JP2560468Y2 - メタルダイヤフラム弁 - Google Patents

メタルダイヤフラム弁

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JP2560468Y2
JP2560468Y2 JP642392U JP642392U JP2560468Y2 JP 2560468 Y2 JP2560468 Y2 JP 2560468Y2 JP 642392 U JP642392 U JP 642392U JP 642392 U JP642392 U JP 642392U JP 2560468 Y2 JP2560468 Y2 JP 2560468Y2
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JP
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metal diaphragm
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valve seat
valve
contact portion
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JP642392U
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内澤  修
利博 浅倉
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株式会社本山製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば半導体産業にお
いて、超高純度ガスまたは強腐食性ガスなどの流通系に
使用されるメタルダイヤフラム弁に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような流通系に設けられる弁は、
弁箱と一体に金属材料から形成された弁座とメタルダイ
ヤフラムとが直接接触するようにし、かつ流体接触面に
はすべてサブミクロンレベルの鏡面仕上げを施すことが
必要されていたが、上記弁座とメタルダイヤフラムとの
シール特性をさらに向上させるために、本出願人は特願
昭61−258515号をもってその改善策を提案し
た。この提案は、弁駆動部材と連係してメタルダイヤフ
ラムを弁座に対し均等なシール面圧で圧接させるための
手段を具備することを特徴としており、実施例(以下、
従来例という)として図5(A)、(B)および(C)
に示すように、メタルダイヤフラムaと当接する押圧部
材bを弾性変形自在に構成したもの、押圧部材bを閉方
向に付勢するバネ部材cを設けたものおよび、押圧部材
bと連係する自動調芯機構dを備えたものなどが開示さ
れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来例は漸次実用
化されているが、その後の研究によれば上記弾性変形自
在な押圧部材やバネ部材を有するものは、これらの変形
量に限界があり、また上記自動調芯機構が円錐状凹面と
球状凸面との線状当接部を有するものは、作動が不円滑
であるなどの問題点が明らかになった。これらは、いず
れも調芯機能に悪影響を及ぼし、したがって漏洩量にバ
ラツキが多く、安定して良好にシールするためにはより
大きな駆動力を要するなどの難点があった。
【0004】本考案は上述のような問題点を解決するた
めになされたもので、少ない駆動力で良好なシール特性
が得られ、したがって小型な操作部でも駆動可能なメタ
ルダイヤフラム弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、駆動軸と連携
してメタルダイヤフラムを弁座に圧接する押圧部材を設
けたメタルダイヤフラム弁において、上記駆動軸と押圧
部材との間に点状当接部を設け、かつこの点状当接部を
頂とし上記メタルダイヤフラムと弁座との円形状当接部
を底とする円錐面の頂角を40度以上に設定したことを
特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記の構成において、駆動軸と押圧部材との間
に点状当接部を設けることにより調芯性が改善され、か
つこの点状当接部を頂とし上記メタルダイヤフラムと弁
座とが相互に当接する円形状当接部を底とする円錐面の
頂角を40度以上に設定したので、操作部出力の増強を
要せずにシール特性が向上される。
【0007】
【実施例】以下、本考案について、図1および図2に示
す一実施例を参照しながら説明する。
【0008】図1において、メタルダイヤフラム弁の本
体1には、流入路2、流出路3および、これら両流路
2,3の各内端部が底部に開口する凹所4が形成されて
いる。凹所4の底部には、流入路2の開口周縁部に位置
して円環状の弁座5が一体に突設されている。自由状態
において皿状をなすメタルダイヤフラム6は、凹面中央
部が弁座5と接離自在に対向し、周縁部が凹所4の底部
と支持部材7とにより挟持されている。支持部材7の貫
通孔(図2参照)には、一端がメタルダイヤフラム6と
当接する押圧部材8が軸方向所定範囲で変位自在に嵌装
されている。押圧部材8の他端にはボール9が支持され
ている。そして、本体1およびメタルダイヤフラム6は
いずれも耐蝕性金属材料から形成され、かつ流体と接触
する全面にサブミクロンレベルの鏡面仕上げが施されて
いる。
【0009】また、操作部10は、一端が上記凹所4に
ねじ係合するケース11および、一端がケース11の他
端と流体密に連結されるカバー12を備えている。カバ
ー12の他端には給気口13が開設されており、内部に
はピストン14が流体密かつ摺動自在に嵌装されてい
る。ピストン14の軸方向一側(ケース11側)には圧
力室15が形成されており、他側(カバー12側)には
圧縮ばね16が内装されている。ピストン14は、同心
に位置して互いに反対方向に延びるステム17および駆
動軸18を一体に備えている。ステム17および駆動軸
18は、カバー12およびケース11にそれぞれ流体密
かつ摺動自在に嵌装されている。ステム17には給気口
13と圧力室15とを連通する連通孔19が開設されて
いる。駆動軸18には、上記ボール9との当接面が平面
状をなすスペーサ20が支持されている。スペーサ20
の上記当接面は曲率の小さい凹面状であってもよい。
【0010】そして、図2に示すようにボール9とスペ
ーサ20との点状当接部21を頂とし、上記弁座5とメ
タルダイヤフラム6との円形状当接部22を底とする円
錐面23を想定し、その頂角θが40度以上になるよう
に各部が設定されている。次に上記実施例の作用を説明
する。
【0011】上記給気口13から連通孔19を介して圧
力室15に供給される操作用空気の圧力が上昇すると、
ピストン14が圧縮ばね16の圧縮方向に変位される。
これにより駆動軸18、スペーサ20、ボール9および
押圧部材8を介して付与されている閉方向の押圧力が軽
減されるためメタルダイヤフラム6が自己復元力によっ
て弁座5から離間し、流入路2と流出路3とが相互に連
通されることにより弁が開状態になる。
【0012】また、圧力室15における空気圧が低下す
ると、圧縮ばね16の復元力によりピストン14、した
がって駆動軸18が閉方向に移動され、ボール9および
押圧部材8を介してメタルダイヤフラム6が弁座5に圧
接されることにより弁が図示の閉状態になる。
【0013】この場合、上述のように駆動軸18と押圧
部材8との間に点状当接部21が設けられているので、
調芯機構に弾性変形部材または線状当接部などを有する
従来例と比較すれば調芯性が大幅に改善され、かつ上記
円錐面23の頂角θが40度以上に設定されているの
で、操作部10の出力を増強しなくてもシール特性が向
上される。
【0014】すなわち、本考案者らの実験によれば、図
3に上記円錐面23の頂角θと、操作部10により押圧
部材8を介してダイヤフラム6に付与される対弁座押付
力Fとの関係を示すように、所望のシール特性を得るに
要する押付力Fはθ≧40の領域で安定して大幅に低減
されている。また、操作部10は上記従来例より大きく
する必要もなく、かつHe による漏洩試験でも漏洩率を
良好な再現性をもって2×10-11 Torr.l/sec 以下に
維持することができた。
【0015】なお、本考案は上記実施例のみに限定され
るものではなく、例えば図4(A)に示すようにボール
9の代りに押圧部材8に突起24を突設するようにして
もよく、或いは同図(B)に示すようにボール9を押圧
部材8に設ける代りにスペーサ20側に設けるようにし
てもよい。その他本考案の要旨とするところの範囲内で
種々の変更ないし応用が可能である。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、少
ない駆動力で良好なシール特性が得られ、したがって小
型な操作部でも駆動可能なメタルダイヤフラム弁を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図。
【図2】同実施例における要部を拡大して示す部分断面
図。
【図3】同実施例の実験結果を例示する線図。
【図4】(A)および(B)は同実施例における要部の
相異なる変形例を示す拡大部分断面図。
【図5】(A)、(B)および(C)は従来例の相異な
る要部を示す部分断面図。
【符号の説明】
5…弁座、6…メタルダイヤフラム、8…押圧部材、9
…ボール、18…駆動軸、20…スペーサ、21…点状
当接部、22…円形状当接部、23…円錐面、θ…頂角

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸と連携してメタルダイヤフラムを
    弁座に圧接する押圧部材を設けたメタルダイヤフラム弁
    において、上記駆動軸と押圧部材との間に点状当接部を
    設け、この点状当接部を頂とし上記メタルダイヤフラム
    と弁座との円形状当接部を底とする円錐面の頂角を40
    度以上に設定したことを特徴とするメタルダイヤフラム
    弁。
JP642392U 1992-02-18 1992-02-18 メタルダイヤフラム弁 Expired - Lifetime JP2560468Y2 (ja)

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JPH0566376U JPH0566376U (ja) 1993-09-03
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JP6111862B2 (ja) 2013-05-24 2017-04-12 日立金属株式会社 流量制御弁及びそれを用いたマスフローコントローラ
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