JPH0418535B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は基材層および更にカバー層またはその
一部のための補助的引張り手段を有するカバー層
よりなる扁平積層体パーツに関する。

その最終的使用の前にカバー層によつて扁平基
材の一方または両方の表面または扁平積層体の一
方または両方の開放表面を保護することが往々に
して必要である。そのようなカバー層は例えばこ
の表面の接着性またはその機械的損傷に対する感
受性の故にまたはそのような表面の層からの高度
に揮発性の成分の蒸発を防ぐために必要である。
一般にこのカバー層は表面層への接着剤添加によ
りまたは基材層の表面の自己接着性によつて基材
層に保持される。これら接着力は機械的引張り力
の適用によつて克服されうる。そのような組成物
に関する問題は両層が完全に一緒に保持されてい
るがしかしカバー層またはその一部の剥離が直ち
にかつ容易に可能であるような基材層とカバー層
との組合せを生成せしめることである。

この問題の解決のためのいくつかの提案がすで
に知られている。すなわち積層体の単なる引裂き
はカバー層の一部を捕え、そしてそれを基材層か
ら引剥がすために、そしてカバー層のこの部分を
それによつてカバー層の完全な剥離を可能ならし
めるつまみ部分として使用するための指の爪の使
用を可能ならしめる。更にその合計表面積が基材
層の表面より大であつてそれによつてカバー層の
表面にオーバーラツプ部分を生成させ、そしてこ
のオーバーラツプ部分をカバー層中のつまみ部分
および補助引張り手段として使用するいくつかの
部分のカバー層を構成させることも知られてい
る。カバー層中にそのようなオーバーラツプ部分
が与えられていない場合には、その端縁部の１ケ
所または数ケ所でその積層体を鋭角に曲げ、それ
によつてカバー層が引剥がし力を生成させるに充
分なだけ剛性の場合にはそのような端縁部で基材
層からカバー層の分離させることによつてカバー
層中のつまみ部分を形成させることが知られてい
る。そのカバー層に対するつまみ部分形成のその
他の既知の可能性は、基材層より大なるカバー層
で基材層を被覆することである。基材層からカバ
ー層の引剥がしを容易ならしめるための更にその
他の既知の手段は、カバー層中に直線状のカツト
（仕込み）または予め設けた直線状破断線を形成
させて、積層体を引張るかまたは曲げることによ
つてカバー層中に線を生成させ、そこからカバー
層の引剥がしを開始できるようにすることであ
る。更にその他には、積層体中にカバー層と基材
層との間にワイヤまたはひもを包含させておくこ
とが知られている。前記のワイヤまたはひもは積
層体の端縁部から突出しており、このワイヤまた
はひもは基材層からのカバー層に対する補助引剥
がし手段として働く。

問題を解決するためのこれらすべての提案は満
足できないものである。その理由はそれらが追加
の物質を必要ならしめるかまたはそれらの形成に
複雑な手段を必要ならしめあるいはそれらは接着
した基材層からのカバー層の容易な引剥がしに充
分なだけ大なるつまみ部分を与えないからであ
る。

従つて、そのような扁平積層体パーツ中のカバ
ー層またはその一部に対する補助引剥がし手段を
生成させることが容易でありそしてカバー層から
の容易なそして完全な引剥がしを可能ならしめ、
そして前記の不利点を除外させた具体例を与える
ことが本発明の目的である。

本発明の扁平積層体パーツは基材層および基材
層の両表面または好ましくはその一方の面上のカ
バー層よりなつており、基材層とカバー層との間
の接着複合は基材層とカバー層とが確実に一緒に
保持されるがしかし基材層からのカバー層の引剥
がしは手または機械的に容易に可能であるような
ものでありすなわち基材層の表面と前記基材層を
覆つているカバー層との間の接着性はカバー層を
基材層にしつかりと接着させてはいるが同時に限
られた機械的力の適用例えば一方の手で積層体パ
ーツを保持しそして他方の手でカバー層をつまむ
ことによつてかまたは通常の引剥がし機械の使用
によつて容易に剥離されうるようなものである。
本発明の扁平積層体パーツは更に、カバー層中の
カツトまたは予め設けた破断線に沿つて機械的に
カバー層またはカバー層の一部を引剥がすための
補助引剥がし手段を有している。本発明によれ
ば、予め設けられたカツトまたは破断線はカバー
層各部分をつまんで引剥がすことのできる少くと
も一つのカバー層の部分を存在させるように、そ
してその部分は扁平な積層体パーツを曲げて基材
層に接着しているカバー層の表面に反対側のカバ
ー層の表面の凹んだ曲線を形成させることによつ
て露出されるように、そして扁平積層体パーツの
そのような曲げを生成させる力の少くとも２点で
の攻撃は扁平積層体表面上に分散され、その結果
積層体に対して実質的に垂直に働く機械的力はカ
バー層のつまり部分の剥離を生ずる結果となるよ
うに特別に位置づけされそして形成されている。

本発明を添付図面により更に説明するがしかし
本発明はそれに限定されるものではない。第１図
は本発明の扁平積層体の四角形のパーツのカバー
層の上面図を示し、第２図は第１図の曲げた積層
体の斜視図であり、そして第３〜６図は本発明の
扁平積層体パーツその他の態様のカバー層の上面
図を示す。

第１図においては１は四角形の積層体パーツそ
のままである。この積層体パーツのカバー層は予
め設けられたカツトまたは予め設けられた破断線
４によつて２個の部分表面積２および３に二次分
割されている。このカツトまたは破断線４は積層
体パーツの一つの端縁からその反対側の端縁に延
びており、そして部分的には正弦曲線（sine曲
線）の形を有している。この正弦曲線はハツチま
たは影づけ表面部分６をカバー層の部分表面部分
２のつまみまたはピツクアツプ部分として、そし
てハツチをつけた部分７をカバー層の部分表面部
分３のつまみ部分として定義する。×印５は積層
体の曲げを生成させそしてそれによつてつまみ部
分６および７の展開を生成させる力が適用される
部分を特性づけしている。曲げられた四角形の積
層体パーツの斜視図は第２図に与えられている。
その中に示されている数字は第１図と同一の意味
を有している。露出されたつまみ部分６および７
は容易に認めることができそしてこれは手作業ま
たは機械的なこの表面部分２および３の引剥がし
が容易に可能であることを示している。

第３図は本発明の積層体パーツの楕円形態様８
を示す。そのカバー層は予め設けたカツトまたは
破断線１１によつて非対称的に相互に表面積の異
つた部分表面部分９および１０に二次分割されて
いる。このカツトまたは破断線１１は楕円形の端
縁の２個の対向位置を接続しており、そしてこれ
はジグザグに形成してそして部分表面部分９のつ
まみ部分としてハツチを付した表面部分１２を、
そして部分表面部分１２のつまみ部分としてハツ
チを付した部分１３を形成している。実際に第３
図に示されているジグザグ形はまた勿論この図面
の態様に示されている多くの予め設けられたカツ
トまたは破断線態様に対して真である鏡像反転で
ありうる。第３図において曲げの力が×印５で定
義された部分中で攻撃した場合つまみ部分１２お
よび１３は露出されそしてカバー層の部分的また
は完全引剥がしは容易に可能となる。

本発明の積層体パーツの三角形態様１４は第４
図に示されている。この態様においては予め設け
たカツトまたは破断線１７は三角形の一つの辺か
ら他の一辺に延びていてカバー層の表面を異つた
表面サイズの部分表面部分１５および１６に二次
分割している。この態様のつまみ部分１８および
１９は長方形の形状を有しており、そして部分５
に曲げの力を適用した時これらは露出される。こ
の場合カバー層の部分的または完全剥離な手作業
かまたは機械的に行われうる。

本発明のその他の態様は第５図に示されてい
る。この態様においては、２個の予め設けたカツ
トまたは破断線が積層体パーツ２０のカバー層の
表面を３個の表面部分２１，２２および２３に二
次分割している。これらのカツトまたは破断線は
この長方形の長い方の一辺から他の長辺に向つて
走つている。こうしたカツトまたは破断線は有角
の形態であり、その結果一つの外側表面部分２１
に対しては三角形のつまみ部分２６が、中央部分
２２に対しては三角形つまみ部分２７が、そして
他方の外側部分表面部分２３に対してはつまみ部
分２８がそれぞれ形成される。これらつまみ部分
の露出は曲げの力を部分５に与えた後で生ずる。
露出されたつまみ部分２６，２７および２８はカ
バー層の部分的または完全引剥がしを容易に可能
ならしめる。

第６図に示されている本発明による積層体パー
ツの円形または丸形態様２９は、その予め設けた
カツトまたは破断線３２が閉鎖線であり、実質的
に等辺の四角形の幾何学的形状を有しており、そ
して積層体パーツのこの態様のどの端縁部にも触
れていないという特性を有している。カバー層か
ら部分的にカツトまたは破断線によつて囲まれた
部分表面部分３１を引剥がして表面部分３０を残
すためには、この実質的に等辺の四角形状のカツ
トまたは破断線は、等辺四角形の２個の反対側の
端縁に表面部分３０に突出している２個の凸形を
有している。これらの凸形３３はつまみ部分を表
わし、そしてこれらは部分５に曲げの力を適用す
ることによつて露出されうる。表面部分３１は２
個のつまみ部分３３を有しておりそしてこれによ
つてそれは容易に引剥がされうる。

添付図面により説明されている例は本発明が
種々の態様を有しうること、そして本発明が特許
請求の範囲に与えられている定義によつてのみ限
定されることを示している。すなわち本発明の必
要条件はカバー層が予め設けられたカツトまたは
破断線によつて少くとも２個の部分的表面に二次
分割されるということである。こうしたカツトま
たは破断線は積層体パーツの端縁の２点を結ぶか
または積層体パーツのどの端縁にも触れない閉鎖
幾何図形を形成している。後者の態様は全表面部
分内に位置された一部分的表面部分の引剥がしに
関して特に有用である。

カバー層および／または基材層は一つまたは多
数の個々の層から構成されうる。基材層の形成に
使用される原料は可撓性でなくてはならないが、
一方それらはカバー層に対してはそれを可撓性ま
たは剛性とするようなものでありうる。カバー層
の部分的または完全引剥がしは基材またはその一
部の第２の表面をそれまたは基材の以後の使用を
可能ならしめるために露出せしめられる。好まし
い具体例においては、この基材表面は接着材で仕
上げされていて、従つてカバー層またはその一部
の除去の後で基材層を適当な部分に固定させるこ
とを可能ならしめる。この積層体パーツの外側の
端縁または外形は種々でありそしてこれはその意
図された使用の必要性に依存する。基材はまたそ
の両方の表面にカバー層を有していてもよい。本
発明によればこの態様においては、両カバー層中
にカバー層の一方または両方の同時かまたは異つ
た時間での除去を可能ならしめる予めセツトされ
たカツトまたは破断線を設けうる。

カバー層中のカツトまたは破断線は当業者に既
知の方法例えばパンチ、カツト、プレス、スクイ
ーズまたはスタンプ操作により生成させることが
できる。一方、破断線は好ましくは孔あけ、局所
的化学試薬処理または引剥がしワイヤの適用によ
り生成される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の扁平積層体の四角形のパーツ
のカバー層の上面図を示し、第２図は第１図の曲
げた積層体の斜視図であり、第３〜６図は本発明
の扁平積層体パーツのその他の態様のカバー層の
上面図を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 基材層とカバー層よりなり、そして前記基材
   層と前記カバー層との間の接着複合が両層が確実
   に一緒に保持されるがしかし前記基材層からの前
   記カバー層の引剥がしは手作業または機械的に容
   易に可能であるようなものであり、そして更に前
   記カバー層中の予め設定されたカツトまたは破断
   線に沿つて手作業でかまたは機械的に前記カバー
   層または前記カバー層の一部を引剥がすための補
   助的引剥がし手段を有しており、しかも前記カバ
   ー層中の前記カツトまたは破断線が、前記カバー
   層の各部分の引剥がしのために把持できる少くと
   も一つのカバー層部分を存在させるように、そし
   て前記つまみ部分が扁平積層体パーツを曲げて前
   記基材層に接着する前記カバー層の表面に反対側
   の前記カバー層の表面に凹形曲線を形成させるこ
   とによつて露出されるように、そしてそのような
   扁平基材パーツの曲げを生成させる力の２点での
   攻撃が扁平積層体パーツの表面上に分散されてそ
   の結果積層体に実質的に垂直に働く手作業による
   かまたは機械的な引剥がし力が前記カバー層の前
   記つまみ部分の引剥がしの結果となるように位置
   されそして形成されていることを特徴とする、扁
   平積層体パーツ。 ２ カバー層が前記の予め設定されたカツトまた
   は破断線によつて少くとも２個の部分に二次分割
   されている、前記特許請求の範囲第１項記載の扁
   平積層体パーツ。 ３ カバー層および基材層のいずれかまたは両方
   が一つまたは数個の個々の層より構成されている
   前記特許請求の範囲第１または２項記載の扁平積
   層体パーツ。 ４ 引剥がされるべきカバー層が基材の接着表面
   を完全にまたは部分的に被覆している前記特許請
   求の範囲第１〜３項いずれか一つに記載の扁平積
   層体パーツ。 ５ 前記カツトまたは破断線が積層体パーツの端
   縁上の点の間に位置されている前記特許請求の範
   囲第１〜４項のいずれか一つに記載の積層体パー
   ツ。 ６ 前記カツトまたは破断線が積層体パーツのど
   の端縁にも接触していない閉鎖幾何学形状を表わ
   していてカバー層の一部の引剥がしをそれによつ
   て可能ならしめる前記特許請求の範囲第１〜５項
   のいずれか一つに記載の扁平積層体パーツ。 ７ 第１カバー層で覆われた表面の反対側表面に
   更に第２のカバー層を有しておりそして前記基材
   層と前記第２カバー層との間の接着複合が前記基
   材層と前記第１カバー層との間のものと同一であ
   り、そして予め設定されたカツトまたは破断線が
   両カバー層中に設けられている前記特許請求の範
   囲第１〜６項いずれか一つに記載の扁平積層体パ
   ーツ。