JPH04232462A - アンギオテンシンiiの特異的検定のためのキット - Google Patents

アンギオテンシンiiの特異的検定のためのキット

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JPH04232462A
JPH04232462A JP3165730A JP16573091A JPH04232462A JP H04232462 A JPH04232462 A JP H04232462A JP 3165730 A JP3165730 A JP 3165730A JP 16573091 A JP16573091 A JP 16573091A JP H04232462 A JPH04232462 A JP H04232462A
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ang
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solution
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pentapeptide
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JP3165730A
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Dominique Simon
ドミニク・シモン
Jean Marchand
ジャン・マルシャン
Gabriel Badouaille
ガブリエル・バドゥエイユ
Bernard Romestand
ベルナール・ロームスタン
Jean-Alain Fehrentz
ジャン − アラン・フェーランツ
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Sanofi SA
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Sanofi SA
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、アンギオテンシンIIの特異的免疫検定の
ためのキット、およびこのキットを用いるアンギオテン
シンIIの免疫検定法に関する。
【0001】アンギオテンシンIIは、レニン− アン
ギオテンシン系の生物学的活性生成物である、効力の強
い昇圧剤である。レニンは血漿のアンギオテンシノ−ゲ
ンに作用してデカペプチド(1−10)、すなわちアン
ギオテンシンIを生成する。後者は、変換酵素およびア
ミノペプチダ−ゼの作用によりオクタペプチド(1−8
 )、すなわちアンギオテンシンII、に変換され、次
いでヘプタペプチド(2−7 )、すなわちアンギオテ
ンシンIII を生成する。アンギオテンシンI(以下
、Ang I と記す)          1   
                         
       10        H−Asp−Ar
g−Val−Tyr−Ile−His−Pro−Phe
−His−Leu−OH    (I)    アンギ
オテンシンII(以下、Ang IIと記す)    
      1                  
         8         H−Asp−
Arg−Val−Tyr−Ile−His−Pro−P
he−OH            (II)    
アンギオテンシンIII (以下、Ang III と
記す)          2           
            8         H−A
rg−Val−Tyr−Ile−His−Pro−Ph
e−OH                (III)
【0002】最近の刊行物は、Ang III それ自
体が2つのペプチドに分解することを示している(D.
J.CAMBELL ら、J.Hypertens.、
1990、8 、165−172 )。これらの分解ペ
プチドのうち、下記配列を有するヘキサペプチド(以下
、ヘキサペプチドIVと記す)           3              
     8        H−Val−Tyr−I
le−His−Pro−Phe−OH        
            (IV)および下記配列を有
するペンタペプチド(以下、ペンタペプチドVと記す)           4              
 8        H−Tyr−Ile−His−P
ro−Phe−OH                
        (V)については特別に言及されるこ
とがある。これらの分解ペプチドはヒト血漿中に存在す
る。これらは他の哺乳動物の血漿中においても見出され
る。
【0003】レニン− アンギオテンシン系のホルモン
面の探求は、高血圧症の診断および治療において非常に
重要である。現在のところ、臨床状況で行なわれている
この探求は、血漿レニンの酵素活性および変換酵素活性
の測定、および活性レニンの血漿濃度の測定に限られて
いる。系の活性ペプチドである Ang II の直接
検定は、いくつかの理由により実施が困難である。
【0004】−  Ang IIの血漿濃度は非常に低
く(正常体において3ないし20pg/mlであり、 
3×10−12 ないし 2×10−11 Mに相当す
る)、非常に高い親和性を有する抗− Ang II抗
体の使用を要する。
【0005】−  Ang IIは、血漿中に存在し、
アンギオテンシノ−ゲンの分解に由来する種々のペプチ
ド、特に Ang Iおよび上記全てのAng III
もしくは他の分解ペプチドに対して構造類似性を有し、
これは検定を妨げるものである。
【0006】このため、J.NUSSBERGERらは
、ヒト血漿中の Ang II および IIIの区別
ができないラジオイムノアッセイを開示している(Ho
rmon.Metab.Res. 、1984、16(
II)、606−610 および J.Hyperte
ns. 、suppl.、1988、6 (4) 、S
424−S425 )。さらに、欧州特許出願 273
,453はいくつかの抗−Ang IIモノクロ−ナル
抗体を開示しているが、それらの全ては Ang II
Iとの交叉反応性を示し、それらのうちの1つで観察さ
れた最も低い交叉反応性は32%である。したがって、
Ang IIとこの抗体との反応は特異的ではない。
【0007】さらに、このモノクロ−ナル抗体は、10
9 M−1オ−ダ−の低い親和性しか持たず、これは血
漿の検定を行なうには不十分である(Biochem.
Biophys.Res.Commun. 、1987
、143 、133−139 )。
【0008】4D8と呼ばれ、会議録「治療の標的とし
てのレニン− アンギオテンシン系(The Reni
n−Angiotensin System as a
 Therapeutic Target)」(バ−ゼ
ル、1989年10月 29−31日、SANOFIコ
ミュニケ−ション)に記載された抗− Ang II抗
体は、1011M−1オ−ダ−の高い親和性を有してい
る。しかしながら、これは 100%のオ−ダ−で A
ng II およびヘキサペプチド(IV)との交叉反
応性を示し、約50%のペンタペプチド(V)との交叉
反応性を示す。実際、Ang IIに対する非常に高い
親和性を有し、かつ Ang II および分解ペプチ
ドと交叉反応を示さない抗体を得ることは非常に困難で
あり、現時点では知られていない。
【0009】さらに、現時点では、Ang IIの特異
的検定は、血液試料に対して連続して複数の工程を施す
必要があるという方法論的な問題を提示する(J.NU
SSBERGERら、Hypertension、19
86、 8、476−482 )。1.異なるアンギオ
テンシン類および分解ペプチドを抽出して、それらを含
有する血漿抽出物を調製し、2.アンギオテンシノ−ゲ
ンの代謝に由来し、血漿中に存在する異なるアンギオテ
ンシン類を高速液体クロマトグラフィ(HPLC)によ
り分離し、3.溶出後に採取した画分のラジオイムノア
ッセイを行なう。
【0010】血漿からのアンギオテンシン類の抽出は、
Ang II検定の全ての技法に共通の、必須の工程で
ある。 これは、J.NUSSBERGERら、Hyperte
nsion、1985 (7)、suppl.1、I−
1−I−7 に記載の方法に従って、シリカカラムを用
いるクロマトグラフィにより行なわれる。
【0011】HPLCによる分離工程の結果として、こ
の技法の実施は厄介で退屈なものである。このため、ル
−チン条件の下では、大量の血漿試料の検定には用いる
ことができない。
【0012】媒体中に存在する Ang I、Ang 
III および分解ペプチドの濃度に関係なく Ang
II のレベルを正確に測定することができ、ル−チン
形態の臨床利用に適合する時間で実施することが可能な
特異的検定を開発する試みがなされている。このような
特異的検定は、−  実験条件下での異なる動物種にお
けるレニン− アンギオテンシン系の生理機能の研究、 −  ヒトにおける病理学上の状況の診断、または− 
 高血圧症の治療の診断および監視のいずれかに非常に
重要である。
【0013】一般に、Ang IIは血漿で検定される
。この発明によると、血漿または Ang IIが存在
するいかなる生物学的液体においてもAng II の
検定を行なうことが可能である。この発明による検定は
、Ang IIの特異的な測定を見出そうとするいかな
る動物種、特にヒト、においても行なうことができる。
【0014】この発明により、Ang IIに対する抗
体(実際の検定用)および Ang IIIに特異的な
抗体の他に、適当であれば、Ang I もしくは分解
ペプチドに各々特異的な1種以上の抗体を同時に使用す
ることにより、 Ang II の特異免疫検定を行な
うことが可能であることが見出されている。Ang I
II に特異的な抗体および Ang Iもしくは分解
ペプチドに特異的な抗体は、各々10%未満の Ang
 II との交叉反応を示す抗体を意味するものと理解
されている。したがって、各々特異的な抗体に捕獲され
たAng III および、適当であるならば、Ang
 I および分解ペプチドは、事実上、もはや抗− A
ng II抗体との交叉反応に利用することはできない
。このため、Ang II検定は完全に特異的になる。 すなわち、試料中の関連ペプチドの存在による妨害の全
てから完全に解放される。この発明によると、Ang 
IIの測定は下記の2工程のみを必要とする。 1.異なるアンギオテンシン類および分解ペプチド類を
抽出して、それらを含有する生物学的液体の抽出物を調
製し、 2.この抽出物に含まれる Ang II の実際の免
疫検定を行なう。
【0015】したがって、Ang IIの特異的検定の
手順において最も遅く、かつ最も骨の折れる工程である
、HPLCによる抽出物中の異なるアンギオテンシン類
の分離は回避される。
【0016】用いられる免疫検定は競合的検定である。 抗− Ang II抗体に結合した標識 AngII 
が、検定しようとする試料中に含有される非標識 An
g II によって置き換えられる。既知量の Ang
 II を含有する標準を用いて作成した検量線を参照
することにより、試料中に存在する Ang II 濃
度を決定することが可能となる。
【0017】Ang IIは、トリチウム( 3H)も
しくはヨウ素−125( 125I)のような放射性元
素、または例えばアセチルコリンエステラ−ゼ、ペルオ
キシダ−ゼ、アルカリホスファタ−ゼもしくはβ− ガ
ラクトシダ−ゼのような酵素、または蛍光標識、または
発光標識のいずれかで標識される。
【0018】この発明によると、Ang III に特
異的な抗体および、適当であれば、Ang I もしく
は分解ペプチドに各々特異的な1種以上の抗体が反応媒
体に添加される。これらは、対応する抗原− 抗体複合
体を形成することにより、試料中に存在する Ang 
IIIおよび、適当であれば、Ang I および分解
ペプチドをマスクする。これにより、試料中に存在する
 Ang IIIおよび、適当であれば、Ang I 
および分解ペプチドと抗− Ang II抗体との交叉
反応の発生が回避される。また、この発明の主題は、−
  抗− Ang II抗体、 −  標識 Ang II 溶液、 −  既知であり、かつ増加する濃度の Ang II
 標準を含有する溶液、 −  必要な洗浄溶液、 −  抗− Ang III 抗体溶液(この抗体は1
0%未満、好ましくは 5%未満の Ang II と
交叉反応を示す)、および、適当であれば、
【0019】−  抗− Ang I 抗体溶液および
/または抗− ヘキサペプチド(IV)抗体溶液および
/または抗− ペンタペプチド(V)抗体溶液(これら
の抗体は10%未満、好ましくは 5%未満のAng 
II と交叉反応を示す)を具備する Ang II 
の特異的検定のためのキットでもある。Ang IIが
酵素で標識されている場合には、このキットは、さらに
、 −  この酵素の基質および、適当であれば、酵素の活
性を可視化するために必要な1種以上の試薬を含有する
溶液、 −  酵素反応を停止させるための溶液、を有する。
【0020】この検定キットに用いられる抗− Ang
 II抗体は、ポリクロ−ン性であってもモノクロ−ン
性であってもよく、溶液もしくは固体支持体に結合した
状態で使用することもできる。固体支持体としては、チ
ュ−ブ、マイクロタイタ−プレ−トおよび磁性もしくは
他の粒子を挙げることができる。この発明によると、好
ましい抗− Ang II抗体はモノクロ−ン性であり
、当業者に公知の方法により固体支持体に結合している
と好都合である。
【0021】抗− Ang III 抗体は、ポリクロ
−ナル抗体であってもモノクロ−ナル抗体であってもよ
い。抗− Ang I 抗体、抗− ヘキサペプチド(
IV)抗体および抗− ペンタペプチド(V)抗体につ
いても同様である。
【0022】使用される抗体が溶液の形態である場合に
は、検定しようとする試料中に存在し、対応する抗− 
ペプチド抗体によって捕獲される各々のペプチドの適切
な希釈が、検定に先立って決定される。また、この発明
の主題は、この発明による検定キットを用いる方法でも
ある。この方法は、下記工程を具備することを特徴とす
る。 a)下記成分を含有する反応媒体を調製し、−  検定
しようとする生物学的液体の抽出物、−  抗− An
g II抗体、 −  標識 Ang II 、 −  抗− Ang III 抗体、 −  および、適当であれば、抗− Ang I 抗体
および/または抗−ヘキサペプチド(IV)抗体および
/または抗− ペンタペプチド(V)抗体 b)各々下記成分を含有する、検定に有用な反応媒体を
同時に調製し、 −  Ang II標準、 −  抗 Ang II 抗体、 −  標識 Ang II 、 −  抗 Ang III抗体、 −  および、適当であれば、抗− Ang I 抗体
および/または抗−ヘキサペプチド(IV)抗体および
/または抗− ペンタペプチド(V)抗体 c)これらの媒体を 4℃ないし室温で12ないし72
時間インキュベ−トし、 d)抗− Ang II抗体に結合した Ang II
 を遊離 Ang II から分離し、 e)最後に、適切な方法により結果の読取りを行なう。 好ましくは、この発明による方法は、血漿抽出物中の 
Ang II の特異的検定に用いられる。
【0023】抗− Ang II抗体が溶液の形態で用
いられる場合には、工程a)およびb)は、検定しよう
とする生物学的液体の抽出物または Ang II 標
準の25ないし 500μlを下記成分を含有する媒体
と混合することにより行なう。 −  抗− Ang II抗体溶液 25 ないし 5
00μl−  抗− Ang III 抗体溶液 25
 ないし 500μl
【0024】−  適当であれば
、抗− Ang I 抗体溶液 25 ないし 500
μlおよび/または抗− ヘキサペプチド(IV)抗体
溶液 25 ないし 500μlおよび/または抗− 
ペンタペプチド(V)抗体溶液 25 ないし 500
μl、および −  標識 Ang II 溶液 25 ないし 50
0μl適当であれば、標識 Ang II 溶液を添加
する前に、 3ないし24時間のプレインキュベ−ショ
ンを行なうことができる。工程d)は、通常用いられて
いる下記方法のいずれかにより行なうことができる。
【0025】使用する抗− Ang II抗体が属し、
それ自体が固相(例えば、チュ−ブ、マイクロタイタ−
プレ−トまたは磁性もしくは他の粒子のような不溶性支
持体)上に不溶化されている、動物種の免疫グロブリン
に対する抗体を用いる免疫学的結合、または、ポリエチ
レングリコ−ルのような沈殿剤を用いる抗原− 抗体複
合体の物理化学的な沈殿、または、チャコ−ル −デキ
ストラン複合体を用いる遊離抗原の分離(J.NUSS
BERGERら、J.Lab.Clin.Med. 、
1984、103 (2) 、304−312 )。
【0026】抗− Ang II抗体が固体支持体に結
合している場合には、この発明による方法の他の態様に
従い、反応媒体の調製(工程a)およびb))をこの支
持体の存在下で行なう。例えば、その内部において下記
成分が混合される、抗− Ang II抗体を固相化し
たチュ−ブを用いることができる。 −  検定しようとする生物学的液体の抽出物または 
Ang II 標準の 25 ないし 500μl、−
  抗− Ang III 抗体溶液 25 ないし 
500μl、
【0027】−  適当であれば、抗− 
Ang I 抗体溶液 25 ないし 500μlおよ
び/または抗− ヘキサペプチド(IV)抗体溶液 2
5 ないし 500μlおよび/または抗− ペンタペ
プチド(V)抗体溶液 25 ないし 500μ/l、
−  標識 Ang II 溶液 25 ないし 50
0μ。
【0028】この発明による方法のこの態様に従うと、
反応媒体からインキュベ−ション溶液を吸引し、次いで
洗浄して、固体支持体に固相化された抗体と結合してい
ないAng II を除去するためにさらに吸引するこ
とにより分離(工程d))が行われる。
【0029】通常のチュ−ブもしくは容器中で上述の混
合物を調製し、抗− Ang II抗体を、抗− An
g II抗体が結合した磁性もしくは他の粒子の形態で
添加することもできる。この場合、分離(工程d))は
、上記と同様の原理ではあるが、粒子の保持を可能にす
る方法(遠心、ろ過、磁性粒子が含まれる場合には磁石
の使用)を適用することにより行なわれる。
【0030】次いで、全ての場合において、検定しよう
とする Ang IIを結合する抗− AngII抗体
を含み、もしくはこの抗体が結合している固相に適用さ
れる読取り工程e)が直接行なわれる。一般に、この読
取り工程は、Ang IIに用いられる標識方法に依存
する。すなわち、−  放射性標識が用いられた場合に
は放射活性の測定、または、 −  蛍光もしくは発光標識あるいは酵素標識(使用さ
れる酵素および基質の性質に依存する)が用いられた場
合には、吸光もしくは光放射の測定、のいずれかが行な
われる。以下の記載および特許請求の範囲において、ア
ミノ酸の名称はIUPAC推奨の略称を用いる。加えて
、下記の略称を用いる。 BOP:ベンゾトリアゾリロキシトリス(ジメチルアミ
ノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェ−トBoc:
 tert−ブトキシカルボニルMob: para−
メトキシベンジルDCB:2,6−ジクロロベンジル Tos:トシル MAb:モノクロ−ナル抗体 BSA:ウシ血清アルブミン BGG:ウシγ− グロブリン cpm:カウント/分 PEG:ポリエチレングリコ−ル LPH:カブトガニ・ヘモシアニン Sulpho−MBS:N−(3−マレイミドベンゾイ
ロキシ)スルホスクシンイミドナトリウム塩 Bo:非標識 Ang II もしくは非標識 Ang
 IIIの非存在下における(標識Ang II )−
 抗− Ang II抗体複合体の濃度 B:非標識 Ang II もしくは非標識 Ang 
IIIの各濃度に対する(標識Ang II )− 抗
− Ang II抗体複合対の濃度最後に、この発明の
別の主題は、抗− Ang III 抗体の調製にある
【0031】抗− Ang II抗体は、動物を免疫原
を用いて免疫することによる通常の方法で調製される。 この免疫原は、修飾タンパク質もしくは担体タンパク質
に結合したペプチド誘導体からなる(Am.J.Obs
tet.Gyneco. 、1972、113 、75
1−757 参照)。この方法に用いることが可能な動
物の例としては、ウサギ、ヤギ、ヒツジ、ラットおよび
マウスを挙げることができる。モノクロ−ナル抗体は、
当業者に良く知られた Kohler および Mil
stein の方法により得られる。同様の方法で、抗
− Ang I 抗体、抗− ヘキサペプチド(IV)
抗体および抗− ペンタペプチド(V)抗体を調製する
ことができる。低分子量の分子(ハプテン)に関する免
疫における担体タンパク質の使用は、動物体内に誘導さ
れる特異的な抗− ハプテン抗体の形成を可能にする。
【0032】現時点で、最も広く用いられている担体タ
ンパク質は、動物起源のアルブミンである(市販され、
安定であり、高い免疫原性を有する)。タンパク質− 
ペプチド結合体の合成は、ペプチドのチオ基および、予
め sulpho−MBSとの反応により導入されたタ
ンパク質のマレイミド基の間のチオエ−テル型共有結合
の形成により行なわれる。この発明によると、抗− A
ng II抗体を調製するための免疫原として選択され
るペプチド誘導体は、下記式に対応する。         H−Arg−Val−Tyr−Ile
−His−R1 − R2 −Cys− NH2   
    (VI)ここで、
【0033】−  R1 は直接的な結合または1つも
しくは2つの天然アミノ酸を含む鎖状結合(chain
−link)を示す。好ましくは、R1 は −Pro
−もしくは他の天然アミノ酸に結合する −Pro−を
表わす。 −  R2 は式 −NH−(CH2 )n −CO−
の基を表わし、ここでnは1ないし9であり、好ましく
はnは5である。
【0034】したがって、この発明によると、好ましい
抗− Ang III抗体は、担体タンパク質に結合し
たペプチド(VI)からなる免疫原を用いて動物を免疫
することにより得られる抗血清である。特に好ましいも
のは、下記式で表わされるペプチドからなる免疫原を用
いて得られた抗血清である。 H−Arg−Val−Tyr−Ile−His−R’1
 −Ahx−Cys− NH2
【0035】ここで、R
’1 は −Pro−もしくは他のアミノ酸に結合する
 Pro− を表わし、およびAhx は6−アミノヘ
キサノン酸残基を表わす。このペプチドは、 sulp
ho−MBSで修飾されたウシ血清アルブミンによって
担持されている。動物がウサギである場合には、これに
より得られる抗血清は 1%未満の Ang II と
交叉反応を示す。同様に、この発明によると、抗− A
ng I 抗体を調製するための免疫原として選択され
るペプチド誘導体は下記式に対応する。     H−Cys−R2 − R3 −Arg−Va
l−Tyr−Ile−His−Pro−Phe−His
−Leu−OH   (VII) ここで、
【0036】−  R3 は直接的な結合、または1つ
もしくは2つの天然アミノ酸を含む鎖状結合を示す。好
ましくは、R3 は、Asp もしくは他の天然アミノ
酸に結合するAspを表わす。 −  R2 は上述の式(VI)と同様の意味を有する
。この発明によると、抗− ヘキサペプチド抗体を調製
するための免疫原として選択されるペプチド誘導体は下
記式に対応する。         H−Val−Tyr−Ile−His
−R1 − R2 −Cys− NH2       
    (VIII)ここで、R1 およびR2 は上
述の式(VI)と同様の意味を有する。最後に、この発
明によると、抗− ペンタペプチド抗体を調製するため
の免疫原として選択されるペプチド誘導体は下記式に対
応する。         H−Tyr−Ile−His−R1 
− R2 −Cys− NH2           
    (IX)ここで、R1 およびR2 は上述の
式(VI)と同様の意味を有する。
【0037】R1 、R’1 およびR3 の定義にお
いて、他の天然アミノ酸を、Ala 、Val 、Le
u 、Ile 、Pro 、Phe 、Trp 、Me
t 、Ser 、Thr 、Cys および Tryか
ら選択することができる。
【0038】したがって、この発明によると、これらの
抗体は、式 (VII)で表わされるペプチド誘導体ま
たは下記式で表わされるペプチド誘導体を用いて動物を
免疫することにより得られる。 H− X1 −Tyr−Ile−His− R1 − 
R2 − NH2ここで、
【0039】−  R1 は直接的な結合、または1つ
もしくは2つの天然アミノ酸を有する鎖状結合を示す。 好ましくは、R1 は −Pro−もしくは他のアミノ
酸に結合する −Pro−を表わす。 −  R2 は式 −NH−(CH2 )n −CO−
で表わされる基を表わし、ここでnは1ないし9である
。好ましくはnは5である。この式で表わされるペプチ
ド誘導体は、X1 が直接的な結合である場合には、抗
体がペンタペプチドに対して特異的であり、X1 がバ
リン残基である場合には、抗体がヘキサペプチドに対し
て特異的であり、X1 がジペプチド Arg−Val
残基である場合には、抗体がアンギオテンシンIII 
に特異的であることを特徴とする。この発明による抗体
は、10%未満、好ましくは 5%未満の Ang I
I との交叉反応を示す。この発明による抗体を製造す
るために用いられる上記ペプチド誘導体は、この発明の
他の主題を構成する。以下、この発明を下記例を用いて
より詳細に説明する。 例1 抗AngIIIの調製 A)ペプチド(VI)(R1 =Pro ,R2 =A
hx )の調製化合物VIを、ペプチド化学で知られて
いる方法を用いて固相において合成した。
【0040】使用した固相は、1グラムあたり0.04
ミリモルのレベルに官能化された4−メチルベンズヒド
リルアミン樹脂である。続けて行われるアミノ酸の縮合
は、BOP 試薬を用いて行われる。α−アミノ官能基
は、Boc 基により一時的に保護され、トリフルオロ
酢酸/ジクロロエタン/エタンジチオール(35:70
:5 v/v/v)溶液により脱保護される。異なるア
ミノ酸の側鎖は、適当な基によって保護される(Cys
に対してはMob 、His に対してはBoc 、T
yr に対してはDCB 、Arg に対してはTos
 )。
【0041】合成した後、このペプチドを、アニソール
を10%含有するフッ化水素酸を、0℃で1時間作用さ
せることにより、前記樹脂から脱保護及び分離する。次
いで、このペプチドを、エーテルにより沈殿させ、アセ
トニトリル/水/トリフルオロ酢酸(60:40:0.
1 v/v/v)溶液に溶解し、凍結乾燥する。精製は
、液体クロマトグラフで、減圧下逆相カラムにより行な
う。種々の分析結果は、ペプチド(VI)の期待された
構造に一致する。 B)  修飾タンパク質の調製(LERNER,R.A
.et al.(1981) Proc. Nat. 
Acad,Sci. USA, 78,3403−34
07)ペプチド(VI)を結合するために選択されたタ
ンパク質は、スルフォ−MBS  (sulpho−M
BS)との反応により修飾されたウシ血清アルブミン(
BSA)である。
【0042】固体スルフォ−MBS(Pierce) 
22.4mgを、 BSAの0.05Mリン酸カルシウ
ム緩衝液(pH8.0)に溶解した溶液(10mg/m
l含有)4ml に加える。この溶液は、結果として、
80 MBS/BSA当量の化学量論に等しい。この反
応は、1時間、室温でゆっくり撹拌しながら続行させ、
次いで、混合物を、4℃で18時間、0.1 Mリン酸
緩衝液(pH7.0)2リットルに対して透析する。
【0043】置換度の測定は、14Cで放射性ラベル(
radiolabelled) されたシステインとの
反応によって導入されたマレイミド基の数を測定するこ
とにより行われる。 0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)及び14Cが添加
されている20mMシステインからなる溶液(最終的な
システイン濃度3kBq/umol)0.05mlを、
反応媒体0.4 mlに添加する。1時間30分30℃
でインキュベートした後、反応媒体を適当な条件下でク
ロマトグラフカラムにより濾過する。放射活性の測定に
より、観察された修飾度を計算することが可能になる。 ここで観察された修飾度は、BSA 1mol あたり
11のマレイミド基である。 C)  ペプチド(VI)の結合
【0044】上記調製したペプチド(VI)5  を蒸
留水0.25mlに溶解する。この溶液を、室温で3時
間、及び4℃で18時間インキュベートし、次いで、0
.1 Mリン酸緩衝液(pH7.0) に対して幾つか
の広範な透析を行う。
【0045】放射性ラベルされたシステインを用いた試
験を、前記ペプチドに結合した後のタンパク質に対して
行う。未修飾のマレイミド基の数を測定することにより
、BSA 1モルあたり7モルのペプチド(VI)の置
換度の違いで示される。
【0046】キャリアータンパク質として、リムルス 
 ポリフェムス  ヘモシアニン(Limulus p
olyphemus hemocyanin)(LPH
) 、ヒト  トランスフェリン(transferr
in)を用いた、その他2つの免疫原性結合体を、同様
の条件下で製造した。 D)  抗 AngIII 抗体(または抗血清)の調
【0047】使用した動物は、ニュージーランド産ウ
サギである。一次免疫は、フロイント完全アジュバント
の存在下で、免疫原1  を皮内に注射することからな
る。 ブースターは、1か月の間隔で、フロイント完全アジュ
バントの存在下で同量の免疫原によって皮下にて行なわ
れる。 E)  抗 AngIII 血清の力価の測定
【004
8】ウサギ血清の0.1 Mイミダゾール−HCl 緩
衝液(pH7.4 )+0.2 % BSA稀釈液10
0ulを、74 TBq/mmol の特異的検定を有
し、5000cpm を呈する、ヨウ素125 でラベ
ルされた AngIII (Amersham) の存
在下でインキュベートする。
【0049】遊離の AngIII から抗体に結合し
た AngIIIの分離を、20%ポリエチレングリコ
ール6000(PEG) 1 ml、および、血清グロ
ブリン溶液(10g/ml) 100ulを添加して行
う。遠心分離した後、抗体に結合した AngIII 
に対応するペレットの放射活性を測定する。ここで使用
した技術は、グリーンウッド(GREENWOOD),
F.C.らにより開示されている(Biochem.J
.,1963,89,114−118) 。ウサギ血清
は、ヨウ素125でラベルされた AngIII のう
ちせいぜい60%に結合する。F)  抗 AngII
I 血清の免疫学的特徴づけ a)  AngIIIについて調製された血清の免疫活
性の評価
【0050】抗 AngIII 抗血清の稀釈
溶液 100ul(ヨウ素化AngIIIへの結合の約
50%に対応する)を、冷却されたAngIII50u
lおよび5000cpm を呈するヨウ素化AngII
I 50ulの存在下で、4℃で18時間インキュベー
トする。結合した AngIII と遊離の AngI
II との分離を、ポリエチレングリコール沈殿により
行う。ヨウ素化AngIII抗体の結合が、AngII
I 250pgを添加することにより50%置換される
。これゆえ、この抗体は、AngIIIを認識する。 b)  抗AngIII抗体のAngI及びAngII
 との交叉反応抗AngIII抗体の交叉反応を、An
gI及び AngIIについて測定した。百分率は、い
ずれのペプチドにおいても1%よりも小さい。抗Ang
III抗体は、抗血清中で得られたままで使用すること
もできるし、また、タンパク質A−セファロースで精製
した後に使用することもできる。 例2 抗AngII モノクローナル抗体4D8 及びヨウ素
化AngIIの存在下での上記の抗AngIII抗体に
よるAngIIIの捕獲能力
【0051】抗体4D8 
はマウスの免疫グロブリンである。(会議録“The 
Renin−Angiotensin System 
as a Therapeutic Target”,
Basle,29−31 Octorber 1989
 a SANOFI communication に
開示されている。)以下のものを含有する溶液を調製す
る。:−  例1で得たウサギ抗AngIII抗体溶液
 100ul−  AngIII溶液50ul、 −  ヨウ素化AngII 溶液(比活性74TBq/
mmol(Amersham)、4000cpm を呈
する)50ul、−  ヨウ素化AngII を30%
だけ結合させるように稀釈した抗AngII 抗体(4
D8)溶液100ul 。
【0052】反応容量を、培養用緩衝液、すなわち、B
SA を0.2 %含有するイミダゾ−ル−HCl 緩
衝液(0.1M;pH7.4) で400 ulまで補
う。18時間、4℃でインキュベートを行う。
【0053】マウスの免疫グロブリンに対する抗体で固
相化された磁性粒子(Amerlex M,Amers
ham社販売)の懸濁液500ul を添加する。15
分間、インキュベートを行い、次いで、磁性粒子を、磁
石を使用して反応媒体から分離し、磁性粒子相に含有さ
れる放射活性を測定する。 測定系は、AngIIIの量を1試験あたり0 から4
0pgまで変更しながら行った。コントロール試験は、
抗AngIII抗体なしで行った。放射活性の測定は、
その結果を、各AngIII量に対する(ヨウ素化An
gII)−抗AngII 抗体複合体の濃度比B/Bo
として表すことができる。これらの結果を、表1に記録
する。
【0054】
【表1】
【0055】表1の結果により示される如く、抗体4D
8 へのヨウ素化AngII の結合は、AngIII
の添加により減少する。この結合は、抗AngIII抗
体の存在により完全に回復する。さらに、この実験にお
いて、用いられた濃度で抗AngIII抗体を反応媒体
に添加することは、AngII と抗AngII 抗体
との反応に影響しないことが証明された。 例3 抗AngIII抗体の存在下でのAngII の特異的
検定上記態様の一つに従って、本実施例で使用したキッ
トは、固体支持体に結合した抗AngII モノクロー
ナル抗体からなる。さらに正確には、この抗体は、試験
管(スターチューブ(StartubeR )、NUN
C販売)の壁に結合されている。さらに、このキットは
以下の要素からなる。−  30%のヨウ素化AngI
I が結合するように抗AngII モノクローナル抗
体 4D8で固相化されたNUNC  スターチューブ
。−  AngII 国際標準で校正した検量用のAn
gII 溶液、バッチ86/538(メディカル・リサ
ーチ・カウンシル(the Medical Rese
arch Council)社製)。 −  ヨウ素125 でラベルされた、例2で規定した
活性を有するAngII 溶液。 −  上記例1で調製され、かつ1試験あたり少なくと
も10pgのAngIIIが捕獲されるように稀釈され
たウサギ抗AngIIIポリクローナル抗体の溶液。こ
の検定を、0.2 %BSA を含有するイミダゾール
−HCl 緩衝液(0.1M;pH7.4)中で行う。 最終的な反応容量は、250 ulである。 a)  AngIII10pgの存在下での検量線
【0
056】ウサギ抗AngIIIポリクローナル抗体10
0ul を、AngIII溶液50ul(AngIII
10pgに対応する)、AngII 標準の溶液50u
lおよびヨウ素化AngII の溶液50ul(400
0cpm)と共に、モノクローナル抗体4D8で固相化
された試験管中で、18時間+4℃でインキュベートす
る。
【0057】インキュベーション媒体を吸引し、イミダ
ゾール−HCl 緩衝液(0.1M;pH7.4)1m
l で洗浄した後、乾燥した試験管中で放射活性を測定
する。この放射活性は、抗AngII 抗体−ヨウ素化
AngII 複合体のものである。
【0058】検量系は、AngII の量を1試験あた
り0 〜40pgに変更して調製した。この放射活性の
測定は、その結果を、各AngII 量(第1列)に対
する(ヨウ素化 AngII)−抗AngII 抗体複
合体の濃度比B/Boとして表すことができる。Ang
III 10pg を、検量線に対応する試験ごとに添
加し(第2列)、抗AngII 抗体と存在するAng
IIIとの交叉反応によるB/Bo比の低下を観察する
。最後に、実験の第3の系(第3列)においては、An
gIIIおよび抗AngIII抗体を、検量線に対応す
る各試験ごとに添加する。 この結果を、以下の表2に記録する。
【0059】
【表2】 抗AngIII抗体の存在により、反応媒体中でAng
IIIが特異的に捕獲される結果、検量線の値を回復す
ることができることが確認される。さらに、例2と同様
に、用いられた濃度で抗AngIII抗体を添加するこ
とは、AngII の検量線に影響しないことが証明さ
れた。 b)  血漿からのAngII の特異的検定
【006
0】実際上の検定は、ヒト血漿抽出物において行う。こ
の抽出物は、J.ナッスベルガー(J.NUSSBER
GER  )らによりHypertension,19
85 (参考文献)に開示された技術に従って得られ、
次いで濃縮される。
【0061】ウサギの抗AngIIIポリクローナル抗
体100ul を、AngII 標準、または、検定を
受けた血漿抽出物の溶液100ul 、及び、ヨウ素化
AngII 溶液50ul(4000cpm) と共に
、モノクローナル抗体4D8 で固相化された試験管中
、18時間+4℃でインキュベートする。放射活性は、
例3a)と同様に、培養溶媒を吸引した後、乾燥した試
験管中で測定する。
【0062】抗AngIII抗体なしでAngII を
測定すると、AngII は、この試験において見かけ
の量81pgで測定されるが、抗AngIII抗体の存
在下では、この試験において、AngII は57pg
しか測定されない。この差は、抗AngIII抗体によ
り免疫捕獲された、大量の抗AngIIIが消滅した結
果である。
【0063】このことから、この場合にAngIIIの
存在により、抗AngII 抗体(4D8)を用いて行
われたAngII の直接測定において、この抗体とA
ngIIIの間の交叉反応の結果、(81−57)/5
7(42%と同等である)の誤差になることが推察され
る。この誤差は、抗AngIII抗体を併用することに
より無くすことができる。このことは本発明の課題の一
つである。 例4 抗AngI抗体の調製 ペプチド(VII) (R2 =Ahx,R3 =As
p)を調製し、次いで、例1で開示した方法に従った免
疫によりウサギの抗血清を調製する。 例5 抗ヘキサペプチド抗体の調製 ペプチド(VIII)(R1 =Pro,R2 =Ah
x )を、例1の工程Aで開示した方法を用いて調製す
る。次いで、この抗体(ウサギ抗血清)を、例1の工程
B,CおよびDで開示した方法を用いて調製し、その後
特徴づける。 例6 抗ペンタペプチド抗体の調製
【0064】先の例と同様の手順で、ペプチド(IX)
 (R1 =Pro,R2 =Ahx )を調製し、次
いで、ウサギ抗血清を、例1で開示した方法を用いた免
疫により調製し、その後、特徴づける。 例7 抗AngII 4D8 およびヨウ素化AngII の
存在下での例4で調製した抗ペンタペプチド抗体による
ペンタペプチドの捕獲能力以下のものを含有する溶液を
調製し、例3に従って抗体で固相化された試験管に移す
。:−  例5で調製した、抗ペンタペプチド抗体の溶
液 100ul −  ペンタペプチド溶液50ul −  ヨウ素化AngII 溶液(比活性74TBq/
mmol(Amersham)、4000cpm を呈
する)50ul。
【0065】抗ペンタペプチド抗体を、最終的に1/2
5に稀釈する。18時間、4℃でインキュベートを行う
。 インキュベーション媒体を吸引し、イミダゾール−HC
l 緩衝液(0.1M,pH7.4) 1ml で洗浄
した後、乾燥した試験管中で放射活性を測定する。この
放射活性は、抗AngII 抗体−ヨウ素化AngII
 複合体のものである。次いで、例2と同様の手順で、
以下の表3に記録した結果を得た。:
【0066】
【表3】 例8 抗AngII 抗体及び抗ペンタペプチド抗体の存在下
でのAngII の特異的検定上記態様のうちの一つに
従って、この例で使用したキットは、固体支持体に結合
した抗AngII モノクローナル抗体からなる。さら
に正確には、この抗体は、試験管(スターチューブ(S
tartubeR)、NUNC販売)の壁に結合されて
いる。さらに、このキットは以下の要素からなる。 −  30%のヨウ素化AngII が結合するように
抗AngII モノクローナル抗体 4D8で固相化さ
れたNUNC  スターチューブ、 −  AngII 国際標準で校正された、検量用のA
ngII 溶液、バッチ86/538(メディカル・リ
サーチ・カウンシル社製)。 −  ヨウ素125 でラベルされ、例2で規定した活
性を有するAngII 溶液。 −  上記例1で調製され、かつ1試験あたり少なくと
も10pgのAngIIIが捕獲されるように稀釈され
たウサギ抗AngIIIポリクローナル抗体の溶液。 −  例5で調製された、1試験あたり少なくとも10
pgのペンタペプチドが捕獲されるようなウサギ抗ペン
タペプチド(peptapeptide) ポリクロー
ナル溶液。検定は 0.2%のBSA を含有するイミ
ダゾール−HCl緩衝液(1.0M; pH7.4)中
で行う。最終的な反応容量は、250ul である。こ
の検量線を、AngIII 4pg及びペンタペプチド
 4pgの存在下で作成した。
【0067】ウサギ抗AngIIIポリクローナル抗体
および抗ペンタペプチド抗体の溶液100ulを、An
gIIIおよびペンタペプチドの溶液50ul(各ペプ
チド 4pgに対応する)、AngII 標準の溶液5
0ul及びヨウ素化AngII 溶液50ul(400
0cpm) と共に、モノクローナル抗体 4D8で固
相化された試験管内で、18時間、+4℃でインキュベ
ートする。
【0068】インキュベーション媒体を吸引し、イミダ
ゾール−HCl 緩衝液(0.1M;pH7.4)1m
l で洗浄した後、放射活性を、乾燥した試験管中で測
定する。この放射活性は、抗AngII 抗体−ヨウ素
化AngII 複合体のものである。
【0069】検量系は、AngII の量を1試験あた
り0 〜40pgに変更して調製した。この放射活性の
測定は、その結果を各AngII量(第1列)に対する
(ヨウ素化 AngII)−抗AngII 抗体複合体
の濃度比B/Boとして表すことができる。
【0070】AngIII  4pg及びペンタペプチ
ド4pgを、検量線に対応する試験(第2列)ごとに添
加し、抗AngII 抗体と存在するAngIIIとの
交叉反応によるB/Bo比の低下を観察する。
【0071】最後に、実験の第3の系(第3列)におい
ては、AngIII4pg、ペンタペプチド4pgおよ
び抗AngIII抗体並びに抗ペンタペプチド抗体を、
検量線に対応する各試験ごとに添加する。この結果を、
以下の表4に記録する。
【0072】
【表4】
【0073】抗AngIII抗体および抗ペンタペプチ
ド抗体の存在により、反応媒体中でAngIIIおよび
ペンタペプチドが特異的に捕獲される結果、検量線の値
を回復できることが確認される。さらに、例2と同様に
、用いられた濃度で抗AngIII抗体および抗ペンタ
ペプチド抗体を添加することは、AngII の検量線
に影響しないことが証明された。

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  アンギオテンシンIIの特異的検定の
    ためのキットであって、抗− Ang II抗体、標識
     Ang II 溶液、既知であり、かつ増加する濃度
    の Ang II 標準を含有する溶液、必要な洗浄溶
    液、10%未満、好ましくは 5%未満の Ang I
    I との交叉反応を示す抗− Ang III 抗体の
    溶液、および、適当であれば、各々の抗体が10%未満
    、好ましくは 5%未満の Ang II と交叉反応
    を示す、抗− Ang I 抗体溶液および/または抗
    − ヘキサペプチド抗体溶液および/または抗− ペン
    タペプチド抗体溶液、を具備するキット。
  2. 【請求項2】  Ang IIが酵素で標識されている
    ことを特徴とする請求項1記載のキット。
  3. 【請求項3】  Ang IIを標識する酵素の基質を
    含有する溶液および、適当であれば、酵素活性を可視化
    するための1種以上の試薬および酵素反応を停止させる
    ための溶液をさらに具備することを特徴とする請求項1
    または2のいずれか1項に記載のキット。
  4. 【請求項4】  Ang IIが蛍光化合物、または発
    光化合物、または放射性元素のいずれかで標識されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のキット。
  5. 【請求項5】  抗− Ang II抗体がモノクロ−
    ン性またはポリクロ−ン性である請求項1ないし4のい
    ずれか1項に記載のキット。
  6. 【請求項6】  抗− Ang II抗体が溶液の形態
    にあることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1
    項に記載のキット。
  7. 【請求項7】  抗− Ang II抗体が固体支持体
    に結合していることを特徴とする請求項1ないし6に記
    載のキット。
  8. 【請求項8】  前記固体支持体が、チュ−ブ、マイク
    ロタイタ−プレ−ト、または磁性もしくは他の粒子であ
    ることを特徴とする請求項7記載のキット。
  9. 【請求項9】  抗− Ang III 抗体、抗− 
    Ang I 抗体、抗− ペンタペプチド抗体、および
    抗− ヘキサペプチド抗体がモノクロ−ナル抗体または
    ポリクロ−ナル抗体であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のキット。
  10. 【請求項10】  各抗体がポリクロ−ン性であり、か
    つウサギ抗血清由来であることを特徴とする請求項9記
    載のキット。
  11. 【請求項11】  下記式で表わされ、担体タンパク質
    に結合しているペプチド誘導体を用いて動物を免疫する
    ことにより得られる抗体。H− X1 −Tyr−Il
    e−His− R1 − R2 −Cys− NH2(
    ここで、R1 は直接的な結合、または1つもしくは2
    つの天然アミノ酸を有する鎖状結合を示し、R2 は式
     −NH−(CH2 )n −CO−で表わされる基で
    あって、nは1ないし9であり、X1 は、調製される
    抗血清の特異性により、直接的な結合、Arg または
     Arg−Valを表わす)
  12. 【請求項12】  アンギオテンシンIII に特異的
    であり、かつ10%未満、好ましくは 5%未満のアン
    ギオテンシンIIとの交叉反応を示す請求項11記載の
    抗− Ang III 抗体。
  13. 【請求項13】  前記ペプチド誘導体が、     
       H−Arg−Val−Tyr−Ile−His−
    R1 − R2 −Cys− NH2       (
    VI)(ここで、R1 は直接的な結合または1つもし
    くは2つの天然アミノ酸を含む鎖状結合を示し、R2 
    は式 −NH−(CH2 )n −CO−で表わされる
    基であって、nは1ないし9である)であり、かつ担体
    タンパク質に結合していることを特徴とする請求項12
    記載の抗−Ang III 抗体。
  14. 【請求項14】  前記ペプチド誘導体が式H−Arg
    −Val−Tyr−Ile−His−R’1 −Ahx
    −Cys− NH2(ここで、Ahx は6−アミノヘ
    キサノン酸残基を表わし、R’1 は Proもしくは
    他の天然アミノ酸に結合した Proを表わす)に対応
    し、かつ10%未満、好ましくは 5%未満の Ang
     II との交叉反応を示すことを特徴とする請求項1
    3記載の抗− Ang III 抗体。
  15. 【請求項15】  ウサギ抗血清であり、かつ 1%未
    満の Ang IIとの交叉反応を示すことを特徴とす
    る請求項14記載の抗− Ang III 抗体。
  16. 【請求項16】  ペンタペプチド(V)に対して特異
    的であり、かつ10%未満のアンギオテンシンIIとの
    交叉反応を示す請求項11記載の抗− ペンタペプチド
    (V)抗体。
  17. 【請求項17】  前記ペプチド誘導体が、式    
        H−Tyr−Ile−His−R1 − R2
     −Cys− NH2               
    (IX)(ここで、R1 は直接的な結合または1つも
    しくは2つの天然アミノ酸を含む鎖状結合を示し、R2
     は式 −NH−(CH2 )n −CO−で表わされ
    る基であって、nは1ないし9である)であり、かつ担
    体タンパク質に結合していることを特徴とする請求項1
    6記載の抗−ペンタペプチド抗体。
  18. 【請求項18】  前記ペプチド誘導体が、式H−Ty
    r−Ile−His−R’1 −Ahx−Cys− C
    H2(ここで、Ahx は6−アミノヘキサノン酸残基
    を表わし、R’1 は Proもしくは他の天然アミノ
    酸に結合した Proを表わす)に対応し、かつ 1%
    未満の Ang II との交叉反応を示すことを特徴
    とする請求項17記載の抗− ペンタペプチド(V)抗
    体。
  19. 【請求項19】  ヘキサペプチド(IV)に対して特
    異的であり、かつ10%未満のアンギオテンシンIIと
    の交叉反応を示す請求項11記載の抗− ヘキサペプチ
    ド(IV)抗体。
  20. 【請求項20】  前記ペプチド誘導体が、式    
        H−Val−Tyr−Ile−His−R1 
    − R2 −Cys− NH2           
    (VIII)(ここで、R1 は直接的な結合または1
    つもしくは2つの天然アミノ酸を含む鎖状結合を示し、
    R2 は式 −NH−(CH2 )n −CO−で表わ
    される基であって、nは1ないし9である)であり、か
    つ担体タンパク質に結合していることを特徴とする請求
    項19記載の抗−ヘキサペプチド(IV)抗体。
  21. 【請求項21】  前記ペプチド誘導体が、式H−Va
    l−Tyr−Ile−His−R’1 −Ahx−Cy
    s− NH2(ここで、Ahx は6−アミノヘキサノ
    ン酸残基を表わし、R’1 は Proもしくは他の天
    然アミノ酸に結合した Proを表わす)に対応し、か
    つ10%未満、好ましくは 5%未満の Ang II
     との交叉反応を示すことを特徴とする請求項11記載
    の抗− ヘキサペプチド(IV)抗体。
  22. 【請求項22】  Ang I に対して特異的であり
    、かつ10%未満の Ang II との交叉反応を示
    す抗− Ang I 抗体。
  23. 【請求項23】  下記式で表わされ、担体タンパク質
    に結合しているペプチド誘導体を用いて動物を免疫する
    ことにより得られることを特徴とする請求項22記載の
    抗− Ang I 抗体。     H−Cys−R2 − R3 −Arg−Va
    l−Tyr−Ile−His−Pro−Phe−His
    −Leu−OH   (VII) (ここで、R3 は直接的な結合、または1つもしくは
    2つの天然アミノ酸を含む鎖状結合を示し、R2 は式
     −NH−(CH2 )n −CO−で表わされる基で
    あって、nは1ないし3である)
  24. 【請求項24】    前記ペプチド誘導体が、式  
          H−Cys−Ahx−R’3 −Arg−
    Val−Tyr−Ile−His−Pro−Phe−H
    is−Leu−OH (ここで、Ahx は6−アミノヘキサノン酸残基を表
    わし、R’3 は Aspもしくは他の天然アミノ酸に
    結合した Aspを表わす)に対応し、かつ10%未満
    、好ましくは 5%未満の Ang II との交叉反
    応を示すことを特徴とする請求項23記載の抗体。
  25. 【請求項25】  請求項1記載の検定キットを用いる
    アンギオテンシンIIの検定方法であって、a)下記成
    分を含有する反応媒体を調製する工程、−  検定しよ
    うとする生物学的液体の抽出物、−  抗− Ang 
    II抗体、 −  標識 Ang II 、 −  抗− Ang III 抗体、 −  および、適当であれば、抗− Ang I 抗体
    および/または抗−ペンタペプチド抗体および/または
    抗− ヘキサペプチド抗体 b)各々下記成分を含有する、検定に有用な反応媒体を
    同時に調製する工程、 −  Ang II標準、 −  抗 Ang II 抗体、 −  標識 Ang II 、 −  抗 Ang III抗体、 −  および、適当であれば、抗− Ang I 抗体
    および/または抗−ペンタペプチド抗体および/または
    抗− ヘキサペプチド抗体 c)これらの媒体を 4℃ないし室温で12ないし72
    時間インキュベ−トする工程、 d)抗− Ang II抗体に結合した Ang II
     を遊離 Ang II から分離する工程、 e)最後に、適切な方法により結果の読取りを行なう工
    程を具備する方法。
  26. 【請求項26】  検定しようとする生物学的液体の抽
    出物または Ang II 標準の25ないし 500
    μlを、−  抗− Ang II抗体溶液 25 な
    いし 500μl、−  抗− Ang III 抗体
    溶液 25 ないし 500μl、−  適当であれば
    、抗− Ang I 抗体溶液 25 ないし 500
    μlおよび/または抗− ペンタペプチド(V)抗体溶
    液 25 ないし 500μlおよび/または抗− ヘ
    キサペプチド(IV)抗体溶液 25 ないし 500
    μl、および−  標識 Ang II 溶液 25 
    ないし 500μl、を含有する媒体と混合することに
    より工程a)およびb)を行なうことを特徴とする請求
    項25記載の方法。
  27. 【請求項27】  検定しようとする生物学的液体の抽
    出物または Ang II 標準の25ないし 500
    μlを、−  抗− Ang II抗体溶液 25 な
    いし 500μl、−  抗− Ang III 抗体
    溶液 25 ないし 500μl、および−  標識 
    Ang II 溶液 25 ないし 500μl、を含
    有する媒体と混合することにより工程a)およびb)を
    行なうことを特徴とする請求項26記載の方法。
  28. 【請求項28】  工程a)およびb)を、抗− An
    g II抗体を固相化したチュ−ブを用いて、検定しよ
    うとする生物学的液体の抽出物または Ang II 
    標準の25ないし 500μlを、 −  抗− Ang III 抗体溶液 25 ないし
     500μl、および−  標識 Ang II 溶液
     25 ないし 500μl、を含有する媒体と混合す
    ることにより行ない、かつ工程d)を、反応媒体からイ
    ンキュベ−ション溶液を吸引し、次いで洗浄し、固体支
    持体に結合した抗体と複合体を形成しない Ang I
    I を除去するためにさらに吸引することにより行なう
    ことを特徴とする請求項25記載の方法。
  29. 【請求項29】  抗− Ang II抗体が、抗− 
    Ang II抗体が結合した、磁性もしくは他の粒子の
    形態にあることを特徴とする請求項25記載の方法。
  30. 【請求項30】  血漿抽出物に用いられることを特徴
    とする請求項25記載の方法。
  31. 【請求項31】  下記式で表わされるペプチド誘導体
    。 H− X1 −Tyr−Ile−His− R1 − 
    R2 − NH2(ここで、R1 は直接的な結合、ま
    たは1つもしくは2つの天然アミノ酸を有する鎖状結合
    を示し、好ましくは、R1 は −Pro−もしくは他
    のアミノ酸に結合した−Pro−を表わし、R2 は式
     −NH−(CH2 )n −CO−で表わされる基を
    表わし、nは1ないし9であって、好ましくはnは5で
    あり、X1 は直接的な結合、バリン残基またはジペプ
    チド Arg−Val残基である)
  32. 【請求項32】  下記式で表わされるペプチド誘導体
    。     H−Cys−R2 − R3 −Arg−Va
    l−Tyr−Ile−His−Pro−Phe−His
    −Leu−OH   (VII) (ここで、R3 は直接的な結合または1つもしくは2
    つの天然アミノ酸を含む鎖状結合であって、好ましくは
     Aspもしくは他の天然アミノ酸に結合した Asp
    を表わし、R2 は式 −NH−(CH2 )n −C
    O−で表わされる基であって、nは1ないし9、好まし
    くは5である)
JP3165730A 1990-07-05 1991-07-05 アンギオテンシンiiの特異的検定のためのキット Withdrawn JPH04232462A (ja)

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