JPH10124150A - 蒸気用減圧弁 - Google Patents
蒸気用減圧弁Info
- Publication number
- JPH10124150A JPH10124150A JP29439396A JP29439396A JPH10124150A JP H10124150 A JPH10124150 A JP H10124150A JP 29439396 A JP29439396 A JP 29439396A JP 29439396 A JP29439396 A JP 29439396A JP H10124150 A JPH10124150 A JP H10124150A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diaphragm
- valve
- pressure
- pilot valve
- steam pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Control Of Fluid Pressure (AREA)
- Fluid-Driven Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 温度変化によって生じる設定圧力の変動を小
さくできる蒸気用減圧弁を提供する。 【解決手段】 金属製薄板で作った円板状のダイヤフラ
ム23の外周縁をパイロット弁ケ―ス2のフランジ25
とばねケ―ス3のフランジ26の間に挟んで取り付け
る。ダイヤフラム23の外周縁の内側に波紋24を形成
する。ダイヤフラム23の上面に圧力設定ばね30の弾
性力を作用させ、ダイヤフラム23の下面に二次側(出
口6側)蒸気圧力を作用させる。ダイヤフラム23の撓
みによる中央部の変位でパイロット弁体20を変位させ
てパイロット弁17を開閉する。このパイロット弁17
の開閉により入口5と出口6の間の主弁口8を主弁体9
で開閉する。
さくできる蒸気用減圧弁を提供する。 【解決手段】 金属製薄板で作った円板状のダイヤフラ
ム23の外周縁をパイロット弁ケ―ス2のフランジ25
とばねケ―ス3のフランジ26の間に挟んで取り付け
る。ダイヤフラム23の外周縁の内側に波紋24を形成
する。ダイヤフラム23の上面に圧力設定ばね30の弾
性力を作用させ、ダイヤフラム23の下面に二次側(出
口6側)蒸気圧力を作用させる。ダイヤフラム23の撓
みによる中央部の変位でパイロット弁体20を変位させ
てパイロット弁17を開閉する。このパイロット弁17
の開閉により入口5と出口6の間の主弁口8を主弁体9
で開閉する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蒸気配管系に取り付
けて、弁の出口側すなわち弁の二次側の流体圧力を一定
の設定圧力に保つ蒸気用減圧弁に関し、特にダイヤフラ
ムで圧力を検出して弁体を操作する構造の蒸気用減圧弁
に関する。
けて、弁の出口側すなわち弁の二次側の流体圧力を一定
の設定圧力に保つ蒸気用減圧弁に関し、特にダイヤフラ
ムで圧力を検出して弁体を操作する構造の蒸気用減圧弁
に関する。
【0002】
【従来の技術】蒸気用減圧弁には直動式とパイロット式
が広く用いられている。直動式はダイヤフラムの変位で
主弁体を直接操作する構造である。パイロット式は一次
側蒸気圧力でピストンを駆動して主弁体を操作する構造
であり、一次側蒸気の流通制御を行うパイロット弁のパ
イロット弁体をダイヤフラムの変位で操作する。
が広く用いられている。直動式はダイヤフラムの変位で
主弁体を直接操作する構造である。パイロット式は一次
側蒸気圧力でピストンを駆動して主弁体を操作する構造
であり、一次側蒸気の流通制御を行うパイロット弁のパ
イロット弁体をダイヤフラムの変位で操作する。
【0003】パイロット式減圧弁の一例が実公昭48−
16659号公報に示されている。ダイヤフラムは金属
製薄板で作った円板でその外周縁を弁ケ―シングの一対
のフランジ間に挟んで取り付けている。ダイヤフラムの
上面には圧力設定ばねの弾性力が作用し、下面には二次
側蒸気圧力が作用している。またダイヤフラムの下面中
央にはパイロット弁のパイロット弁体がパイロット弁棒
を介してが当接している。そしてダイヤフラムは上面に
作用する圧力設定ばねの弾性力を基準値として、下面に
作用する二次側蒸気圧力に応じて上下に撓み、その撓み
による中央部の変位でパイロット弁棒を介してパイロッ
ト弁体を変位させる。
16659号公報に示されている。ダイヤフラムは金属
製薄板で作った円板でその外周縁を弁ケ―シングの一対
のフランジ間に挟んで取り付けている。ダイヤフラムの
上面には圧力設定ばねの弾性力が作用し、下面には二次
側蒸気圧力が作用している。またダイヤフラムの下面中
央にはパイロット弁のパイロット弁体がパイロット弁棒
を介してが当接している。そしてダイヤフラムは上面に
作用する圧力設定ばねの弾性力を基準値として、下面に
作用する二次側蒸気圧力に応じて上下に撓み、その撓み
による中央部の変位でパイロット弁棒を介してパイロッ
ト弁体を変位させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
通気初めの減圧弁自体が低温の時と時間が経過して温度
が上昇した定常運転時とでは設定圧力が変動するという
現象が起こる。これは低温状態から設定圧力に調節する
場合と一旦高温になってから設定圧力に調節する場合と
ではダイヤフラムの熱膨脹による応力歪みが異なるため
である。
通気初めの減圧弁自体が低温の時と時間が経過して温度
が上昇した定常運転時とでは設定圧力が変動するという
現象が起こる。これは低温状態から設定圧力に調節する
場合と一旦高温になってから設定圧力に調節する場合と
ではダイヤフラムの熱膨脹による応力歪みが異なるため
である。
【0005】従って、本発明の課題は、温度変化によっ
て生じる設定圧力の変動を小さくできる蒸気用減圧弁を
提供することである。
て生じる設定圧力の変動を小さくできる蒸気用減圧弁を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた本発明の手段は、金属製薄板で作った円板状の
ダイヤフラムの外周縁を弁ケ―シングの一対のフランジ
間に挟んで取り付け、ダイヤフラムの一方の面に圧力設
定ばねの弾性力を他面に二次側蒸気圧力を作用させ、ダ
イヤフラムの撓みによる中央部の変位で弁体を変位させ
ることにより入口と出口の間の主弁口を開閉する蒸気用
減圧弁において、ダイヤフラムの外周縁の内側に波紋を
形成したことにある。
に講じた本発明の手段は、金属製薄板で作った円板状の
ダイヤフラムの外周縁を弁ケ―シングの一対のフランジ
間に挟んで取り付け、ダイヤフラムの一方の面に圧力設
定ばねの弾性力を他面に二次側蒸気圧力を作用させ、ダ
イヤフラムの撓みによる中央部の変位で弁体を変位させ
ることにより入口と出口の間の主弁口を開閉する蒸気用
減圧弁において、ダイヤフラムの外周縁の内側に波紋を
形成したことにある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のダイヤフラムは、一対の
フランジ間に挟まれる外周縁の内側に波紋を形成したも
のであるので、波紋部が熱膨脹による応力歪みを吸収で
きる。そのため、温度変化による応力歪みに差異が生じ
難くなり、設定圧力の変動を小さくできる。
フランジ間に挟まれる外周縁の内側に波紋を形成したも
のであるので、波紋部が熱膨脹による応力歪みを吸収で
きる。そのため、温度変化による応力歪みに差異が生じ
難くなり、設定圧力の変動を小さくできる。
【0008】
【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する(図1参照)。本体1とパイロット弁ケ―ス2と
ばねケ―ス3と底蓋4とで弁ケ―シングを形成する。本
体1に入口5と出口6を形成し、本体1に取り付けた弁
座部材7に主弁口8を形成する。主弁口8に対向して主
弁体9をコイルばね10で閉弁方向に付勢して配置し、
主弁体9の上端にピストン11の下端を当接させる。
明する(図1参照)。本体1とパイロット弁ケ―ス2と
ばねケ―ス3と底蓋4とで弁ケ―シングを形成する。本
体1に入口5と出口6を形成し、本体1に取り付けた弁
座部材7に主弁口8を形成する。主弁口8に対向して主
弁体9をコイルばね10で閉弁方向に付勢して配置し、
主弁体9の上端にピストン11の下端を当接させる。
【0009】ピストン11の上部のピストン室12を連
通路13を介してパイロット弁室14と接続する。パイ
ロット弁室14は入口圧連通路15を介して入口5と接
続する。入口圧連通路15と連通路13の間にパイロッ
ト弁17を配置する。
通路13を介してパイロット弁室14と接続する。パイ
ロット弁室14は入口圧連通路15を介して入口5と接
続する。入口圧連通路15と連通路13の間にパイロッ
ト弁17を配置する。
【0010】パイロット弁17は、弁棒ガイド18と、
弁棒ガイド18の下端に形成されたパイロット弁口19
と、パイロット弁口19を下方から開閉するパイロット
弁体20と、弁棒ガイド18の摺動孔内を摺動し下端が
パイロット弁体20の上端に当接するパイロット弁棒2
1とからなる。パイロット弁体20の下には閉弁方向に
付勢するためのコイルばね22を配置する。パイロット
弁棒21の上端はダイヤフラム23の下面中央部に当接
する。
弁棒ガイド18の下端に形成されたパイロット弁口19
と、パイロット弁口19を下方から開閉するパイロット
弁体20と、弁棒ガイド18の摺動孔内を摺動し下端が
パイロット弁体20の上端に当接するパイロット弁棒2
1とからなる。パイロット弁体20の下には閉弁方向に
付勢するためのコイルばね22を配置する。パイロット
弁棒21の上端はダイヤフラム23の下面中央部に当接
する。
【0011】ダイヤフラム23は、円板状のステンレス
鋼薄板に波紋24を形成したもので、波紋の外側の外周
縁をパイロット弁ケ―ス2のフランジ25とばねケ―ス
3のフランジ26の間に挟んで取り付ける。波紋24は
環状に一つ形成したが、環状に複数形成してもよい。ダ
イヤフラム23とパイロット弁ケ―ス2の間には気密保
持のために弗素樹脂製のガスケット27を介在させる。
ダイヤフラム23の下面は出口圧連通路28を介して出
口6側の圧力が作用する。ダイヤフラム23の上面中央
部にダイヤフラム押え29を介して圧力設定ばね30を
配置する。圧力設定ばね30の上端にばね受け31と鋼
球32を介して圧力調節ねじ33を取り付ける。
鋼薄板に波紋24を形成したもので、波紋の外側の外周
縁をパイロット弁ケ―ス2のフランジ25とばねケ―ス
3のフランジ26の間に挟んで取り付ける。波紋24は
環状に一つ形成したが、環状に複数形成してもよい。ダ
イヤフラム23とパイロット弁ケ―ス2の間には気密保
持のために弗素樹脂製のガスケット27を介在させる。
ダイヤフラム23の下面は出口圧連通路28を介して出
口6側の圧力が作用する。ダイヤフラム23の上面中央
部にダイヤフラム押え29を介して圧力設定ばね30を
配置する。圧力設定ばね30の上端にばね受け31と鋼
球32を介して圧力調節ねじ33を取り付ける。
【0012】蒸気用減圧弁としての作動は以下の通りで
ある。出口6側の蒸気圧力が圧力設定ばね30で設定し
た圧力よりも低下すると、圧力設定ばね30の弾性力に
よりダイヤフラム23が下方に変位し、パイロット弁棒
21を介してパイロット弁体20を下方に変位させ、パ
イロット弁17を開弁させる。パイロット弁17の開弁
により入口5側の高圧蒸気が連通路15,13を通って
ピストン11の上面に作用し、ピストン11が下方に変
位する。ピストン11の変位により主弁体9が下方に変
位して主弁口8を開口する。主弁口8の開口により出口
6側に入口5側の高圧蒸気が補給され、出口6側の蒸気
圧力が設定圧力まで上昇する。設定圧力に達するとダイ
ヤフラム23を上方へ押し上げる荷重と、圧力設定ばね
30による押し下げ荷重がバランスしてパイロット弁1
7が閉弁し、主弁体9も主弁口8を閉口する。
ある。出口6側の蒸気圧力が圧力設定ばね30で設定し
た圧力よりも低下すると、圧力設定ばね30の弾性力に
よりダイヤフラム23が下方に変位し、パイロット弁棒
21を介してパイロット弁体20を下方に変位させ、パ
イロット弁17を開弁させる。パイロット弁17の開弁
により入口5側の高圧蒸気が連通路15,13を通って
ピストン11の上面に作用し、ピストン11が下方に変
位する。ピストン11の変位により主弁体9が下方に変
位して主弁口8を開口する。主弁口8の開口により出口
6側に入口5側の高圧蒸気が補給され、出口6側の蒸気
圧力が設定圧力まで上昇する。設定圧力に達するとダイ
ヤフラム23を上方へ押し上げる荷重と、圧力設定ばね
30による押し下げ荷重がバランスしてパイロット弁1
7が閉弁し、主弁体9も主弁口8を閉口する。
【0013】
【発明の効果】上記のように本発明による蒸気用減圧弁
は、ダイヤフラムの外周縁の内側に形成した波紋が熱膨
脹による応力歪みを吸収できるので、温度変化による設
定圧力の変動を小さくできるという優れた効果を生じ
る。
は、ダイヤフラムの外周縁の内側に形成した波紋が熱膨
脹による応力歪みを吸収できるので、温度変化による設
定圧力の変動を小さくできるという優れた効果を生じ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蒸気用減圧弁の実施例を示す断面図で
ある。
ある。
1 本体 2 パイロット弁ケ―ス 3 ばねケ―ス 5 入口 6 出口 8 主弁口 9 主弁体 11 ピストン 17 パイロット弁 20 パイロット弁体 23 ダイヤフラム 24 ダイヤフラムの波紋 25 パイロット弁ケ―スのフランジ 26 ばねケ―スのフランジ 30 圧力設定ばね
Claims (1)
- 【請求項1】 金属製薄板で作った円板状のダイヤフラ
ムの外周縁を弁ケ―シングの一対のフランジ間に挟んで
取り付け、ダイヤフラムの一方の面に圧力設定ばねの弾
性力を他面に二次側蒸気圧力を作用させ、ダイヤフラム
の撓みによる中央部の変位で弁体を変位させることによ
り入口と出口の間の主弁口を開閉する蒸気用減圧弁にお
いて、ダイヤフラムの外周縁の内側に波紋を形成したこ
とを特徴とする蒸気用減圧弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29439396A JPH10124150A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 蒸気用減圧弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29439396A JPH10124150A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 蒸気用減圧弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10124150A true JPH10124150A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=17807161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29439396A Pending JPH10124150A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 蒸気用減圧弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10124150A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101843434A (zh) * | 2010-04-15 | 2010-09-29 | 林智勇 | 密封锅蒸汽过滤器 |
CN104913101A (zh) * | 2014-02-25 | 2015-09-16 | 费希尔控制国际公司 | 具有内部管道和防旋转机构的致动器装置 |
-
1996
- 1996-10-15 JP JP29439396A patent/JPH10124150A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101843434A (zh) * | 2010-04-15 | 2010-09-29 | 林智勇 | 密封锅蒸汽过滤器 |
CN104913101A (zh) * | 2014-02-25 | 2015-09-16 | 费希尔控制国际公司 | 具有内部管道和防旋转机构的致动器装置 |
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