JP2715804B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP2715804B2
JP2715804B2 JP4103942A JP10394292A JP2715804B2 JP 2715804 B2 JP2715804 B2 JP 2715804B2 JP 4103942 A JP4103942 A JP 4103942A JP 10394292 A JP10394292 A JP 10394292A JP 2715804 B2 JP2715804 B2 JP 2715804B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子楽器のシーケンサ
や自動伴奏装置あるいは自動リズム演奏装置等の自動演
奏装置に係り、特に自動演奏時にテンポを任意に変更で
きるテンポ変更機能を有する自動演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動演奏装置は、電子楽器のキー
ボードやコンピュータ等から入力される演奏情報を記憶
しておき、その記憶された演奏情報に基づいて演奏音を
再生するシーケンサタイプのものである。この種の自動
演奏装置においては、テンポクロックに従って演奏情報
をメモリから読み出し、その演奏情報に基づき楽音信号
を発生する。この場合、テンポクロックの周波数はテン
ポ設定スイッチ等によって自由に可変制御できるので、
操作者はこのテンポ設定スイッチ等を操作することによ
って再生時の演奏テンポを所望のものに自由に変化させ
ることができる。
【0003】この演奏テンポの値は、テンポ設定スイッ
チの操作によって連続的に設定変更したり、適宜のアッ
プダウンスイッチ等の操作に応じて不連続的に設定変更
することができた。また、最近では、操作者が速度標語
(リタルダンドやアッチェレランド等)に対応したスイ
ッチ(リタルダンドモードスイッチやアッチェレランド
モードスイッチ等)を操作することによって、所定の割
合で自動的に演奏テンポを徐々に遅くしたり早くしたり
できる。
【0004】一方、電子楽器の自動リズム演奏において
は、共通のリズム名に対して複数のリズムパターンを準
備しており、操作者はその中から所望のリズムパターン
を選択できるようになっている。例えば、電子楽器の中
にボサノバならボサノバというリズム名に対して、ノー
マルパターン(メインパターン)とバリエーションパタ
ーン(サブパターン)が予め準備されており、操作者は
それを選択できるようになっている。このバリエーショ
ンパターンは1個とは限らず、複数準備されている場合
もある。一般に、これらのパターンは1から数小節分の
長さを有しており、電子楽器はこのパターンを繰り返し
演奏することによって連続的な自動リズム演奏処理を実
行している。
【0005】電子楽器はこのようにして選択されたリズ
ムパターンを繰り返し演奏処理するものであり、同じリ
ズムパターンを繰り返して演奏処理するので、全体的に
演奏曲に単調な感じを与えてしまうという欠点を有す
る。そこで、最近の電子楽器では、フィルイン、ブレー
ク又はアドリブと呼ばれる複数のサブパターンを準備し
ておき、操作者のスイッチ操作等による人為的指示に応
じてこのサブパターンに応じた演奏を一時的に実行し、
サブパターン演奏終了後に再びメインのリズムパターン
演奏に戻るという処理を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動演奏装置
は、つまみ又はスイッチ等のテンポ設定用操作子によっ
て演奏中に演奏テンポの変更操作を行うことによって、
演奏テンポを連続的又は滑らかに変化させたり、または
フィルイン等によってリズムパターンを適宜変更させた
りして、演奏曲のテンポやリズムを種々変化させ、演奏
曲にはばを持たせていた。ところが、従来の自動演奏装
置は、演奏テンポの変化とリズムパターンの変更とをそ
れぞれ別々に行っていたため、リタルダンド処理やアッ
チェレランド処理をフィルイン演奏の終了と同時に演奏
テンポをリタルダンド処理やアッチェレランド処理以前
のテンポに戻す(ア・テンポ)というような動作を行わ
せることができなかった。
【0007】また、従来の自動演奏装置の中には、リタ
ルダンド処理とフィルイン演奏とを同期させて、フィル
イン演奏中のみにリタルダンド処理を有効なものとして
扱い、フィルイン演奏中だけ演奏テンポを徐々に遅くし
ていき、フィルイン演奏の終了と同時に演奏テンポをリ
タルダンド処理前のテンポに戻す(ア・テンポ)という
動作を行うものがある。しかしながら、これはフィルイ
ン処理とリタルダンド処理とを同期させずにリタルダン
ド処理を単独で行うことができず、また、リタルダンド
処理の途中からフィルイン処理を行ったりすることがで
きず、演奏のはばが狭いという問題を有する。
【0008】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
であり、リタルダンド処理やアッチェレランド処理等の
ように演奏テンポを変化させるテンポ変化処理と、フィ
ルイン演奏等のように演奏パターンをノーマルパターン
からサブパターンに変更させるパターン変更処理とをそ
れぞれ別々に実行することも、また同期させて実行する
こともできる自動演奏装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】 この発明に係る自動演
奏装置は、複数のメインパターン及び複数のサブパター
ンを記憶する演奏パターン記憶手段と、前記メインパタ
ーンに応じた自動演奏の途中に前記サブパターンに応じ
た自動演奏を一時的に挿入することを指示するパターン
変更指示手段と、テンポ信号を発生するテンポ信号発生
手段と、前記テンポ信号の速さを変化させることを指示
するテンポ変化指示手段と、このテンポ変化指示手段か
らの指示に従って前記テンポ信号発生手段の発生するテ
ンポ信号の速さを所定の変化率で所定の速さへ徐々に
化させるテンポ変化制御手段と、前記演奏パターン記憶
手段から前記メインパターンを読み出し、読み出された
メインパターンに応じた自動演奏を前記テンポ信号に応
じたテンポで行い、前記パターン変更指示手段からの指
示に従って前記演奏パターン記憶手段から前記サブパタ
ーンを読み出し、読み出されたサブパターンに応じた自
動演奏を前記テンポ信号に応じたテンポで一時的に行
い、前記サブパターンによる自動演奏終了後に再びメイ
ンパターンに応じた自動演奏を前記テンポ信号に応じた
テンポで行う制御手段と、前記制御手段による前記サブ
パターンの自動演奏処理と前記テンポ変化制御手段によ
る前記テンポ信号の変化処理とが同時に実行される場合
において、前記サブパターンの演奏終了時において前記
テンポ変化制御が終了していないならば該サブパターン
の自動演奏処理の終了に同期させて前記テンポ信号の速
さを変化処理前の元のテンポ信号の速さに戻す処理を行
ない、前記サブパターンの演奏終了時において前記テン
ポ変化制御が終了しているならば現状のテンポ信号を維
持するテンポ復帰手段とから構成されるものである。
【0010】
【作用】 パターン変更指示手段はメインパターンに応
じた自動演奏の途中にサブパターンに応じた自動演奏を
一時的に挿入することを指示する者である。テンポ変化
指示手段はテンポ信号発生手段の発生するテンポ信号の
速さを変化させることを指示するものである。テンポ変
化制御手段はこのテンポ変化指示手段からの指示に従っ
て前記テンポ信号発生手段の発生するテンポ信号の速さ
所定の変化率で所定の速さへ徐々に変化させるもので
ある。
【0011】 制御手段は、演奏パターン記憶手段から
メインパターンを読み出し、読み出されたメインパター
ンに応じた自動演奏をテンポ信号に応じたテンポで行
う。従って、このメインパターンに応じた自動演奏時に
テンポ変化指示手段でテンポ信号の速さを変化させるこ
とを指示することによって、その時のテンポを変化させ
る言ができる。また、制御手段は、パターン変更指示手
段からの指示に従って演奏パターン記憶手段から前記サ
ブパターンを読み出し、読み出されたサブパターンに応
じた自動演奏をテンポ信号に応じたテンポで一時的に行
い、サブパターンによる自動演奏終了後に再びメインパ
ターンに応じた自動演奏を前記テンポ信号に応じたテン
ポで行う。
【0012】 従って、制御手段がサブパターンに応じ
た自動演奏を行っている時にテンポ変化指示手段でテン
ポ信号の速さを変化させることを指示することによっ
て、その時のテンポを変化させることができる。また、
テンポ変化制御手段がテンポ信号発生手段の発生するテ
ンポ信号の速さを所定の変化率で所定の速さへ徐々に変
化させる制御を行っている時に、パターン変更指示手段
でメインパターンに応じた自動演奏の途中にサブパター
ンに応じた自動演奏を一時的に挿入することを指示する
ことによって、制御手段はパターン変更指示手段からの
指示に従って演奏パターン記憶手段からサブパターンを
読み出し、読み出されたサブパターンに応じた自動演奏
を変化中のテンポ信号に応じたテンポで一時的に行うこ
とができる。このような場合は、サブパターンの自動演
奏処理とテンポ変化制御手段によるテンポ信号の変化処
理とが同時に実行される場合に該当するので、テンポ復
帰手段は、サブパターンの演奏終了時においてテンポ変
化制御が終了していないならば該サブパターンの自動演
奏処理の終了に同期させて前記テンポ信号の速さを変化
処理前の元のテンポ信号の速さに戻す処理を行ない、一
方、サブパターンの演奏終了時においてテンポ変化制御
が終了しているならば、元のテンポ信号の速さに戻す処
理を行わずに、現状のテンポ信号を維持する。
【0013】 すなわち、この発明に係る自動演奏装置
では、パターン変更指示手段とテンポ変化指示手段とが
互いに独立して存在し、通常の動作時にはパターン変更
処理とテンポ変化処理とは別々に動作するようになって
おり、制御手段によるサブパターンの自動演奏処理とテ
ンポ変化制御手段によるテンポ信号の変化処理とが同時
に実行される場合に限りサブパターンの自動演奏処理の
終了に同期させて、テンポ信号の速さを変化処理前の元
のテンポ信号の速さに戻すようにしているので、リタル
ダンド処理やアッチェレランド処理等のように演奏テン
ポを変化させるテンポ変化処理と、フィルイン演奏等の
ように演奏パターンをノーマルパターンからサブパター
ンに変更させるパターン変更処理とをそれぞれ別々に実
行することもできるし、また両方の処理を同期させて実
行することもできるという効果がある。また、テンポ信
号の速さを変化処理前の元のテンポ信号の速さに戻す処
理(テンポ復帰処理)を、サブパターンの演奏終了時に
同期して必ず行うわけではなく、サブパターンの演奏終
了時においてテンポ変化制御が終了しているか否かに応
じて、自動的に行うようにしているので、テンポ変化処
理をパターン変更処理に自動的に同期させることができ
る一方で、演奏者の操作意図を優先したテンポ変化制御
を自動的に行うことができるという優れた効果を奏す
る。すなわち、サブパターンの演奏終了前にテンポ変化
制御が終了している場合は、既に安定状態となっている
現状のテンポが、テンポ変化指示手段の操作によって演
奏者が意図した望みのテンポであるとみなし、この安定
した現状のテンポを、無理に、変化処理前の元のテンポ
に戻すことをしないように構成してある。これによっ
て、演奏者は、テンポ変化制御がサブパターン変更制御
に連動していることを必要以上に気にすることなく、テ
ンポ変化制御(リタルダンド処理やアッチェレランド処
理等)を気楽に利用することができる。また、これによ
って、演奏表現範囲を拡張することもできる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照してこの発明の一実施
例を詳細に説明する。図1はこの発明に係る自動演奏装
置を適用した電子楽器の一実施例を示すハード構成ブロ
ック図である。この実施例においては、CPU10、プ
ログラムROM11、データおよびワーキングRAM1
2を含むマイクロコンピュータの制御の下に各種の処理
が実行されるようになっている。
【0015】マイクロプロセッサユニット(CPU)1
0は、この電子楽器全体の動作を制御するものである。
このCPU10に対して、データ及びアドレスバス18
を介してプログラムROM11、データ及びワーキング
RAM12、押鍵検出回路13、スイッチ検出回路1
4、表示回路15、音源回路16及びタイマ17が接続
されている。プログラムROM11はCPU10のシス
テムプログラムや自動演奏パターンデータや楽音に関す
る各種パラメータや各種データを格納するものであり、
リードオンリーメモリ(ROM)で構成されている。デ
ータ及びワーキングRAM12は、演奏情報やCPU1
0がプログラムを実行する際に発生する各種データを一
時的に記憶するものであり、ランダムアクセスメモリ
(RAM)の所定のアドレス領域がそれぞれ割り当てら
れ、レジスタ及びフラグとして利用される。
【0016】鍵盤19は、発音すべき楽音の音高を選択
するための複数の鍵を備えており、各鍵に対応したキー
スイッチを有しており、また必要に応じて押圧力検出装
置等のタッチ検出手段を有している。鍵盤19は音楽演
奏のための基本的な操作子であり、これ以外の演奏操作
子でもよいことはいうまでもない。押鍵検出回路13
は、発生すべき楽音の音高を指定する鍵盤19のそれぞ
れの鍵に対応して設けられたキースイッチ回路を含むも
のである。この押鍵検出回路13は、鍵盤19の離鍵状
態から押鍵状態への変化を検出してキーオンイベントを
出力し、押鍵状態から離鍵状態への変化を検出してキー
オフイベントを出力すると共にそれぞれのキーオンイベ
ント及びキーオフイベントに関する鍵の音高を示すキー
コードを出力する。押鍵検出回路13は、この他にも鍵
押し下げ時の押鍵操作速度又は押圧力等を判別してタッ
チデータを生成し、このタッチデータをベロシティデー
タとして出力する。押鍵検出回路13及び鍵盤19の代
わりにコンピュータ等を接続し、所望の演奏情報を入力
するようにしてもよい。
【0017】スイッチ検出回路14は、パネルスイッチ
20に設けられた各々の操作子(スイッチ)に対応して
設けられており、各々の操作子の操作状況に応じた操作
データをイベント情報として出力する。パネルスイッチ
20は、発生すべき楽音の音色、音量、音高、効果等を
選択、設定、制御するための各種の操作子を含むもので
あり、次のようなスイッチを有する。スタート/ストッ
プ(START/STOP)スイッチ2Aは伴奏開始と
伴奏停止を指示するためのスイッチである。フィルイン
(FILL IN)スイッチ2Bはフィルイン演奏の開
始を指示するスイッチである。シンクロ(SYNC.)
スイッチ2Cはリタルダンドやアッチェレランドのテン
ポ変化の開始を小節線タイミングに同期させて行うかど
うかを指示するスイッチである。
【0018】リタルダンド(RIT.)スイッチ2Dは
現在の演奏テンポを徐々に遅くするという速度標語のリ
タルダンドに対応したスイッチである。アッチェレラン
ド(ACC.)スイッチ2Eは現在の演奏テンポを徐々
に早くするという速度標語のアッチェレランドに対応し
たスイッチである。テンポアップスイッチ2F及びテン
ポダウンスイッチ2Gは演奏テンポの早さを指示するた
めのスイッチである。この電子楽器は、このスイッチ2
F又は2Gを操作することによって演奏テンポを早くし
たり遅くしたりできる。パネルスイッチ20にはこの他
にも演奏音の音色を特定するための音色選択スイッチや
ワルツ、ボサノバ等といった演奏スタイルを特定するた
めのスタイル選択スイッチ等のような様々なスイッチが
存在するが、ここでは説明の便宜上省略する。
【0019】表示回路15はCPU10の制御状態、設
定パラメータの内容等の各種の情報を表示部21に表示
するものであり、例えば音色名やエンベロープの形状等
を表示する。表示部21は液晶表示パネル(LCD)か
らなり、表示回路15によってその表示動作を制御され
る。表示部21は現在設定されているパラメータの内容
を全て表示する形式のものであってもよいし、変更され
たパラメータのみを表示する形式のものであってもよ
い。
【0020】音源回路16は、複数のチャンネルで楽音
信号の同時発生が可能であり、データ及びアドレスバス
18を経由して与えられた演奏情報(MIDI規格に準
拠したデータ)を入力し、このデータに基づき楽音信号
を発生する。音源回路16における楽音信号発生方式は
いかなるものを用いてもよい。例えば、発生すべき楽音
の音高に対応して変化するアドレスデータに応じて波形
メモリに記憶した楽音波形サンプル値データを順次読み
出すメモリ読み出し方式、又は上記アドレスデータを位
相角パラメータデータとして所定の周波数変調演算を実
行して楽音波形サンプル値データを求めるFM方式、あ
るいは上記アドレスデータを位相角パラメータデータと
して所定の振幅変調演算を実行して楽音波形サンプル値
データを求めるAM方式等の公知の方式を適宜採用して
もよい。音源回路16から発生された楽音信号は、図示
しないアンプ及びスピーカからなるサウンドシステム2
2を介して発音される。
【0021】タイマ17は自動演奏のテンポを設定する
ためのテンポクロックパルスを発生するものであり、こ
のテンポクロックパルスの周波数はパネルスイッチ20
上のテンポ設定スイッチ(図示せず)によって設定・調
整可能である。テンポクロックパルスはCPU10に対
してインタラプト命令として与えられ、CPU10はイ
ンタラプト処理により自動演奏処理を実行する。
【0022】データ及びワーキングRAM12内には以
下のようなレジスタ群が準備され、後述の各種の処理で
使用されるようになっている。 RUN:パネルスイッチ20のスタート/ストップスイ
ッチ2Aの操作によって順次書き換えられる走行フラグ
であり、『1』の時に現在のモードが自動演奏モードで
あることを示し、『0』の時に停止状態であることを示
す。
【0023】COUNT:一小節内における演奏位置を
タイミングデータとして示すタイミングカウンタであ
る。 FILL:パネルスイッチ20のフィルインスイッチ2
Bの操作によって順次書き換えられるフィルインフラグ
であり、『1』の時にフィルインパターンによるフィル
イン演奏中であることを示し、『0』の時にノーマルパ
ターンによるノーマル演奏中であることを示す。 SYNC:パネルスイッチ20のシンクロスイッチ2C
の操作によって順次書き換えられるシンクロモードフラ
グであり、『1』の時にリタルダンドやアッチェレラン
ドのテンポ変化の開始を小節線タイミングに同期させて
行うことを示し、『0』の時にはこのような同期演奏を
行わないことを示す。
【0024】TMM:パネルスイッチ20のリタルダン
ドスイッチ2Dが操作された時に『1』がセットされ、
アッチェレランドスイッチ2Eが操作された時に『0』
がセットされるテンポモードスイッチであり、『1』時
に現在の演奏テンポモードがリタルダンドモードである
ことを示し、『0』の時に現在の演奏テンポモードがア
ッチェレランドモードであることを示す。 NEXT:シンクロモード(SYNC=1)の時にパネ
ルスイッチ20のリタルダンドスイッチ2Dが操作され
た時に『1』がセットされ、アッチェレランドスイッチ
2Eが操作された時に『2』がセットされ、これ以外で
は『0』がセットされるテンポモード変更フラグであ
る。このテンポモード変更フラグNEXTは、『1』の
時に次の小節線タイミングに同期して演奏テンポモード
をリタルダンドモードに変更することを示し、『0』の
時に次の小節線タイミングに同期して演奏テンポをアッ
チェレランドモードに変更することを示す。 TCC:リタルダンドモード又はアッチェレランドモー
ドに対応した時間を格納するテンポチェンジカウンタで
ある。このテンポチェンジカンウタTCCは『0』以外
の値を格納している時は演奏テンポモードがリタルダン
ドモード又はアッチェレランドモードであることを示
し、『0』を格納している時はテンポ変化を行わない通
常の演奏テンポモードであることを示すテンポモードフ
ラグとしても利用される。
【0025】次に、マイクロコンピュータ(CPU1
0)によって実行される自動演奏装置の処理の一例を図
2から図9のフローチャートに基づいて説明する。図2
はマイクロコンピュータが処理するメインルーチンの一
例を示す図である。まず、電源が投入されると、CPU
10はプログラムROM11に格納されている制御プロ
グラムに応じた処理を開始する。「イニシャライズ」処
理では、データ及びワーキングRAM12内の各種レジ
スタ及びフラグ等を初期化する。所定の「イニシャライ
ズ」処理を行った後、スイッチ検出回路14をスキャン
してスイッチオンイベントの有無を検出して、イベント
有り(YES)の場合にはそのイベントに対応した「対
応スイッチ処理」を実行し、イベント無し(NO)の場
合には「その他の処理」を実行する。
【0026】すなわち、スイッチ検出回路14をスキャ
ンした結果、特に、スタート/ストップスイッチ2A、
フィルインスイッチ2B、シンクロスイッチ2C、リタ
ルダンドスイッチ2D、アッチェレランドスイッチ2E
からスイッチイベントが発生したかどうかを検出し、ス
イッチイベントが検出された場合には、その検出された
スイッチイベントに対応した各種のイベント処理を実行
する。この「対応スイッチ処理」の一例は図3から図7
に示されている。「その他の処理」では、パネルスイッ
チ20におけるその他の操作子の操作に基づく処理や、
その他の音量変更や鍵盤19による演奏の処理等の種々
の処理が行われる。
【0027】図3は、図2の「対応スイッチ処理」の中
の一つの処理であり、スタート/ストップスイッチ2A
が操作された場合に行われる「スタート/ストップ処
理」の一例を示す図である。まず、「スタート/ストッ
プ処理」ではスタート/ストップスイッチ2Aの操作時
における走行フラグRUNの状態を判定し、その状態に
応じた処理を実行する。走行フラグRUNが『0』(Y
ES)の場合は、これ以前が自動演奏停止状態だったの
で、これからの自動演奏に備えてノーマルパターンの先
頭アドレスにポインタをセットする。そして、タイミン
グカウンタCOUNTをリセットし、走行フラグRUN
に『1』をセットしてリターンする。逆に、走行フラグ
RUNが『1』(NO)の場合は、これ以前が自動演奏
走行状態だったので、自動演奏を停止させるために走行
フラグRUNをリセットしてリターンする。
【0028】図4は、図2の「対応スイッチ処理」の中
の一つの処理であり、フィルインスイッチ2Bが操作さ
れた場合に行われる「フィルイン処理」の一例を示す図
である。まず、「フィルイン処理」ではフィルインスイ
ッチ2Bの操作時におけるフィルインフラグFILLの
状態を判定し、その状態に応じた処理を実行する。フィ
ルインフラグFILLが『1』(YES)の場合は、フ
ィルインスイッチ2Bの操作前にフィルイン演奏を行っ
ていたことを意味するので、これから行うノーマル演奏
処理に備えて、タイミングカウンタCOUNTに基づき
ノーマルパターン中の現在位置(一小節内におけるタイ
ミング)をサーチし、その現在位置に対応したノーマル
パターンのアドレスをポインタにセットする。そして、
フィルインフラグFILLを『0』にリセットしてリタ
ーンする。すなわち、フィルイン演奏中にフィルインス
イッチ2Bが押された時はフィルイン演奏を直ちに停止
し、ノーマル演奏を行うようにしている。
【0029】逆に、フィルインフラグFILLが『0』
(NO)の場合は、フィルインスイッチ2Bの操作前に
ノーマル演奏を行っていたことを意味するので、これか
ら行うフィルイン演奏処理に備えて、タイミングカウン
タCOUNTに基づきフィルインパターン中の現在位置
(一小節内におけるタイミング)をサーチし、その現在
位置に対応したフィルインパターンのアドレスをポイン
タにセットする。そして、フィルインフラグFILLを
『1』にセットしてリターンする。
【0030】図5は、図2の「対応スイッチ処理」の中
の一つの処理であり、シンクロスイッチ2Cが操作され
た場合に行われる「シンクロ処理」の一例を示す図であ
る。この「シンクロ処理」では、シンクロスイッチ2C
の操作毎にシンクロモードフラグSYNCを反転する。
【0031】図6は、図2の「対応スイッチ処理」の中
の一つの処理であり、リタルダンドスイッチ2Dが操作
された場合に行われる「リタルダンド処理」の一例を示
す図である。まず、「リタルダンド処理」ではリタルダ
ンドスイッチ2Dの操作時におけるシンクロモードフラ
グSYNCの状態を判定し、その状態に応じた処理を実
行する。シンクロモードフラグSYNCが『0』(N
O)の場合は、シンクロ演奏を行わないことを意味する
ので、テンポチェンジカウンタTCCにリタルダンド演
奏時間に相当する所定値(例えば、2小節分の値)をセ
ットする。そして、これ以降のテンポモードがリタルダ
ンドモードであることを示すためにテンポモードフラグ
TMMに『1』をセットする。次のア・テンポ処理に備
えてリタルダンドスイッチ2Dの操作時におけるテンポ
現在値を記憶してリターンする。逆に、シンクロモード
フラグSYNCが『1』(YES)の場合は、次の小節
線タイミングに同期させて演奏テンポモードをリタルダ
ンドモードに変更するためにテンポモード変更フラグN
EXTに『1』をセットしてリターンする。
【0032】図7は、図2の「対応スイッチ処理」の中
の一つの処理であり、アッチェレランドスイッチ2Eが
操作された場合に行われる「アッチェレランド処理」の
一例を示す図である。まず、「アッチェレランド処理」
ではアッチェレランドスイッチ2Eの操作時におけるシ
ンクロモードフラグSYNCの状態を判定し、その状態
に応じた処理を実行する。シンクロモードフラグSYN
Cが『0』(NO)の場合は、シンクロ演奏を行わない
ことを意味するので、テンポチェンジカウンタTCCに
アッチェレランド演奏時間に相当する所定値(例えば2
小節分の値)をセットする。これ以降のテンポモードが
アッチェレランドモードであることを示すためにテンポ
モードフラグTMMに『0』をセットする。次のア・テ
ンポ処理に備えてアッチェレランドスイッチ2Eの操作
時におけるテンポ現在値を記憶してリターンする。逆
に、シンクロモードフラグSYNCが『1』(YES)
の場合は、次の小節線タイミングに同期させて演奏テン
ポモードをアッチェレランドモードに変更するためにテ
ンポモード変更フラグNEXTに『2』をセットしてリ
ターンする。
【0033】図8及び図9は、タイマ17からのインタ
ラプト命令(テンポクロック)によってCPU10が実
行する「タイマインタラプト処理」の詳細を示す図であ
る。この「タイマインタラプト処理」では、まず走行レ
ジスタRUNが『1』か否かを判定し、『1』(YE
S)の場合にのみインタラプト処理を実行し、『0』
(NO)の場合には直ちにリターンする。以下、各ステ
ップの内容について説明する。
【0034】ステップ31:走行フラグRUNが『1』
か否か、すなわち自動演奏モードであるか否かを判定
し、YESの場合は次のステップ32に進み、NOの場
合はリターンする。 ステップ32:タイミングカウンタCOUNTに格納さ
れているタイミング値に基づいてROM11から伴奏パ
ターンデータを読み出して音源回路16に出力する。 ステップ33:テンポチェンジカウンタTCCに格納さ
れている値が『0』か否かを判定し、『0』(YES)
の場合は現在のテンポモードがテンポ変更処理を行わな
い通常のテンポモードであることを意味するのでステッ
プ34〜37の処理を省略するためにステップ38にジ
ャンプし、『0』以外の値の場合は現在のテンポモード
がテンポ変更モードなので、テンポ変更モードに対応し
た処理を行うために次のステップに進む。
【0035】ステップ34:前のステップ33でテンポ
チェンジカウンタTCCが『0』以外の値と判定された
ので、ここではテンポチェンジカウンタTCCを1だけ
デクリメント処理する。 ステップ35:テンポモードフラグTMMに格納されて
いる値が『1』か否かを判定し、『1』(YES)の場
合はステップ36に進み、『0』(NO)の場合はステ
ップ37に進む。
【0036】ステップ36:テンポモードフラグTMM
に格納されている値が『1』なので、テンポを所定値ダ
ウンさせるリタルダンド処理を行う。 ステップ37:テンポモードフラグTMMに格納されて
いる値が『0』なので、テンポを所定値アップさせるア
ッチェレランド処理を行う。
【0037】ステップ38:タイミングカウンタCOU
NTに格納されている値が一小節分の時間に対応する最
大値MAXと等しいかどうか、すなわち四分音符が24
のカウント値に相当し、演奏曲の拍子が4/4の場合に
はタイミングカウンタCOUNTの値が最大値MAX=
95であるかどうか、また拍子が3/4の場合にはタイ
ミングカウンタCOUNTの値が最大値MAX=71で
あるかどうかを判定し、等しくない(NO)場合はステ
ップ39に進み、等しい(YES)場合はステップ40
に進む。つまり、ここでYESと判断された場合は小節
線タイミングであることを意味する。 ステップ39:タイミングカウンタCOUNTに格納さ
れている値が最大値ではなかったので、ここではタイミ
ングカウンタCOUNTの値を1だけインクリメント処
理して、リターンする。
【0038】ステップ40:フィルインフラグFILL
に格納されるている値が『1』か否かを判定し、『1』
(YES)の場合は次のステップ41に進み、『0』
(NO)の場合は結合子Aを介して図9のステップ45
にジャンプする。 ステップ41:フィルインフラグFILLをリセットす
る。
【0039】ステップ42:テンポチェンジカウンタT
CCに格納されている値が『0』か否かを判定し、
『0』(YES)の場合はテンポ変更処理が終了した直
後か又は現在のテンポモードがテンポ変更処理を行わな
い通常のテンポモードであることを意味するのでステッ
プ43,44の処理を省略するために結合子Aを介して
図9のステップ45にジャンプし、『0』以外の値(N
O)の場合は現在のタイミングが小節線に対応し、現在
のテンポモードがテンポ変更モードなので、テンポ変更
モードを中止し、元のテンポに復帰するために次のステ
ップ43に進む。
【0040】ステップ43:テンポ変更モードに入る前
に予め記憶していた演奏テンポに現在の演奏テンポを復
帰する。 ステップ44:テンポチェンジカウンタTCCをリセッ
トし、これ以降は通常のテンポモードであることを示
す。
【0041】ステップ45:テンポモード変更フラグN
EXTが『0』であるか否かを判定し、『0』(YE
S)の場合はステップ52にジャンプし、そうでない
『1』又は『2』(NO)の場合は、次のステップ46
に進む。 ステップ46:テンポチェンジカウンタTCCにテンポ
を変更する時間(例えば、2小節分の値)を所定値とし
てセットする。
【0042】ステップ47:今度はテンポモード変更フ
ラグNEXTが『1』であるか否かを判定し、『1』
(YES)の場合はステップ48に進み、そうでない
『2』(NO)の場合はステップ49に進む。 ステップ48:テンポモードフラグTMMに『1』をセ
ットし、これ以降のテンポモードがリタルダンドモード
であることを示す。 ステップ49:テンポモードフラグTMMを『0』にリ
セットし、これ以降のテンポモードがアッチェレランド
モードであることを示す。
【0043】ステップ50:テンポモード変更フラグN
EXTを『0』にリセットする。 ステップ51:次のア・テンポ処理に備えて、テンポ現
在値すなわちテンポ変更処理に入る直前のテンポを記憶
する。 ステップ52:ノーマルパターンの先頭にポインタをセ
ットする。すなわち、この実施例においては、伴奏パタ
ーンは1小節分のパターンとしており、小節線タイミン
グ毎に先頭に戻すようにしている。 ステップ53:タイミングカウンタCOUNTを『0』
にリセットする。
【0044】次にこの発明の動作例を図10から図14
を用いて説明する。図10は、小節線タイミングの発生
時刻t1以後の時刻tfでフィルインスイッチ2Bが操
作された場合の小節線タイミングとテンポとの関係を示
す図である。時刻tfでフィルインスイッチ2Bが操作
されるまでは、電子楽器はタイマインタラプト処理にて
図8及び図9のステップ31〜33,38〜40,4
5,52,53を繰り返してノーマルパターンによるノ
ーマル演奏を実行している。
【0045】時刻tfでフィルインスイッチ2Bが操作
されると図4のフィルイン処理が実行され、フィルイン
スイッチ2Bの操作時点tf(現在位置)に対応したフ
ィルインパターンのアドレスがポインタにセットされ
る。時刻tfから時刻t2に達するまでの間、タイマイ
ンタラプト処理にて図8及び図9のステップ31〜3
3,38,39を繰り返しながら、フィルインパターン
によるフィルイン演奏を行う。時刻t2に達した時点
で、ステップ31〜33,38,40〜42,45,5
2,53を実行し、これ以降のフィルイン演奏を中止
し、時刻t2の小節線タイミング以降は再びステップ3
1〜33,38〜40,45,52,53を繰り返して
ノーマルパターンによるノーマル演奏を実行する。
【0046】図11は、シンクロモードフラグSYNC
が『0』で、小節線タイミングの発生時刻t1以前の時
刻trでリタルダンドスイッチ2Dが操作され、時刻t
1より後の時刻tfでフィルインスイッチ2Bが操作さ
れた場合の小節線タイミングとテンポとの関係を示す図
である。図11において、時刻trでリタルダンドスイ
ッチ2Dが操作されるまでは、電子楽器はタイマインタ
ラプト処理にて図8及び図9のステップ31〜33,3
8〜40,45,52,53を繰り返してノーマルパタ
ーンによるノーマル演奏を実行している。
【0047】時刻trでリタルダンドスイッチ2Dが操
作されると図6のリタルダンド処理が実行される。な
お、シンクロモードフラグSYNCは『0』なので、リ
タルダンド処理ではテンポチェンジカウンタTCCに2
小節分の値がセットされ、テンポモードフラグTMMに
は『1』がセットされ、時刻trにおけるテンポ現在値
が記憶される。時刻trから時刻tfまでの間は、タイ
マインタラプト処理にて図8及び図9のステップ31〜
36,38〜40,45,52,53を繰り返し実行
し、ノーマルパターンによるノーマル演奏とリタルダン
ド処理を行う。
【0048】時刻tfでフィルインスイッチ2Bが操作
されると図4のフィルイン処理が実行され、フィルイン
スイッチ2Bの操作時点tf(現在位置)に対応したフ
ィルインパターンのアドレスがポインタにセットされ
る。時刻tfから時刻t2までは、ステップ31〜3
6,38,39を実行し、リタルダンド処理とフィルイ
ン演奏とを並行して行う。そして、時刻t2に達した時
点で、ステップ40〜45,52,53を実行し、フィ
ルイン演奏及びリタルダンド処理を終了させ、リタルダ
ンド処理前の演奏テンポに復帰する。時刻t2の小節線
タイミング以降はステップ31〜33,38〜40,4
5,52,53を繰り返してノーマルパターンによるノ
ーマル演奏を実行する。
【0049】図12は、シンクロモードフラグSYNC
が『0』で、時刻tfでフィルインスイッチ2Bが操作
され、その後の時刻trでリタルダンドスイッチ2Dが
操作された場合の小節線タイミングとテンポとの関係を
示す図である。時刻tfでフィルインスイッチ2Bが操
作されるまでは、電子楽器はタイマインタラプト処理に
て図8及び図9のステップ31〜33,38〜40,4
5,52,53を繰り返してノーマルパターンによるノ
ーマル演奏を実行している。
【0050】時刻tfでフィルインスイッチ2Bが操作
されると図4のフィルイン処理が実行され、フィルイン
スイッチ2Bの操作時点tf(現在位置)に対応したフ
ィルインパターンのアドレスがポインタにセットされ
る。時刻tfから時刻trまでの間は、タイマインタラ
プト処理にて図8及び図9のステップ31〜33,3
8,39を繰り返してフィルインパターンによるフィル
イン演奏を実行する。時刻trでリタルダンドスイッチ
2Dが操作されると図6のリタルダンド処理が実行され
る。なお、シンクロモードフラグSYNCは『0』なの
で、リタルダンド処理ではテンポチェンジカウンタTC
Cに2小節分の値がセットされ、テンポモードフラグT
MMには『1』がセットされ、時刻trにおけるテンポ
現在値が記憶される。
【0051】時刻trから時刻t2までは、ステップ3
1〜36,38,39を繰り返して、リタルダンド処理
とフィルイン演奏とを並行して行う。そして、時刻t2
に達した時点で、ステップ40〜45,52,53を実
行し、フィルイン演奏及びリタルダンド処理を終了さ
せ、リタルダンド処理前の演奏テンポに復帰する。時刻
t2の小節線タイミング以降はステップ31〜33,3
8〜40,45,52,53を繰り返してノーマルパタ
ーンによるノーマル演奏を実行する。
【0052】図13は、シンクロモードフラグSYNC
が『1』で、小節線タイミングの発生時刻t1以前の時
刻trでリタルダンドスイッチ2Dが操作され、その後
の時刻tfでフィルインスイッチ2Bが操作された場合
の小節線タイミングとテンポとの関係を示す図である。
時刻trでリタルダンドスイッチ2Dが操作されるまで
は、電子楽器はタイマインタラプト処理にて図8及び図
9のステップ31〜33,38〜40,45,52,5
3を繰り返してノーマルパターンによるノーマル演奏を
実行している。
【0053】時刻trでリタルダンドスイッチ2Dが操
作されると図6のリタルダンド処理が実行される。な
お、シンクロモードフラグSYNCは『1』なので、リ
タルダンド処理ではテンポモード変更フラグNEXTに
『1』をセットするだけである。時刻trから時刻t1
までは、タイマインタラプト処理にてステップ31〜3
3,38,39を繰り返してノーマルパターンによるノ
ーマル演奏を実行する。時刻t1に達した時点でタイマ
インタラプト処理にてステップ38,40,45〜4
8,50〜53を実行する。時刻t1から時刻tfまで
は、ステップ31〜36,38,39を繰り返して、ノ
ーマルパターンによるノーマル演奏とリタルダンド処理
とを並行して行う。
【0054】時刻tfでフィルインスイッチ2Bが操作
されると図4のフィルイン処理が実行され、フィルイン
スイッチ2Bの操作時点tf(現在位置)に対応したフ
ィルインパターンのアドレスがポインタにセットされ
る。時刻tfから時刻t2までは、ステップ31〜3
6,38,39を実行し、フィルインパターンによるフ
ィルイン演奏とリタルダンド処理とを並行して行う。時
刻t2に達した時点で、ステップ40〜45,52,5
3を実行し、フィルイン演奏及びリタルダンド処理を終
了させ、リタルダンド処理前の演奏テンポに復帰させ
る。時刻t2の小節線タイミング以降はステップ31〜
33,38〜40,45,52,53を繰り返してノー
マルパターンによるノーマル演奏を実行する。
【0055】図14は、シンクロモードフラグSYNC
が『0』で、小節線タイミングの発生時刻t1以前の時
刻trsでリタルダンドスイッチ2Dが操作された場合
の小節線タイミングとテンポとの関係を示す図である。
時刻trでリタルダンドスイッチ2Dが操作されるまで
は、電子楽器はタイマインタラプト処理にてステップ3
1〜33,38〜40,45,52,53を繰り返して
ノーマルパターンによるノーマル演奏を実行している。
【0056】時刻trsでリタルダンドスイッチ2Dが
操作されると図6のリタルダンド処理が実行される。な
お、シンクロモードフラグSYNCは『0』なので、リ
タルダンド処理ではテンポチェンジカウンタTCCに2
小節分の値をセットし、テンポモードフラグTMMに
『1』をセットし、時刻trsにおけるテンポ現在値を
記憶する。時刻trsから時刻treまでは、タイマイ
ンタラプト処理にてステップ31〜36,38〜40,
45,52,53を繰り返してリタルダンド処理を行
う。2小節分のリタルダンド処理が終了した時刻tre
では、テンポチェンジカウンタTCCの値が『0』にな
るので、ステップ34〜37は実行されなくなり、リタ
ルダンド処理は終了する。そして、時刻tre以降はス
テップ31〜33,38〜40,45,52,53を繰
り返してノーマルパターンによるノーマル演奏をリタル
ダンド処理終了時の演奏テンポで実行する。
【0057】上述の実施例では図8のステップ34〜3
7に示すように、リタルダンド処理(テンポダウン処
理)やアッチェレランド処理(テンポアップ処理)をタ
イマインタラプト処理毎(自動演奏の最小分解能毎)に
行っているが、もっとあらいタイミングでテンポを変更
してもよい。すなわち、ステップ34のデクリメンタル
処理を複数回行う毎にステップ35〜37の処理を行う
ようにする。また、上述の実施例では、フィルインやリ
タルダンド処理等の指示をマニュアル操作にてリアルタ
イムに指示する場合について説明したが、これに限らず
シーケンサ等にこれらの指示データを記憶させておき、
自動的にフィルインを行ったり、リタルダンド処理等を
行うようにしてもよい。
【0058】 以上のように、上述の実施例では、ステ
ップ42〜44の処理によって、フィルイン演奏がリタ
ルダンド処理又はアッチェレランド処理の途中で終了し
た場合だけテンポ復帰処理を行い、フィルイン演奏の途
中でリタルダンド処理又はアッチェレランド処理が終了
した場合には行わないようになっている。すなわち、図
15に示すように、例えば、シンクロモードフラグSY
NCが『0』で、時刻trsでリタルダンドスイッチ2
Dが操作され、その後の時刻tfでフィルインスイッチ
2Bが操作され、その後の小節線タイミングの発生時刻
t3以前の時刻treで2小節分のリタルダンド処理が
終了した場合にはテンポ復帰処理を行わないようになっ
ているまた、リタルダンド処理及びアッチェレランド
処理等のように演奏テンポを変化させるテンポ変化処理
と、フィルイン演奏等のように演奏パターンをノーマル
パターンからサブパターンに変更させるパターン変更処
理とを全く同期させないで別々に実行することができる
ように選択可能な非同期選択スイッチを更に設けてもよ
い。
【0059】
【発明の効果】 以上のようにこの発明によれば、リタ
ルダンド処理やアッチェレランド処理等のように演奏テ
ンポを変化させるテンポ変化処理と、フィルイン演奏等
のように演奏パターンをノーマルパターンからサブパタ
ーンに変更させるパターン変更処理とをそれぞれ別々に
実行することも、また同期させて実行することもできる
という効果がある。また、テンポ信号の速さを変化処理
前の元のテンポ信号の速さに戻す処理(テンポ復帰処
理)を、サブパターンの演奏終了時に同期して必ず行う
わけではなく、サブパターンの演奏終了時においてテン
ポ変化制御が終了しているか否かに応じて、自動的に行
うようにしているので、テンポ変化処理をパターン変更
処理に自動的に同期させることができる一方で、演奏者
の操作意図を優先したテンポ変化制御を自動的に行うこ
とができるという優れた効果を奏する。すなわち、サブ
パターンの演奏終了前にテンポ変化制御が終了している
場合は、既に安定状態となっている現状のテンポが、テ
ンポ変化指示手段の操作によって演奏者が意図した望み
のテンポであるとみなし、この安定した現状のテンポ
を、無理に、変化処理前の元のテンポに戻すことをしな
いように構成してある。これによって、演奏者は、テン
ポ変化制御がサブパターン変更制御に連動していること
を必要以上に気にすることなく、テンポ変化制御(リタ
ルダンド処理やアッチェレランド処理等)を気楽に利用
することができる。また、これによって、演奏表現範囲
を拡張することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る自動演奏装置を適用した電子
楽器の一実施例のハードウェア構成例を示すブロック図
である。
【図2】 図1のマイクロコンピュータが処理するメイ
ンルーチンの一例を示すフローチャート図である。
【図3】 図2の対応スイッチ処理の中のスタート/ス
トップ処理の一例を示すフローチャート図である。
【図4】 図2の対応スイッチ処理の中のフィルイン処
理の一例を示すフローチャート図である。
【図5】 図2の対応スイッチ処理の中のシンクロ処理
の一例を示すフローチャート図である。
【図6】 図2の対応スイッチ処理の中のリタルダンド
処理の一例を示すフローチャート図である。
【図7】 図2の対応スイッチ処理の中のアッチェレラ
ンド処理の一例を示すフローチャート図である。
【図8】 図1のCPUがタイマからインタラプト命令
を入力する毎に実行するタイマインタラプト処理の前半
部分を示すフローチャート図である。
【図9】 図1のCPUがタイマからインタラプト命令
を入力する毎に実行するタイマインタラプト処理の後半
部分を示すフローチャート図である。
【図10】 シンクロモードフラグSYNCが『0』
で、小節線タイミングの発生時刻以後にフィルインスイ
ッチが操作された場合の小節線タイミングとテンポとの
関係を示す図である。
【図11】 シンクロモードフラグSYNCが『0』
で、小節線タイミングの発生時刻以前にリタルダンドス
イッチが操作され、その後にフィルインスイッチが操作
された場合の小節線タイミングとテンポとの関係を示す
図である。
【図12】 シンクロモードフラグSYNCが『0』
で、フィルインスイッチが操作され、その後にリタルダ
ンドスイッチが操作された場合の小節線タイミングとテ
ンポとの関係を示す図である。
【図13】 シンクロモードフラグSYNCが『1』
で、小節線タイミングの発生時刻以前にリタルダンドス
イッチが操作され、その後にフィルインスイッチが操作
された場合の小節線タイミングとテンポとの関係を示す
図である。
【図14】 シンクロモードフラグSYNCが『0』
で、小節線タイミングの発生時刻以前にリタルダンドス
イッチが操作された場合の小節線タイミングとテンポと
の関係を示す図である。
【図15】 シンクロモードフラグSYNCが『0』
で、小節線タイミングの発生時刻以前にリタルダンドス
イッチが操作された場合の小節線タイミングとテンポと
の関係を示す図である。
【符号の説明】
10…CPU、11…プログラムROM、12…データ
及びワーキングRAM、13…押離鍵検出回路、14…
スイッチ検出回路、15…表示回路、16…音源回路、
17…タイマ、18…データ及びアドレスバス、19…
鍵盤、20…パネルスイッチ、21…表示部、22…サ
ウンドシステム、2A…スタート/ストップスイッチ、
2B…フィルインスイッチ、2C…シンクロスイッチ、
2D…リタルダンドスイッチ、2E…アッチェレランド
スイッチ、2F…テンポアップスイッチ、2G…テンポ
ダウンスイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のメインパターン及び複数のサブパ
    ターンを記憶する演奏パターン記憶手段と、 前記メインパターンに応じた自動演奏の途中に前記サブ
    パターンに応じた自動演奏を一時的に挿入することを指
    示するパターン変更指示手段と、 テンポ信号を発生するテンポ信号発生手段と、 前記テンポ信号の速さを変化させることを指示するテン
    ポ変化指示手段と、 このテンポ変化指示手段からの指示に従って前記テンポ
    信号発生手段の発生するテンポ信号の速さを所定の変化
    率で所定の速さへ徐々に変化させるテンポ変化制御手段
    と、 前記演奏パターン記憶手段から前記メインパターンを読
    み出し、読み出されたメインパターンに応じた自動演奏
    前記テンポ信号に応じたテンポで行い、前記パターン
    変更指示手段からの指示に従って前記演奏パターン記憶
    手段から前記サブパターンを読み出し、読み出されたサ
    ブパターンに応じた自動演奏を前記テンポ信号に応じた
    テンポで一時的に行い、前記サブパターンによる自動演
    奏終了後に再びメインパターンに応じた自動演奏を前記
    テンポ信号に応じたテンポで行う制御手段と、 前記制御手段による前記サブパターンの自動演奏処理と
    前記テンポ変化制御手段による前記テンポ信号の変化処
    理とが同時に実行される場合において、前記サブパター
    ンの演奏終了時において前記テンポ変化制御が終了して
    いないならば該サブパターンの自動演奏処理の終了に同
    期させて前記テンポ信号の速さを変化処理前の元のテン
    ポ信号の速さに戻す処理を行ない、前記サブパターンの
    演奏終了時において前記テンポ変化制御が終了している
    ならば現状のテンポ信号を維持するテンポ復帰手段とか
    ら構成されることを特徴とする自動演奏装置。
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