JPH04135017U - 圧電共振子 - Google Patents
圧電共振子Info
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Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 封止部材の振動空間形成側面に設けた容量電
極によって形成される容量をアップさせても、入出力容
量間の結合容量が大きくならない容量内蔵タイプの圧電
共振子を得る。 【構成】 封止基板5の振動空間形成側面に容量電極
9,10とシールド電極11を設ける。圧電共振子の左
右の端部及び中央部にそれぞれ入力電極(A)、出力電
極(B)並びに共通電極(C)を形成する。シールド電
極11は共通電極(C)に接続し、容量電極9,10は
電気的にどこにも接続されていない。圧電共振子の内蔵
容量をアップさせるために容量電極9,10の面積を大
きくして電極(A),(B),(C)に重なる部分を広
くすると、容量電極9と10の間のギャップが狭くなる
が、シールド電極11によってシールドされているの
で、容量電極9と10の間に結合容量は殆ど生じない。
極によって形成される容量をアップさせても、入出力容
量間の結合容量が大きくならない容量内蔵タイプの圧電
共振子を得る。 【構成】 封止基板5の振動空間形成側面に容量電極
9,10とシールド電極11を設ける。圧電共振子の左
右の端部及び中央部にそれぞれ入力電極(A)、出力電
極(B)並びに共通電極(C)を形成する。シールド電
極11は共通電極(C)に接続し、容量電極9,10は
電気的にどこにも接続されていない。圧電共振子の内蔵
容量をアップさせるために容量電極9,10の面積を大
きくして電極(A),(B),(C)に重なる部分を広
くすると、容量電極9と10の間のギャップが狭くなる
が、シールド電極11によってシールドされているの
で、容量電極9と10の間に結合容量は殆ど生じない。
Description
【0001】
本考案は、発振回路やフィルタ回路等に使用される容量内蔵タイプの圧電共振
子に関する。
【0002】
従来、この種の容量内蔵タイプの圧電共振子として、例えば図8に示すものが
知られている。この圧電共振子は1枚の圧電体基板51と2枚の封止基板54,
55とからなる。圧電体基板51の表裏面には振動電極52,53が設けられて
いる。封止基板54の振動空間形成側の面には一対の容量電極56,57が設け
られている。圧電体基板51と、板厚方向に重ねられた封止基板54,55とが
接着剤58によって固着され、接着層の厚みによって密閉された振動空間を形成
している。
【0003】
圧電共振子の外表面左右端部には入力電極(A)及び出力電極(B)がそれぞ
れ振動電極52,53に電気的に接続された状態で形成され、共通電極(C)が
圧電共振子の中央部に帯状に形成されている。これらの電極(A),(B),(
C)は印刷配線板等への取付け用電極として使用されると共に、容量電極として
の機能をも有している。即ち、電極(A)−(C)間及び電極(B)−(C)間
に静電容量C11,C12が形成され、容量電極56−電極(A)間及び容量電
極56−電極(C)間に静電容量C13,C15が形成され、容量電極57−電
極(B)間及び容量電極57−電極(C)間に静電容量C14,C16が形成さ
れる。さらに、容量電極56と57の間には結合容量Csが形成される。図9は
図8に示した圧電共振子の電気等価回路図である。静電容量C11,C13,C
15が入力側容量となり、静電容量C12,C14,C16が出力側容量となっ
ている。
【0004】
ところで、この圧電共振子の内蔵容量をアップさせる方法として封止基板54
に設けた容量電極56,57の面積を大きくして電極(A),(B),(C)に
重なる部分の面積を広くする方法が考えられる。しかしながら、容量電極56,
57の面積を大きくして、容量電極56と57の間のギャップが狭くなると、容
量電極56と57の間に形成される結合容量Csが大きくなり、入力側容量と出
力側容量が結合容量Csによって電気的に結合され、圧電共振子の電気特性を悪
化させるという問題が生じる。
【0005】
そこで、本考案の課題は、封止部材の振動空間形成側面に設けた容量電極によ
って形成される容量をアップさせても、入出力容量間の結合容量が大きくならな
い容量内蔵タイプの圧電共振子を提供することにある。
【0006】
以上の課題を解決するため、本考案に係る圧電共振子は、振動電極を設けた圧
電体基板と該圧電体基板を封止して振動空間を形成する封止部材とで積層体を形
成し、前記積層体の外側表面に入力電極、出力電極及び共通電極を設け、前記封
止部材の振動空間形成側面に、少なくとも前記入力電極又は出力電極又は共通電
極のいずれかの電極と組み合って入力側又は出力側のいずれか一方の容量を形成
する容量電極を設けると共に、前記共通電極に電気的に接続され、かつ、前記入
力側容量と出力側容量をシールドするシールド電極を設けたことを特徴とする。
【0007】
以上の構成により、圧電共振子の内蔵容量をアップさせるために封止部材の振
動空間形成側面に設けた容量電極の面積を大きくしても、共通電極に電気的に接
続されたシールド電極が入力側容量と出力側容量をシールドするため、入出力容
量間に大きな結合容量が生じない。
【0008】
以下、本考案に係る圧電共振子の実施例を添付図面を参照して説明する。各実
施例において同一部品、同一部分には同じ符号を付した。
[第1実施例、図1〜図4]
図1は、圧電共振子の分解斜視図である。この共振子は1枚の圧電体基板1と
2枚の誘電体封止基板5,15から構成されている。圧電体基板1は表裏面に振
動電極2,3が形成されている。振動電極2,3の一部はそれぞれ基板1の左辺
及び右辺に引き出して引出し部2a,3aとされている。圧電体基板1にはPb(Z
rTi)O3,PbTiO3のセラミックス基板等が使用される。
【0009】
封止基板5,15はBaTiO3等の誘電体基板が使用される。封止基板5の外側表
面には左右に外部電極6,7、中央部に外部電極8が形成され、振動空間形成側
面には左右に容量電極9,10、中央部にシールド電極11が形成されている。
容量電極9,10は基板5の縁部を残して形成されている。シールド電極11の
一方の端部は基板5の手前側の辺に露出し、他方の端部は基板5の奥側の辺に露
出している。封止基板15の外側表面には左右に外部電極16,17、中央部に
外部電極18が形成されている。
【0010】
こうして準備された基板1,5,15は塗布された接着剤20によって相互に
直接接触しないように距離を保って固着され、密閉された振動空間を形成する(
図3参照)。圧電体基板1と封止基板5,15とが形成する密閉された振動空間
形成側に容量電極9,10とシールド電極11が設けられている。
図2に圧電共振子の外観を示す。共振子の左右の端部及び中央部にそれぞれ入
力電極(A)、出力電極(B)並びに共通電極(C)が形成されている。電極(
A)は電極6,16を被覆し、振動電極2の引出し部2aに接続している。電極
(B)は電極7,17を被覆し、振動電極3の引出し部3aに接続している。さ
らに、電極(C)は電極8,18を被覆し、シールド電極11に接続している。
なお、容量電極9,10は電気的にどこにも接続されていない。
【0011】
これらの電極(A),(B),(C)は、印刷配線板等への取付け用電極とし
て使用されると共に、容量電極としての機能をも有している。即ち、図3に示す
ように、電極(A)−(C)間及び電極(B)−(C)間に静電容量C1,C2
が形成され、容量電極9−電極(A)間及び容量電極9−電極(C)間に静電容
量C3,C5が形成され、容量電極10−電極(B)間及び容量電極10−電極
(C)間に静電容量C4,C6が形成される。
【0012】
さらに、容量電極9とシールド電極11の間及び容量電極10とシールド電極
11の間に静電容量C7,C8が形成される。図4は図3に示した圧電共振子の
電気等価回路図である。静電容量C1,C3,C5,C7が入力側容量となり、
静電容量C2,C4,C6,C8が出力側容量となっている。この圧電共振子の
内蔵容量をアップさせるためには、容量電極9,10の面積を大きくして電極(
A),(B),(C)に重なる部分の面積を広くすればよい。この場合、容量電
極9と10の間のギャップが狭くなるが、シールド電極11によってシールドさ
れているので、容量電極9と10の間に結合容量は殆ど生じない。この結果、内
蔵容量をアップさせても、電気特性が悪化しない圧電共振子が得られる。
【0013】
[第2実施例、図5]
図5は第2実施例の圧電共振子の垂直断面図である。封止基板5の振動空間形
成側面には左右に容量電極22,24、中央部にシールド電極11が形成されて
いる。容量電極22の一端は基板5の左縁に露出し、容量電極24の一端は基板
5の右縁に露出している。電極(A)は振動電極2の引出し部2a及び容量電極
22に接続している。電極(B)は振動電極3の引出し部3a及び容量電極24
に接続している。電極(C)はシールド電極11に接続している。
【0014】
従って、圧電共振子は電極(A)−(C)間及び電極(B)−(C)間に静電
容量C1,C2が形成され、容量電極22−電極(C)間に静電容量C5が形成
され、容量電極24−電極(C)間に静電容量C6が形成される。さらに、容量
電極22とシールド電極11の間及び容量電極24とシールド電極11の間に静
電容量C7,C8が形成される。従って、静電容量C1,C5,C7が入力側容
量となり、静電容量C2,C6,C8が出力側容量となっている。この圧電共振
子の内蔵容量をアップさせるために、容量電極22,24の面積を大きくして容
量電極22と24間のギャップを狭くしても、シールド電極11によってシール
ドされているため容量電極22−24間に結合容量は殆ど生じない。
【0015】
[第3実施例、図6]
図6は第3実施例の圧電共振子の垂直断面図である。封止基板5の振動空間形
成側面には右側に容量電極26、中央部左寄りにシールド電極28が形成されて
いる。容量電極26の一端は基板5の右縁に露出し、シールド電極28の一方の
端部は基板5の手前側の辺に露出し、他方の端部は奥側の辺に露出している。電
極(A)は振動電極2の引出し部2aに接続している。電極(B)は振動電極3
の引出し部3a及び容量電極26に接続している。電極(C)はシールド電極2
8に接続している。
【0016】
従って、圧電共振子は電極(A)−(C)間及び電極(B)−(C)間に静電
容量C1,C2が形成され、容量電極26−電極(C)間に静電容量C6が形成
される。さらに、容量電極26とシールド電極28の間に静電容量C8が形成さ
れる。従って、静電容量C1が入力側容量となり、静電容量C2,C6,C8が
出力側容量となっている。この圧電共振子の内蔵容量をアップさせるために、容
量電極26の面積を大きくして容量電極26と電極(A)間のギャップを狭くし
ても、シールド電極28によってシールドされているため容量電極26−電極(
A)間に結合容量は殆ど生じない。
【0017】
[第4実施例、図7]
図7は第4実施例の圧電共振子の垂直断面図である。圧電体基板31は表裏面
に振動電極32a,32bが形成されている。振動電極32a,32bの一方の
端は反対面に回り込んでいる。誘電体ケース33は収納容器34と封止蓋40と
に2分割されている。収納容器34は凹部34aを有し、この凹部34aの左右
の両側壁面に切込み35,35が設けられ、この切込み35,35をガイドにし
て圧電体基板31が横長の状態で水平に収納される。凹部34aの底面の左右両
側には段差36,36が設けられ、圧電体基板31の両端部を支持して振動電極
32a,32bの振動部分が内壁面に接触しないようにしている。収納容器34
の左右両側及び切込み35,35の部分にはスパッタ、あるいは蒸着等の方法に
より導電パターン37,38が形成されている。振動電極32a,32bは半田
を介して導電パターン37,38に接続している。封止蓋40は収納容器34の
開口端に接着剤によって固着され、圧電体基板31は収納容器34と封止蓋40
によって密閉された振動空間に収納された状態となっている。
【0018】
封止蓋40の振動空間形成側面には左右に容量電極42,44、中央部にシー
ルド電極46が形成されている。容量電極42の一端は封止蓋40の左縁に露出
し、容量電極44の一端は封止蓋40の右縁に露出している。シールド電極46
の一端は封止蓋40の手前側の辺に露出し、他端は封止蓋40の奥側の辺に露出
している。電極(A)は導体パターン37及び容量電極42に接続している。電
極(B)は導体パターン38及び容量電極44に接続している。電極(C)はシ
ールド電極46に接続している。
【0019】
従って、圧電共振子は電極(A)−(C)間及び電極(B)−(C)間に静電
容量C1,C2が形成され、容量電極42−電極(C)間に静電容量C5が形成
され、容量電極44−電極(C)間に静電容量C6が形成される。さらに、容量
電極42とシールド電極46の間及び容量電極44とシールド電極46の間に静
電容量C7,C8が形成される。従って、静電容量C1,C5,C7が入力側容
量となり、静電容量C2,C6,C8が出力側容量となっている。この圧電共振
子の内蔵容量をアップさせるために、容量電極42,44の面積を大きくして容
量電極42と44間のギャップを狭くしても、シールド電極46によってシール
ドされているため容量電極42−44間に結合容量は殆ど生じない。
【0020】
[他の実施例]
なお、本考案に係る圧電共振子は前記実施例に限定するものではなく、その要
旨の範囲内で種々に変形することができる。
前記第1〜第3実施例では、2枚の封止基板のうち一方の基板の振動空間形成
側面に容量電極やシールド電極を形成した圧電共振子を示したが、必要な容量を
得るために、2枚の封止基板の両方に容量電極やシールド電極を形成するもので
もよい。
【0021】
また、封止部材に形成されるシールド電極の配置、形状は任意である。
【0022】
以上の説明で明らかなように、本考案によれば、封止部材の振動空間形成側面
に入力側容量と出力側容量をシールドするシールド電極を設けたので、内蔵容量
をアップさせるために容量電極の面積を大きくしても、シールド電極によって入
力側容量と出力側容量がシールドされているので、両者間に大きな結合容量が生
じない。この結果、内蔵容量をアップさせても、電気特性が悪化しない圧電共振
子が得られる。
【図1】本考案に係る圧電共振子の第1実施例を示す分
解斜視図。
解斜視図。
【図2】図1に示した圧電共振子の外観を示す斜視図。
【図3】図2のX−X’の垂直断面図。
【図4】図1に示した圧電共振子の電気等価回路図。
【図5】本考案に係る圧電共振子の第2実施例を示す垂
直断面図。
直断面図。
【図6】本考案に係る圧電共振子の第3実施例を示す垂
直断面図。
直断面図。
【図7】本考案に係る圧電共振子の第4実施例を示す垂
直断面図。
直断面図。
【図8】従来例を示す垂直断面図。
【図9】図8に示した圧電共振子の電気等価回路図。
1…圧電体基板
2,3…振動電極
5,15…封止基板
9,10…容量電極
11…シールド電極
22,24,26…容量電極
28…シールド電極
31…圧電体基板
32a,32b…振動電極
33…誘電体ケース
34…収納容器
40…封止蓋
42,44…容量電極
46…シールド電極
(A)…入力電極
(B)…出力電極
(C)…共通電極
C1,C3,C5,C7…入力側容量
C2,C4,C6,C8…出力側容量
Claims (1)
- 【請求項1】 入力側容量と出力側容量を内蔵した圧電
共振子において、振動電極を設けた圧電体基板と該圧電
体基板を封止して振動空間を形成する封止部材とで積層
体を形成し、前記積層体の外側表面に入力電極、出力電
極及び共通電極を設け、前記封止部材の振動空間形成側
面に、少なくとも前記入力電極又は出力電極又は共通電
極のいずれかの電極と組み合って入力側又は出力側のい
ずれか一方の容量を形成する容量電極を設けると共に、
前記共通電極に電気的に接続され、かつ、前記入力側容
量と出力側容量をシールドするシールド電極を設けたこ
とを特徴とする圧電共振子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991042804U JP2595527Y2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 圧電共振子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991042804U JP2595527Y2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 圧電共振子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04135017U true JPH04135017U (ja) | 1992-12-16 |
JP2595527Y2 JP2595527Y2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=31923235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991042804U Expired - Lifetime JP2595527Y2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 圧電共振子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2595527Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2007026397A1 (ja) * | 2005-08-30 | 2009-03-05 | 京セラ株式会社 | 圧電共振素子及びそれを用いた圧電共振装置 |
JP2010251943A (ja) * | 2009-04-14 | 2010-11-04 | Daishinku Corp | 圧電振動デバイス |
Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPH01119213U (ja) * | 1988-02-05 | 1989-08-11 | ||
JPH0264228U (ja) * | 1988-10-31 | 1990-05-15 | ||
JPH0397312A (ja) * | 1989-09-09 | 1991-04-23 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電共振部品 |
-
1991
- 1991-06-07 JP JP1991042804U patent/JP2595527Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP4567742B2 (ja) * | 2005-08-30 | 2010-10-20 | 京セラ株式会社 | 圧電共振素子及びそれを用いた圧電共振装置 |
JP2010251943A (ja) * | 2009-04-14 | 2010-11-04 | Daishinku Corp | 圧電振動デバイス |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2595527Y2 (ja) | 1999-05-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |