JP4306660B2 - 内燃機関の吸気ポート構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の吸気ポート構造に関し、詳しくは、断熱構造を有する吸気ポート構造に関する。
従来、内燃機関に吸入される空気の温度上昇を抑制するため、吸気ポートに断熱構造を設けることが提案されている。例えば、特許文献1には、吸気ポートにシリンダヘッドよりも熱伝導率の低い材料からなるポートライナを嵌め込んだ構造が記載されている。この構造によれば、ポートライナの断熱効果によって、シリンダヘッドから吸気ポート内の吸入空気への伝熱を抑制できるとされている。
また、特許文献2には、シリンダヘッドと吸気マニホールドとを断熱ガスケットを介して接合し、シリンダヘッドの断熱ガスケットとの接合面、及び、吸気マニホールドの断熱ガスケットとの接合面のそれぞれに、空気の流通が可能な空隙を形成した構造が記載されている。この構造によれば、空隙内の空気が断熱材として機能し、シリンダヘッドから吸気マニホールドへの伝熱を抑制できるとされている。
特開2004−204796号公報 実開昭63−140154号公報 特開2003−56399号公報 特開平10−306716号公報 実開昭63−136241号公報
内燃機関における吸入空気の充填効率を高めるためには、吸入空気の温度上昇は可能な限り抑制したい。上記特許文献1に記載の構造によれば、ポートライナの形成材料としてより熱伝導率の低いものを選択すれば、より高い断熱効果を得ることができると考えられる。
しかしながら、強度、耐久性、加工性等の要求からポートライナの形成材料として使用可能な材料は限られている。熱伝導率の極めて低い材料であっても、内燃機関の構成部材として要求される条件を満たさない材料は、ポートライナの形成材料として使用することはできない。このため、材料の選択による断熱効果の向上には限界がある。
一方、上記特許文献2に記載の構造では、空隙内の空気を断熱材として利用している。空気の熱伝導率は金属や樹脂に比較して極めて低いため、少なくとも空隙内での伝熱は効果的に抑制される。この構造によれば、空隙の大きくしたり、形成する空隙の数を多くしたりすることで、より高い断熱効果を得ることができると考えられる。
しかしながら、シリンダヘッドと吸気マニホールドの接合部の強度を考慮すると、空隙の大きさや形成できる空隙の数には限度がある。このため、空隙が形成されていない部分では、シリンダヘッドの熱が吸気マニホールドへ直接伝熱されることになり、吸気マニホールドの温度上昇を招くことになる。つまり、上記特許文献2に記載の構造では、断熱効果の高い空気を十分に活用できているとは言えない。
以上のように、従来提案されている何れの吸気ポート構造も、シリンダヘッドから吸気ポート内への伝熱の抑制の面において、未だ改良の余地を残すものであった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、高い断熱効果により吸気温の上昇を抑制することが可能な、内燃機関の吸気ポート構造を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、
内燃機関の燃焼室に吸入空気を導入する吸気ポートの構造であって、
前記内燃機関のシリンダヘッドに形成され、前記シリンダヘッドの外面に開口する吸気導入口と、前記燃焼室に開口する吸気弁口とを接続する吸気通路と、
前記吸気通路内に配置された、前記シリンダヘッドよりも熱伝導率の低い材質からなる断熱スリーブと、を含み、
前記断熱スリーブの内周面により前記吸気ポートの内壁面の少なくとも一部が構成され、
前記断熱スリーブの外周面と前記シリンダヘッドとの間には、前記断熱スリーブの外周を取り囲むように空間が設けられていることを特徴としている。
第2の発明は、第1の発明において、
前記空間を前記吸気ポートの内部に連通させる連通路を備えることを特徴としている。
第3の発明は、第1の発明において、
前記空間を前記吸気ポートの外部に連通させる連通路を備えることを特徴としている。
第4の発明は、第1の発明において、
前記空間内には、内部を真空に保たれた断熱部材が配置されていることを特徴としている。
第5の発明は、第1乃至第4の何れか1つの発明において、
前記吸気通路は、前記吸気導入口寄りに形成された大径路と、前記吸気弁口寄りに形成された小径路とを有し、
前記断熱スリーブは、前記吸気導入口から前記大径路内に挿入されて前記吸気ポートの前記吸気導入口寄りの内壁面を構成し、
前記小径路は、前記吸気ポートの前記吸気弁口寄りの内壁面を構成していることを特徴としている。
第6の発明は、第5の発明において、
前記シリンダヘッドには、前記吸気導入口を塞ぐように吸気マニホールドが取り付けられ、
前記断熱スリーブは、筒状のスリーブ部と、前記スリーブ部の前記吸気導入口側の端部に設けられたフランジ部とを有し、前記スリーブ部を前記吸気導入口から前記大径路内に挿入され、前記フランジ部を前記シリンダヘッドと前記吸気マニホールドとに挟まれて固定されていることを特徴としている。
第7の発明は、第6の発明において、
前記フランジ部はシール性を有する材質からなり、前記フランジ部によって前記シリンダヘッドと前記吸気マニホールドとの接続面がシールされていることを特徴としている。
第8の発明は、第5の発明において、
前記シリンダヘッドには、前記吸気導入口を塞ぐように吸気マニホールドが取り付けられ、
前記断熱スリーブは、前記吸気マニホールドに一体的に形成されていることを特徴としている。
第9の発明は、第5乃至第8の何れか1つの発明において、
前記大径路と前記小径路とを接続する壁面と、前記断熱スリーブの前記吸気弁口側の端部との間には隙間が設けられていることを特徴としている。
第10の発明は、第9の発明において、
前記大径路の底部と前記小径路の底部とを接続する壁面は、前記大径路側から前記小径路側に向けて下方に傾斜するように形成されていることを特徴としている。
第11の発明は、第9の発明において、
前記隙間はシール性のある弾性部材で塞がれていることを特徴としている。
第12の発明は、第5乃至第11の何れか1つの発明において、
前記シリンダヘッドには、前記吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射弁が取り付けられ、
前記断熱スリーブは、前記燃料噴射弁から噴射された燃料が直接当たることがないように前記吸気導入口側の端部から前記吸気弁口側の端部までの長さを設定されていることを特徴としている。
第13の発明は、第12の発明において、
前記断熱スリーブは、前記吸気ポートの底部となる側よりも前記吸気ポートの天井部となる側の方が前記吸気導入口側の端部から前記吸気弁口側の端部までの長さを長く形成されていることを特徴としている。
第14の発明は、第5乃至第13の何れか1つの発明において、
前記断熱スリーブの前記吸気ポートの底部となる側は、前記断熱スリーブの本体に対して可動可能な可動板として構成され、
前記可動板は、前記吸気導入口側の端部を前記断熱スリーブの本体に回転可能に支持され、前記吸気弁口側の端部を前記吸気ポートの内側に向けて回動することで前記吸気ポートの断面の一部を開閉可能に構成されていることを特徴としている。
第15の発明は、第14の発明において、
前記吸気通路は、1つの前記吸気導入口と複数の前記吸気弁口とを接続しており、
前記可動板は、前記吸気弁口毎に設けられて互いに独立して可動可能に構成されていることを特徴としている。
第16の発明は、第14又は第15の発明において、
前記可動板の外側面には、前記可動板の閉状態で前記大径路の表面に接触し、前記可動板と前記大径路との隙間を一定に保つためのストッパが設けられていることを特徴としている。
第1の発明によれば、吸気ポートの内壁面を構成する断熱スリーブの外周面とシリンダヘッドとの間には、断熱スリーブの外周を取り囲むように空間が設けられているので、空間内の空気が極めて断熱効果の高い断熱層となり、シリンダヘッドから断熱スリーブへの熱の伝導は防止される。しかも、断熱スリーブはシリンダヘッドよりも熱伝導率の低い材質からなるので、断熱スリーブの外周面から内周面側への熱の伝導は抑制されている。したがって、第1の発明によれば、シリンダヘッドから吸気ポート内への伝熱を効果的に抑制することができ、吸気温の上昇を抑えることができる。
また、第2の発明及び第3の発明によれば、断熱スリーブの外周を取り囲む空間は密閉空間ではなく、連通路によって吸気ポートの内部或いは外部に連通しているので、空間内の温度が変化して空気が膨張/収縮した場合であっても、空間の容積は一定に保たれる。つまり、第2の発明及び第3の発明によれば、空間内の空気の膨張/収縮によってシリンダヘッドや断熱スリーブに破損や変形が生じることを防止することができる。
第4の発明によれば、内部を真空に保たれた断熱部材による断熱効果は、同じ厚みの空気層による断熱効果よりもさらに高いので、高い断熱効果を実現しながらも断熱スリーブの外周面とシリンダヘッドとの隙間を薄くすることができ、コンパクトな吸気ポート構造を得ることができる。
第5の発明によれば、吸気導入口寄りの内壁面は断熱スリーブによって構成し、吸気弁口寄りの内壁面はシリンダヘッドによって構成することで、シリンダヘッドから吸気ポート内への伝熱を抑制しつつ、吸気ポートの剛性を確保することができる。また、第5の発明によれば、吸気導入口から吸気通路の大径路内に断熱スリーブを挿入するだけで、断熱スリーブをシリンダヘッドに容易に装着することができる。
第6の発明によれば、断熱スリーブを確実にシリンダヘッドに固定しつつ、シリンダヘッドと吸気マニホールドとの間に断熱材からなるフランジ部が介在することで、シリンダヘッドから吸気マニホールドへの熱の伝導も抑制することができる。
第7の発明によれば、フランジ部自体がシリンダヘッドと吸気マニホールドとの接続面をシールするシール材(ガスケット)となるので、シリンダヘッドとフランジ部との間や、吸気マニホールドとフランジ部との間に設けるシール材を省略することができる。つまり、部品点数を削減することができる。
第8の発明によれば、断熱スリーブが吸気マニホールドに一体的に形成されることで、部品点数が削減される。また、断熱スリーブのシリンダヘッドへの組み付け精度を向上させることができる。
第9の発明によれば、吸気通路の大径路と小径路とを接続する壁面と、断熱スリーブの吸気弁口側の端部との間に隙間が設けられることで、シリンダヘッドと断熱スリーブの熱膨張の差は、この隙間によって吸収される。したがって、第9の発明によれば、シリンダヘッドや断熱スリーブが熱膨張した場合でも、その熱膨張の差によって断熱スリーブに過大な応力が加わることを防止することができる。
第10の発明によれば、大径路の底部と小径路の底部とを接続する壁面は、大径路側から小径路側に向けて下方に傾斜しているので、前記隙間から断熱スリーブの外周を取り囲む空間に浸入した燃料は、前記壁面を通って小径路へ流れ出す。したがって、第10の発明によれば、空間内に溜まった燃料によってシリンダヘッドから断熱スリーブへの熱伝導率が上昇してしまうことを防止することができる。
第11の発明によれば、シール性のある弾性部材によって前記隙間がシールされることで、断熱スリーブの外周を取り囲む空間への燃料の浸入は防止される。したがって、第11の発明によれば、空間内に溜まった燃料によってシリンダヘッドから断熱スリーブへの熱伝導率が上昇してしまうことを防止することができる。また、前記隙間を塞いでいるのは弾性部材であるので、シリンダヘッドと断熱スリーブとの熱膨張の差は、弾性部材の弾性変形によって吸収することができる。
第12の発明によれば、燃料噴射弁から噴射された燃料は、断熱スリーブに直接当たることなく高温のシリンダヘッドに当たって霧化する。これより、シリンダヘッドから吸気ポート内への伝熱を抑制しつつ、断熱による燃料霧化の悪化を防止することができる。
第13の発明によれば、断熱スリーブの吸気ポートの天井部となる側は、吸気導入口側端部から吸気弁口側端部までの長さを吸気ポートの底部となる側よりも長く形成されているので、その分、シリンダヘッドから吸気ポート内への伝熱は抑制される。また、燃料噴射弁から噴射された燃料は吸気ポートの天井部には直接当たらないので、断熱スリーブの吸気ポートの天井部となる側を長くしても燃料霧化が悪化することはない。したがって、第13の発明によれば、断熱による燃料霧化の悪化を防止しつつ、シリンダヘッドから吸気ポート内への伝熱をより効果的に抑制することができる。
第14の発明によれば、可動板を回動させて吸気ポートの断面の一部を開閉することで、燃焼室内のタンブル流を制御することができる。また、可動板は断熱スリーブの一部を構成しており、閉状態でもシリンダヘッドとは直接接触していない。したがって、第14の発明によれば、可動板が閉状態のときのシリンダヘッドから可動板への熱の伝導は、シリンダヘッドと可動板との間の空気層によって防止されるので、可動板の閉状態ではシリンダヘッドから吸気ポート内への伝熱を抑制することができ、吸気温の上昇を抑えることができる。
第15の発明によれば、可動板を吸気弁口毎に回動させることで、燃焼室内のタンブル流の制御に加え、スワール流の制御も可能になる。また、スワール制御時、閉状態にある可動板とシリンダヘッドとの間には空気層が形成され、シリンダヘッドから当該可動板への熱の伝導は防止されるので、シリンダヘッドから吸気ポート内への伝熱を抑制することができ、吸気温の上昇を抑えることができる。
第16の発明によれば、可動板の閉状態において可動板とシリンダヘッドとの間に形成される空気層の厚さを常に一定にすることができ、シリンダヘッドから吸気ポート内への伝熱の抑制効果を一定にすることができる。
実施の形態1.
以下、図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。図1に示すように、シリンダヘッド2には、シリンダヘッド2の外面に開口する吸気導入口6と、燃焼室(図示略)に開口する吸気弁口4とが設けられている。吸気導入口6と吸気弁口4とは、シリンダヘッド2の内部に形成された吸気通路12,14によって接続されている。
吸気通路12,14は、吸気弁口4寄りに形成されている小径路12と、吸気導入口6寄りに形成されている大径路14とから構成されている。大径路14は、吸気導入口6から、吸気導入口6に対して垂直方向に真っ直ぐに形成されている。また、大径路14は、小径路12よりもその断面を大きく形成されている。このため、小径路12と大径路14との間には段差が生じるが、この段差は小径路12及び大径路14のそれぞれと垂直に交わる壁面16によって接続されている。
シリンダヘッド2には、吸入空気を吸気ポートに導くための吸気マニホールド20が取り付けられる。吸気マニホールド20は、樹脂を材料として形成されている。吸気マニホールド20は、気筒毎に分岐して形成された吸気管部22と、吸気管22の先端部に設けられたフランジ部24とを有している。吸気マニホールド20は、そのフランジ部24によって吸気導入口6を塞ぐように、シリンダヘッド2に取り付けられる。
シリンダヘッド2と吸気マニホールド20との間には、シリンダヘッド2よりも熱伝導率の低い材質、例えば樹脂によって形成された断熱スリーブ30が介装される。断熱スリーブ30は、筒状のスリーブ部32と、スリーブ部32の一方の端部に設けられたフランジ部34とから構成されている。スリーブ部32は、その内側を小径路12と略同じ大きさに形成され、外側を大径路14よりも小さく形成されている。断熱スリーブ30は、そのスリーブ部32を吸気導入口6から大径路14内に挿入され、そのフランジ部34をシリンダヘッド2の外面と吸気マニホールド20のフランジ部24とに挟まれて固定されている。なお、シリンダヘッド2の外面と断熱スリーブ30のフランジ部34との合わせ面には、ガスケット92が挟み込まれている。同様に、断熱スリーブ30のフランジ部34と吸気マニホールド20のフランジ部24との合わせ面にも、ガスケット94が挟み込まれている。
大径路14内に断熱スリーブ30のスリーブ部32が挿入されることで、吸気マニホールド20から導入される吸入空気は、スリーブ部32を通って小径路12に流れることになる。つまり、本実施形態の吸気ポート構造では、スリーブ部32の内周面と小径路12とにより、燃焼室に吸入空気を導入する吸気ポート10が構成される。スリーブ部32の内周面は、吸気ポート10の吸気導入口6寄りの内壁面を構成し、小径路は、吸気ポート10の吸気弁口4寄りの内壁面を構成している。
また、大径路14内に挿入されたスリーブ部32とシリンダヘッド2との間には、スリーブ部32の外形が大径路14よりも小さいことにより、隙間が生じる。この隙間はスリーブ部32の外周全体に生じており、図2に示すように、スリーブ部32の外周を取り囲む空間40を形成している。なお、図2は、図1のA−A線に相当する部分の矢視断面図である。
この空間40の存在によってスリーブ部32はシリンダヘッド2には直接接触せず、スリーブ部32とシリンダヘッド2との間には、空気層が介在することになる。空気の熱伝導率は金属や樹脂に比較して極めて小さいので、空間40内の空気層は、極めて断熱効果の高い断熱層として機能することになる。空気層の厚さ、すなわち、空間40の厚さhは、断熱効果を考慮してスリーブ部32の長さとの関係で決めるのが好ましいが、例えば、1〜3mmに設定することができる。
断熱スリーブ30のスリーブ部32の長さは、大径路14の長さ(奥行き)よりも短く設定されている。この長さの差により、大径路14と小径路12とを接続する壁面16と、スリーブ部32の先端部との間には隙間が生じている。この隙間は、シリンダヘッド2と断熱スリーブ30の熱膨張の差を吸収するために設けられている。この隙間の存在により、シリンダヘッド2や断熱スリーブ30が熱膨張した場合でも、その熱膨張の差によって断熱スリーブ30に過大な応力が加わることを防止することができる。隙間の幅dは、シリンダヘッド2と断熱スリーブ30の熱膨張の差よりも大きく、且つ、空間40と吸気ポート10との間で空気の行き来が生じない程度が好ましい。例えば、0.5〜2mmに設定することができる。
以上のような構成によれば、吸気ポート10の内壁面を構成するスリーブ部32とシリンダヘッド2とは直接接触せず、スリーブ部32の外周を取り囲む空間(空気層)40が極めて断熱効果の高い断熱層として機能する。また、断熱スリーブ30それ自体もシリンダヘッド2よりも熱伝導率の低い材質からなるので、スリーブ部32の外周面から内周面側への熱の伝導は抑制されている。したがって、本実施形態の吸気ポート構造によれば、シリンダヘッド2から吸気ポート10内への伝熱を効果的に抑制することができ、吸気温の上昇を抑えることができる。
また、本実施形態の吸気ポート構造によれば、吸気ポート10の吸気導入口6寄りの内壁面は断熱スリーブ30によって構成し、吸気ポート10の吸気弁口4寄りの内壁面はシリンダヘッド2によって構成することで、シリンダヘッド2から吸気ポート10内への伝熱を抑制しつつ、吸気ポート10の剛性を確保することができる。また、吸気導入口6から大径路14内にスリーブ部32を挿入するだけで、断熱スリーブ30をシリンダヘッド2に容易に装着することができるという利点もある。
さらに、本実施形態の吸気ポート構造によれば、断熱材からなるフランジ部34をシリンダヘッド2の外面と吸気マニホールド20とにより挟み込むことで、断熱スリーブ30を確実にシリンダヘッド2に固定しつつ、シリンダヘッド2から吸気マニホールド20への熱の伝導も抑制することができる。
また、本実施形態の吸気ポート構造によれば、スリーブ部32の外周を取り囲む空間40は密閉空間ではなく、スリーブ部32の先端と壁面16との間の隙間によって吸気ポート10の内部に連通しているので、空間40内の温度が変化して空気が膨張/収縮した場合であっても、空間40の容積は一定に保たれる。つまり、空間40内の空気の膨張/収縮によってシリンダヘッド2や断熱スリーブ30に破損や変形が生じることは防止されている。
実施の形態2.
以下、図3を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
図3は、本発明の実施の形態2としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。図3において、実施の形態1の吸気ポート構造と同一の部品及び部位については、同一の符号を付している。また、既に説明した部品及び部位については重複する説明は省略するものとする。
本実施形態の吸気ポート構造は、断熱スリーブが吸気マニホールドに一体化されていることに特徴がある。つまり、実施の形態1では、断熱スリーブ30と吸気マニホールド20とが別個に設けられていたのに対し、本実施形態では、図3に示すように、それらを一体化させた構造を有するスリーブ付き吸気マニホールド50が設けられている。スリーブ付き吸気マニホールド50は、樹脂を材料として形成されている。
スリーブ付き吸気マニホールド50は、気筒毎に分岐して形成された吸気管部56と、吸気管56の先端部に設けられたフランジ部54と、フランジ部54から延びる筒状のスリーブ部52とを有している。スリーブ部52は、実施の形態1にかかるスリーブ部32に相当し、その内側を小径路12と略同じ大きさに形成され、外側を大径路14よりも小さく形成されている。スリーブ付き吸気マニホールド50は、そのスリーブ部52を吸気導入口6から大径路14内に挿入され、そのフランジ部54をシリンダヘッド2の外面に取り付けられている。シリンダヘッド2の外面とフランジ部54との合わせ面には、ガスケット92が挟み込まれている。
本実施形態の吸気ポート構造では、スリーブ部52の内周面と小径路12とにより、燃焼室に吸入空気を導入する吸気ポート10が構成される。スリーブ部52の内周面は、吸気ポート10の吸気導入口6寄りの内壁面を構成し、小径路12は、吸気ポート10の吸気弁口4寄りの内壁面を構成している。また、スリーブ部52とシリンダヘッド2との間には、スリーブ部52の外周を取り囲むように空気層となる空間40が形成されている。スリーブ部52の先端部と、大径路14と小径路12とを接続する壁面16との間には隙間が設けられている。
以上のような構成によれば、実施の形態1の吸気ポート構造と同様の効果を得ることができる。つまり、スリーブ部52の外周を取り囲む空間(空気層)40の極めて高い断熱効果により、シリンダヘッド2から吸気ポート10内への伝熱を効果的に抑制することができ、吸気温の上昇を抑えることができる。
さらに、本実施形態の吸気ポート構造によれば、断熱スリーブと吸気マニホールドがスリーブ付き吸気マニホールド50として一体的に形成されることで、部品点数が削減されるという利点もある。断熱スリーブと吸気マニホールドとを別個に設ける場合に必要なガスケット(図1に示すガスケット94)も不要になる。また、断熱スリーブのシリンダヘッド2への組み付け精度を向上させることができ、空間(空気層)40の厚さを適正な厚さに容易に調整することができるという利点もある。
実施の形態3.
以下、図4を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
図3は、本発明の実施の形態3としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。図3において、実施の形態1の吸気ポート構造と同一の部品及び部位については、同一の符号を付している。また、既に説明した部品及び部位については重複する説明は省略するものとする。
本実施形態の吸気ポート構造は、断熱スリーブ60の材質に特徴がある。本実施形態にかかる断熱スリーブ60は、シリンダヘッド2よりも熱伝導率の低い材質であって、且つ、シール性のある材質、例えばシリコーンゴムによって形成されている。断熱スリーブ60の構成は、実施の形態1にかかる断熱スリーブ30と同構成であり、筒状のスリーブ部62と、スリーブ部62の一方の端部に設けられたフランジ部64とから構成されている。スリーブ部62は、その内側を小径路12と略同じ大きさに形成され、外側を大径路14よりも小さく形成されている。断熱スリーブ60は、そのスリーブ部62を吸気導入口6から大径路14内に挿入され、そのフランジ部64をシリンダヘッド2の外面と吸気マニホールド20のフランジ部24とに挟まれて固定されている。
本実施形態の吸気ポート構造では、フランジ部64それ自体がシリンダヘッド2の外面と吸気マニホールド20との合わせ面をシールするガスケット(シール材)として機能する。したがって、本実施形態の吸気ポート構造によれば、シリンダヘッド2とフランジ部64との間や、吸気マニホールド20とフランジ部64との間に設けるガスケット(図1に示すガスケット92,94)を省略することができる。つまり、部品点数を削減することができる。
勿論、本実施形態の吸気ポート構造によっても、実施の形態1の吸気ポート構造と同様の効果を得ることができる。つまり、スリーブ部62の外周を取り囲む空間(空気層)40の極めて高い断熱効果により、シリンダヘッド2から吸気ポート10内への伝熱を効果的に抑制することができ、吸気温の上昇を抑えることができる。
実施の形態4.
以下、図5を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。
図5は、本発明の実施の形態4としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。本実施形態の吸気ポート構造は、実施の形態2の吸気ポート構造の改良にあたり、吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射型内燃機関に用いて好適な吸気ポート構造である。図5において、実施の形態2の吸気ポート構造と同一の部品及び部位については、同一の符号を付している。また、既に説明した部品及び部位については重複する説明は省略するものとする。
図5に示すように、本実施形態の吸気ポート構造は、大径路14の底部と小径路12の底部とを接続する壁面16aが、大径路14側から小径路12側に向けて下方に傾斜するように形成されていることに特徴がある。大径路14の天井部と小径路12の天井部とを接続する壁面16bや、図示しない側部の壁面は、実施の形態2と同様、小径路12及び大径路14のそれぞれと垂直に交わるように形成されている。
このような構成によれば、スリーブ部52の先端の隙間からスリーブ部52の外周を取り囲む空間40に燃料が浸入したとしても、浸入した燃料は大径路14側から小径路12側に向けて下方に傾斜している壁面16aに沿って小径路12へ流れ出す。したがって、本実施形態の吸気ポート構造によれば、空間40内に燃料が溜まってしまうことによってシリンダヘッド2からスリーブ部52への熱伝導率が上昇してしまうことを防止することができる。また、噴射した燃料が気化せずに溜まってしまうことによる、空燃比制御の悪化を防止することもできる。
実施の形態5.
以下、図6を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。
図6は、本発明の実施の形態4としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。本実施形態の吸気ポート構造は、実施の形態2の吸気ポート構造の改良にあたり、吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射型内燃機関に用いて好適な吸気ポート構造である。図6において、実施の形態2の吸気ポート構造と同一の部品及び部位については、同一の符号を付している。また、既に説明した部品及び部位については重複する説明は省略するものとする。
図6に示すように、本実施形態の吸気ポート構造は、大径路14と小径路12とを接続する壁面16と、スリーブ部52の先端との隙間にガスケット96が挟み込まれていることに特徴がある。ガスケット96は、シリンダヘッド2の外面とフランジ部54との間に挟まれているガスケット92とはつぶれ量が異なるものが用いられている。ガスケット96は弾性体であるので、シリンダヘッド2とスリーブ部52との熱膨張の差は、ガスケット96の弾性変形によって吸収することができる。
このような構成によれば、ガスケット96よってスリーブ部52の先端の隙間がシールされることで、スリーブ部52の外周を取り囲む空間40への燃料の浸入は防止される。したがって、本実施形態の吸気ポート構造によれば、空間40内に燃料が溜まってしまうことによってシリンダヘッド2からスリーブ部52への熱伝導率が上昇してしまうことを防止することができる。また、噴射した燃料が気化せずに溜まってしまうことによる、空燃比制御の悪化を防止することもできる。
実施の形態6.
以下、図7を参照して、本発明の実施の形態6について説明する。
図7は、本発明の実施の形態6としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。本実施形態の吸気ポート構造は、実施の形態5の吸気ポート構造の改良にあたる。図7において、実施の形態5の吸気ポート構造と同一の部品及び部位については、同一の符号を付している。また、既に説明した部品及び部位については重複する説明は省略するものとする。
図7に示すように、本実施形態の吸気ポート構造は、スリーブ部52の天井部側に呼吸穴42が形成されていることに特徴がある。この呼吸穴42は、スリーブ部52の外周を取り囲む空間40と吸気ポート10の内部とを連通させている。
このような構成によれば、空間40内の温度が変化して空気が膨張/収縮した場合であっても、吸気ポート10内と空間40内に圧力差が生じることはない。これにより、圧力差によってガスケット96が外れてしまうことを防止することができる。なお、本実施形態では、スリーブ部52に呼吸穴42を形成しているが、ガスケット96の一部を切り欠いて呼吸穴を形成してもよい。
実施の形態7.
以下、図8を参照して、本発明の実施の形態7について説明する。
図8は、本発明の実施の形態7としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。本実施形態の吸気ポート構造は、実施の形態5の吸気ポート構造の改良にあたる。図8において、実施の形態5の吸気ポート構造と同一の部品及び部位については、同一の符号を付している。また、既に説明した部品及び部位については重複する説明は省略するものとする。
図8に示すように、本実施形態の吸気ポート構造は、シリンダヘッド2の外面とフランジ部54との間をシールするガスケット(図6に示すガスケット92)は取り除く一方、スリーブ部52の先端と壁面16との隙間をシールするガスケット96は残し、ガスケット96によって吸気ポート10の内部と外部との間のシール性を確保するようにしたことに特徴がある。シリンダヘッド2の外面とフランジ部54との間には、隙間44が形成されている。
このような構成によれば、スリーブ部52の外周を取り囲む空間40は、隙間44によって外部に連通されるので、空間40内の温度が変化して空気が膨張/収縮した場合であっても、吸気ポート10内と空間40内に圧力差が生じることはない。これにより、圧力差によってガスケット96が外れてしまうことを防止することができる。
実施の形態8.
以下、図9及び図10を参照して、本発明の実施の形態8について説明する。
図9は、本発明の実施の形態8としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。図9において、実施の形態1の吸気ポート構造と同一の部品及び部位については、同一の符号を付している。また、既に説明した部品及び部位については重複する説明は省略するものとする。
本実施形態の吸気ポート構造は、断熱スリーブ30のスリーブ部32とシリンダヘッド2との間に形成される隙間に、内部を真空に保たれた断熱部材48を配置したことに特徴がある。断熱部材48は、例えば、シリカ等の多孔質材料を樹脂フィルムによって真空パックすることによって製作することができる。断熱部材48は、図10に示すように、スリーブ部32の外周をぐるりと取り囲むように配置されている。なお、図10は、図9のB−B線に相当する部分の矢視断面図である。
内部を真空に保たれた断熱部材48による断熱効果は、同じ厚みの空気層による断熱効果よりもさらに高い。具体的には、空気の熱伝導率が0.03W/mKであるのに対し、上記例のように製作した断熱部材48によれば、熱伝導率を0.01W/mK程度に抑えることができる。したがって、同じ断熱効果を得るならば、断熱部材48の厚さは空気層の1/3の厚さでよいことになる。本実施形態の吸気ポート構造によれば、高い断熱効果を実現しながらもスリーブ部32の外周面とシリンダヘッド2との隙間をより薄くすることができ、コンパクトな吸気ポート構造を得ることができる。
実施の形態9.
以下、図11及び図12を参照して、本発明の実施の形態9について説明する。
図11は、本発明の実施の形態9としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。本実施形態の吸気ポート構造は、吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射型内燃機関に適用される。図11において、実施の形態1の吸気ポート構造と同一の部品及び部位については、同一の符号を付している。また、既に説明した部品及び部位については重複する説明は省略するものとする。
本実施形態の吸気ポート構造は、断熱スリーブ70の形状に特徴がある。図12は断熱スリーブ70の形状を示す側面図である。断熱スリーブ70は、筒状のスリーブ部72と、スリーブ部72の一方の端部に設けられたフランジ部74とから構成されている。本実施形態にかかる断熱スリーブ70は、特に、そのスリーブ部72の形状に特徴を有している。断熱スリーブ70は、そのスリーブ部72を吸気導入口6から大径路14内に挿入され、そのフランジ部74をシリンダヘッド2の外面と吸気マニホールド20のフランジ部24とに挟まれて固定されている。シリンダヘッド2の外面と断熱スリーブ70のフランジ部74との合わせ面には、ガスケット92が挟み込まれている。同様に、断熱スリーブ70のフランジ部74と吸気マニホールド20のフランジ部24との合わせ面にも、ガスケット94が挟み込まれている。
スリーブ部72は、吸気ポート10の底部となる側72bと、吸気ポート10の天井部となる側72aとでフランジ部74からの長さが異なっている。吸気ポート10の底部となる側72bは、その先端部が燃料噴射弁100から噴射される燃料102の噴霧範囲にかからないように、短く形成されている。一方、吸気ポート10の天井部となる側72aは、その先端部が吸気弁口4の近くまで延びるように長く形成されている。大径路14及び小径路12は、スリーブ部72の形状に沿うように形成されており、スリーブ部72の外周面とシリンダヘッド2との間には、スリーブ部72の外周を取り囲む空間40が設けられている。
なお、吸気通路12,14は内部でカーブしているため、図11及び図12に示すように、スリーブ部72の吸気ポート10の天井部となる側72aは、その先端部が吸気ポート10の内側に向けて曲がった形状になる。しかし、このように先端が曲がった形状であっても、スリーブ部72の投影形状が吸気導入口6の形状よりも小さければ、吸気導入口6から吸気通路12,14内へ問題なくスリーブ部72を挿入することができる。
以上のような構成によれば、燃料噴射弁100から噴射された燃料102は、断熱されたスリーブ部72に直接当たることなく、小径路12の内壁面、つまり、高温状態にあるシリンダヘッド2に当たって霧化する。これにより、断熱による燃料霧化の悪化を防止することができる。一方、スリーブ部72の吸気ポート10の天井部となる側72aは、吸気ポート10の底部となる側72bよりも長く形成されているので、その分、シリンダヘッド2から吸気ポート10内への伝熱は抑制される。燃料噴射弁100から噴射された燃料102は、吸気ポート10の天井部には直接当たらないので、吸気ポート10の天井部となる側72aを長くしても燃料霧化が悪化することはない。つまり、本実施形態の吸気ポート構造によれば、断熱による燃料霧化の悪化を防止しつつ、シリンダヘッド2から吸気ポート10内への伝熱をより効果的に抑制することができる。
実施の形態10.
以下、図13及び図14を参照して、本発明の実施の形態10について説明する。
図13及び図14は、本発明の実施の形態10としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。本実施形態の吸気ポート構造は、燃焼室内のタンブル流を制御するタンブルフラップを断熱スリーブに設けたことに特徴がある。図13は、タンブルフラップが閉じた状態を示す断面図であり、図14は、タンブルフラップが開いた状態を示す断面図である。図13及び図14において、実施の形態1の吸気ポート構造と同一の部品及び部位については、同一の符号を付している。また、既に説明した部品及び部位については重複する説明は省略するものとする。
本実施形態にかかる断熱スリーブ80は、筒状のスリーブ部82と、スリーブ部82の一方の端部に設けられたフランジ部84とを有している。スリーブ部82は、その内側を小径路12と略同じ大きさに形成され、外側を大径路14よりも小さく形成されている。断熱スリーブ80は、そのスリーブ部82を吸気導入口6から大径路14内に挿入され、そのフランジ部84をシリンダヘッド2の外面に取り付けられている。シリンダヘッド2の外面とフランジ部84との合わせ面には、ガスケット92が挟み込まれ、フランジ部84と吸気マニホールド20のフランジ部24との合わせ面にも、ガスケット94が挟み込まれている。
燃焼室に吸入空気を導入する吸気ポート10は、スリーブ部82の内周面と小径路12とにより構成される。スリーブ部82の内周面は、吸気ポート10の吸気導入口6寄りの内壁面を構成し、小径路12は、吸気ポート10の吸気弁口4寄りの内壁面を構成している。また、スリーブ部82とシリンダヘッド2との間には、スリーブ部82の外周を取り囲むように空気層となる空間40が形成されている。スリーブ部82の先端部と、大径路14と小径路12とを接続する壁面16との間には隙間が設けられている。
本実施形態にかかるスリーブ部82は、吸気ポート10の底部となる側にタンブルフラップ(可動板)82aを備えている。タンブルフラップ82aはスリーブ部82の一部であり、図13に示すように、タンブルフラップ82aの内側の面は吸気ポート10の内壁面を構成し、その外側の面とシリンダヘッド2との間には空間(空気層)40が形成されている。タンブルフラップ82aは、フランジ部84とスリーブ部82との接続部に配置されたロータリーシャフト86に支持されている。
タンブルフラップ82aは、ロータリーシャフト86を軸として回転可能であり、図14に示すように、その先端部を吸気ポート10の内側に向けて回動することで吸気ポート10の断面の一部が開閉される。タンブルフラップ82aを回動させて吸気ポート10の断面の一部を開閉することで、燃焼室内のタンブル流を制御することができる。
本実施形態の吸気ポート構造では、タンブルフラップ82aは断熱スリーブ82の一部を構成しており、閉状態でもシリンダヘッド2とは直接接触していない。このため、タンブルフラップ82aが閉状態のときのシリンダヘッド2からタンブルフラップ82aへの熱の伝導は、シリンダヘッド2とタンブルフラップ82aとの間に形成される空間(空気層)40によって防止される。したがって、本実施形態の吸気ポート構造によれば、タンブルフラップ82aの開閉によって燃焼室内のタンブル流を制御することができるだけでなく、タンブルフラップ82aの閉状態ではシリンダヘッド2から吸気ポート10内への伝熱を抑制して吸気温の上昇を抑えることができる。
実施の形態11.
以下、図15乃至図17を参照して、本発明の実施の形態11について説明する。
図15乃至図17は、本発明の実施の形態11としての内燃機関の吸気ポート構造を示す図であり、吸気ポート内を吸気弁口側から見た図である。本実施形態の吸気ポート構造は、実施の形態10の吸気ポート構造の改良にあたり、吸気ポートが1つの吸気導入口と2つの吸気弁口に接続されている内燃機関に適用される。図15乃至図17において、実施の形態10の吸気ポート構造と同一の部品及び部位については、同一の符号を付している。また、既に説明した部品及び部位については重複する説明は省略するものとする。
本実施形態の吸気ポート構造では、スリーブ部82は、吸気弁口毎に別々にタンブルフラップ82aを備えている。各タンブルフラップ82aは、それぞれ別々のロータリーシャフト86によって支持されており、独立して開閉できるようになっている。これにより、図15に示すように、2つのタンブルフラップ82aをともに閉じる制御や、図16に示すように、一方のタンブルフラップ82aのみを開く制御や、図17に示すように、2つのタンブルフラップ82aをともに開く制御が可能である。図16に示す制御によれば、燃焼室内のスワール流を強化することができる。また、図17に示す制御によれば、燃焼室内のタンブル流を強化することができる。
このように、本実施形態の吸気ポート構造によれば、タンブルフラップ82aを吸気弁口毎に回動させることで、燃焼室内のタンブル流の制御に加え、スワール流の制御も可能になる。また、スワール制御時、閉状態にあるタンブルフラップ82aとシリンダヘッドとの間には空気層が形成されるので、シリンダヘッドから当該タンブルフラップ82aへの熱の伝導は抑制される。したがって、本実施形態の吸気ポート構造によれば、タンブルフラップ82aの開閉によって燃焼室内のタンブル流やスワール流を制御できるだけでなく、タンブルフラップ82aの閉状態やスワール制御時には、シリンダヘッドから吸気ポート10内への伝熱を抑制して吸気温の上昇を抑えることができる。
実施の形態12.
以下、図18及び図19を参照して、本発明の実施の形態12について説明する。
図18は、本発明の実施の形態12としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。本実施形態の吸気ポート構造は、実施の形態10の吸気ポート構造の改良にあたる。図18において、実施の形態10の吸気ポート構造と同一の部品及び部位については、同一の符号を付している。また、既に説明した部品及び部位については重複する説明は省略するものとする。
本実施形態の吸気ポート構造は、タンブルフラップ82aの外側面にストッパ88を設けたことに特徴がある。ストッパ88は、タンブルフラップ82aの閉状態で大径路14の表面に接触し、タンブルフラップ82aとシリンダヘッド2との隙間を一定に保っている。図19は、タンブルフラップ82aを吸気弁口側から見た図である。この図に示すように、ストッパ88はタンブルフラップ82aの両側に一対配置されている。ストッパ88は先端が尖った円錐状の形状を有しており、大径路14の表面に点接触するようになっている。
このような構成によれば、ロータリーシャフト86の回転角度を高精度で制御せずとも、ロータリーシャフト86に組み付けたバネ等によりタンブルフラップ82aをシリンダヘッド2に押し付けるだけで、タンブルフラップ82aとシリンダヘッド2との間に形成される空間(空気層)40の厚さを常に一定にすることができる。したがって、本実施形態の吸気ポート構造によれば、タンブルフラップ82aの閉状態においてシリンダヘッド2から吸気ポート10内への伝熱の抑制効果を一定にすることができる。また、ストッパ88はシリンダヘッド2に点接触するので、タンブルフラップ82aを閉じた時の衝突音を抑えることができるだけでなく、ストッパ88を経由するシリンダヘッド2からの伝熱を最小限に抑えることもできる。
その他.
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、次のように変形して実施してもよい。
実施の形態4の吸気ポート構造の特徴部分(改良部分)は、実施の形態1や実施の形態3の吸気ポート構造にも組合せることができる。実施の形態5の吸気ポート構造の特徴部分(改良部分)も、実施の形態1や実施の形態3の吸気ポート構造にも組合せることができる。また、実施の形態8の吸気ポート構造の特徴部分(改良部分)は、実施の形態2や実施の形態3の吸気ポート構造にも組合せることができる。その他にも、上記の各実施の形態の特徴部分は適宜組合せて実施することができる。
本発明の実施の形態1としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。 図1のA−A線に相当する部分の矢視断面図である。 本発明の実施の形態2としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態3としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態4としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態5としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態6としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態7としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態8としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。 図9のB−B線に相当する部分の矢視断面図である。 本発明の実施の形態9としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態9にかかる断熱スリーブの形状を示す側面図である。 本発明の実施の形態10としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態10としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態11としての内燃機関の吸気ポート構造を示す図であり、吸気ポート内を吸気弁口側から見た図である。 本発明の実施の形態11としての内燃機関の吸気ポート構造を示す図であり、吸気ポート内を吸気弁口側から見た図である。 本発明の実施の形態11としての内燃機関の吸気ポート構造を示す図であり、吸気ポート内を吸気弁口側から見た図である。 本発明の実施の形態12としての内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図である。 図18においてタンブルフラップを吸気弁口側から見た図である。
符号の説明
2 シリンダヘッド
4 吸気弁口
6 吸気導入口
10 吸気ポート
12 吸気通路の小径路
14 吸気通路の大径路
16 壁面
20 吸気マニホールド
22 吸気管部
24 フランジ部
30,60,70,80 断熱スリーブ
32,62,72,82 スリーブ部
34,64,74,84 フランジ部
40 空間(空気層)
42 呼吸穴
44 隙間
48 断熱部材(真空断熱層)
50 スリーブ付き吸気マニホールド
52 スリーブ部
54 フランジ部
56 吸気管部
82a タンブルフラップ
86 ロータリーシャフト
88 ストッパ
92,94,96 ガスケット
100 燃料噴射弁
102 燃料

Claims (6)

  1. 内燃機関の燃焼室に吸入空気を導入する吸気ポートの構造であって、
    前記内燃機関のシリンダヘッドに形成され、前記シリンダヘッドの外面に開口する吸気導入口と、前記燃焼室に開口する吸気弁口とを接続する吸気通路と、
    前記吸気通路内に配置された、前記シリンダヘッドよりも熱伝導率の低い材質からなる断熱スリーブと、を含み、
    前記断熱スリーブの内周面により前記吸気ポートの内壁面の少なくとも一部が構成され、
    前記断熱スリーブの外周面と前記シリンダヘッドとの間には、前記断熱スリーブの外周を取り囲むように空間が設けられ
    前記吸気通路は、前記吸気導入口寄りに形成された大径路と、前記吸気弁口寄りに形成された小径路とを有し、
    前記断熱スリーブは、前記吸気導入口から前記大径路内に挿入されて前記吸気ポートの前記吸気導入口寄りの内壁面を構成し、
    前記小径路は、前記吸気ポートの前記吸気弁口寄りの内壁面を構成し、
    前記大径路と前記小径路とを接続する壁面と、前記断熱スリーブの前記吸気弁口側の端部との間には隙間が設けられ、
    前記大径路の底部と前記小径路の底部とを接続する壁面は、前記大径路側から前記小径路側に向けて下方に傾斜するように形成されていることを特徴とする内燃機関の吸気ポート構造。
  2. 前記シリンダヘッドには、前記吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射弁が取り付けられ、
    前記断熱スリーブは、前記燃料噴射弁から噴射された燃料が直接当たることがないように前記吸気導入口側の端部から前記吸気弁口側の端部までの長さを設定されていることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の吸気ポート構造。
  3. 前記断熱スリーブは、前記吸気ポートの底部となる側よりも前記吸気ポートの天井部となる側の方が前記吸気導入口側の端部から前記吸気弁口側の端部までの長さを長く形成されていることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の吸気ポート構造。
  4. 前記断熱スリーブの前記吸気ポートの底部となる側は、前記断熱スリーブの本体に対して可動可能な可動板として構成され、
    前記可動板は、前記吸気導入口側の端部を前記断熱スリーブの本体に回転可能に支持され、前記吸気弁口側の端部を前記吸気ポートの内側に向けて回動することで前記吸気ポートの断面の一部を開閉可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の内燃機関の吸気ポート構造。
  5. 前記吸気通路は、1つの前記吸気導入口と複数の前記吸気弁口とを接続しており、
    前記可動板は、前記吸気弁口毎に設けられて互いに独立して可動可能に構成されていることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の吸気ポート構造
  6. 前記可動板の外側面には、前記可動板の閉状態で前記大径路の表面に接触し、前記可動板と前記大径路との隙間を一定に保つためのストッパが設けられていることを特徴とする請求項4又は5記載の内燃機関の吸気ポート構造。
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