JP2011251205A - ジメチルエーテル製造用触媒およびその製造方法、並びにジメチルエーテルの製造方法 - Google Patents

ジメチルエーテル製造用触媒およびその製造方法、並びにジメチルエーテルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】長時間にわたりジメチルエーテルを安定製造することができるジメチルエーテル製造用触媒、およびこの触媒を加水分解工程や、中和析出工程のような液体から固体を析出させる工程を経ずに製造する方法、並びにジメチルエーテルの製造方法を提供することである。
【解決手段】アルミナをAl23として80質量%以上含有し、さらにケイ素およびマグネシウムを含有するジメチルエーテル製造用触媒である。アルミニウム源、ケイ素源およびマグネシウム源を混合して原料粉を得、原料粉を焼成するジメチルエーテル製造用触媒の製造方法である。前述のジメチルエーテル製造用触媒の存在下にメタノールを脱水反応させるジメチルエーテルの製造方法である。
【選択図】なし

Description

本発明は、ジメチルエーテル製造用触媒およびその製造方法、並びにジメチルエーテルの製造方法に関し、詳細には、メタノールを脱水反応させてジメチルエーテルを製造するためのジメチルエーテル製造用触媒およびその製造方法、並びにジメチルエーテルの製造方法に関する。
ジメチルエーテル(CH3OCH3)は、次世代合成クリーン燃料として需要が大いに期待されており、特にディーゼルエンジン用燃料として大量に利用されることが見込まれている。また、ジメチルエーテルは、燃料電池への応用も検討されており、水素へ転換する改質原料としても期待されている。そのため、ジメチルエーテルを効率的に製造可能な触媒の開発と、この触媒を容易に製造可能な方法の開発とが、それぞれ要望されている。
ジメチルエーテルの製造方法としては、ジメチルエーテル製造用触媒の存在下にメタノール(CH3OH)を脱水反応させる方法が知られており、その触媒には一般にアルミナのような固体酸触媒が用いられる。特許文献1には、全硫黄含量が0.3重量%以下のアルミナ触媒が記載されている。特許文献2には、ナトリウム酸化物の含有量が0.07質量%以下である活性アルミナ触媒が記載されている。
また、更なる反応率の向上や、触媒寿命の向上を目的として、アルミナに種々の元素を添加した触媒も開発されている。特許文献3には、ケイ酸ナトリウムとアルミン酸ナトリウムとを塩酸でpH調節して共沈殿させ、洗浄し乾燥することにより得られる、1〜20重量%のシリカと80〜99重量%のアルミナとを含むアルミノケイ酸塩が記載されている。特許文献3には、このアルミノケイ酸塩を触媒として使用すると、ジメチルエーテル合成の阻害要因となる触媒上への炭素の析出が抑制され、選択性が向上すると記載されている。
特許文献4には、硫酸アルミニウム水溶液にシリカゾル水分散液を滴下して加熱濃縮することにより得られる、Si含有量が0.1〜10質量%、Na含有量が0.1質量%以下である触媒が記載されている。特許文献4には、この触媒を用いると、より高い反応率で選択性よくジメチルエーテルを合成できると記載されている。
特許文献5には、硝酸アルミニウム、塩化アルミニウムまたはγ−アルミナと、オキシ塩化ジルコニウム、テトラエトキシシランまたは四塩化チタンとを、水に溶解または懸濁させ、アンモニア水でpH調整することにより得られる、アルミナと、ジルコニア、シリカ、チタニアのうち少なくとも1種とからなる触媒が記載されている。特許文献5には、この触媒を用いると、触媒の固体酸強度が増大し、反応率および選択性が向上すると記載されている。
しかしながら、特許文献1〜5に記載されている従来のジメチルエーテル製造用触媒は、反応時間の経過に伴って触媒活性が低下し、メタノール反応率が低下することがあり、ジメチルエーテルの安定製造に問題があった。
また、従来のジメチルエーテル製造用触媒を調製する方法は、主として溶液からの加水分解工程や、中和析出工程のような液体から固体を析出させる工程を経る。
しかしながら、前述の工程を経ると、触媒製造時に発熱するという問題がある。また、廃液も発生するので、触媒を大量に製造するには問題があった。
特開昭59−13744号公報 特開2004−99489号公報 特開昭59−42333号公報 特開2006−212557号公報 特開2003−73320号公報
本発明の課題は、長時間にわたりジメチルエーテルを安定製造することができるジメチルエーテル製造用触媒、およびこの触媒を加水分解工程や、中和析出工程のような液体から固体を析出させる工程を経ずに製造する方法、並びにジメチルエーテルの製造方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下の構成からなる解決手段を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)アルミナをAl23として80質量%以上含有し、さらにケイ素およびマグネシウムを含有することを特徴とするジメチルエーテル製造用触媒。
(2)ケイ素含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対して、SiO2換算で0.5質量部以上である前記(1)記載のジメチルエーテル製造用触媒。
(3)マグネシウム含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対して、Mg換算で0.01〜1.2質量部である前記(1)または(2)記載のジメチルエーテル製造用触媒。
(4)1100℃で2時間空気中に保持した後の重量減少率が、保持前の触媒重量に対して5質量%以下である前記(1)〜(3)のいずれかに記載のジメチルエーテル製造用触媒。
(5)アルミニウム源、ケイ素源およびマグネシウム源を混合して原料粉を得、原料粉を焼成することを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載のジメチルエーテル製造用触媒の製造方法。
(6)原料粉の中心粒径が20μm以下である前記(5)記載のジメチルエーテル製造用触媒の製造方法。
(7)前記(1)〜(4)のいずれかに記載のジメチルエーテル製造用触媒の存在下にメタノールを脱水反応させることを特徴とするジメチルエーテルの製造方法。
本発明によれば、長時間にわたりジメチルエーテルを安定製造することができるという効果がある。また、ジメチルエーテルを安定製造可能な触媒を、ケイ素を含む粉末とマグネシウムを含む粉末とをアルミナあるいはアルミナ前駆体の粉に混合して原料粉を得、この原料粉を成形して焼成するという、加水分解工程や、中和析出工程のような液体から固体を析出させる工程を経ない簡便な方法で製造することができるという効果もある。
<ジメチルエーテル製造用触媒>
本発明のジメチルエーテル製造用触媒(以下、「触媒」と言うことがある。)は、主成分としてアルミナを含有する。アルミナは、アルミニウムの酸化物であり、通常は化学式:Al23・nH2O〔式中、nは0≦n≦0.5を示す。〕で示されるものである。アルミナは、例えばχ,γ,η等の結晶相を有する活性アルミナである。アルミナは、χ,γ,η以外の結晶相として、例えばκ,δ,θ,ρ等の結晶相を含んでいてもよい。
アルミナ含有量は、触媒の総量に対して酸化物(Al23)換算で80質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは90〜99質量%である。
触媒は、ケイ素を含有する。これにより、例えば反応時、高温高圧水蒸気雰囲気に曝された際にBET比表面積が低下することを抑制できる。ケイ素は、通常、SiO2の形態で触媒中に存在する。
ケイ素含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対して、SiO2換算で0.5質量部以上であるのが好ましく、0.8質量部以上であるのがより好ましい。ケイ素含有量があまり少ないと、高温高圧水蒸気雰囲気下において、アルミナの水酸化アルミニウム化が進行し、触媒のBET比表面積が低下する傾向があるので好ましくない。
一方、ケイ素含有量の上限は、特に制限されないが、ケイ素含有量が一定量を超えると、それ以上過剰にケイ素を含有させてもBET比表面積の低下抑制効果の更なる向上は得られ難い。したがって、ケイ素含有量の上限は、経済的な観点から、Al23換算で100質量部のアルミナに対して、SiO2換算で通常10質量部以下、好ましくは2質量部以下であるのがよい。
触媒は、マグネシウムを含有する。これにより、長時間にわたりメタノール反応率の低下を抑制することができ、比較的高いメタノール反応率で安定してメタノールを脱水反応させてジメチルエーテルを製造することが可能になる。マグネシウムは、通常、酸化マグネシウム(MgO)の形態で触媒中に存在する。
マグネシウム含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対して、Mg換算で0.01〜1.2質量部であるのが好ましく、0.1〜0.6質量部であるのがより好ましい。マグネシウム含有量があまり少ないと、マグネシウムの含有効果が不充分となり、長時間反応に供すると充分に反応率を維持できないおそれがある。また、マグネシウム含有量があまり多いと、反応開始時(初期)の反応率が低下する傾向があり、効率的にジメチルエーテルを製造するうえで不利となる場合がある。
触媒は、本発明の効果を損なわない範囲で、例えばチタン、セリウム、ジルコニウム、亜鉛等のアルミニウムおよびマグネシウム以外の他の金属元素を含んでいてもよい。これらの金属元素は、通常、酸化物の形態で触媒に含まれる。
触媒は、ナトリウム含有量が触媒の総量に対して酸化物(Na2O)換算で、通常0.01質量%以下であり、ナトリウムを実質的に含まない(0質量%)ことが好ましい。ナトリウム含有量があまり多いと、反応率が低下する傾向があるので好ましくない。
触媒は、BET比表面積が100m2/g以上であることが好ましく、通常は300m2/g以下である。触媒は、細孔半径1.8nm〜100μmの細孔の累積容積が、通常0.3〜3.0cm3/gである。
触媒は、XRD(X線回折)により検出される結晶相が主にγ−アルミナであり、シリカ、マグネシア、ムライト、スピネル等、アルミナあるいはアルミナ前駆体以外の結晶相が実質的に検出されないものであるのが好ましい。
触媒は、1100℃で2時間保持前後の重量減少率、すなわち1100℃で2時間空気中に保持した後の重量減少率が保持前の触媒重量に対して5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましい。これにより、メタノールを脱水反応させてジメチルエーテルを製造する際に、高い初期反応率を得ることができる。1100℃で2時間保持前後の重量減少率は、式:〔1−(1100℃で2時間空気中に保持した後の触媒重量/1100℃で2時間空気中に保持する前の触媒重量)〕×100により算出される値である。
<ジメチルエーテル製造用触媒の製造方法>
触媒は、例えばアルミニウム源、ケイ素源およびマグネシウム源を混合して原料粉を得、原料粉を焼成する方法により製造することができる。この製造方法によれば、中和析出工程を経ることにより発生する発熱および廃液の発生を抑制することができるので、触媒を大量に製造することができる。
アルミニウム源としては、例えば活性アルミナ粉末等が挙げられる。また、アルミニウム源としては、水酸化アルミニウム(ギブサイト、バイヤライト、ベーマイト、擬ベーマイト)や、アルミニウムアルコキシド、アルミニウム塩(硝酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、塩化アルミニウム)等の加熱や加水分解によりアルミナを生じる物質、すなわちアルミナ前駆体でもよい。アルミナ前駆体としては、特に制限はなく、従来公知の方法で得られたものを使用してもよいし、市販の水酸化アルミニウムや水酸化酸化アルミニウム等を使用してもよい。
ケイ素源は、ケイ素を含む粉末であり、例えばシリカ粉末、シリカゲル、ガラスフリット、タルク、長石等が挙げられる。ケイ素源は、アルミニウムおよびマグネシウム以外の他の金属分を含まないものが好ましい。ケイ素源の中心粒径は、20μm以下が好ましい。
マグネシウム源は、マグネシウムを含む粉末であり、例えば硫酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム、水酸化マグネシウム等の各種マグネシウム塩、酸化マグネシウム、マグネシアスピネル、タルク等が挙げられる。
アルミニウム源、ケイ素源およびマグネシウム源を混合する方法としては特に制限はなく、混合は、例えばリボンミキサー、スーパーミキサー、ナウターミキサー、V型混合機、二重円錐混合機等を用いて行うことができる。なお、ボールミルや振動ミル等を用いれば、粉砕しながら混合することができるので便利である。
得られる原料粉の中心粒径は、20μm以下であるのが好ましく、1〜10μmであるのがより好ましい。原料粉の中心粒径があまり大きいと、成形後の触媒において十分な強度が得られないおそれがあるので好ましくない。
ケイ素源、マグネシウム源、アルミニウム源は、それぞれの中心粒径が20μm以下の粉末であってもよく、これらのうちの1種以上が20μmを超える粉末であってもよい。前者の場合、これらを混合した原料粉を用いることができる。後者の場合、通常、これらを混合した原料粉を粉砕して中心粒径が20μm以下の粉末に調製される。粉砕の方法としては特に制限はなく、粉砕は、例えば振動ミル、ボールミル、ジェットミル、ACMパルぺライザー等を用いて行うことができる。
原料粉は、成形する前に乾燥してもよい。アルミニウム源のみを乾燥してもよいし、原料粉を乾燥してもよい。また、原料粉を粉砕する場合は、粉砕前に乾燥してもよいし、粉砕後に乾燥してもよい。アルミニウム源や原料粉の水分量は、10質量%以下であることが好ましい。
触媒は、例えば球状、円柱状、リング状等の形状に成形された成形体として用いられる。成形は、原料粉を焼成した後に行ってもよいし、焼成する前に行ってもよい。成形方法としては特に制限はなく、成形は、例えば転動造粒法、プレス成形法、打錠成形法、押出成形法等の通常の方法で行うことができる。
成形を行う場合には、成形性を向上させるため、必要に応じてバインダーを使用してもよい。バインダーとしては、例えば水、シリカゾルやアルミナゾルのような酸化物ゾル液、硝酸アルミニウム、硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウムのような金属塩を含む水溶液等が挙げられる。
焼成は、触媒を1100℃で2時間空気中に保持した後の重量減少率が保持前の触媒重量に対して5質量%以下、好ましくは3質量%以下となる条件下で行うのがよい。
焼成は、通常350℃以上、好ましくは400℃以上の焼成温度で行うのがよい。また、焼成温度が900℃を超えると、触媒のBET比表面積が低くなり、ジメチルエーテルの製造における反応率が低下する傾向にある。それゆえ焼成は、900℃以下の焼成温度で行うのが好ましい。
焼成は、通常、空気雰囲気で行われる。雰囲気中に水蒸気を含んでいてもよく、通常、水分量は0.01〜10体積%、好ましくは0.05〜5体積%程度である。焼成時間は、焼成温度に依存するが、通常1.5時間〜24時間程度、好ましくは1.5時間〜15時間、より好ましくは1.5時間〜5時間である。焼成炉としては、例えば電気炉、トンネルキルン、シャトルキルン、ローラーハースキルン等が挙げられる。原料粉を焼成してもよく、原料粉を成形した成形体を焼成してもよい。
<ジメチルエーテルの製造方法>
本発明のジメチルエーテルの製造方法は、本発明の触媒の存在下にメタノールを脱水反応させてジメチルエーテルを得る方法である。具体的には、メタノールを気化させたメタノールガスを、脱水反応温度で触媒と接触させる。
メタノールガスは、全量がメタノールである純メタノールガスでもよいが、水(水蒸気)や、エタノール、イソプロパノール等のようなメタノール以外の他のアルコールを含んでいてもよい。メタノールとこれら水および他のアルコールとの合計量に対するメタノールの含有量は、通常90質量%以上、好ましくは95質量%以上である。また、メタノールガスは、通常、窒素(N2)、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス等で希釈して用いられる。メタノールの気化は、通常、反応前に熱交換器等により行われる。
メタノールの脱水反応の際の反応温度は、通常250℃以上、好ましくは270℃以上であり、通常450℃以下、好ましくは400℃以下である。反応圧力は、温度により異なるが、通常1×105Pa以上であり、通常50×105Pa以下、好ましくは30×105Pa以下である。
メタノールの脱水反応は、通常、多管式反応器のような固定床反応器を用いて行われ、そのときのメタノールの空間速度(SV)は、通常500〜150000h-1である。反応により得られたジメチルエーテルは、そのまま使用することもできるが、必要に応じて、蒸留等の通常の方法で精製して使用してもよい。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、以下の実施例および比較例において、得られた触媒中のケイ素含有量およびマグネシウム含有量、BET比表面積、結晶相の測定方法は、次の通りである。
(ケイ素含有量およびマグネシウム含有量)
まず、触媒を粉砕し、炭酸ナトリウムおよびホウ酸を加えて1050℃で焼成した後、硝酸を加えてサンプル液を作製した。次いで、このサンプル液についてICP(Inductively Coupled Plasma)発光分析を実施し、ケイ素元素量およびマグネシウム元素量を求めた。次いで、当該触媒がAl23、MgおよびSiO2のみからなるものとして、ケイ素含有量については、Al23換算で100質量部のアルミナに対するSiO2の含有量を、マグネシウム含有量については、Al23換算で100質量部のアルミナに対するMgの含有量を、それぞれ算出した。
(BET比表面積)
全自動BET比表面積測定装置((株)マウンテック製の「Macsorb Model−1201」)を用いて、1点法により測定した。
(結晶相)
XRD(X線回折)測定により触媒の結晶相を確認した。具体的には、粉末X線回折装置((株)リガク製の「RINT2200HL」)を用いて、X線出力を40kV、30mAとし、X線源にCuKα線を用い、10°から80°まで0.02°/秒の速度で走査して測定した。
<触媒の調製>
まず、アルミナ前駆体であるベーマイト水酸化アルミニウム(サソール社製の「Catapal C1」)を150℃で6時間乾燥させた。乾燥後のベーマイト水酸化アルミニウムの水分量は、9.0質量%であった。水分量は次のようにして測定した。まず、触媒5gを電気炉にて200℃の温度をかけながら2時間加熱した。次いで、加熱前後の触媒重量を式:(加熱後の触媒重量)/(加熱前の触媒重量)×100に当てはめ、水分量(質量%)を算出した。
乾燥させたベーマイト水酸化アルミニウム100質量部に対して、ケイ素源としてシリカ粉末(富士シリシア化学社製の「サイリシア350」)を0.84質量部、およびマグネシウム源として水酸化マグネシウム粉末(協和化学社製の「キスマ5」)を0.81質量部の割合で、2000Lの容量を有するポットに仕込み、ボールミルにて45分間混合し粉砕して混合粉砕品を得た。この混合粉砕品の中心粒径は、7.9μmであった。中心粒径は、混合粉砕品を1000質量倍の0.5質量%ヘキサメタリン酸水溶液に分散させ、レーザー回折式粒度分布測定装置(Honey Well社製の「マイクロトラックHRA(X−100)」)を用いて、粒子径704μm〜0.133μmの範囲で測定し、累積50%相当粒子径に相当する値である。
得られた混合粉砕品を、水をバインダーとして転動造粒機にて造粒し、直径2〜4mmの球状の成形体とし、触媒前駆体を得た。
得られた触媒前駆体を、電気炉において、空気中、400℃で2時間焼成し、ジメチルエーテル製造用触媒(A1)を得た。なお、電気炉を用いた焼成では、通常、雰囲気中に水分は供給されない。
得られた触媒(A1)は、アルミナを主成分とするものであり、アルミナ含有量は、触媒の総量に対してAl23換算で98.4質量%であった。また、シリカ含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してSiO2換算で0.90質量部であり、マグネシウム含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してMg換算で0.41質量部であった。触媒(A1)のBET比表面積は202m2/g、1100℃で2時間保持前後の重量減少率は、8.6質量%であった。また、XRD測定の結果、γ−アルミナおよびベーマイト相が確認された。
なお、前述のアルミナ含有量は、得られた触媒がアルミナ、シリカ、およびマグネシウムのみからなると仮定し、次のようにして算出した値である。すなわち、本実施例の場合、シリカ含有量はSiO2換算で0.90質量部、マグネシウム含有量はMg換算で0.41質量部(MgOとして0.68質量部)である。これらの値を、式:〔{アルミナ量(100g)}/{触媒総量(100g+0.90g+0.68g)}〕×100に当てはめ、アルミナ含有量98.4質量%を算出した。これ以降のアルミナ含有量についても、本実施例と同様にして求めた。
まず、実施例1と同様にして触媒前駆体を得た。次いで、得られた触媒前駆体を、電気炉において、空気中、500℃で2時間焼成し、ジメチルエーテル製造用触媒(A2)を得た。
得られた触媒(A2)は、アルミナを主成分とするものであり、アルミナ含有量は、触媒の総量に対してAl23換算で98.4質量%であった。また、シリカ含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してSiO2換算で0.90質量部であり、マグネシウム含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してMg換算で0.41質量部であった。触媒(A2)のBET比表面積は202m2/g、1100℃で2時間保持前後の重量減少率は、7.3質量%であった。また、XRD測定の結果、γ−アルミナ相およびベーマイト相が確認された。
まず、実施例1と同様にして触媒前駆体を得た。次いで、得られた触媒前駆体を電気炉において、空気中、550℃で2時間焼成し、ジメチルエーテル製造用触媒(A3)を得た。
得られた触媒(A3)は、アルミナを主成分とするものであり、アルミナ含有量は、触媒の総量に対してAl23換算で98.4質量%であった。また、シリカ含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してSiO2換算で0.97質量部であり、マグネシウム含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してMg換算で0.42質量部であった。触媒(A3)のBET比表面積は202m2/g、1100℃で2時間保持前後の重量減少率は、2.6質量%であった。また、XRD測定の結果、γ−アルミナ相のみが確認された。
まず、実施例1と同様にして触媒前駆体を得た。次いで、得られた触媒前駆体を、電気炉において、空気中、600℃で2時間焼成し、ジメチルエーテル製造用触媒(A4)を得た。
得られた触媒(A4)は、アルミナを主成分とするものであり、アルミナ含有量は、触媒の総量に対してAl23換算で98.4質量%であった。また、シリカ含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してSiO2換算で0.97質量部であり、マグネシウム含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してMg換算で0.42質量部であった。触媒(A4)のBET比表面積は194m2/g、1100℃で2時間保持前後の重量減少率は、2.2質量%であった。また、XRD測定の結果、γ−アルミナ相のみが確認された。
まず、実施例1と同様にして触媒前駆体を得た。次いで、得られた触媒前駆体を、電気炉において、空気中、700℃で2時間焼成し、ジメチルエーテル製造用触媒(A5)を得た。
得られた触媒(A5)は、アルミナを主成分とするものであり、アルミナ含有量は、触媒の総量に対してAl23換算で98.4質量%であった。また、シリカ含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してSiO2換算で0.90質量部であり、マグネシウム含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してMg換算で0.41質量部であった。触媒(A5)のBET比表面積は171m2/g、1100℃で2時間保持前後の重量減少率は、2.8質量%であった。また、XRD測定の結果、γ−アルミナ相のみが確認された。
まず、実施例1と同様にして触媒前駆体を得た。次いで、得られた触媒前駆体を、トンネルキルン(トンネル炉)で水蒸気を含有した空気中、700℃で3.5時間焼成し、ジメチルエーテル製造用触媒(A6)を得た。
なお、トンネルキルンによる焼成においては、燃料ガスとしてブタン70体積%およびプロパン30体積%の混合ガスを用い、この混合ガスを空気と混合して用いた。燃料とともに供給される空気には水分が含まれており、キルン内には実際上1体積%程度の水分が存在した。
得られた触媒(A6)は、アルミナを主成分とするものであり、アルミナ含有量は、触媒の総量に対してAl23換算で98.4質量%であった。また、シリカ含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してSiO2換算で0.92質量部であり、マグネシウム含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してMg換算で0.43質量部であった。触媒(A6)のBET比表面積は159m2/g、1100℃で2時間保持前後の重量減少率は、1.4質量%であった。また、XRD測定の結果、γ−アルミナ相のみが確認された。
まず、実施例1と同様にして触媒前駆体を得た。次いで、得られた触媒前駆体を、トンネルキルンで水蒸気を含有した空気中、750℃で3.5時間焼成し、ジメチルエーテル製造用触媒(A7)を得た。
得られた触媒(A7)は、アルミナを主成分とするものであり、アルミナ含有量は、触媒の総量に対してAl23換算で98.3質量%であった。また、シリカ含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してSiO2換算で1.00質量部であり、マグネシウム含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してMg換算で0.45質量部であった。触媒(A7)のBET比表面積は146m2/g、1100℃で2時間保持前後の重量減少率は、1.4質量%であった。また、XRD測定の結果、γ−アルミナ相のみが確認された。
[比較例1]
まず、ベーマイト結晶水酸化アルミニウム(アルマティス社製の「HIQ−40」)を振動ミルにて中心粒径が7.5μmになるまで粉砕し、粉砕品を得た。この粉砕品を600℃で2時間焼成したところ、得られたアルミナの結晶形はγアルミナで、Na2O量は0.001質量%以下であった。
次いで、得られた粉砕品にアルミナゾル(日産化学工業(株)製の「アルミナゾル520」:ゾル中のアルミナ当たりのNa2O量は0.001質量%以下)を10倍に希釈した液をスプレーして加えながらミキサーを用いて造粒し、直径2〜4mmの球状の成形体とし、この成形体を200℃で乾燥させて、水酸化アルミニウム成形体を得た。そして、得られた水酸化アルミニウム成形体を電気炉において、空気中、600℃で2時間焼成し、触媒(C1)を得た。
得られた触媒(C1)は、アルミナを主成分とするものであり、アルミナ含有量は、触媒の総量に対してAl23換算で100.0質量%であった。また、シリカ含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してSiO2換算で0.03質量部であり、マグネシウム含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してMg換算で0.00質量部であった。触媒(C1)のBET比表面積は171m2/g、1100℃で2時間保持前後の重量減少率は、2.4質量%であった。また、XRD測定の結果、γ−アルミナ相のみが確認された。
[比較例2]
まず、比較例1と同様にして水酸化アルミニウム成形体を得た。次いで、得られた水酸化アルミニウム成形体122gに、シリカゾル液を充分に吸収させた。シリカゾル液は、シリカゾル(日産化学工業(株)製の「スノーテックスN」)5.0gと水25.2gとを混合して得た。
シリカゾル液を充分に吸収させた水酸化アルミニウム成形体を6時間程度室温(23℃)で放置して乾燥させた後、電気炉において、空気中、600℃で2時間焼成し、触媒(C2)を得た。
得られた触媒(C2)は、アルミナを主成分とするものであり、アルミナ含有量は、触媒の総量に対してAl23換算で99.0質量%であった。また、シリカ含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してSiO2換算で0.97質量部であり、マグネシウム含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対してMg換算で0.00質量部であった。触媒(C2)のBET比表面積は178m2/g、1100℃で2時間保持前後の重量減少率は、3.2質量%であった。また、XRD測定の結果、γ−アルミナ相のみが確認された。
実施例1〜7および比較例1,2で得られた各触媒(A1)〜(A7),(C1),(C2)を、表1に示す。
Figure 2011251205
<評価>
実施例1〜7および比較例1,2の各触媒(A1)〜(A7),(C1),(C2)について、メタノール反応率および維持率を評価した。各評価方法を以下に示すとともに、その結果を表2に併せて示す。
(メタノール反応率)
各触媒をそれぞれ使用してメタノールの脱水反応を行い、ジメチルエーテルを製造した。すなわち、固定床流通式の反応装置を用い、温度290℃、圧力1MPaGの条件で、メタノール液(和光純薬(株)製、特級)を気化させ、空間速度(SV)2000h-1で供給してメタノールの脱水反応を行い、ジメチルエーテルを連続製造した。
そして、反応開始から約2時間後(初期)および7日間経過後に、反応装置の出口ガスをそれぞれ採取し、出口ガスのメタノール濃度OMeOH(モル濃度)を測定し、反応装置の入口ガスのメタノール濃度IMeOHを100%とし、これらのメタノール濃度を下記式(I)に当てはめ、初期および7日間経過後の各々のメタノール反応率(%)を算出した。
Figure 2011251205
(維持率)
初期および7日間経過後のメタノール反応率を下記式(II)に当てはめ、維持率(%)を算出した。
Figure 2011251205
Figure 2011251205
表2から明らかなように、実施例1〜7は、比較例1,2よりも維持率の値が高く、長時間にわたりメタノール反応率の低下を抑制できているのがわかる。したがって、実施例1〜7によれば、比較的高いメタノール反応率で安定してメタノールを脱水反応させてジメチルエーテルを製造できると言える。また、1100℃で2時間空気中に保持した後の重量減少率が保持前の触媒重量に対して5質量%以下である実施例3〜7は、高い初期反応率を示した。

Claims (7)

  1. アルミナをAl23として80質量%以上含有し、さらにケイ素およびマグネシウムを含有することを特徴とするジメチルエーテル製造用触媒。
  2. ケイ素含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対して、SiO2換算で0.5質量部以上である請求項1記載のジメチルエーテル製造用触媒。
  3. マグネシウム含有量は、Al23換算で100質量部のアルミナに対して、Mg換算で0.01〜1.2質量部である請求項1または2記載のジメチルエーテル製造用触媒。
  4. 1100℃で2時間空気中に保持した後の重量減少率が、保持前の触媒重量に対して5質量%以下である請求項1〜3のいずれかに記載のジメチルエーテル製造用触媒。
  5. アルミニウム源、ケイ素源およびマグネシウム源を混合して原料粉を得、原料粉を焼成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のジメチルエーテル製造用触媒の製造方法。
  6. 原料粉の中心粒径が20μm以下である請求項5記載のジメチルエーテル製造用触媒の製造方法。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載のジメチルエーテル製造用触媒の存在下にメタノールを脱水反応させることを特徴とするジメチルエーテルの製造方法。
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