JP2017057818A - 内燃機関の吸気通路構造 - Google Patents

内燃機関の吸気通路構造 Download PDF

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Masaru Tanaka
大 田中
貴之 城田
Takayuki Shirota
貴之 城田
欣也 井上
Kinya Inoue
欣也 井上
優貴 土橋
Yuki Dobashi
優貴 土橋
弘己 大島
Hiroki Oshima
弘己 大島
幸司 秦
Koji Hata
幸司 秦
征二 松田
Seiji Matsuda
征二 松田
山本 剛司
Tsuyoshi Yamamoto
剛司 山本
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Abstract

【課題】インテークマニホールドのシリンダヘッドへの挿入部分によって吸気断熱を達成するとともに、複数気筒を有するシリンダヘッドへのインテークマニホールドの挿入部分の組付け性を向上できる内燃機関の吸気通路構造を提供することを目的とする。
【解決手段】インテークマニホールド5と、インテークマニホールド5とは別体に形成されてインテークマニホールド5とシリンダヘッド1との間に設けられるとともに、シリンダヘッド1より低い熱伝導率を有する材料からなる連結部7と、連結部7の吸気下流側の端部に形成された挿入部9と、挿入部9が挿入されシリンダヘッド1の吸気ポート11に連通される嵌合凹部13と、複数の連結部7の吸気上流側の端部を連結して延在されインテークマニホールド5の複数の吸気通路の下流側端部のインマニフランジ部15が締結される連続フランジ部17と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本開示は、内燃機関の吸気通路構造に関し、特に、吸気の断熱構造に関する。
ガソリンエンジンでは、高圧縮比化することで理論熱効率が向上し、燃費が改善することが知られているが、圧縮比を高めると、点火時の筒内ガス温度が上昇してノッキングが発生しやすくなる問題がある。
ノッキング発生を防止するために、燃焼室壁の温度を低下して筒内ガス温度を下げる技術が一般的だが、この場合燃焼ガスから燃焼室へ逃げるエネルギー(冷却損失)が増大して、熱効率の妨げとなってしまう。
このため、吸気ポート壁面の温度を下げることで、吸気ポート壁面からの受熱量を低減し、吸気温度上昇の抑制によって筒内ガス温度を下げる技術が提案されている。
例えば、エンジンに吸入される空気の温度上昇を抑制するために、インテークマニホールドを、断熱性を有する樹脂材料で構成し、その樹脂材料からなるインテークマニホールドの挿入部を吸気ポートに挿入した吸気管の取付け構造について、特許文献1(特開2007−285171号公報)に提案されている。
特許文献1には、内燃機関のシリンダヘッドに形成された吸気ポートに接続される樹脂製の吸気管(インテークマニホールド)と、この吸気管の出口に樹脂にて一体に形成され、吸気ポートの内部に挿入される挿入部を備える構成が開示されている。
さらに、特許文献1には、樹脂製の吸気管と一体にインジェクタ及び燃料レールがインサート成形される構成が示されている。
特開2007−285171号公報
しかしながら、特許文献1では、樹脂製の吸気管(インテークマニホールド)と一体にインジェクタ及び燃料レールがインサート成形されるとともに、樹脂製の吸気管が、サージタンクに至る部分までを一体的に形成される構成であるため、シリンダヘッドへの装着部品として大型化する。そのため、組み付け時の取り扱いが煩雑化し、組付け性が悪化する問題を有している。
さらに、吸気ポートが形成されるシリンダヘッドはアルミニュウム材料による鋳造製造のため、仕上がり寸法精度においてばらつきが生じやすい。このため、挿入部と吸気ポート部との位置関係に差(ずれ)が生じ、特に、複数気筒の吸気ポートへ、複数の挿入部を一体として形成した場合には、挿入部を組み込む際に、吸気ポート内への挿入が円滑に行われず、組付け性を悪化させる問題を有している。
また、無理に組付けると挿入部や燃料噴射装置のインジェクタや燃料レールに変形力が掛かることで、吸気管及び燃料噴射装置の耐久性等にも悪影響を及ぼす可能性もある。
そこで、前述の技術的課題に鑑み、本発明の少なくとも一つの実施形態の目的は、インテークマニホールドのシリンダヘッドへの挿入部分によって吸気断熱を達成するとともに、複数気筒を有するシリンダヘッドへのインテークマニホールドの挿入部分の組付け性を向上できる内燃機関の吸気通路構造を提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造は、シリンダヘッドに連結され吸気通路を形成するインテークマニホールドと、該インテークマニホールドとは別体に形成され、前記インテークマニホールドと前記シリンダヘッドとの間に設けられ、シリンダヘッドの熱伝導率より低い熱伝導率を有する材料からなる連結部と、該連結部の吸気下流側の端部に形成された挿入部と、該挿入部が挿入されるとともに、前記シリンダヘッドの外面に開口し吸気ポートに連通される嵌合凹部と、複数の前記連結部の各々の吸気上流側の端部を連結するように延在して形成され、前記インテークマニホールドの複数の吸気通路の各々の下流側端部に形成されたフランジが締結する第1フランジ部と、を備えたことを特徴とする。
前記(1)の構成によれば、インテークマニホールドとシリンダヘッドとの間に、別部材の連結部を介在させてシリンダヘッドにインテークマニホールドを連結し、該連結部をシリンダヘッドの熱伝導率より低い熱伝導率を有する材料によって構成することで、シリンダヘッドからインテークマニホールドへの伝熱及び吸気通路内の吸気への伝熱を抑制して、吸気温度上昇を抑制できる。
また、連結部の吸気下流側の端部には挿入部が形成され、該挿入部はシリンダヘッドの嵌合凹部に挿入されるように構成されている。さらに、連結部の吸気上流側の端部は、複数の連結部の各々の上流側端部を連結するように延在する第1フランジ部に接続される構成である。従って、複数の連結部の上流側の端部においては相互の位置は固定され、下流側の挿入部においては相互の位置は自由状態である。
このため、シリンダヘッドに形成された気筒毎の嵌合凹部への複数の連結部を同時に挿入する際に、嵌合凹部と挿入部との位置関係のずれを吸収しながら組付けが可能になる。従って、組付け性を向上できる。
また、挿入部を有する連結部を、インテークマニホールドとは別体の部材によって形成するので、挿入部がインテークマニホールド一体になって形成されるものに比べて、挿入作業の際の挿入部品が、連結部だけでよいためコンパクト化されることで、組付け部品の取り扱いが容易になるので、組付け性が向上する。
(2)幾つかの実施形態では、前記(1)の構成において、前記連結部の前記挿入部の側であって連結部毎に形成され、前記嵌合凹部へ挿入された前記連結部をシリンダヘッドの壁面に取付けるための第2フランジ部を有したことを特徴とする。
前記(2)の構成によれば、挿入部が嵌合凹部へ挿入した後に連結部はそれぞれ第2フランジ部を介してシリンダヘッドに取付けられるので、連結部のシリンダヘッドへの固定が確実になる。
第2フランジ部は第1フランジ部のように、各連結部を接続するように設けられていないため、複数の連結部の挿入部は、相互の位置が自由状態に維持される。
(3)幾つかの実施形態では、前記(1)又は(2)の構成において、前記連結部には、燃料噴射装置の吸気ポートインジェクタ及び燃料レールが取付けられて、連結部と吸気ポートインジェクタと燃料レールとが一体化され、一体化された状態で前記インテークマニホールド及び前記シリンダヘッドの間に装着可能に構成されたことを特徴とする。
前記(3)の構成によれば、連結部と吸気ポートインジェクタと燃料レールとが一体化(モジュール)され、一体化された状態で前記インテークマニホールド及び前記シリンダヘッドの間に装着可能であるので、モジュール単位して取り扱うことができるためエンジン製造ラインにおける簡便な装着を実現できる。
このように、連結部に吸気ポートインジェクタと燃料レールとが取り付けられて一体化されるので、吸気ポートインジェクタや燃料レールの燃料噴射装置の組付け性の向上を図ることができる。
(4)幾つかの実施形態では、前記(1)から(3)のいずれかの構成において、前記燃料レールは、前記第1フランジ部の延在する方向と同方向に延在して設けられることを特徴とする。
前記(4)の構成によれば、燃料レールの延在方向と第1フランジ部の延在方向とが同一であるため、複数の連結部と吸気ポートインジェクタと燃料レールとが一体化されて形成されるモジュール部品の全体の剛性を高めることができる。
(5)幾つかの実施形態では、前記(4)の構成において、平面視において前記燃料レールが前記第1フランジ部より吸気上流側に配置されることを特徴とする。
前記(5)の構成によれば、平面視において燃料レールが第1フランジ部より吸気上流側に配置されるので、燃料レールが第1フランジ部より吸気下流側に配置される場合に比べて、吸気ポートインジェクタの連結部の位置から、吸気ポートインジェクタの燃料レールへの接続位置を遠ざけることができる。
燃料レールはシリンダヘッドまたはインテークマニホールド等の他の部品に固定されて支持されるので、挿入部の変動(図4の矢印A)に対して吸気ポートインジェクタのハウジング部と燃料レール24の接続部P位置における曲げ変形を低減することができる。これによって、吸気ポートインジェクタと燃料レールとの接続部の耐久性が向上する。
なお、平面視において燃料レールが第1フランジ部より吸気上流側とは、平面視において、燃料レールの下流側端部が連続フランジの上流側端面を超えて上流側に配置されていることをいう。
(6)幾つかの実施形態では、前記(4)の構成において、平面視において前記燃料レールが前記第1フランジ部と重なるように配置されることを特徴とする。
前記(6)の構成によれば、平面視において燃料レールが第1フランジ部と重なるように配置されるので、第1フランジ部とともに連結部の上流側端部の剛性の高めることができる。
なお、平面視において燃料レールが第1フランジ部と重なるとは、平面視における燃料レールの幅と第1フランジの幅とが重なる(一部及び全て重なる)ことをいう。
さらに、連結部から燃料レールがはみ出す量を抑えることで、吸気ポートインジェクタと燃料レールとが一体化したモジュール部品としての大型化を抑えてコンパクト化を図ることができる。
(7)幾つかの実施形態では、前記(1)から(6)のいずれかの構成において、前記連結部の挿入側の外周部にシールリングが装着されることを特徴とする。
前記(7)の構成によれば、シールリングによって、吸気ポート内と大気との間のシール性が確保されるとともに、シールリングの変形によって、嵌合凹部と連結部の下流側端部との組付け時の位置関係のずれを吸収することができるため、組付け性を向上できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、インテークマニホールドのシリンダヘッドへの挿入部分をシリンダヘッドの熱伝導率より低い熱伝導率を有する別部材で構成して、吸気断熱を達成するとともに、さらに、別部材からなる複数の連結部の各々の上流側端部は第1フランジ部で連結し下流側端部は相互に自由状態にすることによって、複数の連結部のシリンダヘッドへの組付け性を向上できる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造を示す一部断面の全体説明図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造の複数の連結部の説明図である。(A)は左側面図であり、(B)は図1における連結部の平面視図であり、(C)は右側面図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造を示す一部断面の全体説明図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造の複数の連結部の説明図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造の連結部の一部断面説明図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造の複数の連結部の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、これらの実施形態に記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状及びその相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
本発明の幾つかの実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造は、図1、図2に示すように、シリンダヘッド1に連結され吸気通路3を有したインテークマニホールド5と、インテークマニホールド5とは別体に形成され、インテークマニホールド5とシリンダヘッド1との間に設けられ、シリンダヘッド1の熱伝導率より低い熱伝導率を有する材料からなる連結部7を備えている。具体的にはこの連結部7は、樹脂材料によって形成されている。
さらに、連結部7の吸気下流側の端部に挿入部9が形成され、挿入部9が挿入されるとともに、シリンダヘッド1の外面に開口し吸気ポート11に連通される嵌合凹部13がシリンダヘッド1の側壁に形成されている。
さらに、図2に示すように、複数の連結部7の各々の吸気上流側の端部14を連結するように延在して形成されるとともに、インテークマニホールド5の複数の吸気通路3の各々の下流側端部に形成されたインマニフランジ部15が締結する連続フランジ部(第1フランジ部)17を備えている。
図1に示すように、エンジン21は、吸気ポートインジェクタ23によって吸気ポート11内に燃料を噴射するポート噴射式エンジンについて示しており、インテークマニホールド5の吸気通路3を形成する吸気管部25を介して吸気ポート11内に吸入された吸入空気と、吸気ポートインジェクタ23の噴口から噴射された燃料とが吸気ポート11内で混合されて混合気となり、吸気カム27によって所定のタイミングで開閉作動される吸気弁29を介して、ピストン31とシリンダヘッド1とシリンダ33との間に形成される燃焼室35内へ供給される。
そして、所定のタイミングで点火プラグ37を点火させて燃焼させるようになっている。燃焼後の排ガスは、排気カム39によって所定のタイミングで開閉作動される排気弁41を介して排気通路43へ排出されるようになっている。
また、吸気管部25には、吸気量を制御するスロットルバルブ45、吸気レゾネータ47が設けられている。また、図1に示すように、燃料噴射装置を構成する吸気ポートインジェクタ23及び燃料レール24は、インテークマニホールド5の吸気下流端部分に取り付けられている。
図1、2に示す一実施形態によれば、インテークマニホールド5とシリンダヘッド1との間に、インテークマニホールド5及びシリンダヘッド1とは別の部材によって形成された連結部7を介在させてシリンダヘッド1とインテークマニホールド5とを連結し、且つ、連結部7をシリンダヘッド1の熱伝導率より低い熱伝導率を有する材料、例えば、樹脂材料によって構成することで、シリンダヘッド1からインテークマニホールド5への伝熱及び吸気通路3内の吸気への伝熱を抑制して、吸気温度上昇を抑制できる。
なお、吸気断熱及びインテークマニホールド5と連結部7との組付け作業性を考慮すると、インテークマニホールド5の部分も連結部7と同様の樹脂材料で構成されるのが好ましい。
また、連結部7は、吸気下流側の端部の挿入部9が、シリンダヘッド1の嵌合凹部13に挿入されるように構成され、吸気上流側の端部14は、複数の連結部7を連結するように延在する連続フランジ部17に接続される構成であるので、複数の連結部7の上流側端の相互の位置は固定され、挿入部9の相互の位置は自由状態である。
このため、シリンダヘッド1に設けられた複数の嵌合凹部13へ、複数の連結部7が一体に連結された状態で挿入部9を同時に挿入する際に、嵌合凹部13と挿入部9との位置関係のずれを吸収しながらの組付けが可能になる。このため、連結部7のシリンダヘッド1への組付け作業性を向上できる。
すなわち、吸気ポート11が形成されるシリンダヘッド1は、アルミニュウム材料による鋳造製造のため、仕上がり寸法精度においてばらつきが生じやすく挿入部9を組み込む際に、円滑な挿入が行われ難い問題を改善できる。
また、エンジン21の運転時の温度上昇によって挿入部9とシリンダヘッド1の嵌合凹部13との熱膨張率の差による位置関係のずれが生じやすいが、連結部7の端部の挿入部9は相互に自由状態であるため、挿入部9と嵌合凹部13との間には無理な変形力が作用しないようになるため、連結部7とシリンダヘッド1との連結部分におけるシール性及び耐久性が向上する。
また、挿入部9を有する連結部7を、インテークマニホールド5とは別体の部材によって形成するので、挿入部9がインテークマニホールド一体になって形成されるものに比べて、挿入作業の際の挿入部品が、連結部7だけでよいため、シリンダヘッド1への組付け部品の取り扱いが容易になるので、組付け作業性が向上する。
本発明の幾つかの実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造は、図1、2に示す実施形態において、さらに、連結部7の挿入側であって連結部7毎に別々に、嵌合凹部13へ挿入した状態で連結部7をシリンダヘッド1の壁面に取付けるための独立フランジ部(第2フランジ部)49を備えたことを特徴としている。
図2(B)は図1における連結部7が、連続フランジ部17によって複数連結されている状態を上方からの平面視図であり、図2(A)は左側面図であり、図2(C)は右側面図である。
連結部7は、図1に示すように円筒形状に形成されており、図2(B)には、吸気は図面左側から右側に向かって流れる状態を示している。
複数の連結部7の吸気上流側の端部14に接続して延在する連続フランジ部17は、図2(A)のように、長方形の板状部材によって形成され、連続フランジ部17の上流側端面17aにはインマニフランジ部15の当接面15aが図示しないガスケット等を介してボルト51によって締結される。連続フランジ部17には、ボルト51が貫通する貫通穴53が形成されている。また、連続フランジ部17に雌ねじが形成されていてもよい。
一方、複数の連結部7の吸気下流側の端部に形成された挿入部9は、シリンダヘッド1の嵌合凹部13に挿入される部分を形成し、連結部7の先端面からHの距離の部分に独立フランジ部(第2フランジ部)49が形成されている。独立フランジ部49は、円筒形状の外周面から径方向に、それぞれ反対方向に張り出して2箇所形成されている。
独立フランジ部49の下流側端面49aはシリンダヘッド1の壁面1aに図示しないガスケット等を介してボルト55によって締結される。独立フランジ部49には、ボルト55が貫通する貫通穴57が形成されている。シリンダヘッド1側には雌ねじが形成されている。
独立フランジ部49を介して夫々の連結部7は、シリンダヘッド1に取付けられるので、連結部7のシリンダヘッド1への固定が確実になる。
また、独立フランジ部49は連続フランジ部17のように、各連結部7を接続するように設けられていないため、複数の連結部7の挿入部9の相互の位置は自由状態が維持され、図2(B)の矢印Aに示すように、挿入部9は、連続フランジ部17側を固定端側として、自由に変動できる状態になっている。
図1、2に示す実施形態において、シリンダヘッド1へのインテークマニホールド5の組付け手順としては、まず、シリンダヘッド1の複数の嵌合凹部13へ、連続フランジ部17によって一体化された複数の連結部7の挿入部9を挿入して、独立フランジ部49の下流側端面49aをシリンダヘッド1の壁面1aに図示しないガスケット等を介してボルト55によって締結する。その次に、連続フランジ部17の上流側端面17aに、インマニフランジ部15の当接面15aを図示しないガスケット等を介してボルト51によって締結してインテークマニホールド5を、シリンダヘッド1に固定するようになっている。
本発明の幾つかの実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造は、図3、4に示すように、図1、2に示した実施形態において、燃料噴射装置を構成する吸気ポートインジェクタ23及び燃料レール24を連結部63に一体に設けたものである。
即ち、連結部63には、燃料噴射装置の吸気ポートインジェクタ23及び燃料レール24が設けられて、連結部63と吸気ポートインジェクタ23と燃料レール24とが一体化(モジュール化)され、一体化された状態でインテークマニホールド5及びシリンダヘッド1へ装着可能に構成されている。
このように、連結部63と吸気ポートインジェクタ23と燃料レール24とが一体化(モジュール)され、一体化された状態でインテークマニホールド5及びシリンダヘッド1へ装着可能であるので、モジュール単位として取り扱うことができるためエンジン製造ラインにおける簡便な装着を実現できる。従って、吸気ポートインジェクタ23や燃料レール24の組付け性の向上を図ることができる。
本発明の幾つかの実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造は、図3、4に示す実施形態において、さらに、燃料レール24は、連続フランジ部17の延在する方向と同方向に延在して設けられている。
図3に示すように、連結部63を構成する筒状部材の軸方向長さの略中央部の上壁部にインジェクタ収容部65が形成され、その内部に吸気ポートインジェクタ23のノズル部23aが挿入されて固定される。また、吸気ポートインジェクタ23のハウジング部23bは連結部63の上方に突出してハウジング部23bの先端部において、燃料を各気筒の吸気ポートインジェクタ23に分配する燃料レール24に接続している。
また、燃料レール24は、図4に示すように、吸気流方向に対して直交方向に延びており、且つ、連続フランジ部17が延在する方向と同一方向に延びて設けられている。
燃料レール24は、連結部63がシリンダヘッド1とインテークマニホールド5との間に装着された段階で、図示しないブラケットによってシリンダヘッド1やインテークマニホールド5(または、連結部63)にさらに支持されるようになっている。
かかる実施形態によれば、燃料レール24の延在方向が連続フランジ部17の延在方向と同一であるため、連続フランジ部17による剛性を向上するため、複数の連結部63と吸気ポートインジェクタ23と燃料レール24とが一体化されて形成されるモジュール部品の全体の剛性を高めることができる。
本発明の幾つかの実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造は、図3、4に示す実施形態において、さらに、図4のように上方からの平面視において、燃料レール24が連続フランジ部17より吸気上流側に配置されている。
即ち、図4に符号Lで示すように、平面視において燃料レール24の下流側端部24aが、連続フランジ部17の上流側端面17aを超えて上流側に配置されていることをいう。
燃料レール24が、連続フランジ部17より吸気下流側に配置される場合に比べて、燃料レール24が、連続フランジ部17より吸気上流側に配置される方が、インジェクタ収容部65から燃料レール24への接続までの距離を大きくとることができる。燃料レールはシリンダヘッド1またはインテークマニホールド5の他の部品に固定されているので、連結部63の挿入部9側の変動(図4の矢印A)に対して吸気ポートインジェクタ23のハウジング部23bと燃料レール24との接続部P位置における曲げ変形を低減することができる。これによって、吸気ポートインジェクタ23と燃料レール24との接続部の耐久性が向上する。
本発明の幾つかの実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造は、図5、6に示されるように、図3、4に示す実施形態において、上方からの平面視において、燃料レール24が連続フランジ部17と重なるように配置されている。
即ち、図6に示すように、燃料レール24の平面視における幅M1が、連続フランジ部17の平面視における幅M2と重なるように連結部71、吸気ポートインジェクタ23、及び燃料レール24が配置されている。
平面視における燃料レール24の幅M1と連続フランジ部17の幅M2とが重なるとは、図6のように全て重なる場合だけでなく、一部重なる場合も含む。
図5、6に示す実施形態によれば、平面視において燃料レール24が連続フランジ部17と重なるように配置されるので、連続フランジ部17と燃料レール24とが共同して連結部71の上流側端部の剛性を高めることができる。
さらに、連結部71から燃料レール24がはみ出す量を抑えることで、吸気ポートインジェクタ23と燃料レール24とが一体化したモジュール部品としての大型化を抑えてコンパクト化を図ることができる。
本発明の幾つかの実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造は、図1から図6に示す実施形態において、さらに、連結部7、63、71の挿入部9の外周部にはシールリング73、例えば、Oリングが装着されている。
このような構成によれば、シールリング73によって、吸気ポート11内と大気との間のシール性が確保されるとともに、シールリング73の変形によって、嵌合凹部13と連結部7、63、71との組付け時の位置関係のずれを吸収することができるため、組付け性を向上できる。
本発明の一実施形態によれば、インテークマニホールドのシリンダヘッドへの挿入部分をシリンダヘッドの熱伝導率より低い樹脂材料からなる別部材で構成して、吸気断熱を達成するとともに、さらに、別部材からなる複数の連結部の各々の上流側端部は連続フランジ部で連結し下流側端部は相互に自由状態にすることによって、複数の連結部のシリンダヘッドへの組付け性を向上できるので、内燃機関の吸気通路構造への適用に有効である。
1 シリンダヘッド
3 吸気通路
5 インテークマニホールド
7、63、71 連結部
9 挿入部
11 吸気ポート
13 嵌合凹部
15 インマニフランジ部
17 連続フランジ部(第1フランジ部)
21 エンジン(内燃機関)
23 吸気ポートインジェクタ
24 燃料レール
49 独立フランジ部(第2フランジ部)
51、55 ボルト
73 シールリング

Claims (7)

  1. シリンダヘッドに連結され吸気通路を形成するインテークマニホールドと、
    該インテークマニホールドとは別体に形成され、前記インテークマニホールドと前記シリンダヘッドとの間に設けられ、シリンダヘッドの熱伝導率より低い熱伝導率を有する材料からなる連結部と、
    該連結部の吸気下流側の端部に形成された挿入部と、
    該挿入部が挿入されるとともに、前記シリンダヘッドの外面に開口し吸気ポートに連通される嵌合凹部と、
    複数の前記連結部の各々の吸気上流側の端部を連結するように延在して形成され、前記インテークマニホールドの複数の吸気通路の各々の下流側端部に形成されたフランジが締結する第1フランジ部と、を備えたことを特徴とする内燃機関の吸気通路構造。
  2. 前記連結部の前記挿入部の側であって連結部毎に形成され、前記嵌合凹部へ挿入された前記連結部をシリンダヘッドの壁面に取付けるための第2フランジ部を有したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気通路構造。
  3. 前記連結部には、燃料噴射装置の吸気ポートインジェクタ及び燃料レールが設けられて、連結部と吸気ポートインジェクタと燃料レールとが一体化され、一体化された状態で前記インテークマニホールド及び前記シリンダヘッドの間に装着可能に構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の吸気通路構造。
  4. 前記燃料レールは、前記第1フランジ部の延在する方向と同方向に延在して設けられることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の吸気通路構造。
  5. 平面視において前記燃料レールが前記第1フランジ部より吸気上流側に配置されることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の吸気通路構造。
  6. 平面視において前記燃料レールが前記第1フランジ部と重なるように配置されることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の吸気通路構造。
  7. 前記連結部の挿入側の外周部にシールリングが装着されることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の内燃機関の吸気通路構造。
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