JPH04283218A - 水性樹脂組成物 - Google Patents

水性樹脂組成物

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JPH04283218A
JPH04283218A JP6942791A JP6942791A JPH04283218A JP H04283218 A JPH04283218 A JP H04283218A JP 6942791 A JP6942791 A JP 6942791A JP 6942791 A JP6942791 A JP 6942791A JP H04283218 A JPH04283218 A JP H04283218A
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acrylic resin
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秀公 平澤
Tomoshi Nishimura
智志 西村
Tamio Iimure
民雄 飯牟礼
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性エポキシ樹脂組成
物に関し、特に水性分散液の安定性及び塗膜の加工性が
優れた金属缶、特に食缶及び飲料缶の内面塗装に好適な
水性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】金属缶用塗料は、金属缶の加工、流通又
は内容物等から受ける諸条件に十分に耐えることが必要
である。また作業環境の衛生上及び火災・爆発等の防災
上の諸問題への対応が重要で、特に飲料用缶及び食用缶
については食品衛生上の要件を満足することが必要であ
る。このため、近年、水性塗料が広く使用されるように
なった。
【0003】このような状況の中で、水性エポキシ樹脂
被覆組成物は、取扱いが容易なため特に注目され、各種
の組成物が提案されている。例えば、特開昭59−13
5260号公報には、高酸価アクリル樹脂変性エポキシ
樹脂と酸価を有しないアクリル樹脂を、アミン水溶液に
分散させた水性樹脂組成物、特公昭62−44578号
公報には、高酸価アクリル樹脂変性エポキシ樹脂を、ア
ミンを添加した水性媒体中に分散させた水性被覆組成物
、特開昭61−293266号公報には、アクリル樹脂
変性エポキシ樹脂に軟質成分としてエポキシ化炭化水素
又は植物油を添加、水中に分散させた被覆組成物が開示
されている。
【0004】しかしながら、これら従来の水性エポキシ
樹脂組成物は、一般に分散安定性が不良であったり、加
工性、耐蝕性が悪かったり、また風味保持性が低いとい
う問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の水分散塗料組成
物は、塗膜の加工性を向上させるために低ガラス転移温
度のアクリル樹脂を用いると、水分散安定性が低下し、
加工性と水分散安定性の両立が困難であった。本発明は
このような問題を解決し、加工性と水分散安定性の両方
が優れた水性樹脂組成物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、低ガ
ラス転移温度物の低酸価アクリル樹脂をエポキシ樹脂で
包み、その外側を高酸価アクリル樹脂で囲んだ多層構造
とすることにより、分散安定性を損なうことなく、加工
性を向上させることができることを見い出した。
【0007】本発明は、酸価0〜70のアクリル樹脂(
A)とエポキシ樹脂(B)を部分的に結合させ、これに
酸価100〜500のアクリル樹脂(C)を混合又は前
記(C)を前記結合物の(B)に部分的に結合させたも
のを、揮発性塩基(E)水溶液に分散させた水性樹脂組
成物である。
【0008】また本発明は、前記水性樹脂組成物におい
て、レゾール型フェノール樹脂及び/又はアミノ樹脂(
D)を混合した水性樹脂組成物である。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明で使用するアクリル樹脂(A)は、
α,β−不飽和カルボン酸とそれと共重合性のモノマー
とを反応させて得られる共重合体である。α,β−不飽
和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸等の
不飽和一塩基性酸又はマレイン酸、フマル酸等の不飽和
二塩基性酸若しくはそのモノアルキル(炭素数1〜12
)エステル等が例示される。
【0011】また、共重合性のモノマーとしては、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(
メタ)アクリル酸ブチル等の(メタ)アクリル酸アルキ
ル;スチレン、ビニルトルエン、クロルスチレン等のス
チレン系モノマー;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ
エチルエステル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプ
ロピルエステル等のヒドロキシル基含有アクリルモノマ
ー;マレイン酸ジメチルエステル、マレイン酸ジブチル
エステル、フマル酸ジメチルエステル、フマル酸ジブチ
ルエステル等の不飽和二塩基性酸ジアルキルエステル;
酢酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル;ジメチル
(メタ)アクリルアミド等のアクリルアミド類;(メタ
)アクリルニトリル等が例示される。
【0012】共重合反応は、通常、両モノマーを有機溶
媒中で、ベンゾイルパーオキサイド又はアゾビスイソブ
チロニトリル等の遊離基発生剤を重合開始剤として、8
0〜150℃の温度で行う。
【0013】高酸価アクリル樹脂(C)の酸価は100
〜500、好ましくは150〜350である。酸価が1
00未満では水中における分散安定性、塗膜の耐加工性
及び用途によっては風味保持性が低下する。500を超
えると塗膜の耐蝕性、耐熱水性及び耐レトルト性が低下
する。低酸価アクリル樹脂(A)の酸価は70以下、好
ましくは50以下である。70を超えると多層構造とな
らず、結果として水分散安定性が低下する。
【0014】アクリル系樹脂(A),(C)の数平均分
子量は3,000〜80,000が好ましい。3,00
0未満では耐加工性、耐蝕性及び風味保持性が低下し、
80,000を超えると適正塗装粘度における固型分含
量が低下する。
【0015】本発明で使用するエポキシ樹脂(B)は、
ビスフェノールA、F、B又はそれらのハロゲン置換体
とエピハロヒドリンとの縮合単位を40%以上、好まし
くは60%以上含み、数平均分子量1,000以上、好
ましくは3,000以上の末端に1個以上のオキシラン
環を含むエポキシ樹脂で、以下の方法で製造することが
できる。また、これらのエポキシ樹脂は、それらの混合
物を使用してもよい。
【0016】1.ビスフェノールA、F、B又はそのハ
ロゲン核置換体とエピハロヒドリン又はβ−メチルエピ
ハロヒドリンの反応により得られるエポキシ樹脂。 2.1項のエポキシ樹脂とビスフェノールA、F、B又
はそのハロゲン核置換体の反応により得られるエポキシ
樹脂。 3.1又は2項のエポキシ樹脂と(無水)フタル酸、(
無水)マレイン酸、アジピン酸等の二塩基性酸の反応に
より得られる変性エポキシ樹脂。 4.1又は2項のエポキシ樹脂と酢酸、酪酸、安息香酸
、ヒマシ油脂肪酸、大豆油脂肪酸、トール油脂肪酸等の
一塩基性酸の反応により得られる変性エポキシ樹脂。 5.(多価)アルコールと(多)塩基性酸の反応により
得られるポリエステルポリオールと1又は2項のエポキ
シ樹脂から得られる変性エポキシ樹脂。ここに、多価ア
ルコールの例としては、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール又はトリメチロールプロパン等が挙げられ
る。多塩基性酸の例としては、(無水)フタール酸、(
無水)マレイン酸、アジピン酸等の二塩基性酸;無水ト
リメリット酸、無水ピロメリット酸等が挙げられる。
【0017】エポキシ樹脂(B)とアクリル樹脂(A)
、(C)との部分結合形成法としては、次の三つの方法
がある。 1.エポキシ樹脂のエポキシ基とアクリル樹脂のカルボ
キシル基をアミンを触媒として反応させエステル結合を
形成させる。 2.エポキシ樹脂にα,β−不飽和酸を反応させ、これ
を重合性モノマーの一成分として他の共重合性モノマー
と重合させエステル結合させる。 3.エポキシ樹脂溶液中でアクリル重合を行い、エポキ
シ樹脂グラフト化アクリル樹脂とする。
【0018】低酸価アクリル樹脂(A)/エポキシ樹脂
(B)/高酸価アクリル樹脂(C)の固形分重量比は1
〜20/90〜50/9〜30の範囲が好ましい。低酸
価アクリル樹脂(A)の使用比が1未満では加工性向上
等の塗膜の改質効果が認められず、20を超えると耐蝕
性が低下する。また、高酸価アクリル樹脂(C)の使用
比が9未満では分散安定性が低下し、30を超えると耐
蝕性、耐熱水性及び耐レトルト性が低下する。より好ま
しくは、5〜10/85〜70/10〜20である。
【0019】本発明で使用するレゾール型フェノール樹
脂及び/又はアミノ樹脂(D)のレゾール型フェノール
樹脂としては、フェノール、炭素数1〜12のアルキル
置換基を有するフェノール、ビスフェノールA、F、B
等とホルムアルデヒドをアルカリ性触媒で反応させて得
られるレゾール型フェノール樹脂及び/又はそのアルキ
ル(炭素数1〜8)エーテル化物又はアリルエーテル化
物等が挙げられる。またアミノ樹脂としては、部分メチ
ル化メラミン樹脂、完全メチル化メラミン樹脂、部分ブ
チル化メラミン樹脂、完全ブチル化メラミン樹脂等のメ
ラミン樹脂;部分メチル化尿素樹脂、完全メチル化尿素
樹脂等の尿素樹脂が挙げられる。
【0020】フェノール樹脂(D)/〔アクリル樹脂(
A)、(C)+エポキシ樹脂(B)〕の固形分重量比は
0.5/100〜50/100が好ましい。0.5/1
00未満では塗膜の耐蝕性、密着性の向上が認められず
、50/100を超えると風味保持性が低下する。より
好ましくは、1/100〜30/100である。
【0021】本発明の水性樹脂組成物の製造において、
エポキシ樹脂(B)及びアクリル樹脂(A)、(C)を
溶解することのできる有機溶剤が使用できる。通常、使
用する溶剤の例としては、イソプロパノール、ブタノー
ル、2−エチルヘキサノール、シクロヘキサノール等の
アルコール;エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール等のグリコール;エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル等のグリコールエーテル;エチレ
ングリコールエチルエーテルアセテート、エチレングリ
コールメチルエーテルプロピオネート等のグリコールエ
ーテルエステル;メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン等のケトン;トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素等;及びそれらの混合物が挙げられる。
【0022】しかしながら、エポキシ樹脂(B)及びア
クリル樹脂(A)、(C)を溶解するために使用する有
機溶剤量は、取扱い作業に支障のない範囲で少ないほど
好ましい。必要ならば、水性樹脂組成物から常圧又は減
圧下に脱溶剤してもよい。水性樹脂組成物の最終有機溶
剤含有量は、20重量%以下とすることが好ましい。
【0023】本発明の水性樹脂組成物では、揮発性塩基
を添加してpHを5〜11とした水溶液中において、高
酸価アクリル樹脂(C)のカルボキシル基が第四アンモ
ニウム塩を形成して、水分散性を与える。
【0024】揮発性塩基(E)としては、アンモニア;
メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エ
チルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ブチ
ルアミン、ジブチルアミン、トリブチルアミン等のアル
キルアミン;エタノールアミン、メチルエタノールアミ
ン、ジメチルエタノールアミン等のアミノアルコール;
モルホリン等の環状アミンが例示される。
【0025】揮発性塩基(E)水溶液への分散法として
は次の方法が使える。 1.得られた全ての樹脂の混合物に、必要量の揮発性塩
基を加えた後、これを水に入れ分散させる、又はこれに
水を入れ分散させる。 2.得られた全ての樹脂の混合物に、必要量の水と揮発
性塩基の混合物を加えて分散させる。 3.得られた全ての樹脂の混合物を、必要量の水と揮発
性塩基の混合物に加えて分散させる。 4.高酸価アクリル樹脂に、必要量の揮発性塩基を加え
た後、これを水に入れるか、又はこれに水を入れるかし
て分散し、これに残りの樹脂を加えて分散させる。 5.高酸価アクリル樹脂に、必要量の水と揮発性塩基の
混合液を加えて分散させた後、これに残りの樹脂を加え
て分散させる。
【0026】本発明の水性樹脂組成物は、必要により、
更にメラミン樹脂、尿素樹脂等のアミノ樹脂、p−トル
エンスルホン酸等の硬化触媒を添加して、水性塗料組成
物とすることができる。使用するメラミン樹脂の例とし
ては、部分メチル化メラミン樹脂、完全メチル化メラミ
ン樹脂、部分ブチル化メラミン樹脂、完全ブチル化メラ
ミン樹脂等が挙げられる。また、尿素樹脂の例としては
、部分メチル化尿素樹脂、完全メチル化尿素樹脂が挙げ
られる。
【0027】本発明の水性樹脂組成物は、組成物の特性
を損なわない範囲で、用途に適した防錆剤、顔料又は充
填剤等を配合して、防錆プライマー、防錆性塗料等の水
性塗料組成物又は水性印刷インキ等としても使用できる
【0028】本発明の水性樹脂組成物は基材として金属
、例えば、鉄鋼板、アルミニウム板及び鉄鋼板の表面に
亜鉛、スズ、クロム、ニッケル、アルミニウム等の単独
又は複数金属をめっき処理しためっき鋼板あるいは、こ
れらの表面をクロ厶酸、リン酸等で化学処理又は電解処
理したもの、更には紙、木材等の塗装に有用である。 塗装方法は公知の方法が利用できる。すなわちエアスプ
レー、エアレススプレー、ロールコーター、電着塗装、
浸漬塗装及びハケ塗り等である。
【0029】硬化条件としては常温乾燥も可能であるが
、80〜350℃の温度範囲で10秒〜30分の強制乾
燥が好ましい。
【0030】
【作用効果】本発明の水性樹脂組成物は、内側から低酸
価アクリル樹脂(C)/エポキシ樹脂(B)/高酸価ア
クリル樹脂(C)の多層構造として、低ガラス転移温度
物を内部に封じ込めることにより、分散安定性を損なう
ことなく加工性の向上を図るもので、更にフェノール樹
脂及び/又はアミノ樹脂(D)を混合したものは密着性
、耐蝕性を改善することができ、飲料缶の内面用塗料と
して好適に用いられる。
【0031】
【実施例】以下、実施例を挙げ、本発明を詳細に説明す
るが、これにより本発明の範囲が特に限定されるもので
はない。以下、部及び%はそれぞれ重量部及び重量%を
示す。
【0032】合成例1  高酸価アクリル樹脂の合成ス
チレン240部、アクリル酸エチル180部、メタクリ
ル酸358部、ブチルセロソルブ170部、n−ブタノ
ール300部及び過酸化ベンゾイル15部の混合物の1
/4を窒素置換したフラスコに仕込んで80〜90℃に
加熱し、残りの3/4を同温度で4時間かけて徐々に滴
下した。次いで、過酸化ベンゾイル2部及びブチルセロ
ソルブ50部の混合物を30分かけて徐々に滴下した。 滴下終了後更に同温度で2時間撹拌して、固形分60%
、固形分酸価300の高酸価アクリル樹脂溶液を得た。
【0033】合成例2  低酸価アクリル樹脂の合成ス
チレン240部、アクリル酸2−エチルヘキシル528
部、アクリル酸10部、ブチルセロソルブ219部、n
−ブタノール300部及び過酸化ベンゾイル15部の混
合物の1/4を窒素置換したフラスコに仕込んで80〜
90℃に加熱し、残りの3/4を同温度で2時間かけて
徐々に滴下した。次いで過酸化ベンゾイル2部及びブチ
ルセロソルブ50部の混合物を30分かけて徐々に滴下
した。滴下終了後更に同温度で2時間撹拌して、固形分
60%、固形分酸価10の低酸価アクリル樹脂溶液を得
た。
【0034】合成例3  低酸価アクリル樹脂の合成マ
レイン酸モノブチル50部、スチレン400部、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル637部、ブチルセロソルブ1
75部、n−ブタノール500部及びアゾビスイソブチ
ロニトリル21部の混合物の1/4を窒素置換したフラ
スコに仕込んで120〜130℃に加熱し、残りの3/
4を同温度で2時間かけて徐々に滴下した。次いでアゾ
ビスイソブチロニトリル3部及びブチルセロソルブ50
部の混合物を30分かけて徐々に滴下した。滴下終了後
更に同温度で2時間撹拌して、固形分60%、固形分酸
価15の低酸価アクリル樹脂溶液を得た。
【0035】合成例4  エポキシ樹脂の合成フラスコ
にエポキシ樹脂「エピコート1009」(エポキシ当量
3,100、シェル化学製)500部、ブチルセロソル
ブ133部及びセロソルブアセテート20部を仕込み、
120℃で加熱撹拌溶解させて、固形分60%のエポキ
シ樹脂溶液を得た。
【0036】合成例5  エポキシ樹脂の合成フラスコ
にエポキシ樹脂「エピコート1007」(エポキシ当量
2,400、シェル化学製)500部、アジピン酸7.
6部、トリ(n−ブチル)アミン1部及びセロソルブア
セテート338部を仕込み、120℃で5時間反応させ
、固形分60%、固形分酸価0.2のエポキシ樹脂溶液
を得た。
【0037】合成例6  レゾール型フェノール樹脂の
合成 石炭酸94部、37%ホルマリン405部及び25%水
酸化ナトリウム水溶液211部を混合し、50℃で2時
間反応させた。塩酸で中和後、酢酸エチル/n−ブタノ
ール=1/1の混合溶剤で抽出して、固形分80%のレ
ゾール型フェノール樹脂溶液を得た。
【0038】合成例7  アリル化レゾール型フェノー
ル樹脂の合成 合成例6と同一の配合で、同例と同様に反応させた後、
アリルクロライド80部を加えて同温度で1時間反応さ
せ、合成例6と同様に処理して、固形分80%のアリル
化レゾール型フェノール樹脂溶液を得た。
【0039】合成例8、9、10、11、12  低酸
価アクリル樹脂の合成 表1に示す組成の混合物のそれぞれの1/4を窒素置換
したフラスコに仕込んで80〜90℃に加熱し、残りの
3/4を同温度で2時間かけて徐々に滴下した。次いで
過酸化ベンゾイル2部及びセロソルブアセテート50部
の混合物を30分かけて徐々に滴下した。滴下終了後、
更に同温度で2時間撹拌して、表1に示す固形分、固形
分酸価のそれぞれの低酸価アクリル樹脂溶液を得た。
【0040】
【表1】
【0041】合成例13、14、15、16、17  
高酸価アクリル樹脂の合成 表2に示す材料の混合物のそれぞれの1/4を窒素置換
したフラスコに仕込んで80〜90℃に加熱し、残りの
3/4を同温度で2時間かけて徐々に滴下した。次いで
過酸化ベンゾイル2部及びメチルイソブチルケトン50
部の混合物を30分かけて徐々に滴下した。滴下終了後
、更に同温度で2時間撹拌して、表2に示す固形分、固
形分酸価のそれぞれの高酸価アクリル樹脂溶液を得た。
【0042】
【表2】
【0043】合成例18  エポキシ樹脂結合アクリル
モノマーの合成 フラスコにエポキシ樹脂「エピコート1007」1,4
40部及びセロソルブアセテート970部を仕込み、1
30℃で均一に溶解した後、ジメチルエタノールアミン
1部及びメタクリル酸17部を加え、同温度で4時間撹
拌を続け、酸価0.1のエポキシ樹脂結合アクリルモノ
マー溶液を得た。
【0044】合成例19  エポキシ樹脂結合アクリル
樹脂の合成 フラスコにn−ブタノール450部を仕込み、80〜9
0℃でスチレン240部、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル180部、アクリル酸メチル300部、合成例18で
得たエポキシ樹脂結合アクリルモノマー溶液500部及
び過酸化ベンゾイル15部の混合物を3時間かけて徐々
に滴下した。次いで過酸化ベンゾイル2部及びn−ブタ
ノール30部の混合物を同温度で30分かけて滴下した
。同温度で更に2時間撹拌を続け、固形分60%のエポ
キシ樹脂結合アクリル樹脂溶液を得た。
【0045】合成例20  エポキシ樹脂結合アクリル
樹脂の合成 フラスコにエポキシ樹脂「エピコート1007」480
部及びセロソルブアセテート750部を仕込み、110
℃で均一に溶解した後、スチレン240部、アクリル酸
ブチル480部及び過酸化ベンゾイル30部の混合物を
2時間かけて徐々に滴下した。次いで過酸化ベンゾイル
3部及びセロソルブアセテート50部の混合物を同温度
で30分かけて滴下した。同温度で更に2時間撹拌を続
け、固形分60%のエポキシ樹脂結合アクリル樹脂溶液
を得た。
【0046】合成例21  エポキシ樹脂結合アクリル
モノマーの合成 フラスコに合成例20で得たエポキシ樹脂結合アクリル
樹脂溶液2,000部、セロソルブアセテート4部、ジ
メチルエタノールアミン1部及びメタクリル酸6部を仕
込み、130℃で4時間撹拌を続け、酸価0.1のエポ
キシ樹脂結合アクリルモノマー溶液を得た。
【0047】合成例22  エポキシ樹脂結合アクリル
樹脂の合成 フラスコにnブタノール500部を仕込み、80〜90
℃でスチレン240部、メタクリル酸エチル280部、
メタクリル酸258部、合成例21で得たエポキシ樹脂
結合アクリルモノマー溶液1,080部及び過酸化ベン
ゾイル20部の混合物を3時間かけて徐々に滴下した。 次いで過酸化ベンゾイル2部及びn−ブタノール18部
の混合物を同温度で30分かけて滴下した。同温度で更
に3時間撹拌を続け、固形分60%、固形分酸価118
のエポキシ樹脂結合アクリル樹脂溶液を得た。
【0048】上記合成例により製造された樹脂を用い、
本発明の水性樹脂組成物を以下の実施例に示すように製
造した。この水性樹脂組成物の塗膜は次の方法により評
価した。
【0049】a)耐加工性 試験片に同じ板厚のアルミニウム板を1枚挟み、バイス
でしめる。50倍ルーペで加工部の塗膜のワレ程度を判
定した。 ○:ワレなし △:若干のワレあり ×:かなりのワレあり
【0050】b)耐蝕性 裏面をポリエステルテープでシールした試験片を沸騰し
た3%食塩水に1時間浸漬して、塗膜面の腐食程度を判
定した。 ○:腐食なし △:若干の腐食あり ×:かなりの腐食あり
【0051】c)耐レトルト性 試験片をレトルト殺菌機にて、125℃で30分間処理
して、塗膜の白化の程度を判定した。 ○:白化なし △:若干白化あり ×:かなり白化あり
【0052】d)耐熱水性 試験片をイオン交換した沸騰水中に1時間浸漬して、塗
膜の白化の程度を判定した。 ○:白化なし △:若干白化あり ×:かなり白化あり
【0053】実施例1 フラスコに合成例2で得た低酸価アクリル樹脂溶液83
部、合成例4で得たエポキシ樹脂溶液1,333部及び
ジメチルエタノールアミン57部を仕込み、100℃で
3時間撹拌した。酸価0.2を確認後、合成例1で得た
高酸価アクリル共重合樹脂溶液333部を加え、更に同
温度で30分撹拌した。80℃に冷却してからイオン交
換水3,444部を加え、30分撹拌し、固形分20%
、pH7.0の水性樹脂組成物を得た。これを厚さ0.
30mmのアルミニウム板の片面に、乾燥塗布量70m
g/dm2 となるように塗布し、250℃で30秒焼
き付けた。水性樹脂組成物の安定性、塗膜の加工性、耐
蝕性、耐レトルト性及び耐熱水性を上記試験法に従って
評価し、結果を表3に示す。
【0054】
【表3】
【0055】比較例1 フラスコに合成例1で得た高酸価アクリル樹脂溶液33
3部、合成例4で得たエポキシ樹脂溶液1,333部及
びジメチルエタノールアミン57部を仕込み、100℃
で30分撹拌した。30℃に冷却してから合成例2で得
た低酸価アクリル共重合樹脂溶液83部を加え、均一に
撹拌した後、イオン交換水3,444部を加え、80℃
に加温し、30分撹拌し、固形分20%、pH7.8の
水性樹脂組成物を得た。これを実施例1と同様にして塗
膜を作成した。水性樹脂組成物の安定性、塗膜の評価結
果を表3に示す。
【0056】実施例2 実施例1の水性樹脂組成物5,250部に合成例6で得
たレゾール型フェノール樹脂溶液125部を加え、水性
樹脂組成物とした。これを実施例1と同様にして、塗膜
を作成した。水性樹脂組成物の安定性、塗膜の評価結果
を表3に示す。
【0057】比較例2 比較例1の水性樹脂組成物5,250部に合成例6で得
たレゾール型フェノール樹脂溶液125部を加え、水性
樹脂組成物とした。これを実施例1と同様にして、塗膜
を作成した。水性樹脂組成物の安定性、塗膜の評価結果
を表3に示す。
【0058】比較例3 合成例2で得た低酸価アクリル樹脂を加えない以外は、
比較例2と同様にして水性樹脂組成物をつくり、塗膜を
作成した。水性樹脂組成物の安定性、塗膜の評価結果を
表3に示す。 実施例3 合成例6で得たレゾール型フェノール樹脂溶液125部
の代わりにヘキサメトキシメチルメラミン100部を用
いた以外は、実施例2と同様にして塗膜を作成した。塗
膜の評価結果を表3に示す。
【0059】実施例4、5、6及び比較例4、5表4に
示すように、フラスコに合成例8、9、10、11、1
2で得た低酸価アクリル樹脂溶液167部、合成例4で
得たエポキシ樹脂溶液1,167部及びトリ(n−ブチ
ル)アミン118部を配合し、100℃で3時間撹拌し
た。更に合成例1で得た高酸価アクリル樹脂333部を
加えて、同温度で2時間撹拌した。その後、イオン交換
水を加え水性樹脂組成物を得た。これに合成例7で得た
アリル化レゾール型フェノール樹脂溶液63部を加え、
固形分30%の水性樹脂組成物とした。これを実施例1
と同様にして塗膜を作成した。水性樹脂組成物の安定性
、塗膜の評価結果を表4に示す。
【0060】
【表4】
【0061】実施例7、8、9及び比較例6、7表5に
示すように、フラスコに合成例3で得た低酸価アクリル
樹脂溶液250部、合成例5で得たエポキシ樹脂溶液9
17部及びトリ(n−ブチル)アミンを仕込み、120
℃で3時間撹拌した。酸価0.2を確認してから、合成
例13〜17の高酸価アクリル樹脂溶液500部を加え
、同温度で更に30分撹拌した。その後、イオン交換水
を加え、水性樹脂組成物を得た。これに合成例6で得た
レゾール型フェノール樹脂溶液250部を加え、固形分
30%の水性樹脂組成物とした。これを実施例1と同様
にして塗膜を作成した。水性樹脂組成物の安定性及び塗
膜の評価結果を表5に示す。
【0062】
【表5】
【0063】実施例10 フラスコに合成例19で得たエポキシ樹脂結合アクリル
樹脂溶液120部、合成例5で得たエポキシ樹脂溶液1
,080部、合成例1で得た高酸価アクリル樹脂溶液5
00部及びジメチルエタノールアミン85部を仕込み、
80℃で1時間撹拌した。その後イオン交換水1,61
5部を加え、同温度で撹拌して、固形分30%、pH7
.3の水性樹脂組成物を得た。これを実施例1と同様に
して塗膜を作成した。水性樹脂組成物の安定性、塗膜の
評価結果を表3に示す。
【0064】実施例11 実施例10の水性樹脂組成物3,400部に合成例6で
得たレゾール型フェノール樹脂溶液100部及びヘキサ
メトキシメチルメラミン20部を加え、水性樹脂組成物
とした。これを実施例1と同様にして塗膜を作成した。 水性樹脂組成物の安定性、塗膜の評価結果を表3に示す
【0065】実施例12 フラスコに合成例22で得たエポキシ樹脂結合アクリル
樹脂溶液1,000部及び合成例4で得たエポシキ樹脂
溶液500部を仕込み、80℃で撹拌しながら、イオン
交換水2,927部とジメチルエタノールアミノ73部
の混合液を30分かけて徐々に滴下した。同温度で更に
10分撹拌して、固形分20%、pH7.8の水性樹脂
組成物を得た。これを実施例1と同様にして塗膜を作成
した。水性樹脂組成物の安定性、塗膜の評価結果を表3
に示す。
【0066】実施例13 実施例12の水性樹脂組成物3,000部に合成例7で
得たアリル化レゾール型フェノール樹脂溶液40部を加
え、水性樹脂組成物とした。これを実施例1と同様にし
て塗膜を作成した。水性樹脂組成物の安定性、塗膜の評
価結果を表3に示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  酸価0〜70のアクリル樹脂(A)と
    エポキシ樹脂(B)を部分的に結合させ、これに酸価1
    00〜500のアクリル樹脂(C)を混合又は前記(C
    )を前記結合物の(B)に部分的に結合させたものを、
    揮発性塩基(E)水溶液に分散させた水性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】  請求項1の水性樹脂組成物において、
    レゾール型フェノール樹脂及び/又はアミノ樹脂(D)
    を混合した水性樹脂組成物。
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