JPH04283595A - 遷移金属スピロベンゾピラン錯体、その製造方法及び該錯体からなるフォトクロミック材料 - Google Patents

遷移金属スピロベンゾピラン錯体、その製造方法及び該錯体からなるフォトクロミック材料

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JPH04283595A
JPH04283595A JP3047202A JP4720291A JPH04283595A JP H04283595 A JPH04283595 A JP H04283595A JP 3047202 A JP3047202 A JP 3047202A JP 4720291 A JP4720291 A JP 4720291A JP H04283595 A JPH04283595 A JP H04283595A
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    • C09K9/02Organic tenebrescent materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遷移金属スピロベンゾ
ピラン錯体、その製造方法及び該錯体からなるフォトク
ロミック材料に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】光又は熱エネルギーにより
可逆的に発消色する典型的な有機化合物としてスピロピ
ラン誘導体が最もよく知られており、例えばG.H.B
rown 著のPhotochromism(John
 Wiley & Sons,Inc.1971年)に
これら誘導体の具体例や物性がまとめられている。
【0003】しかしながら、従来のスピロピラン誘導体
を、例えば光応答材料として実用化する場合、発色種が
溶液中でも高分子バインダー中でも熱安定性に欠けるた
めに、直ちに消色系に戻るので、充分な発色濃度が安定
的に保持できないという致命的欠点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は従来のスピ
ロピラン誘導体の前記欠点を解消する化合物を提供する
ことを目的とする。特に本発明は安定なフォトクロミズ
ムを示す化合物を提供することを目的とする。
【0005】本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研
究した結果、特定の遷移金属スピロベンゾピラン錯体が
上記目的を達成することを見い出し、本発明を完成する
に至った。本発明によって、従来熱安定性に欠けるとさ
れていたスピロピランの発色状態の固定化が達成された
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明の遷移金属スピ
ロベンゾピラン錯体は、文献未記載の新規な化合物であ
って、下記一般式(1)
【0007】
【化4】
【0008】[式中、R1 は炭素数1〜20のアルキ
ル基又はアラルキル基を示す。R2 、R3 、R4 
及びR5 は、同一又は異なって、水素原子、炭素数1
〜6のアルキル基、アリール基、アラルキル基、炭素数
1〜5のアルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基又はニ
トロ基を示す。R6 及びR7 は、同一又は異なって
、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基、
アラルキル基、ハロゲン原子、シアノ基又はニトロ基を
示す。R8 は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、
炭素数1〜5のアルコキシ基、クロルメチル基、メタク
リロキシメチル基又はビニル基を示す。Yは酸素原子又
は硫黄原子を示す。Mはクロム原子、モリブデン原子又
はタングステン原子を示す。]で表わされる遷移金属ス
ピロベンゾピラン錯体である。
【0009】ところで、これまでにスピロピラン、スピ
ロナフトオキサジン等のフォトクロミック化合物に金属
塩を添加して発色状態の安定化を達成しようとする試み
が例えばJ. Amer. Chem. Soc.,8
7,4020(1965)、J. Chem. Soc
. Chem. Commun.,1477(1989
)、日化第58春季年会予稿集、1874(1989)
及び日化第59春季年会予稿集、1983(1990)
等に記されている。しかしながら例えば山本明夫著  
有機金属化学−基礎と応用(裳華房、1982年)によ
ると有機金属化合物とは金属元素あるいは類金属(メタ
ロイド)元素が有機基としての炭素原子に少なくとも1
個以上結合しているものを指すのであるが、ここに例示
したものに代表される従来の例は全てヘテロ原子(酸素
、窒素等)を介して炭素化合物が金属と結合を作ってい
るものであって、通常これらを有機金属化合物とは呼ば
ない。
【0010】即ち、本発明の錯体はインドリノスピロベ
ンゾピランのインドリン部分と第VIB族遷移金属の間
に6個の金属−炭素結合を有する真の意味での有機金属
化合物であって、全く新規な遷移金属スピロベンゾピラ
ン錯体である。
【0011】本発明の一般式(1)で表わされる遷移金
属スピロベンゾピラン錯体は、一般式
【0012】
【化5】
【0013】[式中、R1 、R2 、R3 、R4 
、R5 及びMは前記に同じ。]で表わされる有機金属
錯体と一般式
【0014】
【化6】
【0015】[式中、R6 、R7 、R8 及びYは
前記に同じ。]で表わされる5−ニトロ(チオ)サリチ
ルアルデヒド誘導体を反応させることにより製造される
【0016】本発明において、出発原料として用いられ
る一般式(2)で表わされる化合物は、一般式
【001
7】
【化7】
【0018】[式中、R1 、R2 、R3 、R4 
及びR5 は前記に同じ。]で表わされる3,3−ジメ
チル−2−メチレンインドリン誘導体に、日本化学会編
,新実験化学講座,第12巻,有機金属化学,第114
頁(丸善、1979年)等に記載される公知の方法に従
ってヘキサカルボニルクロム、ヘキサカルボニルモリブ
デンもしくはヘキサカルボニルタングステンと反応させ
ることにより得ることができる。
【0019】また上記一般式(4)で表わされる化合物
は一般式
【0020】
【化8】
【0021】〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 
及びR5 は前記と同じ。〕で表わされる沃化2,3,
3−トリメチルインドレニウム塩を一旦苛性カルカリ等
の塩基で処理することにより容易に製造することができ
る。上記2,3,3−トリメチルインドレニン誘導体は
、Helv. Chim. Acta, 23,247
1(1940) 、特公昭58−58654号公報、特
開昭62−232461号公報、特公昭62−2178
0号公報、特開昭63−267783号公報等に記載さ
れている公知の化合物であるか又はこれらの文献に記載
の方法に従い容易に製造され得る化合物である。
【0022】一方前記一般式(3)で表わされる化合物
のうちYがSであるものは、入手容易なYが0である一
般式(6)で表わされる5−ニトロサリチルアルデヒド
誘導体を、例えば特開昭60−54388号公報に記載
の方法と同様にして一般式
【0023】
【化9】
【0024】〔式中、R6 、R7 及びR8 は前記
に同じ。〕で表わされる、N,N−ジメチルチオカルバ
モイルクロライドと反応させて一般式
【0025】
【化10】
【0026】〔式中、R6 、R7 及びR8 は前記
に同じ。〕で表わされる2−O−(N,N−ジメチルチ
オカルバモイル)ベンズアルデヒド誘導体とし、引き続
きこれを加熱して異性化して一般式
【0027】
【化11】
【0028】〔式中、R6 、R7 及びR8 は前記
に同じ。〕で表わされる2−S−(N,N−ジメチルチ
オカルバモイル)ベンズアルデヒド誘導体に導き、引き
続いてアルカリ加水分解処理することにより製造される
【0029】本発明の一般式(1)で表わされる遷移金
属スピロベンゾピラン錯体は、上記で得られる一般式(
2)で表わされる有機金属錯体と一般式(3)で表わさ
れる5−ニトロ(チオ)サリチルアルデヒド誘導体を空
気を遮断した雰囲気の有機溶媒中で反応させることによ
り製造される。
【0030】ここで一般式(1)の遷移金属スピロベン
ゾピラン錯体を製造する際に用いられる有機溶媒として
は、該反応条件で不滑性なものである限り広く使用する
ことができ、例えばメタノール、エタノール、プロパノ
ール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノ
ール、t−ブタノール等の低級アルコール類、ジエチル
エーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル類、ホルムアミド、ジメチルホル
ムアミド、アセトアミド、ジメチルアセトアミド等のア
ミド類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン等のケトン類、蟻酸メチル、蟻酸エチル、酢
酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等の低級カルボン酸
エステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素等を挙げることができる。斯かる溶媒の使用量
は一般式(2)で表わされる化合物濃度が0.001m
ol /l 〜飽和濃度の範囲でよい。反応温度は使用
する溶媒にもよるが、0℃〜使用する溶媒の沸点、より
好ましくは室温〜100℃で実施できる。反応時間は通
常1〜150時間でよい。
【0031】このようにして得られる一般式(1)で表
わされる錯体は、反応溶液中から通常は結晶として析出
してくるので、濾過、遠心分離等の汎用手段で単離でき
るし、結晶として析出しない場合も反応液を濃縮するこ
とにより単離できる。
【0032】上記に示す方法により製造される本発明の
一般式(1)で表わされる遷移金属スピロベンゾピラン
錯体は、安定なフォトクロミズムを示す。一般式(1)
の錯体を適当な溶媒に溶解した後紫外光照射して生成し
た発色種は、とりわけ熱的に安定であり、遷移金属に配
位子として結合していないフリーのスピロベンゾピラン
誘導体の発色種が室温で速やかに無色化するのに対し、
本発明の化合物の発色種は若干の初期退色の後に熱的に
安定に固定化されるところに特徴がある。
【0033】本発明の錯体は各種の記録、記憶材料、レ
ーザー用感光材料ディスプレイ用材料、非線形光学材料
等として利用できる。
【0034】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明をより一層明ら
かにする。
【0035】
【実施例1】2,3,3−トリメチルインドレニン(3
.26g、20.5mmol)をクロロホルム7mlに
加え、ヨウ化メチル(3.20g、22.5mmol)
を加えてアンプル中、80℃で17時間反応させた。こ
のとき反応溶液は、赤色溶液から赤色懸濁液に変化した
。反応終了後、この懸濁液を吸引濾過して赤色固体を取
りだし、氷冷しながらクロロホルムとジエチルエーテル
を用いて洗浄した。こうして得られた桃色粉末は、1,
2,3,3−テトラメチルインドレニウムヨージドであ
った。収量:5.7g、収率:94% 1 H−NMR(D2 O);δppm1.65(s,
6H,3−CH3 )、2.87(s,3H,2−CH
3 )、4.10(s,3H,N−CH3 )、7.5
−7.8(m,4H,芳香族H)
【0036】
【実施例2】1,2,3,3−テトラメチルインドレニ
ウムヨージド(1.5133g、5.03mmol)を
水酸化カリウム水溶液(0.7mol /l ,107
mmol)に懸濁させ、室温で1時間撹拌した。このと
き反応系に黄色の油状物質が生成した。この油層をジエ
チルエーテルを用いて抽出し、抽出液を飽和塩化ナトリ
ウム水溶液で水層が中性になるまで洗浄した後に無水硫
酸ナトリウムを加えて乾燥した。乾燥後、エーテルを留
去することにより、1,3,3−トリメチル−2−メチ
レンインドリンを赤色液体として得た。収量:807.
2mg,収率:93% 1 H−NMR(CDCl3 );δppm1.3(s
,6H,3−CH3 )、3.1(s,3H,N−CH
3 )、4.0(s,2H,=CH2 )、6.5−7
.2(m,4H,芳香族H)
【0037】
【実施例3】ヘキサカルボニルクロム(1.6425g
、7.47mmol)に1,3,3−トリメチル−2−
メチレンインドリン(1.26g、7.28mmol)
の乾燥ブチルエーテル溶液(3ml)を窒素気流下で加
え、更に乾燥ブチルエーテルを4ml及び乾燥テトラヒ
ドロフラン1.5mlを加えた。この溶液を窒素気流下
で100W低圧水銀灯を照射しながら140℃で28時
間加熱した。 反応終了後、熱時に窒素下でセライト濾過し、濾液の黄
色溶液から得られた淡黄色針状晶は(η6 −1,3,
3−トリメチル−2−メチレンインドリン(トリカルボ
ニル)クロムであった。収量:1.2123mg,収率
:53% 1 H−NMR(400MHz ,CDCl3 );δ
ppm1.35(s,3H,3−CH3 )、1.51
(s,3H,3−CH3 )、2.92(s,3H,N
−CH3 )、4.12(s,2H,2−CH2 )、
4.71(t,1H,5−CH)、4.81(d,1H
,7−CH)、5.51(t,1H,6−CH)、5.
70(d,1H,4−CH) IR(KBr);2971,1942,1865,18
47,1633,1551cm−1 MS(EI,20eV)m/z=309(M+ )
【0
038】
【実施例4】(η6 −1,3,3−トリメチル−2−
メチレンインドリン(トリカルボニル)クロム(498
.8mg,0.470mmol)を窒素気流下で乾燥メ
タノール(25ml)に溶解し、5−ニチロサリチルア
ルデヒド(270mg、1.60mmol)の乾燥メタ
ノール溶液(3.7ml)を少しずつ滴下した。25℃
で141時間撹拌することにより、赤色溶液とオレンジ
色沈殿の懸濁溶液が得られた。このオレンジ色の沈殿を
分離して取り出し、メタノールで沈殿を洗浄した後に真
空乾燥した。 こうして得られた黄色粉末は(1,3,3−トリメチル
−6´−ニトロスピロ〔(2´H)−1´−ベンゾピラ
ン−2´,2−(η6 −インドリン)(トリカルボニ
ル)クロム〕であった。収量:262.7mg,収率:
36% 得られた黄色粉末のIRスペクトル図を図1に示す。
【0039】1 H−NMR(400MHz ,CDC
l3);δppm 1.21(s,3H,3−CH3 )、1.33(s,
3H,3−CH3 )、2.72(s,3H,N−CH
3 )、4.82(t,1H,J=4.85Hz,5−
CH)、4.85(d,1H,J=4.93Hz,7−
CH)、5.53(t,1H,J=5.17Hz,6−
CH)、5.57(d,1H,J=4.96Hz,4−
CH)、5.62(d,1H,J=10.28Hz,3
´−CH)、6.93(d,1H,J=10.28Hz
,4´−CH)、7.20(d,1H,J=9.00H
z,8´−CH)、8.01(d,1H,J=2.56
Hz,5−CH)、8.01(d,1H,J=2.56
Hz,5−CH)、8.11(dd,1H,J=9.0
4Hz,2.64Hz,7´−CH) 13C−NMR(100MHz,CDCl3 );δp
pm21.3(3−CH3 )、26.4(3−CH3
 )、28.3(N−CH3 )、51.2,70.5
(5−CH)、83.0(7−CH)、90.5(6−
CH)、94.7(4−CH)、103.4,104.
3,116.5(8´−CH)、120.0(3´−C
H)、122.6(5´−CH)、126.4(7´−
CH)、128.8(4´−CH)、141.5,15
8.4,183.9,234.2(Cr−CO)このよ
うにして得た有機クロム錯体はベンゼン、塩化メチレン
、アセトン等の溶媒中でフォトクロミズムを示した。即
ち500Wの超高圧水銀灯を用いて波長を350nm付
近に絞った紫外光を照射すると赤系統色に着色した。ア
セトン中では極大吸収波長(λmax)=564nmで
あり、これは金属に配位子として結合していないフリー
のスピロピラン体
【0040】
【化12】
【0041】とほぼ同じであったのに対し、ベンゼン及
び塩化メチレン中ではλmax=500nmと短波長シ
フトしていた。これら着色溶液は500nm以上の可視
光照射により黄色に戻った。更に先の紫外光照射により
生成した発色種は室温下で極めて安定であり、若干の初
期退色の後に安定に固定された。ベンゼン中での固定化
の様子を第2図に示す。フリーのスピロピランが室温下
で無色化したのと比べ対照的であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例4で得られる本発明錯体のIRスペクト
ル図である。第2図は、該本発明錯体の発色状態が固定
化されたことを示す吸光度スペクトル図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1 は炭素数1〜20のアルキル基又はアラ
    ルキル基を示す。R2 、R3 、R4 及びR5 は
    、同一又は異なって、水素原子、炭素数1〜6のアルキ
    ル基、アリール基、アラルキル基、炭素数1〜5のアル
    コキシ基、ハロゲン原子、シアノ基又はニトロ基を示す
    。R6 及びR7 は、同一又は異なって、水素原子、
    炭素数1〜6のアルキル基、アリール基、アラルキル基
    、ハロゲン原子、シアノ基又はニトロ基を示す。R8 
    は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜5
    のアルコキシ基、クロルメチル基、メタクリロキシメチ
    ル基又はビニル基を示す。Yは酸素原子又は硫黄原子を
    示す。Mはクロム原子、モリブデン原子又はタングステ
    ン原子を示す。]で表わされる遷移金属スピロベンゾピ
    ラン錯体。
  2. 【請求項2】一般式 【化2】 [式中、R1 、R2 、R3 、R4、R5 及びM
    は前記に同じ。]で表わされる有機金属錯体と一般式【
    化3】 [式中、R6 、R7 、R8 及びYは前記に同じ。 ]で表わされる5−ニトロ(チオ)サリチルアルデヒド
    誘導体とを反応させることを特徴とする請求項1記載の
    遷移金属スピロベンゾピラン錯体の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の遷移金属スピロベンゾピラ
    ン錯体からなるフォトクロミック材料。
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