JP2698332B2 - ボール弁の弁座 - Google Patents

ボール弁の弁座

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JP2698332B2
JP2698332B2 JP16974895A JP16974895A JP2698332B2 JP 2698332 B2 JP2698332 B2 JP 2698332B2 JP 16974895 A JP16974895 A JP 16974895A JP 16974895 A JP16974895 A JP 16974895A JP 2698332 B2 JP2698332 B2 JP 2698332B2
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JP
Japan
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ball
valve
valve seat
seat
ring
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JP16974895A
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Inventor
武則 島田
Original Assignee
共榮バルブ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボールの回転に伴い
流路を開閉するボール弁用の弁座に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より使用されているボール弁の一例
を図3に示す。図示のように、流路50が形成された弁
箱51内には貫通孔52を有するボール53が設けられ
ている。このボール53には弁箱51を貫通する弁棒5
4の一端部が係合しており、弁棒54の他端部に取り付
けられたレバー55を操作してボール53を回転させる
ことにより、流路50は開閉される。
【0003】ボール53の上流側及び下流側には、それ
ぞれ合成樹脂から成る円環状の弁座56、56が設けら
れている。各弁座56の内周には、ボール53の表面に
当接するシール面57が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ボール
53の表面には若干歪みや凹凸があり、弁座56は低温
下では弾力性が低下するため、上記のような弁座56を
備えたボール弁を低温下で使用する場合、ボール53の
回転に伴って弁座56とボール53との間に隙間が生
じ、この隙間から流体が漏れることがあった。
【0005】そこで、この発明は、低温下でも流路を完
全閉止できるボール弁の弁座を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、円環状のシート体の内周に、ボール表
面に当接可能なシール面を形成したボール弁の弁座にお
いて、前記シート体のボールに対向する側面に環状溝を
設け、その環状溝にボールよりも線膨張係数の大きいリ
ングを挿入した構成を採用したのである。
【0007】なお、前記シート体とリングの間に微小な
隙間を設けると効果的である。
【0008】
【作用】上記の構成から成る弁座を備えたボール弁を低
温下で使用した場合、リングが収縮し、シート体を介し
てボールを締めつけるので、シール面がボールに密着す
る。
【0009】また、シート体とリングの間に微小な隙間
を設けた弁座では、ボールの回転に伴って、ボール表面
の凹凸に対応するようにシート体が撓み、ボールに対す
るシール面の密着度が維持される。
【0010】
【実施例】図1及び図2に、この発明に係る弁座Vを使
用したボール弁を示す。図示のように、弁箱1は、ボー
ル収納室2を有する箱本体3を一対のフランジ体4で挟
持した構成とされており、箱本体3及び両フランジ体4
には、ボール収納室2を介して互いに連通する流路5が
形成されている。ボール収納室2には、貫通孔6を有す
るボール7が収納されている。このボール7には弁箱1
を貫通する弁棒8の一端部が係合しており、弁棒8の他
端部に取り付けられたレバー9を操作してボール7を回
転させることにより、流路5は開閉される。
【0011】ボール7の上流側には、合成樹脂から成る
円環状の弁座10が設けられ、弁座10の内周にはボー
ル7の表面に当接可能なシール面11が形成されてい
る。弁座10と弁箱1の間には、弁座10を下流側へ押
圧するばね12が設けられている。このばね12の作用
により、流路5内の流体の圧力が低く、流体によるボー
ル7の下流側への押圧力が小さい場合でも、シール面1
1にボール7を密着させることができる。ばね12とし
ては、図示のようなコイルばねのほか、皿ばねを使用し
てもよい。
【0012】ボール7の下流側には弁座Vが設けられて
いる。弁座Vは合成樹脂から成る円環状のシート体20
の内周に、ボール7の表面に当接可能なシール面21を
形成し、シート体20の外周に鍔22を設け、シート体
20のボール7に対向する側面に環状溝23を形成し、
その環状溝23にシート体20よりも線膨張係数の大き
いアルミ合金等から成るリング24をシート体20との
間に微小な隙間をもたせて挿入した構成となっている。
弁座Vとフランジ体4の間には、箱本体3の端部にねじ
込むことにより鍔22を箱本体3に形成された段部13
に密着させる押圧部材14が設けられ、鍔22の周囲か
らの流体の漏れを阻止している。
【0013】上記のようなボール弁を低温下で使用した
場合、リング24が収縮してシート体20を締めつけ、
ボール7にシール面21が密着する。
【0014】また、シート体20とリング24の間に隙
間を設けたので、シート体20の弾力性が低下しても、
ボール7の回転に伴って、ボール7表面の凹凸に対応す
るようにシート体20が撓み、かつ、シート体20とリ
ング24の間に入り込む流体の圧力によりシール面21
をボール7に押しつける力が作用し、ボール7へのシー
ル面21の密着度が維持される。
【0015】さらに、シート体20の変形量はリング2
4と押圧部材14により制限されているので、流体の圧
力が高い場合でも、シート体20が大きく変形すること
はなく、優れた閉止性能を得ることができる。
【0016】また、ボール7との摩擦によりシート体2
0が摩耗しても、ボール7に対するシール面21の押圧
力は低下せず、閉止性能が維持される。
【0017】
【効果】この発明の弁座では、以上のように、シート体
のボールに対向する側面に環状溝を形成し、その環状溝
にボールよりも線膨張係数の大きいリングを挿入したの
で、上記弁座を備えたボール弁を低温下で使用した場
合、リングが収縮してシート体を締めつけ、ボール表面
にシール面が密着する。
【0018】また、シート体とリングの間に微小な隙間
を設けた弁座では、ボールの回転に伴って、ボール表面
の凹凸に対応するようにシート体が撓み、ボールに対す
るシール面の密着度が維持される。
【0019】従って、低温時の流路閉止性能が優れたも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の弁座を備えたボール弁の断面図
【図2】同上の要部拡大図
【図3】従来の弁座を備えたボール弁の断面図
【符号の説明】
V 弁座 7 ボール 20 シート体 21 シール面 23 環状溝 24 リング

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環状のシート体の内周に、ボール表面
    に当接可能なシール面を形成したボール弁の弁座におい
    て、前記シート体のボールに対向する側面に環状溝を設
    け、その環状溝にボールよりも線膨張係数の大きいリン
    グを挿入したことを特徴とするボール弁の弁座。
  2. 【請求項2】 前記シート体とリングの間に微小な隙間
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載のボール弁の
    弁座。
JP16974895A 1995-07-05 1995-07-05 ボール弁の弁座 Expired - Lifetime JP2698332B2 (ja)

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JPH0921468A JPH0921468A (ja) 1997-01-21
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KR100454723B1 (ko) * 2002-07-26 2004-11-06 주식회사서흥금속 초저온 밸브
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