JPH0419822B2 - - Google Patents

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JPH0419822B2
JPH0419822B2 JP60140622A JP14062285A JPH0419822B2 JP H0419822 B2 JPH0419822 B2 JP H0419822B2 JP 60140622 A JP60140622 A JP 60140622A JP 14062285 A JP14062285 A JP 14062285A JP H0419822 B2 JPH0419822 B2 JP H0419822B2
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starch
emulsion
acid ester
carboxylic acid
gum
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Yoshimi Akutsu
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T Hasegawa Co Ltd
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T Hasegawa Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は乳化液組成物に関し、更に詳しくは、
可食性油性材料を、30重量%水溶液の粘度(25
℃)が約200〜約1000cpsを有するデンプンカルボ
ン酸エステル分解物及び多価アルコール類の存在
下に、乳化せしめて得られる保存安定性に優れ、
飲食品の着香、着色又は着濁その他に有用で経済
的にも極めて有利な乳化液組成物に関する。 従来の技術 可食性油性材料の乳化方法として、食品用乳化
剤などの合成もしくは天然の界面活性剤を用いる
か、或いは蛋白質、植物性ガム質などの保護コロ
イド物質を用いて行う方法が、現在、広汎に利用
されている。殊にアラビアガムは優れた乳化特性
に加えて、経時安定性の良さ、更には乳化物にボ
デイー感を与えるなどの多くの特長を有するため
に、アラビアガムを使用することにより優れた乳
化物を製造することができる。しかしながら、近
年、アラビアガムの生産量は激減し、これに代替
可能なガム質の開発、利用は焦眉の急となつてい
る。 かかるアラビアガム代替品として、例えば、軽
度に酸化した平均重合度30〜50を有する澱粉酸化
物をα−アミラーゼを用いて酸素処理して得られ
たD.E.5以下、粘度50〜150cps(30%水溶液、30
℃)を有する加水分解物を乳化安定剤とする乳化
組成物が提案されている(特公昭58−1622号公
報)。該提案においては、その実施例1〜6によ
つて得られた全ての乳化組成物を、アラビアガム
を用いて同様にして得た比較乳化組成物を対照と
して、製造後、室温で24時間放置した後の乳化安
定性を評価している。その結果、該提案乳化液組
成物はアラビアガム使用品に比べ、まさるとも劣
らない乳化安定性を有するとしているが、上記乳
化安定性の評価結果からだけでは、例えば清涼飲
料水の着香、着色又は着濁を目的とする乳化液組
成物に要求される数週間〜数ケ月にも及ぶ長期間
の保存安定性という条件を満足するか否かは明ら
かではない。 また、例えば特開昭58−212743号公報には、蛋
白質不含のコーヒークリーム及びその製造法が提
案されている。この提案によれば、直径1〜3ミ
クロンの平均粒子大きさを持つ食しうる脂肪を含
む乾燥したエマルジヨン濃厚物より成る乾燥した
コーヒークリームにおいて、上記脂肪は、少くと
も15秒の流動粘度及び親油性を持つ分解されかつ
化学的に加工された澱粉誘導体を、0.05〜0.3:
1の範囲の澱粉誘導体:脂肪比を上記濃厚物に与
えるのに十分な量で用いて安定され、エマルジヨ
ンは8.0より下のPHを持つところのコーヒークリ
ームが開示されている。上記澱粉誘導体として、
例えばオクテニル無水コハク酸、デセニル無水コ
ハク酸、ヘプチル無水グルタル酸などの置換ジカ
ルボン酸無水物の澱粉酸エステルを公知の分解方
法のいずれか、例えば熱、酸又は酵素処理によつ
て分解し、特定粘度とした澱粉酸エステル分解物
が例示されている。 この提案においては、澱粉酸エステル分解物を
用いて食しうる脂肪をエマルジヨンとしている
が、該エマルジヨン形態のまゝで保存することな
く、スプレー乾燥によつて乾燥物に変換すること
を特徴としている。そして、該乾燥物をコーヒー
中で復元したときに安定なエマルジヨンが形成さ
れることが述べられている。 しかしながらこの提案からは、スプレー乾燥前
のエマルジヨンを液状のままに保存した場合の安
定性、殊に風味、色調の劣化防止、微生物汚染防
止の見地から、低温例えば約10℃以下に保存した
場合の乳化安定性、或いは澱粉誘導体の乳化液状
態における経時安定性について全く言及していな
いし、示唆すらもしていない。 発明が解決しようとする問題点 本発明者等は、アラビアガムに代る保護コロイ
ド物質として、供給不安が少なく且つ比較的安価
なデンプン及びその誘導体の利用を検討した。し
かしながら、デンプン及びその誘導体は一般に粘
性が大きく、増粘或いはゲル化剤としては好適で
あるが、乳化剤として利用した場合には、保存
間、殊に低温においてゲル化、白濁(老化)が起
り、実用上問題が多い。 かかる欠点を回避する目的でデンプン及びその
誘導体を部分的に加水分解したデンプンは、老化
が起きない程度まで分解すると乳化力に問題が生
じ、乳化力を保持する程度で分解を止めたものに
あつては低温におけるゲル化は避けられないとい
う技術的課題があつた。 本発明者等は前記特開昭58−212743号公報に倣
つて実験を行つた結果、デンプンのカルボン酸エ
ステルを分解して特定粘度としたものが極めて優
れた乳化特性を有し、これを用いて調製した乳化
組成物は、比較的短期間では、従来のアラビアガ
ム使用の乳化組成物に遜色のない程度の安定性を
有するが、得られた乳化液組成物の保存間におけ
る香味、色調及び物性変化を防止する目的で、例
えば約10℃以下の低温に保存した場合には、ゲル
化して流動性を失い、使用の都度加温溶解する必
要があり、更にかかる操作によつて乳化の破壊も
起り得るというトラブルのあることを知つた。 問題点を解決するための手段 本発明者等の研究の結果、可食性油性材料を特
定粘性を有するデンプンカルボン酸エステル分解
物を用いて乳化する際に多価アルコール類の添加
存在下に乳化処理を行つた場合には、該多価アル
コール類が乳化助剤として作用し、該油性材料が
極めて微細に且つ均一な粒子径に乳化され、且
つ、低温における保存間のゲル化のトラブルなど
も回避され、極めて優れた保存安定性が付与さ
れ、前述した従来のトラブルが一挙に解決される
ことを発見した。 本発明で利用することのできる可食性油性材料
としては、例えば、オレンジ、レモン、ライム、
グレープフルーツなどの柑橘類精油、花精油、ペ
パーミント油、スペアミント油、スパイス油など
の植物精油;コーラナツツエキストラクト、コー
ヒーエキストラクト、ワニラエキストラクト、コ
コアエキストラクト、紅茶エキストラクト、スパ
イス類エキストラクトなどの油性のエキストラク
ト及びこれらのオレオレジン類;合成香料化合
物、油性調合香料組成物及びこれらの任意の混合
物の如き油性の着香料;及びβ−カロチン、パプ
リカ色素、アナトー色素及びクロロフイルなどの
油溶性天然色素類;肝油、ビタミンA、ビタミン
A油、ビタミンB2酪酸エステル、天然ビタミン
E混合物などの脂溶性ビタミン類;大豆類、ナタ
ネ油、コーン油、オリーブ油、ヤシ油、サフラワ
ー油、ヒマワリ油、米油、牛脂、豚脂、魚脂など
の動植物油脂類;ロジン、コーパル、ダンマル、
エレミ、エステルガムなどの植物性樹脂類;
C6〜12の中鎖飽和脂肪酸トリグリセライド、SAIB
(シユークロース・ジアセテート・ヘキサイソブ
チレート)などの比重調製剤よりなる群から選ば
れた1種もしくは2種以上の混合物を例示するこ
とができる。 また本発明でいうデンプンカルボン酸エステル
分解物とは、デンプンカルボン酸エステルの分解
物及びデンプン分解物のカルボン酸エステルの何
れをも意味する。かかるデンプンカルボン酸エス
テルは例えば米国特許第2661349号公報、同第
3455838号公報或いは前記特開昭58−212743号公
報などに記載されている方法により、デンプンを
アルカリ性において、例えばアルキル置換された
コハク酸、マレイン酸、アジピン酸、グルタル酸
などの無水物と反応させて得た後に熱、酸或いは
酵素分解することによつて得るか、もしくはデン
プン分解物と上記例示した如きアルキル置換ジカ
ルボン酸無水物と反応して得ることができる。 本発明において使用することのできるデンプン
カルボン酸エステル分解物は、たとえば上記の如
くして得ることのできる分解物の中で、その30重
量%水溶液の粘度が、25℃において約200〜約
1000cpsの範囲のものである。粘度測定方法:デ
ンプンカルボン酸エステル分解物の30重量%水懸
濁液を約90〜95℃にて15分間加熱溶解後、冷却
し、蒸発水分補正後、B型粘度計(東京計器製作
所製)を用いて、ローターNo.3、回転数60rpm、
温度25±0.5℃における粘度を測定した。 かかる粘度条件を満足するデンプンカルボン酸
エステル分解物は、前記例示した如き公知手段に
よつて得ることができるが、この粘度条件を満足
するものであれば、自由に入手可能な市販品を利
用してもよい。 かかる市販品の例としては、例えばナシヨナル
スターチ社(米国)製のピユリテイーガム1773及
び同ピユリテイーガムBE等の商品名で上市され
ているデンプンカルボン酸エステル分解物を例示
することができる。 前記した粘度範囲を外れた場合は、例えば、粘
度が200cps以下のものは、乳化性安定性に問題が
あり、また1000cpsを超えるものは、乳化組成物
が時間と共に老化し、流動性を失いゲル化するの
で本発明に使用することはできない。 更に本発明においては、所望により、上記デン
プンカルボン酸エステル分解物に加えて他の保護
コロイド物質を添加配合することができ、かかる
保護コロイド物質としては、例えば、酵素変性デ
ンプン、酸化デンプン、酸処理デンプン、及びデ
キストリンなどの分解デンプン類:カルボキシメ
チルデンプン、ヒドロキシアルキルデンプン、エ
ピクロルヒドリンデンプン、アリルデンプンなど
のデンプンエーテル類;デンプンモノリン酸エス
テルナトリウム、架橋型ジスターチホスフエー
ト、アルキルジスターチホスフエートなどのデン
プンリン酸エステル類及びこれらデンプン誘導体
の加水分解物;又はアラビアガム、プルラン、ペ
クチン、ローカストビンガム、カゼイン、アルギ
ン酸及びその塩類、カラギーナン、カラヤガム、
キサンタンガム、グアーガム、スクレロガム、ゼ
ラチン、トラガントガム、タマリンド種子多糖
類、フアーセレランなどの天然起源の安定剤から
なる群から選ばれた1種もしくは2種以上の混合
物を例示することができる。 前記デンプンカルボン酸エステル分解物の使用
量は適宜選択することができるが、乳化性及び保
存安定性の点から、好ましくは、例えば可食性油
性材料の約0.5〜約20倍重量の如き使用量を例示
することができる。デンプンカルボン酸エステル
分解物と他の保護コロイド物質との混合物を用い
る場合も、その合計量が上記と同様の使用量を例
示することができるが、該混合物に占めるデンプ
ンカルボン酸エステル分解物の割合は約50%以上
が望ましい。 更に本発明で使用することのできる多価アルコ
ール類の例としては、例えばグリセリン、ソルビ
トール、マルチトール、プロピレングリコール、
デンプン分解還元物、グルコース、シヨ糖、マル
トース及びこれら多価アルコール類の二種以上の
混合物を例示することができ、殊にグリセリン及
び/又はソルビトールを好ましく例示することが
できる。かかる多価アルコール類の使用量として
は、乳化液組成物に対して例えば約30〜約80重量
%を好ましく例示することができ、殊に約40〜約
60重量%の添加量が好ましい。該添加量が約30重
量%以下の場合には乳化液組成物のゲル化を促進
し、また80重量%を超えると乳化安定性を損ねる
ので好ましくない。 次に本発明の好ましい一実施態様を例示すれ
ば、例えば、先ず水1重量部に対して約0.2〜約
0.8重量部のデンプンカルボン酸エステル分解物
を添加して混合分散後、約80℃〜約100℃にて約
5分〜約30分加熱し、溶解殺菌を行つた後、約40
℃以下まで冷却してデンプンカルボン酸エステル
分解物の水溶液を調製する。次いで得られた該水
溶液1重量部に対して可食性油性材料約0.04〜約
0.5重量部と、多価アルコール類約0.4〜約4重量
部を同時にもしくは、予め油性材料のみを混合分
散させた後に多価アルコール類を添加し、例えば
TK−ホモミキサー等の乳化機を用いて、例えば
約5000〜約10000rpmの回転数にて、約5〜約20
分間乳化処理する。上記TK−ホモミキサーに代
えて、これと同等もしくはそれ以上の乳化能力を
有するものであれば、従来公知の高圧ホモジナイ
ザー或いはコロイドミルなどの乳化機を用いて乳
化処理しても良い。 また上記乳化処理の際、例えば、乳酸、リンゴ
酸、クエン酸、酒石酸などの如き有機酸を、乳化
液組成物の例えば約0.1〜約5重量%添加して、
PH約6以下、殊にPH約2〜約5に調整して乳化す
ることが好ましい。PH約6以上の場合は乳化力及
び安定性が減少する。かかる有機酸を添加するこ
とによつて乳化液組成物の微生物に対する耐性を
増すと共に、デンプンカルボン酸エステル分解物
のゲル化及び老化を顕著に抑止する効果がある。 作 用 本発明によつて得られる乳化組成物は、従来主
として増粘剤或いはゲル化剤として利用されてい
たデンプンカルボン酸エステルの分解物を用いて
油性材料を乳化処理する際に多価アルコール類を
添加配合することにより、得られる乳化液組成物
の保存間、殊に例えば約10℃以下の如き低温保存
間における粘度増加及びゲル化が抑制され、高価
なアラビアガムを用いた乳化組成物に劣らない乳
化液組成物を資源枯渇の憂慮なしに工業的に有利
に製造することができる。 デンプンカルボン酸エステル分解物を用いた乳
化液組成物が本来有している経時的な劣化即ちデ
ンプンの老化、増粘、ゲル状態への移行が多価ア
ルコール類を特定量添加することにより、更に又
有機酸類の添加により、顕著に抑制される理由は
明らかではないが、容易な操作でデンプンエステ
ル類の種々の欠点が解決されることは全く新しい
知見である。 以下実施例により本発明の数態様を更に詳しく
説明する。 実施例 実施例 1 30%水溶液の25℃における粘度が約400cpsであ
るデンプンカルボン酸エステル分解物(ピユリテ
イーガム1773、ナシヨナルスターチ社製品)130
gに水300gを加えて均一に分散後、90〜95℃に
て15分間加熱して溶解及び殺菌を行つた。次いで
約30°まで冷却しデンプンカルボン酸エステル分
解物水溶液を調製した。別にオレンジ油2g、精
製ヤシ油85g及びSAIB80gを混合溶解して混合
油167gを得た。これを上記デンプンカルボン酸
エステル分解物溶液に加えて、TKホモミキサー
(特殊機化工業製)にて混合し、更にグリセリン
400g及び10%クエン酸水溶液20gを添加してPH
3.0として予備乳化を行つた。 次いでこの混合物を高圧ホモジナイザーを用い
て150Kg/cm2にて乳化処理を行い、やゝ粘稠な乳
化液組成物910gを得た。この乳化物の乳化粒子
径は約0.3〜1μ、遠心沈降法による平均粒子径は
約0.5μであつた(本発明品No.1)。 比較例 1 実施例1において、ピユリテイーガム1773に代
えてアラビアガムを同量使用したほかは全て同一
条件により、実施例1とほぼ同様の乳化液組成物
920gを得た(比較品No.1)。 比較例 2 実施例1において、グリセリン400gに代えて、
同量の水を添加したほかは、全て実施例1と同一
条件により、乳化液組成物950gを得た(比較品
No.2)。 比較例 3 実施例1においてグリセリン400gに代えて、
予めピユリテイーガム1773、120gを水280gに加
えて加熱溶解した溶液400gを添加したほかは全
て実施例1と同一条件によつて乳化液組成物900
gを得た(比較品No.3)。 上記実施例1及び比較例1、比較例2及び比較
例3で得られた乳化液組成物の安定性を試験し、
第1表にまとめて示した。
【表】 に保存した。
第1表の結果から明らかな如く、本発明品は、
従来のアラビアガムを使用した乳化液組成物と略
同等の安定性を示した。 実施例 2 実施例1において、ピユリテイーガム1773に代
えて、30%水溶液の25℃における粘度が約700cps
であるデンプンエステル分解物(ピユリテイーガ
ムBE商品名ナシヨナルスターチ社製品)を同量
用いて、実施例1と同一条件によつて乳化液組成
物を調製した。 得られた乳化液組成物は5℃、にて3ケ月間保
存後も好ましい流動性を示し、シロツプに対する
分散性も良好であつた。また参考例1と同一のシ
ロツプに対する賦香試験においてもリング、沈澱
の生成が見られず3ケ月後においても好ましい混
濁安定性を保つていた。 実施例 3 実施例1においてピユリテイーガム1773の130
gに代えて、ピユリテイーガム1773の70g及びア
ラビアガムの60gを使用したほかは全て実施例1
と同一条件によつて飲料用乳化液組成物を得た。
この組成物も実施例1で得られた乳化液組成物と
同様の安定性を有していた。 実施例 4 ピユリテイーガムBE100gを水300gに加え、
約90℃にて10分間加熱して溶解した。冷却後、こ
れに精製パプリカ色素(C.V.約10万)100gを加
え、TKホモミキサーを用いて5000rpmにて10分
間乳化した。次いで70%ソルビトール200g、グ
リセリン250g及び50%乳酸50gを加え、PH2.5と
したのち更に同条件にて15分間乳化処理した。得
られたパプリカ色素乳化液組成物の乳化粒子径は
約0.3〜約1.5μ(平均粒子径約0.8μ)であり、室温
で6ケ月保存後も約0.5〜約1.5μの粒子径を保持
し、流動性、水に対する分散性も良好であつた。 発明の効果 本発明は、デンプンカルボン酸エステル分解物
を用いて可食性油性材料を水中に乳化する際に、
グリセリン、ソルビトールなどの多価アルコール
類を配合することにより、水溶液中で不安定なデ
ンプンカルボン酸エステル分解物の経時的老化に
よる増粘、ゲル化を抑制し、低温における保存及
び流動性に優れた乳化組成物を提供するものであ
る。 本発明によつて得られる乳化液組成物は、前述
した如く、精油類、植物エキス類、油性香料など
の可食性油性香料を乳化処理したいわゆる乳化香
料、或いは油溶性色素の乳化物、油溶性ビタミン
類の乳化物、食用油脂類等の多くの可食性油性材
料の液状乳化物を包含し、これらの乳化液組成物
は、飲食品、例えば清涼飲料、蛋白飲料、豆乳飲
料、栄養ドリンクなどの飲料類;ムース、ケー
キ、チヨコレート、キヤンデイー、チユーインガ
ム等の菓子類;フルーツジヤム及びプレザーブ
類;かまぼこ、はんぺん、ちくわ、魚肉ハム及び
ソーセージなどの水産練製品、ハム、ベーコン、
コーンビーフなどの畜肉製品;漬物、佃煮、珍味
食品類、ソース類、調味料類などの飲食品類に着
香味、着色又は着濁剤として、高価なアラビアガ
ム等の天然ガム質を使用することなく、安価に且
つ安定して供給することができ工業的に極めて有
利である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 可食性油性材料を、約200〜約1000cps(30重
    量%水溶液、25℃)の粘度を有するデンプンカル
    ボン酸エステル分解物及び多価アルコール類の存
    在下に、水中に乳化せしめて得られる乳化液組成
    物。
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JPS623748A (ja) 1987-01-09

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