JP5632143B2 - 軒先構造、及び庇化粧材 - Google Patents

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本発明は、建物の軒先構造と、軒先構造を構成する庇に使用する庇化粧材に係り、特に、雨水等の浸入を防止し、浸水による美観低下を防止して、長期にわたって美観を維持できる軒先構造と、庇化粧材に関する。
従来、この種の軒先構造としては、家屋本体に対し、玄関ポーチおよび該玄関ポーチと連続するスペースを覆う延長庇を取付け、該延長庇が、型鋼からなる梁によって構成された骨組を有する複数種類の幅寸法の庇ユニット群からなり、該庇ユニット群の内側が、家屋本体の下階の天井梁もしくは上階の床梁に固定されると共に、庇ユニット群の外側が柱体もしくは袖壁体によって支持され、前記スペースが、家屋本体の外壁と前記柱体もしくは袖壁体との間に2m以上の寸法を有する延長庇を有する家屋がある(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の軒先構造の一例として、図4に示される軒先構造がある。この軒先構造では、建物構造体31の上梁32から支持アーム33が水平方向に突出して固定され、支持アーム33の上部を天板34が覆い、支持アーム33の下方を軒天井板35が覆っている。そして、庇化粧材36は支持アーム33の先端に受材37を介してビス38やブラインドリベット等で固定され、天板34と軒天井板35の空間を覆っている。
特開2003−232075号公報
ところで、前記構造の延長庇を有する家屋では、化粧庇は、複数本の取付脚部に固定された受材を介して固定されており、化粧庇の受材への固定部は軒天井板の上部となっている。このため、受材と化粧庇(庇化粧材)の固定部から雨水等が浸入すると、化粧庇の内部に雨水が滴下して軒天井板の上部に溜まってしまい、軒天井板にしみや、変色が発生する恐れがあった。また、浸水により受材等が腐食して軒天井板が脱落する恐れがあった。
さらに、図4等で示される従来の軒先構造では、庇化粧材36の上部の受材37とのビス38等による固定部は、軒天井板35の上部に位置しており、この固定部38から、雨天時に雨水が浸入すると、図にRで示されるように雨滴が滴下し、軒天井板35にしみ込んで変色してしまう恐れがある。また、雨滴量が多くなると、軒天井板35の周辺に広がり、軒天井板を支持している金具等の支持材を腐蝕させ、軒天井板35が落下してしまう恐れも発生する。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、化粧庇(庇化粧材)の固定部から雨水等が浸入しにくく、浸入しても軒天井板に変色やしみ等の影響を与えることがなく、耐久性に優れた軒先構造を提供することにある。また、雨水等が浸入しても軒天井板に変色やしみ等の影響を与えることが少ない庇化粧材を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る軒先構造は、建物構造体から屋外方向に突出した状態で固定される支持アームと、該支持アームの上方を覆う天板と、前記支持アームの下方を覆う軒天井板と、前記支持アームの先端部に固定され前記天板の先端部および前記軒天井板の先端部を覆う庇化粧材とを備える庇を設けた軒先構造であって、前記庇化粧材は前記支持アームに受材を介して複数の固定部で固定され、前記受材と前記庇化粧材との第1の固定部は、前記軒天井板の先端より外側に位置し、前記庇化粧材は、前記第1の固定部の下方に水受部を有しており、該水受部の下方に前記受材と前記庇化粧材とを固定する第2の固定部が設けられていることを特徴としている。
前記のごとく構成された本発明の軒先構造では、庇化粧材をビス等で受材を介して支持アームに固定した貫通孔の部分から雨水等が浸入したとき、浸入した水は庇化粧材の内部に滴下するが、庇化粧材を固定する固定部は軒天井板の突出方向の先端の外側に位置しているため、浸入した雨水が支持アームの下方を覆っている軒天井板に滴下することはない。このため、軒天井板の変色や腐食を防止することができ、長期間にわたって軒先構造の美観を保つことができる。
また、本発明に係る軒先構造では、前記庇化粧材は、前記第1の固定部の下方に水受部を有しており、該水受部の下方に前記受材と前記庇化粧材とを固定する第2の固定部が設けられているため、第1の固定部から雨水等が浸水しても、その下方に水受部があり、この水受部で浸入した雨水を溜めて排出することができ、この水受部下方の第2の固定部で受材を介して庇化粧材を支持アームに固定できるため、固定状態が安定すると共に第2の固定部からの浸水が防止される。
さらに、本発明に係る軒先構造の好ましい具体的な他の態様としては、前記庇化粧材は、その上部が前記天板の立ち上がり部に水切りカバーを介して固定され、第3の固定部を構成し、前記庇化粧材と前記天板との前記第3の固定部は、該天板の上部に位置することを特徴としている。このように構成された軒先構造では、庇化粧材と天板との固定部は天板の上部に位置しているため、庇化粧材と天板との固定部から雨水等が浸入しても、その雨滴は天板の上に落ちるため、天板の内部に浸水することはなく、軒天井板の変色や受材の腐食を防止することができる。
他の好ましい態様では、前記軒天井板は、前記建物構造体側の端部が該建物構造体に差込み支持されるとともに、先端側の端部が前記庇化粧材に引掛け支持されることを特徴としている。さらに、差込み支持された一端部、及び引掛け支持された他端部は、ビス等で固定されると好ましい。このように構成された軒先構造では、軒天井板の建物構造体側の端部を建物構造体に差込み、反対側の先端側端部を庇化粧材の下端部で支持できるため、庇の下方に容易に軒天井板を固定することができる。
本発明に係る庇化粧材は、建物構造体から屋外方向に突出して固定される支持アームと、該支持アームの上面を覆う天板と、前記支持アームの下面を覆う軒天井板とを備える庇の周囲を覆う庇化粧材であって、この庇化粧材は、その上部で前記支持アームに受材を介して第1の固定部で固定されると共に、該受材の前記第1の固定部下方に水受部が形成されており、該水受部に溜められた水を前記庇化粧材の外部に排出する水抜き孔を形成したことを特徴としている。
このように構成された庇化粧材では、庇化粧材を支持アームに固定する部位で雨水等が浸入しても、その下方の水受部で受けて水抜き孔から外部へ排水することができるため、下方に位置している軒天井板に浸水した水が到達することがなく、軒天井板の変色や腐食を防止することができる。また、軒天井板を固定する部材の腐食を防止して、長期間美観を保つことができる。
庇化粧材の好ましい他の具体的な態様としては、前記庇化粧材は、前記受材又は支持アームに固定される中間部で2部材に分割されることを特徴としている。このように構成された庇化粧材では、上下に2分割された上部材と下部材とを連結する部位で支持アームに固定することができるため、施工が容易となると共に、庇化粧材を支持アームに確実に固定することができる。
本発明の軒先構造、及び庇化粧材は、庇化粧材の固定部分より雨水等が庇の内部に浸入しても、軒天井板に浸水することが防止され、軒天井板の変色を防止して美観を損なうことがない。また、軒天井板を支持する部材や、庇内部の部材の腐食を防止することができ、耐久性を向上させることができる。さらに庇化粧材の取付施工が容易となる。
本発明に係る軒先構造の一実施形態の要部断面図。 図1の庇化粧材の分割した状態の縦断面図を示し、(a)は上部材の断面図、(b)は下部材の断面図。 図1の庇化粧材を固定する受材の側面図。 従来の軒先構造の一例の断面図。
以下、本発明に係る軒先構造、及び庇化粧材の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る軒先構造の断面図であり、建物構造体を構成する建物ユニットの長辺方向の断面図であり、図2は、図1の庇化粧材の縦断面図を示し、(a)は上部材、(b)は下部材を示しており、図3は、図1の庇化粧材を支持アームに固定するための受材の側面図である。
本実施形態の軒先構造は、直方体状の建物ユニットを複数個組み合わせたユニット建物の建物構造体(建物本体)より張り出される構造のものについて説明する。建物ユニット1はユニット建物を構成する建物構造体であり、図示していない4本の柱と、柱の下端を水平に連結する4本の下梁と、柱の上端を水平に連結する4本の上梁で構成され、全体として直方体の形状に構成されている。本実施形態の軒先構造は、建物ユニット1の長辺方向に張り出したものについて説明する。
建物ユニット1の庇が取付けられる柱2の上端には、長辺方向の水平の上梁3と、短辺方向の水平の上梁4が連結されている。柱2の屋外側には外壁パネル5が固定される。外壁パネル5は四角筒状の鋼製フレーム5aの外側に、例えば硬質木片セメント板5bが固定されて構成されている。短辺方向の上梁4には、庇10を固定するための複数の支持アーム11が水平に突出した状態で固定されている。支持アーム11は断面がコ字状のC形鋼で形成され、短辺方向の上梁4に固定される基端側の端部には垂直に連結板11aが固着されている。この連結板11aを上梁4に接触させてボルトナット11bで結合して支持アーム11を建物ユニット1に片持ちで固定する構成となっている。
支持アーム11には、この支持アームの上方を覆う天板12を支持するために、先端側に受板13が固定され、中間部に受台14が固定されている。受板13は垂直方向に延びる平板部の上端を水平方向に屈曲させて構成され、上端の水平部13aが天板を受ける形状となっている。受板13には高さ調整用の固定孔13bが形成され、この固定孔を貫通する固定ねじで高さを3段階に調整して支持アーム11に垂直に固定する構成となっている。受板13、及び受台14の個数は軒先構造を構成する庇10の長さに合せて、複数個としてもよい。
天板12は複数の金属折板12Aを連結して形成され、1つの金属折板の谷部の両側に2つの山部が屈曲形成された鋼板の山部同士を連結して屋根材として機能させるものである。上梁4に所定の間隔で平行に固定された複数の支持アーム11のそれぞれに、高さ調整して受板13を固定することで天板12に所定の勾配をつけることができる構成となっている。建物ユニット1から離れた先端側の金属折板12Bは、先端側が直角に屈曲され立上がっており、立上げ部12aが形成されている。
支持アーム11の中間部に固定される受台14は鋼板から形成され、支持アーム11から垂直方向に延出する形状であり、下端が支持アームにボルトナット等により固定され、上端の水平部に天板12を固定する固定具15がボルトナットで連結固定されている。固定具15は上端が幅広に形成され、天板を構成する金属折板12A,12Bの山部のくびれた幅狭部に嵌合して天板12を支持固定する形状となっている。
本実施の形態の軒先構造では、支持アーム11と、支持アームの上方を覆う天板12と、支持アーム11の下方を覆う軒天井板16と、支持アーム11の先端部に固定され天板12の先端部、及び軒天井板16の先端部を覆う庇化粧材20とにより庇10が構成される。庇10の先端側の周囲を囲む庇化粧材20は、支持アーム11と、この支持アームの上部に位置する天板12と、支持アーム11の下方に位置する軒天井板16との間の空間の先端側の開口を覆うように機能するものであり、上下に連結された上部材20Aと下部材20Bの2部材から構成されている。
庇化粧材20は、支持アーム11の先端に固定される受材21を介して、支持アーム11に固定される。受材21は断面コ字状の鋼板から形成され、水平方向に延出される支持アーム11に対して垂直方向に上方に延出する形状をしている。受材21の上端には水平方向に延びる連結部21aが形成され、中間部下方には切欠き部が形成され、この切欠き部内に上方に突出する係合部21bが形成されている。受材21は図示していないボルトナット等により支持アーム11の先端部に固定される。なお、受材21は支持アーム11に溶接により固着したものでもよい。
庇化粧材20の上部材20Aは、図2に詳細に示すように、アルミニウム等の押出し材で形成され、上端の水平状の連結部20aと、これに連続して下方に傾斜する上傾斜部20bと、これに連続して水平に延出する水平固定部20cと、これに連続する前カバー部20dと、これに連続する水平な水受部20eと、これに連続する下方係合部20f、及び垂直な下方固定部20gを備えている。下方係合部20fには下向きに突出する係合片が形成されている。前カバー部20dは建物ユニットから離れる方向に傾斜すると共に、建物ユニット側に接近するように2段階に傾斜している3つの傾斜面で構成されている。水平固定部20cの下方に水受部20eが位置しており、水受部には水抜き孔20hが形成されている。前カバー部20dは、前記のように複数の連続した傾斜面で構成する代わりに湾曲面で形成したものでもよい。
また、庇化粧材20の下部材20Bは、鋼板を屈曲して形成したものであり、上端の垂直固定部20iと、これに連続する下カバー部20jと、これに連続する垂直立上げ部20kとを備えている。下部材20Bの垂直固定部20iと、上部材20Aの下方固定部20gを重ねてビス等で連結することで、上部材20Aと下部材20Bは連結され、庇化粧材20が構成される。本実施の形態では、2部材を連結するビスは、同時に受材21に螺合され、後述する第2の固定部を構成する。なお、この下部材20Bもアルミニウム等の押出し材で形成してもよいことは勿論である。また、下カバー部20jも、連続した傾斜面でなく湾曲面で形成してもよい。
庇化粧材20は支持アーム11の先端に固定された受材21を介して支持アーム11に固定されている。すなわち、庇化粧材20の上部材20Aの下方係合部20fの係合片が、支持アーム11の中間部下方に形成された切欠き部内に上方に向けて突出する係合部21bに係合され、受材21の上端の水平な連結部21aと、庇化粧材20の水平固定部20cがビス、ブラインドリベット等で固定され、庇化粧材の上部材20Aは支持アーム11に固定されている。受材21の上部と上部材20Aの水平固定部20cとのビスによる固定が第1の固定部F1となっている。この第1の固定部F1は軒天井板16の先端より外側に位置し、建物ユニット1より離れた位置にとなっている。換言すると、建物ユニット1の基準面、例えば外壁パネル5の表面を基準としたとき、軒天井板16の先端はL1の距離であり、第1の固定部F1の距離はL2であり、L2はL1より大きく設定されている。
また、下部材20Bは、上端の垂直固定部20iを上部材20Aの下端の下方固定部20gに重ねた状態でビス等を受材21の固定孔21cにねじ込んで固定され、第2の固定部F2となっている。この第2の固定部F2は庇化粧材20の上部材20Aの水受部20eの下方に位置している。そして、第2の固定部F2も、軒天井板16の先端より外側に位置している。すなわち、受材21と庇化粧材20の第1の固定部F1、及び第2の固定部F2はともに、軒天井板16の外側に位置している。
このように受材21を介して支持アーム11に固定された庇化粧材20では、上部のビス等で固定された第1の固定部F1の下方に水受部20eが位置するように構成されており、水受部20eには水抜き孔20hが形成されている。そして、下部材20Bの上端の垂直固定部20iを上部材20Aの下端の垂直固定部20gに重ねてビス等を受材21にねじ込んで第2の固定部F2により下部材20Bを固定して、庇化粧材20は支持アーム11に固定されている。
天板12の先端の部材12Bは、他の部材12Aと端部が異なり、上方に直角に屈曲されている立上げ部12aが形成してある。一方、庇化粧材20の上端の連結部20aに水切りカバー22がビス等で固定されている。この水切りカバー22は上端の水平片と、これに連続して垂下する垂直片と、垂直片の端部に連続する傾斜片とから構成され、垂直片と天板12Aの立上げ部12aが対接してビス等で連結されている。この構成により、庇化粧材20と天板12との水切りが成され、漏水が防止される。
支持アーム11の下方を覆う軒天井板16は、珪酸カルシウム板や、石膏ボード、石綿保温板等の耐火材で構成されており、建物ユニット1に近接する基端側の端部と建物ユニットから離れた先端側の端部により支持されている。支持アーム11の下面には軒天受材17,17が溶接により固着されている。これらの受材は溶接される水平部から垂直部が立下り、さらに水平部が連続して支持アームから離れた水平部に、軒天井板16の下面を覆う鋼板の軒天パネル16aがビス止めされて固定される。
より詳細には、軒天井板16の下面を覆う軒天パネル16aは建物ユニット1に近接する基端側の端部が軒天受材17と外壁パネル5の上端との隙間に差込まれ、ビスを軒天受材17にねじ込んで固定している。また、建物ユニット1から離れた先端側の端部は、先端が下方に折り曲げられ、庇化粧材20の下部材20Bの垂直立上げ部20kに引掛けられてビスにより軒天受板17に固定されている。
このように、庇化粧材20は庇10の周囲を覆う機能を有するものであり、その上部で天板12に連結され、その中間部で受材21を介して支持アーム11に固定され、その下部で軒天井板16の一端部を支持している。また、庇化粧材20は支持アーム11に固定される中間部で2部材に分割される構成となっており、第2の固定部F2で2部材を連結して支持アーム11に固定する構成となっている。
なお、図示していないが、天板12の勾配に沿って一端側に集められた雨水は、横樋に集められ、横樋内を勾配に沿って流れ、横樋の貫通孔から縦樋を通して排水される構成となっている。
前記の如く構成された本実施形態の軒先構造の動作について以下に説明する。建物ユニット1の上梁4に、所定の間隔で支持アーム11の連結板11aを対接させ、ボルトナット11bで固定する。片持ち状態に固定されて、建物ユニット1から水平状態に突出する支持アーム11の先端側に受板13を固定し、さらに受台14を固定する。受板13は、この上に装着される天板12の勾配に合わせて、固定孔13bのボルトを貫通させる高さを選択してその高さが調整される。受台14の上部に固定具15をボルトナットで連結固定する。固定具15の上部に天板12の山部を嵌合させ、順次、天板の山部同士を嵌合させて屋根面を形成する。
つぎに、支持アーム11の先端に受材21を固定し、この受材に庇化粧材20を固定する。受材が支持アームに溶接される場合は、この動作は不要となる。庇化粧材20の上部材20Aの下方に形成された下方係合部20fの係合片を受材21の切欠き部内に形成された係合部21bに係合させ、受材21の上端の連結部21aに上部材20Aの水平固定部20cを対接させて、ビスで固定して第1の固定部F1とする。第1の固定部F1では、ビスが庇化粧材20を貫通しているため、雨天等により、雨水が浸入して庇10の内部に浸水することが考えられる。
上部材20Aを固定したあと、下部材20Bを固定して庇化粧材20を一体化させる。下部材20Bの垂直固定部20iを上部材20Aの下方固定部20gの外側に重ねてビスをねじ込むことで第2の固定部F2として下部材20Bを支持アーム11に固定することができる。このようにして、支持アーム11の突出側の先端に受材21を介して庇化粧材20を固定する。
つぎに、天板12Bと庇化粧材20との隙間を水切りカバー22で塞ぐ。庇化粧材20の上部の連結部21aに水切りカバー22の水平片を対接させ、ビスで連結固定する。水切りカバー22の垂直片は天板12Bの建物ユニット側に接しており、この部分をビスで連結固定する。これにより、庇化粧材20と天板12とは漏水することがないように連結される。そして、支持アーム11の下方に軒天井板16を固定する。すなわち、軒天井板16の下面を覆う軒天パネル16aの建物ユニット1側の端部を外装パネル5の上端の隙間に差込み、次いで反対側の端部を下部材20Bの垂直立上げ部20kの上方に引掛け支持させ、軒天受材17,17にビス等で固定する。このように、軒天井板16の固定は容易に施工できる。
庇化粧材20は上部材20Aと、下部材20Bの2部材で構成され、受材21を介して支持アーム11に固定され、上部で屋根材を構成する天板12と連結され、下部で軒天井板16を支持して軒天井板を固定するため、容易な施工で庇10の周囲を覆うことができる。また、2部材を一体化させる中間部が庇化粧材20の第2の固定部F2となるため、一体化と共に固定状態を安定化させることができる。
このように組み立てられた本実施形態の軒先構造では、雨天等で軒先に雨水が降ると、第1の固定部F1のビス部分から庇10の内部に浸水することがあるが、浸水した雨水は庇化粧材20の内部に垂直方向に滴下し、軒天井板16の外側であるため、軒天井板16に浸水することはない。また、滴下した雨水は水受部20eに溜まり、溜まった雨水は水抜き孔20hから庇化粧材20の外部に排出される。このため、内部に浸入した雨水が軒天井板16の部分に移動して軒天井板を変色させることが防止され、軒天井板を支持する部材の腐食を防止することができる。
また、第2の固定部F2において、ビスの貫通孔から雨水が浸入しても、浸入した雨水は軒天井板16の方に移動することはないため、軒天井板16にしみ等の変色が発生することはない。第2の固定部F2は、上部材20Aの水受部20eの下方に位置し、水受部に溜められた雨水は外部に排出されるため、もともと雨水等が浸入する恐れは少ない構成となっている。さらに、第3の固定部F3において、天板12と庇化粧材20とを連結するビスの貫通孔から雨水が浸入しても、ビスは天板12Bの上部に位置しているため、庇10の内部に浸水することはない。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、庇化粧材は2部材から構成される実施の形態を示したが、単一の部材から構成してもよく、3部材以上で構成してもよい。
また、庇を構成する支持アームは建物構造体の上梁から張り出した構成のものについて説明したが、柱や他の構造材から突出するものでもよいことは勿論である。建物構造体から突出する方向は水平方向に限られるものでなく、上方に傾斜するもの、あるいは下方に傾斜するもの等、適宜変更できる。
本発明の活用例として、この軒先構造を用いて、ユニット建物以外の木造やコンクリート造等の建物にも適用することができ、玄関ポーチ等から庇の突出する建物のエントランス等の用途にも適用できる。
1:建物ユニット(建物構造体)、10:庇、11:支持アーム、12,12A,12B:天板、16:軒天井板、16a:軒天パネル、20:庇化粧材、20A:上部材、20B:下部材、20a:連結部、20c:水平固定部、20e:水受部、20h:水抜き孔、20g:下方固定部、20k:垂直立上げ部、21:受材、21a:連結部、21b:係合部、21c:固定孔、22:水切りカバー、F1:第1の固定部、F2:第2の固定部、F3:第3の固定部

Claims (5)

  1. 建物構造体から屋外方向に突出した状態で固定される支持アームと、該支持アームの上方を覆う天板と、前記支持アームの下方を覆う軒天井板と、前記支持アームの先端部に固定され前記天板の先端部および前記軒天井板の先端部を覆う庇化粧材とを備える庇を設けた軒先構造であって、
    前記庇化粧材は前記支持アームに受材を介して複数の固定部で固定され、
    前記受材と前記庇化粧材との第1の固定部は、前記軒天井板の先端より外側に位置し、
    前記庇化粧材は、前記第1の固定部の下方に水受部を有しており、該水受部の下方に前記受材と前記庇化粧材とを固定する第2の固定部が設けられていることを特徴とする軒先構造。
  2. 前記庇化粧材は、その上部が前記天板の立ち上がり部に水切りカバーを介して固定され、第3の固定部を構成し、前記庇化粧材と前記天板との前記第3の固定部は、該天板の上部に位置することを特徴とする請求項1に記載の軒先構造。
  3. 前記軒天井板は、前記建物構造体側の端部が該建物構造体に差込み支持されるとともに、先端側の端部が前記庇化粧材に引掛け支持されることを特徴とする請求項1又は2に記載の軒先構造。
  4. 建物構造体から屋外方向に突出して固定される支持アームと、該支持アームの上面を覆う天板と、前記支持アームの下面を覆う軒天井板とを備える庇の周囲を覆う庇化粧材であって、
    該庇化粧材は、その上部で前記支持アームに受材を介して第1の固定部で固定されると共に、該受材の前記第1の固定部下方に水受部が形成されており、該水受部に溜められた水を前記庇化粧材の外部に排出する水抜き孔を形成したことを特徴とする庇化粧材。
  5. 前記庇化粧材は、前記受材又は支持アームに固定される中間部で2部材に分割されることを特徴とする請求項に記載の庇化粧材。
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