JP2577152Y2 - ボール弁の弁座 - Google Patents

ボール弁の弁座

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JP2577152Y2
JP2577152Y2 JP1993013466U JP1346693U JP2577152Y2 JP 2577152 Y2 JP2577152 Y2 JP 2577152Y2 JP 1993013466 U JP1993013466 U JP 1993013466U JP 1346693 U JP1346693 U JP 1346693U JP 2577152 Y2 JP2577152 Y2 JP 2577152Y2
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JP
Japan
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valve seat
valve
seat
retaining ring
temperature
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JP1993013466U
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JPH0671975U (ja
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光治 太田
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Hisaka Works Ltd
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Hisaka Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ボール弁の弁座の構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ボール弁を用いて高温の液体等を
制御するボール弁の弁座においては、弁座そのものには
弾性がないので、弁座の背面に弾性のあるバックシート
を設けて、弁座を弁体に密接させ弁座と弁体との機密性
を図っていた。弾性のあるバックシートの例としては、
黒鉛又は膨張黒鉛の粉末を圧縮して製作されたものが多
く、この場合、弁体に加わる熱によってバックシートか
ら黒鉛又は膨張黒鉛の粉末が流出することがある。
【0003】図3に従来のボール弁の弁座についての一
部拡大断面図を示す。7は弁箱、8は弁体、9は弁座で
ある。10はバックシートで、弁座9の背面に位置し、黒
鉛又は膨張黒鉛の粉末を圧縮してなり弾性を有する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この構造にあ
っては、組立時及び使用時に応じて弁座と弁箱との間に
隙間を設ける必要があった。また、使用温度によって、
弁座と弁箱との間隙に差が生じることから、バックシー
トの粉末が流出するという問題点があった。本考案は上
記問題点を解消し、バックシートの粉末の流出を防ぐと
共に、弁座保持リングを焼きばめにより弁座に組付け、
使用流体の温度の如何に拘らず弁座と弁体とのシール性
が確実であるボール弁の弁座を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、弁箱内に、金属又は合成樹脂製の弁座を取
付けて弁体をシールし、前記弁座の背面に弾性のあるバ
ックシートを設けたボール弁において、前記弁箱の熱膨
張率と等しいか近似する値をとる材質からなり、外周角
部に突出部を有する弁座保持リングを前記弁座の後背部
を覆うよう、使用される流体温度以上の高温で焼きばめ
により弁座に組付け、前記弁座保持リングの突出部は前
記バックシートの取付部へバックシートが流出しない程
度の間隙をあけて挿入され、突出部とバックシートとを
当接させたボール弁の弁座とした。
【0006】
【作用】弁箱の熱膨張率と等しいか近似する値をとる材
質からなる弁座保持リングを用いたので、弁座保持リン
グと弁箱とは同じように膨張し、両者間に隙間が生じる
ことがない。また、弁座の後背部を覆うよう外周角部に
突出部を有する弁座保持リングを使用される流体温度以
上の温度で焼きばめにより組付けることにより、使用流
体の温度に影響されることなく弁座保持リングが弁座を
保持し、バックシートの弾性力により弁座を弁体に押圧
することができる。
【0007】
【実施例】図1は、本考案のボール弁全体の構成を示す
断面図、図2は、本考案の弁座取付部の要部拡大断面図
である。図1において、1は弁箱で、ボール弁の本体を
構成する。2は弁体で、弁箱1内に配設され、流体通路
を有し、回転することにより弁の開閉を行なうことがで
きるようになっている。3は弁座で、金属又は合成樹脂
からなり弁箱1内に設けられ、弁体2に当接することに
より、シールするようになっている。
【0008】4はバックシートで、例えば、黒鉛又は膨
張黒鉛等の粉末を圧縮してなる弾性を有する材質で構成
され、弁箱1の取付部4a内に装填されている。5は弁
座保持リングで、弁座3の後背部を覆うよう使用される
流体温度以上の高温で焼きばめにより組付けられてい
る。この弁座保持リング5の材質は、弁箱の熱膨張率に
等しいか近似する値を有する金属を用いた。
【0009】5aは突出部で、弁座保持リング5の外周
角部に設けられている。この突出部5aは前記バックシ
ート4の取付部4a内に挿入され、バックシート4の弾
性力により弁座3を介して弁体2のシールをしている。
突出部5aと取付部4aとはバックシート4の粉末が流
出しない程度の隙間をあけて設けられ、摺動可能になっ
ている。
【0010】本考案に用いた焼きばめは、まず、使用す
る流体温度以上の高温に加熱し膨張させる。弁座は室温
又は低温とし、弁座の外径は弁座保持リングの内径に等
しいかわずかに小さくする。この状態で、弁座を弁座保
持リング内に押入するか、圧力を加えて圧入する。弁座
保持リングの温度が下がると、この温度差により弁座保
持リングの直径が収縮し、これにともない弁座が弁体と
一体化されることとなる。
【0011】例えば、使用流体の温度を20℃と200
℃の場合においては、はじめに弁座保持リングを300
℃に加熱し膨張させる。この膨張させた弁座保持リング
に弁座を押入し、弁座取付部に挿着させる。使用流体の
温度が20℃の場合には、弁座保持リングが300−2
0=280℃の温度差を生じ、弁座を締付けることとな
る。
【0012】また、使用流体の温度が200℃の場合に
も、同様に300−200=100℃の温度差で弁座を
締付けることとなる。上記のように、弁座保持リングは
使用される流体の温度よりも高温に加熱して、弁座に焼
きばめされるので、一体性が強固であり、背面からバッ
クシートの弾性により弁座を弁体に押圧することができ
る。また、この弁座保持リングは弁箱の熱膨張率と等し
いか、近似する値の材質を使用しているので、温度変化
によっても突出部と取付部との間隙に変化が生じること
なく、バックシートの流出が防止できる。
【0013】さらに、弁座保持リングが焼きばめで組付
けられているので、弁座の変形防止となり、高圧でも使
用できるようになっている。
【0014】
【考案の効果】弁座に弁座保持リングを焼きばめによっ
て設けることにより、弁箱の熱膨張と同様に膨張するの
で、取付部と弁座保持リングとの隙間に変化がなく、バ
ックシートからの弾性で弁座は弁体に押し付けられ、シ
ール性が確保される。また、前記隙間は黒鉛等の粉末の
流出を防止できるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のボール弁全体の構成を示す断面図
【図2】本考案の弁座取付部の一部拡大断面図
【図3】従来例の弁座取付部の一部拡大断面図
【符号の説明】
1 弁箱 2 弁体 3 弁座 4 バックシート 4a 取付部 5 弁座保持リング 5a 突出部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱内に、金属又は合成樹脂製の弁座を
    取付けて弁体をシールし、前記弁座の背面に弾性のある
    バックシートを設けたボール弁において、 前記弁箱の熱膨張率と等しいか近似する値をとる材質か
    らなり、外周角部に突出部を有する弁座保持リングを前
    記弁座の後背部を覆うよう、使用される流体温度以上の
    高温で焼きばめにより弁座に組付け、前記弁座保持リン
    グの突出部は前記バックシートの取付部へバックシート
    が流出しない程度の間隙をあけて挿入され、突出部とバ
    ックシートとを当接させたことを特徴とするボール弁の
    弁座。
JP1993013466U 1993-03-23 1993-03-23 ボール弁の弁座 Expired - Lifetime JP2577152Y2 (ja)

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WO2018158915A1 (ja) * 2017-03-02 2018-09-07 日本カーボン株式会社 高シール性ボールバルブシート
JP2023164115A (ja) * 2022-04-28 2023-11-10 株式会社不二工機 流路切換弁

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