JPH04257537A - エーテル類の製造方法 - Google Patents

エーテル類の製造方法

Info

Publication number
JPH04257537A
JPH04257537A JP3266999A JP26699991A JPH04257537A JP H04257537 A JPH04257537 A JP H04257537A JP 3266999 A JP3266999 A JP 3266999A JP 26699991 A JP26699991 A JP 26699991A JP H04257537 A JPH04257537 A JP H04257537A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal oxide
group
ether
carbonate
glycol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3266999A
Other languages
English (en)
Inventor
Stephen W King
スティーブン、ウェイン、キング
Kurt D Olson
カート、ダマー、オルソン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
Original Assignee
Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC filed Critical Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
Publication of JPH04257537A publication Critical patent/JPH04257537A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/01Preparation of ethers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/01Preparation of ethers
    • C07C41/16Preparation of ethers by reaction of esters of mineral or organic acids with hydroxy or O-metal groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/12Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
    • C07C2601/14The ring being saturated
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/582Recycling of unreacted starting or intermediate materials

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、エーテル類を製造する
方法において、カルボキシル化エーテルを前記エーテル
を生成する条件の下に金属酸化物触媒に接触させること
から成るエーテル類の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】脱カルボキシル化、即ち−COOH基を
CO2 として脱離することは公知の方法である。マー
チ(March,J.)によるアドヴァンスド.オーガ
ニック.ケミストリー(Advanced Organ
ic Chemistry)の“反応、機構および構造
”(1968)、pp.435〜436、477〜48
0および878〜879には、様々な脱カルボキシル化
反応が記載されている。435〜436ページでは、芳
香族酸類は銅とキノリンと共に加熱することによって脱
カルボキシル化できると述べてある。477〜480ペ
ージには、好結果の脱カルボキシル化を受ける脂肪族酸
類はαまたはβ位置に幾つかの官能基或いは二重または
三重結合を有しており、例えばマロン酸類、α−シアノ
酸類、α−ニトロ酸類、α−アリール酸類、α−ケト酸
類、α−トリハロ酸類、β−ケト酸類、α,γ−オレフ
ィン族酸類等があると述べている。また、878〜87
9ページには、四酢酸鉛がカルボキシル基を切り離し、
これをヒドロキシル基に加水分解するアセトキシ基で置
換する酸化脱カルボキシル化を記載している。隣接する
炭素にカルボキシル基を含む化合物(コハク酸誘導体)
は四酢酸鉛でビス脱カルボキシル化できると述べている
。更に、重複するカルボキシル基を含む化合物(マロン
酸誘導体)は四酢酸鉛でビス脱カルボキシル化でき、加
水分解を受けてケトンになるgem−ジ酢酸塩(アシラ
ール類)が生成することも述べている。 【0003】エーテル類を製造する様々な方法も公知で
ある。エーテル類の製造に普通に用いる方法は、ウイリ
アムソン(Williamson)合成として知られて
いる。このウイリアムソン合成では、ハロゲン化アルキ
ルまたは置換したハロゲン化アルキルをナトリウムアル
コキシドまたはナトリウムフェノキシドに反応させてエ
ーテル生成物を得ている。アリールメチルエーテル類の
製造には、ハロゲン化メチルの代りに硫酸メチルをしば
しば用いている。ウイリアムソン合成は、アルコキシド
イオンまたはフェノキシドイオンのハロゲン化物イオン
による求核置換を包含している。ハロゲン化アリールは
一般に使用できないのは、求核置換に対するその反応性
が低いからである。ウイリアムソン合成に関する不利益
は、エーテル生成物1モルにつき副生成物の塩が1モル
生成すること、それに毒性と取扱いの問題がある塩化メ
チルや硫酸メチル等のメチル化剤を使用することである
。マーチ(March,J) による上記書物の316
ページには、ウイリアムソン反応、即ちRX+OR1−
→ROR1 は、第三級Rにとっては好結果ではなく(
その脱離のため)、第二級Rでは低収率となることも記
載されている。 【0004】エーテル類の製造について他の方法も開発
されてきた。米国特許第4,308,402号は、アル
コキシアルカノールを不均一ニッケルの存在下高められ
た温度で反応することによって、アルコキシアルカノー
ルから末端の−CH2 OH部分を切り離す方法を開示
している。この方法は、アルコールを初期脱水素化して
アルデヒドを得、次いでこれを脱カルボキシル化してメ
チル化エーテル化合物を得ることを包含するものと信じ
られている。 【0005】田村(Tamura,Y)らによる“合成
”(Synthesis) (1975)、PP641
〜642は、チオール類をナトリウムエトキシドの存在
下かつ還流条件の下に炭酸アルキルでアルキル化する非
対称硫化物の製造に関するものである。 【0006】エニケム、シンセシス社(Enichem
 SynthesisSpA) の“炭酸ジメチル生成
物誌”(Dimethyl Carbonate Pr
oduct Bulletin) p.10には、フェ
ノール類を、NaOH、Na2 CO3 、NaOCH
3 、第三級アミン類または複素環式窒素化合物等の塩
基性触媒の存在下に炭酸ジメチルに反応させてメチル化
フェノール類を得ることが記載されている。少なくとも
140℃の反応温度を必要としている。反応速度は、触
媒量の有機および無機ハロゲン化物によって促進できる
と述べている。 【0007】テイラー(Taylor,Roger)に
よるテトラヘドロン・レターズ(Tetrahedro
n Letters) 、 No.8、1975、P5
93〜596は、白金−木炭触媒を利用した炭酸エステ
ル類の熱分解を開示している。 【0008】ウィツ(Witt,H)らによるアングュ
ー、ケム(Angew,Chem.) (1970年)
、82、P79には、オルソーおよびパラー置換した炭
酸ジフェニルから、少量の炭酸カリウムの存在下、温度
180〜260℃で置換ジフェニルエーテル類を製造す
ることが記載されている。 【0009】タンドー(Tundo,Pietro)ら
によるインダストリアル.エンジニアリング.ケミカル
.リサーチ(Ind.Eng.Chem.Res.) 
、(1988)、27、P1565〜1571には、炭
酸ジアルキル類に、気液相転移条件(液相転移触媒を担
持した固体床に気体状反応物質の連続流を流す)の下に
フェノール類、チオフェノール類およびメルカプタン類
を反応させ相応するエーテル類とチオエーテル類を生成
することが記載されている。この固体床は、一組の実験
では、5重量パーセントのカーボワックス(CARBO
WAX(商標名))ポリ(オキシエチレン)グリコール
6000で被覆した炭酸カリウムから成り、他の組の実
験では、5重量パーセントの炭酸カリウムと5重量パー
セントのカーボワックス(CARBOWAX(商標名)
)ポリ(オキシエチレン)グリコール6000で被覆し
たα−アルミナペレットから成るものであった。タンド
ー(Tundo) らは、1568ページの右欄の第3
3〜42行に、アルコール類の炭酸ジアルキル類との反
応によってエステル交換だけが生じると述べている。 【0010】ダウ.ケミカル米国社(Dow Chem
ical U.S.A)の“実験炭酸エチレンXAS−
1666.OOL生成物誌”(Experimenta
l Ethylene Corbonate  XAS
−1666.OOL Product Bulleti
n)(1982)、P12には、炭酸エチレンを温度1
00℃でチオシアン酸カリウムに反応させる硫化エチレ
ンの製造が記載されている。イソシアン酸アリールまた
はアルキルを触媒の存在下に炭酸エチレンと反応させる
ことによって2−オキサゾリジノン類を製造できると述
べている。更に、炭酸エチレンは温度約200℃で酸化
エチレンに定量的収率でゆっくりと分解すること、それ
にこの反応は無機および有機塩のような触媒の存在下に
促進されることが述べてある。 【0011】テキサコ.ケミカル社(Texaco C
hemical Co.)の“テキサカー(TEXAC
AR(商標名))炭酸エチレン及びプロピレン生成物誌
”(TEXACAR(商標名)Ethylene an
dPropylene Carbonates Pro
duct Bulletin) (1987)、P24
には、炭酸エチレンをグリセリンに反応させてグリシド
ールが得られることが開示されている。 この反応は、恐らくは、グリセリンの環状炭酸塩エステ
ルによって進行すると述べている。また、炭酸エチレン
は高められた温度でチオシアン酸カリウムと反応して硫
化エチレンが得られることも述べている。 【0012】 【発明の開示】本発明は、エーテル類を製造する方法に
おいて、カルボキシル化エーテルを前記エーテルを生成
するに有効な条件の下に金属酸化物触媒に触媒させるこ
とから成るエーテル類の製造方法に関する。 【0013】本発明は、また、エーテル類を製造する方
法において、活性水素含有化合物を前記エーテルを生成
するに有効な条件の下に金属酸化物触媒の存在下CO2
 シントンに接触させることから成るエーテル類の製造
方法に関する。 【0014】更に、本発明は、エーテル類を製造する方
法において、(i)活性水素含有化合物をカルボキシル
化エーテルを生成するに有効な条件の下にCO2 シン
トンに接触せしめ、そして(ii)前記カルボキシル化
エーテルを前記エーテルを生成するに有効な条件の下に
金属酸化物触媒に接触させることから成るエーテル類の
製造方法に関するものである。 【0015】好ましい実施例においては、本発明の方法
によって、副生成物の塩を形成することなく、エーテル
化合物を、例えばポリ(オキシエチレン)グリコール類
と炭酸ジメチルとの反応から生じるエチレングリコール
ジメチルエーテル類を得ることができる。上で指摘した
ように、従来のウイリアムソンエーテル合成法に関連し
た欠点は、副生成物塩が形成することである。 【0016】本発明の他の好ましい実施例においては、
第二級アルコール類を出発物質として利用することによ
って高収率のエーテル化合物を得ることができる。上で
指摘したように、従来のウィリアムソンエーテル合成法
に関連した欠点は、第二級アルコールの出発物質で得ら
れるエーテル生成物の収率が低いことである。 【0017】活性水素含有化合物の末端キャッピング(
Endcapping)は、本発明の更に他の好ましい
実施例である。適当な活性水素含有化合物、例えばアル
コール類、グリコール類、カーボワックス(CARBO
WAX(商標名))ポリ(オキシエチレン)グリコール
およびポリオックス(POLYOX(商標名))ポリ(
オキシエチレン)グリコールのようなポリ(オキシアル
キレン)グリコール類、タージトール(TERGITO
L (商標名))非イオン界面活性剤のような界面活性
剤類、それに他の酸化エチレンおよび/または酸化プロ
ピレン誘導体類、例えばユコン(UCON(商標名))
流体や潤滑剤などは、炭酸ジメチルまたは炭酸ジエチル
等の適当なCO2 シントンに、前記活性水素含有化合
物を末端キャップするに有効な条件の下に金属酸化物触
媒の存在下で反応させることができる。メチル−キャッ
ピングおよびエチル−キャッピングによって、所望のエ
ーテル生成物、例えばエチレングリコールジメチルエー
テル類およびエチレングリコールジエチルエーテル類、
例えばモノエチレングリコールジメチルまたはジエチル
エーテル、ジエチレングリコールジメチルまたはジエチ
ルエーテル、トリエチレングリコールジメチルまたはジ
エチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルま
たはジエチルエーテル、それにポリエチレングリコール
ジメチルまたはジエチルエーテル類のようなセレクスオ
ール(SELEXOL(商標))物質が得られるので好
ましい。 【0018】本発明の方法によって製造されるエーテル
類は、様々な用途、例えば、溶媒、液体吸収剤、錯体化
剤、相転移触媒、PCB破壊用、エレクトロニクス用、
吸収冷凍用、金属回収用、酸抽出用、ガス吸収用、重合
触媒、重合体変性用、写真用、印刷用、医薬製剤用、燃
料添加剤、芳香剤、香味料等と広く有用である。 【0019】本発明の目的のために、化学元素は、ハイ
ドブック.オブ.ケミストリ.アンド.フイズイックス
(Handbook of Chemistry an
d Physics) 第67版(1986〜87)の
内表紙の“元素の周期律表”(CAS型)に従って固定
される。同様、本発明の目的のために、第 IIIB族
金属酸化物とは、ランタニド類およびアクチニド類を包
含するものである。ここで用いたように、用語“酸化物
”には、酸化物類、水酸化物類および/またはこれらの
混合物を包含する。更に、ここで用いたように、用語“
CO2 シントン”とは、亜硫酸類および亜硫酸エステ
ル類のようなSO2 シントンを包含する。エーテル類
の硫黄類似体、即ちチオエーテル類も本発明に包含され
るものである。 【0020】 【詳細な記述】上で指摘したように、本発明は、エーテ
ル類を製造する方法において、カルボキシル化エーテル
を前記エーテルを生成するに有効な条件の下に金属酸化
物触媒に接触させることから成るエーテル類の製造方法
に関する。 【0021】同様に、上で指摘したように、本発明は、
エーテル類を製造する方法において、活性水素含有化合
物を前記エーテルを生成するに有効な条件の下に金属酸
化物触媒の存在下にCO2 シントンに接触させること
から成るエーテル類の製造方法に関する。 【0022】更に上で指摘したように、本発明は、エー
テル類を製造する方法において、(i)活性水素含有化
合物をカルボキシル化エーテルを生成するに有効な条件
の下にCO2 シントン接触せしめ、そして(ii)前
記カルボキシル化エーテルを前記エーテルを生成するに
有効な条件の下に金属酸化物触媒に接触させることから
成るエーテル類の製造方法に関するものである。 【0023】活性水素含有化合物とCO2 シントンを
出発物質として使用するときは、脱カルボキシル化反応
に続きエステル交換反応が起こり所望のエーテル生成物
が得られると考えられている。その正確な反応機構は充
分には分かっていないが、分かっていることは、活性水
素含有化合物出発物質とCO2 シントン出発物質をこ
こに記載の条件の下に金属酸化物触媒の存在下接触せし
めエーテル生成物を得ることができるということである
。また、カルボキシル化エーテルをここに記載の条件の
下に金属酸化物触媒に接触せしめエーテル生成物を得る
ことができることも分かっている。 【0024】本発明の確かな方法の工程(i)は、概し
て、エステル交換反応と称することができる。工程(i
)では、適当なエステル交換触媒はいずれも使用できる
。この種のエステル交換触媒は公知であり、例えば塩基
性金属酸化物、アルコキシド、それに炭酸カリウム、チ
タン酸ナトリウム等の他の塩基性金属塩が含まれる。他
の適当なエステル交換触媒には、例えば、硫酸等のブレ
ンステッド酸やアルミニウムトリイソプロポキシド等の
ルイス酸が含まれる。脱カルボキシル化触媒に関しては
以下で検討するように、本発明で使用するエステル交換
触媒も同様に、触媒を安定化し、他にその製造を助ける
上で、担体、結合剤や他の添加物を含んでいてもよい。 工程(i)の反応には、均一並びに不均一触媒の両者を
使用することができる。工程(i)で使用するエステル
交換触媒の量は、使用する個々の触媒に依存するが、出
発物質の全重量の約0.01重量パーセントまたはそれ
以下から約10重量パーセントまたはそれ以上の範囲で
ある。 【0025】工程(i)のエステル交換反応に使用にで
きる適当な活性水素含有化合物の出発物質には、任意の
置換した、または不置換の活性水素含有有機化合物(類
)が含まれる。本発明において有用な実例としての活性
水素含有化合物の出発物質には、例えば、置換および不
置換のアルコール、フェノール、カルボン酸、アミン等
が含まれる。好ましい活性水素含有化合物は、アルコー
ルおよびフェノールである。活性水素含有化合物のCO
2 シントンに対するモル比は、臨界的に狭くはなく、
約0.05:1またはそれ以下から約50:1またはそ
れ以上の範囲であり、好ましくは約0.1:1から約1
0:1である。 【0026】適当な活性水素含有化合物には、置換およ
び不置換のアルコール(一価、二価および多価アルコー
ル)、フェノール、カルボン酸(モノ−、ジ−およびポ
リ酸)それにアミン(第一級および第二級)が含まれる
。他の適当な活性水素含有化合物には、置換および不置
換チオフェノール、メルカプタン、アミド等が含まれる
。しばしば、これらの有機化合物は、炭素1個から炭素
約100個または150個(ポリオールポリマーの場合
)を含んでおり、また脂肪族および/または芳香族構造
を含んでいる。大抵、有機化合物は、炭素原子数1個か
ら約30個を有する一価、二価および三価のアルコール
の群から選ばれている。活性水素を有するこれらの有機
化合物は、ヒドロホルミル化/水素化反応の生成物であ
ってもよい。 【0027】適当なアルコールには、直鎖または枝分れ
鎖である第一級および第二級一価アルコール、例えば、
メタノール、エタノール、プロパノール、ペンタノール
、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノ
ール、デカノール、ウンデカノール、ドデカノール、ト
リデカノール、テトラデカノール、ペンタデカノール、
ヘキサデカノール、オクタデカノール、イソプロピルア
ルコール、2−エチルヘキサノール、sec−ブタノー
ル、イソブタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノ
ールおよびイソデカノールが含まれる。特に適当なアル
コールとは、C3 〜C20オレフィンの“オキソ”反
応によって生成するような線状および枝分れ第一級アル
コール(混合物を含む)である。また、アルコールとし
ては、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、シク
ロヘプタノール、シクロオクタノール等の環式脂肪族、
並びにベンジールアルコール、フェニルエチルアルコー
ルやフェニルプロピルアルコール等の芳香族置換脂肪族
アルコールであってもよい。その他の脂肪族構造体には
、2−メトキシエタノール等が含まれる。 【0028】フェノールには、炭素30個までのアルキ
ルフェノール、例えば、p−メチルフェノール、p−エ
チルフェノール、p−ブチルフェノール、p−ヘプチル
フェノール、p−ノニルフェノール、ジノニルフェノー
ルやp−デシルフェノールが含まれる。芳香族基は、ハ
ロゲン化物原子などの他の置換基を含んでいてもよい。 【0029】ヒドロキシル基2個またはそれ以上、例え
ばヒドロキシル基約2〜6個を有し、かつ炭素2個〜3
0個を有するアルコール(ポリオール)には、グリコー
ル、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール
、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシ
レングリコール、ネオペンチレングリコール、デシレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コールおよびジプロピレングリコールが含まれる。他の
ポリオールには、グリセリン、1,3−プロパンジオー
ル、ペンタエリトリトール、ガラクチトール、ソルビト
ール、マニトール、エリトリトール、トリメチロールエ
タンおよびトリメチロールプロパンが含まれる。 【0030】カルボン酸には、ギ酸、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、オレイン酸、リノール酸およびリノレン酸が含
まれる。他のカルボン酸には、安息香酸、シクロヘキサ
ンカルボン酸、フェニル酢酸、トルイル酸、クロロ安息
香酸、ブロモ安息香酸、ニトロ安息香酸、フタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸、サリチル酸、ヒドロキシ安
息香酸、アントラニル酸、アミノ安息香酸、メトキシ安
息香酸等が含まれる。 【0031】アミンには、メチルアミン、ジメチルアミ
ン、エチルアミン、ジエチルアミン、n−プロピルアミ
ン、ジ−n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n
−ブチルアミン、イソブチルアミン、シクロヘキシルア
ミン、ピペラジン、ベンジルアミン、フェニルエチルア
ミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ア
ミノエチルエタノールアミン、エチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエ
チレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、テトラ
メチレンジアミンおよびヘキサメチレンジアミンが含ま
れる。他のアミンには、アニリン、メチルアニリン、ト
ルイジン、アニシジン、クロロアニリン、ブロモアニリ
ン、ニトロアニリン、ジフェニルアミン類、フェニレン
ジアミン、ベンジジン、アミノ安息香酸、スルファニル
酸およびスルファニルアミドが含まれる。また更に他の
アミンには、アセトアニリド、ベンズアニリド、アセト
−トルイジン、ニトロアセトアニリド等が含まれる。 【0032】工程(i)のエステル交換反応に使用でき
る好ましい活性水素含有出発物質には、ヒドロキシル含
有有機化合物、例えば式R(OH)m (式中、Rは有
機化合物の残基、mはRの原子価を満たす値で、好まし
くはmは1〜約6の値、更に好ましくはmは1〜約4の
値である)で示される有機化合物が含まれる。好ましい
ヒドロキシル含有化合物の出発物質には、一価、二価お
よび多価アルコールが含まれる。本発明において有用な
、実例としてのヒドロキシル含有化合物の出発物質には
、例えば、2−(2−メトキシエトキシ)エタノール、
2−(2−ブトキシエトキシ)エタノール、2−メトキ
シエタノール、アルコキシまたはアリルオキシカーボワ
ックス(CARBOWAX(商標名))ポリ(オキシエ
チレン)グリコール物質等のアルコキシまたはアリルオ
キシポリ(オキシアルキレン)グリコール類、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレング
リコール、ヘキサエチレングリコール、カーボワックス
(CARBOWAX(商標名))ポリ(オキシエチレン
)グリコールおよびポリオックス(POLYOX(商標
名))ポリ(オキシエチレン)グリコール等のポリ(オ
キシアルキレン)グリコール類、ポリ(オキシエチレン
)(オキシプロピレン)グリコール類、フェノール、ア
リルアルコール、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミン、モノエタノールアミン、タージトール(TER
GITOL(商標名))非イオン界面活性剤等の界面活
性剤類、ユコン(UCON(商標名))潤滑剤および流
体物質等のアルコキシまたはアリルオキシポリ(オキシ
エチレン)(オキシプロピレン)グリコール類、1−メ
トキシ−2−ヒドロキシプロパン、2−プロパノール、
シクロヘキサノール等が含まれる。 【0033】工程(i)のエステル交換反応に使用でき
る適当なCO2 シントン出発物質には、ここに記載の
プロセス条件の下に活性水素含有化合物と反応し得える
任意の置換した、または不置換のカルボキシル含有化合
物(類)またはカルボニル含有化合物(類)、例えば式
R1 C(O)R2またはR1 S(O)R2 (式中
、R1 は水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシルまた
は有機化合物の残基であり、R2はアミノ、ヒドロキシ
ルまたは有機化合物の残基である)で示される化合物が
含まれる。 実例としてのCO2 シントンには、例えば、置換およ
び不置換炭酸塩、クロロ炭酸塩、炭酸、カルバミン酸塩
、カルバミン酸、シュウ酸塩、2−オキサゾリジノン、
尿素、エステル、ホスゲン、クロロギ酸塩、二酸化炭素
、オルソカルボン酸塩、硫酸、亜硫酸エステル等が含ま
れる。本発明の目的から、一酸化炭素もまた、適切な酸
化カルボニル化反応用のCO2 シントンと考えられて
いる。好ましいCO2 シントンには、例えば、炭酸ジ
エチル、炭酸エチレン、炭酸ジメチル、2−オキサゾリ
ジノン、亜硫酸エチレン、ホスゲン等が含まれる。なお
、炭酸エチレンとモノエタノールアミンとの反応で2−
オキサゾリジノンを与えるような現場で調製されるCO
2 シントンを用いることも、本発明の範囲内に包含さ
れる。 【0034】上で指摘したように、R1 およびR2 
は、有機化合物の残基でもよい。実例としての有機化合
物残基には、例えば、アルキル、アリール、アルキルア
ミノ、アリールアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクロ
アルキル、アルキルオキシ、アリールオキシ、シクロア
ルキルオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アルキル
オキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、シクロ
アルキルオキシカルボニル、ヘテロシクロアルキルオキ
シカルボニル、ヒドロキシカルボニル等が含まれる。付
言すれば、CO2 シントンを上記の式で定義するうえ
で、置換基R1 およびR2 は、一緒に、シクロアル
キル環または置換していても不置換でもよいヘテロシク
ロアルキル環を形成することができる。式R1 C(O
)R2 もまた、二酸化炭素および一酸化炭素を包含す
るものと考えられている。 【0035】工程(i)のエステル交換反応は、大気圧
または亜大気圧から超大気圧に及ぶ広い圧力範囲にわた
って行なうことができる。しかしながら、非常に高い圧
力を用いることによって、有意な利点が得られるとは観
察されていないし、機器のコストを増大させるものであ
る。更に工程(i)の反応は約1mmHgから約760
mmHg以下までの減圧下で行なうことが好ましい。ま
た工程(i)のエステル交換反応は、液体または蒸気状
態で、或いはその混合物として行なうことが好ましい。 【0036】工程(i)のエステル交換反応の温度は、
およそ周囲温度ほどの低さから約300℃までである。 好ましくは、反応温度は、約50℃から約200℃、更
に好ましくは約60℃から約120℃の範囲である。 【0037】工程(i)のエステル交換反応によって製
造される適当なカルボキシル化エステルには、ここに記
載のプロセス条件の下に二酸化炭素を脱離し得る任意の
置換された、または不置換のカルボキシル含有エーテル
化合物、例えば、式ROC(O)OR1 、ROC(O
)OR2 、ROC(O)OC(O)OR1 、ROC
(O)OC(O)OR2 等(式中、R、R1 および
R2 は上で定義した通り)で示されるエステル化合物
のように、シュウ酸塩、炭酸塩、カルバミン酸塩等が含
まれる。置換基RおよびR1 は一緒に、また置換基R
およびR2 は一緒に、置換していても不置換でもよい
ヘテロシクロアルキル環を形成できることが分かってい
る。実例としてのカルボキシル化エーテルには、例えば
モノエチレングリコールジメチルまたはジエチル或いは
ジアリルカーボネート、ジエチレングリコールジメチル
またはジエチル或いはジアリルカーボネート、トリエチ
レングリコールジメチルまたはジエチル或いはジアリル
カーボネート、テトラエチレングリコールジメチルまた
はジエチル或いはジアリルカーボネート、ポリエチレン
グリコールジメチルまたはジエチル或いはジアリルカー
ボネート、ポリエチレングリコールジイソプロピルカー
ボネート、ビスグリシジルカーボネート等が含まれる。 工程(i)で用いるカルボキシル化エーテルの量は、使
用する金属酸化物触媒の量に依存する。 【0038】実例として好ましいカルボキシル化エーテ
ルには、例えば、ビス〔2−(2−メトキシエトキシ)
エチル〕カーボネート、ビス(2−メトキシエチル)カ
ーボネート、ビス〔2−(2−ブトキシエトキシ)エチ
ル〕カーボネート、2−メトキシエチル−2−(2−メ
トキシエトキシ)エチルカーボネート、ビス(トリエチ
レングリコールモノメチル)カーボネート、2−(2−
メトキシエトキシ)エチルトリエチレングリコールモノ
メチルカーボネート、ビス(テトラエチレングリコール
モノメチレン)カーボネート、トリエチレングリコール
モノメチルテトラエチレングリコールモノメチルカーボ
ネート、ビス(2−ブトキシエチル)カーボネート等が
含まれる。 【0039】工程(i)のエステル交換反応によって製
造されるカルボキシル化エーテルは、工程(ii)の脱
カルボキシル化反応の前に、1つまたはそれ以上のエス
テル交換を受けることがある。例えば、活性水素含有化
合物出発物質とは異なる活性水素含有化合物を、異なる
カルボキシル化エーテルを製造するに有効な条件の下で
初めに製造したカルボキシル化エーテルに反応させても
よい。適当な活性水素含有化合物には、式R3 OH(
式中、R3 は有機化合物の残基である)で示される化
合物が含まれる。本発明は、如何なる態様にしろ、工程
(i)のエステル交換反応によって制限することを意図
したものではない。 【0040】これらのカルボキシル化エーテルおよび本
発明によって製造されるエーテルは、対称または非対称
のいずれであってもよい。対称形態を有するカルボキシ
ル化エーテルおよび本発明のエーテル製造には、CO2
 シントン出発物質として炭酸アルキレン、例えば炭酸
エチレンまたはホスゲンを、或いは何れかのCO2 シ
ントン出発物質と共に過剰モルの活性水素含有化合物出
発物質を、例えば活性水素含有化合物のCO2 シント
ンに対するモル比が約3:1から約10:1で使用する
ことが好ましい。非対称形態を有するカルボキシル化エ
ーテルおよび本発明のエーテルの製造には、炭酸アルキ
レン、例えば炭酸ジメチル以外のCO2 シントン出発
物質を、或いは何らかの活性水素含有化合物出発物質と
共に等モルまたは過剰モルのCO2 シントン出発物質
を、例えば活性水素含有化合物のCO2 シントンに対
するモル比が約0.1:1から約1:1で使用すること
が好ましい。 【0041】本発明の確かな方法の工程(ii)は、概
して、脱カルボキシル化反応と称することができる。工
程(ii)で使用できる適当な脱カルボキシル化触媒に
は、1種またはそれ以上の金属酸化物が含まれる。マグ
ネシウム:アルミニウム混合金属酸化物は、以下で更に
詳述するように、好ましい金属酸化物触媒である。工程
(ii)の反応には、均一および不均一触媒両者を使用
することができる。工程(ii)で使用する脱カルボキ
シル化触媒の量は、臨界的に狭くはなく、工程(ii)
を回分式で行なうか、或いは連続式に行なうかに依存す
る。仮に回分式であれば、使用する触媒は、出発物質の
全重量の約0.01重量パーセントまたはそれ以下から
約10重量パーセントまたはそれ以上の範囲である。仮
に、連続式であれば、一般には固定床が用いられる。 【0042】本発明の方法に使用できる適当な脱カルボ
キシル化触媒は、1種またはそれ以上の金属酸化物から
成り、好ましくは、2種またはそれ以上の金属酸化物を
含む混合金属酸化物である。この種の金属酸化物の実例
としては、例えば、下記の1種またはそれ以上のものが
含まれる、第IA族金属酸化物、第IIA族金属酸化物
、第 IIIB族金属酸化物(ランタニドおよびアクチ
ニドを含む)、第IVB族金属酸化物、第VB金属酸化
物、第VIB族金属酸化物、第 VIIB族金属酸化物
、第VIII族金属酸化物、第IB族金属酸化物、第I
IB族金属酸化物、第 IIIA族金属酸化物、第IV
A族金属酸化物、第VA族金属酸化物または第VIA族
金属酸化物。好ましい金属酸化物および混合金属酸化物
は、両性または塩基性である。 脱カルボキシル化触媒として利用できる好ましい金属酸
化物には、例えば、マグネシウム、アルミニウム、カル
シウム、ストロンチウム、ガリウム、ベリリウム、バリ
ウム、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウ
ム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホル
ミウム、エルビウム、ツリウム、ルテチウム、イッテル
ビウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タン
グステン、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジ
ウム、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、銀、カドミウム
、ホウ素、インジウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、
鉛、ヒ素、アンチモンおよびビスマスの1種またはそれ
以上の酸化物が含まれる。 【0043】酸化マグネシウムと酸化カルシウム等の第
IIA族金属酸化物並びに酸化アルミニウムと酸化ガリ
ウム等の第 IIIA族金属酸化物は、本発明に使用で
きる好ましい混合金属酸化物である。金属の少なくとも
1種がマグネシウムである混合金属酸化物にとって、マ
グネシウムと組合わされる適当な金属には、例えば、下
記の1種またはそれ以上のものが含まれる、ホウ素、ア
ルミニウム、ガリウムおよびインジウム等の第 III
A族金属、スカンジウム、イットリウムおよびランタン
等のランタニドを含む第 IIIB族金属、ニオブおよ
びタンタル等の第VB族金属、クロム、モリブデンおよ
びタングステン等の第VIB族金属、鉄、コバルトおよ
びニッケル等の第VIII族金属、亜鉛およびカドミウ
ム等の第IIB族金属、ケイ素、ゲルマニウム、スズお
よび鉛等の第IVA族金属、ヒ素、アンチモンおよびビ
スマス等の第VA族金属それにジルコニウムおよびハフ
ニウム等の第IVB族金属。金属の少なくとも1種がカ
ルシウムである混合金属酸化物については、カルシウム
と組合わされる適当な金属には、例えば下記の1種また
はそれ以上のものが含まれる、ホウ素、アルミニウム、
ガリウムおよびインジウム等の第 IIIA族金属、ケ
イ素、ゲルマニウム、スズおよび鉛等の第IVA族金属
、ニオブおよびタンタル等の第VB族金属それにクロム
、モリブデンおよびタングステン等の第VIB族金属で
ある。 【0044】脱カルボキシル化触媒として使用できる混
合金属酸化物の実例として、例えば、MgO−Al2 
O3 、MgO−SiO2、MgO−CdO、MgO−
Bi2 O3 、MgO−Sb2 O5 、MgO−S
nO2 、MgO−ZrO2 、MgO−BeO、Mg
O−TiO2 、MgO−CaO、MgO−SrO、M
gO−ZnO、MgO−Ga2 O3 、MgO−Y2
 O3 、MgO−La2 O3 、MgO−MoO3
 、MgO−Mn2 O3 、MgO−Fe2 O3 
、MgO−Co3 O4 、MgO−WO3 、MgO
−V2 O5 、MgO−Cr2 O3 、MgO−T
hO2 、MgO−Na2 O、MgO−BaO、Mg
O−CaO、MgO−HfO2 、MgO−Li2 O
、MgO−Nb2 O5 、MgO−Ta2 O5 、
MgO−Gd2 O3 、MgO−Lu2 O3 、M
gO−Yb2 O3 、MgO−CeO2 、MgO−
Sc2 O3 、MgO−PbO、MgO−NiO、M
gO−CuO、MgO−CoO、MgO−B2 O3 
、CaO−SiO2 、CaO−Al2 O3 、Ca
O−SnO、CaO−PbO、CaO−Nb2 O5 
、CaO−Ta2 O5 、CaO−Cr2 O3 、
CaO−MoO3 、CaO−WO3 、CaO−Ti
O2 、CaO−HfO2 、MgO−SiO2 −A
l2 O3 、MgO−SiO2 −ZnO、MgO−
SiO2 −ZrO2 、MgO−SiO2 −CuO
、MgO−SiO2 −CaO、MgO−SiO2 −
Fe2 O3 、MgO−SiO2 −B2 O3 、
MgO−SiO2 −WO3 、MgO−SiO2 −
Na2 O、MgO−SiO2 −Ga2 O3、Mg
O−SiO2 −La2 O3 、MgO−SiO2 
−Nb2 O5 、MgO−SiO2 −Mn2 O3
 、MgO−SiO2 −Co3 O4 、MgO−S
iO2 −NiO、MgO−SiO2 −PbO、Mg
O−SiO2 −Bi2 O3 、MgO−Al2 O
3 −ZnO、MgO−Al2 O3 −ZrO2 、
MgO−Al2O3 −Fe2 O3 、MgO−Al
2 O3 −WO3 、MgO−Al2 O3 −La
2 O3 、MgO−Al2 O3 −Co3 O4 
、CaO−SiO2 −Al2 O3 、CaO−Si
O2 −SnO、CaO−SiO2 −Nb2 O5 
、CaO−SiO2 −WO3 、CaO−SiO2 
−TiO2 、CaO−SiO2 −MoO3 、Ca
O−SiO2 −HfO2 、CaO−SiO2 −T
a2 O5 、CaO−Al2 O3 −SiO2 、
CaO−Al2 O3 −PbO、CaO−Al2 O
3 −Nb2 O5 、CaO−Al2 O3 −WO
3 、CaO−Al2 O3 −TiO2 、CaO−
Al2 O3 −MoO3 、CaO−HfO2 −A
l2 O3 、CaO−HfO2 −TiO2 、等が
含まれる。本発明の範囲内に包含される他の適当な混合
金属酸化物は、田辺(Tanabe)らによる日本化学
会誌(Bulletin of theChemica
l Society of Japan) 、Vol.
47(5),PP1064〜1066(1974)に開
示されている。 【0045】脱カルボキシル化触媒として使用できる、
ここに記載の金属酸化物は、反応の選択性および/また
は触媒活性および/または触媒の安定性を生み出すのに
寄与している。以下で検討するように、本発明に用いる
脱カルボキシル化触媒は、触媒を安定化、他にその製造
を助ける上で、担体、結合剤それに他の添加物を含んで
いてもよい。 【0046】1種またはそれ以上の金属酸化物から成る
脱カルボキシル化触媒は、様々な方法で調製することが
できる。例えば、1種またはそれ以上の金属酸化物は、
加熱或いは沈殿のいずれかを行なうことによって金属酸
化物を形成し得る金属塩から得ることができる。同様に
、1種またはそれ以上の金属酸化物は、担体、例えばシ
リカ或いはα、βまたはγアルミナ、炭化ケイ素等の上
に部分縮合物として与えられた後、加熱縮合して所望の
酸化物の形に重合を行なっている。1種またはそれ以上
の金属酸化物は、加水分解性モノマーから所望の酸化物
に縮合させることができ、事実縮合触媒の存在下にしか
る後圧縮して金属酸化物脱カルボキシル化触媒のペレッ
トや大構造体とすることのできる酸化物粉末を形成して
いる。これらの粉末と縮合触媒との配合物は、従来の手
法によって押出し、切断してペレットにすることができ
る成形性ペーストに作ることができる。しかる後、押出
物を焼成して縮合触媒を硬化させ構造体を固定すること
もできる。また、切断押出物は、上で特記したような担
体材料と配合し、その配合物を焼成して金属酸化物触媒
を担体に融着させることもできる。 【0047】本発明の実施例においては、マグネシウム
塩、例えば硝酸マグネシウムと、アルミニウム塩、例え
ば硝酸アルミニウムを水酸化アンモニウムを用いて沈殿
させている。次いで、その物質を脱イオン水で洗浄し、
約350℃から約450℃の温度でか焼して、所望のマ
グネシウム:アルミニウム混合金属酸化物触媒としてい
る。 【0048】他の実施例では、酸化マグネシウム、例え
ば水酸化炭酸マグネシウム五水和物と、酸化アルミニウ
ム、例えば水酸化アルミニウム水和物を脱イオン水に添
加し、完全に混合させてペーストとしている。次に、こ
のペーストを約350℃から約450℃の温度でか焼し
て、所望のマグネシウム:アルミニウム混合金属酸化物
触媒としている。 【0049】好ましい触媒構造体は、担体に結合してい
ても、結合していなくてもよいが、少なくとも約100
m2 /gmの表面積を有する第IIA族と第 III
A族の混合金属酸化物から成っている。担体上の脱カル
ボキシル化触媒は、使用する金属酸化物に依存するもの
の、約20m2/gmより大きく、約260m2 /g
mまで、或いはそれ以上の表面積を有していることが好
ましい。マグネシウム:アルミニウム酸化物の場合、そ
の表面積は、単一点N2 法で測定して、約50m2 
/gmより大きく約260m2 /gmまで、より好ま
しくは、約100m2 /gmより大きく約260m2
 /gmまでにすることができる。 【0050】ここで、更に請求項で用いる用語“担体”
とは、触媒の触媒性質に悪影響を及ぼさず、かつ反応媒
体に対しては少なくとも触媒と同様に安定である固体構
造体を意味するものである。また、担体は、反応に対し
て触媒活性が低いとはいえ、ここに使用する金属酸化物
とは独立に脱カルボキシル化触媒として働くことができ
る。担体は、触媒に関係して反応を緩和することもでき
る。幾つかの担体は、反応の選択性に寄与することもあ
る。触媒構造体は、担体の約2重量パーセントから約6
0重量パーセントまたはそれ以上を構成し、より好まし
くは担体の約10重量パーセントから約50重量パーセ
ントを構成し、残部は金属酸化物(類)の重量である。 担体の重量の中には、リン酸塩、硫酸塩、ケイ酸塩、フ
ッ化物等の結合剤それに触媒を安定化し、他にその製造
を助ける他の添加物の重量が含まれている。担体は、触
媒成分ほどの、或いはそれより大きい粒子であっても、
また結合媒体によって脱カルボキシル化触媒に“接着”
していてもよい。 【0051】更に、担体は、触媒構造体の押出方法にお
いて分離相を成すこともできる。本実施例においては、
担体形成用材料を好ましくはペーストとして、脱カルボ
キシル化触媒またはその部分縮合物のペーストに配合し
ている。このペーストは、それぞれ水および/または結
合剤を配合した酸化物形態の担体と脱カルボキシル化触
媒とから成るものでもよい。配合物の押出物は、多オリ
フィスダイを通り、所望寸法のペレットに切断される。 粒子は、ドーナツ状でも球状等でもよい。次いで、粒子
をか焼して乾燥し、担体および/または金属酸化物脱カ
ルボキシル化触媒における縮合反応を終了する。 【0052】本発明で使用できる好ましい混合金属酸化
物触媒群には、次式 【0053】 【化3】 【0054】(式中、Mは少なくとも1種の2価金属陽
イオン;Qは少なくとも1種の3価金属陽イオン;そし
てAは少なくとも1種の原子価(n− )を有する陰イ
オンであり、ここでnは少なくとも1、例えば1と4の
間で大抵は1と3の間であり、またここでaは正の数で
あり、M、QおよびAは、x/yが1に等しいか、或い
はそれより大きい数であり、zが零より大きい値を有し
、2x+3y−nzが正の数となるような割合で与えら
れる)を有する材料が含まれる。M、QおよびAは、層
状構造を与えるように選ぶこともできる。好ましくは、
x/yが1〜12の範囲であり、より好ましくは、x/
yは1〜6の範囲であり、最も好ましいのは1〜4の範
囲内である。好ましくは、zは、x/zがnと12nの
間、より好ましくはnと6nの間、最も好ましいのはn
と4nの間にあるような値である。 【0055】適当な2価の金属陽イオンMには、周期律
表の遷移元素および第IIA族とIVA族から選ばれる
元素並びに幾つかの第 IIIB族元素が広く含まれる
。特定の例としては、マグネシウム、カルシウム、チタ
ン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニ
ッケル、パラジウム、白金、銅、亜鉛、カドミウム、水
銀、スズおよび鉛を挙げることができる。特に適切な2
価の金属陽イオンは、マグネシウム、ニッケル、コバル
ト、亜鉛、カルシウム、ストロンチウムおよび銅である
。適当な3価の金属陽イオンQには、周期律表の遷移元
素および第 IIIA族とVA族から選ばれる元素並び
に幾つかの第 IIIB族元素が広く含まれる。特定の
例としては、アルミニウム、アンチモン、チタン、スカ
ンジウム、ビスマス、バナジウム、イットリウム、クロ
ム、鉄、マンガン、コバルト、ルテニウム、ニッケル、
金、ガリウム、タリウムおよびセリウムを挙げることが
できる。特に適当な3価の金属陽イオンは、アルミニウ
ム、ホウ素、ガリウムおよびランタンから選ぶことがで
きる。 【0056】式(I)の組成もまた広範囲の陰イオンA
を含むことができる。陽イオンの電荷に釣り合い得る陰
イオン、或いは陰イオンの組合せを使用することができ
る。適当な陰イオンには、とりわけて、ハロゲン化物(
塩化物、フッ化物、臭化物およびヨウ化物等)、亜硝酸
塩、硝酸塩、亜硫酸塩、硫酸塩、スルホン酸塩、炭酸塩
、クロム酸塩、シアン酸塩、亜リン酸塩、リン酸塩、モ
リブドシアン酸塩、重炭酸塩、水酸化物、ヒ酸塩、塩素
酸塩、ヘキサシアノ鉄(II)酸塩、ホウ酸塩、シアン
化物、シアヌル酸塩、亜シアヌル酸塩、ヘキサシアノ鉄
(III) 酸塩、セレン酸塩、テルル酸塩、重硫酸塩
、並びにシュウ酸塩、酢酸塩、ヘキサン酸塩、セバシン
酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、マロン酸塩、乳酸塩、オレ
イン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、クエン酸塩
、酒石酸塩、マレイン酸塩等の有機陰イオンが含まれる
。米国特許第4,667,045号に記載の、メタバナ
ジン酸塩、オルトバナジン酸塩、モリブデン酸塩、タン
グステン酸塩、ピロバナジン酸水素塩およびピロバナジ
ン酸塩を含む金属酸塩陰イオンの組も陰イオンAとして
適当なものである。特に適当なものとしてすでに固定し
た金属陽イオンと組合せて使用できる適当な陰イオンは
、炭酸塩、ハロゲン化物、リン酸塩、クロム酸塩、硫酸
塩、水酸化物、シュウ酸塩、酢酸塩、硝酸塩、ヘキサン
酸塩、セバシン酸塩、バナジン酸塩、モリブデン酸塩、
タングステン酸塩およびヘキサシアノ鉄(II)酸塩で
ある。 【0057】適当な2価および3価の陽イオン並びに適
当な陰イオンの上述のリストは、説明のためのものであ
り、限定するためのものではない。当業者にとっては、
特別な種類の陽イオンおよびそれらの相対的な量(x/
y比)並びに特別な種類の陰イオンおよびそれらの相対
的な量が混合金属酸化物の組成を生ずるものとすれば、
他の陽イオンおよび陰イオンもまた使用できることが理
解されよう。 【0058】上で同定した物質の中には、交換性陰イオ
ン粘土鉱物に基づいた物質も含まれる。例えば、Mがマ
グネシウムでQがアルミニウムである式(I)の組成は
、ハイドロタルサイトに関し、MがニッケルでAがアル
ミニウムである組成はタコバイトに関するものである。 事実、2価陽イオンとしてマグネシウム、ニッケルまた
はコバルトを、3価陽イオンとしてアルミニウムを用い
て調製した混合金属酸化物は、ハイドロタルサイトの典
型的なX線回折パターンを示している。 【0059】より好ましい様態として、本発明の方法は
、式(I)による組成を高められた温度でか焼して調製
される混合金属酸化物触媒を利用することができる。 適当なか焼組成は、一般式: 【0060】 【化4】 【0061】(式中、M、Q、x、y、zおよびnは、
式(I)に関し上で定義したのと同じ意味であり、Dは
少なくとも1種の不揮発性陰イオンである)を有してい
る。不揮発性陰イオンには、とりわけ、ハロゲン化物、
硝酸塩、亜リン酸塩、リン酸塩、バナジン酸塩、モリブ
デン酸塩、タングステン酸塩、亜硫酸塩、硫酸塩、クロ
ム酸塩、ヒ酸塩、ホウ酸塩、塩素酸塩等が含まれる。こ
のリストは説明のためのものであり、限定するものでは
ない。 【0062】式(I)の組成を、例えば200℃〜80
0℃の温度範囲で、窒素等の不活性雰囲気下、或いは適
当な場合には空気のような酸化性雰囲気下で約12時間
から24時間の間熱処理して、式(II)のか焼混合金
属酸化物触媒組成物を調製することができる。 【0063】混合金属酸化物組成物をか焼することによ
って、同組成物は脱水され、金属水酸化物は少なくとも
部分的に金属酸化物に転化される。不揮発性陰イオンは
いずれもか焼材料内に存在していてもよい。 【0064】か焼温度が極端でないとすれば、混合金属
酸化物は水で再水和され混合金属水酸化物とすることが
できる。概して、か焼温度が約600℃を超えていなけ
れば、混合金属酸化物は容易にもとに戻すことができる
。より苛酷な条件の下でか焼した混合金属酸化物は、容
易に再水和することはなく、表面積の低い材料が得られ
る。 【0065】マグネシウム−アルミニウム水酸化炭酸塩
から成るハイドロタルサイトやニッケル−アルミニウム
水酸化炭酸塩から成るタコバイトのような、式(I)に
属する幾つかの組成物は、自然に生成する組成物である
。しかるに、この種の組成物は、その関連した組成物と
同様に、周知の共澱法を用いて安価な出発物質から合成
にて調製することができる。この種の材料の直接合成手
順は、板谷(Itaya) らによる“無機化学”(I
ngorg.Chemi.)(1987)26:624
〜626、テイラー(Taylor.R.M.) によ
る、“粘土鉱物”(Clay Minerals) (
1984)19:591〜603、レイクル(Reic
hle) による米国特許第4,476,324号、ビ
シュ(Bish.D.L)による“鉱物誌”(Bull
.Mineral)(1980)、103:170〜1
75、それに宮田(Miyata)らによる“粘土と粘
土鉱物”(Clays and ClayMinera
ls) (1977)25:14〜18に開示されてい
る。直接合成法を用いることで、M+2/Q+3の原子
比並びに陰イオンを広範囲に変ええる能力が得られる。 【0066】例えば、M+2がニッケルまたはマグネシ
ウムであり、Q+3がアルミニウム、それにAn−が炭
酸塩である式(I)の組成は、水溶液として(a)ニッ
ケルまたはマグネシウムのアルミニウムに対する所望の
原子比で、例えば塩化アルミニウムとしてアルミニウム
2原子に対し塩化ニッケルとしてニッケル6原子で、ニ
ッケルまたはマグネシウムとアルミニウムの硝酸塩、硫
酸塩または塩化物の混合物を、(b)化学量論量の水酸
化ナトリウムと所望陰イオンの水溶性塩、例えば炭酸ナ
トリウムとの水溶液に添加することによって調製するこ
とができる。両溶液を約25℃から35℃の温度で激し
く攪拌しながら数時間かけて混合しスラリーを造る。次
に、スラリーは、結晶化と得られる結晶の最終粒子寸法
を制御するために、約50℃から200℃(好ましくは
約60℃から75℃の間)の温度範囲で約18時間加熱
する。 濾過した後、洗滌と乾燥を行なって、固体を典型的には
粉末として回収している。 【0067】上に記載したように、この手順は、様々な
陽イオン、陽イオン原子比および陰イオン置換に対して
適用することができる。例えば、2価のマグネシウム、
コバルト、亜鉛、銅、鉄およびカルシウムの水溶性塩は
上で説明した塩化ニッケルに代えることができる一方、
3価のガリウムおよびランタンの水溶性塩は塩化アルミ
ニウムの代りとすることができる。様々な他の組合せも
また当業者にとっては明白であろう。一般に、水性の苛
性/陰イオン溶液に対する金属イオンの添加率には臨界
がなく、広範囲に変えることができる。例えば、好まし
い調製方法は、シァパー(Shaper.H)らにより
、“応用触媒作用”(Applied Catalys
is) 54(1989)、79〜90に記載されてお
り、その開示を参考としてここに収録しておく。反応中
の温度は、約100℃以下に保つのが好ましいけれども
、やはり反応温度にも臨界はない。この手順の重要な特
徴は、混合手順中効果的な攪拌を用いて非所望の副生成
物の形成を避けていることである。 【0068】混合金属酸化物組成物に対する陰イオンA
またはDの増量は、(i)本調製に用いる陰イオンの金
属陽イオンに対する量、(ii)本調製手順における金
属陽イオンの原子比(x/y)、(iii) 陽イオン
および陰イオンの大きさ、それに(iv)調製手順等の
様々な因子によって影響を受けている。ここで用いたよ
うに、“増量”とは、所望の陰イオンAまたはDによっ
て規定される有効原子価の量として定義され、陰イオン
AまたはDについて全有効原子価のパーセントとして示
される。例えば、ハイドロタルサイト型触媒における炭
酸の増量は、(i)触媒の調製中塩化アルミニウムに対
して過剰(例えば、モル比3:1以上)の炭酸ナトリウ
ムを用いて、かつ(ii)マグネシウムのアルミニウム
陽イオンに対する原子比を約2:1に調節することによ
って、最小とすることができる。 【0069】また、触媒として適当な混合金属酸化物組
成物は、天然または合成ハイドロタルサイト型組成物か
らイオン交換によって調製することができる。例えば、
ハイドロタルサイトを周囲条件下0.01Nリン酸で約
18時間処理して炭酸塩陰イオンをリン酸塩陰イオンで
置き替えることができる。直接または陰イオン交換によ
って調製したハイドロタルサイトのハロゲン化物類似体
は、触媒構造中のハロゲン化物陰イオンを遷移金属陰イ
オンで置換して式(I)の混合金属酸化物組成物を製造
するために、モリブデン酸またはその水溶性塩に、或い
はタングステン酸またはバナジン酸の水溶性塩に接触さ
せてもよい。当業者にとっては、他のイオン交換は明ら
かであろう。 【0070】か焼した混合金属酸化物組成物は、未か焼
組成物よりも高い水準の選択性/活性を示すことがある
。もしも、か焼した混合金属酸化物組成物が選択性につ
いて何らかの減退を受けたとすれば、それは空気の存在
下での熱処理によって再生され、選択性/活性強化のそ
の初期水準の少なくとも一部を回復し再使用することが
できる。水和した混合金属酸化物組成物をか焼するため
の上で検討した条件は、活性について減退を経験した組
成物を再生するのにも適している。 【0071】Mがマグネシウムおよびカルシウムの少な
くとも1種であり、Qがアルミニウムまたはガリウムで
、Aが炭酸塩、重炭酸塩、リン酸塩、硫酸塩および硝酸
塩の少なくとも1種であり、x/yが1と20の間にあ
り、zはx/zがnと12nの間である関係を満たす値
であり、aが正の数である上記式(I)および(II)
を有する触媒は、概して、その活性(前駆体の転化)と
選択性との組合せによって、蒸気相脱カルボキシル化に
とって好ましいもである。好ましい方法には、M2+が
マグネシウム、Q3+がアルミニウム、An−が炭酸塩
であって、x/yが約1、aが約1である混合金属酸化
物触媒を用いる蒸気相プロセスが含まれる。 【0072】本発明の方法に使用できる一群の好ましい
混合金属酸化物触媒は、1987年11月25日出願し
た共同未決の米国特許出願第125,134号に開示し
たが、その開示は参考のためにここに組み入れてある。 【0073】工程(ii)の脱カルボキシル化反応は、
液体または蒸気或いは超臨界液体状態で、またはその混
合物で行なうこともできる。この意味合いにおいて、蒸
気相反応は、出発物質の一般的な蒸気状態に留意せんと
したものである。工程(ii)の脱カルボキシル化反応
は亜大気圧または大気圧から超大気圧の状態にまで及ん
でいるけれども、約1mmHgから約5,000mmH
g、好ましくは約100mmHgから約2,500mm
Hgで工程(ii)の反応を行なうことが望ましい。 【0074】工程(ii)の脱カルボキシル化反応の温
度は約150℃ほどの低さから約500℃である。好ま
しくは、反応温度は約175℃から約375℃、更に好
ましくは約225℃から約350℃の範囲である。 【0075】工程(ii)の脱カルボキシル化反応で使
用できる適当なカルボキシル化エーテルは、工程(i)
のエステル交換反応により、或いは活性水素含有化合物
を幾らかの銅塩の存在下高められた温度で一酸化炭素と
酸素でカルボニル化するような他の方法によって製造す
ることができる。この種のカルボニル化方法は、工程(
i)のエステル交換反応に代わるものであり、本発明の
属概念の範囲内に包含されるものである。また、2種ま
たはそれ以上のCO2 シントンをカルボキシル化エー
テルを製造するのに有効な条件の下に反応させ得ること
も認識されている。 【0076】工程(ii)の脱カルボキシル化反応は、
液体或いは気体のいずれでもよいが、不活性希釈剤の存
在下に行なうことができる。液体希釈剤を用いるときは
、その希釈剤が好ましくは出発物質にとって良好な溶媒
であり、反応条件下で不活性であって、それにエーテル
生成物からの分離が困難ではないと言う性質を有してい
るべきである。例えば、希釈剤とエーテル生成物の沸点
は適切な量だけ異なっているべきであり、希釈剤が所望
のエーテル生成物と共沸混合物を形成するような傾向が
ないことである。 【0077】上述の要件を満たす有用な液体希釈剤の例
には、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン
、アニソール、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、
ジブチルエーテル等が含まれる。炭化水素類が好ましい
。 【0078】実例としての気体希釈剤には、例えば、窒
素、メタン、水素、一酸化炭素または二酸化炭素が含ま
れる。気体希釈剤は、所望のエーテル生成物の製造を妨
げることのないように選ぶべきことは勿論である。 【0079】この種の希釈剤を用いることは有益である
ものの、本発明の方法は、純粋な出発物質を液体または
気体原料として用いて操作することができる。出発物質
の各種希釈剤による希釈度は、希釈剤の使用を制限する
何らかのプロセス制約に依存して相当に変わるようであ
る。例えば、商業生産においては、幾つかの気体希釈剤
を多量に使用することは、大容量の気体希釈剤を圧送す
る費用により、またエーテル生成物を単離するのに困難
が増しプロセスのエネルギーコストを増大させることか
ら不利なことである。液体希釈剤では、多量に使用する
ことは、大がかりな回収とリサイクルに関連したエネル
ギーコストによって不利なことである。仮に、本発明の
方法を、気体希釈剤を用いて行うべきであるとすれば、
一般に、出発物質が出発物質/キャリヤー物質の約1か
ら約95モルパーセント、好ましくは約5から約50モ
ルパーセントを構成することが勧められている。出発物
質の水素のような気体希釈剤による希釈を増大させるこ
とは、反応の所望の特定生成物に対する選択性を増加さ
せる傾向にある。液体希釈剤の量は、広範囲に及び、例
えば無希釈から出発物質全重量の約90重量パーセント
またはそれ以上と様々である。 【0080】カルボキシル化エーテルをエーテルを製造
するに有効な条件の下に金属酸化物触媒に接触させるか
、或いは活性水素含有化合物とCO2 シントンをエー
テルを製造するに有効な条件の下に金属酸化物触媒の存
在下で接触させる本発明の方法やここに記載の他の関連
方法について、工程(ii)の脱カルボキシル化反応の
ためにここに記載のプロセス条件が望ましくはこの種の
方法のために使用できることは、理解されている。 【0081】本発明の方法は、置換した、または不置換
のエーテル、例えば式ROR1 またはROR2 (式
中、R、R1 およびR2 は上で定義した通り)で示
されるエーテルの製造に有用である。置換基RおよびR
1 は共に、また置換基RおよびR2 は共に、置換さ
れた、または不置換でもよいヘテロシクロアルキル環を
形成し得ることは分かっている。本発明の方法によって
製造される実例としてのエーテルには、例えば、ポリエ
チレングリコールのジメチルおよびジエチルエーテル、
例えばセレックスオール(SELEXOL(商標名))
 物質、モノエチレングリコールジメチルまたはジエチ
ルエーテル(グリメ(glyme) およびエチルグリ
メ)、ジエチレングリコールジメチルまたはジエチルエ
ーテル(ジグリメおよびエチルジグリメ)、トリエチレ
ングリコールジメチルまたはジエチルエーテル(トリグ
リメおよびエチルトリグリメ)、テトラエチレングリコ
ールジメチルまたはジエチルエーテル(テトラグリメお
よびエチルテトラグリメ)、ポリエチレングリコールジ
メチルまたはジエチルエーテル(ポリグリメおよびエチ
ルポリグリメ)、ビスグリシジルエーテル、ポリエチレ
ングリコールジイソプロピルエーテル、ポリエチレング
リコールジブチルエーテル、ポリエチレングリコールジ
アリルエーテル、メチル−キャップドおよびエチル−キ
ャップドポリオキシアルキレン物質、セルロースエーテ
ル類等が含まれる。 【0082】本発明の方法で製造できる適当なエーテル
の実例としては、これら任意のエーテル(記載のエーテ
ルの任意の誘導体を含む)が含まれるが、これらはキル
ク−オスマー社(Kirk−Othmer) 編“化学
技術百科事典”(Encyclopedia of C
hemicalTechnology) 第3版(19
84)に記載されており、その適当部分は参考のために
ここに組み入れてある。 【0083】本発明の方法によって製造されるエーテル
生成物は、蒸留によって分離することができる。例えば
、粗反応生成物を、大気圧または減圧下に充填蒸留塔を
通じ蒸留分離にかけることができる。工程(i)のエス
テル交換反応を行なう際は、反応蒸留が有用かもしれな
い。 【0084】本発明の方法は、例えば、固定床反応器、
流動床反応器またはスラリー反応器を用いて行なうこと
もできる。触媒の最適寸法と形状は、使用する反応器の
型に依存するようである。一般に、流動床反応器では、
流動化を容易にするために小さく球状の触媒粒子が好ま
しい。固定床反応器では、反応器内の背圧を相当低く保
てるように、大きな触媒粒子が好ましい。 【0085】本発明の方法は、必要ならば未消費の出発
物質を再循環させながら、回分式或いは連続式で行なう
ことができる。反応は、単一の反応帯或いは複数の反応
帯で直列で、または平行に行なうことができるし、また
長大な管状帯或いはこの種の一連の反応帯で回分式或い
は連続式に行なうこともできる。使用する構築材料は、
反応中は出発物質に対して不活性であり、設備の構造は
反応温度および圧力に耐え得るものとするべきである。 反応の過程中反応器に回分式或いは連続式に導入される
出発物質または成分を導入するための、および/または
その量を調節するための手段は、本方法において、特に
出発物質の所望のモル比を維持するために都合よく利用
することができる。出発物質の1つを他に対して増分的
に添加することによって、反応工程を行なうこともでき
る。また、出発物質を脱カルボキシル化触媒に対しジョ
イント添加することによって、反応工程を組合せること
ができる。完全な転化を望まないか、或いは得られない
ときは、出発物質を、例えば蒸留によってエーテル生成
物から分離し、次いで出発物質を反応帯に再循環させて
戻すこともできる。 【0086】本方法は、エーテルを製造するのに充分な
時間のあいだ行なわれる。利用する正確な反応時間は、
出発物質の温度、性質および割合等の因子に一部は依存
している。反応時間は、通常、約半時間から約100時
間またはそれ以上の範囲であり、約1時間以下から約1
0時間が好ましい。 【0087】本方法は、ガラス内張りステンレス鋼製ま
たはこれに類する型の反応設備のいずれかで行なうこと
ができる。反応帯は、過度の温度変動を制御するために
、或いは起り得る“暴走”反応温度を防止するために、
内部および/または外部熱交換器を1基またはそれ以上
を備えていてもよい。 【0088】本発明の方法を行なう際の適切な反応物質
の実例としては、以下のものが含まれる。 DMC  −  炭酸ジメチル DEC  −  炭酸ジエチル MCA  −  2−(2−メトキシエトキシ)エタノ
ールBCA  −  2−(2−ブトキシエトキシ)エ
タノールMCE  −  2−メトキシエタノールAA
  −  アリルアルコール EG  −  エチレングリコール DEG  −  ジエチレングリコールTEG  − 
 トリエチレングリコールTAEG  −  テトラエ
チレングリコールPAEG  −  ペンタエチレング
リコールHEG  −  ヘキサエチレングリコールP
EG  −  カーボワックス (CARBOWAX(
商標名)) ポリ(オキシエチレン)グリコール MPEG  −  アルコキシまたはアリルオキシ・カ
ーボワックス (CARBOWAX(商標名))ポリ(
オキシエチレン)グリコール MHP  −  1−メトキシ−2−ヒドロキシプロパ
ンIPA  −  2−プロパノール PGS  −  ポリエチレングリコールPOLX  
−  ポリオックス (POLYOX(商標名)) ポ
リ(オキシエチレン)グリコール TER  −  タージトール (TERGITOL(
商標名)) 非イオン界面活性剤 UC  −  ユコン (UCON(商標名))流体お
よび潤滑剤DEA  −  ジエタノールアミン MEA  −  モノエタノールアミンTEA  − 
 トリエタノールアミンMGMC  −  モノエチレ
ングリコールジメチルカーボネート DGMC  −  ジエチレングリコールジメチルカー
ボネート TIGMC  −  トリエチレングリコールジメチル
カーボネート TAGMC  −  トリエチレングリコールジメチル
カーボネート PAGMC  −  ペンタエチレングリコールジメチ
ルカーボネート HGMC  −  ヘキサエチレングリコールジメチル
カーボネート PGMC  −  ポリエチレングリコールジメチルカ
ーボネート BBC  −  ビス(2−ブトキシエチル)カーボネ
ートBGC  −  ビスグリシジルカーボネートGL
Y  −  グリシドール BE  −  2−ブトキシエタノールDAC  − 
 ジアリル  カーボネートMGEC  −  モノエ
チレングリコールジエチルカーボネート DGEC  −  ジエチレングリコールジエチルカー
ボネート TIGEC  −  トリエチレングリコールジエチル
カーボネート TAGEC  −  テトラエチレングリコールジエチ
ルカーボネート PAGEC  −  ペンタエチレングリコールジエチ
ルカーボネート HGEC  −  ヘキサエチレングリコールジエチル
カーボネート PGEC  −  ポリエチレングリコールジエチルカ
ーボネート PGPC  −  ポリエチレングリコールジイソプロ
ピルカーボネート PGBC  −  ポリエチレングリコールジブチルカ
ーボネート PGAC  −  ポリエチレングリコールジアリルカ
ーボネート DEPC  −  2−(N,N−ジメチル)エチルフ
ェニルカーボネート OMC  −  n−オクチルメチルカーボネートCM
C  −  シクロヘキシルメチルカーボネートBME
C  −  ビス(2−モルホリノエチル)カーボネー
ト CC  −  セルロースカーボネート【0089】本
発明の方法によって製造される適当な生成物の実例を挙
げれば、下記のものが含まれる。 DMP  −  1,2−ジメトキシプロパンDAE 
 −  ジアリルエーテル MGME  −  モノエチレングリコールジメチルエ
ーテル(グリメ) DGME  −  ジエチレングリコールジメチルエー
テル(ジグリメ) TIGME  −  トリエチレングリコールジメチル
エーテル(トリグリメ) TAGME−テトラエチレングリコールジメチルエーテ
ル(テトラグリメ) PAGME−ペンタエチレングリコールジメチルエーテ
ル(ペンタグリメ) HGME  −  ヘキサエチレングリコールジメチル
エーテル(ヘキサグリメ) PGME  −  ポリエチレングリコールジメチルエ
ーテル(ポリグリメ) DGDE  −  ジエチレングリコールジブチルエー
テルBGE  −  ビスグリシジルエーテルMGEE
  −  モノエチレングリコールジエチルエーテル(
エチルグリメ) DGEE  −  ジエチレングリコールジエチルエー
テル(エチルジグリメ) TIGEE  −  トリエチレングリコールジエチル
エーテル(エチルトリグリメ) TAGEE  −  テトラエチレングリコールジエチ
ルエーテル(エチルテトラグリメ) PAGEE  −  ペンタエチレングリコールジエチ
ルエーテル(エチルペンタグリメ) HGEE  −  ヘキサエチレングリコールジエチル
エーテル(エチルヘキサグリメ) PGEE  −  ポリエチレングリコールジエチルエ
ーテル(エチルポリグリメ) PGPE  −  ポリエチレングリコールジイソプロ
ピルエーテル(イソプロピルポリグリメ) PGBE  −  ポリエチレングリコールジブチルエ
ーテル PGAE  −  ポリエチレングリコールジアリルエ
ーテル DEPE  −  2−(N,N−ジメチル)エチルフ
ェニルエーテル OME  −  n−オクチルメチルエーテルCME 
 −  シクロヘキシルメチルエーテルBMEE  −
  ビス(2−モルホリノエチル)エーテルCE  −
  セルロースエーテル 【0090】本発明の範囲内に包含される任意の反応の
実例としては、例えば、下記の反応物質/生成物が含ま
れる。 反応物質(類)                  
  生成物(類)DMC,MCA          
          TAGMEDMC,MCA   
                 DGMEDMC,
MCE                    MG
MEDMC,AA                 
     DAEMHP,DMC          
          DMPEG,DMC      
                MGMEDEG,D
MC                    DGM
ETEG,DMC                 
   TIGMETAEG,DMC         
         TAGMEPAEG,DMC   
               PAGMEHEG,D
MC                    HGM
EMPEG,DMC                
  PGMEPEG,DMC            
        PGMEBE,DMC       
               DCEGLY,DMC
                    BGEDA
C                        
    DAEMGMC              
            MGMEDGMC     
                     DGME
TIGMC                    
    TIGMETAGMC           
             TAGMEPAGMC  
                      PAG
MEHGMC                   
       HGMEPGMC          
                PGMEBGC  
                         
 BGEBBC                  
          DGDEMGEC       
                   MGEEDG
EC                       
   DGEETIGEC             
           TIGEETAGEC    
                    TAGEE
PAGEC                    
    PAGEEHGEC            
              HGEEPGEC   
                       PG
EEPGPC                   
       PGPEPGBC          
                PGBEPGAC 
                         
PGAEDEPC                 
         DEPEOMC         
                   OMECMC
                         
   CMEBMEC               
           BMEE【0091】ここで用
いたように、語句“有機化合物の残基”とは、有機化合
物の任意の残基全てを含むものと考えている。広範囲な
様態では、任意の残基には、有機化合物の非環式および
環式の、枝分れしたまた非枝分れの、炭素環式および複
素環式の、芳香族および非芳香族の残基が含まれる。実
例としての有機化合物残基には、例えば、アルキル、ア
リール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アル
キル(オキシアルキレン)、アリール(オキシアルキレ
ン)、シクロアルキル(オキシアルキレン)、ヘテロシ
クロアルキル(オキシアルキレン)、ヒドロキシ(アル
キレンオキシ)等が含まれる。 任意の残基は、適当な有機化合物にとって、置換してい
ても不置換でもよく、また同一でも異なっていてもよい
。本発明は、いずれの様式でも、有機化合物の任意の残
基によって制限せんとするものではない。 【0092】ここで用いたように、用語“置換した”と
は、有機化合物の任意の置換基全てを含むものと考えて
いる。広範な様態では、任意の置換基には、有機化合物
の非環式および環式の、枝分れしたまた非枝分れの、炭
素環式および複素環式の、芳香族および非芳香族の置換
基が含まれる。実例としての置換基には、例えば、炭素
数が1から約20またはそれ以上、好ましくは1から約
12の範囲にあるアルキル、アルキルオキシ、アリール
、アリールオキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、
アミノ、アミノアルキル、ハロゲン等が含まれる。 任意の置換基は、適当な有機化合物にとって1個でもそ
れ以上でもよく、また同一でも異なっていてもよい。本
発明は、いずれの様式でも、有機化合物の任意の置換基
によって制限せんとするものではない。 【0093】下記実施例の幾つかは、本発明の方法を更
に説明するために記載するものである。 【0094】下記実施例2〜13におけるエーテルの製
造には、下記の装置を使用した。予熱器(ステンレス鋼
製外径1/8インチ×2フィート)と1/2インチ・ス
テンレス鋼製反応器管(長さ8インチ)を備えたアップ
ライド.テスト.システム社(Applied Tes
t Systems.Inc.) 製の型式3620ス
プリットテストオーブン(SplitTest Ove
n)に,触媒を充填し、ハニーウェル社(Honeyw
ell) 製のダイアル−A−トロール(Dial A
 Trol) 温度制御器を用いて所望の反応温度に加
熱した。反応器の頂部温度と底部温度は、デジタル式温
度リードアウトを用いて監視した。液体原料は、1/8
インチのポンプ頭を備えたフリュードメータリング社 
(FluidMetering Inc.)製のRP−
G20駆動ポンプを経て反応器に添加(流下)させた。 この系は、液体予熱器の手前で導入しロートメータで監
視した窒素の下に維持した。生成物混合物は100ml
丸底フラスコに捕集し、初めはドライアイス/アセトン
トラップに、次いでファイヤーストーン社(Fires
tone) 製のバルブにベントした。分析は、DB−
1701カラムを用いた毛細管ガスクロマトグラフィ(
FID)によって行なった。 【0095】例1. 脱カルボキシル化触媒の調製 【0096】硝酸マグネシウム6水和物44.1gと硝
酸アンモニウム無水物66.0gの全量を、蒸留水20
0mlに溶解させて第1溶液を得た。炭酸アンモニウム
4.8g全量を濃水酸化アンモニウム(28〜29重量
パーセント)200mlに溶解させて第2溶液を得た。 蒸留水100mlをフラスコで温度40℃に加熱し、第
1および第2溶液を機械式攪拌機を用いた充分な攪拌下
に同時に装入した。第1および第2溶液の添加速度はp
H9〜10を維持するように調節した。全ての添加には
10分を要したが、最終pH9.5を得た。内容物は、
温度40℃で40分間攪拌した。得られた沈殿物は、ろ
過し、洗滌水のpHが中性になるまで温度60℃で水で
洗滌した(およそ300mlを3〜4回)。ろ過ケーク
は、温度80℃で一夜乾燥した。乾燥済みろ過ケークの
重量は約16gであった。次に、ろ過ケークを空気中に
て温度400℃で3時間の間か焼して、マグネシウム:
アルミニウム混合金属酸化物を得た。 【0097】例2〜5 ビス(2−ブトキシエチル)カーボネートの製造【00
98】α−ブトキシエタノール118.2g(1モル)
、炭酸ジメチル120.1g(1.5モル)および炭酸
カリウム1.0gの全量を、直線状蒸留頭と磁気攪拌機
を備えた300ml丸底三ツ首フラスコに装入した。フ
ラスコ内容物を加熱し、頭部では初期温度64℃で胴部
では89℃で還流させた。メタノール/炭素ジメチル共
沸混合物をゆっくりと塔頂除去した。材料の99.5g
全量をおよそ13時間かけて塔頂除去(64〜90℃)
したが、その後は胴部温度が228℃に上昇した。その
後フラスコ内容物を冷却し(132.2g)、200m
lの丸底フラスコにろ過した。次に、このフラスコ内容
物を真空下に置いた。温度135°〜142℃、6mm
Hgで、所望の生成物を捕集した。DB−1701カラ
ム上での毛細管ガスクロマトグラフィにより分析したと
ころ、純度99パーセント以上でビス(2−ブトキシエ
チル)カーボネートの全量96.6g(収率73.7パ
ーセント)を得た。 【0099】ビス(2−ブトキシエチル)エーテルの製
造 【0100】上で製造したビス(2−ブトキシエチル)
カーボネートを、マグネシウム:アルミニウム混合金属
酸化物(3/16インチのタブレット、Mg/Al  
3:1)10.8gを含む触媒床に下記の表Aに記載の
反応温度で液体供給速度約0.3ml/分で通過させた
。1時間供給を続けた後、DB−1701カラム上での
毛細管ガスクロマトグラフィによって分析した。その結
果を表Aに示す。 【0101】                          
     表A            ビス(2−ブ
トキシエチル)エーテルの製造  実施例番号    
                    2    
  3      4      5  プロセス条件
                     225 
    225     250     300  
  (温度℃)   生成物組成     (面積%)   2−ブトキシエタノール           4
.83    2.55    5.23   15.
50   ビス(2−ブトキシエチル)−             カーボネート       
   53.93   72.57   52.37 
  30.98   ビス(2−ブトキシエチル)−             エーテル         
     37.83   23.07   35.2
9   38.10 【0102】例6〜7 ビス(sec−ブチル)カーボネートの製造【0103
】2−ブタノールと炭酸ジメチルから、下記の手順を経
てビス(sec−ブチル)カーボネートを製造した。2
−ブタノール51.88g(0.7モル)、炭酸ジメチ
ル64.22g(0.71モル)およびジ−m−ブチル
スズジメトキサイド1.0g(0.003モル)全量を
、蒸留頭と大型カラムを備えた250mlの三ツ首フラ
スコ内に装入した。反応混合物を窒素下で一夜還流した
(胴部温度84℃、頭部温度80℃)。頭部温度63℃
(胴部温度74℃)で、縮合物をゆっくりと取り出した
。頭部温度73℃以下を維持しながら、留出物全量46
.2gを捕集した。頭部温度73〜94℃で、第2留出
物留分5.7gを捕集した。この時点で、メチルsec
−ブチルカーボネートのビス(sec−ブチル)カーボ
ネートに対する相対量は約2:1であった。フラスコを
冷却し、更に2−ブタノール14.8g(0.2モル)
を添加し、反応混合物を加熱して還流させた。再度、頭
部温度74℃以下で縮合物をゆっくりと取り出し、追加
の留出物13.7gを得た。この時点で、頭部温度は1
33℃に、胴部温度は169℃に達した。ビス(sec
−ブチル)カーボネートを含む第2の留出物留分(53
.5g)に続き、少量の留出物留分(5.7g)を塔頂
より取り出した(頭部温度161℃、胴部温度174℃
)。毛細管ガスクロマトグラフィによる分析によれば、
、ビス(sec−ブチル)カーボネートは純度93%(
面積)、メチルsec−ブチルカーボネートは純度7%
(面積)であった。 【0104】ビス(sec−ブチル)エーテルの製造【
0105】ビス(sec−ブチル)カーボネートをマグ
ネシウム:アルミニウム混合金属酸化物(3/16イン
チのタブレット、Mg/Al  3:1)11.5gを
含む触媒床に、下記の表Bに記載の反応温度で液体供給
速度約0.3ml/分で通過させた。1時間供給を続け
た後、DB−1701カラム上での毛細管ガスクロマト
グラフィによって分析した。その結果を表Bに示す。 【0106】                          
     表B            ビス(sec
−ブチル)エーテルの製造  実施例番号      
                         
 6      7    プロセス条件      
                       25
0     275    (温度℃)   生成物組成     (面積%)   ビス(sec−ブチル)カーボネート      
41.37   12.46   ビス(sec−ブチ
ル)エーテル          12.82   1
9.60 【0107】例8〜9 ビス(2−メトキシエチル)カーボネートの製造【01
08】2−メトキシエタノール76.1g(1モル)、
炭酸ジメチル67.6g(0.75モル)それにジブチ
ルスズジメトキサイド0.5g全量を、直線状蒸留頭と
磁気攪拌機を備えた250ml丸底三ツ首フラスコに装
入した。フラスコ内容物を加熱し、頭部では初期温度7
3℃で胴部では102℃で還流させた。還流7分後、メ
タノール/炭素ジメチル共沸混合物をゆっくりと塔頂除
去した。材料の55.9g全量をおよそ21時間かけて
塔頂除去(64〜88℃)したが、その後胴部温度は1
45℃に上昇した。その後フラスコ内容物を冷却し真空
下に置いた。温度97〜105℃、3mmHgで、所望
の生成物を捕集した。DB−1701カラム上での毛細
管ガスクロマトグラフィによる分析によれば、純度99
パーセント以上でビス(2−メトキシエチル)カーボネ
ートの全量77.98g(収率87.5パーセント)を
得た。 【0109】ジエチレングリコールジメチルエーテルの
製造 【0110】ビス(2−メトキシエチル)カーボネート
を、マグネシウム:アルミニウム混合金属酸化物(3/
16インチのタブレット、Mg/Al  3:1)11
.5gを含む触媒床に、下記の表Cに記載の反応温度で
液体供給速度約0.3ml/分で通過させた。1時間供
給を続け、DB−1701カラム上での毛細管ガスクロ
マトグラフィによって分析した。その結果を表Cに示す
。 【0111】                          
     表C          ジエチレングリコ
ールジメチルエーテルの製造  実施例番号     
                         
        8      9    プロセス条
件                        
           250     275   
 (温度℃)   生成物組成     (面積%)   2−メトキシエタノール            
             5.77    7.62
   モノエチレングリコールジメチルエーテル   
      5.27    5.54   ビス(2
−メトキシエチル)−カーボネート      62.
23   63.65   ジエチレングリコールジメ
チルエーテル          23.30   2
3.18 【0112】例10 シクロヘキシルメチルエーテルの製造 【0113】シクロヘキサノール(1モル)と炭酸ジメ
チル(3モル)の混合物を、マグネシウム:アルミニウ
ム混合金属酸化物(3/16インチペレット、Mg/A
l3:1)11.5gに、温度250℃液体供給速度0
.32ml/分で通過させた。1時間後、液体を全量3
1g捕集した。DB−1701カラムを用いる毛細管ガ
スクロマトグラフィによって分析を行なった。その結果
(面積%)は、次の通り。 【0114】・メタノール  5.9%・炭酸ジメチル
3.0% ・シクロヘキシルメチルエーテル  77.3%・シク
ロヘキサノール  7.1% 【0115】例11 ジエチレングリコールジエチルエーテルの製造【011
6】2−(2−エトキシエトキシ)エタノール(1モル
)と炭酸ジエチル(3モル)の混合物を、マグネシウム
:アルミニウム混合金属酸化物(3/16インチペレッ
ト、Mg/Al  3:1)11.5gに、温度225
℃液体供給速度0.29ml/分で通過させた。 1時間後、液体を全量30.2g捕集した。DB−17
01カラムを用いた毛細管ガスクロマトグラフィによっ
て分析を行なった。その結果(面積%)は、次の通り。 ・ジエチルエーテル  19.1% ・エタノール  16.0% ・炭酸ジエチル  14.3% ・ジエチレングリコールジエチルエーテル  41.2
%・テトラエチレングリコールジエチルエーテル  3
.3% 【0117】例12 n−デシルメチルエーテルの製造 【0118】1−デカノール(1モル)と炭酸ジメチル
(3モル)の混合物を、マグネシウム:アルミニウム混
合金属酸化物(3/16インチペレット、Mg/Al 
 3:1)11.5gに、温度250℃液体供給速度0
.34ml/分で通過させた。1.1時間後、液体を全
量36.5g捕集した。DB−1701カラムを用いた
毛細管ガスクロマトグラフィによって分析を行なった。 その結果(面積%)を次の通り。 【0119】・メタノール  2.5%・炭酸ジメチル
  0.7% ・n−デシルメチルエーテル  75.6%・1−デカ
ノール  9.0% ・n−デシルメチルカーボネート  2.2%・ビス(
n−デシル)エーテル  4.5%【0120】例13 1,2−ジメトキシプロパン(プロピレングリコールジ
メチルエーテル)の製造 【0121】1−メトキシ−2−プロパノール(1モル
)と炭酸ジメチル(4モル)の混合物を、マグネシウム
:アルミニウム混合金属酸化物(3/16インチのペレ
ット、Mg/Al  3:1)11.5gに、温度25
0℃、液体供給速度0.35ml/分で通過させた。1
時間後、液体を全量30.6g捕集した。DB−170
1カラムを用いる毛細管ガスクロマトグラフィによって
分析を行なった。その結果(面積%)は、次の通り。 ・メタノール  12.5% ・炭酸ジメチル  0.6% ・プロピレングリコールジメチルエーテル  75.7
%・1−メトキシ−2−プロパノール  8.7%【0
122】例14〜22 メチル2−(2−メトキシエトキシ)エチルカーボネー
トの製造2−(2−メトキシエトキシ)エタノール14
4.2g(1.2モル)、炭酸ジメチル400g(4.
4モル)それにナトリウムメトキシド3g(0.05モ
ル)全量を、14インチ蒸留塔、蒸留頭および磁気攪拌
棒を備えた1リットルの三ツ首丸底フラスコ内に装入し
た。この系を排気し、ファイヤ−ストン社(Fires
tone) 製バルブを用いて窒素で三回パージし、一
定の窒素雰囲気下に置いた。還流(胴部温度84℃)下
1.5時間後、メタノール(沸点64℃)をゆっくりと
塔頂除去して平衡とした。メタノール全量49.8gを
3時間かけて除去したが、この後ストップコックを閉じ
て反応混合物を一夜還流せしめた。その後、混合物を室
温に冷却し、濾過し、蒸留頭および磁気攪拌棒を備えた
500ml丸底フラスコに装入した(429g)。過剰
の炭酸ジメチル(沸点90℃)は塔頂除去した。その後
、フラスコを冷却し、真空(10〜11mmHg)に置
き、メチル2−(2−メトキシエトキシ)エチルカーボ
ネートを塔頂除去した(沸点115〜125℃)。全量
193g(収率約90%)を得た。この物質のガスクロ
マトグラフィ分析によれば、純度は97.74%であっ
た(残部は2−(2−メトキシエトキシ)エタノールで
ある)。 【0123】ジエチレングリコールジメチルエーテルお
よびテトラエチレングリコールジメチルエーテルの製造
【0124】マグネシウム:アルミニウム混合金属酸化
物(Mg/Al  3:1)物質の団塊を微粉末に粉砕
し、温度400℃で一夜か焼した。か焼したマグネシウ
ム:アルミニウム混合金属酸化物(Mg/Al  3:
1)物質の全量2.5gを7.5インチのステンレス鋼
管(外径3/8インチ)に充填した後、これをヒューレ
ット・パッカード社(Hewlett Packard
) 製GCオーブン内に装着された予熱器に接続した。 温度を275℃に設定し、反応温度に達した後に、上で
製造したメチル2−(2−メトキシエトキシ)−エチル
カーボネート(一般に10g)を、FMIピストンポン
プを経て、0.5ml/分で窒素掃気しながら供給した
。反応器出口におけるこの物質を、フードに向けてベン
トされた出口を備えた試料瓶(ドライアイス/アセトン
内で冷却)内で凝縮させた。生成物をガスクロマトグラ
フィで分析し、その結果を下記表Dに示す。 【0125】 【表1】 【0126】以上、本発明を上記実施例によって説明し
てきたけれども、これによって限定されるものと解釈す
るのではなく、むしろ本発明は以上に開示したような属
概念の範囲を包含するものである。本発明の精神および
範囲を逸脱することなく、様々の変更や実施を行なうこ
とができる。

Claims (61)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  エーテル類を製造する方法において、
    カルボキシル化エーテルを、前記エーテルを生成するの
    に有効な条件の下に金属酸化物触媒と接触させることか
    ら成る、エーテル類の製造方法。
  2. 【請求項2】  前記カルボキシル化エーテルが、置換
    した、または不置換のカルボキシル含有エーテル化合物
    から成ることを特徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】  前記カルボキシル化エーテルが、次式
    ROC(O)OR1 または  ROC(O)OR2 
    (式中、Rは有機化合物の残基であり、R1 は有機化
    合物の残基であり、そしてR2 は有機化合物の残基で
    ある)を有する物質から成ることを特徴とする請求項2
    の方法。
  4. 【請求項4】  前記カルボキシル化エーテルが、次式
    ROC(O)OC(O)OR1 または  ROC(O
    )OC(O)OR2  (式中、Rは有機化合物の残基であり、R1 は有機化
    合物の残基であり、そしてR2 は有機化合物の残基で
    ある)を有する物質から成ることを特徴とする請求項2
    の方法。
  5. 【請求項5】  前記金属酸化物触媒が、1種またはそ
    れ以上の第IA族金属酸化物、第IIA族金属酸化物、
    第 IIIB族金属酸化物、第IVB族金属酸化物、第
    VB族金属酸化物、第VIB族金属酸化物、第 VII
    B族金属酸化物、第VIII族金属酸化物、第IB族金
    属酸化物、第IIB族金属酸化物、第 IIIA族金属
    酸化物、第IVA族金属酸化物、第VA族金属酸化物ま
    たは第VIA族金属酸化物から成ることを特徴とする請
    求項1の方法。
  6. 【請求項6】  前記金属酸化物触媒が、マグネシウム
    、アルミニウム、カルシウム、ストロンチウム、ガリウ
    ム、ベリリウム、バリウム、スカンジウム、イットリウ
    ム、ランタン、セリウム、ガドリニウム、テルビウム、
    ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、
    ルテチウム、イッテルビウム、ニオブ、タンタル、クロ
    ム、モリブデン、タングステン、チタン、ジルコニウム
    、ハフニウム、バナジウム、鉄、コバルト、ニッケル、
    亜鉛、銀、カドミウム、ホウ素、インジウム、ケイ素、
    ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモンおよびビス
    マスの1種またはそれ以上の酸化物から成ることを特徴
    とする請求項5の方法。
  7. 【請求項7】  前記金属酸化物触媒が、少なくとも1
    種の第IIA族金属酸化物から成ることを特徴とする請
    求項1の方法。
  8. 【請求項8】  前記金属酸化物触媒が、第IIA族金
    属酸化物と第 IIIA族金属酸化物から成ることを特
    徴とする請求項1の方法。
  9. 【請求項9】  前記金属酸化物触媒が、第IIA族金
    属酸化物と第 IIIB族金属酸化物から成ることを特
    徴とする請求項1の方法。
  10. 【請求項10】  前記金属酸化物触媒が、酸化マグネ
    シウムと酸化アルミニウムから成ることを特徴とする請
    求項1の方法。
  11. 【請求項11】  前記金属酸化物触媒が、混合金属酸
    化物から成ることを特徴とする請求項1の方法。
  12. 【請求項12】  前記金属酸化物触媒が、約50m2
     /gm以上の表面積を有することを特徴とする請求項
    1の方法。
  13. 【請求項13】  前記第IIA族金属酸化物が前記触
    媒の重量の約10重量パーセントから約90重量パーセ
    ントを構成することを特徴とする請求項7の方法。
  14. 【請求項14】  前記金属酸化物触媒が、担体物質と
    組合わされていることを特徴とする請求項1の方法。
  15. 【請求項15】  前記担体が、アルミナ物質またはア
    ルミナ−シリカ物質から成ることを特徴とする請求項1
    4の方法。
  16. 【請求項16】  前記担体が、シリカ物質またはシリ
    カ−アルミナ物質から成ることを特徴とする請求項14
    の方法。
  17. 【請求項17】  前記担体が、前記金属酸化物触媒の
    約2から約50重量パーセントを構成することを特徴と
    する請求項14の方法。
  18. 【請求項18】  前記金属酸化物触媒が、(a)次式 【化1】 (式中、Mは少なくとも1種の2価金属陽イオン;Qは
    少なくとも1種の3価金属陽イオン;そしてAは原子価
    (n− )を与える少なくとも1種の陰イオンであり、
    ここにおいてnは1〜4であり、aは正の数であり、そ
    してM、QおよびAは、x/yが1に等しいか、または
    それより大きい数であり、zが零より大きい値を有し、
    そして2x+3y−nzが正の数であるような割合で与
    えられる)を有する物質、または (b)前記式(I)の前記物質をか焼することによって
    調製され、次式 【化2】 (式中、M、Q、x、y、zおよびnは前記式(I)に
    関して上で定義したのと同じ意味を有しており、そして
    Dは少なくとも1種の不揮発性陰イオンである)を有す
    る物質から成ることを特徴とする請求項1の方法。
  19. 【請求項19】  x/yが1と12の間の数であり、
    zはx/zがnと12nの間である関係を満たす値を有
    していることを特徴とする請求項18の方法。
  20. 【請求項20】  Aが、炭酸塩、ハロゲン化物、亜リ
    ン酸塩、リン酸塩、クロム酸塩、硫酸塩、水酸化物、シ
    ュウ酸塩、酢酸塩、硝酸塩、ヘキサン酸塩、セバシン酸
    塩、バナジン酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩
    およびフェロシアネートから成る群から選ばれることを
    特徴とする請求項18の方法。
  21. 【請求項21】  Dが、ハロゲン化物、亜リン酸塩、
    リン酸塩、バナジン酸塩、モリブデン酸塩、タングステ
    ン酸塩、亜硫酸塩、硫酸塩、クロム酸塩、ヒ酸塩、ホウ
    酸塩および塩素酸塩から成る群から選ばれることを特徴
    とする請求項18の方法。
  22. 【請求項22】  x/yが1と6の間の数であり、z
    はx/zがnと6nの間である関係を満たす値を有して
    いることを特徴とする請求項18の方法。
  23. 【請求項23】  前記式(I)の物質をか焼すること
    によって調製した物質は、200℃から800℃の範囲
    内の温度で12から24時間熱処理されたものであるこ
    とを特徴とする請求項18の方法。
  24. 【請求項24】  Mがマグネシウム、そしてQがアル
    ミニウムである請求項18の方法。
  25. 【請求項25】  前記エーテルが、置換した、または
    不置換のエーテルから成ることを特徴とする請求項1の
    方法。
  26. 【請求項26】  前記エーテルが、式ROR1 (式
    中、Rは有機化合物の残基であり、そしてR1 は有機
    化合物の残基である)を有する物質から成ることを特徴
    とする請求項1の方法。
  27. 【請求項27】  前記エーテルが、式RQR2 (式
    中、Rは有機化合物の残基であり、そしてR2 は有機
    化合物の残基である)を有する物質から成ることを特徴
    とする請求項1の方法。
  28. 【請求項28】  エーテル類を製造する方法において
    、(i)活性水素含有化合物を、カルボキシル化エーテ
    ルを生成するのに有効な条件の下でCO2 シントンと
    接触せしめ、そして(ii) 前記カルボキシル化エー
    テルを前記エーテルを生成するのに有効な条件の下に金
    属酸化物触媒と接触させることから成るエーテル類の製
    造方法。
  29. 【請求項29】  前記活性水素含有化合物が、置換し
    た、または不置換のアルコール、フェノール、カルボン
    酸、アミン、チオフェノール、メルカプタンまたはアミ
    ドから成ることを特徴とする請求項28の方法。
  30. 【請求項30】  前記活性水素含有化合物が、置換し
    た、または不置換のヒドロキシル含有化合物から成るこ
    とを特徴とする請求項28の方法。
  31. 【請求項31】  前記ヒドロキシル含有化合物が、2
    −(2−メトキシエトキシ)エタノール、2−(2−ブ
    トキシエトキシ)エタノール、2−メトキシエタノール
    、ポリ(オキシアルキレン)グリコール、エチレングリ
    コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
    ル、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコ
    ール、ヘキサエチレングリコール、ポリ(オキシエチレ
    ン)(オキシプロピレン)グリコール、アルコキシまた
    はアリルオキシポリ(オキシアルキレン)グリコール、
    アルコキシまたはアリルオキシポリ(オキシエチレン)
    (オキシプロピレン)グリコール、ポリエチレングリコ
    ール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モ
    ノエタノールアミンまたは1−メトキシ−2−ヒドロキ
    シプロパンから成ることを特徴とする請求項30の方法
  32. 【請求項32】  前記CO2 シントンが、置換した
    、または不置換の炭酸塩、クロロ炭酸塩、炭酸、カルバ
    ミド酸塩、カルバミド酸、シュウ酸塩、2−オキサゾリ
    ジノン、尿素、エステル、ホスゲン、クロロギ酸塩、二
    酸化炭素、オルソカルボン酸塩、亜硫酸または亜硫酸エ
    ステルから成ることを特徴とする請求項28の方法。
  33. 【請求項33】  前記CO2 シントンが、炭酸ジメ
    チルまたは炭酸ジエチルから成ることを特徴とする請求
    項28の方法。
  34. 【請求項34】  前記カルボキシル化エーテルが、置
    換した、または不置換のカルボキシル含有エーテル化合
    物から成ることを特徴とする請求項28の方法。
  35. 【請求項35】  前記カルボキシル化エーテルが、モ
    ノエチレングリコールジメチルまたはジエチル或いはジ
    アリルカーボネート、ジエチレングリコールジメチルま
    たはジエチル或いはジアリルカーボネート、トリエチエ
    ングリコールジメチルまたはジエチル或いはジアリルカ
    ーボネート、テトラエチレングリコールジメチルまたは
    ジエチル或いはジアリルカーボネート、ポリエチレング
    リコールジメチルまたはジエチル或いはジアリルカーボ
    ネート、ビスグリシジルカーボネート、ポリエチレング
    リコールジイソプロピルカーボネート、またはポリエチ
    レングリコールジブチルカーボネートから成ることを特
    徴とする請求項28の方法。
  36. 【請求項36】  前記金属酸化物触媒が、1種または
    それ以上の第IA族金属酸化物、第IIA族金属酸化物
    、第 IIIB族金属酸化物、第IVB族金属酸化物、
    第VB族金属酸化物、第VIB族金属酸化物、第 VI
    IB族金属酸化物、第VIII族金属酸化物、第IB族
    金属酸化物、第IIB族金属酸化物、第 IIIA族金
    属酸化物、第IVA族金属酸化物、第VA族金属酸化物
    または第VIA族金属酸化物から或ることを特徴とする
    請求項28の方法。
  37. 【請求項37】  前記金属酸化物触媒が、マグネシウ
    ム、アルミニウム、カルシウム、ストロンチウム、ガリ
    ウム、ベリリウム、バリウム、スカンジウム、イットリ
    ウム、ランタン、セリウム、ガドリニウム、テルビウム
    、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム
    、ルテチウム、イッテルビウム、ニオブ、タンタル、ク
    ロム、モリブデン、タングステン、チタン、ジルコニウ
    ム、ハフニウム、バナジウム、鉄、コバルト、ニッケル
    、亜鉛、銀、カドミウム、ホウ素、インジウム、ケイ素
    、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモンおよびビ
    スマスの1種またはそれ以上の酸化物から成ることを特
    徴とする請求項36の方法。
  38. 【請求項38】  前記金属酸化物触媒が、少なくとも
    1種の第IIA族金属酸化物から成ることを特徴とする
    請求項28の方法。
  39. 【請求項39】  前記金属酸化物触媒が、第IIA族
    金属酸化物と第 IIIA族金属酸化物から成ることを
    特徴とする請求項28の方法。
  40. 【請求項40】  前記金属酸化物触媒が、第IIA族
    金属酸化物と第 IIIB族金属酸化物とから成ること
    を特徴とする請求項28の方法。
  41. 【請求項41】  前記金属酸化物触媒が、酸化マグネ
    シウムと酸化アルミニウムとから成ることを特徴とする
    請求項28の方法。
  42. 【請求項42】  前記金属酸化物触媒が、混合金属酸
    化物から成ることを特徴とする請求項28の方法。
  43. 【請求項43】  前記エーテルが、置換した、または
    不置換のエーテルから成ることを特徴とする請求項28
    の方法。
  44. 【請求項44】  前記エーテルが、モノエチレングリ
    コールジメチルまたはジエチルエーテル、ジエチレング
    リコールジメチルまたはジエチルエーテル、トリエチレ
    ングリコールジメチルまたはジエチルエーテル、テトラ
    エチレングリコールジメチルまたはジエチルエーテル、
    ポリエチレングリコールジメチルまたはジエチルエーテ
    ル、ビスグリシジルエーテル、ポリエチレングリコール
    ジイソプロピルエーテル、ポリエチレングリコールジブ
    チルエーテルまたはポリエチレングリコールジアリルエ
    ーテルから成ることを特徴とする請求項28の方法。
  45. 【請求項45】  エーテル類を製造する方法において
    、活性水素含有化合物を前記エーテルを生成するに有効
    な条件の下に金属酸化物触媒の存在下でCO2シントン
    と接触させることから成るエーテル類の製造方法。
  46. 【請求項46】  前記活性水素含有化合物が、置換し
    た、または不置換のアルコール、フェノール、カルボン
    酸、アミン、チオフェノール、メルカプタンまたはアミ
    ドから成ることを特徴とする請求項45の方法。
  47. 【請求項47】  前記活性水素含有化合物が、置換し
    た、または不置換のヒドロキシル含有化合物から成るこ
    とを特徴とする請求項45の方法。
  48. 【請求項48】  前記活性水素含有化合物が、2−(
    2−メトキシエトキシ)エタノール、2−(2−ブトキ
    シエトキシ)エタノール、2−メトキシエタノール、ポ
    リ(オキシアルキレン)グリコール、エチレングリコー
    ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
    テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコール
    、ヘキサエチレングリコール、ポリ(オキシエチレン)
    (オキシプロピレン)グリコール、アルコキシまたはア
    リルオキシポリ(オキシアルキレン)グリコール、アル
    コキシまたはアリルオキシポリ(オキシエチレン)(オ
    キシプロピレン)グリコール、ポリエチレングリコール
    、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエ
    タノールアミンまたは1−メトキシ−2−ヒドロキシプ
    ロパンから成ることを特徴とする請求項47の方法。
  49. 【請求項49】  前記CO2 シントンが、置換した
    、または不置換の炭酸塩、クロロ炭酸塩、炭酸、カルバ
    ミド酸塩、カルバミド酸、シュウ酸塩、2−オキサゾリ
    ジノン、尿素、エステル、ホスゲン、クロロギ酸塩、二
    酸化炭素、オルソカルボン酸塩、亜硫酸または亜硫酸エ
    ステルから成ることを特徴とする請求項45の方法。
  50. 【請求項50】  前記CO2 シントンが、炭酸ジメ
    チルまたは炭酸ジエチルから成ることを特徴とする請求
    項45の方法。
  51. 【請求項51】  前記カルボキシル化エーテルが、置
    換した、または不置換のカルボキシル含有エーテル化合
    物から成ることを特徴とする請求項45の方法。
  52. 【請求項52】  前記カルボキシル化エーテルが、モ
    ノエチレングリコールジメチルまたはジエチル或いはジ
    アリルカーボネート、ジエチレングリコールジメチルま
    たはジエチル或いはジアリルカーボネート、トリエチレ
    ングリコールジメチルまたはジエチル或いはジアリルカ
    ーボネート、テトラエチレングリコールジメチルまたは
    ジエチル或いはジアリルカーボネート、ポリエチレング
    リコールジメチルまたはジエチル或いはジアリルカーボ
    ネート、ビスグリシジルカーボネート、ポリエチレング
    リコールジイソプロピルカーボネートまたはポリエチレ
    ングリコールジブチルカーボネートから成ることを特徴
    とする請求項45の方法。
  53. 【請求項53】  前記金属酸化物触媒が、1種または
    それ以上の第IA族金属酸化物、第IIA族金属酸化物
    、第 IIIB族金属酸化物、第IVB族金属酸化物、
    第VB族金属酸化物、第VIB族金属酸化物、第 VI
    IB族金属酸化物、第VIII族金属酸化物、第IB族
    金属酸化物、第IIB族金属酸化物、第 IIIA族金
    属酸化物、第IVA族金属酸化物、第VA族金属酸化物
    または第VIA族金属酸化物から成ることを特徴とする
    請求項45の方法。
  54. 【請求項54】  前記金属酸化物触媒が、マグネシウ
    ム、アルミニウム、カルシウム、ストロンチウム、ガリ
    ウム、ベリリウム、バリウム、スカンジウム、イットリ
    ウム、ランタン、セリウム、ガドリニウム、テルビウム
    、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム
    、ルテチウム、イッテルビウム、ニオブ、タンタル、ク
    ロム、モリブデン、タングステン、チタン、ジルコニウ
    ム、ハフニウム、バナジウム、鉄、コバルト、ニッケル
    、亜鉛、銀、カドミウム、ホウ素、インジウム、ケイ素
    、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモンおよびビ
    スマスの1種またはそれ以上の酸化物から成ることを特
    徴とする請求項53の方法。
  55. 【請求項55】  前記金属酸化物触媒が、少なくとも
    1種の第IIA族金属酸化物から成ることを特徴とする
    請求項45の方法。
  56. 【請求項56】  前記金属酸化物触媒が、第IIA族
    金属酸化物と第 IIIA族金属酸化物とから成ること
    特徴とする請求項45の方法。
  57. 【請求項57】  前記金属酸化物触媒が、第IIA族
    金属酸化物と第 IIIB族金属酸化物とから成ること
    特徴とする請求項45の方法。
  58. 【請求項58】  前記金属酸化物触媒が、酸化マグネ
    シウムと酸化アルミニウムとから成ることを特徴とする
    請求項45の方法。
  59. 【請求項59】  前記金属酸化物触媒が、混合金属酸
    化物から成ることを特徴とする請求項45の方法。
  60. 【請求項60】  前記エーテルが、置換した、または
    不置換のエーテルから成ることを特徴とする請求項45
    の方法。
  61. 【請求項61】  前記エーテルが、モノエチレングリ
    コールジメチルまたはジエチルエーテル、ジエチレング
    リコールジメチルまたはジエチルエーテル、トリエチレ
    ングリコールジメチルまたはジエチルエーテル、テトラ
    エチレングリコールジメチルまたはジエチルエーテル、
    ポリエチレングリコールジメチルまたはジエチルエーテ
    ル、ビスグリシジルエーテル、ポリエチレングリコール
    ジイソプロピルエーテル、ポリエチレングリコールジブ
    チルエーテルまたはポリエチレングリコールジアリルエ
    ーテルから成ることを特徴とする請求項45の方法。
JP3266999A 1990-09-20 1991-09-19 エーテル類の製造方法 Pending JPH04257537A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/585,455 US5210322A (en) 1990-09-20 1990-09-20 Processes for the preparation of ethers
US07/585455 1990-09-20

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04257537A true JPH04257537A (ja) 1992-09-11

Family

ID=24341518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3266999A Pending JPH04257537A (ja) 1990-09-20 1991-09-19 エーテル類の製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5210322A (ja)
EP (1) EP0476784A1 (ja)
JP (1) JPH04257537A (ja)
KR (1) KR920006279A (ja)
CN (1) CN1061953A (ja)
AU (1) AU8464191A (ja)
CA (1) CA2051468A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006232677A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Wakayama Prefecture スチレン誘導体の製造方法
WO2011152300A1 (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 住友化学株式会社 ジメチルエーテル製造用触媒およびその製造方法、並びにジメチルエーテルの製造方法

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2051593A1 (en) * 1990-09-20 1992-03-21 Stephen Wayne King Process for the preparation of cyclic ethers
IT1251644B (it) * 1991-10-29 1995-05-17 Enichem Sintesi Decarbossilazione di alchilcarbonati ad alchileteri
DE4243722A1 (de) * 1992-12-23 1994-06-30 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Polyetherglykolen
US5350879A (en) * 1993-11-17 1994-09-27 Uop Transesterification using metal oxide solid solutions as the basic catalyst
TW432733B (en) * 1997-10-02 2001-05-01 Basf Ag Esters as solvents in electrolyte systems for Li-ion storage cells
GB9819079D0 (en) * 1998-09-03 1998-10-28 Bp Chem Int Ltd Carbonylation process
US5969056A (en) * 1999-01-14 1999-10-19 Reichhold, Inc. Process for preparing esterification products from cyclic organic carbonates using catalysts comprising quaternary ammonium salts
US5998568A (en) * 1999-01-14 1999-12-07 Reichhold, Inc. Polyesters prepared from alkoxylated intermediates
DE19920559A1 (de) * 1999-05-05 2000-11-16 Cognis Deutschland Gmbh Verfahren zur Herstellung von alkyl-endgruppenverschlossenen Alkyl- und/oder Alkenylethern
US6147246A (en) * 1999-12-23 2000-11-14 Condea Vista Company Process for preparing alkoxylated dialkyl carbonate compounds
CN103562266B (zh) * 2011-06-03 2016-01-20 住友精化株式会社 聚环氧烷粒子及其制造方法
US9447237B2 (en) 2011-06-03 2016-09-20 Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd. Polyalkylene oxide particles and production method for the same
US9464017B2 (en) 2013-03-27 2016-10-11 Dow Global Technologies Llc Process for preparing diaryl oxides by decarboxylation
CN104788296B (zh) * 2014-09-22 2017-01-11 山东诚创医药技术开发有限公司 盐酸考来维仑杂质甲癸醚的制备方法
CN106397206B (zh) * 2016-09-05 2019-01-29 临海天宇药业有限公司 一种2-氟丙烯酸甲酯的制备方法
CA3077629A1 (en) 2017-10-02 2019-04-11 Tbf Environmental Technology Inc. Solvent compounds for use as glycol ether replacements
WO2019069209A1 (en) 2017-10-02 2019-04-11 Tbf Environmental Technology Inc. SOLVENT COMPOUNDS FOR USE AS AGENTS OF COALESCENCE
CN111138659B (zh) * 2020-01-14 2021-04-23 四川大学 一种非异氰酸酯路线制备三嵌段非离子型含氟短链表面活性剂的方法
CN111298843B (zh) * 2020-04-03 2023-12-08 陕西煤业化工技术研究院有限责任公司 催化邻苯三酚与碳酸二甲酯反应合成1,2,3-三甲氧基苯的催化剂及其制备方法和应用
CN113731400B (zh) * 2021-09-02 2022-11-08 河海大学 K7[MnV13O38]·18H2O作为催化剂在芳烃羟基化反应中的应用

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62246533A (ja) * 1986-04-11 1987-10-27 Daicel Chem Ind Ltd エ−テル化合物の製造方法
JPH0296545A (ja) * 1988-10-03 1990-04-09 Taoka Chem Co Ltd ジヒドロキシベンゼンのモノおよびビス(ヒドロキシエチル)エーテルの製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3959391A (en) * 1973-03-29 1976-05-25 Nalco Chemical Company Diethers of polyalkylene glycol
US4308402A (en) * 1979-11-20 1981-12-29 Shell Oil Company Process for methyl-capped alkoxylates
US4835321A (en) * 1987-04-28 1989-05-30 Vista Chemical Company Alkoxylaton process using calcium based catalysts

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62246533A (ja) * 1986-04-11 1987-10-27 Daicel Chem Ind Ltd エ−テル化合物の製造方法
JPH0296545A (ja) * 1988-10-03 1990-04-09 Taoka Chem Co Ltd ジヒドロキシベンゼンのモノおよびビス(ヒドロキシエチル)エーテルの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006232677A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Wakayama Prefecture スチレン誘導体の製造方法
WO2011152300A1 (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 住友化学株式会社 ジメチルエーテル製造用触媒およびその製造方法、並びにジメチルエーテルの製造方法
JP2011251205A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Sumitomo Chemical Co Ltd ジメチルエーテル製造用触媒およびその製造方法、並びにジメチルエーテルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR920006279A (ko) 1992-04-27
US5210322A (en) 1993-05-11
CA2051468A1 (en) 1992-03-21
AU8464191A (en) 1992-03-26
CN1061953A (zh) 1992-06-17
EP0476784A1 (en) 1992-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04257537A (ja) エーテル類の製造方法
EP0478075B1 (en) Decarboxylation processes
KR960010530B1 (ko) 활성 수소-함유 화합물의 알콕실화
EP0478073A2 (en) Processes for the preparation of carboxylated compounds
KR0133654B1 (ko) 아미노에테르의 제조방법
US4751248A (en) Preparation of alcohols from synthesis gas
EP0318099A2 (en) Monoalkylene glycol production using mixed metal framework compositions
US8450518B2 (en) Method for preparing a carbamate, a catalyst applied in the method, a method for preparing the catalyst and use thereof
JPS5822088B2 (ja) フェノ−ル化合物の選択的オルトアルキル化法
US5247103A (en) Processes for the preparation of cyclic ethers
KR970001163B1 (ko) 브릿지된 질소-함유 화합물을 제조하기 위한 촉매적 방법
US5191123A (en) Processes for the preparation of hydroxyl-containing compounds
JPH04261166A (ja) 環状エーテルの製造方法
WO2015132801A1 (en) Process for the synthesis of dimethylcarbonate
GB2089343A (en) Orthomethylation of phenols
US5245032A (en) Catalytic processes for the preparation of n,n,n-trisubstituted nitrogen-containing compounds
CN1213011C (zh) 生产烷基取代的氢醌的方法
JPH07313879A (ja) 炭酸ジエステル合成用触媒及びこれを用いた炭酸ジエステルの製造方法
JPH07313880A (ja) 炭酸ジエステル合成用触媒及びこれを用いた炭酸ジエステルの製造方法
JPS5925341A (ja) オルト置換フエノ−ル類の製法
JPH06116211A (ja) 炭酸エステルの製造法