JP3074572B2 - 低荷重構造体の免震支持構造 - Google Patents
低荷重構造体の免震支持構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人工地盤を用いて低荷重
構造体を免震支持する構造に関する。
構造体を免震支持する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスビルや橋等の比較的重量を有す
る高荷重構造体を免震支持する免震支持装置は、一般
に、特開昭52ー49609号に開示されるように、構
造体を水平方向に変位可能で復帰動可能に支持する弾性
支持体と、構造体の水平方向の運動を減衰するエネルギ
吸収体とで構成されている。このような構造で一戸建て
住宅、複数戸建て住宅、アパート、倉庫、変電所、工場
の建屋等の低荷重構造体を免震支持する場合、良好な免
震性能を得るためには、高荷重構造体を支持する場合に
比較して弾性支持体の水平方向のばね定数を下げる必要
がある。
る高荷重構造体を免震支持する免震支持装置は、一般
に、特開昭52ー49609号に開示されるように、構
造体を水平方向に変位可能で復帰動可能に支持する弾性
支持体と、構造体の水平方向の運動を減衰するエネルギ
吸収体とで構成されている。このような構造で一戸建て
住宅、複数戸建て住宅、アパート、倉庫、変電所、工場
の建屋等の低荷重構造体を免震支持する場合、良好な免
震性能を得るためには、高荷重構造体を支持する場合に
比較して弾性支持体の水平方向のばね定数を下げる必要
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、低荷重構造
体を免震支持する場合、従来では弾性支持体の高さ(許
容変位置)は変えずに弾性支持体の断面積(ばね定数)
を小さくしており、それにより弾性支持体は断面積に対
して高さが大きくなり、構造体を支持する上で非常に不
安定となる不具合があった。また、一般住宅のような低
荷重構造体を免震支持する場合、弾性支持体を住宅の支
柱の配置箇所に配設する必要があり、そのため、弾性支
持体等の数が多くなり、また、配置構造も複雑となるた
め設計施工上不利となる不具合があった。更に、低荷重
構造体を免震支持する場合、低荷重構造体はオフィスビ
ルや橋等の高荷重構造体と比較して免震支持すべき構造
体の載置荷重が小さいため、風等の外力の影響が大きい
ところでは、構造体が風により振動したり甚だしい場合
は転倒する恐れがあった。
体を免震支持する場合、従来では弾性支持体の高さ(許
容変位置)は変えずに弾性支持体の断面積(ばね定数)
を小さくしており、それにより弾性支持体は断面積に対
して高さが大きくなり、構造体を支持する上で非常に不
安定となる不具合があった。また、一般住宅のような低
荷重構造体を免震支持する場合、弾性支持体を住宅の支
柱の配置箇所に配設する必要があり、そのため、弾性支
持体等の数が多くなり、また、配置構造も複雑となるた
め設計施工上不利となる不具合があった。更に、低荷重
構造体を免震支持する場合、低荷重構造体はオフィスビ
ルや橋等の高荷重構造体と比較して免震支持すべき構造
体の載置荷重が小さいため、風等の外力の影響が大きい
ところでは、構造体が風により振動したり甚だしい場合
は転倒する恐れがあった。
【0004】このような不具合を解決するため、本出願
人は、特願昭63ー293351号において、設計上有
利で、また、風等の外力による転倒を防止する上で有利
な低荷重構造体の免震支持方法を提供し、また、特願平
1ー339130号において、強度及び剛性並びに重量
を確保しつつその厚みを薄くでき、また、現場において
組み立てることができる人工地盤を提供している。本出
願はこれら先の出願の改良に関するもので、交通振動な
どの微振動から、中・大規模の地震まで広範囲の振動に
対して優れた減衰効果が得られ、更に、設計及び施工上
有利で、また、風等の外力による転倒を防止する上で有
利な低荷重構造体の免震支持構造を提供することにあ
る。
人は、特願昭63ー293351号において、設計上有
利で、また、風等の外力による転倒を防止する上で有利
な低荷重構造体の免震支持方法を提供し、また、特願平
1ー339130号において、強度及び剛性並びに重量
を確保しつつその厚みを薄くでき、また、現場において
組み立てることができる人工地盤を提供している。本出
願はこれら先の出願の改良に関するもので、交通振動な
どの微振動から、中・大規模の地震まで広範囲の振動に
対して優れた減衰効果が得られ、更に、設計及び施工上
有利で、また、風等の外力による転倒を防止する上で有
利な低荷重構造体の免震支持構造を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、地盤上で低荷重構造体を免震支持する構
造であって、低荷重構造体の建築面積よりも大きい面積
を備えた人工地盤を設け、前記人工地盤を、プレストレ
ストコンクリート製はりからなり少なくとも一つの開口
を有する外枠と、前記開口を閉塞する如く前記外枠に載
置されたプレキャストコンクリート板とで構成し、弾性
支持体と補強板とを交互に積層して形成された荷重支承
部と、エネルギー吸収部とからなる複数の免震支持手段
を設け、前記地盤と前記外枠との間に前記複数の免震支
持手段を配設して前記人工地盤及び該人工地盤の上に建
築される低荷重構造体を地盤上で支持し、更に、前記プ
レキャストコンクリート板に動吸振器を付設したことを
特徴とする。
め、本発明は、地盤上で低荷重構造体を免震支持する構
造であって、低荷重構造体の建築面積よりも大きい面積
を備えた人工地盤を設け、前記人工地盤を、プレストレ
ストコンクリート製はりからなり少なくとも一つの開口
を有する外枠と、前記開口を閉塞する如く前記外枠に載
置されたプレキャストコンクリート板とで構成し、弾性
支持体と補強板とを交互に積層して形成された荷重支承
部と、エネルギー吸収部とからなる複数の免震支持手段
を設け、前記地盤と前記外枠との間に前記複数の免震支
持手段を配設して前記人工地盤及び該人工地盤の上に建
築される低荷重構造体を地盤上で支持し、更に、前記プ
レキャストコンクリート板に動吸振器を付設したことを
特徴とする。
【0006】交通振動等の微振動や小規模の地震による
振動は動吸振器で吸収され、また、中・大規模の地震に
よる振動は免震支持手段により吸収され、従って、交通
振動などの微振動から、中・大規模の地震まで広範囲の
振動に対して優れた減衰効果が得られる。この場合、人
工地盤と地盤との間の空間を利用して動吸振器を配設で
きるので、スペース的な制約を受けることなく所望箇所
に動吸振器を設置できる。また、免震支持手段の配設箇
所は低荷重構造体側の支柱の下に拘束されず、外枠を介
して低荷重構造体側を支持できる箇所であればよいの
で、設計上有利となると共に、柱ごとに免震支持手段を
配設していた従来の支持方法に比べて少ない個数の免震
支持手段にて支持が可能となる。
振動は動吸振器で吸収され、また、中・大規模の地震に
よる振動は免震支持手段により吸収され、従って、交通
振動などの微振動から、中・大規模の地震まで広範囲の
振動に対して優れた減衰効果が得られる。この場合、人
工地盤と地盤との間の空間を利用して動吸振器を配設で
きるので、スペース的な制約を受けることなく所望箇所
に動吸振器を設置できる。また、免震支持手段の配設箇
所は低荷重構造体側の支柱の下に拘束されず、外枠を介
して低荷重構造体側を支持できる箇所であればよいの
で、設計上有利となると共に、柱ごとに免震支持手段を
配設していた従来の支持方法に比べて少ない個数の免震
支持手段にて支持が可能となる。
【0007】
【実施例】以下、一般住宅を免震支持する場合について
説明する。図1はトッピングコンクリート層を取り除い
た状態の人工地盤の平面図、図2乃至図5は夫々第1図
のAーA線、BーB線、CーC線、DーD線相当の断面
図を示す。1は人工地盤で、人工地盤1は住宅の人工地
盤1上の建築面積よりも大きい面積で形成する。人工地
盤1は矩形状の外枠3と、3枚のプレキャストコンクリ
ート板5と、トッピングコンクリート層7とで構成す
る。外枠3はプレストレストコンクリート製の二つの縦
はり3Aと、プレストレストコンクリート製の二つの横
はり3Bを組み付けて構成し、外枠3の内側に開口9を
形成する。
説明する。図1はトッピングコンクリート層を取り除い
た状態の人工地盤の平面図、図2乃至図5は夫々第1図
のAーA線、BーB線、CーC線、DーD線相当の断面
図を示す。1は人工地盤で、人工地盤1は住宅の人工地
盤1上の建築面積よりも大きい面積で形成する。人工地
盤1は矩形状の外枠3と、3枚のプレキャストコンクリ
ート板5と、トッピングコンクリート層7とで構成す
る。外枠3はプレストレストコンクリート製の二つの縦
はり3Aと、プレストレストコンクリート製の二つの横
はり3Bを組み付けて構成し、外枠3の内側に開口9を
形成する。
【0008】縦はり3Aと横はり3Bの組み付けは、例
えば、図1に示すように、縦はり3Aの端部の側面と横
はり3Bの両端面に目地を作ってコンクリートを流し込
み、縦はり3Aの端部と横はり3Bの全長にわたって挿
通したプレストレスト鋼材11によって圧縮力を与えつ
つ接合させる等の方法で行なう。縦はり3Aにおける開
口9に臨む部分には、図5に示すように、プレキャスト
コンクリート板5の厚みに対応した深さの凹部13を形
成する。また、外枠3の外周に沿った縦はり3A及び横
はり3Bには図2及び図3に示すように、薄肉部を15
を形成する。
えば、図1に示すように、縦はり3Aの端部の側面と横
はり3Bの両端面に目地を作ってコンクリートを流し込
み、縦はり3Aの端部と横はり3Bの全長にわたって挿
通したプレストレスト鋼材11によって圧縮力を与えつ
つ接合させる等の方法で行なう。縦はり3Aにおける開
口9に臨む部分には、図5に示すように、プレキャスト
コンクリート板5の厚みに対応した深さの凹部13を形
成する。また、外枠3の外周に沿った縦はり3A及び横
はり3Bには図2及び図3に示すように、薄肉部を15
を形成する。
【0009】3枚のプレキャストコンクリート板5は、
両凹部13間に対応した長さで形Jし、その両端を前記
凹部13に載置して外枠3に組み込む。この組み込みに
よりプレキャストコンクリート板5は凹部13と横はり
3Bにより水平方向の動きが規制され固定される。尚、
プレキャストコンクリート板5と外枠3を固定する構造
は任意で、例えば、凹部13を作らずに単に開口9上に
プレキャストコンクリート板5を載せ、プレキャストコ
ンクリート板5の下面から突出する突部を開口9の縁に
係止するようにしてもよい。更に、この実施例の如く、
トッピングコンクリート層7を設ける場合には、トッピ
ングコンクリート層7により外枠3及びプレキャストコ
ンクリート板5が一体化されるので、プレキャストコン
クリート板5を外枠3上に単に載置するのみでもよい。
両凹部13間に対応した長さで形Jし、その両端を前記
凹部13に載置して外枠3に組み込む。この組み込みに
よりプレキャストコンクリート板5は凹部13と横はり
3Bにより水平方向の動きが規制され固定される。尚、
プレキャストコンクリート板5と外枠3を固定する構造
は任意で、例えば、凹部13を作らずに単に開口9上に
プレキャストコンクリート板5を載せ、プレキャストコ
ンクリート板5の下面から突出する突部を開口9の縁に
係止するようにしてもよい。更に、この実施例の如く、
トッピングコンクリート層7を設ける場合には、トッピ
ングコンクリート層7により外枠3及びプレキャストコ
ンクリート板5が一体化されるので、プレキャストコン
クリート板5を外枠3上に単に載置するのみでもよい。
【0010】プレキャストコンクリート板5の外枠3へ
の組み込みにより、前記開口9は閉塞され、また、前記
凹部13の深さは、プレキャストコンクリート板5の厚
みに対応しているので、プレキャストコンクリート板5
の上面と、外枠3の上面はほぼ同一平面状となる。トッ
ピングコンクリート層7はコンクリートをプレキャスト
コンクリート板5の上面と外枠3の上面上にわたって流
し込むことで形成し、ジベル筋等を介して外枠3とプレ
キャストコンクリート板5とトッピングコンクリート層
7とを一体的に固定し、これにより人工地盤1が得られ
る。
の組み込みにより、前記開口9は閉塞され、また、前記
凹部13の深さは、プレキャストコンクリート板5の厚
みに対応しているので、プレキャストコンクリート板5
の上面と、外枠3の上面はほぼ同一平面状となる。トッ
ピングコンクリート層7はコンクリートをプレキャスト
コンクリート板5の上面と外枠3の上面上にわたって流
し込むことで形成し、ジベル筋等を介して外枠3とプレ
キャストコンクリート板5とトッピングコンクリート層
7とを一体的に固定し、これにより人工地盤1が得られ
る。
【0011】人工地盤1上に建築される住宅の振動の減
衰は免震支持手段31と動吸振器51とにより行なわれ
る。免震支持手段31は、外枠3と地盤G1 との間に配
設され、免震支持手段31は、構造体を水平方向に変位
可能に支持すると共に構造体の水平方向の変位時に該構
造体を元の位置に復帰する方向に付勢する弾性支持体3
3と、構造体の水平方向の運動を減衰するエネルギ吸収
体35とで構成する。弾性支持体33は薄肉鋼製補強板
と薄肉ゴム板とを重ね合せて一体成型した積層体で、積
層体の上下には取付板37を備える。エネルギ吸収体3
5は鉛の円柱からなり、弾性支持体33の内部に縦設さ
れている。
衰は免震支持手段31と動吸振器51とにより行なわれ
る。免震支持手段31は、外枠3と地盤G1 との間に配
設され、免震支持手段31は、構造体を水平方向に変位
可能に支持すると共に構造体の水平方向の変位時に該構
造体を元の位置に復帰する方向に付勢する弾性支持体3
3と、構造体の水平方向の運動を減衰するエネルギ吸収
体35とで構成する。弾性支持体33は薄肉鋼製補強板
と薄肉ゴム板とを重ね合せて一体成型した積層体で、積
層体の上下には取付板37を備える。エネルギ吸収体3
5は鉛の円柱からなり、弾性支持体33の内部に縦設さ
れている。
【0012】動吸振器51は予めプレキャストコンクリ
ート板5に組み付けておいてもよく、或は、現地で組み
付けてもよい。この実施例では、3枚のプレキャストコ
ンクリート板5のうち、中央に配設されるプレキャスト
コンクリート板5の下面に予め組み付けられている。動
吸振器51はプレキャストコンクリート板5の下面から
対向させて垂設された一対の縦フランジ51A及び横フ
ランジ51Bと、縦フランジ51A及び横フランジ51
Bの中央に配設された重り51Cと、各縦フランジ51
Aとこの縦フランジ51Aに対向する重り51Cの側部
との間に配設された2本のコイルスプリング5101及
びダンパー5102と、各横フランジ51Bとこの横フ
ランジ51Bに対向する重り51Cの側部との間に配設
されたコイルスプリング5103及びダンパー5104
と、プレキャストコンクリート板5の下面と重り51C
の上面との間に配設された4本のコイルスプリング51
05及びダンパー5106とを備える。
ート板5に組み付けておいてもよく、或は、現地で組み
付けてもよい。この実施例では、3枚のプレキャストコ
ンクリート板5のうち、中央に配設されるプレキャスト
コンクリート板5の下面に予め組み付けられている。動
吸振器51はプレキャストコンクリート板5の下面から
対向させて垂設された一対の縦フランジ51A及び横フ
ランジ51Bと、縦フランジ51A及び横フランジ51
Bの中央に配設された重り51Cと、各縦フランジ51
Aとこの縦フランジ51Aに対向する重り51Cの側部
との間に配設された2本のコイルスプリング5101及
びダンパー5102と、各横フランジ51Bとこの横フ
ランジ51Bに対向する重り51Cの側部との間に配設
されたコイルスプリング5103及びダンパー5104
と、プレキャストコンクリート板5の下面と重り51C
の上面との間に配設された4本のコイルスプリング51
05及びダンパー5106とを備える。
【0013】この実施例では動吸振器51は、水平方向
において直交する二方向及び上下方向の振動を減衰する
ように構成され、水平方向のコイルスプリング510
1,5103及びダンパー5102,5104は各方向
における水平方向の振動と、また、上下方向のコイルス
プリング5105及びダンパー5106は上下方向の振
動と夫々共振する周期を有するように設定されている。
尚、動吸振器51は、人工地盤1とこの上に建築される
住宅とをあわせた構造体の重心箇所に配設すると振動を
減衰する上で有利となり、従って、2枚、或は3枚以上
のプレキャストコンクリート板5の下面にわたって設置
される場合もあり、また、場合によっては、プレキャス
トコンクリート板5の上面に配設される場合もあり得
る。また、人工地盤1とこの上に建築される住宅とをあ
わせた構造体によっては、水平方向における一方向の
み、或は上下方向のみの振動を減衰するように動吸振器
51を構成する場合もあり得る。更にまた、動吸振器5
1のダンパー5102、5104、5106は重り51
Cの振幅を減じたいときに使用するもので、場合によっ
てはなくても良い。
において直交する二方向及び上下方向の振動を減衰する
ように構成され、水平方向のコイルスプリング510
1,5103及びダンパー5102,5104は各方向
における水平方向の振動と、また、上下方向のコイルス
プリング5105及びダンパー5106は上下方向の振
動と夫々共振する周期を有するように設定されている。
尚、動吸振器51は、人工地盤1とこの上に建築される
住宅とをあわせた構造体の重心箇所に配設すると振動を
減衰する上で有利となり、従って、2枚、或は3枚以上
のプレキャストコンクリート板5の下面にわたって設置
される場合もあり、また、場合によっては、プレキャス
トコンクリート板5の上面に配設される場合もあり得
る。また、人工地盤1とこの上に建築される住宅とをあ
わせた構造体によっては、水平方向における一方向の
み、或は上下方向のみの振動を減衰するように動吸振器
51を構成する場合もあり得る。更にまた、動吸振器5
1のダンパー5102、5104、5106は重り51
Cの振幅を減じたいときに使用するもので、場合によっ
てはなくても良い。
【0014】住宅を人工地盤1で免震支持するに際して
は、まず、敷地周囲の地表面G0 よりも低い高さの地盤
G1 を形成し、この地盤G1 に複数の基礎21を設置固
定する。実施例では基礎21相互を地中梁23で連結し
ており、図中25は割栗を示す。次に、基礎21の上に
免震支持手段31を設置し、その上に人工地盤1を設置
する。尚、人工地盤1の高さは実施例では地表面G0 の
高さとほぼ一致させているが、人工地盤1の高さを地表
面G0 よりも低くするか高くするかは任意である。そし
て、人工地盤1の上に住宅を構築し、住宅は木造製、鉄
骨製、鉄筋コンクリー製等任意である。尚、人工地盤1
の縁部と地表面G0 の縁部との間には、人工地盤1の水
平方向の運動を許容する隙間39を確保するが、この隙
間39は適宜手段で覆えばよい。
は、まず、敷地周囲の地表面G0 よりも低い高さの地盤
G1 を形成し、この地盤G1 に複数の基礎21を設置固
定する。実施例では基礎21相互を地中梁23で連結し
ており、図中25は割栗を示す。次に、基礎21の上に
免震支持手段31を設置し、その上に人工地盤1を設置
する。尚、人工地盤1の高さは実施例では地表面G0 の
高さとほぼ一致させているが、人工地盤1の高さを地表
面G0 よりも低くするか高くするかは任意である。そし
て、人工地盤1の上に住宅を構築し、住宅は木造製、鉄
骨製、鉄筋コンクリー製等任意である。尚、人工地盤1
の縁部と地表面G0 の縁部との間には、人工地盤1の水
平方向の運動を許容する隙間39を確保するが、この隙
間39は適宜手段で覆えばよい。
【0015】本実施例に係る住宅の免震支持構造によれ
ば、交通振動等の微振動や小規模の地震による振動は動
吸振器51で吸収され、また、中・大規模の地震による
振動は免震支持手段31により吸収され、従って、交通
振動などの微振動から、中・大規模の地震まで広範囲の
振動に対して優れた減衰効果が得られる。また、地盤G
1 と人工地盤1との間には空間が形成されるので、この
空間を利用して動吸振器51を配設でき、従って、スペ
ース的な制約を受けることなく所望箇所に動吸振器51
を設置できる。また、人工地盤1はプレストレストコン
クリート製はり3A,3Bからなる外枠3を備えるの
で、人工地盤1はその強度、剛性に優れ、また、プレス
トレストコンクリート製はり3A,3Bやプレキャスト
コンクリート板5は重量が大きい。従って、免震支持手
段31の配設箇所も住宅の支柱の下に拘束されず外枠3
の下面の任意の箇所に配設でき、また、人工地盤1上の
所望箇所に低荷重構造体を自由に構築でき設計上有利と
なり、構造体の増改築も容易にできる。また、柱ごとに
免震支持手段31を配設していた従来の支持方法に比べ
て少ない免震支持手段31にて支持が可能となる。
ば、交通振動等の微振動や小規模の地震による振動は動
吸振器51で吸収され、また、中・大規模の地震による
振動は免震支持手段31により吸収され、従って、交通
振動などの微振動から、中・大規模の地震まで広範囲の
振動に対して優れた減衰効果が得られる。また、地盤G
1 と人工地盤1との間には空間が形成されるので、この
空間を利用して動吸振器51を配設でき、従って、スペ
ース的な制約を受けることなく所望箇所に動吸振器51
を設置できる。また、人工地盤1はプレストレストコン
クリート製はり3A,3Bからなる外枠3を備えるの
で、人工地盤1はその強度、剛性に優れ、また、プレス
トレストコンクリート製はり3A,3Bやプレキャスト
コンクリート板5は重量が大きい。従って、免震支持手
段31の配設箇所も住宅の支柱の下に拘束されず外枠3
の下面の任意の箇所に配設でき、また、人工地盤1上の
所望箇所に低荷重構造体を自由に構築でき設計上有利と
なり、構造体の増改築も容易にできる。また、柱ごとに
免震支持手段31を配設していた従来の支持方法に比べ
て少ない免震支持手段31にて支持が可能となる。
【0016】また、プレストレストコンクリート製はり
3A,3Bやプレキャストコンクリート板5及びトッピ
ングコンクリート層7は鋼材製の人工地盤に比べて重量
が大きく、人工地盤1の厚みt(図4参照)を抑えつつ
重量を確保でき、従って、免震支持手段一つあたりの支
持荷重を大きくでき、従って安定した免震支持が可能と
なる。また、住宅に対して人工地盤1の重量は約2倍程
度有するので、構造体の重心を低くおさえることがで
き、風等の外力による振動あるいは転倒を防止する上で
有利となる。また、プレストレストコンクリート製はり
3A,3Bやプレキャストコンクリート板5に比べてト
ッピングコンクリート層7の重量をその打ち込み量を多
くすることで大きく設定できるので、例えば、住宅の重
量に対応させて人工地盤1の重量を変える場合等に、ト
ッピングコンクリート層7の厚みを変えることのみで容
易に対応でき、更に、トッピングコンクリート層7を住
宅の床材の支持基盤として直接利用することもできる。
3A,3Bやプレキャストコンクリート板5及びトッピ
ングコンクリート層7は鋼材製の人工地盤に比べて重量
が大きく、人工地盤1の厚みt(図4参照)を抑えつつ
重量を確保でき、従って、免震支持手段一つあたりの支
持荷重を大きくでき、従って安定した免震支持が可能と
なる。また、住宅に対して人工地盤1の重量は約2倍程
度有するので、構造体の重心を低くおさえることがで
き、風等の外力による振動あるいは転倒を防止する上で
有利となる。また、プレストレストコンクリート製はり
3A,3Bやプレキャストコンクリート板5に比べてト
ッピングコンクリート層7の重量をその打ち込み量を多
くすることで大きく設定できるので、例えば、住宅の重
量に対応させて人工地盤1の重量を変える場合等に、ト
ッピングコンクリート層7の厚みを変えることのみで容
易に対応でき、更に、トッピングコンクリート層7を住
宅の床材の支持基盤として直接利用することもできる。
【0017】また、実施例の如く、凹部13を介してプ
レキャストコンクリート板5を配設し、外枠3の上面と
プレキャストコンクリート板5の上面を同一平面状にす
ると、人工地盤1の厚みをより抑えることが可能とな
る。また、3枚のプレキャストコンクリート板5のうち
の一つを外すことにより、或は、プレキャストコンクリ
ート板5に予め開口を形成しておくことにより、人工地
盤1下方の地下室や駐車場等への通路を簡単に構築でき
る。また、実施例の如く、免震支持手段31で支持され
る外枠3部分に薄肉部15を形成すると、地盤G1 から
の人工地盤1の高さを低く抑えることができ、免震支持
上、一層有利となる。
レキャストコンクリート板5を配設し、外枠3の上面と
プレキャストコンクリート板5の上面を同一平面状にす
ると、人工地盤1の厚みをより抑えることが可能とな
る。また、3枚のプレキャストコンクリート板5のうち
の一つを外すことにより、或は、プレキャストコンクリ
ート板5に予め開口を形成しておくことにより、人工地
盤1下方の地下室や駐車場等への通路を簡単に構築でき
る。また、実施例の如く、免震支持手段31で支持され
る外枠3部分に薄肉部15を形成すると、地盤G1 から
の人工地盤1の高さを低く抑えることができ、免震支持
上、一層有利となる。
【0018】更に、外枠3は二つの縦はり3Aと二つの
横はり3Bからなり、現場で組み付けでき、また、トッ
ピングコンクリート層7も現場にて形成できるので、人
工地盤1は現場で組み立てることができる。従って、完
成された人工地盤1を現場に搬入する場合に比べ、人工
地盤1の運搬を簡単に行なえ、また、免震支持手段31
への組付上有利となり、施工上有利となる。また、構造
基礎固定用のアンカを予めトッピングコンクリート層7
に埋設固定することも容易にできる。また、人工地盤1
はコンクリート製であるため、鋼材製の人工地盤に比べ
て再塗装等の防錆処理を要せず、従って、低コストで耐
久性に優れた人工地盤1が得られる。
横はり3Bからなり、現場で組み付けでき、また、トッ
ピングコンクリート層7も現場にて形成できるので、人
工地盤1は現場で組み立てることができる。従って、完
成された人工地盤1を現場に搬入する場合に比べ、人工
地盤1の運搬を簡単に行なえ、また、免震支持手段31
への組付上有利となり、施工上有利となる。また、構造
基礎固定用のアンカを予めトッピングコンクリート層7
に埋設固定することも容易にできる。また、人工地盤1
はコンクリート製であるため、鋼材製の人工地盤に比べ
て再塗装等の防錆処理を要せず、従って、低コストで耐
久性に優れた人工地盤1が得られる。
【0019】図6は動吸振器61の別実施例を示す。こ
の動吸振器61は水平方向の振動のみを減衰するもの
で、プレキャストコンクリート板5の下面に取着したケ
ース63と、ケース63の底面63A上にローラ65を
介して水平方向に移動可能に配設さた重り67と、ケー
ス63の両側壁63Bとこの側壁63Bに対向する重り
67部分との間に配設したコイルスプリング6101及
びダンパー6102とで構成されている。尚、本発明の
動吸振器は上記構成のみでなく、例えば、水等の液体を
封入したタンク等でもよく、この場合はこのタンクを貯
水タンクとして使用することもできる。
の動吸振器61は水平方向の振動のみを減衰するもの
で、プレキャストコンクリート板5の下面に取着したケ
ース63と、ケース63の底面63A上にローラ65を
介して水平方向に移動可能に配設さた重り67と、ケー
ス63の両側壁63Bとこの側壁63Bに対向する重り
67部分との間に配設したコイルスプリング6101及
びダンパー6102とで構成されている。尚、本発明の
動吸振器は上記構成のみでなく、例えば、水等の液体を
封入したタンク等でもよく、この場合はこのタンクを貯
水タンクとして使用することもできる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、交通振動などの微振動から、中・大規模の地震ま
で広範囲の振動に対して優れた減衰効果が得られ、更
に、設計及び施工上有利で、また、風等の外力による転
倒を防止する上で有利な低荷重構造体の免震支持構造が
得られる。
れば、交通振動などの微振動から、中・大規模の地震ま
で広範囲の振動に対して優れた減衰効果が得られ、更
に、設計及び施工上有利で、また、風等の外力による転
倒を防止する上で有利な低荷重構造体の免震支持構造が
得られる。
【図1】トッピングコンクリート層を取り除いた状態の
第1実施例に係る免震支持構造の平面図である。
第1実施例に係る免震支持構造の平面図である。
【図2】図1のAーA線相当の断面図である。
【図3】図1のBーB線相当の断面図である。
【図4】図1のCーC線相当の断面図である。
【図5】図1のDーD線相当の断面図である。
【図6】動吸振器の別実施例の断面図である。
1 人工地盤 3 外枠 5 プレキャストコンクリート板 7 トッピングコンクリート層 9 開口 31 免震支持手段 51,61 動吸振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深澤 協三 東京都港区港南1−6−34 社団法人日 本建設業経営協会 中央技術研究所内 (72)発明者 池田 永司 東京都千代田区丸の内3丁目4番1号 ピー・エス・コンクリート株式会社内 (72)発明者 林 三雄 東京都千代田区丸の内3丁目4番1号 ピー・エス・コンクリート株式会社内 (72)発明者 多田 博 神奈川県藤沢市桐原町8番地 オイレス 工業株式会社内 (72)発明者 下田 郁夫 神奈川県藤沢市桐原町8番地 オイレス 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−128077(JP,A) 特開 平2−232426(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 9/02
Claims (3)
- 【請求項1】 地盤上で低荷重構造体を免震支持する構
造であって、 低荷重構造体の建築面積よりも大きい面積を備えた人工
地盤を設け、 前記人工地盤を、プレストレストコンクリート製はりか
らなり少なくとも一つの開口を有する外枠と、前記開口
を閉塞する如く前記外枠に載置されたプレキャストコン
クリート板とで構成し、 弾性支持体と補強板とを交互に積層して形成された荷重
支承部と、エネルギー吸収部とからなる複数の免震支持
手段を設け、 地盤と前記外枠との間に前記複数の免震支持手段を配設
して前記人工地盤及び該人工地盤の上に建築される低荷
重構造体を地盤上で支持し、 更に、前記プレキャストコンクリート板に動吸振器を付
設した、 ことを特徴とする低荷重構造体の免震支持構造。 - 【請求項2】 前記動吸振器は前記プレキャストコンク
リート板の下面に付設されている請求項1記載の低荷重
構造体の免震支持構造。 - 【請求項3】 前記プレキャストコンクリート板の上
に、或はプレキャストコンクリート板及びプレストレス
トコンクリート製はりの上に、トッピングコンクリート
層が打設固定されている請求項1または2記載の低荷重
構造体の免震支持構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03124890A JP3074572B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 低荷重構造体の免震支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03124890A JP3074572B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 低荷重構造体の免震支持構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04327663A JPH04327663A (ja) | 1992-11-17 |
| JP3074572B2 true JP3074572B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=14896638
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03124890A Expired - Fee Related JP3074572B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 低荷重構造体の免震支持構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3074572B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3854321B2 (ja) * | 1995-06-14 | 2006-12-06 | 三井住友建設株式会社 | 免震基礎 |
| JP4803620B2 (ja) * | 2000-09-20 | 2011-10-26 | オイレス工業株式会社 | 制振機能付き免震構造物 |
| JP6378494B2 (ja) * | 2014-02-06 | 2018-08-22 | 鹿島建設株式会社 | 免震構造 |
| JP2019015381A (ja) * | 2017-07-10 | 2019-01-31 | 本田技研工業株式会社 | ダイナミックダンパー |
-
1991
- 1991-04-26 JP JP03124890A patent/JP3074572B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04327663A (ja) | 1992-11-17 |
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