JPH04252489A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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Publication number
JPH04252489A
JPH04252489A JP3008653A JP865391A JPH04252489A JP H04252489 A JPH04252489 A JP H04252489A JP 3008653 A JP3008653 A JP 3008653A JP 865391 A JP865391 A JP 865391A JP H04252489 A JPH04252489 A JP H04252489A
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JP
Japan
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circuit
signal
control signal
dummy cycle
data
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3008653A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Inoue
一成 井上
Yuko Ozeki
尾関 祐子
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Priority to KR1019910022211A priority patent/KR950001428B1/ko
Priority to DE4201785A priority patent/DE4201785C2/de
Priority to US07/824,623 priority patent/US5278792A/en
Publication of JPH04252489A publication Critical patent/JPH04252489A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/34Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices
    • G11C11/40Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors
    • G11C11/401Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors forming cells needing refreshing or charge regeneration, i.e. dynamic cells
    • G11C11/4063Auxiliary circuits, e.g. for addressing, decoding, driving, writing, sensing or timing
    • G11C11/407Auxiliary circuits, e.g. for addressing, decoding, driving, writing, sensing or timing for memory cells of the field-effect type
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/22Read-write [R-W] timing or clocking circuits; Read-write [R-W] control signal generators or management 

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体記憶装置に関し
、特に、電源投入後または動作モード変更後において最
初に行なわれる内部回路を初期化(リセット)するため
のダミーサイクルを実行するための回路構成に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のダイナミック・ランダ
ム・アクセス・メモリ(以下、DRAMと称す)の全体
の構成を示すブロック図である。図10において、DR
AM100は、行および列からなるマトリクス状に配列
された複数のダイナミック型メモリセルMCからなるメ
モリセルアレイ1と、アドレスバッファ10からの内部
行アドレス3aに従ってメモリセルアレイ1の1行のメ
モリセルを選択するローデコーダ8と、アドレスバッフ
ァ10からの内部列アドレス3bに従ってメモリセルア
レイ1の列を選択するコラムデコーダ9を含む。DRA
M100が、データの入出力を1ビット単位で行なう場
合、コラムデコーダ9はメモリセルアレイ1の1列を選
択する。DRAM100がデータの入出力をたとえば4
ビットのように複数ビット単位で行なう場合、コラムデ
コーダ9はメモリセルアレイ1の複数列を選択する。
【0003】アドレスバッファ10はアドレス入力端子
2へ与えられる外部アドレスA0〜Anを受けて内部ア
ドレス3を発生する。
【0004】DRAM100は、さらに、クロック入力
端子7へ与えられる制御信号*RAS、*CASおよび
*WEに応答して各種内部制御信号を発生するクロック
発生器11と、データ入力端子4へ与えられる外部書込
データDinを受けて内部書込データ6aを発生する入
力バッファ12と、内部データバス6上の信号6bを受
けて外部読出データDoutを生成してデータ出力端子
5へ与える出力バッファ13を含む。
【0005】制御信号*RASはDRAM100のメモ
リサイクルを指定するとともに、アドレスバッファ10
の行アドレスを取込むタイミングを与えるローアドレス
ストローブ信号である。制御信号*CASは、アドレス
バッファ10における列アドレスを取込むタイミングを
与えるコラムアドレスストローブ信号である。制御信号
*WEは、DRAM100のデータ書込/読出を指定す
る信号である。各制御信号*RAS、*CASおよび*
WEの前に付されている「*」は各制御信号が負論理の
信号であることを示している。
【0006】次に簡単に動作について説明する。クロッ
ク入力端子7へ与えられる制御信号*RASが活性状態
の“L”へ立下がると、DRAM100はメモリサイク
ルに入る。このとき、メモリセルアレイ1においては、
各列は所定のプリチャージ電位にあり、このプリチャー
ジ電位でフローティング状態とされる。
【0007】アドレスバッファ10は、この制御信号*
RASの立下がりに応答して、アドレス入力端子2へ与
えられた外部アドレスA0〜Anを行アドレスとして取
込み内部行アドレス3aを発生してローデコーダ8へ与
える。ローデコーダ8は、同様に制御信号*RASに応
答して動作し、この内部行アドレス3aをデコードして
メモリセルアレイ1の1行を選択状態に設定する。
【0008】ローデコーダ8からの行選択信号より選択
行の電位が“H”に立上ると、この1行のメモリセルM
Cのデータが対応の列上へ伝達される。各列上に伝達さ
れたメモリセルデータは図示しない各列対応に設けられ
たセンスアンプにより増幅される。このセンスアンプの
活性化は、外部からの制御信号*RASが立下がってか
ら所定時間経過した後に行なわれる。
【0009】次に、クロック入力端子7へ与えられる制
御信号*CASが“L”の活性状態へ移行する。アドレ
スバッファ10は、この制御信号*CASの立下がりに
応答してクロック発生器11から発生される内部クロッ
ク信号に応答して、アドレス入力端子2へ与えられる外
部アドレスA0〜Anを列アドレスとして取込み、内部
列アドレス3bを生成してコラムデコーダ9へ与える。 コラムデコーダ9は、外部制御信号*CASの立下がり
に応答してクロック発生器11から発生される内部制御
信号に応答して活性化されこの内部列アドレスをデコー
ドし、メモリセルアレイ1内の対応の列を選択する信号
を発生する。これにより、選択された列が内部データバ
ス6に接続される。
【0010】データ書込時においては内部制御信号*W
Eが“L”となる。入力バッファ12は、この外部制御
信号*CASと内部制御信号*WEがともに“L”とな
ったときにクロック発生器11から発生される内部制御
信号に応答して活性化され、データ入力端子4へ与えら
れる外部書込データDinから内部書込データ6aを生
成して内部共通データバス6へ伝達する。この内部共通
データバス6上へ伝達された内部書込データは選択列を
介してこの選択行と選択列との交点に位置するメモリセ
ルMCへ書込まれる。データの書込タイミング、すなわ
ち入力バッファ12が内部書込データ6aを生成するタ
イミングは、内部制御信号*CASおよび*WEの遅い
方の立下がりのタイミングで与えられる。
【0011】データ読出時においては、外部制御信号*
WEは“H”にある。このときには、クロック発生器1
1から外部制御信号*CASの立下がりに応答して発生
される内部制御信号に応答して出力バッファ13が活性
化され、内部データバス6上の内部信号6bから外部読
出データDoutを生成して外部出力端子5へ与える。
【0012】以上が従来のDRAMの一般的な動作であ
る。上述のようにDRAM100は、外部制御信号*R
ASに応答して駆動される回路と、外部制御信号*CA
Sに応答して駆動される回路とを含む。以下、この外部
制御信号*RASに応答して駆動される回路をRAS系
回路と称し、外部制御信号*CASに応答して駆動され
る回路をCAS系回路と称す。
【0013】DRAMにおいては、メモリセルアレイ1
のみならず周辺回路もダイナミック動作をしている。こ
のダイナミック動作においては各信号線は所定のプリチ
ャージ電位にプリチャージされ、次いでフローティング
状態とされる。このようなダイナミック動作を行なう回
路(以下、ダイナミック回路と称す)を初期設定するた
めに「ダミーサイクル」と呼ばれる動作が行なわれる。
【0014】図11は電源投入直後のダミーサイクルの
動作を示す信号波形図である。図11において、電源電
圧VDDをDRAMに供給した後、外部からの制御信号
*RASが所定回数(通常8回)トグルされる。このと
き外部制御信号*CASは不活性状態の“H”に維持さ
れる。この外部制御信号*RASをトグルすれば、制御
信号*RASの各活性状態に応じてRAS系回路が駆動
される。たとえば、メモリセルアレイ1においては、ワ
ード線(任意のアドレス)の選択が行なわれ、メモリセ
ルデータの列(ビット線)上への読出しが行なわれる。 次いで、センスアンプによる各列上のデータの検知増幅
が行なわれる。続いて、このセンスアンプにより検知増
幅されたメモリセルデータのリストア動作が行なわれた
後、ワード線が非選択状態となりセンスアンプも不活性
状態となる。次いで制御信号*RASを不活性状態に応
答して各列が所定のプリチャージ電位にプリチャージさ
れる。この動作を所定回数繰返すことにより、メモリセ
ルアレイ1における各ビット線は確実に所定の電位にプ
リチャージされる。また、通常DRAMの各列は1対の
ビット線から構成されており、各ビット線の電位もイコ
ライズされる。また同様に、RAS系回路の信号線も所
定電位にプリチャージされた状態となる。
【0015】このようなダミーサイクルを電源電圧投入
後に行なうことにより、DRAMの初期設定を確実に行
なうことができ、その後続いて行なわれるデータ書込を
確実に行なうことができる。
【0016】図10に示すDRAMはデータの書込とデ
ータの読出とを同時に行なうことはできない。このよう
なDRAMを画像処理システムにおけるフレームバッフ
ァとして用いた場合、DRAMから画像表示装置へのデ
ータの転送中は、CPU(中央演算処理装置)はDRA
Mへアクセスすることはできない。CPUのDRAMへ
のアクセスは、たとえば水平帰線期間中などのような短
い期間に制限される。これは、画像処理システムの処理
速度を低下させる。そこで、画像処理システムにおいて
は、画像表示装置へのデータ転送とCPUからのアクセ
スとを同時に行なうことのできるデュアルポート・ラン
ダム・アクセス・メモリ(またはビデオ・ランダム・ア
クセス・メモリ:以下VRAMと称す)と呼ばれる記憶
装置がフレームバッファとして用いられることが多い。
【0017】図12は従来のVRAMの全体の構成を示
すブロック図である。図12においてVRAM200は
、DRAMメモリセルアレイ1、ローデコーダ8、コラ
ムデコーダ9、アドレスバッファ10およびRAM入出
力回路55からなるRAMポートを含む。このRAMポ
ートの構成は図10に示すDRAMと同様であり、対応
する部分には同一の参照番号を付している。RAM入出
力回路55は、図10に示す入力バッファ12と出力バ
ッファ13を含む。このRAM入出力回路55はRAM
データ入出力端子50を介して装置外部と複数ビット単
位でデータの授受を行なう。そのため内部データバス6
0は複数本設けられる。
【0018】VRAM200はさらに、DRAMメモリ
セルアレイ1の1行分のデータを格納することのできる
シリアルレジスタ14と、シリアルレジスタ14とDR
AMメモリセルアレイ1の選択された1行との間のデー
タの転送を行なうための転送回路15と、シリアルレジ
スタ14に含まれるレジスタ回路を順次SAM内部デー
タバス21へ接続するためのシリアルセレクタ16と、
シリアルセレクタ16の選択動作タイミングおよび選択
動作速度を決定する内部クロック信号を発生するSCバ
ッファ19を含む。
【0019】SCバッファ19は、クロック入力端子1
7へ与えられる外部クロック信号SCに応答して内部ク
ロック信号を発生する。シリアルセレクタ16は、この
外部制御信号*CASの立下がりに応答してクロック発
生器110から発生される内部クロックに応答してアド
レスバッファ10からの内部列アドレス3bを取込み、
シリアルレジスタ14の選択開始アドレスとして出力す
る。シリアルセレクタ16はこの開始アドレスから順次
、SCバッファ19からの内部クロック信号に応答して
そのアドレスをインクリメントする。
【0020】クロック発生器110は、クロック入力端
子70へ与えられる外部クロック信号DSF、*RAS
、*CAS、*DT/*OE、*WB/*WEに応答し
て各種内部クロック信号を発生する。シリアルレジスタ
14、シリアルセレクタ16、SCバッファ19および
SAM入出力回路20のSAMデータ入出力端子18を
介したデータの書込/読出に関連する回路はSAMポー
トと呼ばれる。
【0021】制御信号*DT/*OEはデータの入力動
作を指定するとともに、RAMポートとSAMポートと
の間でのデータ転送を行なうか否かを示す。制御信号*
WB/*WEは、RAMポートにおけるデータの書込動
作を指定するとともに、ライトパービット動作を指定す
る。このライトパービット動作は、SAMポートとRA
Mポートとの間でのデータ転送においてビット(SAM
データ入出力端子18における1ビット)単位でマスク
をかけて転送を行なう動作モードである。制御信号DS
FはこのVRAMが特殊動作モードに入るか否かを決定
するための制御信号である。この特殊動作モードについ
ては後に説明する。
【0022】SAM入出力回路20にはまた制御信号*
SEが与えられ、またSAM入出力回路20からは制御
信号QSFが出力される。制御信号*SEはシリアルポ
ート(SAMポート)をイネーブル状態に設定するため
の制御信号である。制御信号*SEが不活性状態の場合
、SAMポートは何ら動作をせず、SCバッファ19か
らも内部クロック信号は発生されない。
【0023】制御信号QSFは、シリアルレジスタ14
がブロック構成の場合、いずれのブロックのシリアルレ
ジスタが用いられているかを示すための信号である。す
なわち、シリアルレジスタ14をブロック分割しておき
、このいずれかのブロックとSAM入出力回路20との
間でデータ転送を行なっている間に残りのブロックとD
RAMメモリセルアレイ1との間でデータ転送を行ない
、この動作を交互に繰返せば、SAMポートからは連続
して中断することなくデータの書込/読出を行なうこと
ができる。このとき外部装置では、いずれのブロックの
データが読出されているかをモニタする必要があり、こ
のために制御信号QSFが用いられる。シリアルレジス
タ14のブロック構成としては、1つのブロックがDR
AMメモリセルアレイ1の1/2行の場合と、1ブロッ
クがDRAMメモリセルアレイ1の1行の場合とがある
【0024】次に動作について説明する。RAMポート
におけるデータの入出力は図10に示すDRAMと同様
であり、制御信号*RAS、*CAS、*DT/*OE
、*WB/*WEに応答して行選択、列選択およびデー
タの入出力が行なわれる。SAMポートを駆動する場合
、制御信号*SEが活性状態とされる。制御信号*CA
Sの立下がりに応答してクロック発生器110から発生
される内部クロックに応答して、シリアルセレクタ16
はアドレスバッファ10から発生される内部列アドレス
3bをラッチする。このラッチした内部列アドレスはシ
リアルレジスタ14において最初に選択されるレジスタ
位置を示す開始アドレスとして用いられる。SCバッフ
ァ19は、外部からのクロック信号SCに応答して内部
クロックを発生してシリアルセレクタ16へ与える。 シリアルセレクタ16はこのSCバッファ19からの内
部クロック信号に応答してシリアルレジスタ14におけ
る選択レジスタの位置を順次1つずつずらせる。シリア
ルレジスタ14はこのシリアルセレクタ16により選択
状態とされたレジスタをSAM内部データバス21に接
続する。SAMポートがデータ書込モードであるか、デ
ータ読出モードであるかはその前のサイクルで行なわれ
たデータ転送がリード転送サイクルであるかライト転送
サイクルであるかにより決定される。
【0025】前のサイクルにおいて、DRAMメモリセ
ルアレイ1からシリアルレジスタ14へ転送回路15を
介してデータを転送するリード転送サイクルが実行され
た場合、SAMポートはデータ読出モードとなる。シリ
アルレジスタ14からDRAMメモリセルアレイ1へ転
送回路15を介してデータを転送した場合SAMポート
はデータ書込モードとなる。このデータ転送動作につい
て以下に説明する。
【0026】図13は、図12に示すVRAMのデータ
転送に関連する部分の構成を具体的に示す図である。図
13において、DRAMメモリセルアレイ1は、行方向
に配設されるワード線WLと、そのワード線WLと交差
するように配設されるビット線BL,*BLを含む。ワ
ード線WLはメモリセルアレイ1の行を決定し、ビット
線対BL,*BLはDRAMメモリセルアレイ1の1列
を決定する。1対のビット線BL,*BLと1本のワー
ド線WLとの交点に1つのメモリセルMCが配置される
。メモリセルMCは情報を記憶するためのキャパシタC
と、ワード線WL上の信号に応答してキャパシタCを対
応のビット線BL(または*BL)へ接続するたとえば
MOSトランジスタから構成される転送トランジスタT
Rを含む。
【0027】転送回路15は各ビット線対BL,*BL
に対してそれぞれ設けられ、転送指示信号XFに応答し
てオン状態となる転送ゲートTGを含む。
【0028】シリアルレジスタ14は、転送ゲートTG
に対してそれぞれ設けられるデータレジスタDRからな
るデータレジスタ回路14aと、シリアルセレクタ16
からの選択信号に応答してオン状態となり、対応のデー
タレジスタDRをSAM内部データバス21へ接続する
選択ゲートSGからなる選択回路14bを含む。データ
レジスタDRは2つのインバータからなるインバータラ
ッチにより構成され、スタティック型メモリセルを構成
する。次にデータ転送動作について説明する。
【0029】DRAMメモリセルアレイ1からシリアル
レジスタ14へデータを転送するリード転送サイクルに
ついて説明する。このリード転送サイクルは、外部制御
信号*RASの降下エッジで、制御信号*CASおよび
*WB/*WEを“H”に設定し、かつ制御信号*DT
/*OEおよびDSFを“L”に設定することにより指
定される。このとき制御信号*SEおよびクロック信号
SCの状態は任意である。この状態においては、制御信
号*RASの降下エッジでアドレス入力端子2へ与えら
れた外部アドレスA0〜Anに従ってDRAMにおける
行選択動作が行なわれる。すなわち、この選択された行
WLに接続されるメモリセルMCのデータが対応のビッ
ト線BL(または*BL)へ伝達される。次いでセンス
アンプ(図示せず)が動作し、各ビット線対のデータが
確定する。
【0030】次いで、制御信号*CASが立下がると、
外部アドレスA0〜Amがアドレスバッファ10により
内部列アドレスとして取込まれる。このアドレスバッフ
ァ10からの内部列アドレス3bはシリアルセレクタ1
6により開始アドレスとしてラッチされる。この後、外
部制御信号*DT/*OEを“H”に立上げると、この
立上りに応答して内部転送指示信号XFが発生され、転
送ゲートTGがオン状態となる。これにより各ビット線
対BL,*BL上のデータがそれぞれ対応のデータレジ
スタDRへ伝達される。この転送動作完了後、シリアル
セレクタ16は、開始アドレスから順次外部SCバッフ
ァ19からの内部クロックに応答してその選択位置を順
次ずらせて選択ゲートSGをオン状態とする。上述の動
作がRAMポートからSAMポートへのデータ転送を行
なうリード転送サイクルである。
【0031】SAMポートからRAMポートへデータを
転送するライト転送サイクルは、外部制御信号*RAS
の降下エッジで、制御信号*CASを“H”、制御信号
*DT/*OE、*WB/*WEおよびDSFを“L”
に設定する。この場合においても、上述のリード転送サ
イクルと同様に、DRAMアレイ1における行選択、お
よびメモリセルデータのセンス動作完了後、外部制御信
号*DT/*OEの立上りエッジで内部転送指示信号X
Fが発生される。これによりデータレジスタDRに格納
されているデータがそれぞれ対応の列上に伝達され、各
メモリセルMCに書込まれる。
【0032】このライト転送サイクルにおいて制御信号
*RASの降下エッジで制御信号*SEを“L”とすれ
ば実際にSAMポートからRAMポートへのデータ転送
が行なわれる。制御信号*SEを“H”に設定すれば、
内部データ転送指示信号XFは発生されず、SAMポー
トからRAMポートへのデータ転送は行なわれない。こ
の転送サイクルは擬似ライト転送サイクルと呼ばれ、単
にSAM入出力回路20を出力モードから入力モードに
切換えるために行なう動作モードである。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】従来のDRAMにおい
ては、電源投入後外部からの制御信号*RASのみを所
定回数トグルすることによりRAS系回路の初期化を実
行している。この場合、ダミーサイクルは外部からの制
御信号により決定されるため、システムのタイミング設
計が複雑になるという問題が生じる。また、制御信号*
RASのみを用いてダミーサイクルを発生しているため
、DRAMにおいて初期化されるのはRAS系の回路に
限定され、RAS系回路以外の回路は初期化されないと
いう問題が生じる。特に、DRAMが多機能化し、その
内部回路構成が複雑となるにつれ、電源投入後初期化さ
れない回路が数多く存在することになり、従来からの制
御信号*RASのみを用いたダミーサイクルの発生では
、確実なDRAMの初期化を行なうことができないとい
う問題が生じる。
【0034】アドレス変化検出回路からのパルス信号を
クロック信号として動作する擬似スタティックRAMの
ような内部同期式RAMにおいて、電源投入に応答して
ダミーサイクルを発生する構成がたとえば特開昭60−
242587号公報に開示されている。しかしながら、
この先行技術のRAMにおいては、ダミーサイクルの終
了/禁止は外部からの制御信号により決定されている。 このため、通常のピン端子の信号レベルを通常動作時と
異なるレベルに設定することによりダミーサイクルの停
止が行なわれている。またこの先行技術のRAMにおけ
るダミーサイクルは、電源投入検出に応答して1サイク
ルだけダミーサイクルが実行されており、電源投入後所
定回数ダミーサイクルを繰返す構成は示されていない。
【0035】特開昭60−113392号公報は、電源
投入後の書込サイクルをダミーサイクルとして実行し、
このダミーサイクル中には出力バッファを出力ハイイン
ピーダンス状態に設定する構成が示されている。この先
行技術は電源投入後リードモード状態が生じたときにの
み出力ハイインピーダンス状態に保持する構成のみを開
示しており、ダミーサイクルは外部制御信号に応答して
発生されている。
【0036】またVRAMにおいては、上述のようにデ
ータ転送動作に加えて、多様な機能が付加えられてきて
いる。このVRAMの機能モードは図14に示すように
、制御信号*RASおよび制御信号*CASの降下エッ
ジで制御信号DSF、*DT/*OE、*WB/*WE
および*SEの状態を決定することにより指定される。 このような機能モードとしては、DRAMセルアレイの
1行のデータを一度に書換えるフラッシュモード、DR
AMセルアレイ1の1行における4ビットのみを一度に
書換えるブロックライトモード、所望の演算機能を実行
するラスター演算モード、シリアルレジスタが複数のブ
ロックからなるスプリットバッファ方式またはデュアル
バッファ方式の場合のブロック単位での選択的なデータ
転送を行なう動作モードなどがある。
【0037】このような各機能モードが指定された場合
、最初の動作サイクルにおいては上述のように各回路を
初期設定するためのダミーサイクルが実行される。しか
しながら、ダミーサイクルは従来は外部制御信号*RA
Sの制御の下にのみ実行されている。これではRAS系
回路の初期設定のみしか行なうことができない。したが
って、多機能のVRAMの各動作モードに対して所要の
内部回路をすべて確実に初期設定することが困難になる
という問題が生じてくる。特に、機能モードが*CAS
の降下エッジで制御信号DSFが“H”の場合に決定さ
れるような動作モードの場合、明らかに制御信号*RA
Sのみを用いたダミーサイクルではこのような動作モー
ドの初期化を行なうのは困難となる。なぜならば、この
ような動作モードで駆動される内部回路はCAS系回路
を含んでいるからである。
【0038】また、従来のダミーサイクルの発生は、制
御信号*RASを用い行なわれているため、シリアルレ
ジスタの各データレジスタをリセットすることはできな
いという問題も生じる。
【0039】それゆえ、この発明の目的は複雑なタイミ
ング設計を行なうことなくダミーサイクルを容易に実行
することのできる半導体記憶装置を提供することである
【0040】この発明の他の目的は、所望の回路を容易
に初期設定することのできるダミーサイクルを備えた半
導体記憶装置を提供することである。
【0041】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体記
憶装置は、外部から与えられる予め定められた少なくと
も1個の信号に応答してダミーサイクル指定信号を発生
するための手段と、このダミーサイクル指定信号に応答
して予め定められた回数所望の内部回路を駆動するため
の制御信号を発生する手段とを備える。
【0042】
【作用】この発明に係る半導体記憶装置においては、ダ
ミーサイクル指定信号に応答して、内部で自動的にダミ
ーサイクルを実行するための制御信号が発生されており
、このダミーサイクルが所定回数実行された後自動的に
終了する。これにより、複雑なタイミング設計を行なう
ことなく、容易にRAS系回路のみならず所望の内部回
路をすべて初期設定することができる。
【0043】
【発明の実施例】図1はこの発明の一実施例である半導
体記憶装置におけるダミーサイクル発生回路の構成を機
能的に示すブロック図である。図1に示すダミーサイク
ル発生回路350は、外部からの制御信号に従って各種
内部クロック信号を発生するクロック発生器300に含
まれる。このクロック発生器300は、半導体記憶装置
が図10に示すようなDRAMの場合図10に示すクロ
ック発生器11に対応する。半導体記憶装置が図12に
示すようなVRAMの場合、クロック発生器300は、
図12に示すクロック発生器110およびSCバッファ
19に対応する。図1においては、半導体記憶装置が図
12に示すVRAMの場合を示している。また、図1に
示すダミーサイクル発生回路350は、電源投入時にダ
ミーサイクルを内部で自動的に発生する場合を一例とし
て示している。
【0044】図1において、ダミーサイクル発生回路3
50は、電源端子301に与えられる電源電圧Vccの
投入を検出して所定のパルス幅を有する電源投入検出信
号PORを発生する電源投入検出回路351と、電源投
入検出信号PORに応答してダミーサイクル期間を決定
する発振制御信号Φを発生する発振制御回路353と、
発振制御信号Φに応答してダミーサイクル信号φを発生
する発振回路352とを含む。ダミーサイクル信号φは
、RAS系回路などの所望の内部回路へ与えられる。 図1においては、所望の内部回路としてRAS系回路の
みを例示している。ダミーサイクル信号φは、互いに重
なり合わない2相のクロック信号φ0およびφ1を含む
。発振回路352からの2相のクロック信号φ0および
φ1は発振制御回路351へ与えられる。2相のクロッ
ク信号φ0およびφ1は発振制御信号Φの活性状態持続
期間を決定する。すなわち、2相のクロック信号φ0お
よびφ1が発振制御信号Φの活性化に応答して所定回数
発生された後、発振制御信号Φは不活性状態となる。
【0045】クロック発生器300は、さらに、外部ピ
ン端子302へ与えられる外部制御信号ext.*RA
Sを受けて内部制御信号RASおよび*RASを発生す
るRASバッファ355と、外部ピン端子303へ与え
られる外部クロック信号ext.SCを受けて内部クロ
ック信号SCを発生するSCバッファ360を含む。S
Cバッファ360は図12に示すSCバッファ19に対
応する。RASバッファ355からの内部制御信号RA
Sおよび*RASは行選択動作に関連するRAS系回路
へ与えられる。SCバッファ360からの内部クロック
信号SCは図12に示すシリアルセレクタ16へ与えら
れる。
【0046】RASバッファ355およびSCバッファ
360は、発振制御信号Φが活性状態のとき出力ディス
エーブル状態とされる。すなわち、発振制御信号Φが発
生されているダミーサイクル期間中、外部ピン端子30
2および303は不活性状態とされ、ダミーサイクル期
間中に外部制御信号ext.*RASおよび/またはe
xt.SCが変化してもその変化は無視される。
【0047】図2は図1に示すダミーサイクル発生回路
350の動作を示す信号波形図である。以下、図1およ
び図2を参照してダミーサイクル発生回路350の動作
について説明する。
【0048】時刻t1において電源端子301へ電源電
圧Vccが印加され、電源端子301の電位が“L”か
ら“H”へ立上る。この電源端子301へ与えられる電
源電圧Vccは図1には示していないが各回路へ動作電
源電圧として供給される。この場合、電源端子301へ
与えられた電源電圧Vccが内部降圧回路で所定電圧値
に降圧された後に各回路へ与えられる構成であってもよ
い。
【0049】電源投入検出回路351は、この電源端子
301の電位の立上りに応答して、時刻t2に所定のパ
ルス幅を有する電源投入検出信号PORを発生する。こ
の電源投入検出信号PORは、ダミーサイクル指定信号
として発振制御回路353へ与えられる。
【0050】発振制御回路353は電源投入検出信号P
ORに応答して、時刻t3において発振制御信号Φを活
性状態の“H”に立上げる。
【0051】発振回路352は発振制御回路353から
の発振制御信号Φに応答して活性化され、RAS系回路
等の所望の内部回路を駆動するための制御信号となるダ
ミーサイクル信号φを時刻t4において発生する。ダミ
ーサイクル信号φは2相の互いに重なり合わないクロッ
ク信号φ0およびφ1を含んでいる。この2相のクロッ
ク信号φ0およびφ1は発振制御回路353へ与えられ
る。発振回路352は発振制御信号Φが“H”の活性状
態にある間発振動作をし、2相のクロック信号φ0およ
びφ1を交互に発生する。
【0052】時刻t5においてクロック信号φ0および
φ1が所定回数発振制御回路353へ与えられると、発
振制御回路353は時刻t6においてその発振制御信号
Φを不活性状態の“L”に設定する。発振回路352は
この不活性状態の発振制御信号Φに応答して発振動作を
停止する。
【0053】RAS系回路などの所望の内部回路はダミ
ーサイクル信号φが発生されるたびに所定の動作を実行
する。ダミーサイクル持続期間は発振制御信号Φにより
決定される。したがってRAS系回路等の所望の内部回
路の初期設定が半導体記憶装置に内蔵されたダミーサイ
クル発生回路350からのダミーサイクル信号φの制御
の下に所定回数自動的に電源電圧投入後実行される。
【0054】このダミーサイクル持続期間中、RASバ
ッファ355およびSCバッファ360は発振制御信号
Φに応答して出力ディスエーブル状態とされている。し
たがってこのダミーサイクル期間中は外部ピン端子30
2および303は不活性状態とされ、外部アクセスが禁
止される。発振制御信号Φが“L”の不活性状態となり
、ダミーサイクルが完了すると、バッファ355および
360はその出力状態は外部ピン端子302および30
3に与えられる信号電位に応じたものとなる。これによ
り外部ピン端子302および303は活性状態とされ、
外部アクセスが可能となる。なお、ダミーサイクルを実
行する内部回路がRAS系回路の場合、RASバッファ
355からの内部制御信号RASおよび*RASとダミ
ーサイクル信号φとの論理和をとった信号を各RAS系
回路へ与える構成とすれば、RAS系回路へは追加の回
路を設けることなくダミーサイクル信号が伝達される。
【0055】また、ダミーサイクル信号φは、外部制御
信号ext.*RASとは独立に発生されているため、
所望の内部回路へ伝達することが可能となる。したがっ
て、たとえば、図13に示すシリアルレジスタ14の構
成において各データレジスタDRにこのダミーサイクル
信号φに応答してデータレジスタのラッチ電位を所定の
電位に設定するたとえばトランジスタスイッチを接続し
ておけば、ダミーサイクルに従ってシリアルレジスタ1
4の記憶内容をすべて初期化することができる。また、
このシリアルレジスタの初期設定は、データレジスタD
Rがインバータラッチから構成されているため、一方の
インバータの入力を電源電圧Vccレベルの“H”に、
他方のインバータの入力をたとえば接地電位Vssの“
L”にこのダミーサイクル信号φに応答して接続する構
成であればどのような構成でも容易に実現することがで
きる。
【0056】またダミーサイクル信号φは、制御信号*
RASおよびRASと独立に発生されるため、CAS系
回路等また、RAS系回路およびCAS系回路に含まれ
ない周辺回路をも確実に初期設定することができる。
【0057】図3は、この発明の一実施例である半導体
記憶装置におけるダミーサイクル中の外部制御信号の状
態を示す信号波形図である。図3において、外部電源電
圧Vccが投入され、電源端子301の電位が“H”に
立上ると所定期間発振制御信号Φが発生される。このダ
ミーサイクル期間中は外部制御信号ext.*RASお
よびext.*CASはともに不活性状態の“H”に設
定される。ダミーサイクル期間が完了すると、外部制御
信号ext.*RASが変化し、その変化がRASバッ
ファ355で検出される。このサイクルからは通常の所
望のデータの書込/読出を行なうノーマルサイクルが行
なわれる。
【0058】上述のように外部から電源電圧Vccを半
導体記憶装置へ与えると自動的に内部でダミーサイクル
が実行されるため、外部制御信号ext.*RASを所
定回数トグルする必要がなく、システムのタイミング設
計が容易となる。
【0059】なおこの発振制御信号Φを外部ピン端子を
介して外部でモニタする構成としておけば、外部に設け
られたCPUなどの制御回路は半導体記憶装置における
ダミーサイクル期間を容易に検出することができ、タイ
ミング仕様(電源投入後に外部制御信号ext.*RA
Sが最初に立下げられるまでに必要とする遅延時間等)
を設けることなく容易にノーマルサイクルを開始するこ
とができる。
【0060】図4は図1に示す発振回路352の具体的
構成の一例を示す図である。図4において、発振回路3
52は発振制御信号Φに応答して発振動作をするととも
にダミーサイクル信号φを発生するリング発振器401
と、リング発振器401からのダミーサイクル信号φに
応答して第1および第2のクロック信号φ0およびφ1
をそれぞれ発生するクロック発生器403および404
と、クロック発生器403および404のクロック発生
タイミングを設定するラッチ回路402と、ダミーサイ
クル信号φに応答してラッチ回路402のラッチデータ
を切換えるラッチデータ切換回路410を含む。
【0061】リング発振器401は、4段の縦続接続さ
れたインバータ回路IV41,IV42,IV43,I
V44と、インバータ回路IV44の出力信号と発振制
御信号Φとを受けるゲート回路G40を含む。ゲート回
路G40は、発振制御信号Φをその偽入力に受け、イン
バータ回路IV44の出力信号をその真入力に受ける。 ゲート回路G40は、発振制御信号Φが“H”にありか
つインバータ回路IV44の出力信号が“L”にあると
きにのみ“H”の信号を発生する。したがってゲート回
路G40は、発振制御信号Φが“H”のときには、イン
バータ回路として機能する。ゲート回路G40の出力信
号すなわちダミーサイクル信号φは所要の内部回路へ与
えられるとともに、初段のインバータ回路IV41の入
力へフィードバックされる。
【0062】ラッチ回路402は、2つのインバータ回
路IV1およびIV2を含む。インバータ回路IV1は
その入力がノードN10に接続され、その出力がノード
N20に接続される。インバータ回路IV2はその入力
がノードN20に接続されかつその出力がノードN10
に接続される。すなわち、ラッチ回路402はインバー
タラッチ回路の構成を備える。
【0063】クロック信号φ0を発生するためのクロッ
ク発生器403は、ダミーサイクル信号φとラッチ回路
402のノードN10の電位信号とを受ける2入力ゲー
ト回路G10と、ゲート回路G10の出力信号を受ける
インバータ回路IV10とを含む。ゲート回路G10は
その両入力がともに“H”のときにのみ“L”の信号を
出力する。クロック信号φ1を発生するためのクロック
発生器404は、ダミーサイクル信号φとラッチ回路4
02のノードN20の電位とを受けるゲート回路G20
と、ゲート回路G20の出力信号を受けるインバータ回
路IV20とを含む。ゲート回路G20は、ゲート回路
G10と同様、その両入力がともに“H”となったとき
にのみ“L”の信号を出力する。
【0064】ラッチデータ切換回路410は、第1のデ
ータ設定回路405と、第2のデータ設定回路406と
、データ設定回路405および406の動作を制御する
インバータ回路407を含む。
【0065】第1のデータ設定回路405は、ダミーサ
イクル信号φに応答してキャパシタC10の一方電極を
ノードN10へ接続するとたとえばnチャネルMOSト
ランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)から
なるスイッチング素子T10と、キャパシタC10の一
方電極の電位に応答してオン状態となるたとえばnチャ
ネルMOSトランジスタからなるスイッチングトランジ
スタT12と、インバータ回路407の出力信号に応答
してオン状態となり、スイッチング素子T12の一方導
通端子とノードN10とを接続するたとえばnチャネル
MOSトランジスタからなるスイッチング素子T11を
含む。キャパシタC10の他方電極はたとえば接地電位
である所定の電位Vssに接続される。スイッチング素
子T12の他方導通端子も同様に電位Vssに接続され
る。
【0066】第2のデータ設定回路406も同様に、キ
ャパシタC20と、ダミーサイクル信号φに応答してキ
ャパシタC20の一方電極をノードN20に接続するた
とえばnチャネルMOSトランジスタからなるスイッチ
ング素子T21と、キャパシタC20の一方電極の電位
に応答してオン状態となるたとえばnチャネルMOSト
ランジスタからなるスイッチング素子T22と、インバ
ータ回路407の出力信号に応答してノードN20をス
イッチング素子T22の一方導通端子に接続するたとえ
ばnチャネルMOSトランジスタからなるスイッチング
素子T20を含む。キャパシタC20の他方電極および
スイッチング素子T22の他方導通端子はともに、電位
Vssに接続される。インバータ回路407はダミーサ
イクル信号φを反転する。次に動作について説明する。
【0067】電源投入直後においては、ラッチ回路40
2は、そのときの状態によりノードN10とノードN2
0の電位がある互いに相補な信号電位に確定する。今、
ノードN10が“H”、ノードN20が“L”と初期設
定された場合を考える。電源投入直後は、発振制御信号
Φはまだ“L”である。したがってゲート回路G40の
出力信号すなわちダミーサイクル信号φは“L”にある
。したがって、ゲート回路G10およびG20の出力は
“H”になり、クロック信号φ0およびφ1はともに“
L”にある。
【0068】図1に示す電源投入検出回路351からダ
ミーサイクル指定信号として電源投入検出信号PORが
発生されると後に詳細に説明するが発振制御回路353
(図1参照)から発振制御信号Φが発生される。(図2
の動作波形図参照)。発振制御信号Φが“H”に立上る
と、ゲート回路G40はインバータ回路として動作する
。この発振制御信号Φが“H”に立上がる前ダミーサイ
クル信号φは“L”である。電源電圧投入後インバータ
回路IV44の出力信号は“L”に安定する。したがっ
て、この発振制御信号Φの“H”の立上りに応答してゲ
ート回路G40の出力信号であるダミーサイクル信号φ
が“H”に立上がる。
【0069】ダミーサイクル信号φが“H”に立上がる
と、ラッチ回路402のノードN10の信号電位をその
入力に受けるゲート回路G10の出力信号が“L”とな
り、インバータ回路IV10からのクロック信号φ0が
“H”に立上がる。このときノードN20の信号電位が
“L”のため、クロック信号φ1は“L”のままである
。ラッチデータ切換回路410においては、ダミーサイ
クル信号φの“H”の立上がりに応答してスイッチング
素子T10およびT21がオン状態となる。これにより
、ラッチデータ設定回路405に含まれるキャパシタC
10の一方電極が“H”に充電される。キャパシタC2
0の一方電極は“L”に充電される。これにより、スイ
ッチング素子T12がオン状態、スイッチング素子T2
2がオフ状態に設定される。
【0070】ダミーサイクル信号φが“H”に立上がっ
てから、インバータIV41〜IV44およびゲート回
路G40による遅延時間が経過した後、このダミーサイ
クル信号φは“L”に立下がる。これによりクロック信
号φ0も“L”に立下がる。ダミーサイクル信号φの“
L”の立下がりに応答してインバータ回路407の出力
信号が“H”に立上がり、スイッチング素子T11およ
びT20がオン状態となる。
【0071】スイッチング素子T12がオン状態、スイ
ッチング素子T22はオフ状態とそれぞれキャパシタC
10およびC20の充電電位により設定されている。こ
のデータ設定回路405および406の電流駆動能力は
ラッチ回路402のラッチ能力よりも大きくされている
。したがってノードN10のデータ“H”の信号電位が
高速に“L”へ立下げられる。これによりノードN10
の電位が“L”となり、ノードN20の信号電位は“H
”となる。
【0072】次いでダミーサイクル信号φが“H”へ再
び立上がると、今、ノードN10の電位が“L”、ノー
ドN20の信号電位が“H”のため、クロック信号φ0
が“L”、クロック信号φ1が“H”となる。
【0073】すなわち、ダミーサイクル信号φが発生さ
れる(活性状態となる)ごとにクロック信号φ0および
φ1が交互に発生される。この動作は、発振制御信号Φ
が“H”の間繰返される。すなわち、ダミーサイクル信
号φが発生される度ごとに、ラッチデータ切換回路41
0の制御の下にラッチ回路402のラッチデータがそれ
ぞれ交互に切換わることになり、応じてクロック信号φ
0およびφ1が交互に発生される。
【0074】このクロック信号φ0およびφ1が所定回
数発生されると発振制御回路353はその発振制御信号
Φを“L”に立下げる。これに応答してゲート回路G4
0の出力信号すなわちダミーサイクル信号φは“L”と
なり、クロック信号φ0およびφ1もともに“L”とな
る。
【0075】上述の動作を行なうことにより、内部回路
を初期設定するためのダミーサイクル信号を所定回数だ
け自動的に発生することができる。
【0076】なお図4に示す回路構成は単なる一例であ
り、この回路構成は、発振制御信号Φが発生状態となっ
ている期間ダミーサイクル信号φが発生されるとともに
、このダミーサイクル信号φに応じてクロック信号φ0
およびφ1が交互に発生される構成であればどのような
回路構成であってもよい。
【0077】図5は図1に示す発振制御回路353の具
体的構成の一例を示す図である。この図5に示す発振制
御回路353は、図4に示す発振回路352と組合わせ
て用いられる。
【0078】図5において、発振制御回路353は、発
振制御信号Φの活性状態持続期間を決定する回路ブロッ
ク385と、回路ブロック385の出力信号と電源投入
検出信号PORに応答して発振制御信号Φを出力する出
力回路390を含む。回路ブロック385は電源投入検
出信号PORに応答して起動され、クロック信号φ0お
よびφ1(すなわちダミーサイクル信号φ)が所定回数
与えられたとき、出力回路390からの発振制御信号Φ
を不活性状態に設定する。
【0079】回路ブロック385は、n段の直列に接続
された信号伝達ステージ395−1〜395−nを含む
。信号伝達ステージ395−i(i=1〜n)は、前段
の信号伝達ステージからの出力信号を受けるダイオード
接続されたnチャネルMOSトランジスタDiと、トラ
ンジスタDiの出力に応答してオン状態となりクロック
信号φ(φ0またはφ1)を出力ノードNDibへ伝達
するnチャネルMOSトランジスタCTiと、トランジ
スタCTiのゲートと一方導通端子との間に接続される
ブートストラップ容量CAiと、ノードNDiaおよび
NDibをそれぞれリセットするためのたとえばnチャ
ネルMOSトランジスタからなるスイッチングトランジ
スタRTiaおよびRTibを含む。
【0080】信号伝達ステージ395−iはさらに、ス
イッチングトランジスタRTiaおよびRTibのオン
・オフを制御するためのゲート回路GCiaおよびGC
ibを含む。ゲート回路GCja(j=2〜n)は、出
力ノードNDjbをその真入力に受け、発振制御信号Φ
をその偽入力に受けかつ電源投入検出信号PORをイン
バータ回路IV60を介してその偽入力に受ける。ゲー
ト回路GCjaは、その関連の出力ノードNDjbの電
位が“H”、発振制御信号Φが“L”、および電源投入
検出信号PORが“H”のいずれかの状態が満足された
ときに“H”の信号を出力する。
【0081】初段の信号伝達ステージ395−1に含ま
れるゲート回路GC1aは、その出力ノードND1bの
出力をその真入力に受けかつ発振制御信号Φをその偽入
力に受ける。ゲート回路GC1aは、出力ノードND1
bの電位が“H”または発振制御信号Φが“L”となっ
たときに“H”の信号を出力する。
【0082】ゲート回路GCib(i=1〜n)は、ク
ロック信号φ(φ0またははφ1)をその偽入力に受け
、発振制御信号Φをその偽入力に受けかつ電源投入検出
信号PORをインバータ回路IV60を介してその偽入
力に受ける。ゲート回路GCibはその3入力のうちの
いずれかが“L”となったときに“H”の信号を出力す
る。
【0083】出力回路390は、pチャネルMOSトラ
ンジスタPT1およびnチャネルMOSトランジスタN
T1が相補接続されたCMOSインバータと、pチャネ
ルMOSトランジスタPT2とnチャネルMOSトラン
ジスタNT2が相補接続されたCMOSインバータとを
含む。トランジスタPT1およびNT1のゲートは出力
ノードNAbに接続される。トランジスタPT2および
NT2のゲートは入力ノードNAaに接続される。トラ
ンジスタNT1と並列にそのゲートに電源投入検出信号
PORを受けるnチャネルMOSトランジスタNT3が
さらに設けられる。次に動作について説明する。
【0084】電源電圧が半導体記憶装置へ投入されると
、電源投入検出回路からの電源投入検出信号PORが“
H”に立上がる。これに応答して、トランジスタNT3
がオン状態となり、ノードNAaを電位Vssの“L”
に設定する。したがって、出力ノードNAbの電位が“
H”となり、発振制御信号Φが発生される(活性状態と
なる)。この電源投入検出信号PORはまたインバータ
回路IV60を介してゲート回路GCibの偽入力へ与
えられている。したがってこの電源投入検出信号POR
に応答してスイッチングトランジスタRTibがすべて
オン状態となり、ノードNDibを“L”にリセットす
る。また同様にこの電源投入検出信号PORはインバー
タ回路IV60を介してゲート回路GCjaの偽入力に
も与えられている。したがってスイッチングトランジス
タRTjaがオン状態となり、ノードNDjaも“L”
にリセットされる。ゲート回路GC1aの出力信号は、
発振制御信号Φが活性状態となると“L”となり、スイ
ッチングトランジスタRT1aはオフ状態となる。
【0085】ダイオード接続されたトランジスタD1は
、電源投入検出信号PORのレベルがそのしきい値電圧
を超えるとオン状態となり、ノードND1aを充電し始
める。このノードND1aの充電に応じてトランジスタ
CT1がオン状態となる。
【0086】電源投入検出信号PORが“L”に立下が
ると、スイッチングトランジスタRT1bはオフ状態と
なる。この状態でクロック信号φ0が与えられると、ノ
ードND1bがトランジスタCT1を介して充電される
。ノードND1bの充電電位はブートストラップ容量C
A1を介してノードND1aへフィードバックされ、ト
ランジスタCT1のゲート電位をさらに上昇させる。 これによりトランジスタCT1は高速で完全なオン状態
となり、クロック信号φ0を信号損失を生じさせること
なくノードND1bへ伝達する。このノードND1b上
の信号電位はダイオード接続されたトランジスタD2を
介してノードND2aへ伝達される。このときまだクロ
ック信号φ1は発生されていないため、ブートストラッ
プ容量CA2の一方電極が充電されるだけである。
【0087】クロック信号φ0が“L”に立下がると、
ゲート回路GC1bの出力信号が“H”となり、スイッ
チングトランジスタRT1bがオン状態となり、ノード
ND1bの電位が“L”となる。したがって、ダイオー
ド接続されたトランジスタD2がオフ状態となる。しか
し、ノードND2aはすでに“H”に充電されており、
この充電電位は保持される。また、ゲート回路GC1a
はこのノードND1bが“H”に充電されると“H”の
信号を出力し、スイッチングトランジスタRT1aをオ
ン状態とする。これによりノードND1aの電位が“L
”になる。
【0088】クロック信号φ1が次いで与えられると、
ゲート回路GC2bの出力信号が“L”となり、スイッ
チングトランジスタRT2bがオフ状態となる。スイッ
チングトランジスタCT2はすでにオン状態となってお
り、このクロック信号φ1をノードND2bへ伝達する
。ノードND2bの充電電位はブートストラップ容量C
A2を介してトランジスタCT2のゲートへフィードバ
ックされ、ノードND2bの電位を高速で充電する。 このノードND2bの電位はトランジスタD3を介して
ノードND3aへ伝達される。ノードND2bの電位が
“H”に立上がると、スイッチングトランジスタRT2
aがオン状態となり、ノードND2aの電位が“L”と
なる。
【0089】クロック信号φ1が“L”に立下がると、
ゲート回路GC2bの出力信号によりトランジスタRT
2bがオン状態となり、ノードND2bの電位を“L”
に設定する。これにより、ノードND3aは“H”の状
態に保持される。
【0090】次いでクロック信号φ0が与えられると、
ノードND3bの電位が“H”に立上がる。以後この動
作を繰返すことにより、ノードNDnaの電位が“H”
に立上がる。クロック信号φ1が所定回数(図5におい
てはn/2)発生されると、ノードNDnbが“H”の
電位に充電される。このノードNDnbの充電電位はト
ランジスタDn+1を介してノードNAaへ伝達される
。ノードNAaが“H”に充電されると、ノードNAb
の電位が“L”となり、ラッチ回路390のラッチ状態
が反転し、発振制御信号Φが“L”となる。この発振制
御信号Φが“L”となると、クロック信号φ(φ0,φ
1)の状態にかかわらず、ゲート回路GCiaおよびG
Cibの出力はすべて“H”となり、信号伝達ステージ
395−1〜395−nの各ノードND1a〜NDna
およびND1b〜NDnbはすべて“L”に確実に設定
される。
【0091】上述のように、電源投入検出信号PORが
発生された後、クロック信号φ(φ0およびφ1)が発
生されるごとにその充電電位(“H”)を順次伝達して
いくことにより、クロック信号φ(φ0およびφ1)の
発生回数はこの信号伝達ステージ395−1〜395−
nの段数によって決定されるが、クロック信号φが所定
回数発生された後、確実に発振制御信号Φを“L”に設
定することができる。
【0092】なおこの図4に示す発振回路においては、
クロック信号φ0およびφ1の発生順序は交換可能であ
る。すなわちラッチ回路402(図4参照)のラッチ初
期状態はこのインバータの駆動能力差(製造パラメータ
により微妙にばらつき、素子毎に異なる)等により決定
される。したがって、このような場合、各素子ごとに発
振制御信号Φの持続期間がクロック信号φの1サイクル
分ずれる場合も考えられる。すなわち、最初にクロック
信号φ1が発生される場合、最初のクロック信号φ1の
発生は無視されることになるからである。このような場
合、図4に示すラッチ回路402において、ノードN1
0およびN20をそれぞれ“H”および“L”に電源投
入検出信号PORに応答して初期設定するスイッチング
トランジスタを設けておけば、確実にラッチ回路402
の初期ラッチデータを設定することができ、常にクロッ
ク信号φ0およびφ1の発生順序を同一とすることがで
きる。
【0093】図6は図1に示す電源投入検出回路351
の具体的構成の一例を示す図である。半導体記憶装置が
形成される半導体基板には、一定のバイアス電位Vsu
bが印加される。基板バイアス電位Vsubの印加は、
半導体基板と信号線との容量結合の防止、基板電流注入
による基板電位の変動の防止およびMOSトランジスタ
のしきい値電圧の適正化などを目的として行なわれる。 このような基板バイアス電位Vsubは、通常、オンチ
ップの基板バイアス発生回路により与えられる。図6に
示す電源投入検出回路351は、半導体記憶装置がP型
半導体基板上に形成され、この基板バイアス電位Vsu
bが負電位の場合の構成を示している。
【0094】図6において電源投入検出回路351は、
電源電圧Vccに応答してノードN50を充電するため
の抵抗RSおよびキャパシタCA20と、ノードN50
の信号電位を反転するためのpチャネルMOSトランジ
スタPT21とnチャネルMOSトランジスタNT21
とからなるCMOSインバータ回路IV75と、このC
MOSインバータ回路IV75の出力を受けるインバー
タ回路IV70と、インバータ回路IV75の出力をそ
のゲートに受け、ノードN50と電源Vccとを接続す
るpチャネルMOSトランジスタPT20を含む。抵抗
RSとキャパシタCA20とは互いに並列に設けられる
。トランジスタPT20は、インバータ回路IV75の
回路動作の高速化および安定化のために設けられる。
【0095】電源投入検出回路351はさらに、ノード
N50と半導体基板との間に設けられるダイオード接続
されたpチャネルMOSトランジスタD50を含む。こ
のダイオード接続されたトランジスタD50は、基板バ
イアス発生回路500から半導体基板へ与えられたバイ
アス電位Vsubを検出する。トランジスタD50は、
そのしきい値電圧をVthとすると、オン状態のときに
ノードN50をVsub+Vthに設定する。次に動作
についてその動作波形図である図7を参照して説明する
【0096】電源電圧Vccの投入に応答して基板バイ
アス発生回路500が起動され、数百μs経過後、半導
体基板を所定の負電位に設定する。半導体基板のバイア
ス電位VsubはトランジスタD50で検出される。電
源投入直後、基板電位VsubはまだトランジスタD5
0のしきい値電圧を超えていないため、トランジスタD
50はオフ状態にある。電源電圧Vccが投入されると
、ノードN50が抵抗RSを介して充電されかつまたキ
ャパシタCA20のチャージポンプ動作により充電され
る。ノードN50の電位が“H”へ上昇すると、インバ
ータ回路IV75およびIV70を介して電源投入検出
信号PORが“H”へ立上がる。インバータ回路IV7
5の出力はトランジスタPT20のゲートへ与えられて
いる。トランジスタPT20はインバータ回路IV75
の出力が“L”となると、電源VccをノードN50へ
接続し、ノードN50の電位を高速で安定状態に設定す
る。
【0097】基板バイアス発生回路500の動作により
半導体基板のバイアス電位VsubがトランジスタD5
0のしきい値電圧を超えると、トランジスタD50がオ
ン状態となり、ノードN50の電位を低下させる。最終
的に、ノードN50のレベルはVsub+Vthの“L
”となる。これにより、インバータ回路IV75および
IV70を介して電源投入検出信号PORが“L”へ立
下がる。
【0098】ここで、ノードN50の電位はトランジス
タD50を介して半導体基板へ放電される。ノードN5
0は抵抗RSを介して電源電圧Vccに接続される。し
たがって、常時電源電圧Vccから半導体基板へ電流が
供給され、半導体基板のバイアス電位へ悪影響を及ぼす
ことが考えられる。しかしながら、これはトランジスタ
D50のオン抵抗を十分に大きくしておき、そこを流れ
る電流を微小値としておけば問題は生じず、また抵抗R
Sの抵抗値も比較的大きい値に設定しておけばよい。
【0099】図1に示す構成においては、電源投入直後
のみダミーサイクルが内部発生されている。しかし、V
RAM等においては、各種動作モードにおいてダミーサ
イクルを行なう必要がある。図8にこの動作モードに応
じてダミーサイクル信号を内部発生するための構成を示
す。
【0100】図8において、ダミーサイクル発生回路は
、クロック入力端子610に与えられる所定の組合わせ
の外部クロック信号ext.*RAS、ext.DSF
およびext.*CASを受け、ダミーサイクルを行な
う特殊機能モードが設定されたか否かを判定する特殊機
能検出回路601と、特殊機能検出回路601からの検
出信号OSPに応答して発振制御信号Φを発生して発振
回路602へ与える発振制御回路603と、発振制御回
路603からの発振制御信号Φに応答して発振動作をし
てダミーサイクル信号φを発生する発振回路602を含
む。発振回路602および発振制御回路603の構成は
図4および図5に示す発振回路および発振制御回路のそ
れと同様である。
【0101】外部制御信号ext.*RAS、ext.
DSFおよびext.*CASは図12に示す制御信号
と同様である。この場合、外部制御信号ext.DSF
が外部制御信号ext.*RASおよび/またはext
.*CASの降下エッジで“H”となったときにダミー
サイクルを行なうような特殊機能が設定される。特殊機
能検出回路601はこの設定された特殊機能に応じて電
源投入検出信号PORと同様の特殊機能検出信号OSP
をダミーサイクル指定信号として発生して発振制御回路
603に与える。発振回路602および発振制御回路6
03は上述の実施例と同様にして動作し、所定の期間ダ
ミーサイクル信号φをその設定された特殊機能に関連し
て初期化されるべき内部回路へ伝達する。
【0102】この特殊機能検出回路601へ与えられる
外部制御信号としては図8に示す外部制御信号の他に各
種制御信号*WB/*WE、*DT/*OEなどを用い
てもよい。また、特殊機能検出回路601を複数個設け
、この複数の特殊機能検出回路各々が担当する内部回路
を検出された機能モード毎にグループ化する構成として
もよい。この場合、指定された特殊モードに応じて必要
最小限の内部回路のみが初期化される。
【0103】またDRAMにおいても、所定の外部クロ
ック信号に応じて様々な動作モードが設定される場合、
その設定された動作モードに応じて必要な内部回路の初
期化を行なうことができる。
【0104】図9はこの発明のさらに他の実施例である
ダミーサイクル発生回路の構成を示す図である。図9に
示すダミーサイクル発生回路は、特殊機能検出信号OS
Pと電源投入検出信号PORを受けるOR回路701を
含む。このOR回路701の出力が発振制御回路703
へダミーサイクル指定信号として与えられる。OR回路
701は、特殊機能検出信号OSPおよび電源投入検出
信号PORのいずれかが発生されたときにダミーサイク
ル指定信号を発生して発振制御回路703を駆動する。 発振制御回路703からの発振制御信号Φに応答して発
振回路702が発振動作をしてダミーサイクル信号φを
発生する。したがってこの図9に示す構成によれば、電
源投入検出時および特殊機能検出時それぞれにおいて内
部でダミーサイクルを発生することができる。
【0105】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ダミ
ーサイクルを実行する必要があるときに、内部で自動的
にダミーサイクルを実行するための制御信号の発生およ
び停止を行なうように構成したので、外部からダミーサ
イクルの開始および終了を規定するとともにダミーサイ
クルを制御するための制御信号を与える必要がなくなり
、システムのタイミング設計が容易となる。また、ダミ
ーサイクル信号が内部で自動的に発生されているため、
必要な内部回路へダミーサイクル信号を与えることがで
き、動作モード等に応じて容易かつ確実にピン端子数を
増加させることなく所望の内部回路を初期化することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるダミーサイクル発生
回路の構成を機能的に示すブロック図である。
【図2】図1に示すダミーサイクル発生回路の動作を示
す信号波形図である。
【図3】この発明におけるダミーサイクル実行時におけ
る外部制御信号の状態を示す波形図である。
【図4】図1に示す発振回路の具体的構成の一例を示す
図である。
【図5】図1に示す発振制御回路の具体的構成の一例を
示す図である。
【図6】図1に示す電源投入検出回路の具体的構成の一
例を示す図である。
【図7】図6に示す電源投入検出回路の動作を示す信号
波形図である。
【図8】この発明の他の実施例であるダミーサイクル発
生回路の構成を機能的に示すブロック図である。
【図9】この発明のさらに他の実施例であるダミーサイ
クル発生回路の構成を機能的に示すブロック図である。
【図10】従来のDRAMの全体の構成を概略的に示す
ブロック図である。
【図11】図10に示すDRAMのダミーサイクル実行
時の外部制御信号の状態を示す信号波形図である。
【図12】従来のVRAMの全体の構成を示すブロック
図である。
【図13】図12に示すVRAMのデータ転送に関連す
る部分の構成を示す図である。
【図14】図12に示すVRAMの動作モードを設定す
るための各制御信号のタイミングを示す信号波形図であ
る。
【符号の説明】
100:DRAM 200:VRAM 300:クロック発生器 350:ダミーサイクル発生回路 351:電源投入検出回路 352,602,702:発振回路 353,603,703:発振制御回路601:特殊機
能検出回路 701:OR回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  内部回路を初期化するためのダミーサ
    イクルを備える半導体記憶装置であって、外部から与え
    られる予め定められた少なくとも1個の信号に応答して
    ダミーサイクル指定信号を発生するための手段と、前記
    ダミーサイクル指定信号に応答して予め定められた回数
    前記内部回路を駆動するための制御信号を発生するため
    の手段とを備える、半導体記憶装置。
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