JPH0424802B2 - - Google Patents

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JPH0424802B2
JPH0424802B2 JP23215684A JP23215684A JPH0424802B2 JP H0424802 B2 JPH0424802 B2 JP H0424802B2 JP 23215684 A JP23215684 A JP 23215684A JP 23215684 A JP23215684 A JP 23215684A JP H0424802 B2 JPH0424802 B2 JP H0424802B2
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JP
Japan
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meth
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epoxy
acrylate
compound
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JP23215684A
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Masaru Sakaguchi
Shunzo Abe
Hideo Myake
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は印刷適性にすぐれた導体回路形成用導
電性カーホン・ペーストに関するものである。 (従来の技術) 従来より、カーボン・ブラツク、グラフアイト
などの炭素微粉末を含有した導電性カーボン・ペ
ーストは、塗布又は印刷を行ない乾燥もしくは加
熱硬化させる方法で導体回路を形成させたり、抵
抗体又は半導体部品における端子リード線の接着
に用いたり、また電子装置を電磁波障害(EMI)
から保護することなど広く利用されている。現
在、この炭素微粉末を含有した導電性カーボン・
ペーストは、カーボン・ブラツク、グラフアイト
などの炭素微粉末と各種熱可塑性樹脂又は熱硬化
性樹脂であるフエノール樹脂、メラミン樹脂、キ
シレン樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂、エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂などの合成樹脂(以下バ
インダーと略す)とを使用目的に応じて組合せ、
更に、これに溶剤を加えて混合、混練する方法が
主流であり、この方法は特開昭50−61435号公報、
特開昭56−14568号公報などに提案されている。 しかしながら、このような従来の導電性カーボ
ン・ペーストは溶剤を含んでいるため、スクリー
ン印刷中あるいは塗布中に溶剤の揮散が起こり、
次第に樹脂組成物の粘度が増大し、版の目詰りや
樹脂の凝固物が生じ、形成した回路や接着した電
子部品の信頼性が低くなる。それに加えて、耐熱
性と耐溶剤性に劣つている。また、フエノール樹
脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、エポキシ樹
脂、アルキド樹脂などの縮合型樹脂をバインダー
として使用する熱硬化型導電性カーボン・ペース
トは、加熱硬化時の収縮が大きく、また溶剤を含
有しているためにさらに収縮が大きくなつて、硬
化後バインダー中の内部ひずみが大きくなり接着
性に悪影響を及ぼしたり、大きな収縮に起因する
クラツクが発生するなどの欠陥がある。それに加
え、熱硬化型導電性カーボン・ペーストは作業効
率、作業環境、エネルギー消費などに大きな問題
があり、比較的高温で長時間の加熱が必要なため
基材や接着した部品の熱劣化などの別の問題も生
じ満足できるものではなかつた。 (発明の解決しようとする問題点) 本発明の目的は従来を導電性カーボン・ペース
トの欠点、即ちスクリーン印刷中あるいは塗布中
の溶剤の揮散、版の目詰り、形成した回路や接着
した電子部品の信頼性の低下、収縮に起因するク
ラツクの発生、更に作業効率、作業環境、エネル
ギー消費の問題などを改良した印刷適性に優れた
導電性カーボン・ペーストを提供することにあ
る。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、従来の導電性カーボン・ペース
トの持つ上記した欠陥を解決すべく鋭意研究を重
ねた結果、炭素微粉末が鱗片状グラフアイト(a)と
土状グラフアイト(b)とからなり、(a)/(b)の重量比
が95/5〜20/80の範囲にあり、かつ光硬化樹脂
を含む導電性カーボン・ペーストの粘度を好まし
くは20〜1000ポイズの範囲にすることで、前記し
た従来の導電性カーボン・ペーストの欠陥が解決
されることを見い出し本発明に到達した。 すなわち本発明は、鱗片状グラフアイト(a)と土
状グラフアイト(b)とからなり、(a)/(b)の重量比が
95/5〜20/80の範囲にある炭素微粉末(A)と光硬
化型樹脂とを含有することを特徴とする導電性カ
ーボン・ペーストである。 本発明で使用する鱗片状グラフアイト(a)とは結
晶構造が高度に発達したフレーク状粉末のグラフ
アイトを意味する。また土状グラフアイト(b)とは
無定形(アモルフアス)粉末のグラフアイトを意
味する。 本発明で使用する炭素微粉末(A)としては、鱗片
状グラフアイト(a)と土状グラフアイト(b)とから成
り、(a)/(b)の重量比が95/5〜20/80の範囲にあ
ることが必要であり、90/10〜60/40の範囲にあ
ることが好ましい。(a)/(b)が95/5を越える場合
は炭素微粉末の充填状態が悪くなり、隠蔽性が不
良となり、(a)/(b)が20/80より小さいと導電性が
低下する。 また、炭素微粉末(A)のカーボン・ペースト中の
含有率としては20〜60重量%が適当であり、好ま
しくは25〜50重量%である。含有率が60重量%を
越えるとバインダー量が不足するため印刷適性、
塗布性、接着性などが著しく低下する。一方、20
重量%未満の場合には殆んど実用的な導電性が得
られない。 本発明で使用する炭素微粉末(A)を構成する鱗片
状グラフアイト(a)の粒度については、粒径が0.1
〜50μが好ましく、50μを越える場合には炭素微
粉末の充填状態が悪くなり隠蔽性が不良となるこ
とがある。又粒径が0.1μよりも小さい場合は、炭
素微粉末の比表面積が大きくなり、ペーストの粘
度が非常に高くなり印刷適性の点で実用的なもの
とはならないことがある。さらに好ましい粒度は
0.1〜20μである。 土状グラフアイトの粒度については、粒径が
0.1〜20μが好ましく、20μを越える場合には炭素
微粉末の充填状態が悪くなり隠蔽性が不良となる
ことがある。また粒径が0.1μよりも小さい場合
は、炭素微粉末の比表面積が大きくなり、ペース
トの粘度が非常に高くなり印刷適性の点で実用的
なものとはならないことがある。本発明において
炭素微粉末の粒度は平均粒度を意味し、全体の少
なくとも90重量%以上が上記範囲に入ることが望
ましい。 本発明で用いる光硬化型樹脂としては、分子内
に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物
(B)、分子内にカルボキシル基を有する光重合性化
合物(C)又は該化合物(C)と他の光重合性化合物(D)と
の混合物を含むもののほかに、不飽和ポリエステ
ル樹脂、不飽和ポリウレタン樹脂、不飽和アクリ
ル樹脂、不飽和エポキシ樹脂などがある。光硬化
型樹脂には一般に光開始材が含まれる。次に分子
内に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合
物(B)、分子内にカルボキシル基を有する光重合性
化合物(C)又は該化合物(C)と他の光重合性化合物(D)
との混合物からなる光硬化型樹脂について説明す
る。 本発明で使用する分子内に2個以上のエポキシ
基を有するエポキシ化合物(B)とは、1分子中にエ
ポキシ基を2個以上有するエポキシ化合物であ
り、そのエポキシ当量は100〜4000、好ましくは
100〜1000である。 代表的な化合物としては、()ビスフエノー
ルA、ビスフエノールF、ハロゲン化ビスフエノ
ールAなどのジグリシジルエーテルであるビスフ
エノール型エポキシ樹脂やフエノールノボラツ
ク、クレゾールノボラツクなどのポリグリシジル
エーテルであるノボラツク型エポキシ樹脂を代表
とする2価以上の多価フエノール類のポリグリシ
ジルエーテル類、()エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、トリメチロールプロパンなどの2価以上の
多価アルコール類のポリグリシジルエーテル類、
()フタル酸、イソフタル酸、テトラヒドロフ
タル酸、ヘキサヒドロフタル酸、アジピン酸など
の2価以上の多価カルボン酸類のポリグリシジル
エステル類、()アニリン、イソシアヌール酸
などの窒素原子に結合した活性水素をグリシジル
基で置換したポリグリシジルエーテル類、()
分子内のオレフイン結合をエポキシ化して得られ
るビニルシクロヘキセンジエポキシド、3,4−
エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキ
シシクロヘキサンカルボキシレート、2−(3,
4−エポキシ)シクロヘキシル−5,5−スピロ
(3,4−エポキシ)シクロヘキサン−m−ジオ
キサンなどの脂環族ポリエポキシ化合物類、()
N,N,N′,N′−テトラグリシジルメタキシレ
ンジアミン、N,N,N′,N′−テトラグリシジ
ル−1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサ
ンなどのアミノポリエポキシ化合物類などがあ
る。これらのエポキシ化合物は単独にまたは2種
以上併用して使用することができる。 これらの分子内に少なくとも2個のエポキシ基
を有するエポキシ化合物の中で好ましいエポキシ
化合物としては、ビスフエノールAのジグリシジ
ルエーテル、フエノールノボラツク型ポリエポキ
シ化合物、クレゾールノボラツク型ポリエポキシ
化合物などがあげられる。 また、アリルグリシジルエーテル、フエニルグ
リシジルエーテルなどの分子内にエポキシ基を1
個有するエポキシ化合物を併用して使用すること
もできる。 本発明で使用する分子内にカルボキシル基を有
する光重合性化合物(C)としては、例えば、()
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロト
ン酸、フマル酸などの不飽和カルボン酸系化合物
類、()ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト(アクリレートおよびメタクリレートを意味す
る。以下、同様に略記する。)、ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシル基含
有(メタ)アクリレート類と無水フタル酸、テト
ラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル
酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水トリメ
リツト酸、無水ピロメリツト酸などの多塩基酸無
水物とを反応させて得られる化合物、例えば、フ
タル酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエ
ステル、コハク酸モノ(メタ)アクリロイルオキ
シエチルエステル、マレイン酸モノ(メタ)アク
リロイルオキシエチルエステルなどで代表される
化合物類、()グリシジル(メタ)アクリレー
トとコハク酸、マレイン酸、オルソ、イソおよび
テレフタル酸などの多塩基酸とを反応させて得ら
れる化合物、例えば、モノ(2−ヒドロキシ−3
−メタクリロイルオキシプロピル)フタレート、
モノ(2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシ
プロピル)サクシネートなどで代表される化合物
類、()多価アルコール類と多価カルボン酸お
よびアクリル酸またはメタクリル酸を反応させて
得られる分子内にカルボキシル基を有するオリゴ
エステル(メタ)アクリレート類などがある。 分子内にカルボキシル基を有する光重合性化合
物(C)としては、前述の化合物の中で、特に()、
()、()の化合物が好ましい。これらの分子
内にカルボキシル基を有する光重合性化合物(C)は
単独にまたは2種以上併用して、または後記する
他の光重合性化合物(D)の1種以上と組合せて使用
される。 本発明で使用する分子内に2個以上のエポキシ
基を有するエポキシ化合物(B)と分子内にカルボキ
シル基を有する光重合性化合物(C)との配合比は、
エポキシ基とカルボキシル基の当量比が1:3〜
33:1の範囲であり、好ましくは、エポキシ基当
量:カルボキシル基当量=(n/m):(6/m)
〜(3n/m):(1/m)(ただし、mは分子内に
カルボキシル基を有する光重合性化合物(C)のカル
ボキシル基数、nはエポキシ化合物のエポキシ基
数をあらわす正の整数であり、1≦m、2≦n≦
11である。)の範囲である。 エポキシ基とカルボキシル基の当量比が1:3
未満、すなわちエポキシ基当量/カルボキシル基
当量の値が0.33未満の場合は、硬度が不十分とな
る。一方、エポキシ基とカルボキシル基の当量比
が33:1を超えると、すなわちエポキシ基当量/
カルボキシル基当量の地が33を超えると硬化性が
低下して好ましくない。 本発明で使用する他の光重合性化合物(D)とは、
分子内に1個以上の光重合性二重結合を有する光
重合可能な下記の化合物である。 分子内に1個の光重合性二重結合を有する光重
合可能な化合物としては、例えば、()スチレ
ン、α−メチルスチレン、クロロスチレンなどの
スチレン系化合物類、()メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、n−お
よびi−プロピル(メタ)アクリレート、n−、
sec−およびt−ブチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)
アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレー
ト類、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エ
トキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエ
チル(メタ)アクリレートなどのアルコキシアル
キル(メタ)アクリレート類、フエノキシエチル
(メタ)アクリレートなどのアリロキシアルキル
(メタ)アクリレート類、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート類、ハロゲン置換アルキル(メ
タ)アクリレート類、あるいはポリエチレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレートなどのポ
リオキシアルキレングリコールモノ(メタ)アク
リレート類あるいはアルコキシポリオキシルアル
キレンモノ(メタ)アクリレートなどの置換アル
キルモノ(メタ)アクリレート類、テトラヒドロ
フルフリル(メタ)アクリレートなどの複素環含
有(メタ)アクリレート類、()ビスフエノー
ルAのエチレンオキシドおよびプロピレンオキシ
ド付加物などのビスフエノールAのアルキレンオ
キシド付加物のモノ(メタ)アクリレート類、水
素化ビスフエノールAのエチレンオキシドおよび
プロピレンオキシド付加物などの水素化ビスフエ
ノールAのアルキレンオキシド付加物のモノ(メ
タ)アクリレート類、()ジイソシアネート化
合物と2個以上のアルコール性水酸基含有化合物
を予め反応させて得られる末端イソシアネート基
含有化合物に、さらにアルコール性水酸基含有
(メタ)アクリレート類を反応させて得られる分
子内に1個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有
するウレタン変性モノ(メタ)アクリレート類、
()分子内に1個以上のエポキシ基を有する化
合物にアクリル酸またはメタクリル酸を反応させ
て得られるエポキシモノ(メタ)アクリレート
類、および()カルボン酸成分としてアクリル
酸またはメタクリル酸および多価カルボン酸とア
ルコール成分として2価以上の多価アルコールと
を反応させて得られるオリゴエステルモノ(メ
タ)アクリレート類などがある。 分子内に2個の光重合性二重結合を有する光重
合可能な化合物としては、例えば、()エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−
ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートな
どのアルキレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト類、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレートなどのポリオキシアルキレング
リコールジ(メタ)アクリレート類、ハロゲン置
換アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート
類などの置換アルキレングリコールジ(メタ)ア
クリレート類、()ビスフエノールAのエチレ
ンオキシドおよびプロピレンオキシド付加物など
のビスフエノールAのアルキレンオキシド付加物
のジ(メタ)アクリレート類、水素化ビスフエノ
ールAのエチレンオキシドおよびプロピレンオキ
シド付加物等の水素化ビスフエノールAのアルキ
レンオキシド付加物のジ(メタ)アクリレート
類、()ジイソシアネート化合物と2個以上の
アルコール性水酸基含有化合物を予め反応させて
得られる未満イソシアネート基含有化合物に、さ
らにアルコール性水酸基含有(メタ)アクリレー
ト類を反応させて得られる分子内に2個の(メ
タ)アクリロイルオキシ基を有するウレタン変性
ジ(メタ)アクリレート類、()分子内に2個
以上のエポキシ基を有する化合物にアクリル酸ま
たは/およびメタクリル酸を反応させて得られる
エポキシジ(メタ)アクリレート類、()カル
ボン酸成分としてアクリル酸またはメタクリル酸
および多価カルボン酸とアルコール成分として2
価以上の多価アルコールとを反応させて得られる
オリゴエステルジ(メタ)アクリレート類などが
ある。 分子内に3個以上の光重合性二重結合を有する
光重合可能な化合物としては、例えば、()ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アク
リレートなどの3価以上の脂肪族多価アルコール
のポリ(メタ)アクリレート類、3価以上のハロ
ゲン置換脂肪族多価アルコールのポリ(メタ)ア
クリレート類、()ジイソシアネート化合物と
3個以上のアルコール性水酸基含有化合物を予め
反応させて得られる末端イソシアネート基含有化
合物に、さらにアルコール性水酸基含有(メタ)
アクリレートを反応させて得られる分子内に3個
以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するウ
レタン変性ポリ(メタ)アクリレート類、()
分子内に3個以上のエポキシ基を有する化合物に
アクリル酸または/およびメタクリル酸を反応さ
せて得られるエポキシポリ(メタ)アクリレート
類などがある。 本発明で使用するエポキシ化合物(B)と前記した
分子内にカルボキシル基を有する光重合性化合物
(C)または該化合物(C)と他の光重合性化合物(D)との
混合比は、エポキシ化合物(B):光重合性化合物
〔(C)または(C)+(D)〕=10:90〜90:10(重量比)の
範囲であり、好ましくはエポキシ化合物(B):光重
合性化合物〔(C)または(C)+(D)〕=20:80〜80:20
(重量比)の範囲である。エポキシ化合物(B)の配
合量が10重量%未満では、前記した分子内にカル
ボキシル基を有する光重合性化合物(C)とエポキシ
化合物(B)との反応が実質的に少なすぎ、接着性、
耐薬品性などに優れた硬化物が得がたい。また、
エポキシ化合物(B)の配合量が90重量%を超える場
合は、バインダーの粘度が高くなり、取り扱い性
に欠ける。 これらのバインダー〔(B)+(C)又は(B)+(C)+(D)〕
の配合量は本発明の導電性カーボン・ペーストの
40〜80重量%である。 バインダーが40重量%未満の場合は印刷性、塗
布性、接着性が著しく低下し、また80重量%以上
の場合は実用的な導電性が得られない。 本発明で使用する光開始剤とは、光重合性化合
物の光重合反応を促進する化合物であり、例え
ば、ベンジルジメチルケタールなどのケタール
類、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイシエチ
ルエーテル、ベンゾイン−i−プロピルエーテ
ル、ベンゾイン、α−メチルベンゾインなどのベ
ンゾイン類、9,10−アントラキノン、1−クロ
ルアントラキノン、2−クロルアントラキノン、
2−エチルアントラキノンなどのアントラキノン
類、ベンゾフエノン、p−クロルベンゾフエノ
ン、p−ジメチルアミノベンゾフエノンなどのベ
ンゾフエノン類、1−フエニル−2−ヒドロキシ
−2−メチル−1−プロピオン、1−(4−イソ
プロピルフエニル)−2−ヒドロキシ−2−メチ
ル−1−プロピオンなどのプロピオフエノン類、
ジベンゾスベロンなどのスベロン類、ジフエニル
ジスルフイド、テトラメチルチウラムジスルフイ
ド、チオキサントンなどの含イオウ化合物、メチ
レンブルー、エオシン、フルオレセインなどの色
素類などがあげられ、単独または2種以上併用し
て使用される。 本発明においては光開始剤の配合量は導電性カ
ーボン・ペースト中、0.05〜20重量%であり、好
ましくは0.5〜10重量%である。光開始剤の配合
量が0.05重量%未満の場合は、光重合性化合物が
十分重合することができず、光開始剤の配合量が
20重量%以上の場合は耐薬品性、硬度が低下す
る。 本発明においてはエポキシ基とカルボキシル基
との反応を促進させるために、反応促進剤を添加
することが好ましい。反応促進剤としては、例え
ば、2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダ
ゾール、2,4−ジメチルイミタゾール、2−エ
チル−4−メチルイミダゾール、2−ウンデシル
イミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、
1−ビニル−2−メチルイミダゾール、2−フエ
ニルイミダゾール、1−ビニル−2−エチルイミ
ダゾール、イミダゾール、2−フエニル−4−メ
チルイミダゾール、1−ビニル−2,4−ジメチ
ルイミダゾール、1−ビニル−2−エチル−4−
メチルイミダゾールなどのイミダゾール類、ベン
ジルジメチルアミン、2,4,6−トリジメチル
アミノフエノール、トリエタノールアミン、トリ
エチルアミン、N,N′−ジメチルピペリジン、
α−メチルベンジルジメチルアミン、N−メチル
モルホリン、ジアルキルアミノエタノール、ジメ
チルアミノメチルフエノールなどの第3級アミン
類、トリジメチルアミノメチルフエノールのトリ
アセテートおよびトリベンゾエートなどの第3級
アミン塩類などがあり、単独にまたは2種以上併
用して使用される。 これら反応促進剤の添加量は、本発明の導電性
カーボン・ペースト中、0.05〜5重量%であり、
好ましくは0.1〜3.5重量%である。 本発明に使用するバインダーは室温または必要
により加温下で撹拌混合することにより容易に製
造される。製造時の熱重合や貯蔵中の暗反応を防
止するために、ハイドロキノン、ハイドロキノン
モノメチルエーテル、1−ブチル−カテコール、
p−ベンゾキノン、2,5−t−プチル−ハイド
ロキノン、フエノチアジンなどの公知の熱重合防
止剤を添加するのが望ましい。その添加量は本発
明の光重合性化合物〔(C)または(C)+(D)〕に対し
0.001〜0.1重量%であり、好ましくは0.001〜0.05
重量%である。 本発明において、炭素微粉末(A)をバインダーに
均一に分散させるには、分散剤の添加が効果的で
ある。分散剤としては例えば、ノニオン系、カチ
オン系、アニオン系、両性系などの分散剤を使用
することができる。 本発明の導電性カーボン・ベーストの粘度は回
転粘度計を用いて25℃で測定した場合、20〜1000
ポイズ、好ましくは100〜500ポイズである。 本発明の導電性カーボン・ベーストの硬化方法
は、まず紫外線などの活性光線の照射によりカル
ボキシル基を有する光重合性化合物(C)を単独に、
あるいは光重合性化合物(C)と他の光重合性化合物
(D)との混合物を重合させカルボキシル基含有重合
物とし、次いで加熱によりエポキシ化合物(B)と反
応させて完全硬化させる2段階から成る方法が一
般的である。 光重合反応条件としては、光量20mW/cm2
200mW/cm2で時間0.1秒〜15分の範囲である。ま
た、熱硬化反応条件としては温度50℃〜200℃で
時間10秒〜120分の範囲である。 本発明の導電性カーボン・ペーストは、紫外線
などの活性光線を照射して光重合反応を誘起させ
る。紫外線照射に用いる光源としては、太陽光
線、ケミカルランプ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、
カーボンアーク灯、キセノンランプ、メタルハラ
イドランプなどが使用される。電子線を照射する
場合には必ずしも光開始剤は必要としない。熱硬
化の加熱方法としては、熱風乾燥、赤外線照射な
どにより、温度50〜200℃、時間10秒〜120分の範
囲で加熱硬化させる。 (発明の効果) 本発明の誘導性カーボン・ペーストの優れた効
果として次の点が挙げられる。 (1) 鱗片状グラフアイト(a)と土状グラフアイト(b)
の特定量配合により、導電微粉末の充填状態
(隠蔽性)が良好であり、印刷適性に優れてい
る。 (2) 溶剤を含まないため、スクリーン印刷中ある
いは塗布中に溶剤の揮散が起こらず、スクリー
ン版の目詰りが起きない。又、作業環境に優れ
ている。 (3) 従来の熱硬化型導電性カーボン・ベーストに
比べ、低温、短時間硬化が可能である。 (4) 紫外線などの活性光線を数秒〜数十秒照射す
るだけで導電性カボーン・ペーストが流動性を
失うため、印刷物、塗布物や接着物を短時間で
仮硬化、仮接着して取り扱い易くすることが可
能である。 (5) 得られた最終硬化物は基材との接着性、可撓
性に優れている。 本発明の導電性カーボン・ベーストは前記した
長所を生かして、絶縁基板への導電回路の形成、
チツプ部品の接着、接点間の接着、リード線の接
着、混成集積回路基板の導体部、抵抗体の電極端
子部品、電波遮蔽など多重多様な用途に使用でき
る。 (実施例) 本発明を更に具体的に説明するため以下に実施
例をあげるが、勿論、本発明はこれらの実施例に
よつて何ら限定されるものではない。なお、実施
例中に部とあるのは重量部を意味する。 粘度、比抵抗の測定および印刷適性の評価は、
次の方法に従つた。尚、この測定と評価は自動ス
クリーン印刷機による印刷50枚目の印刷物を評価
用試験片とした。 粘度:ブルツクフイールド型粘度計を用いて25℃
で測定した。 比抵抗:硬化させた導電性カーボン・ペーストの
抵抗値をホイートストン・プリツジを用いて測
定し、比抵抗を算出した。 印刷適性:万能投影機により硬化印刷物の隠蔽性
およびエツジ部分のにじみを目視判定した。 実施例 1 ビスフエノールA型エポキシ化合物エピコート
1001(「油化シエルエポキシ」製)225部、コハク
酸モノアクロイルオキシエチルエステル108部お
よびテトラヒドロフルフリルアクリレート392.5
部を室温で撹拌混合し無色透明なバインダー
()を得た。 鱗片状グラフアイト(粒度2μ〜15μ) 24部 土状グラフアイト(粒度1μ〜10μ) 6部 バインダー() 62.4部 2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフエノン
4部 2−(N,N−ジエチルアミノ)エタノール 0.5部 シリコン系レベリング剤 0.5部 レシチン 0.6部 上記の原料をスチール製3本ロールを用いてよ
く混練して導電性カーボン・ペーストを調整し
た。得られた導電性カーボン・ペーストを300メ
ツシユのポリエステル・スクリーン版を用いて、
125μコロナ処理ポリエステルフイルムに縦4.5cm、
横2.5cm、厚さ12μmの印刷をした後、5.6K.W.水
冷式高圧水銀灯下、15cmの距離で40秒間照射を行
なつた。得られた印刷物の表面を指先でこすつた
が擦りあとはつかなかつた。 次いで、この硬化した印刷物を熱風乾燥機中で
150℃、30分間の加熱を行ない、硬化印刷物(a)を
得た。印刷前のカーボン・ペーストの粘度と硬化
印刷物(a)の測定、評価結果を第1表に示した。 実施例 2 鱗片状グラフアイト(粒度2μ〜15μ) 24部 土状グラフアイト(粒度1μ〜10μ) 6部 バインダー() 62.4部 2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフエノン
4部 2−(N,N−ジエチルアミノ)エタノール 0.5部 シリコン系レベリング剤 0.5部 レシチン 0.6部 実施例1と同様にして導電性カーボン・ペース
トを得たのち印刷し、紫外線照射後加熱硬化によ
り硬化印刷物(b)を得た。実施例1と同様にその粘
度と硬化印刷物(b)を測定、評価した。その結果を
第1表に示した。 実施例 3 ビスフエノールA型エポキシ化合物エピコート
1001(前出)225部、コハク酸モノアクロイルオキ
シエチルエステル108部およびテトラヒドロフル
フリルアクリレート314部を室温で撹拌混合し無
色透明なバインダー()を得た。 鱗片状グラフアイト(粒度2μ〜15μ) 24部 土状グラフアイト(粒度1μ〜10μ) 6部 バインダー() 62.4部 2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフエノン
4部 2−(N,N−ジエチルアミノ)エタノール 0.5部 シリコン系レベリング剤 0.5部 レシチン 0.6部 実施例1と同様にして導電性カーボン・ペース
トを得たのち印刷し、紫外線照射後加熱硬化によ
り硬化印刷物(c)を得た。実施例1と同様にその粘
度と硬化印刷物(c)を測定、評価した。その結果を
第1表に示した。 比較例 1 鱗片状グラフアイト(粒度2μ〜15μ) 30部 バインダー() 62.9部 2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフエノン
4部 2−(N,N−ジエチルアミノ)エタノール 0.5部 レシチン 0.6部 実施例1と同様にして導電性カーボン・ペース
トを得たのち印刷し、紫外線照射後加熱硬化によ
り硬化印刷物(d)を得た。実施例1と同様にその粘
度と硬化印刷物(d)を測定、評価した。その結果を
第1表に示した。 比較例 2 アセチレンブラツク(平均粒系0.04μ) 30部 バインダー() 62.9部 2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフエノン
4部 2−(N,N−ジエチルアミノ)エタノール 0.5部 レシチン 0.6部 実施例1と同様にして導電性カーボン・ペース
トを得たが、2000ポイズ以上と粘度が非常に高
く、印刷が不可能であつた。 比較例 3 鱗片状グラフアイト(粒度2μ〜15μ) 24部 アセチレンブラツク(平均粒径0.04μ) 6部 バインダー() 62.4部 2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフエノン
4部 2−(N,N−ジエチルアミノ)エタノール 0.5部 レシチン 0.6部 シリコン系レベリング剤 0.5部 実施例1と同様にして導電性カーボン・ペース
トを得たのち印刷し、紫外線照射後加熱硬化によ
り硬化印刷物(e)を得た。実施例1と同様にその粘
度と硬化印刷物(e)を測定、評価した。その結果を
第1表に示した。 比較例 4 土状グラフアイト(粒度1μ〜10μ) 30部 バインダー() 62.9部 2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフエノン
4部 2−(N,N−ジエチルアミノ)エタノール 0.5部 レシチン 0.6部 シリコン系レベリング剤 0.5部 実施例1と同様にして導電性カーボン・ペース
トを得たのち印刷し、紫外線照射後加熱硬化によ
り硬化印刷物(f)を得た。実施例1と同様にその粘
度と硬化印刷物(f)を測定、評価した。その結果を
第1表に示した。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鱗片状グラフアイト(a)と土状グラフアイト(b)
    とからなり、(a)/(b)の重量比が95/5〜20/80の
    範囲にある炭素微粉末(A)と光硬化型樹脂とを含有
    することを特徴とする導電性カーボン・ペース
    ト。 2 光硬化型樹脂が分子内に2個以上のエポキシ
    基を有するエポキシ化合物(B)、分子内にカルボキ
    シル基を有する光重合性化合物(C)又は該化合物(C)
    と他の光重合性化合物(D)との混合物を含むことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の導電性カ
    ーボン・ペースト。
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JP2926154B2 (ja) * 1991-04-23 1999-07-28 三菱電機株式会社 陰極線管

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