JPH04136027A - 共重合ポリエステルおよびその組成物 - Google Patents

共重合ポリエステルおよびその組成物

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JPH04136027A
JPH04136027A JP85690A JP85690A JPH04136027A JP H04136027 A JPH04136027 A JP H04136027A JP 85690 A JP85690 A JP 85690A JP 85690 A JP85690 A JP 85690A JP H04136027 A JPH04136027 A JP H04136027A
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亨 山中
Shunei Inoue
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は溶融重合のみで得られ、優れた溶融流動性、光
学異方性を有し、通常の成形方法により優れた耐熱性お
よび剛性、耐衝撃性に代表される機械的性質を有する成
形品を与え得るランダム性の改良された共重合ポリエス
テルおよびその組成物に関するものである。
〈従来の技術〉 近年プラスチックの高性能化に対する要求がますます高
まり、種々の新規性能を有するポリマが数多く開発され
ており、なかでも光学異方性の液晶ポリマが優れた機械
的性質を有する点で注目されている(特開昭51−83
95号公報、特開昭49−’72393号公報)。
〈発明が解決しようとする課題〉 上記液晶ポリマとしては例えばp−ヒドロキシ安息香酸
にポリエチレンテレフタレートを共重合した液晶ポリマ
が知られている(特開昭49−72393号公報)。し
かしながらこのポリマは耐熱性が十分でなかったり、機
械物性が不良であるという欠点を有し、このポリマから
は両者の特性を満足する射出成形品が得られないことが
わかった。しかも耐熱性を向上させるにはp−ヒドロキ
シ安息香酸の量を80モル%以上必要とするが、この際
重合時に固化が起こり、固相重合が必要であることもわ
がっな。
一方、このようなポリマの流動性を向上させて、溶融成
形性を改良し、さらに機械的性質を向上させる手段とし
ては、例えば特開昭518395号公報に記載されてい
るように、ポリエチレンテレフタレートにp−アシルオ
キシ安息香酸と芳香族ジカルボン酸および芳香族ジオー
ルを共重合する方法が提案されているが、この方法とて
得られる射出成形品の機械的性質は向上するが耐熱性が
不十分であることがわがっな。一方、特公昭47−47
870号公報に記載されているようにp−ヒドロキシ安
息香酸に4.4−一ジヒドロキシビフェニルとテレフタ
ル酸を共重合せしめた全芳香族ポリエステルの射出成形
品は耐熱性は良好であるが軟化温度が400℃以上であ
るなめ溶融重合が困難となり、その機械的性質として十
分満足できるものではないことがわかった。
よって、本発明は上記の問題を解決し、溶融重合のみで
得られ、優れた溶融流動性、光学異方性を有し、通常の
成形方法により優れた耐熱性および剛性、耐衝撃性に代
表される機械的性質を有する成形品を与え得るランダム
性の改良された共重合ポリエステルを得ることを課題と
する。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者らは上記課題を達成すべく鋭意検討した結果、
本発明にいなっな。
すなわち、本発明は、 (1)下記構造単位(I)〜(IV)がらなり、構造単
位[(1)+(ff>]が[(II+ (II>+ (
III) ]の880〜93モル%構造単位([1)が
[(I>+ (II) + (III) ]の220〜
7モルであり、構造単位(I>/(II)のモル比が7
8/22〜93/7であり、融点(Tm、℃)が(1)
式を満足し、対数粘度が1.0〜3.OdN/gである
ことを特徴とするランダム性の改良された共重合ポリエ
ステル、 +0−CH2CH2−○← ・・・(III) 10<Tm+5.89x−385,5<10     
            ・・・(1)(ただしく1)
式中のXは構造単位(III)の[(1)+(II)+
 (III) ]に対する割合(モル%〉を示す。) (2)(1)項記載の共重合ポリエステルに充填剤およ
び/または有機難燃剤を含有させたことを特徴とする共
重合ポリエステル組成物および(3)荷重たわみ温度(
18,6kgf / cn)が(2)式を満足すること
を特徴とする(2)項記載の共重合ポリエステル組成物
を提供するものである。
−10<Td−2+6.8x−85<10・・・(2〉 (ただし、(2)式中Tdは成形品の荷重たわみ温度を
示し、Xは構造単位(III)の[(I) + (II
> + (I[I) 1に対する割合(モル%)を示し
、Zは下記(3)式で定義された値を示す。
ここにyは組成物中の充填剤の充填剤と共重合ポリエス
テルの合計に対する重量分率(%)を示す。) 上記構造単位(I)はp−ヒドロキシ安息香酸から生成
したポリエステルの構造単位であり、構造単位(II)
は4.4−一ジヒドロキシビフェニルから生成した構造
単位を、上記構造単位(III)はエチレングリコール
から生成した構造単位を、構造単位(1v)はテレフタ
ル酸から生成した構造単位を各々示す。
一方、上記構造単位(I)〜(IV>のうち構造単位[
(I>+ (II)]Ci構造単位[(1)+ (II
)+ (I[[) ]の880〜93モルであり、好ま
しくは83〜92モル%であり、より好ましくは86〜
92モル%である。
また構造単位(III)は構造単位[(I)+(II)
+ (III) ]の220〜7モルであり、好ましく
は17〜8モル%であり、より好ましくは14〜8モル
%である。構造単位[(I)+(■)]が構造単位[(
I)+ (II>+ (If)1の93モル%より大き
いと溶融流動性が低下して重合時に固化し、80モル%
より小さいと耐熱性が不良となりいずれの場合も好まし
くない。
また構造単位(I>/(II)のモル比は78/22〜
93/7であり、好ましくは85/15〜92/8であ
り、より好ましくは91/9〜92/8である。78/
22未満であったり、92/8より大きい場合には耐熱
性が不良となったり、流動性が不良となったりして本発
明の目的を達成することができない。
また、構造単位(IV)は実質的に構造単位[(II>
+ (I[I) ]と等モルである。
本発明の共重合ポリエステルの製法はポリマのランダム
性から溶融重合法による方法が必須であり、固体の多分
散系の状態で実質的にすべてが固相になるまで行う重合
法や固相重合を併用しないことが必須である。特に好ま
しい製造法として例えばp−ヒドロキシ安息香酸、4゜
4−一ジヒドロキシビフェニルと無水酢酸およびテレフ
タル酸とポリエチレンテレフタレートポリマ、オリゴマ
またはビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレートを
反応させ、溶融状態で脱酢酸重合によって製造する方法
が挙げられる。
この重縮合反応は無触媒でも進行するが、酢酸第一錫、
テトラブチルチタネート、酢酸ナトリウムおよび酢酸カ
リウム、三酸化アンチモン、金属マグネシウム等の金属
化合物を添加した方が好ましいときもある。
また本発明の共重合ポリエステルの融点(Tm、℃)は
下記(1)式を満足する必要がある。
−10<Tm+5.89x−385,5<10・・・(
1) ここに(1)式中のXは構造単位(III)の[(I>
 + (II) + (III) ]に対する割合(モ
ル%)を示す。
構造単位(I)〜(1v)の組成比が上記の条件を満足
する場合であっても、ポリマの組成分布、ランダム性の
違いにより上記(1)式の融点をはずれる場合には流動
性、成形品の耐熱性および機械特性が不良になったり、
高温時のポリマの分解が起こりやすく、加熱減量が大き
いため好ましくない。ここで、融点(Tm)とは示査走
差熱量計により、昇温速度20℃/分で測定した際に観
測される吸熱ピーク温度、後述のTm2を指す。
また、前述の示査熱量測定においては、重合を完了した
ポリマを室温から融点以上の温度まで20℃/分の昇温
条件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度(以下T
m工と略す)と、Tm□の観測後Tm□+20℃の温度
で5分間保持した後−20℃/分の降温条件で室温まで
一旦冷却した後、再度20℃/分の昇温条件で測定した
際に観測される吸熱ピーク温度(以下Tm2と略す)の
間にl Tm、−Tm2 l510℃の関係があるのが
好ましく、lTm、−Tm2 l56℃かより好ましい
。この温度差が10℃より大きい時にはポリマのランタ
′ム性か十分とは言えず好ましくない。
また、この共重合ポリエステルの対数粘度は0.1g/
d、Il濃度、60°Cのペンタフルオロフェノール中
で測定した値か、1.0〜3.Od、I)7gであり、
1.3〜2.5dfJ/gが好ましい。対数粘度の値が
1.3dρ/g未満ては機械的特性が不十分であり、3
.Od、[)7gを越える場合は流動性が損なわれるた
めいずれの場合も好ましくない。
また、本発明の共重合ポリエステルの分子量分布は、例
えば高分子論文集45巻531頁(1988)に記載さ
れている方法で測定可能であるが、分子量分布を示す重
量平均分子量(MW)と数平均分子量(MN>の比MW
/MNの値が3.0未満が好ましく、2.9未満がより
好ましい。この値よりも大きくなるとランダム性が十分
とは言えず好ましくない。
本発明の共重合ポリエステルの溶融粘度は100〜5.
000ボイスが好ましく、特に200〜2,000ポイ
ズが好ましい。
なお、この溶融粘度は(融点(Tm2)+10)℃です
り速度1.000 (1/秒)の条件下で高化式フロー
テスターによって測定した値である。
なお、本発明で用いる共重合ポリエステルを重縮合する
際には上記構造単位(I)〜(IV>を構成する成分以
外に4.4−一ジフエニルジカルボン酸、3.3−一ジ
フエニルジカルボン酸、2,2−−ジフェニルジカルボ
ン酸、2゜6−ナフタレンジカルボン酸、4.4−一ジ
フェニルエーテルジカルボン酸、1.2−ビス(フェノ
キシ)エタン−4,4−一ジカルボン酸、1.2−ビス
(2−クロルフェニキシ)エタン−4,4−一ジカルボ
ン酸およびイソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、ア
ジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン
酸などの脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル
酸などの脂環式ジカルボン酸、ハイドロキノン、2,6
−シヒドロキシナフタレン、tブチルハイドロキノン、
3,3,5,5テトラメチル−4,4−一ジヒドロキシ
ビフェニル、フェニルハイドロキノン、クロルハイドロ
キノン、メチルハイドロキノン、4,4−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン、4,4−ジヒドロキシジフェニル
プロパン、4.4ジヒドロキシジフエニルスルフイド、
4.4−ジヒドロキシベンゾフェノン、4.4−ジヒド
ロキシジフェニルエーテル等の芳香族ジオール、1.4
−ブタンジオール、1.6−ヘキサンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1゜4−シクロヘキサンジオール、
1.4−シクロヘキサンジメタツール等の脂肪族、脂環
式ジオールおよびm−ヒドロキシ安息香酸、2.6ヒド
ロキシナフトエ酸などの芳香族ヒドロキシカルボン酸あ
るいは芳香族イミド化合物などを本発明の目的を損なわ
ない程度の少割合の範囲でさらに共重合せしめることが
できる。
かくしてなる本発明のランダム性の改良された共重合ポ
リエステルは溶融重合法のみて得られ、優れた溶融流動
性、光学周方性を有し、射出成形、押出成形、フロー成
形などの通常の成形方法により優れた耐熱性および剛性
、耐衝撃性に代表される機械的性質を有する三次元成形
品、フィルム、容器、ホースなどに加工することが可能
である。
本発明の共重合ポリエステルに対し、ガラス繊維、炭素
繊維、アスベストなどの強化剤、充填剤、核剤、顔料、
酸化防止剤、安定剤、可塑剤、滑剤、離型剤および難燃
剤などの添加剤や他の熱可塑性樹脂を添加して、所望の
特性を付与することができる。
特に、本発明の共重合ポリエステルに対して有機難燃剤
を添加することにより良好な難燃性を付与することが可
能である。
本発明において使用できる有機難燃剤とは有機臭素化合
物および/または有機リン化合物などである。
有機臭素化合物は、分子中に臭素原子を有するものであ
り、特に臭素含量20重量%以上のものが好ましい。具
体的には、デカブロモジフェニルエーテル、エチレンビ
ス−(テトラブロモフタルイミド)などの低分子量有機
臭素化合物、臭素化ポリカーボネート(例えば臭素化ビ
スフェノールAを原料として製造されたポリカーボネー
トオリゴマーあるいはそのヒスフェノールAとの共重合
物)、臭素化エポキシ化合物(例えば臭素化ビスフェノ
ールAとエピクロルヒドリンとの反応によって製造され
るジェポキシ化合物や臭素化フェノール類とエピクロル
ヒドリンとの反応によって得られるモノエポキシ化合物
)、ポリ(臭素化ベンジルアクリレート)、臭素化ポリ
フェニレンエーテル、臭素化ビスフェノールA、塩化シ
アヌルおよび臭素化フェノールの縮合物、臭素化ポリス
チレン、架橋臭素化ポリスチレン、架橋臭素化ポリα−
メチルスチレン等のハロゲン化されたポリマーやオリゴ
マーあるいは、これらの混合物が挙げられ、なかでもエ
チレンビス−(テトラブロモフタルイミド)、臭素化エ
ポキシオリゴマーまたはポリマー、臭素化ポリスチレン
、架橋臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレンエー
テルおよび臭素化ポリカーボネートが好ましく、エチレ
ンビス−(テトラブロモフタルイミド)、臭素化ポリス
チレン、臭素化ポリカーボネートが特に好ましく使用で
きる。
これらの有機臭素化合物の添加量は、液晶ポリエステル
100重量部当り0.2〜30重量部が好ましく、0.
5〜20重量部がより好ましいが、難燃性は液晶ポリエ
ステルの前記構造単位(III)の共重合量と密接な関
係があるため、次のような添加量にするのが好ましい。
すなわち有機臭素化合物の添加量は液晶ポリエステル中
の構造単位(III)の100重量部に対して60〜2
80重量部が好ましく、100〜200重量部が特に好
ましい。
一方、有機リン化合物は、分子中にリン原子を有するも
のであり、リン酸、亜リン酸、ホスホン酸から合成され
る化合物、ホスフィン、ホスフィンオキシト、ホスホラ
ンなどの化合物や下記構造式の化合物およびこれら化合
物を少なくとも一成分として含有するポリマーである。
RI      R1O−Ar−OR□このポリマーと
しては下記構造単位からなるポリマーを挙げることがで
きる。
+0−P−R2−CO−)− R□ そしてこれらのうち最も好ましい有機リン化合物は下記
ポリマーである。
なお、これらの有機リン化合物は一部が金属塩であって
もよい。
これらの有機リン化合物の添加量は、液晶ポリエステル
100重量部当り0.2〜30重量部、好ましくは0.
5〜15重量部であり、構造単位(III)の100重
量部に対して2〜150重量部が好ましく、10〜11
0重量部がより好ましい。
また、本発明において有機リン化合物が下記構造単位か
らなるポリマのように臭素原子を含有した有機リン化合
物であってもよい。
本発明の液晶ポリエステルは構造単位(1)が構造単位
[(I)+ (II)+ (III)]の77〜20モ
ルであるため、前記の難燃剤添加量でUL94規格の垂
直型燃焼テスト(ASTMD790規格)で1/32″
厚みでV−Oにすることができる。構造単位(I[I)
が7モル%未満では、液晶ポリエステルの融点が高くな
るため難燃剤によって溶融時に液晶ポリエステルが分解
し重合度低下が起こり、充填剤を添加しても機械物性が
低下したり、燃焼時に成形品がドリップしたりして好ま
しくない。一方、構造単位(DI)が20モル%より多
いと荷重たわみ温度などの耐熱性が大きく低下するのみ
ならず、難燃性を付与するには多量の有機臭素化合物や
有機リン化合物を添加する必要があったり、アンチモン
化合物などの難燃助剤をさらに添加する必要があり、そ
のために耐熱性や機械的特性の低下が生じるため好まし
くない。
また、本発明の難燃性共重合ポリエステル組成物に対し
て充填剤を添加することにより、機械的特性、耐熱性を
いっそう改善することができる。
充填剤を添加する場合、その添加量は共重合ポリエステ
ル100重量部に対して200重量部以下が好ましく、
15〜100重量部が特に好ましい。
充填剤および/または有機難燃剤を添加することにより
得られる共重合ポリエステル組成物の荷重たわみ温度は
(2)式を満足するものが好ましい。
10<Td−Z+6.8x−85<10・・・(2) ただし、(2)式においてTdは成形品の荷重たわみ温
度を示し、Xは構造単位(III)の[(I)+ (I
I>+ (III) ]に対する割合(モル%)を示し
、Zは下記(3)式で定義された値を示す。
ここに、yは組成物中の充填剤の充填剤と共重合ポリエ
ステルの合計に対する重量分率(%)を示す。
この場合、荷重たわみ温度がポリマの組成分布、ランダ
ム性の違いにより上記(2)式よりはずれる場合、ポリ
マの溶融流動性、成形品の機械的特性が不良となるため
好ましくない。
本発明において用いることができる充填剤としては、ガ
ラス繊維、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維、チタン酸
カリウム繊維、石コウ繊維、黄銅繊維、ステンレス繊維
、スチール繊維、セラミックス繊維、ボロンウィスカ繊
維、マイカ、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、ガラス
ピーズ、ガラスフレーク、ガラスマイクロバルーン、ク
レー、ワラステナイト、酸化チタン等の繊維状、粉状、
粒状あるいは板状の無機フィラーが挙げられる。
上記充填剤中、ガラス繊維が好ましく使用される。ガラ
ス繊維の種類は、一般に樹脂の強化用に用いるものなら
特に限定はなく、例えば長繊維タイプや単繊維タイプの
チョップトストランド、ミルドファイバーなどから選択
して用いることができる。また、ガラス繊維はエチレン
/酢酸ビニル共重合体などの熱可塑性樹脂、エポキシ樹
脂などの熱硬化性樹脂で被覆あるいは集束されていても
良く、またシラン系、チタネート系などのカップリング
剤、その他の表面処理剤で処理されていても良い。
更に、本発明の組成物には、本発明の目的を損なわない
程度の範囲で、酸化防止剤および熱安定剤(たとえばヒ
ンダードフェノール、ヒドロキノン、ホスファイト類お
よびこれらの置換体など)、紫外線吸収剤(たとえばレ
ゾルシノール、サリテレート、ベンゾトリアゾール、ベ
ンゾフェノンなど)、滑剤および離型剤(モンタン酸お
よびその塩、そのエステル、そのハーフエステル、ステ
アリルアルコール、ステアラミドおよびポリエチレンワ
ックスなど)、染料(たとえばニトロシンなど)および
顔料(たとえば硫化カドミウム、フタロシアニン、カー
ボンブラックなど)を含む着色剤、可塑剤、帯電防止剤
などの通常の添加剤や他の熱可塑性樹脂を添加して、所
定の特性を付与することができる。
本発明の樹脂組成物は溶融混練することが好ましく、溶
融混練には公知の方法を用いることができる。たとえば
、バンバリーミキサ−、ゴムロール機、ニーダ−1車軸
もしくは二軸押出機などを用い、200〜350℃の温
度で溶融混練して組成物とすることができる。
〈実施例〉 以下に実施例により本発明をさらに説明する。
実施例1 留出管、攪拌翼を備えた反応容器にp−ヒドロキシ安息
香酸(I)994.5g (7,2モル)、4.1−ジ
ヒドロキシビフェニル(II>125.7g (0,6
75モル)、テレフタル酸112.Ig (0,675
モル〉、固有粘度が約0.6のポリエチレンテレフタレ
ート(1)216.2g (1,125モル)および無
水酢酸960.2g (9,4モル)を仕込み、次の条
件で脱酢酸重合を行った。
まず窒素雰囲気下130〜150℃で4時間反応させた
。この時点までの酢酸の留出液量は48gであり、理論
留出量の4.3%であった。
その後、2.5時間かけて250°Cまで昇温し、さら
に250℃で2.5時間反応を続けた。この時点までの
留出液量は900gであり、理論留出量の81%であっ
た。さらに、2時間かけて系内温度を320℃まで昇温
させな後、1゜5時間で系内を0.3mmHgまで減圧
し、さらに30分間反応を続は重縮合を完結させた。減
圧開始までに酢酸の理論留出量の88%に相当する98
0gの留出液が留出した。上記の反応の結果、ベージュ
色のポリマが得られた。
このポリマの理論構造式は次のとおりであり、このポリ
エステルの元素分析結果は理論値とよい一致を示した。
+0CH2CH2o→−/ 、11 /m/n10=80/7.5/7.5/12.
5 また、このポリエステルを偏光顕微鏡の試料台にのせ、
昇温しで光学異方性の確認を行った結果、液晶開始温度
は294℃であり、良好な光学異方性を示した。
このポリマを微粉砕し、280℃に設定した熱風炉中で
3時間加熱し、熱減量を測定しなところ、0.34%と
低い値であった。
このポリマの融点をパーキンエルマー社製DSC−7型
を用いて、昇温速度20℃/分の条件で測定したところ
、T m 、のピーク温度は316℃、Tm2のピーク
温度は312℃であった。
なお、このポリマの対数粘度は1.70dN/gであり
、溶融粘度は320℃、すり速度1000 (1/秒)
で1000ポイズと流動性が極めて良好であった。
このポリマを住友ネスタール射出成形機・プロマット4
0/25(住人重機械工業(株)製)に供し、シリンダ
ー温度320℃、金型温度90℃の条件で1/8”厚×
1/2〜幅×5″長のテストピースおよび1/ 8 ”
厚×2・1/2″長のモールドノツチ衝撃試験片を作成
した。
アイゾツト衝撃試験を行ったところ、40kg・Cf1
l / (mと高い値を示した。
また東洋精機製の荷重たわみ温度測定装置を用いて1/
8″Xi/2”X5″の試験片の荷重たわみ温度を測定
したところ233℃(18゜60 kg / aa )
であった。
実施例2 実施例1と同じ方法で得られたポリマ100重量部と臭
素化ポリスチレン′°パイロチエツク′。
68PB (日産フェロ(株)製)6重量部をリボンブ
レンダでトライブレンドした後、3oITIrlIφ二
軸押出機を用いシリンダー温度320℃で溶融混練後ペ
レタイズした。
次に得られたベレットを住友ネスタール射出成形機プロ
マット40/25(住人重機械工業(株)製)に供し、
シリンダー温度320℃、金型温度90℃の条件で、実
施例1で成形した荷重たわみ温度(HDT)測定用試験
片、モールドノツチ衝撃試験片のほかに燃焼試験片(1
/32″および1/8″X1/2″X5″)を成形した
。これらの試験片について、荷重たわみ温度、アイゾツ
ト衝撃強度の測定およびUL−94規格に従った垂直型
燃焼テストを行った。
その結果、荷重たわみ温度232℃、アイゾツト衝撃強
度39kgf−エ/工と実施例1と同様高い値を示した
うえ、難燃性も1/32″V−0であることがわかった
実施例3 実施例1と同じ方法により得られたポリマ100重量部
に対して、臭素化ポリスチレン゛パイロチエツク”68
PB (日産フェロ(株)製)6重量部およびガラス繊
維(チョツプドストランドBIToTI長)45重量部
をトライブレンドした後、301WIφ二軸押出機によ
り310℃で溶融混練−ペレタイズした。
得られたペレットを実施例2と同じ条件で、荷重たわみ
温度(HDT)測定用試験片、モールドノツチ衝撃試験
片および燃焼試験片を成形した。これらの試験片につい
て、荷重たわみ温度、アイゾツト衝撃強度の測定および
(JL−94規格に従った垂直型燃焼テストを行った。
その結果、荷重たわみ温度256℃、アイゾツト衝撃強
度7.Okgf  cm/anであり、難燃性も1/3
2″■−0であることがわかった。
〈発明の効果〉 本発明の共重合ポリエステルは、良好な耐熱性および機
械的特性を示す成形品を与えるなめ金属代替プラスチッ
ク成形品等の種々の用途に使用することができる。
手  続 補  正 書 1、事件の表示 6、補正の対象

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記構造単位( I )〜(IV)からなり、構造単
    位[( I )+(II)]が[( I )+(II)+(III)
    ]の80〜93モル%、構造単位(III)が[( I )+
    ( I )+(III)]の20〜7モル%であり、構造単位
    ( I )/(II)のモル比が78/22〜93/7であ
    り、融点(Tm、℃)が(1)式を満足し、対数粘度が
    1.0〜3.0dl/gであることを特徴とするランダ
    ム性の改良された共重合ポリエステル。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(II) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(III) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(IV) −10<Tm+5.89x−385.5<10・・・(
    1) (ただし(1)式中のxは構造単位(III)の[( I )
    +(II)+(III)]に対する割合(モル%)を示す。
  2. (2)共重合ポリエステルに充填剤および/または有機
    難燃剤を含有させたことを特徴とする請求項(1)記載
    の共重合ポリエステル組成物。
  3. (3)荷重たわみ温度(18.6kgf/cm^2)が
    (2)式を満足することを特徴とする請求項(2)記載
    の共重合ポリエステル組成物。 −10<Td−Z+6.8x−85<10・・・(2) (ただし、(2)式中Tdは成形品の荷重たわみ温度を
    示し、xは構造単位(III)の[ ( I )+(II)+(III)]に対する割合(モル%)を
    示し、Zは下記(3)式で定義された値を示す。 Z=−1/90y^2+145/150y+238・・
    ・(3)ここにyは組成物中の充填剤の充填剤と共重合
    ポリエステルの合計に対する重量分率(%)を示す。)
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