JPH02225776A

JPH02225776A - 制振壁及び制振建造物

Info

Publication number: JPH02225776A
Application number: JP4325189A
Authority: JP
Inventors: Hidemi Oyama; 秀美大山
Original assignee: Fujita Corp
Current assignee: Fujita Corp
Priority date: 1989-02-27
Filing date: 1989-02-27
Publication date: 1990-09-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は高層建造物の強風時や中小地震時の制振に通用
される制振壁及び制振建造物に係るものである。

（従来の技術）高層建造物では強風時や、中小地震時に、その固有振動
数での振動が太き（なり、特に地盤の上層部が軟弱であ
る場所に建つ超高層建造物においては、高次振動が居住
性や建造物の安全性に重大な影響を及ぼす。

このため、従来、水のスロッシングを利用した振動装置
や、振子式の制振装置を建造物の１次固有振動に合わせ
て上階に設置していた。

（発明が解決しようとする課題）前記従来の制振装置においては、固有振動数が一定にセ
ットされているため、風等によって建造物の１次固有振
動が卓越して揺れる場合には有効であるが、地震等の不
規則な振動に励起される高次振動に対しては効果が少な
い。

本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案され
たもので、その目的とする処は、複数の固有振動に対応
でき、強風及び中小ｉｌ！！震両粁の制振に有効な制振
壁及び制振建造物を堤供する点にある。

（課題を解決するための手段）前記の目的を達成するため、本発明に係るＩＩ振壁は、
建造物の架構に懸吊支持され、且つ所要の周期に設定さ
れた振動系を、所要の剛性を有する表裏一双の壁板内に
内蔵して構成されている。

前記振動系は所要の周期に設定された振り子穴重錘を上
部架構より懸吊して構成するとよい。

また前記振動系は上部架構にローラを介して移動自在に
懸吊された重錘と架構との間にばねを介装して構成され
てもよい。

更に本発明に係る制振建造物は複数の固有振動に対応で
きるように、前記制振壁を建造物の所要階の所定位置に
配設して構成される。

（作用）本発明に係る制振壁は所要の剛性を有する表裏一双の壁
板内に、建造物の架構より懸吊支持された振動系を内装
した中空壁に構成されているので、同振動系の周期を対
象とする建造物の固有振動数と一致するように設定し、
同建造物の所要階の所要位置に設置することによって、
複数の固有振動に対応して制振効果を発揮でき、強風及
び中小地震の双方に対し２て有効な制振効果を発揮する
。

（実施例）以下本発明を図示の実施例について説明する。

第１図及び第２図に示す実施例において、（１）は金属
またはコンクリート等より構成された重錘で、梁（２）
からビン（３）を介して吊材（４）によって懸吊され、
１１記重錘（１）の固有周期は、吊材（１１）の長さを
同吊材（４）に介装されたターンバックル（５）を介し
て調節することによって、自由に設定される。

多くの場合、図示の実施例に示す如く、前記重錘（１）
と下階床（６）との間にダンパー（７）が介装される。

このように構成された振動系は、その表裏両面に配設さ
れた所要の剛性を有する壁板（８１（８）によっ−ｒ封
じ込められて制振堅固が構成されている。

１１）記両璧板（８）は必要に応じて重錘（１）に設け
たスリット（９）を貫通する繋ぎ材０ωで連結され、補
強される。また重錘（１）には、直接前記壁板（８）に
衝突しないように面外方向の揺れ止めローラー０１１が
配設され、また太きく１工れた場合、柱等に激突しない
ように柱Ｑ２＋は、間柱θつに緩衝材０うが装架されて
いる。

図中０５１は開口部である。

前記実施例においては制振堅固における振動系が振子式
であるため、階高内に納めるには固有周期に制限が生じ
る。

第３図及び第４図はこの点を改善した実施例を示し、重
錘（１）を抵抗な（移動できるように、梁（２）下部に
配設したレール００上に装架されたローラ（１７１より
前記実施例同様にして吊材（４）を介して懸吊し、柱０
りと重錘（１）との間にばね側を介装し、重！！（１）
の重量とばねＯａ）のばね定数とによって固有周期を自
由に変えるようにしたものである。

図中前記実施例と均等部分には、同一符号が付されてい
る。

前記各実施例のように構成された制振堅固は第５図に示
すように、建造物の所要階に設置されるものであるが、
設置個所は建造物のどの固有振動を対象にするかによっ
て決定されるものである。

即ち対象の振動モードの振幅の濤きな階に設置されるも
のであって。制振壁（５）の周期はＥｌ記対象とする建
造物の固有振動数と一致するように設定される。

第５図は前記制振堅固の配置平面計画の一例を示し、建
造物のＸ方向及びＸ方向の振動特性は一般に異なるため
、同各振動特性に適応した制振壁（八ｘ）　（Ａｙ）を
配置する。

図中（印はコアである。

第６図及び第７図は前記制振壁＾の設置階の例を示すも
ので、建ａ　’！’７１　（Ｏの固有振動数及び振動モ
ードから、それに合わせた制振壁Ａを最適な階（こ必要
な数だけ設置するもので、第６図は１次振動用設置階例
を示し、第７図はｎ次！５動用設置階例を示す。

図中０は杭である。

（発明の効果）本発明は前記したように、建造物の架構から懸吊支持さ
れ、且つ所要の周期に設定された振動系を、所要の剛性
を有する表裏一双の壁板内に封じ込めて制振壁を構成し
たので、同制振壁を建造物の所定個所に設置することに
よって、建造物の制振効果を発揮せしめるものである。

而して前記制振壁は建造物の頂部のみならず、中間階に
も設置できるので、複数の固有振動に対応でき、強風及
び中小地震の両者の制振に有効である。

また前記制振壁は間仕切壁として設置することによって
、制振壁設置のための平面的スペースが不必要になる。

請求項２の発明は、前記制振壁における振動系を、振り
子穴重錘を上部架構より懸吊して構成したので、同重錘
の懸吊材の長さを調整することによって、固有周期を自
由に設定しうるようにしたものである。

請求項３の発明は、前記制振壁における振動系を、上部
架構にローラを介して移動自在に重錘を懸吊するととも
に、同重錘と架構との間にばねを介装することによって
、固有周期を自由に設定できるようにし、振動系を階高
内に納まるようにしたものである。

請求項４の発明は、前記＠振壁を建造物の所定階の所定
位置に配置したことによって、複数の固有振動に対応で
きるようにし、強風及び中小ｉｔ！！震の両者の制振効
果に有効な建造物を構成するようにしたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る制振壁の一実施例の一部を欠截し
て示した縦断面図、第２図は第１図の矢視■−■図、第
３図は本発明に係る制振壁の他の実施例の一部を欠截し
て示しまた縦断面図、第４図は第３図の矢視１’Ｌ−Ｉ
Ｖ図、第５図は前記制振壁の配置例を示す平面図、第６
図及び第７図は夫々前記制振壁の配置例を示す縦断面図
である。囚・・−制振壁、　　　　　（１）−重錘、（２）−梁
、　　　　　　　（４）−吊材、（５）−ターンバック
ル、　（８）−壁板、０２１　　柱、　　　　　　　０
０−　レール、０クー・ローラ、　　　　　　００−ば
ね。代理人　弁理士　岡　本　重　文　　外２名第１図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）建造物の架構に懸吊支持され、且つ所要の周期に
設定された振動系を、所要の剛性を有する表裏一双の壁
板内に内蔵してなることを特徴とする制振壁。
（２）前記振動系は所要の周期に設定された振り子式重
錘を上部架構より懸吊して構成された請求項１記載の制
振壁。
（３）前記振動系は、上部架構にローラを介して移動自
在に懸吊された重錘と、架構との間にばねを介装して構
成された請求項１記載の制振壁。
（４）前記制振壁を建造物の所要階の所定位置に配設し
てなることを特徴とする制振建造物。