JPH0717853B2 - ジフェニルイミダゾール系染料 - Google Patents
ジフェニルイミダゾール系染料Info
- Publication number
- JPH0717853B2 JPH0717853B2 JP62268717A JP26871787A JPH0717853B2 JP H0717853 B2 JPH0717853 B2 JP H0717853B2 JP 62268717 A JP62268717 A JP 62268717A JP 26871787 A JP26871787 A JP 26871787A JP H0717853 B2 JPH0717853 B2 JP H0717853B2
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- JP
- Japan
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- group
- substituted
- dye
- alkyl group
- unsubstituted
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C7/00—Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
- G03C7/30—Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
- G03C7/32—Colour coupling substances
- G03C7/36—Couplers containing compounds with active methylene groups
- G03C7/38—Couplers containing compounds with active methylene groups in rings
- G03C7/381—Heterocyclic compounds
- G03C7/3815—Heterocyclic compounds with one heterocyclic ring
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規なジフェニルイミダゾール系染料に関する
ものである。
ものである。
[従来の技術] ジフェニルイミダゾール系化合物がアミノフェノール系
化合物と酸化カップリングして色素を形成する事は、英
国特許第1,545,507号等に開示されている。また、この
特許にはカップリングにより形成された色素を四級モル
ダントに染着させる事により耐光性のよい画像が得られ
る事も示されている。
化合物と酸化カップリングして色素を形成する事は、英
国特許第1,545,507号等に開示されている。また、この
特許にはカップリングにより形成された色素を四級モル
ダントに染着させる事により耐光性のよい画像が得られ
る事も示されている。
しかしながら、これらの色素を写真用に使用する場合、
モルダントの存在しない系では、該色素の色調がpH値に
より大きく変動してしまうために好ましくない。又、画
像の耐光性、耐熱性ともにまだ充分なレベルにない。
モルダントの存在しない系では、該色素の色調がpH値に
より大きく変動してしまうために好ましくない。又、画
像の耐光性、耐熱性ともにまだ充分なレベルにない。
これらの欠点を改良すべく、本発明者等は先にp−フェ
ニレンジアミン系発色現像主薬との酸化カップリングに
より形成される特定の色素を見い出した。これによれば
pH値による色調の変動がなく、写真用又は他の画像形成
プロセス(例えば感熱転写プロセス、インクジェット方
式等)あるいは非常にクリアーかつシャープな吸収を要
求される分野に用いられるシアン染料に有用な染料が得
られる。
ニレンジアミン系発色現像主薬との酸化カップリングに
より形成される特定の色素を見い出した。これによれば
pH値による色調の変動がなく、写真用又は他の画像形成
プロセス(例えば感熱転写プロセス、インクジェット方
式等)あるいは非常にクリアーかつシャープな吸収を要
求される分野に用いられるシアン染料に有用な染料が得
られる。
しかしながら、このようなシアン染料においても耐光性
及び耐熱性等の堅牢性については、さらに一層の改善が
望まれている。
及び耐熱性等の堅牢性については、さらに一層の改善が
望まれている。
[発明の目的] 本発明の目的は、従来のインドアニリン型色素に較べ、
副吸収(不要吸収)が少なく、シアン色素としてより優
れた吸収特性を有し、かつ耐光性、耐熱性等の堅牢性に
すぐれたシアン染料を提供することにある。
副吸収(不要吸収)が少なく、シアン色素としてより優
れた吸収特性を有し、かつ耐光性、耐熱性等の堅牢性に
すぐれたシアン染料を提供することにある。
また、本発明の目的は、写真、感熱転写プロセス、イン
クジェット方式、カラー電子写真、印刷等における画像
媒体に適し、クリアーな色調を有する染料が要求される
いかなる用途にも適用可能なシアン染料を提供すること
にある。
クジェット方式、カラー電子写真、印刷等における画像
媒体に適し、クリアーな色調を有する染料が要求される
いかなる用途にも適用可能なシアン染料を提供すること
にある。
[発明の構成] 上記の如き問題点に鑑み、本発明者等は種々研究を重ね
た結果、ジフェニルイミダゾール系化合物の2つのフェ
ニル基の0位に特定の基を有する色素が非常に優れた堅
牢性を示す事を見い出した。
た結果、ジフェニルイミダゾール系化合物の2つのフェ
ニル基の0位に特定の基を有する色素が非常に優れた堅
牢性を示す事を見い出した。
すなわち本発明の上記目的は下記の一般式[I]で表わ
されるジフェニルイミダゾール系染料によって達成され
る。
されるジフェニルイミダゾール系染料によって達成され
る。
下記一般式[I]で表されるジフェニルイミダゾール系
染料により達成される。
染料により達成される。
一般式[I] [式中、R1及びR2は各々置換若しくは非置換のアルキル
基を表し、R1とR2は互いに結合して5員又は6員の環を
形成してもよい。R3、R4、R5及びR6は各々水素原子、ハ
ロゲン原子、置換若しくは非置換のアルキル基、又は置
換若しくは非置換のアルコキシ基を表し、R7及びR8はそ
れぞれ水素原子、置換若しくは非置換のアルキル基、置
換若しくは非置換のアリール基、又はR11CO−、 R11OCO−、R12NHCO−、 R11SO2−、R11OCO−、 R12NHSO2、 で表される基であり(ここにおいてR11は、置換若しく
は非置換のアルキル基または置換若しくは非置換のアリ
ール基を表し、R12は置換若しくは非置換のアリール基
を表し、R13及びR14はそれぞれ置換若しくは非置換のア
ルキル基を表す)] [発明の具体的構成] 本発明のジフェニルイミダゾール系染料について更に詳
しく説明する。
基を表し、R1とR2は互いに結合して5員又は6員の環を
形成してもよい。R3、R4、R5及びR6は各々水素原子、ハ
ロゲン原子、置換若しくは非置換のアルキル基、又は置
換若しくは非置換のアルコキシ基を表し、R7及びR8はそ
れぞれ水素原子、置換若しくは非置換のアルキル基、置
換若しくは非置換のアリール基、又はR11CO−、 R11OCO−、R12NHCO−、 R11SO2−、R11OCO−、 R12NHSO2、 で表される基であり(ここにおいてR11は、置換若しく
は非置換のアルキル基または置換若しくは非置換のアリ
ール基を表し、R12は置換若しくは非置換のアリール基
を表し、R13及びR14はそれぞれ置換若しくは非置換のア
ルキル基を表す)] [発明の具体的構成] 本発明のジフェニルイミダゾール系染料について更に詳
しく説明する。
一般式[I]において、R1及びR2でそれぞれ表わされる
非置換アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ドデシル基等炭素原子数1〜22のア
ルキル基が好ましく、特に炭素原子数1〜4のアルキル
基が好ましい。R1及びR2でそれぞれ表わされる置換アル
キル基としてはハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ
基、カルボキシ基、スルホ基等の1つ又はそれ以上で置
換されたアルキル基(例えばヒドロキシエチル基、カル
ボキシエチル基、スルホプロピル基、シアノエチル基
等)やアルコキシアルキル基(例えばメトキシエチル基
等)、アルコキシアルコキシアルキル基(例えばメトキ
シエトキシエチル基等)、アルカンスルホンアミドアル
キル基(例えばメタンスルホンアミドエチル基等)等が
挙げられ、又、R1とR2が互いに結合して形成する5員又
は6員の環としては、例えばピロリジノ基、ピペリジノ
基、ピペラジノ基、モルホリノ基等があげられる。
非置換アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ドデシル基等炭素原子数1〜22のア
ルキル基が好ましく、特に炭素原子数1〜4のアルキル
基が好ましい。R1及びR2でそれぞれ表わされる置換アル
キル基としてはハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ
基、カルボキシ基、スルホ基等の1つ又はそれ以上で置
換されたアルキル基(例えばヒドロキシエチル基、カル
ボキシエチル基、スルホプロピル基、シアノエチル基
等)やアルコキシアルキル基(例えばメトキシエチル基
等)、アルコキシアルコキシアルキル基(例えばメトキ
シエトキシエチル基等)、アルカンスルホンアミドアル
キル基(例えばメタンスルホンアミドエチル基等)等が
挙げられ、又、R1とR2が互いに結合して形成する5員又
は6員の環としては、例えばピロリジノ基、ピペリジノ
基、ピペラジノ基、モルホリノ基等があげられる。
R3、R4、R5及びR6でそれぞれ表わされる基は、互いに、
同一でも異なっていてもよく、R3〜R6の各々で表わされ
る非置換アルキル基としてはメチル基、エチル基、ドデ
シル基等炭素原子数1〜22のアルキル基が好ましく、更
に好ましくは炭素原子数1〜4のアルキル基である。ま
た置換アルキル基としてはヒドロキシアルキル基、メト
キシエチル基等のアルコキシアルキル基、メタンスルホ
ンアミドエチル基等のアルカンスルホンアミドアルキル
基等が挙げられ、又、非置換アルコキシ基としてはメト
キシ基、エトキシ基等が好ましい。置換アルコキシ基と
してはメトキシエトキシ基、エトキシエトキシ基等アル
コキシ基で置換されたアルコキシ基が挙げられる。
同一でも異なっていてもよく、R3〜R6の各々で表わされ
る非置換アルキル基としてはメチル基、エチル基、ドデ
シル基等炭素原子数1〜22のアルキル基が好ましく、更
に好ましくは炭素原子数1〜4のアルキル基である。ま
た置換アルキル基としてはヒドロキシアルキル基、メト
キシエチル基等のアルコキシアルキル基、メタンスルホ
ンアミドエチル基等のアルカンスルホンアミドアルキル
基等が挙げられ、又、非置換アルコキシ基としてはメト
キシ基、エトキシ基等が好ましい。置換アルコキシ基と
してはメトキシエトキシ基、エトキシエトキシ基等アル
コキシ基で置換されたアルコキシ基が挙げられる。
R7及びR8でそれぞれ表わされる基のうち、非置換のアル
キル基としては、メチル基、エチル基、sec−ブチル
基、ドデシル基等で代表される炭素原子数1〜22の直鎖
もしくは分岐のアルキル基が好ましく、置換アルキル基
としては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、カ
ルボキシ基、スルホ基等で置換されたアルキル基、アリ
ール基、例えばフェニル基等で置換されたアルキル基
(例えばベンジル基等)等の置換アルキル基、メトキシ
エチル基等のアルコキシアルキル基等が好ましい。
キル基としては、メチル基、エチル基、sec−ブチル
基、ドデシル基等で代表される炭素原子数1〜22の直鎖
もしくは分岐のアルキル基が好ましく、置換アルキル基
としては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、カ
ルボキシ基、スルホ基等で置換されたアルキル基、アリ
ール基、例えばフェニル基等で置換されたアルキル基
(例えばベンジル基等)等の置換アルキル基、メトキシ
エチル基等のアルコキシアルキル基等が好ましい。
R7及びR8のそれぞれで表わされる非置換のアリール基と
してはフェニル基が代表的であり好ましい。置換アリー
ル基としては、例えばハロゲン原子、シアノ基、ニトロ
基、アミド基、スルホンアミド基等で置換されたフェニ
ル基が好ましい。
してはフェニル基が代表的であり好ましい。置換アリー
ル基としては、例えばハロゲン原子、シアノ基、ニトロ
基、アミド基、スルホンアミド基等で置換されたフェニ
ル基が好ましい。
R7及びR8のそれぞれで表わされる R11CO−、R11OCO−、R11SO2−、R11OSO2−におけるR11
は、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非
置換のアリール基を表わすが、ここにおいて非置換のア
ルキル基としてはメチル基、エチル基、iso−プロピル
基、t−ブチル基、n−ノニル基、ウンデシル基、ヘプ
タデシル基等の直鎖又は分岐のアルキル基等が挙げら
れ、置換アルキル基としてはハロゲン原子(例えばフッ
素原子、塩素原子等)で置換されたアルキル基(例えば
パーフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、トリ
クロロアセチル基等)、さらにフェノキシ置換アルキル
基[例えば、2,4−ジ−tert−アミルフェノキシペンチ
ル基、1−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)−ブ
チル基、1−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ノキシ)トリデシル基等]等があげられる。非置換のア
リール基としては、例えばフェニル基、ナフチル基が挙
げられ、置換アリール基としては、例えばp−メトキシ
フェニル基、p−ドデシルオキシフェニル基、o−テト
ラデシル基、オキシフェニル基等で代表されるアルコキ
シ置換アリール基;o−トリル基、p−t−ブチルフェニ
ル基、p−ドデシルフェニル基等のアルキル置換フェニ
ル基;m−ラウリルアミドフェニル基、m−{2−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)ヘキサンアミド}フェニ
ル基で代表されるアミド置換フェニル基;o−ヘキサデカ
ンスルホンアミドフェニル基等で代表されるスルホンア
ミド置換フェニル基;又、o−クロロフェニル基やパー
フルオロフェニル基等で代表されるハロゲン置換フェニ
ル基が好ましい。
は、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非
置換のアリール基を表わすが、ここにおいて非置換のア
ルキル基としてはメチル基、エチル基、iso−プロピル
基、t−ブチル基、n−ノニル基、ウンデシル基、ヘプ
タデシル基等の直鎖又は分岐のアルキル基等が挙げら
れ、置換アルキル基としてはハロゲン原子(例えばフッ
素原子、塩素原子等)で置換されたアルキル基(例えば
パーフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、トリ
クロロアセチル基等)、さらにフェノキシ置換アルキル
基[例えば、2,4−ジ−tert−アミルフェノキシペンチ
ル基、1−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)−ブ
チル基、1−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ノキシ)トリデシル基等]等があげられる。非置換のア
リール基としては、例えばフェニル基、ナフチル基が挙
げられ、置換アリール基としては、例えばp−メトキシ
フェニル基、p−ドデシルオキシフェニル基、o−テト
ラデシル基、オキシフェニル基等で代表されるアルコキ
シ置換アリール基;o−トリル基、p−t−ブチルフェニ
ル基、p−ドデシルフェニル基等のアルキル置換フェニ
ル基;m−ラウリルアミドフェニル基、m−{2−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)ヘキサンアミド}フェニ
ル基で代表されるアミド置換フェニル基;o−ヘキサデカ
ンスルホンアミドフェニル基等で代表されるスルホンア
ミド置換フェニル基;又、o−クロロフェニル基やパー
フルオロフェニル基等で代表されるハロゲン置換フェニ
ル基が好ましい。
又、R7及びR8のそれぞれで表わされるR12NHCO−及びR12
NHSO2−におけるR12は置換又は非置換のアリール基を表
わすが、R12で表わされる非置換のアリール基としては
フェニル基、ナフチル基が挙げられ、置換アリール基と
してはハロゲン原子、シアノ基、アルキル基等で置換さ
れたフェニル基が好ましい。
NHSO2−におけるR12は置換又は非置換のアリール基を表
わすが、R12で表わされる非置換のアリール基としては
フェニル基、ナフチル基が挙げられ、置換アリール基と
してはハロゲン原子、シアノ基、アルキル基等で置換さ
れたフェニル基が好ましい。
又、R7及びR8のそれぞれで表わされる におけるR13及びR14はそれぞれ置換若しくは非置換のア
ルキル基を表わすが、非置換のアルキル基が好ましく、
例えばメチル基、エチル基、ブチル基等が挙げられる。
置換アルキル基の例としては、R7及びR8、R11で挙げら
れたものが具体的に挙げられる。
ルキル基を表わすが、非置換のアルキル基が好ましく、
例えばメチル基、エチル基、ブチル基等が挙げられる。
置換アルキル基の例としては、R7及びR8、R11で挙げら
れたものが具体的に挙げられる。
一般式[I]における−NHR8及び −NHR7がイミダゾール環のN原子と水素結合しうるプロ
トンを有している事が本発明の染料が本発明の目的とす
る耐光性及び耐熱性にすぐれている事の1つの理由と考
えられる。
トンを有している事が本発明の染料が本発明の目的とす
る耐光性及び耐熱性にすぐれている事の1つの理由と考
えられる。
したがって本発明は−NHR7及び−NHR8が上記水素結合を
行なうのを可能にするすべての置換基R7及びR8を上記範
囲内で包含する。
行なうのを可能にするすべての置換基R7及びR8を上記範
囲内で包含する。
以下、本発明のジフェニルイミダゾール系染料の代表的
例示化合物を示すが本発明の染料はこれらに限定されな
い。
例示化合物を示すが本発明の染料はこれらに限定されな
い。
化合物例 一般式[I]で表わされるジフェニルイミダゾール系染
料は下記一般式[II]で表わされる化合物と一般式[II
I]で表わされるパラフェニレンジアミン系化合物を酸
化剤の存在下で酸化カップリングさせる事により合成で
きる。
料は下記一般式[II]で表わされる化合物と一般式[II
I]で表わされるパラフェニレンジアミン系化合物を酸
化剤の存在下で酸化カップリングさせる事により合成で
きる。
(ここにおいてR1〜R10の各々は一般式[I]において
定義されたR1〜R10の各々と同様のものを表わす。) このカップリング反応は塩基性条件下で進行させること
が好ましく、反応媒体は有機溶媒、水性有機溶媒あるい
は水溶液のいずれでもよい。また、酸化剤としては有
機、無機を問わずp−フェニレンジアミンを酸化しうる
電位を有するものであればよく、例えば、ハロゲン化
銀、過酸化水素、二酸化マンガン、過硫酸カリウム、酸
素等の無機酸化剤、またNBS、クロラミンT等の種々の
有機酸化剤を用いることができる。
定義されたR1〜R10の各々と同様のものを表わす。) このカップリング反応は塩基性条件下で進行させること
が好ましく、反応媒体は有機溶媒、水性有機溶媒あるい
は水溶液のいずれでもよい。また、酸化剤としては有
機、無機を問わずp−フェニレンジアミンを酸化しうる
電位を有するものであればよく、例えば、ハロゲン化
銀、過酸化水素、二酸化マンガン、過硫酸カリウム、酸
素等の無機酸化剤、またNBS、クロラミンT等の種々の
有機酸化剤を用いることができる。
本発明のシアン染料は前述の様にジフェニルイミダゾー
ル系カプラーとp−フェニレンジアミン類との酸化カッ
プリングにより得られるが、ジフェニルイミダゾール類
は例えばBer,34,639,Franz Kunckellの方法あるいはBe
r,29,2103,Stephan S.Minovici等の文献に記載された方
法により合成できる。
ル系カプラーとp−フェニレンジアミン類との酸化カッ
プリングにより得られるが、ジフェニルイミダゾール類
は例えばBer,34,639,Franz Kunckellの方法あるいはBe
r,29,2103,Stephan S.Minovici等の文献に記載された方
法により合成できる。
以下に合成例を挙げて説明する。
(合成例) [I][2−(2′−ニトロフェニル)−4−〔2′−
{2″−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)ヘ
キサンアミド}フェニル〕イミダゾールの合成] 2−[2′−(2″,4″−ジ−tert−アミルフェノキ
シ)ヘキサンアミド]−α−ブロムアセトフェノン8.92
gとo−ニトロベンツアミジン5.4gを室温でクロロホル
ム100ml中にて撹拌して、結晶を析出させた。次いで2
時間湯浴上で煮沸還流した。冷却後、結晶を濾取して除
き濾液を濃縮した。黄かっ色のオイルが残った。これを
再びアセトニトリル50mlに溶解した後、濃塩酸2ccを加
えて1晩放置した。析出した結晶を濾取乾燥した。7.60
gの目的物の塩酸塩が得られた。
{2″−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)ヘ
キサンアミド}フェニル〕イミダゾールの合成] 2−[2′−(2″,4″−ジ−tert−アミルフェノキ
シ)ヘキサンアミド]−α−ブロムアセトフェノン8.92
gとo−ニトロベンツアミジン5.4gを室温でクロロホル
ム100ml中にて撹拌して、結晶を析出させた。次いで2
時間湯浴上で煮沸還流した。冷却後、結晶を濾取して除
き濾液を濃縮した。黄かっ色のオイルが残った。これを
再びアセトニトリル50mlに溶解した後、濃塩酸2ccを加
えて1晩放置した。析出した結晶を濾取乾燥した。7.60
gの目的物の塩酸塩が得られた。
これを酢酸エチル100ml、水100mlの混液中に懸濁しアン
モニア水5mlを加えた。結晶は溶解し目的とするイミダ
ゾールは酢酸エチル層中に溶解した。常法により酢酸エ
チル層を水洗、脱水後、濃縮するとアメ状物が残った。
これを放置して固化させ、アモルファスの固体7.36gが
得られた。
モニア水5mlを加えた。結晶は溶解し目的とするイミダ
ゾールは酢酸エチル層中に溶解した。常法により酢酸エ
チル層を水洗、脱水後、濃縮するとアメ状物が残った。
これを放置して固化させ、アモルファスの固体7.36gが
得られた。
[II][2−(2′−アミルフェニル)−4−〔2′−
{2″−(2,4−tert−アミルフェノキシ)ヘキサ
ンアミド}フェニル〕−イミダゾールの合成] 前記ニトロ体[I]6.80gをエタノール50mlに溶解し、
これにパラジウム炭素触媒0.34gを加えて常圧水素によ
って接触還元を行った。約2時間で反応が終了した。触
媒を除いた後濾液を濃縮した後、目的のアミノ体が得ら
れた。このアミノ体は精製せずそのまま次の反応に用い
た。
{2″−(2,4−tert−アミルフェノキシ)ヘキサ
ンアミド}フェニル〕−イミダゾールの合成] 前記ニトロ体[I]6.80gをエタノール50mlに溶解し、
これにパラジウム炭素触媒0.34gを加えて常圧水素によ
って接触還元を行った。約2時間で反応が終了した。触
媒を除いた後濾液を濃縮した後、目的のアミノ体が得ら
れた。このアミノ体は精製せずそのまま次の反応に用い
た。
[III][2−(2′−ベンツアミドフェニル)−4−
〔2′−{2″−(2,4−ジ−tert−アミルフェノ
キシ)ヘキサンアミド}フェニル〕イミダゾールの合
成] 前記アミノ体[II]1.0g(1.66mmole)を15mlのアセト
ニトリルに溶解させ、これにピリジン0.3gを加えた。こ
れにベンゾイルクロライド0.26gを加えて室温で2時間
反応させた。アセトニトリルを減圧留去した後、酢酸エ
チルで残ったオイルを溶解させた。酢酸エチル層をアン
モニア水で洗浄した後、酢酸エチル層を硫酸マグネシウ
ムにて脱水し、濃縮乾固した。残ったアメ状物を再びア
セトニトリル10mlに溶解し濃塩酸を数滴加えて放置し
た。目的とするカプラーの塩酸塩が徐々に析出してく
る。これを濾取して洗浄、乾燥した。0.74gの目的物が
得られた。
〔2′−{2″−(2,4−ジ−tert−アミルフェノ
キシ)ヘキサンアミド}フェニル〕イミダゾールの合
成] 前記アミノ体[II]1.0g(1.66mmole)を15mlのアセト
ニトリルに溶解させ、これにピリジン0.3gを加えた。こ
れにベンゾイルクロライド0.26gを加えて室温で2時間
反応させた。アセトニトリルを減圧留去した後、酢酸エ
チルで残ったオイルを溶解させた。酢酸エチル層をアン
モニア水で洗浄した後、酢酸エチル層を硫酸マグネシウ
ムにて脱水し、濃縮乾固した。残ったアメ状物を再びア
セトニトリル10mlに溶解し濃塩酸を数滴加えて放置し
た。目的とするカプラーの塩酸塩が徐々に析出してく
る。これを濾取して洗浄、乾燥した。0.74gの目的物が
得られた。
これを再び前述の様に酢酸エチル−希アンモニア水によ
ってフリーに戻した。オイルが残るので、これを再びア
セトニトリル数ccに溶解して放置した。目的のカプラー
が析出した。これを濾取、乾燥した。収量0.61g、m.p.1
67〜170℃であった。
ってフリーに戻した。オイルが残るので、これを再びア
セトニトリル数ccに溶解して放置した。目的のカプラー
が析出した。これを濾取、乾燥した。収量0.61g、m.p.1
67〜170℃であった。
[IV]2−(2′−i−プロピルオキシカルボニルアミ
ノフェニル)−4−[2′−{2″−(2,4−ジ−
tert−アミルフェノキシ)ヘキサンアミド}フェニル]
イミダゾールの合成 前記アミノ体[II]0.84gをアセトニトリル10ml、ピリ
ジン0.3gに溶かし、クロルギ酸イソブチルエステル0.22
g(×1.1)を室温にて加え、2時間撹拌すると固体が析
出した。0.79g(塩酸塩)を濾取した。酢酸エチルに懸
濁し5%NaHCO3を加え、ピリジンを少量加えて充分撹拌
すると完溶した。水洗後MgSO4で乾燥、蒸発して白色の
アモルファスを得た。
ノフェニル)−4−[2′−{2″−(2,4−ジ−
tert−アミルフェノキシ)ヘキサンアミド}フェニル]
イミダゾールの合成 前記アミノ体[II]0.84gをアセトニトリル10ml、ピリ
ジン0.3gに溶かし、クロルギ酸イソブチルエステル0.22
g(×1.1)を室温にて加え、2時間撹拌すると固体が析
出した。0.79g(塩酸塩)を濾取した。酢酸エチルに懸
濁し5%NaHCO3を加え、ピリジンを少量加えて充分撹拌
すると完溶した。水洗後MgSO4で乾燥、蒸発して白色の
アモルファスを得た。
このものは再結晶出来なかったが、薄層クロマトにより
純品である事が確認され、マススペクトル及びNMRによ
り上記化合物である事が同定された。
純品である事が確認され、マススペクトル及びNMRによ
り上記化合物である事が同定された。
[V]染料(例示化合物(4))の合成 前記[IV]2−(2′−i−プロピルオキシカルボニル
アミノフェニル)−4−[2′−{2″−(2,4−
ジ−tert−アミルフェノキシ)ヘキサンアミド}フェニ
ル]イミダゾール0.63gを酢酸エチル50mlに溶解させ
た。ここに5gの炭酸カリウムを50mlの水に溶解した液を
加え室温で撹拌する。
アミノフェニル)−4−[2′−{2″−(2,4−
ジ−tert−アミルフェノキシ)ヘキサンアミド}フェニ
ル]イミダゾール0.63gを酢酸エチル50mlに溶解させ
た。ここに5gの炭酸カリウムを50mlの水に溶解した液を
加え室温で撹拌する。
次いで4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β
−メタンスルホンアミドエチル)アニリン硫酸塩0.5gを
10mlの水に溶解させた液を加えた。さらにこの溶液中に
撹拌しながら過硫酸カリウム1.0gを10mlの水に溶解させ
た溶液を5分で滴下した。30分間そのまま撹拌をつづけ
た後、水層を分離した。100mlの水で2回水洗後、硫酸
マグネシウムで酢酸エチル層を脱水した後、酢酸エチル
層を減圧濃縮した。残渣をシリカゲル−クロマト処理し
た(溶出液はトルエン:酢酸エチル=9:1)。アモルフ
ァスの固体が得られ、収量0.43gであった。NMR、Massス
ペクトルより上記化合物であることを確認した。
−メタンスルホンアミドエチル)アニリン硫酸塩0.5gを
10mlの水に溶解させた液を加えた。さらにこの溶液中に
撹拌しながら過硫酸カリウム1.0gを10mlの水に溶解させ
た溶液を5分で滴下した。30分間そのまま撹拌をつづけ
た後、水層を分離した。100mlの水で2回水洗後、硫酸
マグネシウムで酢酸エチル層を脱水した後、酢酸エチル
層を減圧濃縮した。残渣をシリカゲル−クロマト処理し
た(溶出液はトルエン:酢酸エチル=9:1)。アモルフ
ァスの固体が得られ、収量0.43gであった。NMR、Massス
ペクトルより上記化合物であることを確認した。
[VI]染料(例示化合物(12))の合成 前記[V]の方法を[IV]の化合物を用いる代りに[II
I]の化合物を用いる事により、同様の操作で行ない染
料(例示化合物(12))を合成した。
I]の化合物を用いる事により、同様の操作で行ない染
料(例示化合物(12))を合成した。
カラム精製によりアモルファス固体として上記染料を0.
3g得た。
3g得た。
本発明の染料は、公知のフェノール系およびナフトール
系インドアニリンシアン染料と比べて、色相において分
光透過率曲線の短波長側の裾がシャープに切れ、したが
って緑領域の副吸収が大巾に減少し、不正吸収が少な
く、赤領域のモル吸光係数も約3倍の大きさを持ってい
る。また耐光性および耐熱性も良好である。このため、
減色法に基づくカラー写真用シアン染料として、色再現
上極めて好ましい性質を有しており、例えば前記一般式
[II]で表わされるカプラーをシアンカプラーとしてハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料に用い、該材料を前記一
般式[III]で表わされるp−フェニレンジアミン系発
色現像主薬を含む発色現像液で現像し、この際露光され
たハロゲン化銀により酸化された該p−フェニレンジア
ミン系現像主薬と該カプラーとをカップリングさせてシ
アン画像を得る写真用シアン染料として特に有用であ
る。このとき、カプラーは通常写真感光材料中に含有さ
れているが、現像液中にカプラーが発色現像主薬ととも
に溶解されている外式発色法にも用いることができる。
系インドアニリンシアン染料と比べて、色相において分
光透過率曲線の短波長側の裾がシャープに切れ、したが
って緑領域の副吸収が大巾に減少し、不正吸収が少な
く、赤領域のモル吸光係数も約3倍の大きさを持ってい
る。また耐光性および耐熱性も良好である。このため、
減色法に基づくカラー写真用シアン染料として、色再現
上極めて好ましい性質を有しており、例えば前記一般式
[II]で表わされるカプラーをシアンカプラーとしてハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料に用い、該材料を前記一
般式[III]で表わされるp−フェニレンジアミン系発
色現像主薬を含む発色現像液で現像し、この際露光され
たハロゲン化銀により酸化された該p−フェニレンジア
ミン系現像主薬と該カプラーとをカップリングさせてシ
アン画像を得る写真用シアン染料として特に有用であ
る。このとき、カプラーは通常写真感光材料中に含有さ
れているが、現像液中にカプラーが発色現像主薬ととも
に溶解されている外式発色法にも用いることができる。
本発明のジフェニルイミダゾール系染料は、またフィル
ター染料として写真用又は固体撮像管やカラー液晶テレ
ビ用に用いたり、特開昭58−149048号、同58−18169
号、同58−205798号、同58−219086号等各公報に示され
るような感熱転写プロセスやインクジェット方式、カラ
ー電子写真、印刷等における画像用シアン染料としても
有用である。
ター染料として写真用又は固体撮像管やカラー液晶テレ
ビ用に用いたり、特開昭58−149048号、同58−18169
号、同58−205798号、同58−219086号等各公報に示され
るような感熱転写プロセスやインクジェット方式、カラ
ー電子写真、印刷等における画像用シアン染料としても
有用である。
更に本発明のジフェニルイミダゾール染料は上記画像用
用途の他にも、モル吸光係数が高く美麗な色調を有する
という特性を利用してポリマーや繊維の染色等にも用い
る事が出来る。
用途の他にも、モル吸光係数が高く美麗な色調を有する
という特性を利用してポリマーや繊維の染色等にも用い
る事が出来る。
本発明の染料の光あるいは熱に対する安定性を向上させ
るために公知の安定剤を併用することができる。このよ
うな安定剤として、例えば米国特許第3,935,016号およ
び同第3,982,944号に記載されたハイドロキノン誘導
体、米国特許第4,254,216号および特開昭55−21004号に
記載されたハイドロキノンジエーテル誘導体、特開昭54
−145530号に記載されたフェノール誘導体、英国特許公
開第2,077,455号および同第2,062,888号に記載されたス
ピロインダン誘導体およびメチレンジオキシベンゼン誘
導体、米国特許第3,764,337号、同第3,432,300号、同第
3,574,627号、同第3,573,050号、特開昭51−152225号、
同53−20327号および同53−17729号に記載されたクロマ
ン誘導体、スピロクロマン誘導体およびクマラン誘導
体、特開昭55−6321号、英国特許第1,347,556号、英国
特許公開第2,066,975号および特公昭54−12337号に記載
されたハイドロキノンモノエーテル誘導体およびp−ア
ミノフェノール誘導体、特公昭48−31625号および米国
特許第3,700,455号に記載されたビスフェノール誘導
体、また米国特許第4,245,018号等に記載されたような
金属錯体等が挙げられる。
るために公知の安定剤を併用することができる。このよ
うな安定剤として、例えば米国特許第3,935,016号およ
び同第3,982,944号に記載されたハイドロキノン誘導
体、米国特許第4,254,216号および特開昭55−21004号に
記載されたハイドロキノンジエーテル誘導体、特開昭54
−145530号に記載されたフェノール誘導体、英国特許公
開第2,077,455号および同第2,062,888号に記載されたス
ピロインダン誘導体およびメチレンジオキシベンゼン誘
導体、米国特許第3,764,337号、同第3,432,300号、同第
3,574,627号、同第3,573,050号、特開昭51−152225号、
同53−20327号および同53−17729号に記載されたクロマ
ン誘導体、スピロクロマン誘導体およびクマラン誘導
体、特開昭55−6321号、英国特許第1,347,556号、英国
特許公開第2,066,975号および特公昭54−12337号に記載
されたハイドロキノンモノエーテル誘導体およびp−ア
ミノフェノール誘導体、特公昭48−31625号および米国
特許第3,700,455号に記載されたビスフェノール誘導
体、また米国特許第4,245,018号等に記載されたような
金属錯体等が挙げられる。
[実施例] 実施例1 本発明の染料の例示化合物(2)、(4)、(7)、
(12)及び下記比較用染料A及びBについて酢酸エチル
溶媒中での可視光領域の吸収スペクトル及びモル吸光係
数(ε)を測定した結果を第1表に示す。
(12)及び下記比較用染料A及びBについて酢酸エチル
溶媒中での可視光領域の吸収スペクトル及びモル吸光係
数(ε)を測定した結果を第1表に示す。
第1表より本発明のシアン染料は従来用いられていたシ
アン染料である比較染料A及びBに較べ格段に吸収のキ
レがよく、又、εも高く、少量の色素で高い濃度が達成
できることがわかる。
アン染料である比較染料A及びBに較べ格段に吸収のキ
レがよく、又、εも高く、少量の色素で高い濃度が達成
できることがわかる。
実施例2 実施例1で用いた染料及び第2表に示す染料を使い以下
の様な方法で耐熱性テストを行った。
の様な方法で耐熱性テストを行った。
前記染料のそれぞれを100mg〜数100mgDOP(ジオクチル
フタレート)0.2ml、酢酸エチル1.0mlに溶解し、アルカ
ノールXC(デュポン社製、ジアルキルナフタレンスルホ
ン酸ソーダ)を加えた3%ゼラチン水溶液中にそれぞれ
分散し、ゼラチンの硬膜剤として2,4−ジクロロ−6−
ヒドロキシ−s−トリアジンナトリウムの2%水溶液0.
4mlを加えた後、ワイヤーバーにてポリエチレンラミネ
ート紙上に塗布し、乾燥して試料No.1〜6を作製した。
前記染料の量は各染料のεに応じて塗布後に約1.0の反
射濃度を与える様に添加した。
フタレート)0.2ml、酢酸エチル1.0mlに溶解し、アルカ
ノールXC(デュポン社製、ジアルキルナフタレンスルホ
ン酸ソーダ)を加えた3%ゼラチン水溶液中にそれぞれ
分散し、ゼラチンの硬膜剤として2,4−ジクロロ−6−
ヒドロキシ−s−トリアジンナトリウムの2%水溶液0.
4mlを加えた後、ワイヤーバーにてポリエチレンラミネ
ート紙上に塗布し、乾燥して試料No.1〜6を作製した。
前記染料の量は各染料のεに応じて塗布後に約1.0の反
射濃度を与える様に添加した。
試料No.1〜33を77℃、相対湿度20%の条件下で保存し、
強制劣化を行ない色素の残存濃度により耐熱性を比較し
た。結果を第2表に示す。
強制劣化を行ない色素の残存濃度により耐熱性を比較し
た。結果を第2表に示す。
第2表より本発明の染料は耐熱性に非常にすぐれインド
アニリン色素の中でも耐熱性がよいとされる。2,5−ジ
アシルアミノフェノールカプラーの発色色素と同等の耐
熱性を有する事がわかる。すなわち、本発明の染料は、
良好な吸収特性と堅牢性を合わせもっていることが本実
施例よりわかる。
アニリン色素の中でも耐熱性がよいとされる。2,5−ジ
アシルアミノフェノールカプラーの発色色素と同等の耐
熱性を有する事がわかる。すなわち、本発明の染料は、
良好な吸収特性と堅牢性を合わせもっていることが本実
施例よりわかる。
実施例3 下記比較染料a1g及びリン酸トリクレジル0.5gを酢酸エ
チル3mlに溶解後10%ゼラチン水溶液12ml及び3.75%ア
ルカノールXC(デュポン社製,ジ−i−プロピルナフタ
レンスルホン酸ソーダ)4.5mlを加えて超音波分散機で
約20分間分散を行った。分散後約80℃に加熱し酢酸エチ
ルを除去した。水を加え30mlの水溶液とした。
チル3mlに溶解後10%ゼラチン水溶液12ml及び3.75%ア
ルカノールXC(デュポン社製,ジ−i−プロピルナフタ
レンスルホン酸ソーダ)4.5mlを加えて超音波分散機で
約20分間分散を行った。分散後約80℃に加熱し酢酸エチ
ルを除去した。水を加え30mlの水溶液とした。
この分散液にさらに10%カルナバワックス水分散液5ml
を加え着色剤層塗布液とした。この塗布液を厚さ6μの
ポリエチレンテレフタレートフィルムベースにワイヤー
バーを用いて塗布し、記録媒体試料Aを得た。
を加え着色剤層塗布液とした。この塗布液を厚さ6μの
ポリエチレンテレフタレートフィルムベースにワイヤー
バーを用いて塗布し、記録媒体試料Aを得た。
構造式[I]の代りに染料として本発明染料例示化合物
2、4又は7を用いた以外は同様にして記録媒体試料
B、C及びDとした。
2、4又は7を用いた以外は同様にして記録媒体試料
B、C及びDとした。
得られた4種の試料(A〜D)を普通紙と重ね合わせ熱
プラテンに10秒間圧着し普通紙に転写した。加熱温度は
100〜200℃の範囲で変化させた。転写濃度と温度の関係
を第1図に示す。第1図から明らかな様に本発明試料
B、C及びDは比較試料Aに較べ高感度である。
プラテンに10秒間圧着し普通紙に転写した。加熱温度は
100〜200℃の範囲で変化させた。転写濃度と温度の関係
を第1図に示す。第1図から明らかな様に本発明試料
B、C及びDは比較試料Aに較べ高感度である。
[発明の効果] 以上、詳細に説明したように本発明により従来のインド
アニリン型色素に比べ副吸収(不要吸収)が少なく、シ
アン色素としてより優れた吸収特性を有し、かつ耐光
性、耐熱性等の堅牢性に優れたシアン染料を提供するこ
とができた。
アニリン型色素に比べ副吸収(不要吸収)が少なく、シ
アン色素としてより優れた吸収特性を有し、かつ耐光
性、耐熱性等の堅牢性に優れたシアン染料を提供するこ
とができた。
この事により、写真、感熱転写プロセス、インクジェッ
ト方式、カラー電子写真、印刷等の画像媒体に適し、か
つクリアーな色調を有する染料が要求されるいかなる用
途にも適用可能なシアン染料を提供することができる。
ト方式、カラー電子写真、印刷等の画像媒体に適し、か
つクリアーな色調を有する染料が要求されるいかなる用
途にも適用可能なシアン染料を提供することができる。
第1図は実施例3における転写時の温度と濃度の関係を
示す図である。
示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】下記一般式[I]で表されるジフェニルイ
ミダゾール系染料。 一般式[I] [式中、R1及びR2は各々置換若しくは非置換のアルキル
基を表し、R1とR2は互いに結合して5員又は6員の環を
形成してもよい。R3、R4、R5及びR6は各々水素原子、ハ
ロゲン原子、置換若しくは非置換のアルキル基、又は置
換若しくは非置換のアルコキシ基を表し、R7及びR8はそ
れぞれ水素原子、置換若しくは非置換のアルキル基、置
換若しくは非置換のアリール基、又はR11CO−、 R11OCO−、R12NHCO−、 R11SO2−、R11OSO2−、R12NHSO2−、 で表される基であり(ここにおいてR11は、置換若しく
は非置換のアルキル基または置換若しくは非置換のアリ
ール基を表し、R12は置換若しくは非置換のアリール基
を表し、R13及びR14はそれぞれ置換若しくは非置換のア
ルキル基を表す)]
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62268717A JPH0717853B2 (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | ジフェニルイミダゾール系染料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62268717A JPH0717853B2 (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | ジフェニルイミダゾール系染料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01110565A JPH01110565A (ja) | 1989-04-27 |
JPH0717853B2 true JPH0717853B2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=17462374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62268717A Expired - Lifetime JPH0717853B2 (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | ジフェニルイミダゾール系染料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717853B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2911548B2 (ja) * | 1989-08-02 | 1999-06-23 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート |
JP5555979B2 (ja) | 2008-03-14 | 2014-07-23 | コニカミノルタ株式会社 | ピラゾロトリアゾール系化合物 |
JP5109739B2 (ja) | 2008-03-14 | 2012-12-26 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 電子写真用トナー |
JPWO2012035876A1 (ja) | 2010-09-14 | 2014-02-03 | コニカミノルタ株式会社 | 電子写真用トナー、画像形成方法 |
-
1987
- 1987-10-23 JP JP62268717A patent/JPH0717853B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01110565A (ja) | 1989-04-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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