JPH042253Y2 - - Google Patents

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JPH042253Y2
JPH042253Y2 JP2389186U JP2389186U JPH042253Y2 JP H042253 Y2 JPH042253 Y2 JP H042253Y2 JP 2389186 U JP2389186 U JP 2389186U JP 2389186 U JP2389186 U JP 2389186U JP H042253 Y2 JPH042253 Y2 JP H042253Y2
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、屋根葺成時において、木造下地材が
設計寸法に対して多少の誤差が生じていても、極
めて整然とした軒先修めを構成することができ、
さらにその施工性を好適にできる軒先構造に関す
る。
〔従来の技術及びその問題点〕
近年、金属屋根が木造建築においても多様化さ
れるようになつている。これら金属屋根は、複数
の一定幅で、所定長さの金属屋根板を木造下地材
に併設し、隣接する金属屋根板同士を馳締めする
ことによつて金属屋根を葺成していた。特に木造
下地材が設計寸法通りに正確に施工されていなく
てはならないが、実際には極めて正確に施工する
ことが困難で多少の誤差を生じる場合が少なくな
い。このため、金属屋根の軒先修めを構成する場
合に、木造下地材の軒部と金属屋根板の軒部とを
適切な位置関係にすることができず、施工が著し
く困難となり、施工効率を低下させ、施工費が割
高なものになる等の問題点が生じていた。
〔題点を解決するための手段〕
そこで考案者は、前記問題点等を解決すべく鋭
意、研究を重ねた結果、本考案を、頂部の幅方向
に段違いの平坦状の2面を形成し、この高い側の
面を下地材受部とし、低い側の面を軒桟受部とし
た軒桁の下地材受部にて木造下地材の軒先端を支
持し、軒桟を軒桁の軒桟受部に載置し、木造下地
材上に葺成した金属屋根板の軒先端付近にその軒
桟を配置して軒桁の軒桟受部上に固着し、その金
属屋根板の軒先端付近を支持しつつ、金属屋根板
の軒先端及び軒桟に唐草材を固着した軒先構造と
したことにより、屋根葺成時において、木造下地
材が設計寸法に対して多少の誤差が生じていて
も、極めて整然とした軒先修めを構成することが
でき、さらにその施工性を好適にでき、前記の問
題点等を解決したものである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図乃至第6図に基
づいて説明する。
Aは馳締屋根であつて、金属屋根板1が主要な
構成部材となつている。この金属屋根板1は、主
板1aの両側に側部1b,1bが形成され、その
側部1b,1bの上端より頂部1c,1cが形成
されたものである。この頂部1c,1cは互いに
内方へ屈曲形成されていたり、或は一側が内方
に、外側が外方に屈曲形成されている。
この金属屋根板1が木造下地材3上に載置さ
れ、その金属屋根板1の側部1b及び頂部1cに
吊子4が係止されつつ、この吊子4が木造下地材
3に固着され、隣接する金属屋根板1の頂部1c
が、前位の頂部1cに吊子4とともに馳締めされ
て、縦平馳としての馳締部A1が形成され、馳締
屋根Aが葺成されている(第1図参照)。木造下
地材3は、垂木3a上に野地板3b,3b,…が
敷設されたものである(第1図参照)。
また、馳締屋根Aの別の実施例としては、金属
屋根板1とキヤツプ材2とが主要な構成部材をな
している。その金属屋根板1,1,…が、木造下
地材3上に適宜の間隔をおいて載置され、その間
隔内に吊子4が挿入係止され、この吊子4の底部
が木造下地材3上に固着され、隣接する金属屋根
板1,1及び吊子4上にキヤツプ材2が被嵌さ
れ、その両側が適宜馳締めされて瓦棒としての馳
締部A1が形成され、木造下地材3上に馳締屋根
Aが葺成されている。
5は棟桁であつて、その頂部が段違いの2平面
に形成され、その高い側の平面を下地材受部5a
と称し、その高い側の平面を軒桟受部5bと称す
る(第1図、第2図参照)。その軒桁5は、長尺
又は適宜の長さの木材からなり、一本の木材から
下地材受部5aと軒桟受部5bとが一体的に形成
されたもの(第1図乃至第4図参照)や、断面方
形状の大小の木材からなり、その大なる木材上
に、小なる木材を載置固着し、頂部に下地材受部
5aと軒桟受部5bが夫々形成されるようにした
ものもある(第5図参照)。その下地材受部5a
の上面は馳締屋根Aの傾斜と同じ角度に形成され
ている(第2図乃至第5図参照)。また、軒桟受
部5bは、後述軒桟6の形状により、水平状又は
馳締屋根Aと同じ角度の傾斜に形成される。
その軒桁5の下地材受部5aに木造下地材3の
軒先端が載置固着されている。このとき軒桟受部
5bは、屋外側(第2図左側)になるように構成
されている。その軒桁5の軒桟受部5bには軒桟
6が釘等により固着されている。この軒桟6は、
断面略方形状で特に長方形に形成されることが多
い。
さらに、軒桟6は、軒桁5の軒桟6の断面が方
形状又は長方形に形成されている場合には、軒桁
5の軒桟受部5bは傾斜状に形成され(第2図参
照)、軒桟6の上面が傾斜状に形成された台形状
の場合は、軒桟受部5bが水平状に形成されてい
る(第5図参照)。その軒桟6の上面に金属屋根
板1の軒先端付近が支持されている(第1図、第
2図参照)。
7は長尺の金属製の唐草材であつて、上面部7
aの幅方向一側に垂下状部7bが屈曲形成され、
この垂下状部7bの下端に折返し傾斜縁7cが設
けられている。その唐草材7は一般に一板の板材
にて一体形成されている。その唐草材7の上面部
7aが馳締屋根Aを構成する金属屋根板1の軒先
端に固着されている。具体的には、その上面部7
aに金属屋根板1の主板1aの軒先端付近が、下
側から折返され、その上面部7aが挾持されてい
る。さらに、その垂下状部7bが軒桟6に釘等で
固着されている。
上記のようにして、馳締屋根Aを構成する金属
屋根板1の軒先端付近に固着された唐草材7の垂
下状部7bの面をY−Y基準線とする。このY−
Y基準線と軒桁5との間には、設計的に好適な間
隔Lが設けられている(第2図参照)。即ち、軒
桟6が軒桟受部5b上を屋外側又は屋内側(第2
図においては左右方向)の何れの側にも移動して
固着可能に配置された状態となつている。
第3図においては、軒桁5と唐草材7との間隔
がL位置よりΔxだけ狭くなつたものである。即
ち、木造下地材3が設計値よりもΔx超過したこ
とによつて軒桁5と唐草材7の間隔が、Y−Y基
準線の位置よりL−Δxとなつたものであり、こ
の場合には、軒桟6は軒桟受部5b上の屋内側
(第3図において右側)に固着されている。
第4図においては、軒桁5と唐草材7との間隔
がΔxだけ広くなつたものである。即ち、木造下
地材3が設計値よりもΔx不足したことによつて、
軒桁5と唐草材7との間隔が、Y−Y基準線の位
置よりL+Δxとなつたものであり、この場合に
は、軒桟6は軒桟受部5b上の屋外側(第4図に
おいて左側)に固着されている。
図中8は柱である。
〔考案の効果〕
本考案においては、頂部1cの幅方向に段違い
の平坦な2面を形成し、この高い側の面を下地材
受部5aとし、低い側の面を軒桟受部5bとした
軒桁5の下地材受部5aにて木造下地材3の軒先
端を支持し、軒桟6を軒桁5の軒桟受部5bに載
置し、木造下地材3上に葺成した金属屋根板1の
軒先端付近にその軒桟6を配置して軒桁5の軒桟
受部5b上に固着し、その金属屋根板1の軒先端
付近を支持しつつ、金属屋根板1の軒先端及び軒
桟6に唐草材7を固着した軒先構造としたことに
より、まず第1に金属屋根板1の軒先において、
金属屋根板1の軒先端と木造下地材3の軒先端と
が適切な位置関係になくとも軒先の修めを構成す
ることができるし、第2にその施工性が好適にで
きるし、第3に構成が簡単で製作、施工が極めて
安価にできるものである等の種々の効果を奏す
る。
これらの効果について詳述すると、従来より木
造建築における屋根の木造下地材に金属屋根板を
葺成してゆく場合に、軒先において軒先の修めを
構成することが困難であつた。それは、金属屋根
板は、工場にて製作するものであるから、設計値
通り正確に製作できるが、木造下地材においては
現場による手作業となるため、設計値通り施工す
ることは困難であり、多少の誤差を生じることは
少なくないためである。従つて、下地材上に葺成
された金属屋根板の軒先端と、下地材の軒先端と
が軒先修めを施工すべく適切な位置関係に構成で
きないため、軒先修めを構成する唐草材において
は、設計値通りに製作したものは加工を施しなが
ら現場合わせにするか、金属板等の適宜に加工し
て唐草材を形成するか、或は、現場の屋根葺成の
進行状況に合わせて現場実測後、唐草材を製作す
る等の方法がとられていた。しかしながら、上記
の何れの場合においても、施工効率が著しく低下
するし、熟練した作業者を必要とし、施工費を高
くしていた。
本考案においては、軒桁5の軒桟受部5bに軒
桟6を載置し、その軒桟6にて金属屋根板1の軒
先端付近及び唐草材7を支持するものであり、そ
の軒桟6は軒桁5の軒桟受部5b上の適宜の位置
に固着することができ、上記構成により、木造下
地材3等の屋根の構成に係る箇所が設計値と異な
る場合であつても、良好に軒先の修めを行うこと
ができる。具体的には、第2図に示すように、金
属屋根板1に固着した唐草材7を基準とし、最適
の設計に基づき、この唐草材7と軒桁5との間隔
をLとなるようにした場合においては、軒桟6は
軒桟受部5b上を屋内側又は屋外側(第2図にお
いて軒桟受部5b上を左右に)の何れかの適宜の
位置に固着できるので、第3図に示すように、唐
草材7と軒桁5との間隔が狭くなつてL−Δxと
なつていても、或は第4図に示すように広くなつ
てL+Δxとなつていても、軒桟6が唐草材7に
当接する位置に合わせて、軒桟受部5bに軒桟6
を固着することで、木造下地材3に多少の誤差が
生じても極めて良好に軒先修めを構成することが
できる。このことによつて現場状況に応じてわざ
わざ唐草材7を大量生産することができ、製品を
安価にし、また、木造下地材3等現場での施工に
おいても極めて正確な寸法を要求しなくてもよい
ことから簡易かつ迅速な施工ができ、施工費も低
価格にでき、施工性を好適にすることができる。
さらに、本考案は上記のように勝れた構成であり
ながらその構造は極めて簡単であり、部品数も少
なく製品の管理等から行い易い等の効果を奏して
いる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものであつて、第
1図は本考案の斜視図、第2図は本考案の要部断
面図、第3図、第4図は第1図において唐草材と
軒桁の間隔が夫々変化したときの軒桟の状態を示
す断面図、第5図は第1図とは別の実施例を示す
断面図、第6図は瓦棒葺の馳締部を示す断面図で
ある。 1……金属屋根板、1c……頂部、3……木造
下地材、5……軒桁、5a……下地材受部、5b
……軒桟受部、6……軒桟、7……唐草材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 頂部の幅方向に段違いの平坦状の2面を形成
    し、この高い側の面を下地材受部とし、低い側の
    面を軒桟受部とした軒桁の下地材受部にて木造下
    地材の軒先端を支持し、軒桟を軒桁の軒桟受部に
    載置し、木造下地材上に葺成した金属屋根板の軒
    先端付近にその軒桟を配置して軒桁の軒桟受部上
    に固着し、その金属屋根板の軒先端付近を支持し
    つつ、金属屋根板の軒先端及び軒桟に唐草材を固
    着したことを特徴とした軒先構造。
JP2389186U 1986-02-22 1986-02-22 Expired JPH042253Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP2389186U JPH042253Y2 (ja) 1986-02-22 1986-02-22

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JP2389186U JPH042253Y2 (ja) 1986-02-22 1986-02-22

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Publication Number Publication Date
JPS62137939U JPS62137939U (ja) 1987-08-31
JPH042253Y2 true JPH042253Y2 (ja) 1992-01-27

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ID=30822613

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