JPH0638975Y2 - 屋根構造 - Google Patents

屋根構造

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JPH0638975Y2
JPH0638975Y2 JP1989120181U JP12018189U JPH0638975Y2 JP H0638975 Y2 JPH0638975 Y2 JP H0638975Y2 JP 1989120181 U JP1989120181 U JP 1989120181U JP 12018189 U JP12018189 U JP 12018189U JP H0638975 Y2 JPH0638975 Y2 JP H0638975Y2
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智和 西尾
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ナショナル住宅産業株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、屋根葺材と軒先化粧カバーとの間を雨仕舞す
る雨押えカバーを、能率よくかつ精度よく取付しうる屋
根構造に関する。
〔従来の技術〕
近年、例えば第5図に示すように、家屋Hの屋根Rを略
水平なろく屋根状とした洋風の建築物が多用されてお
り、又このような屋根Rの周縁には、各軒先部を化粧す
る軒先化粧カバーAが壁面S1、S2から夫々突出して設け
られる。
他方、このような軒先化粧カバーAは、従来第6図に示
すごとく家屋Hの外壁w上端から外方に突出する取付金
具aに支持されるとともに、該軒先化粧カバーAと屋根
Rとの間は雨押えカバーbで雨仕舞され、又雨押えカバ
ーbは前記軒先化粧カバーAの内端と重置する外端部b1
及び屋根Rと重置する内端部b2を夫々固定することによ
り取付けられている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、雨押えカバーbには、第5図に示す屋根
Rに沿う水勾配α及びそれと直角な方向に向く内向きの
水勾配βの双方の傾斜角度で配することが必要であるな
ど高い取付精度が要求され、従ってその取付に時間と労
力を要するなど作業能率を大巾に低下していた。
特に屋根Rがロックフレームcに支持される折版板状を
なす場合、該ロックフレームcに設ける係止金具c1の形
成ピッチが標準化されているため、外壁w、w間が広巾
の家屋Hにあっては、巾広の雨押えカバーbを用いるこ
とが必要となり、かかる場合、雨押えカバーbの大型化
に起因して前記取付作業能率の低下をさらに助長し、又
その取付強度を損ねる。
本考案は、パラペット取付金具の基片上面に雨押えカバ
ーを水勾配を有して支持するカバー支持枠を設けること
を基本として、雨押えカバーを能率よくかつ精度よく取
付けしうるとともに、その取付強度を大巾に向上しうる
屋根構造の提供を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
前記問題点を解決するために、本考案の屋根構造は、家
屋の屋根近傍に上端がのびかつ家屋の外壁をなす壁パネ
ルの上端面に、外に突出する基片と、該基片の外端に固
定され前記外壁に沿って配される軒先化粧カバーを固定
する取付片とを有するパラペット取付金具を、前記基片
を壁パネルにボルト止めすることにより取付ける一方、
外端が前記軒先化粧カバーの内端と重なるとともに内端
が前記壁パネルから内方に配された家屋の屋根葺材に重
置される雨押えカバーの下面を支持するカバー支持枠を
前記基片上面に設けるとともに、前記カバー支持枠は雨
押えカバーを支持する受片を、内方に向かって下にしか
も前記外壁の一端に向かって下に傾斜させることによ
り、前記雨押えカバーが、内に向かって下かつ外壁の一
端を下とする水勾配を有する。
〔作用〕
このように本考案の屋根構造は、パラペット取付金具の
基片上に、雨押えカバーを支持する受片を内方に向かっ
て下にかつ外壁の一端に向かって下に傾斜させたカバー
支持枠を設けているため、雨押えカバーをその取付けに
際して水勾配α、βに合うレベル出しを行いつつ保持す
ることができ、取付作業能率を大巾に向上するとともに
取付精度を高めうる。
又取付以後においても雨押えカバー下面を支持するた
め、該雨押えカバーを補強しつつその取付強度を高めう
る。
〔実施例〕
以下本考案の一実施例を図面に基づき説明する。
第5図は本考案の屋根構造が採用される家屋Hを例示し
ている。
家屋Hは、家屋の一壁面S1に向かって水勾配αで緩傾斜
する略水平なろく屋根状の屋根Rを具えた例えば複数階
建の建築物であって、該屋根Rの周縁には軒先化粧カバ
ーAが配されるとともに、本例では、屋根構造1は、前
記一壁面S1と直角に向く他壁面S2側の軒先部aに採用さ
れる。又家屋Hは、家屋骨組体11の外面に壁パネルWPを
取付けるパネル工法の建築物であり、壁パネルWPは、最
上部に位置する幕板状の壁パネルWP1と、その下方に配
されかつ居室の外壁を形成する高さの大なる壁パネルWP
2とを含む。
前記壁パネルWP1、WP2は、夫々第1、第2に示すよう
に、例えば溝形鋼からなる枠材12……を各溝部を互いに
向き合わせて矩形に接合した枠組13を有し、その外面に
は外壁材15を全面に亘って添設している。
また家屋骨組体11は、家屋の支柱16上端間に前記軒先部
aに沿って水平に架け渡される屋根梁17、17を含み、該
屋根梁17は、例えばウエブ17Aの上下にフランジ17B、17
Cを設けたI形鋼により形成される。又屋根梁17には前
記上のフランジ17Bに支持される基板片19A外縁に取付片
19Bを立設したL字状の壁パネル取付金物19が配され、
該取付片19Bに前記壁パネルWP1の上の枠材12A側面をボ
ルト結合することにより、前記壁パネルWP1をその上端
を屋根Rの近傍に位置して支持している。
又屋根Rは、前記屋根梁17、17間に略全巾に亘り架け渡
される。本例では折版板状の屋根葺材5からなり、該屋
根葺材5はロックフレーム21によって支持される。
ロックフレーム21は第2図及び第3図(a)〜(c)に
示すように、前記屋根梁17、17の上面間に架設される基
台22上に、所定のピッチで隔設される断面略台形状の係
止金具23を具え、係止金具23の両側面には該側面を切曲
げすることにより下方に傾斜して突出する鉤部25を形成
する。
又屋根葺材5は、平板状の基板部24間に前記係止金具の
鉤部25と嵌合するく字状の嵌合部26を側方に張出した断
面略山形状の係合条部27を形成した折版板条をなし、本
例では第4図(a)〜(c)に示すように、基板29両端
に前記係合条部27を一体に折曲げて形成した屋根葺材片
30を互いに連結することにより形成される。
なお該屋根葺材片30にはその下面に例えば防露材31が添
設されるとともに、各屋根葺材片30は隣り合う係合条部
27を互いに重ね合わすことにより水蜜に連結する。そし
て本例では、並列するロックフレーム21……の前記係止
金具23の上面高さを夫々並列順に違えることにより、屋
根葺材5に前記水勾配αを付与する。
又前記壁パネルWP1上端面には、軒先化粧カバーA固定
用のパラペット取付金具2……が外に突出してかつ互い
に間隔を隔てて取付くとともに、本例では雨押えカバー
6支持用のカバー支持枠7がパラペット取付金具2、2
間に跨がって配される。
パラペット取付金具2は、前記壁パネルWP1の上の枠材1
2A上面に内端がボルト止めされかつ外方にのびる外端が
前記壁パネルWP1の壁面S2をこえた位置で終端する基片3
3と、該基片33外端に固着される取付片35とを具え、該
基片33は、本例では断面コ字状の溝形鋼により形成され
る。
又取付片35は、前記基片33外端に固着することにより前
記壁面S2と平行にかつ上下にのびる立片部40の上下端
に、内方に向かって上、下片部41、42を折曲げたコ字状
の基部43を具え、該基部43には、前記立片部40の一側縁
から折曲りかつ前記基片33側面に固着されるとともに前
記上下片部41、42間を継ぐ補強片部45が配される。
又パラペット取付金具2には、前記基片33から壁面S2に
沿って垂下する垂下片下端に受片46Aを外に突設した受
け金物46と、前記立片部40から前記受片46Aと向き合っ
て突出する受片47Aを有する受け金物47とが付設され、
該受片46A、47間には化粧用の軒天井49が配される。
又軒先化粧カバーAは、複数の装飾用の折曲げ部を階段
状に設けた胴部50の上端に、前記パラペット取付金具2
の上片部41に沿って内方にのびる上片51を具え、該上片
51内端には、垂下片52が形成される。
従ってパラペット取付金具2は、本例では前記上片51を
上片部41にボルト止めすることにより軒先化粧カバーA
を固定する。
そして前記軒先化粧カバーAの内端と、屋根葺材5の上
面との間は、雨押えカバー6によって雨仕舞されるとと
もに、該雨押えカバー6はカバー支持枠7に支持され
る。
雨押えカバー6は、最外側に位置する前記係合条部27A
の内側の嵌合部26Aに重置して係止されるく字状の係止
部55と、該係止部55の外端から前記水勾配αでしかも外
方に向かって水勾配βで傾斜してのびる平板状の基板56
と、その外端で立上り、かつ前記軒先化粧カバーAの垂
下片52外面と重置する立上り片57とを具える。なお雨押
えカバー6は垂下片52と立上り片57との重置部分Pを例
えばボルト止めすることにより固定されるとともに、そ
の下面はカバー支持枠7に支持される。
又カバー支持枠7は、前記基片56下面に沿うことにより
該下面を受ける受片61と、該受片61の内外縁から下方に
のびる脚部62A下端に前記パラペット取付金具2の基片3
3上面にボルト止めされる固定部62Bを設けた脚片62とを
具える断面略台形状をなし、本例では前記パラペット取
付金具2……間を跨がって前記壁面S2と平行にのびる長
尺体として形成される。なお前記受片61は、第1図、第
2図に示すように、内方に向かって角度βで下にかつ前
記他壁面S2を形成する外壁の一端に向かって角度αで下
に傾斜する。従ってカバー支持枠7は前記雨押えカバー
6をほぼ全長に亘って補強でき、雨押えカバー6の取付
強度を高めるとともに、該取付作業前般に亘って前記雨
押えカバー6を、内に向かって下かつ他壁面S2を形成す
る外壁の一端を下とする前記水勾配α、βを有してレベ
ル出ししつつ保持することが可能となり、その取付作業
能率を大巾に高めうるとともに取付精度を向上できる。
又本考案の屋根構造1においては、前記雨押えカバー6
をカバー支持枠7の受片61にボルト等を用いて固定して
もよく、又カバー支持枠7は、前記基片33と略同巾の短
尺体として形成し、各パラペット取付金具2に夫々取付
けてもよい。
〔考案の効果〕
叙上のごとく本考案の屋根構造は、雨押えカバー下面を
受けるカバー支持枠を設け、かつこのカバー支持枠の受
片を内方に向かって下にしかも外壁の一端に向かって下
に傾斜させているため、雨押えカバーをその取付に際し
内に向かって下かつ外壁の一端を下とする水勾配を有し
てレベル出しを行いつつ保持することができ、能率よく
かつ高精度で雨押えカバーを取付けうるとともに、その
取付強度を高めうる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図はその
斜視図、第3図(a)〜(c)はロックフレームを示す
正面図、平面図及び側面図、第4図(a)〜(c)は屋
根葺材片を示す正面図、平面図及び側面図、第5図は本
考案が採用される家屋を示す斜視図、第6図は従来技術
を示す断面図である。 2……パラペット取付金具、5……屋根葺材、 6……雨押えカバー、7……カバー支持枠、 33……基片、35……取付片、61……受片、A……軒先化
粧カバー、 H……家屋、R……屋根、 WP、WP1、WP2……壁パネル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】家屋の屋根近傍に上端がのびかつ家屋の外
    壁をなす壁パネルの上端面に、外に突出する基片と、該
    基片の外端に固定され前記外壁に沿って配される軒先化
    粧カバーを固定する取付片とを有するパラペット取付金
    具を、前記基片を壁パネルにボルト止めすることにより
    取付ける一方、外端が前記軒先化粧カバーの内端と重な
    るとともに内端が前記壁パネルから内方に配された家屋
    の屋根葺材に重置される雨押えカバーの下面を支持する
    カバー支持枠を前記基片上面に設けるとともに、前記カ
    バー支持枠は雨押えカバーを支持する受片を、内方に向
    かって下にしかも前記外壁の一端に向かって下に傾斜さ
    せることにより、前記雨押えカバーが、内に向かって下
    かつ外壁の一端を下とする水勾配を有することを特徴と
    する屋根構造。
JP1989120181U 1989-10-13 1989-10-13 屋根構造 Expired - Lifetime JPH0638975Y2 (ja)

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