JPH0415353B2 - - Google Patents

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JPH0415353B2
JPH0415353B2 JP19891187A JP19891187A JPH0415353B2 JP H0415353 B2 JPH0415353 B2 JP H0415353B2 JP 19891187 A JP19891187 A JP 19891187A JP 19891187 A JP19891187 A JP 19891187A JP H0415353 B2 JPH0415353 B2 JP H0415353B2
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JP
Japan
Prior art keywords
beams
steel
frame
vibration damping
damping mechanism
Prior art date
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JP19891187A
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English (en)
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JPS6443674A (en
Inventor
Osamu Sadahiro
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Publication of JPS6443674A publication Critical patent/JPS6443674A/ja
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、大スパンの梁を有して構成される大
スパン架構における制振機構、特に大スパン架構
の上下振動を抑制するのに用いられて好適な大ス
パン架構における上下動制振機構に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
近年、土地の有効利用が問題となつており、こ
の問題の解決策の一つとして、道路や線路あるい
は既存建屋の上部に大スパン構造の人工地盤を構
築する案が提案されている。本出願人等は既に、
トラス梁の下弦材等にプレストレスを導入するこ
となどによりトラス梁の長大スパン化を可能と
し、この梁によつて架構を構築することにより長
大スパンとされた構造物を実現し、提供してい
る。これらの大スパン架構における振動を抑制す
る手段としては、従来、その架構を構成する部材
の寸法や組付けを変えることにより架構全体の剛
性を調整するものであつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、上記従来の架構全体の剛性調整によ
る振動抑制機構においては、設計段階における架
構全体の剛性の定量的な算定が難しいばかりでな
く、架構の一部に、形状や組付けを変えた特別な
部材を用いる必要があり、設計・構築両面におい
てコスト高となるなどといつた問題があつた。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、
簡単な構造でもつて確実に大スパン架構の上下振
動を緩和・抑制することのできる大スパン架構に
おける上下動制振機構を提供することを目的とす
るものである。
〔問題点を解決するための手段〕
第1の発明は、複数の大スパンの梁を有して構
成される大スパン架構における上下動制振機構
を、前記複数の梁のうち少なくとも一組の隣り合
う梁間に、これら梁とほぼ直交する2本の鉄骨梁
を互いに平行に架設し、これら両鉄骨梁の間にこ
れら鉄骨梁に上下それぞれを支持される質量体を
設けたもので、また第2の発明に係る第スパン架
構の上下動制振機構は、上記第1の発明に係る大
スパン架構における上下動制振機構の、2本の鉄
骨梁(内鉄骨梁)の外側に、さらにこれら鉄骨梁
と平行となる鉄骨梁(外鉄骨梁)を架設し、これ
ら内鉄骨梁と外鉄骨梁との間および内鉄骨梁どう
し間の少なくとも一方に、エネルギー吸収装置を
上下方向に設けたものである。
〔作用〕
第1の発明によれば、架構に外力による上下振
動が入力されると、質量体を支持する鉄骨梁が弾
性変形する。質量体の質量と鉄骨梁の剛性を調整
することにより架構に入力されるエネルギーを減
少させることができ、これにより上下振動は抑制
される。また、第2の発明によれば、内鉄骨梁が
弾性変形する際に、エネルギー吸収装置に対して
仕事をする。すなわち、第1の発明に加えて、架
構に入力されるエネルギーの一部がエネルギー吸
収装置に吸収され、架構の上下振動はさらに効果
的に抑制される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説
明する。
第1図は第1の発明の一実施例で、本発明を、
人工地盤を構成する大スパン架構に適用した例を
示すものである。この図において全体として符号
1で示すものが大スパン架構である。この大スパ
ン架構1は、柱2と、該柱2に支持されるトラス
構造体3とから構成されている。このトラス構造
体3が、その上面に人工地盤を構成するものであ
る。トラス構造体3はさらに、長大スパンを有す
る複数の梁4,4,…と、梁4の直交方向に延び
てこれら梁4をそれらの両端部でつなぐ桁梁5,
5と、該桁梁5と平行となり、桁梁5と同じく梁
4,4,…をつないで桁行方向に延びるつなぎ梁
6,6,…とにより構成されている。この場合前
記梁4は、平行弦トラスより構成されたものとし
ている。
第2図aは、上記トラス構造体3を構成する梁
4のうち、ある隣り合う梁4,4を側面から見た
ものである。これら梁4,4を構成する上弦材4
a,4a端部と下弦材4b,4b端部との間には
梁4,4をつないで前記桁梁5,5がそれぞれ架
設されている。さらに、両桁梁5,5の間には、
梁4,4と直交する、すなわち桁梁5,5と平行
となる鉄骨梁8,8が、互いに間隔をおいて梁
4,4間にわたり架設されている。鉄骨梁8,8
は桁梁5や梁4の端材4cよりも断面が小さく、
比較的曲げ剛性の低いものとなつている。そし
て、鉄骨梁8,8の間には、質量体9がその上下
をつか材10,10を介して鉄骨梁8,8に支持
されて設けられている。本実施例において質量体
9は、第2図aおよび同図bに示すように鉄骨ト
ラスよりなる枠体12と、この枠体12にラスモ
ルタルを付着させて構成されたものとなつてい
る。またこの質量体9は、第2図aに示されるよ
うにその幅を梁4,4間の寸法よりも小さく形成
されることにより、これら梁4,4による拘束を
受けないように構成されている。ただし、該質量
体9が挙動を生じた際に、この質量体9が桁梁5
の外側には飛び出ることのないように、端材4c
には振れ止め13が設けられている。そして、前
記鉄骨梁8とこの質量体9とにより構成される振
動系の上下方向の固有振動周期は、それがトラス
構造体3の上下方向固有振動周期と一致するよう
に、それぞれ鉄骨8の剛性および質量体9の質量
を設定されたものとなつている。
次に、上記の如く構成された上下動制振機構の
作用について説明する。
いま、大スパン架構1のトラス構造体3に、外
力による上下振動が入力されたとする。前記質量
体9はその上下を鉄骨梁8のみに支持されたもの
であるから、この鉄骨梁8が曲げ方向に弾性変形
するとと共に質量体9が上下方向の挙動を生ず
る。その挙動は、トラス構造体3の固有振動周期
と同一であり、かつある一定の位相差を伴つたも
のとなるから、これによりトラス構造体3の上下
振動は抑制されるわけである。
このように、上記構成になる制振機構によれ
ば、外力による発生した大スパン架構の上下振動
を、極めて簡単な構成でもつて緩和・抑制するこ
とができる。しかも、この制振機構は、大スパン
架構1を構成する梁4間に構成されるものである
から、その設置場所および設置数量は全く任意に
決定することができる。このことは、本機構を、
前記トラス構造体3の先端部あるいは中央部とい
つた最も振動する部分へ自由に配置することがで
きることであり、極めて効果的である。また、質
量体9としては、無論、上記構成のものに限定さ
れるものではないが、これを上記の如く構成する
ことにより薄形化が可能で、たとえば本機構を壁
体の内部に組み込んで、壁との一体化を図ること
ができる。
第3図a,bは第2の発明の一実施例を示すも
のである。ここで、説明の簡単のため、上記第1
の発明に係る一実施例として示した制振機構と同
じ構成要素には同符号を付してその説明を省略す
る。
第2の発明に係る大スパン架構における上下動
制振機構は、第4図に示すように、上記第1の発
明に係る大スパン架構における上下動制振機構の
鉄骨梁8,8と桁梁5,5との間に、オイルダン
パ(エネルギー吸収装置)15,15が、一端を
鉄骨梁8に固定されかつ他端を桁梁5に固定され
て上下方向に設けられている。ここにおいて、前
記鉄骨梁8が本発明における内鉄骨梁であり、か
つ前記桁梁5が外鉄骨梁である。その他の構成は
上記第1の発明と同じである。
次に、第2の発明の一実施例による上下動制振
機構の作用について説明する。
いま、大スパン架構1のトラス構造体3に、外
力による上下振動が入力されたとする。前記質量
体9はその上下を鉄骨梁8のみに支持されたもの
であるから、この鉄骨梁8が弾性変形して質量体
9が上下方向の挙動を生ずる。この際、この鉄骨
梁8(質量体9)の上下運動エネルギーが前記オ
イルダンパ15により吸収される。すなわち、ト
ラス構造体3の振動エネルギーの一部がオイルダ
ンパ15により吸収されるものであるから、トラ
ス構造体3の上下振動は上記第1の発明のものに
比してさらに抑制される。
ところで、大スパン架構1の上下方向の固有振
動周期、とりわけトランス構造体3のそれは、構
造設計上の見地から定められた質量および弾性係
数等により一義的に定まるものである。したがつ
て、上記鉄骨梁8および質量体9、オイルダンパ
15とにより構成される振動系の上下振動周期
を、鉄骨梁8の曲げ剛性およびオイルダンパ16
の減衰率を変化させることにより、トラス構造体
3の固有振動周期と同一周期かつトラス構造体3
の固有振動周期と所要の位相差を伴つて振動する
ように設定すれば、上述した振動抑制作用は極め
て効果的なものとなる。
このように、第2の発明に係る制振機構によれ
ば、外力により発明した大スパン架構の上下振動
を、簡単な構成でもつて極めて効果的に抑制する
ことができる。しかも、この制振機構は、第1の
発明のものと同様、大スパン架構1を構成する梁
4間に構成されるものであるから、その設置場所
および設置数量は全く任意に決定することがで
き、また、壁の中に組み込むことにより壁との一
体化を図ることも可能である。
なお、この第2の発明に係る一実施例において
は、鉄骨梁8(内鉄骨梁)に対する外鉄骨梁とし
て桁梁5を利用した構造としたが、外鉄骨梁とし
ては、これを前記つなぎ梁6に代用させてもよい
し、あるいは、必ずしもこれら既存部材を利用せ
ずに、隣り合う梁4,4の上弦材4aどうし間お
よび下弦材4bどうし間に、別設することにより
梁4の任意の位置に設けてもよい。また、上記実
施例ではオイルダンパ15を、内鉄骨8と外鉄骨
梁(桁梁5)との間に、しかも上下2箇所に取り
付けたものとしているが、これらをどちらか一方
のみに設けたものとしてもよいし、あるいは内鉄
骨梁8,8どうし間に設けてもよく、これらの場
合でも内鉄骨梁8の剛性およびオイルダンパ15
の減衰率の設定により本実施例と同様の効果を得
ることができる。また、第1の発明、第2の発明
共に、実施例として、本発明を人工地盤を構成す
る大スパン架構に適用した例を示したが、本発明
(第1、第2共)に係る大スパン架構が人工地盤
に限定されるものではないこと、さらに梁4がト
ラス構造のものに限定されるものでないことは言
うまでもない。
〔発明の効果〕
以上説明したとおり、第1の発明によれば、鉄
骨梁と質量体といつた単純な部材により振動糸が
構成され、これにより大スパン架構に入力された
上下振動を抑制することができる。しかも、この
振動抑制機構は、大スパン架構を構成する梁間に
構成されるものであるから、その設置場所および
設置数量は全く任意に決定することができる上
に、質量体はその形状を自由に決定することがで
きるから薄形化が可能で、本機構を壁体の内部に
組み込んで壁との一体化を図ることもできる。
また、第2の発明によれば、上記第1の発明に
よる効果をくまなく得ることができるのに加え、
エネルギー吸収装置の作用により第1の発明より
さらに効果的な振動抑制作用を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、第1の発明の一実施例
を示すもので、第1図は本実施例に係る振動抑制
機構が設けられる大スパン架構の一部を示す斜視
図、第2図aは第1の発明の一実施例に係る振動
抑制機構を示す正面図、第2図bは同図aの側面
図。第3図は第2の発明の一実施例を示すもの
で、第3図aは第2の発明の一実施例に係る振動
抑制機構を示す正面図、第3図bは同図aの側面
図である。 1……大スパン架構、3……トラス構造体、4
……梁、5……桁梁(外鉄骨梁)、8……鉄骨梁
(内鉄骨梁)、9……質量体、15……オイルダン
パ(エネルギー吸収装置)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の大スパンの梁を有して構成される大ス
    パン架構における上下動制振機構であつて、前記
    複数の梁のうち少なくとも一組の隣り合う梁間
    に、これら梁とほぼ直交する2本の鉄骨梁が互い
    に平行に架設され、これら両鉄骨梁間にこれら鉄
    骨梁に上下それぞれ支持される質量体が設けられ
    てなる大スパン架構における上下動制振機構。 2 複数の大スパン梁を有して構成される大スパ
    ン架構における上下動制振機構であつて、前記複
    数の梁のうち少なくとも一組の隣り合う梁間に、
    これら梁とほぼ直交する外鉄骨梁が互いに平行に
    架設され、さらにこの外鉄骨梁間に、該外鉄骨梁
    と平行となる2本の内鉄骨梁が間隔を隔てて架設
    され、これら2本の内鉄骨梁の間にこれら内鉄骨
    梁に上下それぞれを支持される質量体が設けられ
    ると共に、前記外鉄骨梁と前記内鉄骨梁との間、
    および前記内鉄骨梁どうし間の少なくとも一方に
    は、内鉄骨梁の変形エネルギーを吸収するための
    エネルギー吸収装置が設けられてなる大スパン架
    構における上下動制振機構。
JP19891187A 1987-08-08 1987-08-08 Vertical movement vibration-damping mechanism in large span frame Granted JPS6443674A (en)

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DE102015114355A1 (de) 2014-09-04 2016-03-10 Suzuki Motor Corporation Abgasrohrventilsystem eines Verbrennungsmotors

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