JPH042680B2 - - Google Patents

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JPH042680B2
JPH042680B2 JP14326783A JP14326783A JPH042680B2 JP H042680 B2 JPH042680 B2 JP H042680B2 JP 14326783 A JP14326783 A JP 14326783A JP 14326783 A JP14326783 A JP 14326783A JP H042680 B2 JPH042680 B2 JP H042680B2
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drying
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hot air
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JP14326783A
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、塗装前処理としての化成処理を行つ
た後の自動車車体部品の乾燥装置に関する。
(従来技術) 自動車車体部品の塗装前処理として、湯洗、脱
脂処理の後、リン酸亜鉛などの化成被膜を表面に
形成する化成処理が一般に行なわれる。この被膜
は、素地の腐食防止及び塗料の密着性を向上させ
るものとして有効であるが、この後の水洗、水切
り乾燥工程における乾燥が不十分であると、車体
部品における合わせ部、溝部などに水が残り、電
着塗膜の形成不良が生じたり、電着槽への入槽時
に塗装ムラ、すなわち、ハツシユマークが生じた
りする。例えば、特開昭58−77595号公報には、
化成処理後の電着用被塗物の乾燥方法が開示され
ている。
しかし、上記乾燥を十分に行つても、下塗りの
ための電着塗装において、局部的に厚い塗膜をも
つた塗装ムラが発生し、その塗装ムラが上塗り塗
装のムラとして現れることがあつた。従来では、
この塗装ムラを未然に防止する手段がなく、厚い
塗膜を事後的に研磨処理によつて除去していた。
本発明者らは、上記塗装ムラが化成処理後の乾燥
処理を起因していることを突き止め、本発明を完
成するに至つたものである。
(本発明の目的) 従つて、本発明の目的は、電着塗装における上
記塗装ムラの発生を未然に防止することができる
化成処理後の乾燥装置を提供することを目的とす
る。
(本発明の構成及び効果) 本発明の上記目的は、以下の構成により達成す
ることができる。すなわち、本発明は、表面に化
成処理を施した後、水洗し、乾燥し、その後電着
塗装を行なう自動車車体部品の前記乾燥を行うた
めの装置であつて、前記水洗処理を行うデイツプ
槽のうち少なくとも最終デイツプ槽に加熱手段を
備えるとともに、水洗処理後の車体部品を急速直
接熱風乾燥する手段を備え、該急速直接熱風乾燥
手段の入口側の1部が非蒸発性雰囲気の間接加熱
手段に切替可能にしてあることを特徴とする。
水洗後の乾燥工程で生じる一般的な現象とし
て、乾燥工程の比較的初期の段階で局部的に水膜
が切れ、部分的に乾燥した状態になる。この部分
乾燥状態はある期間維持され、その後残りの部分
に乾燥が進行し始めると完全乾燥に致るまでの時
間は比較的短い。
この現象は、車体部品の表面温度が一定温度を
超えたとき、急速に乾燥が進行することに基づく
と考えられる。本発明者らは、上記部分乾燥状態
における乾燥部と未乾燥部すなわち濡れ部との境
界付近の電着塗膜厚さが他の部分より厚くなり、
これが塗装ムラの原因になつていることを突き止
めた。
したがつて本発明は、この部分乾燥状態の発生
を妨ぐかまたは、その状態の維持される時間を極
力短縮するために、デイツプ槽のうち少くとも最
終デイツプ槽に加熱手段を設けてデイツプ槽の水
温を上げ車体部品を予熱昇温するとともに、その
後、直接熱風乾燥手段を用いて急速乾燥させるよ
うにしている。この場合、デイツプ槽の水温は、
季節等によつて変化し、これによつて、デイツプ
槽の出口における車体部品の表面温度が変化す
る。本発明によれば、デイツプ槽の予熱が不十分
である場合には、直接熱風乾燥手段の入口側の一
部は非蒸発性雰囲気の間接加熱手段に切替えら
れ、所望の温度までさらに予熱昇温され、その後
直接熱風乾燥手段により、急速に乾燥される。予
熱が十分である場合には、すぐに直接熱風乾燥手
段により乾燥される。以上のような操作により、
車体部品を乾燥すると、デイツプ槽での季節要因
等による予熱不足を補つて濡れた状態で所望の温
度に到達させることができ、これによつて、部分
乾燥状態が継続する時間が短縮することができ、
塗装ムラの発生を確実に防止することができる。
デイツプ槽の水温を加熱する手段としてはスチ
ームを循環させる加熱コイルをデイツプ槽内に配
設することが挙げられ、水温の制御はスチーム温
度及び流量を調整することによつて行うことがで
きる。この場合、車体部品の表面温度は約30℃以
上に昇温することが望ましく、このためにはデイ
ツプ槽の水温は40℃以上が適当である。直接熱風
乾燥手段としては、吹出口から高温ガスを車体部
品に吹き付けて乾燥させる直接乾燥炉が挙げられ
る。この直接乾燥炉は入口側の下部に内部を高温
流体が流通するヒートパネル等の間接加熱手段を
備えており、上記高温ガスの吹出を停止すると、
上記間接加熱手段からの放熱により、車体部品を
濡れた状態に維持しつつ昇温できる間接加熱炉と
して機能する。すなわち、本発明の非蒸発性雰囲
気の間接加熱手段として使用することができる。
従つて、デイツプ槽の出口での表面温度が所望の
温度に達しない場合には、上記直接加熱炉の入口
側の部分を間接加熱炉に切替えてさらに昇温す
る。間接加熱炉で予熱する必要性は、主として夏
以外の時期に生じ、間接加熱炉の望ましい運転条
件は以下のとおりである。炉内雰囲気温度50〜
100℃車体部品滞溜時間1分(春秋)、1.5分
(冬)。また、直接熱風乾燥を行う直接乾燥炉は、
炉内雰囲気温度110℃〜150℃、車体部品滞溜時間
5〜10分、対流流速6〜10m/secで運転される
ことが望ましい。
(実施例の説明) 比較例 自動車車体部品の塗装前処理を第1図に示すよ
うに行つた。まず車体部品の湯洗脱脂処理を行な
い、つづいて水洗した後、表面にリン酸亜鉛等の
化成膜を形成する化成処理を施した。
化成処理後、デイツプ槽すなわち水タンクに車
体部品を浸漬して水洗するデイツプ操作を以下の
条件で行つた。(最終デイツプ操作) 水温 5℃〜20℃ 全没時間 2分間 タンク容量 70m3 次に、車体部品を下記の条件でスプレー洗浄を
行つた。
水温 5℃〜20℃ スプレー時間 10〜20秒間 スプレー量 200/mm 次に第2図に示す直接乾燥炉で車体部品を乾燥
した。
第2図を参照すれば、直接乾燥炉10の車体部
品12の搬送方向の両側壁面に沿つて複数の噴出
口14を備えたヘツダー16,18が取付けられ
ている。また下部には、内部が中空で板状の加熱
ダクト20が配設されている。これらのヘツダー
16,18及びダクト20にはバーナー22から
の高温ガスが送風フアン24によつて送られ、ダ
クト26,28及び30を介して供給されるよう
になつている。ダクト26,28,30にはガス
量を調整して炉内温度を制御するための調整弁3
2,34,36がそれぞれ設けられている。本例
の乾燥炉では高温ガスを、噴出口14から噴射供
給することにより、炉内を強制対流させることが
できるとともに、調整弁32,34が閉じること
により、加熱ダクトからの放出熱による間接加熱
を行なわせることができる。
また、加熱ダクトからの高温ガスはダクト38
を通してまた炉内に噴射された高温ガスは図示し
ないダクトにより回収され再循環させるようにな
つている。直接乾燥炉の運転条件は以下の通りで
ある。
雰囲気温度 110°〜150℃ 時間 5〜10分 風速 6〜10m/sec 雰囲気中の特定成分 CO……5〜10ppm Nox……3〜4 ppm (Max 15ppm) cl……数ppm 以上の処理によつて得られた車体部品は電着塗
装後において、電着塗膜表面にスジ状の段差が生
じるという不具合が発生した。このスジ状の段差
は高さ1μ〜2μ、長さ2mm以上にわたるものであ
つた。この例の条件は特に冬期に普通に遭遇する
もので、場所は主としてボンネツト、ルーフ、ト
ランクの部品に発生し易い。発生率は、ボンネツ
トを例にとれば、約60%のボンネツトに上記現象
が見られた。
実施例 第3図に示すように化成処理までの操作は、上
述の比較例と同様の条件で行つた。本例では第4
図に示すように最終デイツプ槽40にスチームが
循環する加熱コイル42を配設し水温を比較的高
く維持した。最終デイツプ槽40の運転条件は以
下のとおりである。
水温 40℃以上 全没時間 2分間 タンク容量 70m3 次に以下の条件で車体部品のスプレー洗浄を行
つた。
水温 45℃ スプレー時間 10〜20秒間 スプレー量 200/mm 次に、間接加熱炉を用いて予熱昇温を行つた。
間接加熱炉は、第1図の乾燥炉10において、調
整弁32,34を全閉としたものを用いた。間接
加熱炉の運転条件は以下の通りである。
雰囲気温度 80℃ 車体部品滞溜時間 1.5分 対流流速 1m/sec以下 次に第1図の乾燥炉を用いて熱風乾燥した。乾
燥炉の運転条件は以下の通りである。
雰囲気温度 130℃ 車体部品滞溜時間 8分 対流流速 8m/sec 以上の処理によつて得られた車体部品の電着塗
装後の表面における不具合は冬期においても見ら
れなかつた。これは、デイツプ槽に加熱コイルを
挿入して水温を高くすることにより、車体部品の
表面温度を上昇させることができるとともに、季
節要因等によつて、昇温が十分でない場合には、
直接加熱炉の一部を間接加熱炉に切り替えて、十
分に表面温度を高くした上で熱風乾燥を行うよう
にしていることに基づく。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の塗装前処理の概略流れ図、第
2図は、乾燥炉の断面を示した概略図、第3図
は、本発明に従う処理の概略流れ図、第4図は、
本発明に従う処理装置の概略図である。 符号の説明、10……乾燥炉、12……車体部
品、22……バーナー、24……送風フアン、4
2……加熱コイル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 表面に化成処理を施した後、水洗し、乾燥
    し、その後電着塗装を行なう自動車車体部品の前
    記乾燥を行うための装置であつて、前記水洗処理
    を行うデイツプ槽のうち少なくとも最終デイツプ
    槽に加熱手段を備えるとともに、水洗処理後の車
    体部品を急速直接熱風乾燥する手段を備え、該急
    速直接熱風乾燥手段の入口側の1部が非蒸発生雰
    囲気の間接加熱手段に切替可能にしてあることを
    特徴とする自動車車体部品の化成処理後の乾燥装
    置。
JP14326783A 1983-08-05 1983-08-05 自動車車体の化成処理後の乾燥装置 Granted JPS6034768A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14326783A JPS6034768A (ja) 1983-08-05 1983-08-05 自動車車体の化成処理後の乾燥装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14326783A JPS6034768A (ja) 1983-08-05 1983-08-05 自動車車体の化成処理後の乾燥装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6034768A JPS6034768A (ja) 1985-02-22
JPH042680B2 true JPH042680B2 (ja) 1992-01-20

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ID=15334769

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JP14326783A Granted JPS6034768A (ja) 1983-08-05 1983-08-05 自動車車体の化成処理後の乾燥装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0634967B2 (ja) * 1987-04-17 1994-05-11 関西ペイント株式会社 塗膜の乾燥方法
US5061529A (en) * 1989-08-03 1991-10-29 A. O. Smith Corporation Manufacturing method and facility for coating vehicle structural components

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JPS6034768A (ja) 1985-02-22

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