JP2008269809A - 燃料電池セルの製造方法および製造装置 - Google Patents

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【課題】ガス拡散層のようなMEAを構成する基材(MEA用基材)を確実に1枚ずつ搬送可能にする。
【解決手段】積層されたMEA用基材のなかからMEA用基材を1枚ずつ吸着ハンド22により吸着保持して所定位置まで搬送し、所定位置にて組付けを行う燃料電池セルの製造装置において、搬送時に、複数枚のMEA用基材が吸着するのを抑制する吸着抑制手段を備えた。吸着抑制手段としては、例えば、吸着ハンド22の吸着面を弾性プレート22aで形成し、押圧手段22bで弾性プレート22aを押圧して湾曲させる手段とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池セルの製造方法および製造装置に関する。
環境問題や資源問題への対策の一つとして、酸素や空気等の酸化性ガスと、水素やメタン等の還元性ガス(燃料ガス)あるいはメタノール等の液体燃料等とを原料として電気化学反応により化学エネルギを電気エネルギに変換して発電する燃料電池が注目されている。
一般的に、固体高分子電解質型燃料電池などの燃料電池は、膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly)をセパレータで挟んで構成した燃料電池セルを、複数個積層して構成される。燃料電池セルにおける膜−電極アッセンブリは、高分子イオン交換膜からなる高分子電解質膜の両側に、それぞれ水素極(アノード極)及び空気極(カソード極)を対設した構造をとる。水素極(アノード極)及び空気極(カソード極)は、それぞれ、高分子電解質膜上に形成された触媒層と、さらにその上に形成されたガス拡散層とからなる。すなわち、膜−電極アッセンブリは、高分子電解質膜を触媒層で挟み、さらにガス拡散層で挟んで一体化した構成となっている。
ところで、このような構成の燃料電池セルの製造方法については、例えば下記特許文献1に記載のものがある。特許文献1には、保護シートと共にシート状に展開して燃料電池セルの製造装置に供給される電解質膜の少なくとも一方の縁部分に搬送ローラの送り突起に順次係合する搬送穴を設ける一方、同じく燃料電池セルの製造装置に供給されるガス拡散層(若しくは、セパレータ)を搬送する搬送フィルムにも、搬送ローラの送り突起に順次係合する搬送穴を設け、両搬送穴を基準として、ガス拡散層(若しくは、セパレータ)とMEAフィルム(例えば、電解質膜の両面に触媒層を有するフィルム)とを位置決めして組付け、接合させる、といった技術が開示されている。
また、ガス拡散層をガス拡散層搬送パレットに載せて燃料電池セルの製造装置に供給するにあたり、積層した状態でまとめて供給された複数枚のガス拡散層から、吸着パッドを用いて1枚ずつガス拡散層搬送パレットに載せる移載装置について開示されており、この移載装置では、吸着パッドにより1枚ずつガス拡散層を吸着して保持し、ガス拡散層搬送パレットまで搬送して1枚ずつガス拡散層搬送パレット上に載せる技術が適用されている。
特開2005−183182号公報
しかしながら、上記従来技術において、積層状態の複数枚のガス拡散層から、吸着パッドによって最上のガス拡散層を1枚だけ取り出して搬送しようとした場合に、ガス拡散層は透気性があるため、その下のガス拡散層も同時に吸着してしまう、すなわち複数枚のガス拡散層を吸着して保持し、搬送してしまうといった事態が生じ得る。
このような事態が生じると、1枚だけ取り出すべきところを複数枚取り出してしまうことで、燃料電池セルの製造装置に異状が発生したとして製造装置が停止してしまう、あるいは余分に吸着した分のガス拡散層を取り除くのに余計な作業時間を要してしまう、等によって、燃料電池セルの生産性が低下するといった問題が生じる。
本発明の目的は、ガス拡散層のようなMEAを構成する基材(MEA用基材)を確実に1枚ずつ搬送可能にする燃料電池セルの製造方法および製造装置を提供することにある。
本発明は、積層されたMEA用基材のなかからMEA用基材を1枚ずつ吸着搬送手段により吸着保持して所定位置まで搬送し、所定位置にて組付けを行う燃料電池セルの製造装置において、搬送時に、複数枚のMEA用基材が吸着するのを抑制する吸着抑制手段を備えたことを特徴とするものである。
ここで、前記吸着抑制手段を、吸着搬送手段における吸着面を湾曲させる手段とすると良い。
また、前記吸着抑制手段を、吸着搬送手段に吸着されたMEA用基材の外縁に媒体を吹き付ける噴出手段とすると良い。
また、前記吸着抑制手段を、搬送すべきでないMEA用基材をMEA用基材が積層される位置に吸着させておく吸着手段とすると良い。
さらに、吸着搬送手段により吸着保持されたMEA用基材の重量を計測する荷重センサを備えると良い。
本発明によれば、ガス拡散層などのMEA用基材を確実に1枚ずつ搬送することができる。
図1は、本発明の実施形態における燃料電池セルの製造装置の構成の一例を示す概略図である。以下、本実施形態における燃料電池セルの製造装置1の構成および動作について説明する。
燃料電池セルの製造装置1は、基材セット台10、搬送手段20、基材位置検出手段30、位置決め積層ステージ40、熱圧プレス手段50、接合体取出ステージ60を有する構成となっている。また、搬送手段20、基材位置検出手段30、熱圧プレス手段50などの各部は、制御装置(図示せず)によって動作制御される。
基材セット台10は、作業者Mが、燃料電池セル1個分のMEA用基材、すなわち、両面に触媒層を有する電解質膜(以下、単に「電解質膜」という)と、正極ガス拡散層と、負極ガス拡散層と、をラフに位置決めしながら重ねてセットするための台である。作業者Mは、例えば、正極ガス拡散層、両面に触媒層を有する電解質膜、負極ガス拡散層の順に、基材セット台10上に1枚ずつ積層した状態でセットする。
搬送手段20は、例えば、上記の各MEA用基材を吸着により保持可能な吸着ハンド22を先端に有したロボットアーム等による。吸着ハンド22の詳細な構成については後述する。この吸着ハンド22は、例えばガイドレール26に沿って搬送手段本体部24を図1のY軸方向に移動制御することで、図1のY軸方向に往復移動可能となっている。また、搬送手段本体部24と吸着ハンド22とを連結するアーム部23に、X軸方向に伸縮可能な構造(例えばシリンダピストン構造)を適用することによって、図1のX軸方向にも往復移動可能となっている。さらに、アーム部23と吸着ハンド22との連結部25にも、作業者Mから見て上下方向(Z軸方向)に伸縮可能な構造(例えばシリンダピストン構造)を適用することによって、吸着ハンド22は図1のZ軸方向にも往復移動可能となっている。こうして搬送手段20における吸着ハンド22は、XYZ方向に自在に移動可能な構成となっている。このような構成の搬送手段20は、基材セット台10にセットされた燃料電池セル1個分のMEA用基材を、吸着ハンド22により吸着して保持し、基材セット台10から基材位置検出手段30や位置決め積層ステージ40へと1枚ずつ搬送する。
基材位置検出手段30は、搬送手段20の吸着ハンド22に保持された各MEA用基材の位置を検出するための画像処理装置(図示せず)を有する手段である。基材位置検出手段30は、搬送手段20によるMEA用基材の搬送の度に、画像処理装置により得られた画像を用いて吸着ハンド22に保持される各MEA用基材の位置を検出し、得られたMEA用基材の位置情報を制御装置に出力する。
そして制御装置は、搬送中のMEA用基材の位置情報に基づいて搬送手段20を制御し、吸着ハンド22に保持される搬送中のMEA用基材を、ズレ補正しながら精度良く位置決めしながら位置決め積層ステージ40に搬送、載置する。
こうして基材セット台10にラフにセットされた燃料電池セル1個分のMEA用基材(電解質膜、正極ガス拡散層および負極ガス拡散層)は、それぞれ位置決め積層ステージ40に精度良く位置決めされて積層される。例えば、基材セット台10上に、正極ガス拡散層、電解質膜、負極ガス拡散層の順にラフにセットされた場合、上記のような搬送手段20および基材位置検出手段30の動作によって、負極ガス拡散層、電解質膜、正極ガス拡散層の順に、精度良く位置決めされた状態で、位置決め積層ステージ40に搬送され、順に積層される。
位置決め積層ステージ40は、上記のように精度良く位置決めされた状態で燃料電池セル1個分のMEA用基材が積層されるステージである。また、位置決め積層ステージ40は、熱圧プレス手段50との間を往復移動可能な可動式のプレス面盤42を有するステージとなっている。このプレス面盤42は、例えばスライダー(図示せず)によって位置決め積層ステージ40と熱圧プレス手段50との間を往復移動可能になっている。このプレス面盤42の往復移動は、制御装置によって制御される。こうして、プレス面盤42上に位置決めして積層された燃料電池セル1個分のMEA用基材は、プレス面盤42の移動に伴い、熱圧プレス手段50のプレス位置に搬送される(図1中の点線で示す符号42’の状態になる)。
熱圧プレス手段50は、積層された燃料電池セル1個分のMEA用基材を上下方向に熱圧プレスしてMEAを作製する手段である。上記のように位置決めして積層された燃料電池セル1個分のMEA用基材が搬送されてくると、熱圧プレス手段50は、その燃料電池セル1個分のMEA用基材を、上下方向から挟んで熱圧プレスして熱接合する。具体的には、プレス面盤42がプレス下型の役割を果たしつつ、熱圧プレス手段50に備えられたプレス上型が下降することで、熱圧プレスが行われる。こうして、電解質膜を正極ガス拡散層および負極ガス拡散層が挟んだ状態で互いに熱接合されたMEAが作製される。そして、MEAが作製されると、プレス位置にあるプレス面盤42’は、位置決め積層ステージ40に移動し(符号42の状態になり)、これに伴い作製されたMEAも熱圧プレス手段50から位置決め積層ステージ40に搬出される。
接合体取出ステージ60は、熱圧プレス手段50から搬出されたMEAを取り出すためのステージである。上記のように位置決め積層ステージ40に搬出されたMEAは、例えば上記の搬送手段20により吸着ハンド22で保持されて接合体取出ステージ60に搬送される。これにより、作業者Mは、接合体取出ステージ60でMEAを取り出すことが可能となる。そして、このMEAに対し、後の工程でセパレータを挟んで接合し、1個の燃料電池セルが完成する。
ここで、本実施形態における搬送手段の吸着ハンド22は、例えば図2のように中空構造となっており、各MEA用基材との吸着面を形成する下面は、後述の押圧により上下方向に撓むように弾性変形する弾性プレート22aで構成されている。この弾性プレート22aには、複数の吸着孔(図示せず)が形成されている。なお、弾性プレート22aとしては、例えばステンレス薄板などが用いられる。
この吸着ハンド22(詳細には、中空構造の吸着ハンド22における内部空間)は、例えば真空ポンプなどのバキューム手段(図示せず)と接続されている。これにより、吸着面とMEA用基材とが接触した状態で、バキューム手段によって吸着ハンド22の内部空間が真空引きされると、MEA用基材は吸着面(すなわち弾性プレート22a)に真空吸着される。
また、吸着ハンド22には、弾性プレート22aを内部から外部に向かって(図では下方に向かって)押す押圧手段22bが設けられており、これにより吸着面を形成する弾性プレート22aは、吸着するMEA用基材に向かって(図では下方に向かって)凸状に変形するようになっている。
そして、以上のような構成の吸着ハンド22において、MEA用基材を真空吸着させた状態で、吸着するMEA用基材に向かって凸状に変形させるべく、押圧手段22bを作動させる制御を行う。
この制御は、本実施形態において、例えば最上部(すなわち、電解質膜74の上)に積層されたガス拡散層72を搬送する際に有効である。この場合、本来ガス拡散層72を1枚だけ吸着させるべきところをガス拡散層72の他に電解質膜74をも吸着させてしまったとき(図2(a)参照)において、上記の押圧手段22bの制御によれば、余分に吸着した電解質膜74のみが落下し、ガス拡散層を1枚だけ確実に吸着させて搬送することが可能となる(図2(b)参照)。これは、電解質膜74はガス拡散層72に比べて一般的に面積が広く、電解質膜74の弾性による復元力にて剥離力が発生しやすいためである。この剥離力によって、図2(b)に示すように、余分な電解質膜74は点線で示す状態から実線で示す状態となり、落下する。
なお、複数枚のMEA用基材が吸着しない、すなわち、余分なMEA用基材が吸着しないよう抑制する吸着抑制手段として、吸着ハンド22を上記のような構成にすること以外に、例えば基材セット台10側などに、次のような構成の手段を適用することによっても、同様の効果を得ることが可能となる。
例えば基材セット台10側などに、吸着ハンド22に吸着し保持されるMEA用基材の外縁に向かって媒体(例えばエア)を吹き付けるエア噴出手段12を設けておく(図3参照)。これによれば、エアの吹き付けにより、余分に吸着したMEA用基材を剥がすことができる。すなわち、余分に吸着したMEA用基材を落下させて、MEA用基材を1枚だけ確実に吸着させることが一層可能となる。
この技術についても、例えば最上部(すなわち、電解質膜74の上)に積層されたガス拡散層72を搬送する際に有効である。この場合、本来ガス拡散層72を1枚だけ吸着させるところ、ガス拡散層72の他に電解質膜74をも吸着させてしまったときにおいて、上記のエア噴出手段12の制御によれば、余分に吸着した電解質膜74はエアによる強制剥離力によって剥離して落下するため、ガス拡散層72を1枚だけ確実に吸着させて搬送することが可能となる。これは、電解質膜74はガス拡散層72に比べて一般的に面積が広く、電解質膜の外縁が下方に垂れる等によって、吸着されたガス拡散層の外縁と電解質膜の外縁との間に隙間ができ、この隙間にエアを吹付けることで強制剥離力が発生するからである。また、図3に示すように、エアの吹き付け時に押圧手段22bによる押圧制御を行うと、押圧制御により、電解質膜74の弾性による復元力にて剥離力が発生し、かつエアを吹付けることで強制剥離力が発生するため、一層、余分な電解質膜74を剥離させ易くなる。
また、基材セット台10の載置面にも、バキューム手段(図示せず)に接続された複数の吸着孔(図示せず)を設けておいても良い(図3参照)。この場合、吸着ハンド22において発生する吸着力よりも大きな吸着力を、基材セット台10の載置面に発生させる。具体的には、例えば最上部(すなわち、電解質膜74の上)に積層されたガス拡散層72のみを搬送する際には、最下部(すなわち、電解質膜74の下)のガス拡散層72のみならずその上の電解質膜74をも吸着させる程度の吸着力を、基材セット台10の載置面に発生させる。
こうすることで、搬送すべきでないMEA用基材には基材セット台10への吸着力が発生するため、吸着ハンド22に余分なMEA用基材が吸着するのを抑制できる。すなわち、搬送すべきMEA用基材を1枚だけ確実に吸着させることが一層可能となる。
なお、図3によれば、上記の押圧手段22bによる吸着面の凸状変形技術、エア噴出手段12によるエア吹き付け技術、及び基材セット台10による吸着力発生技術を全て組み合わせた構成が示されているが、それぞれ単独で用いても有効である。また、これら3種類の技術の内、いずれか2種類を組み合わせても有効である。しかしながら、図3に示すように、これらの技術を適宜組み合わせることが最も効果的である。
また、本実施形態における基材セット台10に荷重センサ14を設け、この荷重センサ14により検出される重量情報に基づいて、搬送すべきでないMEA用基材が余分に吸着ハンド22に吸着されていないかを検知するようにしても良い。
図4は、基材セット台10に荷重センサ14を設けた構成の一例を示す図である。荷重センサ14はシリンダ16により計測時において上昇するようになっている。また、この荷重センサ14において、基材セット台10にラフにセットされるMEA用基材との接触面は、例えば図4のように十字状に形成されている。なお、図4(a)における点線は、基材セット台10の上に載置したMEA用基材の位置を示す。
そして、以下のような手順で荷重センサ14による検知を行う。
まず、作業者Mが基材セット台10上にMEA用基材をセットし(図5(a)参照)、しかる後に、シリンダ16により荷重センサ14を上昇させ、セットした燃料電池セル1個分のMEA用基材の総重量を計測し(図5(b)参照)、制御装置に出力する。
次に、荷重センサ14を一旦下降させてから吸着ハンド22によるMEA用基材の吸着保持動作を行い(図5(c)参照)、その後に、荷重センサ14を再度上昇させて、基材セット台10上に残っているMEA用基材の重量を計測し(図5(d)参照)、制御装置に出力する。
そして、制御装置は、吸着ハンド22によるMEA用基材の吸着保持動作の前後における重量の差を演算し、予め制御装置に登録されている各MEA用基材の重量と、演算により得られた差分値とを比較する。
この比較により、差分値が登録済みのMEA用基材の重量と略同一である場合には、吸着ハンド22により、MEA用基材を1枚だけ吸着保持したと判定できる。
また、差分値が登録済みのMEA用基材の重量よりも小さい場合には、吸着ハンド22により保持すべきMEA用基材が吸着保持されていないと判定できる。
また、差分値が登録済みのMEA用基材の重量よりも大きい場合には、吸着ハンド22により保持すべきでない余分なMEA用基材をも吸着保持したと判定できる(図5(d)の状態)。
以上のように、吸着ハンド22によるMEA用基材の吸着保持動作が行われる度に、荷重センサ14を用い、搬送すべきでないMEA用基材が余分に吸着ハンド22に吸着されていないかを重量情報に基づいて検知することで、保持状態異状(保持すべきMEA用基材が吸着保持されていない、あるいは、保持すべきでない余分なMEA用基材をも吸着保持した)を防止でき、MEA用基材を1枚だけ確実に吸着させることが一層可能となる。
ここで、荷重センサ14からの重量情報に基づき保持状態異状と判定した場合には、警告等などの警告手段により作業者Mに知らせたり、あるいは、制御装置が搬送手段20に対して、吸着ハンド22によるMEA用基材の吸着保持動作をリトライさせたりする等の制御を行ったりしても良い。
なお、上記の実施形態では、燃料電池セル1個分のMEA用基材をそれぞれ1枚ずつ搬送する場合を一例として説明しているが、本発明の技術は、この場合に限らず他の場合においても適用可能である。例えば、積層状態の複数枚のガス拡散層から最上のガス拡散層を1枚だけ取り出して搬送する場合など、同種の被搬送物が積層された中から最上部の被搬送物を1枚だけ取り出して搬送する場合にも十分適用可能である。
本発明の実施の形態に係る燃料電池セルの製造装置の構成の一例を示す概略図である。 図1の燃料電池セルの製造装置における搬送手段の吸着ハンドの構成の一例を示す図であり、図2(a)は吸着面変形前、図2(b)は吸着面変形後の状態を示す。 図2の吸着ハンドに加え、他の吸着抑制手段を適用した構成の一例を示す図である。 図1の燃料電池セルの製造装置における基材セット台の構成の一例を示す図である。 図4の基材セット台の動作を示す図であり、図5(a)はMEA用基材セット時、図5(b)はMEA用基材の総重量計測時、図5(c)は吸着保持動作時、図5(d)は吸着保持動作後のMEA用基材の重量計測時における状態を示す。
符号の説明
1 燃料電池セルの製造装置、10 基材セット台、12 エア噴出手段、20 搬送手段、22 吸着ハンド、22a 弾性プレート、22b 押圧手段、23 アーム部、24 搬送手段本体部、25 連結部、26 ガイドレール、30 基材位置検出手段、40 位置決め積層ステージ、42,42’ プレス面盤、50 熱圧プレス手段、60 接合体取出ステージ、72 ガス拡散層、74 電解質膜。

Claims (9)

  1. 積層されたMEA用基材のなかからMEA用基材を1枚ずつ吸着搬送手段により吸着保持して所定位置まで搬送し、所定位置にて組付けを行う燃料電池セルの製造装置において、
    搬送時に、複数枚のMEA用基材が吸着するのを抑制する吸着抑制手段を備えたことを特徴とする燃料電池セルの製造装置。
  2. 請求項1に記載の燃料電池セルの製造装置において、
    前記吸着抑制手段は、吸着搬送手段における吸着面を湾曲させる手段であることを特徴とする燃料電池セルの製造装置。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池セルの製造装置において、
    前記吸着抑制手段は、吸着搬送手段に吸着されたMEA用基材の外縁に媒体を吹き付ける噴出手段であることを特徴とする燃料電池セルの製造装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の燃料電池セルの製造装置において、
    前記吸着抑制手段は、搬送すべきでないMEA用基材をMEA用基材が積層される位置に吸着させておく吸着手段であることを特徴とする燃料電池セルの製造装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の燃料電池セルの製造装置において、
    吸着搬送手段により吸着保持されたMEA用基材の重量を計測する荷重センサを備えたことを特徴とする燃料電池セルの製造装置。
  6. 積層されたMEA用基材のなかからMEA用基材を1枚ずつ吸着搬送手段により吸着保持して所定位置まで搬送し、所定位置にて組付けを行う燃料電池セルの製造方法において、
    搬送時に、複数枚のMEA用基材が吸着するのを抑制しながらMEA用基材を1枚ずつ吸着保持する、燃料電池セルの製造方法。
  7. 請求項6に記載の燃料電池セルの製造方法において、
    吸着搬送手段における吸着面を湾曲させることで、複数枚のMEA用基材が吸着するのを抑制する、燃料電池セルの製造方法。
  8. 請求項6または7に記載の燃料電池セルの製造方法において、
    吸着搬送手段に吸着されたMEA用基材の外縁に媒体を吹き付けて、複数枚のMEA用基材が吸着するのを抑制する、燃料電池セルの製造方法。
  9. 請求項6から8のいずれか一つに記載の燃料電池セルの製造方法において、
    搬送すべきでないMEA用基材をMEA用基材が積層される位置に吸着させておくことで、複数枚のMEA用基材が吸着するのを抑制する、燃料電池セルの製造方法。
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