御部の構成を示すブロック図
【図5】同上実施例のシート材供給動作を説明するフロ
ーチャート
【図6】同上実施例のロボットによるシート材搬送軌跡
を示す図
【図7】同上実施例の基準公差値と設定例を示す図
【符号の説明】
1 プレス機械 2 シート材 3 リフター 9 ロボット 14 バキュームリフター 16 バキュームカップ 17 支持金具 18 ロードセンサ 30 コントロールユニット 32 記憶部 33 選択部 34 比較部 35 判定部 36 ロボットインタフェース盤 37 マニュアル入力部 38 マイクロコンピュータ 39 機械制御盤

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート材を載置するリフターと、該リフタ
    ー上に積み重ねて載置したシート材を、バキュームカッ
    プで吸着し剥離してプレス型内へ供給する搬送手段とを
    備えたシート材自動供給装置において、前記バキューム
    カップと当該バキュームカップを支持する支持金具との
    間に重量センサを介装すると共に、シート材がバキュー
    ムカップで吸着状態にある時に前記重量センサからの検
    出値に基づいて吸着したシート材が1枚であるか否かを
    検出する検出手段を設けたことを特徴とするシート材自
    動供給装置。
  2. 【請求項2】前記検出手段は、予め下限値と上限値とを
    定めて設定される基準公差値を記憶する記憶手段と、前
    記重量センサで検出されるシート材の検出値と前記記憶
    手段に記憶された基準公差値とを比較する比較手段と、
    比較結果が検出値が基準公差値の範囲内である時に吸着
    されたシート材は1枚であると判定する判定手段とを備
    えて構成されたことを特徴とする請求項1記載のシート
    材自動供給装置。
  3. 【請求項3】シート材の種類に応じた複数の基準公差値
    を前記記憶手段に記憶させると共に、前記プレス型内に
    供給するシート材の種類を指定する指定手段と、該指定
    手段で指定されたシート材に対応する基準公差値を前記
    記憶手段から選択する選択手段とを備えて構成したこと
    を特徴とする請求項2記載のシート材自動供給装置。
  4. 【請求項4】前記複数の基準公差値の各々の基準公差値
    に対して複数種のシート材を対応させるようにしたこと
    を特徴とする請求項3記載のシート材自動供給装置。
  5. 【請求項5】吸着されたシート材が1枚でないことを前
    記検出手段が検出した時に前記搬送手段のシート材供給
    動作を停止させる制御手段を備えたことを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1つに記載のシート材自動供給装
    置。
  6. 【請求項6】前記搬送手段は、プレス機械の前面側に回
    動自由に軸支されたアームを有し、該アーム先端に前記
    バキュームカップを備えたバキュームリフターを軸支し
    てなり、前記アームの回動動作によって吸着したシート
    材を、プレス型内に供給する構成であることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか1つに記載のシート材自動供
    給装置。
  7. 【請求項7】重量センサによるシート材の検出時期を、
    吸着したシート材を水平に搬送する期間としたことを特
    徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のシート材
    自動供給装置。
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