JPH04239061A - アゾメチン色素 - Google Patents

アゾメチン色素

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JPH04239061A
JPH04239061A JP1247091A JP1247091A JPH04239061A JP H04239061 A JPH04239061 A JP H04239061A JP 1247091 A JP1247091 A JP 1247091A JP 1247091 A JP1247091 A JP 1247091A JP H04239061 A JPH04239061 A JP H04239061A
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Takashi Mikoshiba
尚 御子柴
Mitsugi Tanaka
貢 田中
Masakazu Morigaki
政和 森垣
Seiichi Kubodera
久保寺 征一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー写真、カラー電子
写真、インクジェツト方式、感熱転写方式、印刷等にお
ける画像形成用色素、あるいはカラー写真感光材料用、
固体撮像管やカラー液晶テレビ用フィルター染料として
有用なアゾメチン色素に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アゾメチン色素、特にp−ジアルキルア
ミノフェニル基がイミンの窒素原子に結合したアゾメチ
ン色素は活性メチレン類やフェノール類とN,N−ジア
ルキル−p−フェニレンジアミン類との酸化カップリン
グ反応により形成され、しかも色調がイエロー、レッド
、マゼンタ、ブルー、シアンと多岐に亙るためイエロー
、マゼンタ、シアンの三色混合による減色法を用いるハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料における画像形成用色素
として広く用いられてきている。フェノール類、ナフト
ール類や2,4−ジフェニルイミダゾール類等からはブ
ルーないしシアン染料が形成され、5−ピラゾロン類、
アシルアセトニトリル類、1H−ピラゾロ〔1,5−a
〕ベンズイミダゾール類、1H−ピラゾロ〔5,1−c
〕−1,2,4−トリアゾール類、1H−ピラゾロ〔2
,3−b〕−1,2,4−トリアゾール類等からはマゼ
ンタないしブルー色素が形成され、アシルアセトアニリ
ド類、ジアシルメタン類、マロンジアニリド類等からは
イエロー色素が形成される。このような色素については
特開昭60−186567号、同63−145281号
及び同63−113077号などに記載がある。
【0003】近年、カラー電子写真、インクジェット方
式、感熱転写方式等新しいカラー画像形成方法が提案さ
れるようになり、また一方ではエレクトロニックイメー
ジングの発展と相俟って固体撮像管やカラー液晶テレビ
用フィルターの需要が増大し、アゾメチン色素がカラー
写真用のみならず様々なシステムあるいは商品において
応用、検討されるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来公知のアゾ
メチン色素は、光堅牢性が充分ではなかった。そのため
、例えば、これらの色素を画像形成用に用いると、画像
がわずかの期間で褪色あるいは変色していまうという欠
点があった。又、これらの色素をフィルター用として用
いると、耐久性が不十分であるといった欠点を有してい
た。このように、堅牢性の高いアゾメチン色素の開発が
強く望まれていた。
【0005】上記の問題を解決するため、本発明者は、
アゾメチン色素の構造と光堅牢性との関係について鋭意
研究を行った。その結果、アゾメチン色素の置換基に特
定の構造の原子団が存在する、まったく新規なアゾメチ
ン色素が、著しく光堅牢性が高いことを発見し、本発明
を完成した。
【0006】ここで、従来の知見について述べておく。 特開昭53−76834号、同53−82411号、同
55−7702号、同50−20723号、同59−4
5442号、同60−222852号、同61−501
36号、同63−24256号、特開平1−19114
1号、同1−186951号、同1−180547号、
欧州特許176804号、同177765号、同178
165号、米国特許3519429号などに銀塩写真用
のカプラーとして、カプラー分子内に光堅牢性を高める
特定の構造を有する化合物が記載されている。そして、
上記カプラーと発色現像主薬とから感光材料中で生成し
た色素が与える画像は、光堅牢性が高いと記載されてい
るものもある。
【0007】しかし、上記知見が公知であったとしても
、本発明は何ら制限されるものではない。本発明の要点
は、アゾメチン色素の現像主薬部分に、色素の光堅牢性
を高める特定の原子団(前記一般式(II)で表される
原子団)を導入し、色素の堅牢性を高めるものである。 それに対し、上記カプラー由来のアゾメチン色素は、全
て、特定の構造部分が色素カプラー部にあるものばかり
である。本発明者の研究によれば、上記カプラー由来の
色素は特定の構造の原子団の効果はほとんどないか、あ
るいは、わずかであった。それに対し、特定の構造の原
子団を現像主薬部分に有する本発明の色素では、その効
果は著しいものである。つまり、上記特許から、現像主
薬部分に堅牢性を高める効果を有する特定の原子団を持
つ本発明の色素の堅牢性を予想することは困難である。
【0008】更につけ加えると、本発明の色素は、λm
ax の異なる2種以上の色素が共存する場合でも、そ
の光堅牢性が低下しないという特徴を持つ。例えば、グ
リーンフィルターとは、イエロー色素とシアン色素を混
合してバインダとともに膜上に塗布して作製されるが、
その場合、イエロー色素とシアン色素との相互作用によ
り、シアン色素の光堅牢性が低下する現象があった。し
かし、本発明の色素では、そのような光堅牢性の低下は
著しく抑制される。このことは、前記先行技術から予想
することは困難である。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は、光堅牢性を改良したア
ゾメチン色素を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記一般式(I)で表されるアゾメチン色素によって達成
された。
【0011】
【化5】
【0012】式(I)中、Qは、式(I)の化合物が可
視域および/又は近赤外域に吸収を持つために必要な原
子団を表わし、R1 、R2 、R3 およびR4 は
、各々独立に、水素原子又は非金属の置換基を表わし、
R5 およびR6 は、各々独立に、水素原子、アルキ
ル基、アリール基又はヘテロ環基を表わす。ただし、R
1 、R2 、R3 、R4 、R5 およびR6 の
うち少なくとも1つは、下記一般式(II)で表される
原子団と結合している。
【0013】
【化6】
【0014】式(II)中、R11は、アルキル基、ア
ルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、シリル基又はホ
スフィノ基を表わす。R12、R13、R14、R15
およびR16は、各々独立に、水素原子または非金属の
置換基を表わす。但し、R12およびR14の少なくと
も一方は、−O−R11(R11は前記と同義)または
−N(R17)R18でなければならない。R17及び
R18は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アリー
ル基又はヘテロ環基を表わす。R17とR18は、互い
に結合して環構造を形成していてもよい。R1 とR2
 、および/又はR2 とR5 、および/又はR5 
とR6 、および/又はR3 とR6 、および/又は
R3 とR4 、および/又はR11とR12、および
/又はR12とR13、および/又はR13とR14、
および/又はR14とR15、および/又はR15とR
16、および/又はR16とR11、および/又はR1
7とR13、および/又はR18とR15は、互いに結
合して環構造を形成していてもよい。
【0015】その中でも、前記一般式(II)で表され
る原子団が、一般式(I)のR5 またはR6 に結合
しているアゾメチン色素により、より好ましく達成され
た。
【0016】その中でも特に、下記一般式(III)で
表されるアゾメチン色素によって、更により好ましく達
成された。
【0017】
【化7】
【0018】式(III)中、Qは、式(III)の化
合物が可視域および/又は近赤外域に吸収を持つために
必要な原子団を表わし、R1 、R2 、R3 および
R4 は、各々独立に、水素原子又はベンゼン環に置換
可能な非金属の置換基を表わし、R7 、R8 、R9
 およびR10は、各々独立に、水素原子、アルキル基
、アリール基、ヘテロ環基、又はアルキル基に置換可能
な置換基を表わし、EWGは、電子吸引性基を表わし、
nおよびmは、各々、1〜4の整数を表わし、Bは、下
記一般式(IV)で表される原子団を表わす。
【0019】
【化8】
【0020】式(IV)中、R21は、アルキル基又は
アルケニル基を表わす。R22、R23、R24、R2
5およびR26は、各々独立に、水素原子または非金属
の置換基を表わす。但し、R22およびR24の少なく
とも一方は、−O−R21(R21は前記と同義)また
は−N(R27)R28でなければならない。R27及
びR28は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アリ
ール基又はヘテロ環基を表わす。 R27とR28は、互いに結合して環構造を形成してい
てもよい。R1 とR2 、および/又はR2 とR7
 、および/又はR7 とR8 、および/又はR7 
とR9 、および/又はR9 とR3 、および/又は
R3 とR4 、および/又はR21とR22、および
/又はR22とR23、および/又はR23とR24、
および/又はR24とR25、および/又はR25とR
26、および/又はR26とR21、および/又はR2
7とR23、および/又はR28とR25は、互いに結
合して環構造を形成していてもよい。
【0021】以下に一般式(I)について詳しく述べる
【0022】R1 、R2 、R3 およびR4 は、
各々独立に、水素原子又は非金属の置換基を表わすが、
その中でも、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、ハロゲン原子、アシルアミノ基、アル
コキシカルボニル基、シアノ基、アルコキシカルボニル
アミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アミノ
カルボニルアミノ基、スルホニルアミノ基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、アリール基、アルキルチオ基
、アリールチオ基、スルホニル基、アシル基、アミノ基
、スルホン酸基(その塩も含む)、カルボキシル基(そ
の塩も含む)及びヒドロキシル基が好ましい。
【0023】その具体例は、水素原子、アルキル基(置
換基を有するものを含む。炭素数1〜30、例えばメチ
ル、エチル、イソプロピル、ブチル、メトキシエチル、
シクロヘキシル、フェネチル、ドデシル)、アルコキシ
基(置換基を有するものを含む。炭素数1〜30、例え
ばメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、メトキシエト
キシ)、アリールオキシ基(置換基を有するものを含む
。炭素数6〜30、例えばフェノキシ、p−メトキシフ
ェノキシ、p−クロロフェノキシ、p−メチルフェノキ
シ)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素)、
アシルアミノ基〔炭素数1〜30のアルキルカルボニル
アミノ基(置換基を有するものを含む。例えばホルミル
アミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、イソブ
チルアミノ、ヘキサハイドロベンゾイルアミノ、ピバロ
イルアミノ、トリフルオロアセチルアミノ、ヘプタフル
オロブチリルアミノ、クロロプロピオニルアミノ、シア
ノアセチルアミノ、フエノキシアセチルアミノ、下記化
学式9で表される基)、
【0024】
【化9】
【0025】炭素数3〜30のビニルカルボニルアミノ
基(置換基を有するものを含む。例えば、アクリロイル
アミノ、メタクリロイルアミノ、クロトノイルアミノ)
、炭素数7〜30のアリールカルボニルアミノ基(置換
基を有するものを含む。例えばベンゾイルアミノ、p−
トルイルアミノ、ペンタフルオロベンゾイルアミノ、o
−フルオロベンゾイルアミノ、m−メトキシベンゾイル
アミノ、p−トリフルオロメチルベンゾイルアミノ、2
,4−ジクロロベンゾイルアミノ、p−メトキシカルボ
ニルベンゾイルアミノ、1−ナフトイルアミノ)、炭素
数5〜30のヘテリルカルボニルアミノ基(置換基を有
するものを含む。例えばピコリノイルアミノ、ニコチノ
イルアミノ、ピロール−2−カルボニルアミノ、チオフ
エン−2−カルボニルアミノ、フロイルアミノ、ピペリ
ジン−4−カルボニルアミノ)〕、シアノ基、アルコキ
シカルボニル基(置換基を有するものを含む。炭素数2
〜30、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル) 、アルコキシカルボニルアミノ基(置換基を有す
るものを含む。炭素数2〜30、例えばメトキシカルボ
ニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、イソプロポキ
シカルボニルアミノ、メトキシエトキシカルボニルアミ
ノ、N−メチルメトキシカルボニルアミノ、t−ブトキ
シカルボニルアミノ、ヘキシルオキシカルボニルアミノ
)、アリールオキシカルボニルアミノ基(置換基を有す
るものを含む。炭素数7〜30、例えばフェノキシカル
ボニルアミノ、オルト−クロロフェノキシカルボニルア
ミノ)、アミノカルボニルアミノ基(置換基を有するも
のを含む。炭素数1〜30、例えばメチルアミノカルボ
ニルアミノ、ジメチルアミノカルボニルアミノ、ブチル
アミノカルボニルアミノ) 、スルホニルアミノ基(炭
素数1〜30、メタンスルホニルアミノ、エタンスルホ
ニルアミノ、N−メチルメタンスルホニルアミノ、フェ
ニルスルホニルアミノ)、カルバモイル基〔炭素数1〜
30のアルキルカルバモイル基(置換基を有するものを
含む。例えばメチルカルバモイル、ジメチルカルバモイ
ル、ブチルカルバモイル、イソプロピルカルバモイル、
t−ブチルカルバモイル、シクロペンチルカルバモイル
、シクロヘキシルカルバモイル、アリルカルバモイル、
メトキシエチルカルバモイル、クロロエチルカルバモイ
ル、シアノエチルカルバモイル、エチルシアノエチルカ
ルバモイル、ベンジルカルバモイル、エトキシカルボニ
ルメチルカルバモイル、フルフリルカルバモイル、テト
ラヒドロフルフリルカルバモイル、フェノキシメチルカ
ルバモイル)、炭素数7〜30のアリールカルバモイル
基(置換基を有するものを含む。例えばフェニルカルバ
モイル、p−トルイルカルバモイル、m−メトキシフェ
ニルカルバモイル、4,5−ジクロロフェニルカルバモ
イル、p−シアノフェニルカルバモイル、p−アセチル
アミノフェニルカルバモイル、p−メトキシカルボニル
フェニルカルバモイル、m−トリフルオロメチルフェニ
ルカルバモイル、o−フルオロフェニルカルバモイル、
1−ナフチルカルバモイル)、炭素数4〜30のヘテリ
ルカルバモイル基(置換基を有するものを含む。例えば
、2−ピリジルカルバモイル、3−ピリジルカルバモイ
ル、4−ピリジルカルバモイル、2−チアゾリルカルバ
モイル、2−ベンズチアゾリルカルバモイル、2−ベン
ズイミダゾリルカルバモイル、2−(4−メチル)ピリ
ジルカルバモイル、2−(5−メチル)1,3,4−チ
アジアゾリルカルバモイル)〕、スルファモイル基(炭
素0〜30、例えばメチルスルファモイル、ジメチルス
ルファモイル、ブチルスルファモイル、フェニルスルフ
ァモイル)、アリール基(置換基を有するものを含む。 例えば、フェニル、p−トリル、p−メトキシフェニル
、p−クロロフェニル)、アルキルチオ基(置換基を有
するものを含む。例えば、メチルチオ、ブチルチオ)、
アリールチオ基(置換基を有するものを含む。例えば、
フェニルチオ、p−トリルチオ)、スルホニル基(例え
ば、メタンスルホニル、ブタンスルホニル、ベンゼンス
ルホニル)、アシル基(例えば、アセチル、ブチロイル
)、アミノ基(例えば、メチルアミノ、ジメチルアミノ
、アニリノ、下記化学式10で表される基)、
【0026】
【化10】
【0027】スルホン酸基、スルホン酸の塩(例えば、
−SO3 −Na+ )、カルボキシル基、カルボン酸
の塩(例えば、−CO2 − K+ )及びヒドロキシ
ル基を挙げることが出来る。
【0028】R1 の中で特に好ましいものは、水素原
子、アルキル基(炭素1〜30)、アルコキシ基(炭素
1〜30)、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素)、ア
シルアミノ基(炭素1〜30)、スルホニルアミノ基(
炭素1〜30)、アミノカルボニルアミノ基(炭素1〜
30)、アルコキシカルボニルアミノ基(炭素2〜30
)である。R2 、R3 およびR4 の中で好ましい
ものは、水素原子である。
【0029】R5 およびR6 は、各々独立に、水素
原子、アルキル基(置換基を有するものを含む。炭素数
1〜30、例えばメチル、エチル、イソプロピル、ブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、2−メトキシエ
チル、2−クロロエチル、2−ヒドロキシエチル、2−
シアノエチル、シアノメチル、2−メチルスルファモイ
ルエチル、2−メチルスルホニルアミノエチル、2−メ
トキシカルボニルエチル、2−アセトキシエチル、メト
キシカルボニルメチル、ベンジル、アリル)、アリール
基(置換基を有するものを含む。炭素数6〜30、例え
ばフェニル、p−トリル、m−クロロフェニル)または
ヘテロ環基(置換基を有するものを含む。炭素数4〜3
0、例えば、下記化学式11で表される基、下記化学式
12で表される基)を表わす。
【0030】
【化11】
【0031】
【化12】
【0032】R5 およびR6 の中で好ましいものは
炭素数1〜30のアルキル基である。また、R5 とR
6 が結合して形成してもよい環としては、例えば、下
記化学式13で表される基、下記化学式14で表される
基、下記化学式15で表される基があり、およびR2 
とR5 またはR3 とR6 が結合して形成してもよ
い環としては、例えば、下記化学式16で表される基、
下記化学式17で表される基、下記化学式18で表され
る基があり、好ましい例として挙げることができる。
【0033】
【化13】
【0034】
【化14】
【0035】
【化15】
【0036】
【化16】
【0037】
【化17】
【0038】
【化18】
【0039】Qは、式(I)の化合物が可視域および/
又は近赤外域に吸収を持つために必要な原子団を表わす
。Qで表わされる構造の好ましいものとしては、下記式
(V)で表される構造がある。
【0040】
【化19】
【0041】R31は水素原子又は非金属の置換基を表
わし、式(I)のR1 、R2 、R3 及びR4 で
述べたものがすべて好ましく、その具体例はR1 、R
2 、R3 及びR4 で述べたものを挙げることがで
きる。その中でも更に好ましいものは、アシルアミノ基
(例えば、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ、下記化
学式20で表される基)、アミノ基(アニリノ基を含む
、例えば、メチルアミノ、アニリノ、オルトクロロアニ
リノ、下記化学式21で表される基)、及びアルキル基
(例えば、エチル、メチル、t−ブチル、ドデシル)で
ある。
【0042】
【化20】
【0043】
【化21】
【0044】R32は、水素原子あるいは非金属の置換
基を表わす。好ましくは、水素原子、アルキル基(炭素
数1〜12、例えばメチル、エチル、メトキシエチル、
ベンジル、2,4,6−トリクロロフェニルメチル、2
−フェネチル)、アリール基(例えばフェニル、トリク
ロロフェニル、ジクロロフェニル、4−クロロフェニル
、4−アミノフェニル)である。
【0045】式(I)中のQで表わされる構造の他の好
ましい構造は式(VI)、(VII)である。
【0046】
【化22】
【0047】
【化23】
【0048】R33は水素原子又は非金属の置換基を表
わし、その具体例はR1 、R2 、R3 及びR4で
述べたものが挙げられる。その中でも好ましいものは、
アルキル基(例えばメチル、エチル、t−ブチル、ドデ
シル)、アリール基(例えば、フェニル、o−クロロフ
ェニル、m−クロロフェニル、3,5−ジクロロフェニ
ル、m−シアノフェニル、m−トリフルオロメチルフェ
ニル)である。
【0049】R34、R35は式(V)のR31が表わ
すものと同じものを表わし、その具体例も式(V)で述
べたものを挙げることができる。R34、R35は好ま
しくは、水素原子、アルキル基(例えば、メチル、エチ
ル)、又はR34とR35とが結合して、芳香環を形成
したものである。
【0050】Qで表わされる構造の他の好ましい例は一
般式(VIII)である。
【0051】
【化24】
【0052】R36、R37は水素原子又は非金属の置
換基であり、R36とR37は結合して環構造を形成し
てもよい。その中でもR36は、アルキル基、アミノ基
(アルキルアミノ、アニリノを含む)、アリール基、ヘ
テロ環基が好ましい。R37はヘテロ環基、アリール基
、R38−CO−が好ましい。R38は、アルキル基、
アリール基、アミノ基(アルキルアミノ、アニリノを含
む)又はアルコキシ基(アリールオキシ基を含む)を表
わす。
【0053】その中でも、R36はアミノ基(例えば、
2−クロロアニリノ、アニリノ、下記化学式25で表さ
れる基)が特に好ましい。
【0054】
【化25】
【0055】R37はR38−CO−が特に好ましく、
R38はアルキル基(例えば、エチル、イソブチル、t
−ブチル)、アリール基(例えば、フェニル、オルトク
ロロフェニル、オルトメトキシフェニル)、およびアミ
ノ基(例えば、アニリノ)が特に好ましい。
【0056】更にまた、Qで表わされる構造の他の好ま
しい例は次の一般式(IX)、(X)及び(XI)であ
る。
【0057】
【化26】
【0058】
【化27】
【0059】
【化28】
【0060】式中、R39、R40、R41、R42、
R43、R44、R45、R46、R47、R48、R
49、R50、R51は、前記一般式(I)のR1 、
R2 、R3 及びR4 の表わすものと同義であり、
具体例は一般式(I)で述べたものを挙げることができ
る。
【0061】一般式(IX)及び(XI)でR39、R
49はアシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、フロ
イルアミノ、ベンゾイルアミノ、ピバロイルアミノ、下
記化学式29で表される基)のものが最も好ましい。
【0062】
【化29】
【0063】R42、R51はアシルアミノ基(例えば
、ピバロイルアミノ、アセチルアミノ、下記化学式30
で表される基)、アルキル基(例えば、メチル、エチル
)のものが好ましい。R40は水素原子が好ましく、R
41、R50は塩素原子又は水素原子が好ましい。
【0064】
【化30】
【0065】式(X)でR43はカルバモイル基(例え
ば、メチルカルバモイル、t−ブチルカルバモイル、下
記化学式31で表される基)が好ましい。
【0066】
【化31】
【0067】R44、R45、R46、R47は水素原
子が好ましく、R48は水素原子、アシルアミノ基(例
えば、アセチルアミノ)、ウレタン基(例えば、メチル
ウレタン)が好ましい。
【0068】Qで表わされる構造の他の好ましい構造は
、一般式(XII)である。
【0069】
【化32】
【0070】R52、R53は、前記一般式(I)のR
1 、R2 、R3 及びR4 の表わすものと同義で
あり、その好ましい例と具体例は一般式(I)で述べた
ものを挙げることができる。その中でもアリール基(例
えば、2−アセチルアミノフェニル、フェニル、下記化
学式33で表される基)、アルキル基(例えばメチル、
エチル)、ヘテロ環基(例えば2−ピリジル)、アシル
基(例えばアセチル、ベンゾイル)、アシルアミノ基(
炭素数1〜30、例えば、アセチルアミノ、ピバロイル
アミノ、ベンゾイルアミノ)が好ましい。
【0071】
【化33】
【0072】Qで表わされる構造の他の好ましい構造は
、下記一般式(XIII)、(XIV)である。
【0073】
【化34】
【0074】
【化35】
【0075】式中、R54、R56、R57は、前記一
般式(I)のR1 、R2 、R3 及びR4 の表わ
すものと同義であり、R55はシアノ基を表わす。式(
XIV)では、R54は電子吸引性の基が好ましく、フ
ェニル基、ナフチル基、フラン環、クロマン環が好まし
い。式(XIII)では、R54はシアノ基、フェニル
基、ヘテロ環基等の電子吸引性基でもアミノ基等の電子
供与性基でもよい。 R56、R57のどちらか一方はシアノ基が好ましい。 R57とR54で環構造を形成していてもよい。
【0076】Qで表わされる構造の他の好ましい構造は
、下記一般式(XV)である。
【0077】
【化36】
【0078】式中、R58、R59、R60は、前記一
般式(I)のR1 、R2 、R3 及びR4 の表わ
すものと同義であり、その具体例も一般式(I)で述べ
たものを挙げることができる。Xは、−N=または−C
(R61)=を表わし、R61はR58と同義である。 R58、R59、R61は電子吸引性基が好ましい。
【0079】式(XV)で表わされるものの中で好まし
いものは、R58は、例えばトリフロロメチル、ペンタ
フロロエチル、ペンタフロロフェニル、p−クロロフェ
ニルなどの電子吸引性基である。R59は、シアノ基、
オキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、フ
ェノキシカルボニル)、アミノカルボニル基(例えば、
メチルアミノカルボニル、アニリノカルボニル)などの
電子吸引性基である。Xは、−N=も−C(R61)=
もどちらも好ましい。R61は、R58の好ましいもの
がそのまま、好ましいものとして挙げられる。R60は
、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ、ピバロイル
アミノ、ベンゾイルアミノ、下記化学式37で表される
基)、オキシカルボニルアミノ基(例えば、メトキシカ
ルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、フェノキ
シカルボニルアミノ)、アミノカルボニルアミノ基(例
えば、メチルアミノカルボニルアミノ、イソブチルアミ
ノカルボニルアミノ、アニリノカルボニルアミノ)、ア
ルキル基(例えば、t−ブチル、メチル、エチル)など
が好ましい。
【0080】
【化37】
【0081】Qで表わされる構造の他の好ましい構造は
、下記一般式(XVI)である。
【0082】
【化38】
【0083】式(XVI)中、R62およびR63は、
各々独立に、電子吸引性の置換基を表わす。R64、R
65、R66、R67、R68、R69は、前記一般式
(X)のR43、R44、R45、R46、R47、R
48の表わすものと同義である。
【0084】その中でも、R62、R63の少なくとも
一方がシアノ基であることが好ましい。R62、R63
のうち一方がシアノ基である場合、他方はオキシカルボ
ニル基(炭素数2〜30、例えば、メトキシカルボニル
、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、フ
ェノキシカルボニル)、アミノカルボニル基(炭素数1
〜30、例えば、メチルアミノカルボニル、エチルアミ
ノカルボニル、アニリノカルボニル、ジメチルアミノカ
ルボニル)、シアノ基が好ましい。
【0085】また、R64は、水素原子、アミノカルボ
ニル基(炭素数1〜30、例えば、メチルアミノカルボ
ニル、エチルアミノカルボニル、アニリノカルボニル)
、シアノ基、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭
素)、アルキル基(炭素数1〜30、例えば、メチル、
エチル)、オキシカルボニル基(炭素数2〜30、例え
ば、メトキシカルボニル、フェノキシカルボニル、イソ
プロポキシカルボニル)、ヒドロキシカルボニル基、ア
ルキルカルボニル基(例えば、アセチル、ピバロイル)
が好ましい。
【0086】R69は、水素原子、スルホニルアミノ基
(炭素数1〜30、例えば、メタンスルホニルアミノ、
エタンスルホニルアミノ、p−トルエンスルホニルアミ
ノ)、カルボニルアミノ基(炭素数1〜30、例えば、
ホルミルアミノ、アセチルアミノ、ピバロイルアミノ、
ベンゾイルアミノ)、オキシカルボニルアミノ基(炭素
数2〜30、例えば、メトキシカルボニルアミノ、エト
キシカルボニルアミノ、イソプロポキシカルボニルアミ
ノ、フェノキシカルボニルアミノ)、アミノカルボニル
アミノ基(炭素数2〜30、例えば、メチルアミノカル
ボニルアミノ、ジメチルアミノカルボニルアミノ、アニ
リノカルボニルアミノ)が好ましい。R65、R66、
R67、R68は、水素原子が好ましい。
【0087】Qで表わされる構造の他の好ましい構造は
、下記一般式(XVII)である。
【0088】
【化39】
【0089】式(XVII)中、R70及びR71は、
各々独立に、電子吸引性の置換基を表わす。R72、R
73、R74、R75は、前記一般式(X)のR43、
R44、R45、R46、R47、R48の表わすもの
と同義である。その中でも、R70、R71の少なくと
も一方がシアノ基であることが好ましい。R70、R7
1のうち一方がシアノ基である場合、他方はオキシカル
ボニル基、アミノカルボニル基、シアノ基が好ましい。 その具体例は、R62、R63で述べたものを挙げるこ
とができる。
【0090】R72、R73、R74、R75としては
、水素原子、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭
素)、ニトロ基、アシルアミノ基(炭素数1〜30、例
えば、アセチルアミノ、ピバロイルアミノ)が好ましい
。その中でも、水素原子が最も好ましい。
【0091】以下に一般式(II)について詳しく述べ
る。
【0092】式(II)中、R11は、アルキル基、ア
ルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、シリル基または
ホスフィノ基を表わす。
【0093】R12、R13、R14、R15およびR
16は、各々独立に、水素原子又は非金属の置換基を表
わす。例えば水素原子、−O−R11、−S−R11(
R11は前記と同義)、アルキル基、アルケニル基、ア
リール基、ヘテロ環基、アルキルオキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、ハロゲン原子、アシル基
、アシルアミノ基、スルホニル基、カルバモイル基、ス
ルファモイル基、シアノ基、ニトロ基、スルホ基、アミ
ノ基またはカルボキシル基である。但し、R12および
R14の少なくとも一方は、−O−R11(R11は前
記と同義)または−N(R17)R18〔ここで、R1
7およびR18は、各々独立に、水素原子、アルキル基
、アリール基又はヘテロ環基を表わす。R17とR18
は、互いに結合して環構造を形成していてもよい。〕で
なければならない。
【0094】その中でもさらに好ましくは、R12、R
13、R14、R15、R16は、水素原子、−O−R
11、−S−R11、アルキル基(炭素数1〜30、例
えばメチル、エチル、t−ブチル、n−オクタデシル)
 、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素) 、アシル基
(炭素数1〜30、例えばアセチル、ピバロイル、n−
オクチル、ベンゾイル)、アシルアミノ基(炭素数1〜
30、例えばアセチルアミノ、ピバロイルアミノ、オク
タデシルカルボニルアミノ)、アルコキシカルボニル基
(炭素数2〜30、例えばメトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、n−オクチルオキシカルボニル)、−N
(R17)R18である。R17、R18は、水素原子
、アルキル基またはアリール基を表わし、その具体例は
R1 で述べたものを挙げることができる。R11は、
アルキル基が好ましい。
【0095】その中でも、下記一般式(II−A)、(
II−B)のものが好ましい。
【0096】
【化40】
【0097】
【化41】
【0098】式中、R11〜R16は、式(II)のR
11〜R16と同義である。
【0099】次に一般式(III)について詳しく述べ
る。
【0100】R1 、R2 、R3 、R4 およびQ
は、前記式(I)で述べたR1 、R2 、R3 、R
4 およびQと同義であり、その具体例も式(I)で述
べたものを挙げることができ、その好ましい例も式(I
)で挙げたものと同様である。
【0101】R7 、R8 、R9 およびR10は、
各々独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテ
ロ環基、又はアルキル基に置換可能な置換基を表わす。 その中でも、R7 、R8 、R9 、R10としては
、水素原子、アルキル基(炭素数1〜30、例えば、メ
チル、エチル、イソプロピル、n−ブチル、n−オクチ
ル、メトキシエチル、シクロヘキシル、フェネチル、2
−クロロエチル、シアノエチル)、アリール基(炭素数
6〜20、例えば、フェニル、m−メトキシフェニル、
o−クロロフェニル、ナフチル)、ヘテロ環基(炭素数
3〜20、例えば、フリル、2−ピリジル、3−ピリジ
ル、テトラヒドロフリル、下記化学式42で表される基
、下記化学式43で表される基、下記化学式44で表さ
れる基、下記化学式45で表される基)、
【0102】
【化42】
【0103】
【化43】
【0104】
【化44】
【0105】
【化45】
【0106】アルコキシ基(炭素数1〜20、例えば、
メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、メトキシエトキ
シ)、アリールオキシ基(炭素数6〜30、例えば、フ
ェノキシ、p−メトキシフェノキシ、p−クロロフェノ
キシ)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素)
、アシルアミノ基(炭素数1〜30、例えば、アセチル
アミノ、ベンゾイルアミノ、フロイルアミノ)、アルコ
キシカルボニルアミノ基(炭素数2〜30、例えば、メ
トキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、
イソプロポキシカルボニルアミノ)、アミノカルボニル
アミノ基(炭素数1〜30、例えば、メチルアミノカル
ボニルアミノ、エチルアミノカルボニルアミノ、ジメチ
ルアミノカルボニルアミノ)、カルボニルオキシ基(炭
素数1〜30、例えば、アセチルオキシ、ピバロイルオ
キシ、ベンゾイルオキシ、フロイルオキシ)、シアノ基
、スルホニル基(炭素数1〜30、例えば、メタンスル
ホニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニル)が
好ましい。
【0107】nおよびmは、各々、1〜4の整数を表わ
すが、nは、1又は2が好ましい。mは、2又は3が好
ましい。
【0108】EWGは、電子吸引性基を表わす。電子吸
引性基としては、炭素より電気陰性度の高い原子で結合
する置換基が好ましい。炭素より電気陰性度の高い原子
の例としては、窒素、酸素、フッ素、塩素、臭素が挙げ
られる。電子吸引性基の別の例は、多重結合を有する置
換基が挙げられる。多重結合としては、例えば、−C=
C−、−C≡C−、−C≡N、>C=N−、>C=Oな
どである。更に、ハメットの置換基定数σp およびσ
m の値が正の値の置換基も電子吸引性基の例に挙げら
れる。
【0109】これらの置換基の具体例は、アルコキシ基
(炭素数1〜30、例えば、メトキシ、エトキシ、イソ
プロポキシ)、アリールオキシ基(炭素数6〜30、例
えば、フェノキシ、m−メトキシフェノキシ、o−クロ
ロフェノキシ)、ハロゲン原子(例えば、塩素、臭素、
フッ素)、アシルアミノ基(炭素数2〜30、例えば、
アセチルアミノ、ピバロイルアミノ、ベンゾイルアミノ
)、オキシカルボニルアミノ基(炭素数2〜30、例え
ば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルア
ミノ、イソプロポキシカルボニルアミノ、フェノキシカ
ルボニルアミノ)、アミノカルボニルアミノ基(炭素数
1〜30、例えば、アミノカルボニルアミノ、メチルア
ミノカルボニルアミノ、エチルアミノカルボニルアミノ
、アニリノカルボニルアミノ)、アシルオキシ基(炭素
数1〜30、例えば、ホルミルオキシ、アセチルオキシ
、ベンゾイルオキシ)、オキシカルボニルオキシ基(炭
素数2〜30、例えば、メトキシカルボニルオキシ、エ
トキシカルボニルオキシ、フェノキシカルボニルオキシ
)、アミノカルボニルオキシ基(炭素数1〜30、例え
ば、メチルアミノカルボニルオキシ、アニリノカルボニ
ルオキシ)、スルホニル基(炭素数1〜30、例えば、
メタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスル
ホニル)、シアノ基、アシル基(炭素数1〜30、例え
ば、ホルミル、アセチル、ピバロイル、ベンゾイル)、
アリール基(炭素数6〜30、例えば、フェニル、p−
ニトロフェニル、ナフチル、m−シアノフェニル、p−
メトキシフェニル)、複素環基(炭素数3〜30、例え
ば、2−フリル、2−ピリジル、3−ピリジル、イソチ
アゾリル、チアゾリル、下記化学式46で表される基、
下記化学式47で表される基、下記化学式48で表され
る基、下記化学式49で表される基、下記化学式50で
表される基)、
【0110】
【化46】
【0111】
【化47】
【0112】
【化48】
【0113】
【化49】
【0114】
【化50】
【0115】アルケニル基〔炭素数2〜30、例えば、
−CH=CH2、−CH2 −CH=CH2 、−C(
CH3 )=CH−CH3 〕、アルキニル基(炭素数
2〜30、例えば、H−C≡C−、CH3 −C≡C−
、n−C5 H11−C≡C−)が挙げられる。
【0116】その中でも、シアノ基、スルホニル基、オ
キシカルボニル基、アルコキシ基、ハロゲン原子が好ま
しい。
【0117】Bは、一般式(IV)で表される原子団を
表わす。
【0118】式(IV)中、R21は、アルキル基又は
アルケニル基を表わす。アルキル基としては、置換・無
置換のアルキル基のどちらも好ましく、例えば、メチル
、エチル、イソプロピル、n−ブチル、2−クロロエチ
ル、2−シアノエチル、2−メトキシエチル、n−オク
チルなどが挙げられる。アルケニル基としては、例えば
、−CH=CH2 、−CH2 −CH=CH2 、−
CH2 −C(CH3 )=C(CH3 )2 などが
挙げられる。R21は、アルキル基が好ましい。
【0119】R22、R23、R24、R25およびR
26は、各々独立に、水素原子または非金属の置換基を
表わす。その具体例は、前記式(II)のR12、R1
3、R14、R15およびR16で述べたものを挙げる
ことができる。その好ましい例もR12、R13、R1
4、R15およびR16で述べたものを挙げることがで
きる。但し、R22およびR24の少なくとも一方は、
−O−R21(R21は前記と同義)または−N(R2
7)R28〔R27及びR28は、各々独立に、水素原
子、アルキル基、アリール基又はヘテロ環基を表わす。 R27とR28は、互いに結合して環構造を形成してい
てもよい。〕でなければならない。その中でも、R24
が−O−R21のものが最も好ましい。
【0120】以下に褪色を抑制する効果を持つ原子団の
具体例を挙げるが、本発明はこれらにより限定されない
【0121】
【化51】
【0122】
【化52】
【0123】
【化53】
【0124】
【化54】
【0125】
【化55】
【0126】
【化56】
【0127】
【化57】
【0128】
【化58】
【0129】
【化59】
【0130】
【化60】
【0131】
【化61】
【0132】
【化62】
【0133】
【化63】
【0134】
【化64】
【0135】
【化65】
【0136】
【化66】
【0137】
【化67】
【0138】
【化68】
【0139】
【化69】
【0140】
【化70】
【0141】
【化71】
【0142】
【化72】
【0143】
【化73】
【0144】
【化74】
【0145】
【化75】
【0146】
【化76】
【0147】以下に本発明の色素化合物の具体例を挙げ
るが、本発明はこれらにより限定されない。〔化合物例
【0148】
【化77】
【0149】
【化78】
【0150】
【化79】
【0151】
【化80】
【0152】
【化81】
【0153】
【化82】
【0154】
【化83】
【0155】
【化84】
【0156】
【化85】
【0157】
【化86】
【0158】
【化87】
【0159】
【化88】
【0160】
【化89】
【0161】
【化90】
【0162】
【化91】
【0163】
【化92】
【0164】
【化93】
【0165】
【化94】
【0166】
【化95】
【0167】
【化96】
【0168】
【化97】
【0169】
【化98】
【0170】
【化99】
【0171】
【化100】
【0172】
【化101】
【0173】
【化102】
【0174】
【化103】
【0175】
【化104】
【0176】
【化105】
【0177】
【化106】
【0178】
【化107】
【0179】
【化108】
【0180】
【化109】
【0181】
【化110】
【0182】
【化111】
【0183】
【化112】
【0184】
【化113】
【0185】
【化114】
【0186】
【化115】
【0187】
【化116】
【0188】
【化117】
【0189】
【化118】
【0190】
【化119】
【0191】
【化120】
【0192】
【化121】
【0193】
【化122】
【0194】
【化123】
【0195】
【化124】
【0196】
【化125】
【0197】
【化126】
【0198】
【化127】
【0199】
【化128】
【0200】
【化129】
【0201】本発明の化合物は、特開昭64−6319
4号に記載の方法により容易に合成することができる。 その第1の方法は、カプラーと式(a)で表わされる現
像主薬とを酸化カップリング反応させ、合成するもので
ある。
【0202】
【化130】
【0203】この場合、酸化剤としては、二酸化マンガ
ン、ヨウ素、臭素、硝酸銀、過硫酸アンモニウム、N−
ブロモこはく酸イミド、N−クロロこはく酸イミド、過
硫酸ナトリウム、ペルオキソ二硫酸カリウム等の無機、
有機酸化剤が利用できる。又、反応溶媒は、有機溶媒の
均一系でもよいし水−有機溶媒の二相系でもよい。
【0204】もう一つの合成法は、カプラーと式(b)
で表わされるニトロソ化合物とを脱水縮合させる方法で
ある。
【0205】
【化131】
【0206】この場合、脱水縮合剤を併用することが好
ましい。また、この場合、カプラーの活性位は水素であ
る。
【0207】
【実施例】(実施例−1)本発明の色素化合物の合成例
を示した。
【0208】(合成例−1)  化合物1の合成
【02
09】
【化132】
【0210】化合物Aを2.0g、化合物B−1を6.
17g、塩化メチレン80ccを20℃で攪拌している
ところへ、トリエチルアミン4.81gを加えた。更に
、N−ブロモこはく酸イミド1.68gをゆっくり加え
た。20℃で1時間反応させた後、水に反応液を注いだ
。酢酸エチルで抽出し、2回水洗後、硫酸マグネシウム
で乾燥し、濾過後、溶媒を減圧留去した。シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製(メタノール:クロロホ
ルム=1:10)し、化合物1を2.2g得た。(収率
55.4%) λmax   :  603nm(酢酸エチル中)εm
ax   :  1.92×104 (l・mol−1
・cm−1) mp    :  ガム状である。
【0211】(合成例−2)  化合物2の合成
【02
12】
【化133】
【0213】化合物Cを1.0g、酢酸エチル20cc
、エタノール20cc、水24cc、炭酸ナトリウム2
.6g、化合物D−1を2.3gを攪拌しているところ
へ、過硫酸アンモニウム1.8gを水5ccに溶解した
ものを加えた。20℃で1時間反応させた後、酢酸エチ
ルで抽出し、有機層を2回水洗し、硫酸マグネシウムで
乾燥し、濾過後、溶媒を留去した。粗結晶をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーを用いて精製し、更にメタノ
ールを用いて再結晶を行い、化合物2を0.60g得た
。(収率29.9%) λmax   :  619nm(酢酸エチル中)εm
ax   :  2.55×104 (l・mol−1
・cm−1) mp    :  129〜131℃
【0214】(合成例−3)  化合物3の合成
【02
15】
【化134】
【0216】化合物Eを2.0g、化合物B−2を6.
1g、塩化メチレン80cc、トリエチルアミン6.5
cc、N−ブロモこはく酸イミド3.5gを用いて、合
成例−1と同様に合成を行った。その結果、化合物3を
2.0g得た。(収率40.0%)。再結晶を試みたが
、結晶化しなかった。 λmax   :  545nm(酢酸エチル中)εm
ax   :  1.58×104 (l・mol−1
・cm−1) mp    :  常温でガム状である。
【0217】(合成例−4)  化合物4の合成
【02
18】
【化135】
【0219】化合物Fを2.0g、化合物B−2を5.
1g、塩化メチレン80cc、トリエチルアミン5.4
g、N−ブロモこはく酸イミド3.8gを用いて、合成
例−1と同様に合成を行った。その結果、化合物4を1
.8g得た。(収率40.2%)。 λmax   :  582nm(酢酸エチル中)εm
ax   :  1.04×104 (l・mol−1
・cm−1) mp    :  アモルファス状で、70℃でガム化
開始、明確な融点なし。
【0220】(合成例−5)  化合物5の合成
【02
21】
【化136】
【0222】化合物Gを1.5g、酢酸エチル40cc
、エタノール40cc、水44cc、塩化メチレン20
cc、炭酸ナトリウム4.7g、化合物B−1を3.3
g、過硫酸ナトリウム2.7gを用いて、合成例−2と
同様に合成を行った。その結果、化合物5を1.2g得
た。(収率39.2%)。 λmax   :  546nm(酢酸エチル中)εm
ax   :  3.57×104 (l・mol−1
・cm−1) mp    :  198〜199℃
【0223】(合成例−6)  化合物6の合成
【02
24】
【化137】
【0225】化合物Hを1.0g、化合物B−1を4.
5g、塩化メチレン40cc、トリエチルアミン2.3
g、N−ブロモこはく酸イミド2.1gを用いて、合成
例−1と同様に合成を行った。その結果、化合物6を0
.9g得た。(収率37.5%)。 λmax   :  576nm(酢酸エチル中)εm
ax   :  4.09×104 (l・mol−1
・cm−1) mp    :  106〜115℃でダラダラとガム
化。
【0226】(合成例−7)  化合物9の合成
【02
27】
【化138】
【0228】化合物Iを2.0g、酢酸エチル120c
c、水90cc、炭酸ナトリウム10.8g、イソプロ
パノール90ccを20℃で攪拌しているところへ、化
合物D−2を2.4g加えた。その後、過硫酸アンモニ
ウム1.9gを水10ccに溶解したものを加え、1時
間反応させた。反応液を酢酸エチルで抽出し、2回水洗
した後、濾過、乾燥し、溶媒を留去した。粗生成物をメ
タノールで再結晶して、化合物9を1.9g得た。(収
率49%)。 λmax   :  628nm(酢酸エチル中)εm
ax   :  2.74×104 (l・mol−1
・cm−1) mp    :  112〜113℃
【0229】(合成例−8)  化合物10の合成
【0
230】
【化139】
【0231】化合物Jを2.1g、酢酸エチル120c
c、水90cc、炭酸ナトリウム10.8g、イソプロ
パノール90cc、化合物D−2を2.4g、過硫酸ア
ンモニウム1.9gを用いて、合成例−2と同様に合成
を行った。その結果、化合物10を3.1g得た。(収
率82%)。結晶化を試みたが、化合物10は結晶化し
なかった。 λmax   :  629nm(酢酸エチル中)εm
ax   :  2.66×104 (l・mol−1
・cm−1) mp    :  アモルファス状。
【0232】(合成例−9)  化合物11の合成
【0
233】
【化140】
【0234】化合物Kを2.04g、酢酸エチル120
cc、水90cc、炭酸ナトリウム10.8g、イソプ
ロパノール90cc、化合物D−2を2.4g、過硫酸
アンモニウム1.9gを用いて、合成例−2と同様に合
成を行った。その結果、化合物11を2.4g得た。 (収率62%)。結晶化を試みたが、化合物11は結晶
化しなかった。 λmax   :  621nm(酢酸エチル中)εm
ax   :  2.48×104 (l・mol−1
・cm−1) mp    :  アモルファス状。
【0235】(合成例−10)  化合物12の合成

0236】
【化141】
【0237】化合物Lを2.14g、酢酸エチル120
cc、水90cc、炭酸ナトリウム10.8g、イソプ
ロパノール90cc、化合物D−2を2.4g、過硫酸
アンモニウム1.9gを用いて、合成例−7と同様に合
成を行った。その結果、化合物12を3.0g得た。 (収率77.6%)。結晶化を試みたが、化合物12は
結晶化しなかった。 λmax   :  623nm(酢酸エチル中)εm
ax   :  2.51×104 (l・mol−1
・cm−1) mp    :  アモルファス状で明確な融点なし。
【0238】(合成例−11)  化合物52の合成

0239】
【化142】
【0240】化合物Iを3.5g、酢酸エチル30cc
、エタノール30cc、塩化メチレン80cc、水80
cc、炭酸ナトリウム13.2g、過硫酸ナトリウム7
.6g、化合物Mを9.1gを用いて、合成例−7と同
様に合成を行った。その結果、化合物52を4.0g得
た。(収率45%)。再結晶はアセトニトリルを用いて
行った。 λmax   :  634nm(酢酸エチル中)εm
ax   :  2.75×104 (l・mol−1
・cm−1) mp    :  90〜91℃
【0241】(合成例−12)  化合物53の合成

0242】
【化143】
【0243】化合物Kを23g、酢酸エチル200cc
、エタノール200cc、塩化メチレン500cc、水
500cc、炭酸ナトリウム88.6g、過硫酸ナトリ
ウム50.9g、化合物Mを50.5gを用いて、合成
例−2と同様にして合成を行った。その結果、化合物5
3を30g得た。(収率50.8%)。結晶化を試みた
が、化合物53は結晶化しなかった。 λmax   :  625nm(酢酸エチル中)εm
ax   :  2.51×104 (l・mol−1
・cm−1) mp    :  オイル状。
【0244】(実施例−2)本発明の色素の溶液系での
光堅牢性の試験を行った。試験を行った色素および結果
について表−1に示した。 条件:    キセノン照射器(出力500W、170
00ルクス) セル:    石英セル 溶媒:    酢酸エチル 残存率:  強制褪色試験の前後での濃度の変化で表わ
した。(表記は%で行った。) 濃度:    4.0×10−5(モル/リットル)

0245】
【表1】
【0246】
【化144】
【0247】
【化145】
【0248】
【化146】
【0249】
【化147】
【0250】
【化148】
【0251】(実施例−3)本発明の色素のフィルター
用色素としての有用性を示すために、下記のモデルフィ
ルターを作製し、その光堅牢性を調べた。支持体として
裏面に耐熱滑性処理が施された厚さ100μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルム(帝人製)を使用し、フ
ィルムの表面上に下記組成の色素分散層用塗料組成物を
ワイヤーバーコーティングにより塗布し、モデルフィル
ターを作製した。塗布厚みを調製し、乾燥後の濃度が2
.0になるようにした。
【0252】色素分散層用塗料組成物:  色素1  
                         
                         
1.0g  ポリビニルブチラール樹脂(電気化学製デ
ンカブチラール    5000−A)       
                         
          3.0g  トルエン     
                         
                  50    c
c  メチルエチルケトン             
                         
50    cc  ポリイソシアネート(武田薬品製
タケネートD110N)      0.2cc
【02
53】次に、上記色素1を表−2に記載の他の色素に変
えた以外は、上記と同様にしてモデルフィルターを作製
した。作製したモデルフィルターを14日間、1700
0ルクスの蛍光灯に照射し、色素の安定性を調べた。照
射の前後で濃度を測定し、その比で安定度を評価した。 結果を表−2に示した。
【0254】
【表2】
【0255】以上のように、本発明の色素は、比較用の
色素に比べて、著しく光堅牢性が高いことが明らかであ
る。
【0256】(実施例−4)実施例−3の色素分散層用
塗料組成物の色素1(1.0g)に変えて、表−3の色
素A(0.5g)と色素B(0.5g)とを用いて、実
施例−3に従ってモデルフィルターを作製した。作製し
たモデルフィルターを用い、実施例−3の条件に従って
安定度の試験を行った。結果を表−3に示した。
【0257】
【表3】
【0258】
【化149】
【0259】以上のように本発明の色素は、λmax 
の異なる色素が同時に存在するような条件であっても、
その光堅牢性が損なわれないことが明らかである。
【0260】(実施例−5)市販未コート原紙(坪量6
4g/m2 )に、スチレン−アクリル酸エステル共重
合物の中空微粒子(粒子径0.3〜0.4μm)43部
(固形分重量部、以下同じ)、気相法無水シリカ(粒子
径12nm)17部、スチレン−ブタジエン共重合物ラ
テックス12部、ポリ酢酸ビニルラテックス18部、ポ
リメチルメタクリレート微粒子(粒子径約8μm)10
部よりなる塗布液を、固形分量が10g/m2 となる
ようにワイヤーバーを使用して塗布し、インクジェット
記録用紙を調製した。この記録用紙に、下記成分より作
られたインク液Aを、ノズル孔径50μmのヘッドを設
置した静電加速型インクジェット装置を用いて、ドット
本数8本/mmにてインクジェット記録を行った。
【0261】インク液A:   本発明の色素1                
                         
       6g  フタル酸ジエチル      
                         
             30g  アジピン酸ジイ
ソプロピル                    
                44g  N,N−
ジエチルドデカンアミド              
                20g
【0262】
このインク液の吐出性は良好であり、鮮明で濃度の高い
シアンの画像が得られた。インク液Aの色素1に変えて
、当g数の色素2、5、6、7、9、10、11、12
、20、28、32を用いて、同様の記録を行った。そ
の結果、いずれの色素も、インク液の吐出性は良好であ
り、鮮明で濃度の高いイエロー、マゼンタ、シアンの画
像が得られた。この画像を室内光に3ケ月放置しておい
た後の濃度低下率は1%以下であった。
【0263】(実施例−6)(熱転写材料の作成)下記
組成の材料を充分混合分散して滑性耐熱保護層用塗工液
をつくった。塗工液の組成:   メチルメタクリレート             
                         
10    g  n−ブチルアクリレート     
                         
        2    g  ベンゾイルパーオキ
サイド                      
              0.1g  シリカ  
                         
                         
  2.5g  トルエン             
                         
            35    g  イソプロ
ピルアルコール(IPA)             
             15    gこの塗工液
にトルエンとIPAの混合液を適度に加え希釈して、基
体である厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(以下PETと略する)にワイヤーバーで塗工し、
100℃で1分間乾燥して、厚さ約1.5μmの滑性耐
熱保護層を形成した。
【0264】次いで下記組成の熱溶融インキを調整した
。 熱溶融インキの組成:   色素1                    
                         
       10    g  ラノリン脂肪酸バリ
ウム塩                      
            30    g  カルナバ
ワックス                     
                     20  
  g  パラフィンワックス           
                         
    20    g  分散剤         
                         
                    0.5g 
 流動パラフィン                 
                         
    5    g上記組成のインキを68℃でメチ
ルエチルケトン100ccとトルエン130ccの混合
液とともにボールミルで約48時間充分分散させた。次
いで20重量%の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂
溶液(樹脂10部、トルエン20部、メチルエチルケト
ン20部)300gを上記インキ分散液に加え、約1時
間ボールミルによって分散し、感熱転写組成物の塗剤を
作成した。この塗剤をワイヤーバーを用いて裏面に前記
滑性耐熱保護層を設けたポリエステルフィルムの表面に
塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥して、厚さ約5
μmの熱溶融インキ層を形成した。
【0265】得られた熱転写材料、および熱転写受像材
料として普通紙を用い、熱転写材料の転写層(熱溶融イ
ンキ層)と普通紙を重ね合わせ、熱転写材料の支持体側
からサーマルヘッドで印字し、転写を行ったところ、鮮
明なシアン色の記録を得ることができた。更に、前記熱
溶融インキの色素1に変えて、当g数の色素2、5、6
、7、9、10、11、12、21、28、32を用い
て、同様のインキを作成し、熱転写材料を作製した。 この熱転写材料を用いて、上記と同様に転写を行ったと
ころ、鮮明なイエロー、マゼンタ、シアン色の記録を得
ることができた。またこれら記録済シートの光画像安定
性を調べたところ、非常に安定性のよい結果が得られた
【0266】
【発明の効果】特定の原子団を現像主薬部分に有する本
発明のアゾメチン色素は、カラー写真、インクジェット
、感熱転写等における画像形成用色素として用いると、
その著しく優れた光堅牢性により、褪色や変色のない高
濃度の画像が得られた。また、本発明のアゾメチン色素
を種々のフィルター用染料として用いた時も、優れた光
堅牢性により、濃度低下が著しく少なく、安定性の優れ
たフィルターを得ることができた。更に、本発明の色素
を他の色素と混合してフィルター用染料として用いても
、光堅牢性が損なわれることのない優れた効果を有して
いた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記一般式(I)で表されるアゾメチ
    ン色素。 【化1】 式(I)中、Qは、式(I)の化合物が可視域および/
    又は近赤外域に吸収を持つために必要な原子団を表わし
    、R1 、R2 、R3 およびR4 は、各々独立に
    、水素原子又は非金属の置換基を表わし、R5 および
    R6 は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アリー
    ル基又はヘテロ環基を表わす。ただし、R1 、R2 
    、R3 、R4 、R5およびR6 のうち少なくとも
    1つは、下記一般式(II)で表される原子団と結合し
    ている。 【化2】 式(II)中、R11は、アルキル基、アルケニル基、
    アリール基、ヘテロ環基、シリル基又はホスフィノ基を
    表わす。R12、R13、R14、R15およびR16
    は、各々独立に、水素原子または非金属の置換基を表わ
    す。但し、R12およびR14の少なくとも一方は、−
    O−R11(R11は前記と同義)または−N(R17
    )R18でなければならない。R17及びR18は、各
    々独立に、水素原子、アルキル基、アリール基又はヘテ
    ロ環基を表わす。R17とR18は、互いに結合して環
    構造を形成していてもよい。R1 とR2 、および/
    又はR2 とR5、および/又はR5 とR6 、およ
    び/又はR3 とR6 、および/又はR3 とR4 
    、および/又はR11とR12、および/又はR12と
    R13、および/又はR13とR14、および/又はR
    14とR15、および/又はR15とR16、および/
    又はR16とR11、および/又はR17とR13、お
    よび/又はR18とR15は、互いに結合して環構造を
    形成していてもよい。
  2. 【請求項2】  前記一般式(II)で表される原子団
    が、一般式(I)のR5 またはR6 に結合している
    ことを特徴とする請求項1記載のアゾメチン色素。
  3. 【請求項3】  前記アゾメチン色素が、下記一般式(
    III)で表されるものであることを特徴とする請求項
    1記載のアゾメチン色素。 【化3】 式(III)中、Qは、式(III)の化合物が可視域
    および/又は近赤外域に吸収を持つために必要な原子団
    を表わし、R1 、R2 、R3 およびR4 は、各
    々独立に、水素原子又はベンゼン環に置換可能な非金属
    の置換基を表わし、R7 、R8 、R9 およびR1
    0は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アリール基
    、ヘテロ環基、又はアルキル基に置換可能な置換基を表
    わし、EWGは、電子吸引性基を表わし、nおよびmは
    、各々、1〜4の整数を表わし、Bは、下記一般式(I
    V)で表される原子団を表わす。 【化4】 式(IV)中、R21は、アルキル基又はアルケニル基
    を表わす。R22、R23、R24、R25およびR2
    6は、各々独立に、水素原子または非金属の置換基を表
    わす。但し、R22およびR24の少なくとも一方は、
    −O−R21(R21は前記と同義)または−N(R2
    7)R28でなければならない。R27及びR28は、
    各々独立に、水素原子、アルキル基、アリール基又はヘ
    テロ環基を表わす。R27とR28は、互いに結合して
    環構造を形成していてもよい。R1 とR2 、および
    /又はR2 とR7 、および/又はR7 とR8、お
    よび/又はR7 とR9 、および/又はR9 とR3
     、および/又はR3 とR4 、および/又はR21
    とR22、および/又はR22とR23、および/又は
    R23とR24、および/又はR24とR25、および
    /又はR25とR26、および/又はR26とR21、
    および/又はR27とR23、および/又はR28とR
    25は、互いに結合して環構造を形成していてもよい。
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