JPH0120416Y2 - - Google Patents

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JPH0120416Y2
JPH0120416Y2 JP1982107664U JP10766482U JPH0120416Y2 JP H0120416 Y2 JPH0120416 Y2 JP H0120416Y2 JP 1982107664 U JP1982107664 U JP 1982107664U JP 10766482 U JP10766482 U JP 10766482U JP H0120416 Y2 JPH0120416 Y2 JP H0120416Y2
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roof
exposed
board
substrate
fixed
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JP1982107664U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、居住用の建物などに用いる横葺き屋
根に関するものである。
〔従来の技術〕
横葺き屋根として建物の母屋材上に直接、また
は断熱材などを介して複数の垂木を屋根勾配に沿
う軒棟方向に所定間隔で渡しかけて固定し、これ
らの垂木間に木毛板などの下地材を敷設し、下地
材上に屋根勾配と直交する左、右方向にバツクア
ツプ材として断熱、防音作用を有する複数の発泡
材などを接着剤で接着し、これらの発泡材上に金
属製の長尺屋根板を順次接続係合させて葺き上げ
るものが従来より知られている。
また、実開昭54−120215号公報に示すように、
基板上に連続する横断面直角三角形状の支持突条
部材を上部に形成した部材を固着した下地材があ
つた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、前述のような従来の横葺き屋根は、施
工現場での高所作業によつて基板にバツクアツプ
材である発泡材を貼着する必要があるなど作業工
数が多く、また、発泡材、屋根板などの位置決め
が面倒であり、屋根板の接続部に係合して基板な
どに固定する吊子の位置決めも面倒であるという
問題点があつた。そこで、実開昭54−120215号公
報に示すような下地材を用いることが考えられる
が、基板上の部材が横断面直角三角形状に連続す
る上部を有しているので、基板上の部材を発泡材
のような変形し易かつたり脆かつたりする材質に
すると、吊子の支持固定が確実にできない上に、
吊子の位置決めも屋根板との関係で面倒になると
いう問題点があつた。
本考案は、前述した問題点を解決するためにな
されたもので、吊子および屋根板の位置決めが容
易にでき、施工現場での作業性がよく、さらに吊
子の固定が強固にできる横葺き屋根を提供するこ
とを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕 前記の目的を達成するために、本考案による横
葺き屋根は、 所定寸法の矩形状の基板1上に、金属板からな
る横葺き屋根板7の下面内部の断面形状とほぼ一
致する断面直角三角形状の複数の支持突条部材2
を母屋5と平行に間欠的に敷設固定すると共に、
前記支持突条部材2,2間に前記基板1が露出す
る露出部3をほぼ屋根板7の接続部の幅と対応す
る幅で形成し、しかも、前記支持突条部材2の厚
さが厚い側縁部の中間部と両端部に基板1が露出
する切欠部2a,2bをそれぞれ設けて下地材4
を形成し、 これらの下地材4を母屋5上に敷設固定すると
共に、前記支持突条部材2上に屋根板7を張設
し、かつ、屋根板7の接続部を、前記露出部3上
に対応配置させ、前記切欠部2a,2b内に固定
される吊子8で屋根板7を固定して横葺きするよ
うにしたものである。
〔作用〕
本考案の横葺き屋根は、前述した構成するの下
地材を母屋上に渡しかけて固定し、下地材の基板
上に接着した支持突条部材の厚さが厚い側縁部に
設けた切欠部にそれぞれ吊子を嵌め、これらの吊
子を基板の露出部に支持固定することにより、吊
子を基板の露出部の切欠部に容易に位置決め固定
できる。
更に、前記切欠部が支持突条部材の両端部およ
び中間部に形成してあるため、吊子を所要間隔に
正確に配置できると共に、支持突条部材の両端部
に形成した切欠部に嵌めた吊子を隣接する下地材
の基板に跨らせることにより、これらの基板の接
合部に段差が生じるのを防止できる。
また、基板上の支持突条部材間の露出部上に横
葺き屋根板の接続部を配置し、接続部を吊子に係
止したので、前記露出部では基板が露出して支持
突条部材間に凹んでいることにより、前記接続部
の両側で屋根板の内面を支持突条部材に間隙なく
直接しつかりと密接させることができる。
さらに、支持突条部材が発泡材のような変形し
易かつたり脆かつたりするものであつても、基板
は支持突条部材よりも強度が大きいことにより、
吊子を基板が露出している切欠部を利用して強固
に基板上に直接固定できる。従つて、吊子の位置
決めおよび強固な固定と、屋根板の接続および吊
子による係止とが施工現場で作業性よくできる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例につき図を参照して説
明する。
第1図乃至第3図に示すように、1は基板であ
つて、該基板1は木毛板のように強度が高く、好
ましくは釘などの固定具の打ち込みが可能な材質
からなる矩形状のものとし、所定の単位形状寸法
および面積の基板1上に支持突条部材2が間欠的
に接着してある。
上記支持突条部材2は、ポリスチロールのよう
な合成樹脂の発泡材などの素材を用いた所定の単
位形状寸法、ここでは後述する横葺き屋根板の内
部空間の断面形状にほぼ一致する断面が所定寸法
で長目の直角三角形状とされている。そして、複
数の支持突条部材2が所定の露出部3を設けて、
横葺き屋根板の葺き上げ方向と直交する方向、即
ち、母屋5と平行に並べ、前記屋根板の葺き上げ
ピツチにほぼ一致する間隔で配置され、適宜の接
着剤などによつて一体的に基板1上に貼着結合さ
れている。
各支持突条部材2の厚さが厚い側縁部側には、
後述する横葺き屋根板係着用の吊子を止着するた
めに、前記露出部3に開口する所定単位幅の切欠
部2aを中央部に、更に、1/2単位幅による切欠
部2bを両端部に、それぞれ形成する。したがつ
て、露出部3と切欠部2a,2bとは共に基板1
が露出する構成となつている。
前述のように構成された横葺き屋根用の下地材
4は、工場生産により、露出部3と切欠部2a,
2bとの位置、寸法精度がよいものを流れ作業で
量産できる。
ここで、この実施例の場合は、前記した基板1
の所定単位形状寸法、面積としては、いわゆるサ
ブロク板(914mm×1820mm)とかメーター板
(1000mm×2000mm)の大きさに選択設定すること
が望ましく、又、前記した支持突条部材2の数
も、基板1が占める働き幅内で、横葺き屋根板の
葺き上げ枚数と一致させることにより、素材材料
の無駄を省き、結果的に作業能率の向上を図るの
である。
そして、前記構成による横葺き屋根用の下地材
4を用いて横葺き屋根を葺き上げるには、まず、
第4図および第5図に示すように、建物の複数の
母屋5上に渡しかけて、その屋根勾配に沿う上下
方向に、前記下地材4の複数枚を、基板1を下に
して敷設させ、釘などのような固定具6により母
屋5に取り付け固定させる。なお、この場合、下
地材4の大きさ、寸法の整数倍が、構成しようと
する屋根構造の大きさ、寸法に適合しないときに
は、一部の下地材4を縦方向もしくは横方向に裁
断して、縦長もしくは横長の下地材4a,4bと
して使用すればよい。
その後、第6図および第7図に示すように、両
側部に棟側、軒側各係合部をそれぞれ形成した長
尺金属板からなる複数の横葺き屋根板7を用い、
屋根板7を、前記下地材4での各列の支持突条部
材2上に対向させて被嵌させると共に、基板1の
露出部3上に配されることになる屋根板7の棟側
係合部を、第8図に示した吊子8の先端係止部8
aに係着させて、これを基板1に取り付け固定さ
せ、かつ屋根板7の棟側、軒側各係合部の相互
を、露出部3上で係合接続させて葺き上げる。こ
のとき、前記吊子8は、各支持突条部材2に形成
した各切欠部2a,2b内に、適宜、嵌合させて
基板1上に支持固定する。また葺き上げた各屋根
板7は、露出部3の両側で内面を支持突条部材2
に密着させ、屋根板7の軒先部および棟側部の端
部処理については、従来と全く同様に施工処理す
るものである。
従つて、この実施例の横葺き屋根では、施工現
場において、この下地材4を母屋5上に敷設して
取り付けるだけの頗る簡単な作業で、所期の基板
関連の敷設構成、つまり基板1と、バツクアツプ
材としての複数の支持突条部材2との設置作業
を、寸法精度を正確に確保した状態で、容易かつ
迅速に行なうことができる。また、支持突条部材
2の厚さが厚い側縁部の所定位置に基板1が露出
する切欠部2a,2bを開口形成して、これらの
各切欠部2a,2bに吊子8を嵌合させて基板1
上に直接支持固定させるようにしたために、吊子
8によつて、横葺き屋根板7自体を基板1上に直
接取り付け固定できることになり、従来のように
母屋5上へ一旦、垂木を取り付けてから、この垂
木上に横葺き屋根板7を取り付け固定する必要が
なくなると共に、垂木自体を省略することができ
る。従つて、横葺き屋根の葺き上げのための作業
工程の短縮、作業性の改善、作業能率の向上がそ
れぞれに可能となり、しかも下地材4自体が、比
較的取扱い易い規格化された形状、寸法に設定さ
れているために、その軽量化とも相俟つて、風に
吹き曝された高所作業の安全性を高め得るのであ
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、下地材
を改良し、基板上に複数の支持突条部材を前記基
板が露出するように露出部を間欠的に設けて固定
すると共に、支持突条部材の厚さが厚い側縁部に
基板が露出する切欠部を支持突条部材の中間部と
両端部とに形成し、前記下地材を母屋上に渡しか
けて固定し、前記切欠部にそれぞれ吊子を嵌合さ
せて基板上に支持固定したので、吊子の位置決め
固定が正確かつ容易にできる。
更に、前記切欠部が支持突条部材の両端部およ
び中間部に形成してあることで吊子を所要露出部
に正確に配置できると共に、支持突条部材の両端
部の切欠部に嵌合めた吊子を隣接する下地材の基
板に跨らせることにより、これらの基板の接合部
に隙間や段差が生じるのを防止できる。
また、基板上の支持突条部材の間の露出部上に
屋根板の接続部を配置し、接続部を吊子で係止し
たので、前記露出部では基板が露出していること
により、接続部の両側で屋根板の内面を支持突条
に隙間なく、密接させることができる。
さらに、支持突条部材が発泡し易かつたり脆か
つたりする安価なものであつても、基板は支持突
条部材より強度が大きいことにより、吊子を基板
が露出している切欠部を利用して強固に基板上に
直接固定でき、従つて、吊子の位置決めおよび強
固な固定と、屋根板の接続および吊子による係止
とが施工現場で作業性よくでき、しかも高所作業
を安全に行える横葺き屋根を提供できるという多
くの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図、第3図は本考案による横
葺き屋根に用いる下地材の概要構成を示す正面
図、および同上A−A,B−B線部の縦断面図、
第4図および第5図は下地材を横葺き屋根の母屋
上に敷設した状態の概要斜視図、および一部を拡
大した詳細斜視図、第6図および第7図は本考案
の一実施例による横葺き屋根を葺き上げた状態の
横断面図、および縦断面図、第8図は本実施例に
用いる吊子の一例を示す斜視図である。 1……基板、2……支持突条部材、2a,2b
……切欠部、3……露出部、4……下地材、5…
…母屋、7……横葺き屋根板、8……吊子。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 所定寸法の矩形状の基板1上に、金属板からな
    る横葺き屋根板7の下面内部の断面形状とほぼ一
    致する断面直角三角形状の複数の支持突条部材2
    を母屋5と平行に間欠的に敷設固定すると共に、
    前記支持突条部材2,2間に前記基板1が露出す
    る露出部3をほぼ屋根板7の接続部の幅と対応す
    る幅で形成し、しかも、前記支持突状部材2の厚
    さが厚い側縁部の中間部と両端部に基板1が露出
    する切欠部2a,2bをそれぞれ設けて下地材4
    を形成し、 これらの下地材4を母屋5上に敷設固定すると
    共に、前記支持突条部材2上に屋根板7を張設
    し、かつ、屋根板7の接続部を、前記露出部3上
    に対応配置させ、前記切欠部2a,2b内に固定
    される吊子8で屋根板7を固定して横葺きするよ
    うにしたことを特徴とする横葺き屋根。
JP10766482U 1982-07-17 1982-07-17 横葺き屋根 Granted JPS5912319U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10766482U JPS5912319U (ja) 1982-07-17 1982-07-17 横葺き屋根

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10766482U JPS5912319U (ja) 1982-07-17 1982-07-17 横葺き屋根

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Publication Number Publication Date
JPS5912319U JPS5912319U (ja) 1984-01-25
JPH0120416Y2 true JPH0120416Y2 (ja) 1989-06-19

Family

ID=30251479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10766482U Granted JPS5912319U (ja) 1982-07-17 1982-07-17 横葺き屋根

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JP (1) JPS5912319U (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5045790Y2 (ja) * 1971-05-04 1975-12-25
JPS5735060Y2 (ja) * 1978-02-13 1982-08-03

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5912319U (ja) 1984-01-25

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