JPH04252829A - 絞り弁組立体 - Google Patents

絞り弁組立体

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JPH04252829A
JPH04252829A JP3009274A JP927491A JPH04252829A JP H04252829 A JPH04252829 A JP H04252829A JP 3009274 A JP3009274 A JP 3009274A JP 927491 A JP927491 A JP 927491A JP H04252829 A JPH04252829 A JP H04252829A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの吸気系に用
いる絞り弁組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に絞り弁組立体は、絞り弁軸,絞り
弁が金属製で、かつスロットルボディについては絞り弁
が金属材料を鋳込み成形したものよりなる。さらに近年
では、絞り弁組立体の軽量化を図るために、スロットル
ボディについては、金属より比重の軽い合成樹脂を用い
ることが提案されている。
【0003】なお、従来のスロットルボディとしては、
例えば特開昭63−295825号公報に開示されたも
のがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スロットルボ
ディを合成樹脂で成形すると、合成樹脂の熱膨張係数が
比較的大きいこととあいまって、特にスロットルボディ
のうち絞り弁及び絞り弁軸付近の形状が複雑でかつ比較
的肉厚であるために、絞り弁及び絞り弁軸付近のボディ
の熱膨張,収縮等の熱変化に伴う変形が大きくなり、し
かもその変形が不均一に生じるため、最悪の場合には、
絞り弁がスロットルボディの吸気通路壁面に食い付いた
り、絞り弁軸を保持する部分が弁軸に固着する不具合が
生じる。
【0005】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
、その目的とするところは、上記のような不具合が発生
することなく絞り弁組立体の軽量化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、基本的には次のような課題解決手段を提
案する。
【0007】すなわち、スロットルボディに絞り弁を内
装した絞り弁組立体において、前記スロットルボディの
うち前記絞り弁及び絞り弁軸を支持する部分(ボディA
と称する)を軽金属とし、それ以外の部分(ボディBと
称する)をボディAと分割して合成樹脂により形成し、
これらのボディA,Bをシール部材を介して結合し、そ
の結合部間にボディA,Bの熱膨張を吸収するための隙
間を設けてなる。
【0008】
【作用】エンジンは低温(約−40°C)から高温(約
150°C)までの広範囲の温度条件にわたり使用され
る。
【0009】スロットルボディを構成する要素のうち、
絞り弁及びその軸を支持する部分(ボディA,換言すれ
ば絞り弁の動作空間を形成するボディ要素)は軽金属で
構成するため、合成樹脂に比べて熱膨張係数が充分に小
さいものが使用され、広範囲の温度条件の下でも熱変形
量を少なくして、絞り弁の吸気通路に対する食い付きを
なくし、また、絞り弁軸がスロットルボディに固着する
といった事態が生じることなく、円滑な絞り弁動作を保
証する。
【0010】一方、スロットルボディのうち、ボディA
を除いた部分は合成樹脂よりなるが、このボディAは絞
り弁動作領域を避けた部分であるため、合成樹脂で成形
しても、絞り弁の動作に悪影響を与えることがない。そ
して、以上の構成によれば、絞り弁の動作に必要な最小
限の範囲について軽合金とし、その他をより軽量な合成
樹脂で構成するため、絞り弁動作の保証と軽量化の両立
を図り得る。
【0011】また、ボディAとボディBとを結合して一
体化する場合に、その結合部間にボディA,B間の熱膨
張を吸収する隙間が確保されているので、熱膨張変化に
よるボディAとボディB間の干渉をなくし、スロットル
ボディの健全性を保つ。このような熱膨張吸収用の隙間
を確保しても、この隙間にはシール部材が介在されるの
で、スロットルボディ内の吸気漏れを防ぐ。
【0012】ちなみに、上記のようなボディAとボディ
Bとの分割を採用せず、ボディAをボディBと樹脂モー
ルド過程において一体に接合した場合には、合成樹脂と
軽金属との熱膨張係数の差により、接合部に熱応力が加
わり、最悪の場合、接合部が剥離するので好ましくない
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明する。
【0014】図1は本発明の第1実施例に係る絞り弁組
立体の縦断面図、図2は上記絞り弁組立体の斜視図、図
3は上記絞り弁組立体のボディ要素を分離した状態を示
す斜視図である。
【0015】絞り弁組立体の本体となるスロットルボデ
ィ1は、ボディAとボディBとに2分割してある。
【0016】このうち、ボディAは、絞り弁3の動作空
間(弁開閉の動作を行う空間)を形成するもので、その
動作領域を確保するのに必要な大きさだけを有し、その
残りの部分はボディBによって構成してある。15はス
ロットルボディ1内の吸気通路である。
【0017】ボディAはアルミニウムで形成され、絞り
弁軸2がボディAに貫通してその両端がボール軸受4,
5で支持される。ボール軸受4,5の収容部には、シー
ル部材(例えばゴムシール6,7)が嵌装してある。絞
り弁軸2には、絞り弁3がねじ8により固着され、この
絞り弁3がボディA内の吸気通路に組み込んである。
【0018】さらに、絞り弁軸2の一端にはスロットル
レバー9及びレバーの回動範囲を規制するレバー11が
戻しばね10を介して装着され、他端には、スロットル
センサ13が取付けてある。スロットルレバー9は、ア
クセルペダル(図示せず)に応動し、これに連動して絞
り弁3が開閉動作を行う。
【0019】18はレバー11の回動を規制するストッ
パで、ボディAと一体に設けられ、絞り弁3が全閉位置
にあるときにレバー11があたるように位置設定してあ
る。
【0020】ボディBは、耐熱性に優れた合成樹脂、例
えばPBT(ポリブチレンテレフロレート)或いはPE
T(ポリエチレンフレフロレート)で構成される。
【0021】ボディBは、その一端内周がボディAの一
端外周に嵌合することで結合する。ボディAとボディB
の嵌合部には、ボディA,B間の熱膨張係数を吸収する
ための隙間Gを確保しつつ、その隙間Gの一部となる嵌
合部におけるボディA,Bの内外周間に弾性体(例えば
ゴム)のシールリング14が介在して気密性を保持して
いる。シールリング14が存在することで、ボディAの
一端外周がボディBの一端内周に圧入可能となり、この
圧入によりボディA,Bの嵌合による結合状態を保ち得
る上記構成よりなる本実施例によれば、スロットルボデ
ィ1の一部となるボディAがアルミニウムのような軽金
属、ボディBがボディAよりも軽い合成樹脂で形成され
るため、スロットルボディ1全体ひいては絞り弁組立体
の軽量化を図り得る。また、絞り弁動作領域を確保する
ボディAはアルミニウムとした場合、その熱膨張係数が
2.1×1/105(mm/°C)〕であり、広範囲の
温度条件の下でもさほどの熱変形量がなく、絞り弁3の
ボディA内壁に対する食い付きをなくし、また、絞り弁
軸2がスロットルボディ1に固着するといった事態が生
じない。
【0022】また、ボディBはPBT,PETで熱膨張
係数が約5×1/105(mm/°C)であり、ボディ
Aに対し約2.4倍の熱膨張つまり熱変形差があるが、
これらの熱膨張変形はボディA,B間の隙間Gに吸収さ
れるので、スロットルボディに熱変形による破損が生じ
るを防止できる。
【0023】また、絞り弁の開閉を規制するストッパ1
8は、熱膨張係数の小さいほうのボディAに設けてある
ため、温度変化によってストッパ位置のずれやそれに伴
う絞り弁3の全閉位置のずれをほとんどなくし、絞り弁
による全閉時の空気漏れ(吸気流量誤差)を防ぐことが
可能となる。
【0024】図4は本発明の第2実施例に係る絞り弁組
立体の分解斜視図で、図中、第1実施例と同一符号は同
一或いは共通する要素を示す。
【0025】本実施例ではボディAとボディBとに、両
者の結合時の位置合わせを容易にするため、一方のボデ
ィAに位置決め用のボス部15を設け、他方のボディB
にボス部15と嵌合すべき位置決め用の孔部19を設け
てある。
【0026】さらに、ボス部15には雌ねじが切ってあ
り、この雌ねじに位置決め用孔部19側からボルトを螺
合することで、ボディA,B同士が適正な状態で確実に
結合される。このような手段を講じた場合には、次のよ
うな利点がある。
【0027】ボディA,Bが適正な状態で結合されない
と、ボディA,B同士に位置ずれが生じ、ボディA,B
の内壁境界に段差が生じることもある。この段差が生じ
ると、エンジン高回転時つまり多量の空気が吸気通路を
流れるときに、この段差部で渦流が発生し圧力損失が生
じ、その結果、エンジンの出力が低下する原因となる。
【0028】本実施例では、前記位置決め用ボス部15
と孔19との嵌合により、ボディAとボディBとが適正
位置にセットされるので、ボディA,B間の内壁境界に
段差をなくすことができ、上記のような不具合を解消で
きる。
【0029】図5は本発明の第3実施例に係る絞り弁組
立体の分解斜視図である。
【0030】本実施例では、ボディA,ボディBの主要
部については、第1,第2実施例と同様であるが、さら
に軽金属製のボディA側にはエンジン冷却水を導く伝熱
性の通路(パイプ)16がボディAに設けてある。この
通路16はボディAに組込む態様の他にボディA外壁に
接触させてもよい。
【0031】スロットルボディ1の一部のボディBにつ
いて合成樹脂で成形した場合、エンジンの熱が絞り弁側
のボディAに伝導しにくい。この場合、何らの配慮がな
いと、低温条件でのエンジン運転時に、絞り弁3の上流
と下流の空気密度の差により、絞り弁3の下流側に霜又
は氷が発生し、絞り弁3の吸気面積を減少させるいわゆ
るアイシング現象が生じる。
【0032】しかし、本実施例では、ボディBを合成樹
脂で成形しても、エンジン冷却水を導く通路16によっ
てボディAが温められるので、上記のようなアイシング
現象の発生を防止する。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明のよれば、スロット
ルボディを分割して、その分割されたボディ要素のうち
絞り弁動作空間を有するボディを除いて合成樹脂で成形
するために、絞り弁の軽量化を図ることができ、しかも
このような軽量化手段を施しても、絞り弁動作空間を有
する必要最小限の範囲でボディを軽金属製としているの
で、絞り弁の食い付きなどの動作不良をなくし円滑な絞
り弁動作を保証することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る絞り弁組立体の縦断
面図。
【図2】第1実施例に係る絞り弁組立体の斜視図。
【図3】第1実施例に係る絞り弁組立体のボディを分離
して示す斜視図。
【図4】本発明の第2実施例に係る絞り弁組立体のボデ
ィを分離して示す斜視図。
【図5】本発明の第3実施例に係る絞り弁組立体のボデ
ィを分離して示す斜視図。
【符号の説明】
1…スロットルボディ 2…絞り弁軸 3…絞り弁 14…シール部材(シールリング) 15…位置決め用ボス部 19…位置決め用孔部 A,B…ボディ(スロットルボディ構成要素)G…熱膨
張吸収用隙間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  スロットルボディに絞り弁を内装した
    絞り弁組立体において、前記スロットルボディのうち前
    記絞り弁及び絞り弁軸を支持する部分(以下、これをボ
    ディAと称する)を軽金属とし、それ以外の部分(以下
    、これをボディBと称する)を前記ボディAと分割して
    合成樹脂により形成し、これらのボディA,Bをシール
    部材を介して結合し、その結合部間に前記ボディA,B
    の熱膨張を吸収するための隙間を設けてなることを特徴
    とする絞り弁組立体。
  2. 【請求項2】  請求項1において、前記ボディAと前
    記ボディBとは、嵌合により結合され、その嵌合部とな
    る前記ボディA,Bの内外周間に前記シール部材が介在
    してあることを特徴とする絞り弁組立体。
  3. 【請求項3】  請求項1又は請求項2において、前記
    ボディAはアルミニウム、前記ボディBはPBT(ポリ
    ブチレンテレフロレート)又はPET(ポリエチレンフ
    レフロレート)よりなることを特徴とする絞り弁組立体
  4. 【請求項4】  請求項1ないし請求項3のいずれか1
    項において、エンジンの冷却水を導く伝熱性を有する通
    路が前記ボディAに設けてあるか、或いは前記ボディA
    と接触させてあることを特徴とする絞り弁組立体。
  5. 【請求項5】  請求項1ないし請求項4のいずれか1
    項において、前記ボディA,Bには、その一方に位置決
    め用の突起が、他方に位置決め用の孔部が配設され、ボ
    ディA,Bの適正な結合状態時に前記突起と前記孔部と
    が嵌合するよう設定してある絞り弁組立体。
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