JPH0423729Y2 - - Google Patents

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JPH0423729Y2
JPH0423729Y2 JP8591287U JP8591287U JPH0423729Y2 JP H0423729 Y2 JPH0423729 Y2 JP H0423729Y2 JP 8591287 U JP8591287 U JP 8591287U JP 8591287 U JP8591287 U JP 8591287U JP H0423729 Y2 JPH0423729 Y2 JP H0423729Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、たとえば自動車製作工場において車
体を支持搬送したり、あるいは各種工場において
被加工物を支持搬送したりするのに用いられ、か
つ車体や被加工物などの被搬送物を傾斜させ得る
吊下げ搬送装置に関するものである。
従来の技術 従来、この種の吊下げ搬送装置としては、たと
えば実開昭57−123315号公報に見られるように、
複数個のトロリを有するトロリ装置を設け、この
トロリ装置にハンガを取付け、各トロリを支持案
内するトロリ案内用レールを配設するとともに、
このレールの上方に駆動装置の支持案内用レール
を配設した構成が提供されている。このような搬
送装置で、たとえばハンガで支持している車体を
処理液中で移動させる際に、次のような点を考慮
する必要がある。
A 処理液に突入させる際に車体が浮上ることが
あり、その突入角度を正確にする必要がある。
従来では、たとえば特開昭56−136999号公報に
見られるように軌道を所定の角度に傾斜させて
突入角度を得たり、また、これに加えて、たと
えば実公昭52−21343号公報で見られるように
ハンガの種類に応じて、ガイドレールを設けて
突入角度を得ている。
B 処理液から退出させる際に車体が多量の処理
液を持出すことになり、その退出角度を正確に
する必要がある。従来では前述した特開昭56−
136999号公報や実公昭52−21343号公報で見ら
れるように軌道やガイドレールにより退出角度
を決定している。
C 処理液に突入させた車体に空気が残存してい
たとき、水圧の影響で退出時に車体の一部がへ
こんだり、車体の支持位置がずれたりする。従
来では、たとえば特開昭56−136999号公報に見
られるように吊り具を左右に揺動させたり、特
開昭56−141883号公報に見られるようにコンベ
ヤを変形させて懸吊部材を前後に揺動させるこ
とにより対処していた。
D 退出させた車体からの処理液のタレ切れが悪
かつたとき、この処理液を次の液槽に持ち込む
ことになる。
考案が解決しようとする問題点 上記した種々の従来例において、突入角度なら
びに退出角度は限定されているため、或る特定の
車種では問題ないが、異なる車種のときには最適
の角度とはならない。そのため、異なる車種のと
きにはハンガ側に手動操作式の浮上り防止装置な
どを設けていたのであり、これによるとハンガが
複雑大型化するとともに、手動という面倒な操作
が必要となる。また、退出角度を車体に対して最
適に設定したとき、この最適角度は必ずしも車体
から処理液を排除するに好ましい角度ではなく、
したがつて車体とともに持出される処理液の量が
多くなる。たとえば第13図に示すように、ガイ
ドレール90に支持案内されるトロリ装置91
を、このガイドレール90の上方に配設した駆動
装置92により移動させ、そしてトロリ装置91
に連設した支持部93で車体94を支持した従来
の搬送形態を見る。この場合、ガイドレール90
の傾斜角度θを車体94に対して最適の退出角度
にしたとき、この傾斜に沿つて支持部93ならび
に車体94が移動し、車体94は傾斜姿勢から
徐々に水平姿勢へと姿勢変更されることから処理
液95の排除も徐々に行われることになり、液面
95aから完全に出た後でも車体94内には多量
の処理液95が残つて持出されることになる。こ
の処理液95は電着液など高価なものであること
から、持出し量が多いと経済的に不利となり、ま
たしずく状に落ちて他工程での作業が円滑に行え
ない。これに対しては、退出部の下手に続く水平
部の下方において、或る距離に亘つて液槽96を
大きくしてしずくなどを受入れることも考えられ
るが、これによると液槽96が大型化し、かつ処
理液95の貯量が増加することになる。
本考案の目的とするところは、単純な構造付加
によつて突入角の調整を行えるとともに、退出部
では処理液を排除し易い姿勢に被搬送物を揺動さ
せ得る吊下げ搬送装置を提供する点にある。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案の吊下げ搬送
装置は、被搬送物を支持自在な支持部を設け、こ
の支持部の前側中央部分に前部トロリを連結し、
前記支持部の後側中央部分に縦ピンを介してアー
ムの中央部を回転自在に取付けるとともに、この
アームの両端にそれぞれ後部トロリを連結し、各
トロリを支持案内するメインレールを設けて一定
の搬送経路を形成し、この搬送経路中の液処理工
程に、一対の後部トロリを各別に支持案内する左
右一対のサブレールを、前記メインレールを中に
して同一レベルで振分けて配設するとともに、各
トロリと液面との間に位置するオイルパンを配設
し、前記液処理工程の退出部では、前記メインレ
ールに対してサブレールを、下位にしたのち上位
にして配設している。
作 用 かかる本考案構成によると、前部トロリをメイ
ンレールに支持案内させ、一対の後部トロリをそ
れぞれのサブレールに支持案内させた搬送形態に
おいて、各レールを傾斜させて支持部を下降させ
るに際し、メインレールと両サブレールの下降開
始点を前後方向で調整することにより、下降角度
の調整を任意に行える。さらに退出部では、その
前半部においてメインレールに支持案内される前
部トロリに対して、サブレールに支持案内される
後部トロリを通常よりも下位にし得ることから、
それに相応して被搬送物を、後部下位の急角度に
傾斜し得る。そして被搬送物の全てまたは大部分
が処理液から退出した後半部においては、メイン
レールに支持案内される前部トロリに対して、サ
ブレールに支持案内される後部トロリを通常より
も上位にし得ることから、それに相応して被搬送
物を、その後部を急速に持上げる状態で水平姿勢
へと姿勢制御し得る。
実施例 以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
第4図、第5図において1は吊下げ搬送装置
で、メインレール2と、このメインレール2の上
方に架設された駆動装置用レール3と、前記メイ
ンレール2に支持案内される前部トロリ装置4、
ならびに後部トロリ装置5と、両トロリ装置4,
5間に取付けた支持部の一例であるハンガ6と、
前記駆動装置用レール3に支持案内される駆動装
置(チエンコンベヤなど)7とから構成される。
前部トロリ装置4は、フロントトロリ10と、
前部トロリ11と、両トロリ10,11間を連結
する連結杆12とからなり、前部トロリ11がハ
ンガ6の前側中央部分にトラニオンピン13など
を介して連結してある。前記フロントトロリ10
は、前記駆動装置7からの伝動突起8に対して係
脱自在な受動突起14を昇降自在に有するととも
に、その中間をして上下揺動自在に取付けた動作
レバー15を前方に延設している。そして動作レ
バー15の後端と受動突起14の下端とをピンで
連結して、動作レバー15が上動するときに受動
突起14が下降するように連動している。さらに
フロントトロリ10は、動作レバー15の下方に
位置する接当部材16を有し、また上端後方に
は、前記受動突起14の後方に位置したホールド
ドツグ17を有する。
後部トロリ装置5は、前記ハンガ6の後側中央
部分から立設した縦ピン20と、この縦ピン20
に中央部が軸受21を介して取付けられたアーム
22と、このアーム22の両端にそれぞれトラニ
オンピン23A,23Bなどを介して連結した一
対の後部トロリ24A,24Bと、一方の後部ト
ロリ24Aに連結杆25を介して連結したリヤト
ロリ26とからなる。このリヤトロリ26は、前
記動作レバー15を上動させるカムテール27を
後方に延設しており、またカムテール27の下部
には前記接当部材16が接当自在な被接当部28
が形成されている。
各トロリ10,11,24A,24B,26は
案内用ホイール30と横振れ防止用ホイール31
とをそれぞれ有する。
前記ハンガ6は、トラニオンピン13や縦ピン
20が連結する前後方向の連結フレーム35と、
この連結フレーム35の前後端に、それぞれ上位
横杆部を介して連結したCの字状のハンガ部36
と、これらハンガ部36間を連結する前後方向杆
37と、ハンガ部36の下位横杆部などに設けた
複数の支持具38とから構成される。39は被搬
送物の一例である自動車の車体であり、その底面
側が前記支持具38に支持される。
上記構成の吊下げ搬送装置1によると、通常、
一定の搬送経路40上での走行は、他方の後部ト
ロリ24Bを縦ピン20の前方に位置させるとと
もに一方の後部トロリ24Aを縦ピン20の後方
に位置させるべくアーム22を回転させ、これに
より全てのトロリ10,11,24A,24B,
26をメインレール2に支持案内させた状態で、
受動突起14を伝動突起8に係合させることで行
われる。このような走行中にハンガ6側が暴走し
ようとしたとき、伝動突起8に対してホールドド
ツグ17が接当することから、その暴走は阻止さ
れる。
第11図、第12図に示すように、搬送経路4
0中には車体39の積込み部41と卸し部42と
が配設され、両部41,42間の車体39を支持
搬送する区間が作業部43であり、車体39を支
持しない空搬送の区間がストレージ部44であ
る。前記作業部43内で搬送経路40中には、塗
装工程45や処理工程46が配設される。たとえ
ば処理工程46には処理液47を入れた液槽48
が配設され、前記搬送経路40のこの液槽48に
対する突入部は下降傾斜経路部49に形成され、
また退出部は上昇傾斜経路部50に形成される。
前記液槽48を設けた箇所が搬送経路40中の
液処理工程となり、第1図〜第3図、第6図〜第
12図に示すように、この液処理工程には一対の
後部トロリ24A,24Bを各別に支持案内する
左右一対のサブレール55A,55Bが、前記メ
インレール2を中にして、通常、同一レベルで振
分けて配設してある。そして下降傾斜経路部49
の上流側には分岐部56が、また上昇傾斜経路部
50の下流側には合流部57が設けられる。前記
分岐部56は、一方のサブレール55Aとメイン
レール2とを接続する弯曲した中継ぎレール58
Aと、他方のサブレール55Bとメインレール2
とを接続する弯曲した中継ぎレール58Bと、両
中継ぎレール58A,58Bの分岐点に設けた切
換え体59A,59Bとを有する。また合流部5
7も同様に中継ぎレール60A,60Bや切換え
体61A,61Bを有する。
上記構成によると、全てのトロリ10,11,
24A,24B,26をメインレール2に支持さ
せた搬送状態において、液槽48の上流で分岐部
56に達すると、その前部トロリ装置4の両トロ
リ10,11は分岐されることなくメインレール
2に案内される。また後部トロリ装置5において
は第6図に示すように、縦ピン20の上手にある
他方の後部トロリ24Bが切換え体61Bの切換
えによつて他方のサブレール55Bに導びかれ
る。そして縦ピン20の下手にある一方の後部ト
ロリ24Aは、元に戻つた切換え体61Bの側部
を通つたのち、切換え体61Aの切換えによつて
一方のサブレール55Aに導びかれる。この動作
中においてアーム22は縦ピン20の周りに次第
に回転し、最終的には搬送経路40に対して直交
した横方向となる。これによつてハンガ6の後部
は、左右の二箇所を後部トロリ24A,24Bで
支持したことになり、前部トロリ11も含めた三
点支持によつて、ハンガ6の搬送は、揺れを少く
して安定して行えるとともに、ひねりモーメント
(ローリング現象)を減少して行える。また合流
部57に達すると第7図に示すように、まず他方
の後部トロリ24Bがメインレール2に合流し、
そして一方の後部トロリ24Aが合流することに
なる。
第8図で示す下降傾斜経路部49では、メイン
レール2の下降開始点70に対して距離Lを置い
た下流側に両サブレール55A,55Bの下降開
始点71が形成され、これにより側面視におい
て、メインレール2に対して両サブレール55
A,55Bが上方に位置することになる。したが
つて、たとえばトラニオンピン13,23A,2
3Bの位置で見ると、第8図実線で示す両トラニ
オンピン13,23A,23B間の上下方向の変
位量Hを、第8図仮想線で示す両レールの下降開
始点を同一としたときの上下方向の変位量hより
も大きくし得る。これによつて仮想線で示す突入
角度θ1よりも実線で示す突入角度θ2を大きくし得
る。前述した変位量H、すなわち突入角度θ2は任
意に変更し得る。これは、たとえばサブレール5
5A,55Bの下降開始点71部分、ならびに下
降終了点部分を切断し、これら切断部を第11
図、第12図で示すスライドレール装置72A,
72B,73A,73Bで接続して、両スライド
レール装置72A,72B,73A,73B間の
サブレール部分を搬送経路40の方向に移動して
下降開始点71の位置を変位させ、距離Lを変化
させればよい。
第9図、第12図、ならびに第3図仮想線に示
すように、前記液処理工程で下降傾斜経路部(突
入部)49と上昇傾斜経路部(退出部)50を除
く液処理部の一部に、レール配設レベル75(メ
インレール2の位置)に対して両サブレール55
A,55Bを下位にした後部下降箇所76と、レ
ール配設レベル75(サブレール55A,55B
の位置)に対してメインレール2を下位にした前
部下降箇所77とを連続状に形成している。なお
両箇所76,75間では、各レール2,55A,
55Bはレール配設レベル75に位置している。
また第10図、第12図、ならびに第3図仮想線
に示すように、前記液処理工程の上昇傾斜経路部
(退出部)50では、傾斜して配設したメインレ
ール2に対して両サブレール55A,55Bを、
その前半部では下位配設箇所78とし、そして後
半部では上位配設箇所79としている。なお液処
理工程では、両トロリ装置4,5などから落下す
る油などの他物が車体39上や処理液47中に行
くのを防止するオイルパン80が、液面47aよ
りも少し上方でかつレール配設レベル75に平行
する状態で設けられている。
下降傾斜経路部49を通つて処理液47中に没
入させた車体39は、通常、各レール2,55
A,55Bがレール配設レベル75にあることか
ら水平状態で処理液47中を移動され、所期の液
処理が行われる。しかし第9図に示すように車体
39内に封じ込められている空気Aによつて、こ
の空気Aの存在する内面箇所のみ液処理が行われ
ない。このとき、まず後部下降箇所76におい
て、前部トロリ11はレール配設レベル75と同
レベルにあるメインレール2に支持案内されるけ
れども、後部トロリ24A,24Bはレール配設
レベル75よりも下位のサブレール55A,55
Bに支持案内されることから、その分だけハンガ
6が後方へ傾斜する。したがつてハンガ6で支持
された車体39は、第9図イで示すように後部が
下位になるように傾斜され、封じ込められていた
空気Aは前部側に移動することから、いままで空
気Aが存在していた箇所の内面に対して液処理を
行える。引き続いて両トロリ11,24A,24
Bは前部下降箇所77に移る。ここでは、前部ト
ロリ11はレール配設レベル75よりも下位のメ
インレール2に支持案内され、また後部トロリ2
4A,24Bはレール配設レベル75と同レベル
にあるサブレール55A,55Bに支持案内され
ることから、その分だけハンガ6が前方へ傾斜す
る。したがつてハンガ6で支持された車体39
は、第9図ロで示すように前部が下位になるよう
に傾斜され、封じ込められていた空気Aは後部側
に移動する。このように車体39は、後部が下位
になるように傾斜されたのち前部が下位になるよ
うに傾斜されるが、その際にメインレール2とサ
ブレール55A,55Bとのいずれかがレール配
設レベル75にあることから、車体39の前部ま
たは後部の一方はレール配設レベル75に対して
一定(ほぼ一定)の相対レベルにでき、これに対
して他方の後部または前部を少し下位とした傾斜
となる。
液処理を終えた車体39は上昇傾斜経路部50
を通つて退出される。その際に上昇傾斜経路部5
0の前半部である下位配設箇所78においては、
メインレール2に支持案内される前部トロリ11
に対して、サブレール55A,55Bに支持案内
される後部トロリ24A,24Bを通常のレール
配設レベル75よりも下位にし得ることから、そ
の分だけハンガ6が急角度に傾斜される。したが
つてハンガ6で支持された車体39は、第10図
ハで示すように、従来の車体Bよりも急角度に傾
斜して処理液47から退出動される。この急角度
の傾斜により、車体39が液面47aから退出す
るにつれて内部の処理液47が迅速に流下するこ
とになる。そして車体39の全てまたは大部分が
処理液47から退出した上位配設箇所(後半部)
79においては、サブレール55A,55Bに支
持案内される後部24A,24Bをレール配設レ
ベル75よりも上位にし得ることから、その分だ
けハンガ6の後部が持上げられる。したがつてハ
ンガ6で支持された車体39は、第10図ニで示
すように、その後部を急速に持上げる状態で水平
姿勢へと姿勢制御される。これにより車体39の
後部に残存していた処理液47を迅速に流出させ
るとともに、タレ切れを行える。
このような処理作業中において、トロリ装置
4,5などから油などの他物が落下したとき、こ
の他物はオイルパン80で受止めることができて
処理液47中や車体39上へ落下するのを防止で
きる。
考案の効果 上記構成の本考案によると、前部トロリをメイ
ンレールに支持案内させ、一対の後部トロリをそ
れぞれのサブレールに支持案内させた搬送形態
で、各レールを傾斜させて支持部を下降させる経
路部において、メインレールと両サブレールの下
降開始点を前後方向で調整することにより、下降
角度の調整を任意に行うことができ、たとえば支
持部で支持した被搬送物の液面に対する突入角度
を任意に調整することができる。したがつて被搬
送物が車体であつたときには、車種に応じた最適
の突入角度を簡単な操作で得ることができ、支持
部側に複雑大型化する操作式の防止装置を設ける
ことなく浮き上がりのない突入を行うことができ
る。また退出部の前半部では、メインレールに支
持案内される前部トロリに対して、サブレールに
支持案内される後部トロリを通常よりも下位にで
き、それに相応して被搬送物を、後部下位の急角
度に傾斜させることができる。この急角度の傾斜
により、被搬送物が液面から退出するにつれて内
部の液を迅速に流化させることができる。そして
被搬送物の全てまたは大部分が液から退出した後
半部においては、メインレールに支持案内される
前部トロリに対して、サブレールに支持案内され
る後部トロリを通常よりも上位にでき、それに相
応して被搬送物を、その後部を急速に持上げる状
態で水平姿勢へと姿勢制御することができる。こ
の姿勢制御によつて被搬送物の後部(下部)に残
存していた液を迅速に流出できるとともにタレ切
れを行うことができる。このように、退出部では
液を排除し易い姿勢に被搬送物を揺動させること
ができ、液の持出し量の少ない経済的な退出を行
うことができる。さらにタレ切れのための経路を
長く必要とせず、全体として液槽の小型化をはか
ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図はサブ
レール使用時の一部切欠き側面図、第2図は同一
部切欠き平面図、第3図は同正面図、第4図はサ
ブレール非使用時の一部切欠き側面図、第5図は
同一部切欠き平面図、第6図は分岐部の概略平面
図、第7図は合流部の概略平面図、第8図は液突
入時の説明図、第9図は液処理時の説明図、第1
0図は退出時の説明図、第11図は全体の概略平
面図、第12図は同概略側面図、第13図は従来
例の説明図である。 1……吊下げ搬送装置、2……メインレール、
4……前部トロリ装置、5……後部トロリ装置、
6……ハンガ(支持部)、10……フロントトロ
リ、11……前部トロリ、13……トラニオンピ
ン、20……縦ピン、22……アーム、23A,
23B……トラニオンピン、24A,24B……
後部トロリ、26……リヤトロリ、38……支持
具、39……車体(被搬送物)、40……搬送経
路、46……処理工程、47……処理液、47a
……液面、48……液槽、49……下降傾斜経路
部(突入部)、50……上昇傾斜経路部(退出
部)、55A,55B……サブレール、56……
分岐部、57……合流部、70,71……下降開
始点、72A,72B,73A,73B……スラ
イドレール装置、75……レール配設レベル、7
6……後部下降箇所、77……前部下降箇所、7
8……下位配設箇所、79……上位配設箇所、8
0……オイルパン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 被搬送物を支持自在な支持部を設け、この支持
    部の前側中央部分に前部トロリを連結し、前記支
    持部の後側中央部分に縦ピンを介してアームの中
    央部を回転自在に取付けるとともに、このアーム
    の両端にそれぞれ後部トロリを連結し、各トロリ
    を支持案内するメインレールを設けて一定の搬送
    経路を形成し、この搬送経路中の液処理工程に、
    一対の後部トロリを各別に支持案内する左右一対
    のサブレールを、前記メインレールを中にして同
    一レベルで振分けて配設するとともに、各トロリ
    と液面との間に位置するオイルパンを配設し、前
    記液処理工程の退出部では、前記メインレールに
    対してサブレールを、下位にしたのち上位にして
    配設したことを特徴とする吊下げ搬送装置。
JP8591287U 1987-06-02 1987-06-02 Expired JPH0423729Y2 (ja)

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