JPH0423796B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

(1) 発明の技術分野 本発明は各種類のリズムテンポを簡単なスイツ
チ操作のみで表示しながら選択できる自動リズム
テンポ制御装置に関するものである。 (2) 従来技術と問題点 従来の自動リズムテンポ制御装置においては、
リズムテンポを設定する場合あらかじめ演奏開始
前にリズムの速度を示すテンポランプ等の表示装
置を見ながらボリウムを手で操作して所望のリズ
ムのテンポを設定していた。しかしながら目で見
るリズム感覚では実際のリズム感覚との間にずれ
が生ずるので演奏上支障があつた。そのため演奏
開始前にタツチスイツチ等に所望のリズム速度で
指等を触れることによつてそのテンポが設定でき
るものも各種提案されている。これによれば、実
際のリズム感覚でテンポを設定できるから上述の
欠点は除去できるものである。しかしこれらのい
ずれの方法をもつてしても、あらかじめ設定した
リズムテンポを演奏途中で変化させるためには、
たとえば電子オルガンでは左手の演奏を中断して
ボリウム等を操作する必要があり、しかもその操
作が通常の演奏操作（鍵操作）と異なつた操作で
あるから、希望するリズムテンポとすることは非
常に困難であつた。このようなリズムテンポを演
奏途中で変化させることは、演奏開始前に設定し
たテンポが演奏としつくりしない場合や、演奏曲
自体が途中でテンポが変化するものである場合等
にはとくに必要性が高いものである。 (3) 発明の目的 本発明は各種類のリズムテンポを簡単なスイツ
チ操作のみで表示しながら選択できるリズムテン
ポ制御装置を提供することである。 (4) 発明の構成 前記目的を達成するため、本発明の自動リズム
テンポ制御装置はリズムテンポの増加に用いるア
ツプスイツチ手段と、 リズムテンポの減少に用いるダウンスイツチ手
段と、 前記アツプスイツチ手段とダウンスイツチ手段
との操作状態を検出するスイツチ状態検出手段
と、 該スイツチ状態検出手段の検出結果に応答し、
前記アツプスイツチ手段の操作によりリズムテン
ポを増加させ、前記ダウンスイツチ手段の操作に
よりリズムテンポを減少させる加減算手段と、 前記アツプスイツチ手段と前記ダウンスイツチ
手段との同時操作により、その直前のリズムテン
ポを前記増加または減少またはその中間結果とは
異なる新たなリズムテンポに変更する変更手段
と、 前記加減算手段または変更手段のリズムテンポ
に応じた周波数を発生する周波数発生手段と、を
具え、前記リズムテンポに対応する速度でリズム
パターンを発生することを特徴とするものであ
る。 (5) 発明の実施例 本発明の概略を述べると、リズムのテンポ数、
すなわち１分間における４分音符の数を数字で表
示し、またこの表示に対応したリズムテンポ周波
数を発生する。この各種のリズムテンポをアツプ
およびダウンする２個のスイツチをそれぞれオン
しオンの継続時間を変えることにより速くまたは
遅く、そして両スイツチを同時にオンすることに
より逓倍か逓分割したテンポに変化する。このよ
うに２個のスイツチのみの簡単な操作により各種
のリズムテンポに切換えることができる。 第１図は本発明の実施例の構成説明図である。
同図において、アツプスイツチ１１とダウンスイ
ツチ１２とを操作し、スイツチ状態検出回路１に
よりこれらのスイツチのオンオフ状態として、ア
ツプスイツチオン，ダウンスイツチオン，両スイ
ツチオンの３モードの検出を行なう。次に、アツ
プスイツチオンとダウンスイツチオンの信号を時
間検出回路２に入れクロツク４により継続時間を
検出し、一定時間たとえば0.5秒以内か以上かの
検出信号を加算回路３に送り、アツプ／ダウンに
応じて0.5秒以内ならば現テンポ数に±１加算し、
0.5秒以上ならば±10を加算する。また両スイツ
チが同時オンの場合にはこの検出信号を乗算回路
５に送るとともに、加算回路３からの以前の状態
のアツプ／ダウンに応じて２倍または1/2倍して
出力し、片側スイツチのみオンの場合には乗算回
路５をそのまま通過させる。乗算回路５の出力は
その１部を分岐させ表示変換回路７を介しテンポ
表示器１３にテンポ数を表示するとともに、リズ
ムテンポ／周波数変換回路６に入力する。ここで
第１表に示すテンポ数（Ｔ）に対応する周波数(f)
のデータの分周比データ（Ｄ）に変換し、これを
プログラマブルカウンタ８に送る。プログラマブ
ルカウンタ８はクロツク４により時間検出回路２
と同期して分周比データＤをカウントしリズムパ
ターンジエネレータ９に送り、ワルツ，マーチ，
スウイング等のパターンを形成する。そして、リ
ズムパターンジエネレータ９の出力はリズムサウ
ンドジエネレータ１０に送られ、スネア，ハイハ
ツト，バスドラム等のリズム音を発生し音響装置
１４より放音される。 ここで使用する下記第１表はクロツクＣ＝
640KHZとしたとき、ｆ＝Ｔ×24／60，（24；４分音 符を作るクロツク数，24クロツクで４分音符）Ｄ
＝Ｃ／ｆをテンポ数Ｔの変化に対し示す。 第２図は実施例の動作を示す流れ図である。

【表】 同図において、スタート後第１図のスイツチ１
１，１２とスイツチ状態検出回路１により手順
で両方のスイツチがONされているか、片方だけ
押されているかを判断する。片方だけの場合には
手順でアツプスイツチのON／OFFを判断し、
手順でダウンスイツチのON／OFFを判断す
る。手順でアツプスイツチがONならば手順
で約0.5秒待つてON／OFFを判別し、ON継続時
間が0.5秒以内であれば手順で現テンポ数に＋
１加算し、0.5秒以上であれば手順で現テンポ
数に＋10を加算する。手順でダウンスイツチが
ONならば手順で同様に0.5秒待つてON／OFF
を判別し、0.5秒以内ならば手順で現テンポ数
から１減算され、0.5秒以上ならば手順で現テ
ンポ数から10減算される。以上の，，およ
び，，の手順は第１図の時間検出回路２と
加算回路３を用いて行なわれる。 次に手順で両スチツチがONされていると、
第１図の乗算回路５により、手順で以前に倍テ
ンポか1/2テンポかを判断し、もし手順で倍テ
ンポであれば手順で1/2テンポ（テンポ×1/2）
にし、以前に倍テンポでなければ手順で倍テン
ポ（テンポ×２）にする。 以上のように設定されたリズムテンポを第１図
のリズムテンポ／周波数変換回路６により、手順
に示すように周波数データに変換する。さら
に、表示変換回路７を介しテンポ表示器１２によ
り手順に示すようにテンポ数を表示する。手順
では現在倍テンポか否かを調べ、もし倍テンポ
ならば、手順により表示を点滅させ倍テンポモ
ードであることを示す。これは手順と関連す
る。 (6) 発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、２つの
スイツチのオンオフの組合せにより、各種のリズ
ムテンポの種類を簡単な操作で表示しつつ選択す
ることができるから、従来のボリウム操作や、予
め設定する方法に比較し格段にテンポの設定が容
易となる、とくに両スイツチがオンの時、倍，1/
２倍テンポの切換えが容易となるという利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の構成説明図、第２図
は実施例の動作を示す流れ図であり、図中１はス
イツチ状態検出回路、２は時間検出回路、３は加
算回路、４はクロツク、５は乗算回路、６はリズ
ムテンポ／周波数変換回路、７は表示変換回路、
８はプログラマブルカウンタ、９はリズムパター
ンジエネレータ、１０はリズムサウンドジエネレ
ータ、１１はアツプスイツチ、１２はダウンスイ
ツチ、１３はテンポ表示器、１４は音響装置を示
す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ リズムテンポの増加に用いるアツプスイツチ
   手段１１と、 リズムテンポの減少に用いるダウンスイツチ手
   段１２と、 前記アツプスイツチ手段１１とダウンスイツチ
   手段１２との操作状態を検出するスイツチ状態検
   出手段１と、 該スイツチ状態検出手段１の検出結果に応答
   し、前記アツプスイツチ手段１１の操作によりリ
   ズムテンポを増加させ、前記ダウンスイツチ手段
   １２の操作によりリズムテンポを減少させる加減
   算手段３と、 前記アツプスイツチ手段１１と前記ダウンスイ
   ツチ手段１２との同時操作により、その直前のリ
   ズムテンポを前記増加または減少またはその中間
   結果とは異なる新たなリズムテンポに変更する変
   更手段５と、 前記加減算手段３または変更手段５のリズムテ
   ンポに応じた周波数を発生する周波数発生手段
   ４，６，８と、を具え、前記リズムテンポに対応
   する速度でリズムパターンを発生することを特徴
   とする自動リズムテンポ制御装置。 ２ 前記変更手段５は前記同時操作を２回行なう
   ことにより同時操作以前のリズムテンポに戻すよ
   うにしたことを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の自動リズムテンポ制御装置。