JP2004287049A - 楽音演奏装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】演奏音ときは別に、少なくとも2種類の機能音が発生可能な場合、演奏音との関係を考慮して各種の機能音を適切に制御する。
【解決手段】演奏音信号を生成する楽音生成手段と、生成された演奏音信号の音量を可変する音量可変手段とを含む楽音演奏装置において、演奏音発生機能以外の少なくとも2種類の機能のそれぞれに対応して機能音を発生させる機能音発生手段と、各機能音の種類別にその音量を制御する機能別音量制御手段を有する。第1の種類の機能音(例えばメトロノーム音)に関しては音量可変手段による演奏音の音量制御に関連してその音量を制御し、第2の種類の機能音(例えば各種報知音やアラート音)に関しては演奏音の音量制御に関連する音量制御を行わない。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子楽器や自動演奏装置などのようなマニュアル演奏操作あるいは自動演奏処理等によって楽音を発生する機能を有する楽音演奏装置に関し、特に、楽音発生機能以外の各種機能に関連する機能音の発生制御を行うことに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子楽器あるいはその他種々の機器において、所定のスイッチ操作がなされたときに、その確認のためにクリック音等を発音して、操作者に操作がなされたことを知らせたり、あるいは、操作に基づく設定等が確定したことを知らせたり、そのときの機器の動作状態に応じては操作者の操作が無効であることを知らせたりする機能(報知音またはアラート音発生機能)を有するものがある。一方、演奏楽曲に応じたテンポでメトロノーム音を発生し、演奏入力操作の際に演奏テンポを操作者に報知する機能(メトロノーム音発生機能)も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
鍵盤等の演奏操作子のマニュアル演奏操作あるいは自動演奏処理等によって演奏音を発生する機能(演奏音発生機能)を有する楽音演奏装置において、上記のような報知音またはアラート音発生機能及びメトロノーム音発生機能等の演奏音以外の機能音を発生する機能を具備する場合、機能音を漫然と発生するのではなく、演奏音との関係を考慮して適切に制御することが望ましい。しかし、従来はそのような配慮がなされていなかった。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、演奏音との関係を考慮して機能音を適切に制御することのできる楽音演奏装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る楽音演奏装置は、演奏音信号を生成する楽音生成手段と、生成された演奏音信号の音量を可変する音量可変手段とを含む楽音演奏装置において、演奏音発生機能以外の少なくとも2種類の機能のそれぞれに対応して機能音を発生させる機能音発生手段と、前記機能音発生手段により発生される機能音の種類別にその音量を制御する機能別音量制御手段とを具え、前記機能別音量制御手段は、第1の種類の機能音に関しては前記音量可変手段による音量制御に関連してその音量を制御し、第2の種類の機能音に関しては前記音量可変手段に関連する音量制御を行わないものであることを特徴とする。
【0005】
この発明によれば、機能音を一律に取り扱うのではなく、少なくとも2種類に分け、第1の種類の機能音に関しては演奏音信号の可変音量制御に関連してその音量を制御し、第2の種類の機能音に関してはそのような音量制御を行わないようにしたことを特徴とする。従って、所定の第1の種類の機能音(例えばメトロノーム音)は演奏音の音量可変設定に応じて音量制御されることで、演奏音と共に発音された場合に、両者を聴き取り易くなる。他方、所定の第2の種類の機能音(例えば報知音やアラート音)は、そのような音量制御を受けることがなく、演奏音の可変音量の影響を受けることなく、必要な報知又は警報機能を達成することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明しよう。
図1は、この発明の一実施例に係る電子楽器のハード構成例をおおまかに示しており、演奏音信号の生成を指示するために操作される演奏操作子群10は、上鍵盤、下鍵盤、ペダル鍵盤などからなる音高指定用の鍵盤操作子10Aと、ペダルやホイール操作子、音量ボリューム操作子などの演奏音の音高、音色、音量制御用の各種のその他演奏操作子10Bとを含む。これらの演奏操作子群10を構成するスイッチ類は演奏操作子インタフェース10Cを介してCPUバスに接続される。通常知られるように、鍵盤操作子10Aにおける鍵操作に応じて該操作された鍵に対応する音高の楽音が発生される。また、その他演奏操作子10Bにおけるペダルやホイール操作子、音量ボリューム操作子などの操作に応じて、発生楽音の音量や音高やエンベロープなどをリアルタイムに設定・修正することができる。パネル操作子群11は、パネル上に設けられた各種の設定用操作子からなり、パネル上に物理的に配列された機械的なスイッチ類からなる設定操作子11Aと、液晶表示画面12に画像形成されたソフト的なスイッチに対応する画面上面の透明タッチパネルスイッチ11Bなどからなる。このパネル操作子群11の設定操作子11Aには、例えば、上鍵盤音、下鍵盤音、ペダル鍵盤音、リズム音(自動リズム音)などの各系列ごとの音群(音色群)から所望の音色を選択するための音色選択操作子などを含み、また、スイッチ画像とタッチパネルスイッチ11Bとの組合せで構成されるソフト的なスイッチ類には、各音群における音色の詳細設定やミュート設定などを行なう操作手段を含む。
【0007】
CPU13,ROM14,RAM15等で構成されるコンピュータ部は、演奏操作子群10及びパネル操作子群11における各操作子のオン・オフ操作検出処理や、それに基づく楽音信号生成処理など、各種の処理を行う。ここで行われる楽音信号生成処理には、演奏操作子群10の演奏操作に応じた演奏音(鍵盤演奏音や自動演奏音)を発生する演奏音発生機能と、演奏音以外の機能音を発生する機能音発生機能が含まれる。また、機能音には、少なくとも2種類の機能音、1種はメトロノーム音、もう1種は各種の報知音やアラート音、が含まれる。なお、具体的な楽音信号発生は、コンピュータ部による楽音信号生成処理と音源装置16との協働によって行われる。音源装置16は、少なくとも波形メモリのような波形発生源を含み、コンピュータ部による楽音信号生成処理によって指示される楽音波形信号を発生する。なお、任意の音色波形を形成するための音色形成又は合成機能は、音源装置16がハード的手段又はDSP等によって受け持ってもよいし、コンピュータ部がソフトウェア処理によって受け持ってもよい。要するに、所望の音色で楽音信号を発生する技術それ自体は、公知のどのような技術を用いてもよい。発生された楽音波形信号はサウンドシステム17を介して空間的に発音される。
記憶装置18は、コンピュータ部で実行可能な各種のプログラムや楽曲自動演奏データや自動リズム演奏パターンデータおよび各種の設定データを不揮発的に記憶するものである。これは例えばハードディスクで構成してよく、あるいはフレキシブル磁気ディスクやMO、CDディスクなどの着脱式記憶媒体を用いてもよい。
図1に示すような電子楽器の基本構成それ自体は、図示例に限らず、公知または未公知の如何なる構成を用いてもよい。
【0008】
次に、図2に示す機能ブロック図を参照して、この実施例で実現する機能音の種類別音量制御例について説明する。図2で上段は機能音の音色音量制御系列(機能音発生手段に相当する系列)を機能的に示し、下段は演奏音の音色音量制御系(演奏音の楽音生成手段と演奏音の音量可変手段を含む系列)を機能的に示す。
下段に示す演奏音の音色音量制御系においては、公知のように、音色データとして各音群(音色データ群)毎に複数の音色の中から任意のものが選択可能であり、この選択・設定は上記音色選択操作子で行われる。鍵盤操作子10Aで或る鍵が押圧操作されると、該押圧鍵に対応する楽音波形信号が、該押圧鍵の属する音群に対応して現在選択・設定されている音色データに応じた音色で発生される。該発生される楽音波形信号のベロシティ(個々の楽音に対して個別に設定される音量)は、該押圧鍵に付属する固有のベロシティ値(例えば鍵タッチデータ値)によって設定される。音量バランスとは、各音群毎にそれぞれ可変設定される音量値であり、各音群毎にそれぞれ音量を可変設定することで、全体からみた各音群間での音量バランスが可変設定されることになる。この音量バランスの調整のための操作子は、例えば、パネル操作子群11における各音群毎の上記音色選択操作子の配列の近傍に配置される。最後に全体音量ボリューム操作子の設定に応じた全体音量で音量制御され、スピーカを介して発音される。
【0009】
上段に示す機能音の音色音量制御系においては、パネル操作子群11における所定の各種操作子の操作に応じた応答音(報知音又はアラート音)やその他の各種機能音の音色データとして、個々の操作子の操作又は当該装置の現在の状態又は処理内容などに個別に対応する所定の音色データが、機能音用音群(音色データ群)において予め用意されている。例えば、或る所定の操作子の操作に基づく所定の設定処理が完了したときに発せられる報知音は所定の音色A1のデータを使用し、或る状態のときに或る操作子グループ内の何れかの操作子が操作されるべきときに無関係な操作子が誤操作されたときに発せられるアラート音は所定の音色Anのデータを使用する、というように、各機能音と音色データとの対応関係が予め決められている。また、この機能音用音群(音色データ群)には、メトロノーム音用の所定の音色データ(図中「Mデータ」として示す)も予め用意されている。勿論、これに限らず、各機能音の音色をユーザが任意に選択・設定できるようになっていてもよい。
【0010】
この実施例において、機能音の種類は、大きく少なくとも2種に分けることができる。その第1の種類(図中「M系列音色」で示す)の機能音は、メトロノーム音のように、演奏音と同時に発音されるもの、または実際の演奏音に関連する音として発音される性格の音である。メトロノーム音の使い方としては、例えば、ユーザが所望リズムの自動演奏をスタートさせてそれを聞きながらリアルタイムで所望の演奏入力を行うような場合、その演奏テンポを明確に把握するためにメトロノーム音を発生するという使い方があり、その他、単に所望の演奏テンポを把握するだけのためにメトロノーム音を発生するという使い方もある。その第2の種類の機能音(図中「A系列音色」で示す)は、パネル操作子群11における所定の各種操作子の操作に応答する操作報知音及び/又は当該装置の状態に応じて自動的に発せられるアラート音などである。この第2の種類の機能音は、実際の演奏音との関連性は特に要求されない。
【0011】
さらに第2の種類の機能音の例について説明すると、前述の通り、タッチパネルスイッチ11Bは、液晶画面12上に設けられるもので、操作面を操作することによってソフト的にオンオフや入力を制御するスイッチである。従って、ユーザがタッチ操作しても一時的な微小な変化であって機械的に駆動されるものではないので、操作受付がされたかの感覚がおきにくい。そのためタッチパネルは別途ランプの点灯や対応する表示画面の表示状態の変更、または音による報知を行なうようにして、ユーザに操作が確実に受け付けられたことを知らせるようにしている。一例として、そのような目的で報知音が利用される。
また、この電子楽器において、ユーザが種々の設定を行なって機能を働かせるときに、ユーザが操作したタイミングと設定した機能が有効化されるタイミングに時間的ずれがあるような場合がある。そのような場合に、設定した機能が有効化されるタイミングで、機能設定完了の報知音を鳴らすことにより、その時点から該機能が働くとの報知をする。一例として、そのような目的で報知音が利用される。
また、或る鍵盤の音群にアサインした音色をその鍵盤操作で使用できなくするようにするために、例えば、「クリアーボタン」と対応する「鍵」の同時押しを行うような設定法がある。そのような場合に、そのような設定が完了したことをユーザーに認識させるためにアラート音を発生することがある。一例として、そのような目的でアラート音が利用される。
【0012】
この実施例においては、コンピュータ部でのソフトウェア処理によって、機能音の種類別にその音量を制御する機能別音量制御処理が行われるようになっている。機能別音量制御処理とは、第1の種類(M系列音色)の機能音に関しては、演奏音用の所定の音群(リズム音色の音群)の音量可変手段(リズム音量バランス)による音量制御に連動させてその音量を制御し、第2の種類(A系列音色)の機能音に関しては該音量可変手段(音群音量バランス)に関連する音量制御を行わない処理である。具体的には、第1の種類(M系列音色)の機能音であるメトロノーム音は、演奏音用の所定の音群(リズム音色の音群)の音量可変手段(リズム音量バランス)による音量制御に連動させて、そのベロシティ値(個別音量設定値)を変化させるようにする。これにより、所定の第1の種類の機能音(例えばメトロノーム音)はリズム演奏音の音量可変設定に応じて音量制御されることで、リズム演奏音と共に発音された場合に、両者を聴き取り易くなる。また、リズム演奏音が同時に発音されない場合でも、メトロノーム音をそれと同様のリズミックな性格を持つリズム音と同様の音量バランスで発音することで、ユーザがリズム音量を小さく設定しているときはメトロノーム音を小音量で発音し、リズム音量を大きく設定しているときはメトロノーム音を大音量で発音することとなり、違和感を感じさせないメトロノーム音の発音制御を行うことができる。一方、第2の種類の機能音(A系列音色)に関しては、上記のような連動制御は行わず、そのベロシティ値(個別音量設定値)を一定値に保持する。これにより、この種の報知又は警報音は、リズム演奏音の音量変化の影響を受けることなく、常に一定の音量レベルで必要な報知又は警報機能を達成することができる。
【0013】
上記のように、各機能音の信号をそれぞれのベロシティ値で音量制御した後、ミキシングして機能音全体の音量バランスをユーザ操作に応じて設定・調整する。最後に、音量バランス調整された機能音信号を各音群毎に音量バランス調整された演奏音信号とミックスし、全体音量ボリューム設定値に応じた音量制御を施した後、スピーカを介して発音する。なお、これに限らず、第2の種類の機能音(A系列音色)の信号に対して全体音量ボリューム調整を行わずにスピーカから発音させるようにしてもよい。しかし、第1の種類(M系列音色)の機能音であるメトロノーム音に対しては、リズム音と同様に、全体音量ボリューム調整を行うのが好ましい。
【0014】
次に、この実施例におけるコンピュータ部でのソフトウェア処理として実行される上述の機能別音量制御処理を含む各種処理の一例につき説明する。
電源スイッチオンに応じて図3に示すようなメインフローが開始される。まず所定の初期化処理を行い、その後、図5に示すようなパネル設定処理と、図6に示すような演奏処理がメインフローで繰り返される。パネル設定処理では,ユーザーがパネル上の設定操作子11Aや液晶画面上に設置されたタッチパネルスイッチ11Bを操作することに応じてその処理を行なう。前記第2の種類(A系列音色)の機能音(報知音やアラート音)の信号は、このパネル設定処理において生成される。演奏処理では、演奏操作子群10による演奏操作に応じて演奏音信号を生成することや、楽曲自動演奏音の生成や、自動リズム演奏音の生成や前記第1の種類(M系列音色)の機能音(メトロノーム音)の信号の生成処理が行われる。
【0015】
図4は、メインフローに対する定期的なタイマ割り込みとして実行される割り込み処理の一例を示す。まず、割り込み毎に時間計測を行って、その時間計測値を演奏タイミング情報としてメインフローの演奏処理で使用できるように設定する(リズム音やメトロノーム音の発生タイミングの基本的な時間情報を確立する)。次に、演奏操作子群10における各操作子の操作状態をスキャンしてユーザーによる演奏操作(オン/オフ)を検出する。ここで検出した演奏操作イベント検出信号(キーオンイベントやキーヘオフイベントなど)は、メインフローの演奏処理で使用される。次に、パネル操作子群11における各操作子の操作状態をスキャンしてユーザーにより為された設定・選択操作を検出する。ここで検出したパネル操作イベント検出信号は、メインフローのパネル設定処理で使用される。
【0016】
図5において、パネル設定処理では、上記割り込み処理で検出されたパネル操作イベント検出信号に応じてそれに対応する種々の処理を実行する。各判定ステップS1〜S5はイベント判定ステップであり、ここでYESつまりイベント有りと判定された場合に、右側の分岐フローにそれぞれ進むが、これらの各分岐フローは順次に直列処理されねばならないわけではなく、それぞれ実質的に並列処理されるようになっていてよい。まず、検出されたパネル操作イベントが、演奏テンポ値の変更指示イベントならば(S1のYES)、それに応じて現在のテンポ値を増加又は減少する修正を行う。次に、この演奏テンポ値変更指示操作有りに対応する所定の機能音A1の音信号を生成する(ステップS6)。この機能音A1は、前記第2の種類の機能音(A系列音色)であり、そのベロシティ値(音量設定値)は一定値に設定される。
【0017】
検出されたパネル操作イベントが、表示画面12としてメトロノーム設定画面を表示する又は消すこと指示する「メトロノーム設定指示」であれば(S2のYES)、現在の表示画面がメトロノーム設定画面であるかどうかをチェックし、メトロノーム設定画面であればそれをオフし(現在のメトロノーム設定画面を消す/他の表示に切換える)、メトロノーム設定画面でなければそれをオンする(メトロノーム設定画面を表示するよう切換える)。そして、メトロノーム設定画面表示オンした場合は、このメトロノーム設定オン指示に対応する所定の機能音A2の音信号を生成する(ステップS7)。一方、メトロノーム設定画面表示オフした場合は、このメトロノーム設定オフ指示に対応する所定の機能音A3の音信号を生成する(ステップS8)。これら機能音A2,A3も、前記第2の種類の機能音(A系列音色)であり、そのベロシティ値(音量設定値)は一定値に設定される。
【0018】
検出されたパネル操作イベントが、各鍵盤やリズム等の各パート(つまり音群)別の音量バランスを設定変更する指示イベントであった場合は(S3のYES)、当該パート(音群)の音量バランス値を該イベントに応じて設定変更する。そして、このパート別音量バランス設定変更指示に対応する所定の機能音A4の音信号を生成する(ステップS9)。この機能音A4も、前記第2の種類の機能音(A系列音色)であり、そのベロシティ値(音量設定値)は一定値に設定される。なお、ここで、リズムパートの演奏音の音量バランスが設定変更されると、これに連動して、後述のように、メトロノーム音のベロシティ値(個別音量設定値)も変更されることになる。
【0019】
検出されたパネル操作イベントが、全体音量ボリューム設定操作子の操作イベントであれば、発音する全ての音に対する全体音量ボリューム設定値を変更する。なお、前述の通り、この全体音量ボリューム設定値は、メトロノーム音以外の機能音には適用しなくてもよいが、メトロノーム音に対しては適用するのが好ましい。更に、検出されたパネル操作イベントが、その他の各種指示のイベントであれば、その指示に対応して処理が実行される。そして、該各種指示に対応する所定の機能音Axの音信号を生成する(ステップS10)。これらの機能音Axの中出、前記第2の種類の機能音(A系列音色)に該当するものはそのベロシティ値(音量設定値)は一定値に設定されるが、前記第1の種類の機能音に該当するものがあれば、所定の音群の演奏音音量バランスに連動させてその音量ベロシティ値を設定するようにすればよい。
このパネル設定処理の過程で生成される各機能音A1〜A4,Axの信号の音量は、上述のように、一定値に又は所定の演奏音音量に連動させて制御されるが、音色などその他の要素については適宜可変制御するようにしてよい。
【0020】
図6において、演奏処理では、上記割り込み処理で検出された演奏操作イベント検出信号に応じてそれに対応する演奏音信号生成処理を実行し、また、割り込み処理で計測した時間計測値に基づくタイミング情報に応じてリズム演奏を含む自動演奏音生成処理とメトロノーム音生成処理を行う。このフロー図においても、各判定ステップから分岐する種々の各分岐フローは必ずしも順次に直列処理されねばならないわけではなく、それぞれ適宜に並列処理されるようになっていてよい。
【0021】
まず、演奏操作イベント検出信号があった場合(S11のYES)、それがキーオンイベントならば、該イベントに係る演奏操作子(鍵)に割り当てられている音高の楽音信号を、該鍵に該当する音群での選択音色及び該鍵に固有のベロシティ値に対応する音量で生成し、更に該当する音群で設定されている音量バランスでその音量制御を行う(ステップS12)。キーオフイベントならば、該イベントに係る演奏操作子(鍵)に関する発音中の演奏音信号の発音を停止させる消音処理を行う。それ以外の演奏操作イベント例えばサスティンペダル操作イベントやホイール操作イベントなどであれば、そのイベントに係る演奏操作子の操作に応じた処理を行なう。例えば、サスティンペダルであれば発音中の楽音のエンベロープを伸ばし、ピッチベンドホイールであれば発音中の楽音のピッチを変動させる。
【0022】
また、現在、リズムスタート状態(リズムRUN状態)であれば、前記割り込み処理で得たタイミング情報を取得して現在の演奏タイミングを確定する(ステップS13)。そして、ユーザによって選択されているリズムに関するリズム演奏パターンを現在の演奏タイミングに応じて読み出し、現在の演奏タイミングで発音すべきリズム演奏音データがあるかを判定し、現タイミングで発音するものがあればそのリズム演奏音信号を生成する(ステップS14)。なお、このリズム演奏音信号は、リズム音群で設定されている音量バランス設定値に応じて音量制御される。なお、公知のように、リズムスタート/ストップはパネル設定処理でリズムスタート/ストップスイッチが押されたかを検出することで、これに応じてリズムスタート/ストップ状態が反転設定される。
【0023】
次に、メトロノーム音が発音設定されているかをチェックし、YESならば、前記割り込み処理で得たタイミング情報に基づく現在の演奏タイミングが、メトロノーム設定でユーザが設定したメトロノームの拍タイミングに一致したかどうかをチェックする。メトロノームの拍タイミングになったならば、所定のメトロノーム音つまり「カチッ」というクリック音の信号を生成する(ステップS15)。このメトロノーム音つまりクリック音の音量ベロシティ値は、上述のリズム演奏音の音群で設定されている音量バランス設定値に連動して可変制御される。つまり、リズム音量が大きければ、メトロノーム音のベロシティ値も大きくする。
【0024】
なお、各機能音A1〜Ax及び/又はメトロノーム音の音色を種々に変更できるようにしてもよい。例えば、各機能音の音色データのセットを複数セット分記憶装置18に記憶しておき、所望の1セットを読み出して各機能音の音色設定に使用するようにしてよい。また、記憶装置18に記憶する楽曲演奏データなどと組にして各機能音の音色データのセットを記憶しておいて、所望の楽曲演奏データを選択したとき、一緒に各機能音の音色データも選択されるようにしてもよい。また、各機能音の音色又は特徴は、各機能に関する応答の内容、例えば肯定、否定、軽い注意、厳重な注意、などに応じた特徴を持たせるようにしてもよい。例えば、一般的な操作確認のときは「カチッ」、肯定のときは「ポン」、否定のとき(誤操作したり、受付ができない場合など)は「ブー」、軽い注意のときは「ピー」、厳重な注意のときは「ピッピッ」、など、のように種々に使い分けるとよい。また、演奏音の音量に応じた音量ベロシティ制御をしない機能音の音量ベロシティ値を全て同じ一定値とするのではなく、機能音の種類や性格に応じてそれぞれ異ならせてもよい。すなわち、或る機能音は或る大きな一定値、別の機能音は或る小さな一定値、としてよく、また、その音量値をユーザが調節できるようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上の通り、この発明によれば、機能音を一律に取り扱うのではなく、少なくとも2種類に分け、第1の種類の機能音に関しては演奏音信号の可変音量制御に関連してその音量を制御し、第2の種類の機能音に関してはそのような音量制御を行わないようにしたので、上述した種々の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る電子楽器のハード構成例を示すブロック図。
【図2】この実施例で実現する機能音の種類別音量制御例を説明する機能ブロック図。
【図3】同実施例におけるコンピュータ部のソフトウェアが実行するメインフローの異例を示す図。
【図4】メインフローに対する定期的なタイマ割り込みとして実行される割り込み処理の一例を示す図。
【図5】図3におけるパネル設定処理の一例を示す図。
【図6】図3における演奏処理の一例を示す図。
【符号の説明】
10 演奏操作子群, 11 パネル操作子群, 11A 設定操作子,
12 液晶表示画面, 11B 透明タッチパネルスイッチ,
16 音源装置, 17 サウンドシステム, 18 記憶装置。

Claims (3)

  1. 演奏音信号を生成する楽音生成手段と、生成された演奏音信号の音量を可変する音量可変手段とを含む楽音演奏装置において、
    演奏音発生機能以外の少なくとも2種類の機能のそれぞれに対応して機能音を発生させる機能音発生手段と、
    前記機能音発生手段により発生される機能音の種類別にその音量を制御する機能別音量制御手段と
    を具え、前記機能別音量制御手段は、第1の種類の機能音に関しては前記音量可変手段による音量制御に関連してその音量を制御し、第2の種類の機能音に関しては前記音量可変手段に関連する音量制御を行わないものであることを特徴とする楽音演奏装置。
  2. 前記第1の種類の機能音が、メトロノーム音である請求項1に記載の楽音演奏装置。
  3. 前記第2の種類の機能音が、前記演奏音信号の生成を指示するために操作される操作子以外の各種操作子の操作に応答する操作報知音及び前記楽音演奏装置の状態に応じて自動的に発せられる報知又は警報音の少なくとも1である請求項1又は2に記載の楽音演奏装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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