JP6005379B2 - エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダヘッド上に燃料管が配置されたエンジンに関する。
従来から、自動車や船舶等に搭載されるエンジンにおいて、吸気バルブ又は排気バルブを覆うバルブカバー(シリンダヘッドカバー)を備えた構成が知られている。また、この種のエンジンでは、このバルブカバー上に、燃料を供給するための燃料管が配置されることがある。特許文献1は、この種のエンジンを開示する。
特許文献1のエンジンは、コモンレール式の燃料噴射機構を備えたディーゼルエンジンを開示する。コモンレール式の燃料噴射機構は、コモンレールと、高圧管(燃料管)と、インジェクタと、を主要な構成として備える。コモンレールは、バルブカバー上に配置され、燃料タンクから供給された燃料を高圧で蓄える。高圧管は、バルブカバー上に配置され、コモンレールとインジェクタとを接続する。インジェクタは、シリンダ毎に配置され、電子制御装置からの指示を受けて燃料を噴射する。
また、船舶に搭載されるエンジンでは、エンジンの上端に乗ってメンテナンス作業を行うため、当該上端部分にカバー(トップカバー)が配置されることがある。特許文献2は、このトップカバーを備えた構成のエンジンを開示する。なお、特許文献2において、トップカバーの内側には、コモンレールが配置されている。
特開2005−30346号公報 特開2010−59807号公報
ところで、ディーゼルエンジンの燃料噴射機構では、燃料が漏れないように例えばコモンレールと高圧管との接続部分をシールしている。しかし、使用環境等によっては、この接続部分が弛んだり、燃料管等が損傷したりして、万が一にも燃料が漏れてしまうおそれがある。燃料が漏れた場合、高圧管では燃料が高圧で蓄えられているので、燃料は勢い良く飛散するおそれがある。
従って、従来は、エンジンの高温部分(排気ガスが通る部分等)であって、燃料が掛かる可能性が少しでもある箇所を断熱材等で覆う必要があった。また、断熱材で覆うことに代えて又は加えて、高圧管を2重構造にして燃料が確実に漏れないようにすることもあった。
しかし、断熱材で覆う等の構成は、部品点数が増えるとともに、組立工程も複雑になってしまう。特に、複数のシリンダを備えるエンジンでは、高圧管の長さが長くなるので、燃料が飛散する可能性がある範囲が広い。また、高圧管(燃料管)はシリンダ毎に配置されるので、複数のシリンダを備えるエンジンでは、多数の高圧管を2重構造にしなければならない。従って、エンジンのシリンダ数が増えるに従って、コストの増加、形成の困難化、及び組立工程の複雑化に繋がってしまう。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、高圧管の損傷時等に燃料が高温部分に掛からないようにする構成を、低コストかつシンプルな構成で実現したエンジンを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成のエンジンが提供される。即ち、このエンジンは、排気マニホールドと、バルブカバーと、板状カバーと、燃料管と、第1過給機及び第2過給機と、を備える。前記排気マニホールドは、複数のシリンダから排出された排気ガスをまとめる。前記バルブカバーは、前記シリンダへの吸気又は排気を行う複数のバルブをまとめて覆う。前記板状カバーは、前記バルブカバーを覆う。前記燃料管は、前記バルブカバーと前記板状カバーとの間の空間に配置され、燃料が流れる。第1過給機及び第2過給機は、それぞれ、前記排気マニホールドから排出された排気ガスを利用して回転するタービンを有する。前記板状カバーには、前記燃料管から飛散した燃料を受け止める第1仕切り部が形成されており、当該第1仕切り部は、前記第2過給機が配置される側かつ前記排気マニホールドから排出された直後の排気ガスが通る側と、前記燃料管が配置される側と、を仕切るように、かつ、前記バルブカバー側に延びるように形成されている。前記バルブカバーには、前記燃料管から飛散した燃料を受け止める第2仕切り部が形成されており、当該第2仕切り部は、前記第2過給機が配置される側かつ前記排気マニホールドから排出された直後の排気ガスが通る側と、前記燃料管が配置される側と、を仕切るように、かつ、前記板状カバー側に延びるように形成されている。前記燃料管側から、前記排気マニホールドから排出された直後の排気ガスが通る側へ向かう方向を装置幅方向としたときに、前記第1仕切り部及び前記第2仕切り部は、前記装置幅方向における位置が異なるとともに、当該装置幅方向で見たときに互いに重なるように配置されている。
なお、上記のエンジンにおいて、前記第1仕切り部及び前記第2仕切り部は、以下の構成を備えていても良い。即ち、前記第1仕切り部は、前記第2仕切り部よりも、前記燃料管側に配置されている。
これにより、仮に燃料管から燃料が漏れた場合であっても、排気ガスが通る部分(即ちエンジンの高温部分)に燃料が掛かることを防止できる。従って、燃料の漏れを防ぐために燃料管を2重構造にする必要がなくなる他、表面温度を低下させるために排気管等を断熱材で覆う構成等も省略できる。また、板状カバーに第1仕切り部を形成することで、第1仕切り部を支持するための部材を特別に設ける必要がない。以上により、低コストかつシンプルな構成で上記の課題を解決できる。
前記のエンジンにおいては、前記第1仕切り部は、前記板状カバーのクランク軸方向の一端から他端まで形成されていることが好ましい。
これにより、燃料管がクランク軸方向に長く配置されている場合であっても、エンジンの高温部分に燃料が掛かることを防止できる。
前記のエンジンにおいては、前記第1仕切り部は、前記板状カバーと一体的に成形されており、当該板状カバーから垂直に突出する板状の部分であることが好ましい。
これにより、第1仕切り部と板状カバーとを一体成形することで、部品点数の削減及び組立作業の簡素化を実現できる。また、第1仕切り部を板状にすることで、当該第1仕切り部が占めるスペースを抑えつつ、本発明の効果を実現できる。
本発明の一実施形態に係る舶用エンジンの斜視図。 舶用エンジンの平面図。 舶用エンジンの正面図。 バルブカバーの周囲の部材を示す斜視図。 バルブカバー及びトップカバーの間の空間を示す断面図。 バルブカバー及びトップカバーの形状を示す斜視図。 給気系の機器の位置関係を示す斜視図。 バルブカバー及びトップカバーの別の構成を示す断面図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。初めに、図1から図4までを参照して、舶用エンジン1の全体的な構成を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る舶用エンジン1の斜視図である。図2は、舶用エンジン1の平面図である。図3は、舶用エンジン1の正面図である。図4は、バルブカバー41の周囲の部材を示す斜視図である。
なお、以下の説明において、図1に示すように、舶用エンジン(エンジン)1の上下方向を高さ方向と称し、舶用エンジン1のクランクシャフト61(図2を参照)の長手方向をクランク軸方向と称し、高さ方向及びクランク軸方向の何れとも直交する方向を装置幅方向と称する。また、高さ方向のうち図1の上側(後述のトップカバー10が配置される側)を上側とする。
本実施形態の舶用エンジン1は、プレジャーボート等の船舶に搭載されるインボードタイプのディーゼルエンジンである。また、この舶用エンジン1には、二段過給システムが採用されている。
舶用エンジン1は、図1等に示すように、トップカバー(板状カバー)10を備えている。トップカバー10は、平板状に構成されており、厚み方向が前記高さ方向と一致するように配置されている。なお、トップカバー10は、平板状に限られず、少なくとも一部に折曲げ(又は湾曲)が形成された構成であっても良い。このトップカバー10の下側には、バルブカバー及びシリンダブロック等が配置されている。
舶用エンジン1は、二段過給システムとして、第1過給機22と、第1インタークーラ23と、第2過給機24と、第2インタークーラ25と、それらを接続する給気管21a〜21dと、を備えている。
第1過給機22は、ハウジングの内部に、タービンとコンプレッサを備えている。タービンは、排気ガスを利用して回転するように構成されている。コンプレッサは、タービンと同じシャフトに接続されており、タービンの回転に伴って回転する。第1過給機22は、コンプレッサが回転することにより、空気を圧縮して強制的に給気を行うことができる。この構成により、排気ガスを利用してシリンダに供給する空気の流量を増加させることができるので、舶用エンジン1の出力を上げることができる。なお、第1過給機22によって吸気されることにより、空気が急速に圧縮されるため、当該空気は高温となる。この高温の空気は、給気管21aを介して第1インタークーラ23へ送出される。
第1インタークーラ23のハウジングの内部には、海水が流れる冷却管が複数配置されている。第1過給機22から送出された空気は、この冷却管の周囲を流れるように構成されている。この構成により、第1インタークーラ23は、第1過給機22から送出された空気を海水との熱交換によって冷却することができる。第1インタークーラ23によって冷却された空気は、給気管21bを介して第2過給機24へ送出される。
第2過給機24は、第1過給機22と同等の構成であり、排気ガスを利用して、第1インタークーラ23から送出された空気を圧縮することができる。この圧縮された空気は、上記と同様に高温となる。そして、この高温の空気は、給気管21cを介して第2インタークーラ25へ送出される。
第2インタークーラ25は、第1インタークーラ23と同等の構成であり、第2過給機24から送出された空気を海水との熱交換によって冷却する。第2インタークーラ25によって冷却された空気は、給気管21dを介して、給気マニホールド28へ送出される。
前記トップカバー10の内側のシリンダヘッドには、コモンレール式の燃料噴射機構が配置されている。舶用エンジン1は、シリンダへ供給された圧縮空気を更に圧縮した後に、この燃料噴射機構によって燃料を噴射することで、ピストンを上下に駆動する。これにより、舶用エンジン1は、動力を発生させることができる。なお、燃料噴射機構の詳細については後述する。
フライホイールハウジング62は、クランク軸方向の第1過給機22側の端部に配置されている。フライホイールハウジング62内のフライホイールには、図略のクラッチ等を介してトランスミッション71が連結される。このトランスミッション71には、船舶の推進装置等が連結される。これにより、舶用エンジン1の出力を推進装置等に伝達したり遮断したりすることができる。
オイルパン63は、高さ方向においてトップカバー10と反対側の面(底面)に配置されている。オイルパン63は、エンジン内部(シリンダ等の主運動系の部品等)へ供給されるエンジンオイルを溜めておくための部材である。オイルパン63に溜められているエンジンオイルは、図略のオイルポンプによって、エンジン内部へ送出される。
オイルポンプによって送出されたエンジンオイルは、オイルフィルタ26を通過する。これにより、エンジンオイルに含まれる金属粉やゴミ等を取り除くことができる。本実施形態では、オイルフィルタ26は、2つのフィルタ(フルフローフィルタ及びバイパスフィルタ)を備えている。
オイルポンプによって送出されたエンジンオイルは、オイルフィルタ26を通過する。これにより、エンジンオイルに含まれる金属粉やゴミ等を取り除くことができる。本実施形態では、オイルフィルタ26は、2つのフィルタ(フルフローフィルタ及びバイパスフィルタ)を備えている。また、オイルフィルタ26は、舶用エンジン1のクランク軸方向の端部(第1過給機22が配置される側の反対側の端部)近傍に配置されている。
また、図4に示すように、装置幅方向の第2過給機24側の端部には、排気マニホールド45が配置されている。排気マニホールド45は、複数(本実施形態では6つ)のシリンダから排出された排気ガスをまとめて、1又は複数(本実施形態では3つ)の排気口46から送出する。これらの排気口46には、第2過給機24やEGR管等が接続される。
第2過給機24へ送出された排気ガスは、上述のように当該過給機のタービンを回転させるために用いられる。そして、第2過給機24を通過した排気ガスは、第1過給機22のタービンを回転させるために用いられた後に排出される。
EGR管へ送出された排気ガスは、給気管21d等を介して再びシリンダへ供給される。この構成により、排気ガスの窒素酸化物を低減させたり燃費を向上させたりすることができる。
次に、図4から図6を参照して、シリンダヘッド近傍、特に燃料噴射機構、バルブカバー41及びトップカバー10の詳細について説明する。図5は、バルブカバー41及びトップカバー10の間の空間を示す断面図である。図6は、バルブカバー41及びトップカバー10の形状を示す斜視図である。
舶用エンジン1は、図4及び図5に示すように燃料噴射機構として、コモンレール31と、接続部32と、燃料供給管(燃料管)33と、燃料還流管(燃料管)34と、インジェクタ35と、を備える。なお、図5では、図面を分かり易くするために燃料還流管34を省略している。
コモンレール31は、金属製又は他の素材から構成される管状の部材であり、その長手方向がクランク軸方向と一致するように、バルブカバー41の上方に配置される。コモンレール31には、燃料タンクから高圧ポンプ等によって高圧の燃料が供給される。また、コモンレール31は、シリンダと同数(本実施形態では6つ)の接続部32を有している。この接続部32には、それぞれ燃料供給管33が接続されている。
インジェクタ35は、シリンダ毎に配置されている。インジェクタ35は、燃料供給管33及び接続部32を介して、コモンレール31と接続されている。インジェクタ35は、図略の電子制御装置からの指示を受けて、燃料を噴射する。この構成により、適切なタイミングでそれぞれのシリンダに燃料を噴射することができる。
また、燃料噴射機構は、コモンレール31の一端部と他端部とを接続する1本の燃料還流管34を備えている。燃料還流管34は、全てのインジェクタ35を囲むようにループ状に配設されている。インジェクタ35は、供給された燃料のうち余剰な部分を、この燃料還流管34を介して、コモンレール31又は燃料タンクまで戻す。
次に、バルブカバー41について説明する。バルブカバー41は、シリンダの上方(吸気バルブ又は排気バルブの上方)に配置されるカバーである。バルブカバー41には、インジェクタ35を取り付けるための孔や、バルブカバー41をシリンダブロック等に固定するための孔が形成される。また、バルブカバー41には、仕切り部42が形成される。
仕切り部42は、図5及び図6(a)に示すように、バルブカバー41からトップカバー10側(上側)へ延びるように形成された板状の部分である。仕切り部42は、バルブカバー41の長手方向(クランク軸方向)の一端部から他端部にわたって形成されている。
仕切り部42は、装置幅方向において、中央よりも第2過給機24側(排気マニホールド45側)に配置されている。更に言えば、仕切り部42は、第2過給機24が配置される側(排気マニホールド45から排出された直後の排気ガスが通る側)と、燃料供給管33が配置される側と、を仕切るように配置されている。
仕切り部42は、図5に示すように、バルブカバー41とトップカバー10との間の距離(カバー間距離)の半分以上を占める高さを有する。ここで、カバー間距離とは、仕切り部42が形成される位置からトップカバー10まで垂直に測った距離を示すものとする(図5を参照)。また、この仕切り部42は、鋳造等の方法によってバルブカバー41と一体的に成形されている。なお、仕切り部42はバルブカバー41と一体的に成形されてなくても良い。例えば、溶接やネジ等によってバルブカバー41に仕切り部42が取り付けられていても良い。
次に、トップカバー10について説明する。トップカバー10は、前述のように、バルブカバー41を覆うように配置される板状のカバーである。図5及び図6(b)に示すように、トップカバー10には、バルブカバー41側(下側)へ延びるように形成された板状の部分である仕切り部11が形成されている。
仕切り部11は、トップカバー10の長手方向(クランク軸方向)の一端部から他端部にわたって形成されている。また、仕切り部11は、装置幅方向において、中央よりも第2過給機24側(排気マニホールド45側)に配置されている。更に言えば、仕切り部11は、第2過給機24が配置される側(排気マニホールド45から排出された直後の排気ガスが通る側)と、燃料供給管33が配置される側と、を仕切るように配置されている。また、この仕切り部11は、鋳造等の方法によってトップカバー10と一体的に形成されている。なお、仕切り部11はトップカバー10と一体的に成形されてなくても良い。例えば、溶接やネジ等によってトップカバー10に仕切り部11が取り付けられていても良い。
この2つの仕切り部11,42は、装置幅方向で見たときに、互いに重なるように配置されている。また、仕切り部11は、仕切り部42の近傍であって、仕切り部42よりも燃料供給管33側に配置されている。
次に、仕切り部11,42を備える効果について図5を参照して説明する。
本実施形態の燃料噴射機構では、コモンレール31と燃料供給管33との間から燃料が漏れないように接続部32を構成している。しかし、使用環境等によっては、接続が弛んだり、燃料供給管33又は燃料還流管34が損傷したりして、燃料が漏れてしまうことが考えられる。
また、排気マニホールド45から排出された直後の排気ガスは非常に高温である。従って、排気口46の近傍や、その排気ガスが流れる第2過給機24等は、非常に高温となる(以下、高温部分と称する)。従って、燃料が漏れて飛散した場合、燃料が高温部分に掛かることを防止する必要がある。本実施形態では、上記仕切り部11,42によって、燃料が高温部分に掛かることを防止している。
例えば、接続部32から燃料が漏れた場合、燃料は高圧なので、勢い良く飛散する。しかし、飛散した燃料の一部が第2過給機24側へ向かった場合であっても、仕切り部11,42によってこの燃料を受け止めることができる。従って、燃料が高温部分に掛かることを防止できる。
ここで、仮に、仕切り部42が仕切り部11よりも燃料供給管33側に配置されていた場合、燃料がトップカバー10に沿うように飛散すると、当該燃料は、仕切り部11と仕切り部42の隙間を流れてエンジンの高温側に達してしまう可能性がある。この点、本実施形態では、上述のように、仕切り部11は、仕切り部42よりも燃料供給管33側に配置されている。従って、トップカバー10に沿うように飛散した燃料であっても確実に受け止めることができる。
また、上述のように、仕切り部11,42は、装置幅方向で見たときに互いに重なるように、かつ一方が他方の近傍に配置されている。従って、飛散した燃料が高温部分に掛かることを一層確実に防止することができる。
以上に示したように、舶用エンジン1は、排気マニホールド45と、バルブカバー41と、トップカバー10と、燃料供給管33(又は燃料還流管34)と、を備える。排気マニホールド45は、複数のシリンダから排出された排気ガスをまとめる。バルブカバー41は、吸気バルブ又は排気バルブをまとめて覆うカバーである。燃料供給管33は、バルブカバー41の外側に配置され、燃料が流れる。トップカバー10には、排気マニホールド45から排出された直後の排気ガスが通る側と、燃料供給管33が配置される側と、を仕切るように配置される仕切り部11が形成される。
これにより、仮に燃料供給管33から燃料が漏れた場合であっても、排気ガスが通る部分(即ちエンジンの高温部分、第2過給機24等)に燃料が掛かることを防止できる。従って、燃料の漏れを防ぐために燃料供給管33を2重構造にする必要がなくなる他、表面温度を低下させるために排気管等を断熱材で覆う構成等も省略できる。従って、部品点数の削減及び組立作業の簡素化を実現できる。
また、図8(a)に示す変形例の舶用エンジン1において、仕切り部11は、カバー間距離の半分以上を占める高さを有する。
これにより、燃料供給管33から飛散した燃料を仕切り部11によって受け止め易くなるので、排気ガスが通る部分に燃料が掛かることを一層確実に防止することができる。
また、本実施形態の舶用エンジン1において、仕切り部11は、トップカバー10のクランク軸方向の一端から他端まで形成されている。
これにより、本実施形態のようにコモンレール31や燃料供給管33がクランク軸方向に長く配置されている場合であっても、燃料が第2過給機24等に掛かることを防止できる。
また、本実施形態の舶用エンジン1において、仕切り部11は、トップカバー10と一体的に成形されており、当該トップカバー10から突出する板状の部分である。
これにより、仕切り部11とトップカバー10とを一体成形することで、部品点数の削減及び組立作業の簡素化を実現できる。また、仕切り部11を板状にすることで、当該仕切り部が占めるスペースを抑えつつ第2過給機24等に燃料が掛かることを防止できる。
次に、本実施形態の二段過給システムを構成する機器及びオイルフィルタ26の配置について様々な観点から説明する。なお、以下の説明では、二段過給システムを構成する機器(第1過給機22、第1インタークーラ23、第2過給機24、及び第2インタークーラ25)及びオイルフィルタ26をまとめて「過給機等」と称することがある。
初めに、平面図(図2)を参照して、過給機等の平面図における配置について説明する。なお、前述のようにトップカバー10の厚み方向と高さ方向とは一致するので、本実施形態において平面図は、「トップカバー10の厚み方向で見た図」と称することもできる。
第1過給機22は、舶用エンジン1のクランク軸方向の一端部に配置されている。第1インタークーラ23、第2過給機24、第2インタークーラ25は、全て舶用エンジン1の装置幅方向の一端部に配置されている。そして、これらの3つの機器は、第1インタークーラ23が第1過給機22に近くなるように、クランク軸方向に並べて配置されている。オイルフィルタ26は、舶用エンジン1のクランク軸方向の他端部(トランスミッション71側と反対側の端部)に配置されている。
また、本実施形態の過給機等は、全て、互いに重ならないように配置されている。これにより、トップカバー10に乗ってメンテナンスを行う作業者にとって、他の機器を取り外すことなくメンテナンスが可能であるため、作業性が良好なレイアウトが実現されている。
次に、正面図(図3)を参照して、過給機等の高さ方向の位置について説明する。本実施形態では、トップカバー10の上面が舶用エンジン1の上面の一部を構成している。また、オイルパン63の下面が舶用エンジン1の下面の一部を構成している。従って、オイルパン63の下面からトップカバー10の上面までの長さを舶用エンジン1の高さと言うことができる。以下では、図3に示すように、この舶用エンジン1の高さの半分を「基準高さ」と称する。
このとき、過給機等は、全て、この基準高さよりも上側(トップカバー10側)に配置される。より詳細には、過給機等の上端だけでなく、その中心部及び下端も基準高さよりも上側に配置されている。また、第1過給機22、第1インタークーラ23、及び第2インタークーラ25の上面は、舶用エンジン1の上面と略一致するように配置されている。
この構成により、過給機等が舶用エンジン1の上部に位置しているので、トップカバー10に乗ってメンテナンスを行う作業者にとって、当該過給機等にアクセスし易い(作業性が良好な)レイアウトが実現されている。
次に、給気系の機器の位置関係を示す斜視図(図7)を参照して、給気管21a〜21dの長さを比較する。
ここで、給気管21aの長さとは、第1過給機22から第1インタークーラ23までの空気の経路の長さであり、他の給気管についても同様である。そのため、本実施形態では、給気管の長さを比較することで、シリンダへ供給される空気の経路の長さを比較することができる。
本実施形態では、「給気管21aの長さ<給気管21bの長さ」が成立するとともに「給気管21cの長さ<給気管21dの長さ」が成立する。
この構成により、高温の空気が通る給気管21a及び給気管21cを比較的短くすることができる。従って、給気管全体のうち断熱材等で覆う必要がある部分を短くできるので、コストを低減することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
なお、上記実施形態では、仕切り部11と仕切り部42とを併用する構成であるが、仕切り部11のみが形成される構成(図8(a)を参照)であっても、仕切り部42のみが形成される構成(図8(b)を参照)であっても、本発明の効果を発揮させることができる。また、上記実施形態は、2つの仕切り部を併用する構成なので仕切り部11の長さを短くしたが、仕切り部42を形成しない場合は、仕切り部11を長くすることが好ましい。図8(a)における仕切り部11の長さは、前記カバー間距離の半分以上である。
舶用エンジン1を構成する部品の形状及びレイアウトは例示であり、適宜変更することができる。例えば、シリンダ数、過給機及びインタークーラの配置等は、要求されるサイズや仕様等に応じて変更することができる。
燃料噴射機構は、電子制御式に限られず、並べられた噴射ポンプをカム等で駆動させる機械式であっても良い。また、燃料噴射機構もコモンレール式に限られない。
上記では、仕切り部11,42は板状であるが、飛散した燃料を受け止めることが可能であれば、適宜の形状とすることができる。また、仕切り部11,42は、燃料供給管33及び燃料還流管34と、エンジンの高温部と、を仕切るように配置される限り、形成される位置を変更することができる。
本発明を適用する対象は、舶用の主機又は補機のどちらであっても良い。また、船舶に限られず、自動車用又は作業車用のエンジンであっても良い。
1 舶用エンジン(エンジン)
10 トップカバー(板状カバー)
11 仕切り部(第1仕切り部)
21a〜21d 給気管
22 第1過給機
23 第1インタークーラ
24 第2過給機
25 第2インタークーラ
31 コモンレール
32 接続部
33 燃料供給管(燃料管)
34 燃料還流管(燃料管)
35 インジェクタ
41 バルブカバー
42 仕切り部(第2仕切り部)

Claims (4)

  1. 複数のシリンダから排出された排気ガスをまとめる排気マニホールドと、
    前記シリンダへの吸気又は排気を行う複数のバルブをまとめて覆うバルブカバーと、
    前記バルブカバーを覆う板状カバーと、
    前記バルブカバーと前記板状カバーとの間の空間に配置され、燃料が流れる燃料管と、
    前記排気マニホールドから排出された排気ガスを利用して回転するタービンをそれぞれ有する第1過給機及び第2過給機と、
    を備え、
    前記板状カバーには、前記燃料管から飛散した燃料を受け止める第1仕切り部が形成されており、当該第1仕切り部は、前記第2過給機が配置される側かつ前記排気マニホールドから排出された直後の排気ガスが通る側と、前記燃料管が配置される側と、を仕切るように、かつ、前記バルブカバー側に延びるように形成されており、
    前記バルブカバーには、前記燃料管から飛散した燃料を受け止める第2仕切り部が形成されており、当該第2仕切り部は、前記第2過給機が配置される側かつ前記排気マニホールドから排出された直後の排気ガスが通る側と、前記燃料管が配置される側と、を仕切るように、かつ、前記板状カバー側に延びるように形成されており、
    前記燃料管側から、前記第2過給機が配置される側かつ前記排気マニホールドから排出された直後の排気ガスが通る側へ向かう方向を装置幅方向としたときに、前記第1仕切り部及び前記第2仕切り部は、前記装置幅方向における位置が異なるとともに、当該装置幅方向で見たときに互いに重なるように配置されていることを特徴とするエンジン。
  2. 複数のシリンダから排出された排気ガスをまとめる排気マニホールドと、
    前記シリンダへの吸気又は排気を行う複数のバルブをまとめて覆うバルブカバーと、
    前記バルブカバーを覆う板状カバーと、
    前記バルブカバーと前記板状カバーとの間の空間に配置され、燃料が流れる燃料管と、
    前記排気マニホールドから排出された排気ガスを利用して回転するタービンをそれぞれ有する第1過給機及び第2過給機と、
    を備え、
    前記板状カバーには、前記燃料管から飛散した燃料を受け止める第1仕切り部が形成されており、当該第1仕切り部は、前記第2過給機が配置される側かつ前記排気マニホールドから排出された直後の排気ガスが通る側と、前記燃料管が配置される側と、を仕切るように、かつ、前記バルブカバー側に延びるように形成されており、
    前記バルブカバーには、前記燃料管から飛散した燃料を受け止める第2仕切り部が形成されており、当該第2仕切り部は、前記第2過給機が配置される側かつ前記排気マニホールドから排出された直後の排気ガスが通る側と、前記燃料管が配置される側と、を仕切るように、かつ、前記板状カバー側に延びるように形成されており、
    前記第1仕切り部は、前記第2仕切り部よりも、前記燃料管側に配置されていることを特徴とするエンジン。
  3. 請求項1又は2に記載のエンジンであって、
    前記第1仕切り部は、前記板状カバーのクランク軸方向の一端から他端まで形成されていることを特徴とするエンジン。
  4. 請求項1からまでの何れか一項に記載のエンジンであって、
    前記第1仕切り部は、前記板状カバーと一体的に成形されており、当該板状カバーから垂直に突出する板状の部分であることを特徴とするエンジン。
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