JPH06120764A - 圧電共振子およびコルピッツ型回路に用いる圧電共振子 - Google Patents
圧電共振子およびコルピッツ型回路に用いる圧電共振子Info
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- JPH06120764A JPH06120764A JP29794592A JP29794592A JPH06120764A JP H06120764 A JPH06120764 A JP H06120764A JP 29794592 A JP29794592 A JP 29794592A JP 29794592 A JP29794592 A JP 29794592A JP H06120764 A JPH06120764 A JP H06120764A
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- electrode
- electrodes
- external
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 共振特性が悪化するのを防ぐとともに、負荷
容量値の設計が容易で、信頼性の高い圧電共振子を提供
することを目的としている。 【構成】 圧電性のセラミックスからなる圧電基板の表
裏の両主面に振動電極と該振動電極に導通する端子電極
を設けた圧電素子と、該圧電素子の表裏面に、前記振動
電極に対応する部分に振動空間を形成してそれぞれ積
層、接着する第1および第2の封止基板と、前記端子電
極と導通する少なくとも前記第1および第2の封止基板
の表面の両端部にそれぞれ形成した第1および第2の外
部電極と、前記第1の外部電極と前記第2の外部電極の
略中間部において前記第1および第2の封止基板に配設
された第3の外部電極とを備えた圧電共振子において、
前記第1の封止基板の内面において第1の外部電極と導
通し、前記第3の外部電極と対向する第1の対向電極を
形成し、前記第2の封止基板の内面において第2の外部
電極と導通し、前記第3の外部電極と対向する第2の対
向電極を形成したことを特徴とする。
容量値の設計が容易で、信頼性の高い圧電共振子を提供
することを目的としている。 【構成】 圧電性のセラミックスからなる圧電基板の表
裏の両主面に振動電極と該振動電極に導通する端子電極
を設けた圧電素子と、該圧電素子の表裏面に、前記振動
電極に対応する部分に振動空間を形成してそれぞれ積
層、接着する第1および第2の封止基板と、前記端子電
極と導通する少なくとも前記第1および第2の封止基板
の表面の両端部にそれぞれ形成した第1および第2の外
部電極と、前記第1の外部電極と前記第2の外部電極の
略中間部において前記第1および第2の封止基板に配設
された第3の外部電極とを備えた圧電共振子において、
前記第1の封止基板の内面において第1の外部電極と導
通し、前記第3の外部電極と対向する第1の対向電極を
形成し、前記第2の封止基板の内面において第2の外部
電極と導通し、前記第3の外部電極と対向する第2の対
向電極を形成したことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容量を内蔵した圧電共
振子に関し、特に、大きな容量を形成できるので、容量
の設計が容易なコルピッツ型発振回路等に用いるように
したチップ状の圧電共振子に関する。
振子に関し、特に、大きな容量を形成できるので、容量
の設計が容易なコルピッツ型発振回路等に用いるように
したチップ状の圧電共振子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、容量を内蔵した圧電共振子と
して、図5に示す圧電共振子1が知られている。この圧
電共振子1は、図6及び図7に示すように構成してい
る。圧電素子2は、圧電性のセラミックスからなる圧電
基板8の上下(表裏)の2主面に互いに対向した振動電
極9,9及びこれにそれぞれ導通して端子電極10,1
0を設けて形成している。この圧電素子2の表裏面の振
動電極9の部分に振動用の振動空間を形成して、表裏面
にそれぞれ封止基板3,4を積層し、接着材11,11
で接着して一体化してチップ状の圧電共振子素子5を形
成している。誘電体の封止基板3の裏面には、対向電極
12,12を設けている。第1および第2の外部電極
6,6は、それぞれ各端子電極10に導通して圧電共振
子素子5の表面の端部から側面を経て裏面の端部に延ば
して設け、第3の外部電極7は圧電共振子素子5の中央
部の周囲をまいて設けている。そして、この圧電共振子
1は、所定の負荷容量C1,C2 を、図6に示すように、
第3の外部電極7に対向して封止基板3の裏面に設けた
対向電極12,12と第3の外部電極7との間でそれぞ
れ得るようにしている。
して、図5に示す圧電共振子1が知られている。この圧
電共振子1は、図6及び図7に示すように構成してい
る。圧電素子2は、圧電性のセラミックスからなる圧電
基板8の上下(表裏)の2主面に互いに対向した振動電
極9,9及びこれにそれぞれ導通して端子電極10,1
0を設けて形成している。この圧電素子2の表裏面の振
動電極9の部分に振動用の振動空間を形成して、表裏面
にそれぞれ封止基板3,4を積層し、接着材11,11
で接着して一体化してチップ状の圧電共振子素子5を形
成している。誘電体の封止基板3の裏面には、対向電極
12,12を設けている。第1および第2の外部電極
6,6は、それぞれ各端子電極10に導通して圧電共振
子素子5の表面の端部から側面を経て裏面の端部に延ば
して設け、第3の外部電極7は圧電共振子素子5の中央
部の周囲をまいて設けている。そして、この圧電共振子
1は、所定の負荷容量C1,C2 を、図6に示すように、
第3の外部電極7に対向して封止基板3の裏面に設けた
対向電極12,12と第3の外部電極7との間でそれぞ
れ得るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の圧電共振
子の容量C1,C2 は、負荷容量を大きく取るために、対
向面積を大きくしようとすると、第3の外部電極7を大
きくしなければならず、第3の外部電極7と第1又は第
2の外部電極6の間隔および対向電極12と対向電極1
2間の間隔が小さくなり、図8に示すように、ストレー
容量C3 ,C4 およびC5 が発生し、特にC5 により共
振特性が悪化する。このため負荷容量の大きさに限界が
あった。また、第1又は第2の外部電極と第3の外部電
極間及び対向電極12と対向電極12間のように電極の
間隔が小さくなりマイグレーションが発生しやすくな
り、信頼性が低かった。
子の容量C1,C2 は、負荷容量を大きく取るために、対
向面積を大きくしようとすると、第3の外部電極7を大
きくしなければならず、第3の外部電極7と第1又は第
2の外部電極6の間隔および対向電極12と対向電極1
2間の間隔が小さくなり、図8に示すように、ストレー
容量C3 ,C4 およびC5 が発生し、特にC5 により共
振特性が悪化する。このため負荷容量の大きさに限界が
あった。また、第1又は第2の外部電極と第3の外部電
極間及び対向電極12と対向電極12間のように電極の
間隔が小さくなりマイグレーションが発生しやすくな
り、信頼性が低かった。
【0004】本発明は、上記従来技術の実情に鑑みてな
されたもので、共振特性が悪化するのを防ぐとともに、
負荷容量値の設計が容易で、信頼性の高い圧電共振子を
提供することを目的としている。
されたもので、共振特性が悪化するのを防ぐとともに、
負荷容量値の設計が容易で、信頼性の高い圧電共振子を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圧電共振子
は、圧電性のセラミックスからなる圧電基板の表裏の両
主面に振動電極と該振動電極に導通する端子電極を設け
た圧電素子と、該圧電素子の表裏面に、振動電極に対応
する部分に振動空間を形成してそれぞれ積層、接着する
第1および第2の封止基板と、前記端子電極と導通する
少なくとも前記第1および第2の封止基板の表面の両端
部にそれぞれ形成した第1および第2の外部電極と、前
記第1の外部電極と前記第2の外部電極の略中間部にお
いて前記第1および第2の封止基板にそれぞれ配設され
た第3の外部電極とを備えた圧電共振子において、前記
第1の封止基板の内面において第1の外部電極と導通
し、前記第3の外部電極と対向する第1の対向電極を形
成し、前記第2の封止基板の内面において第2の外部電
極と導通し、前記第3の外部電極と対向する第2の対向
電極を形成したことを特徴とする。上記圧電共振子にお
いて、第1の外部電極と第3の外部電極および第3の外
部電極と第1の対向電極で第1のコンデンサを形成し、
第2の外部電極と第3の外部電極および第3の外部電極
と第2の対向電極で第2のコンデンサを形成してコルピ
ッツ型回路に用いるように構成した。
は、圧電性のセラミックスからなる圧電基板の表裏の両
主面に振動電極と該振動電極に導通する端子電極を設け
た圧電素子と、該圧電素子の表裏面に、振動電極に対応
する部分に振動空間を形成してそれぞれ積層、接着する
第1および第2の封止基板と、前記端子電極と導通する
少なくとも前記第1および第2の封止基板の表面の両端
部にそれぞれ形成した第1および第2の外部電極と、前
記第1の外部電極と前記第2の外部電極の略中間部にお
いて前記第1および第2の封止基板にそれぞれ配設され
た第3の外部電極とを備えた圧電共振子において、前記
第1の封止基板の内面において第1の外部電極と導通
し、前記第3の外部電極と対向する第1の対向電極を形
成し、前記第2の封止基板の内面において第2の外部電
極と導通し、前記第3の外部電極と対向する第2の対向
電極を形成したことを特徴とする。上記圧電共振子にお
いて、第1の外部電極と第3の外部電極および第3の外
部電極と第1の対向電極で第1のコンデンサを形成し、
第2の外部電極と第3の外部電極および第3の外部電極
と第2の対向電極で第2のコンデンサを形成してコルピ
ッツ型回路に用いるように構成した。
【0006】
【作用】上記のように本発明の圧電共振子は、圧電素子
の表裏に積層する第1および第2の封止基板の内面に、
それぞれ第1および第2の封止基板に分割して一部が第
3の外部電極と対向した第1および第2の対向電極を設
けている。それゆえ、第1又は第2の外部電極と第3の
外部電極との間隔を小さくしなくても、第3の外部電極
と対向電極との対向面積を所定の大きさに容易に取るこ
とができ、内蔵容量の設計が容易になるとともに、大き
くすることができる。また、第1の外部電極と第3の外
部電極および第3の外部電極と第1の対向電極で第1の
コンデンサを形成し、第2の外部電極と第3の外部電極
および第3の外部電極と第2の対向電極で第2のコンデ
ンサを形成してコルピッツ型回路に適するようにする。
上記のように構成するので、第3の外部電極と第1又は
第2の外部電極との間隔が大きくでき、ストレー容量、
マイグレーションの発生を防ぎ、ショートが起こらない
ようにし、信頼性を向上できる。
の表裏に積層する第1および第2の封止基板の内面に、
それぞれ第1および第2の封止基板に分割して一部が第
3の外部電極と対向した第1および第2の対向電極を設
けている。それゆえ、第1又は第2の外部電極と第3の
外部電極との間隔を小さくしなくても、第3の外部電極
と対向電極との対向面積を所定の大きさに容易に取るこ
とができ、内蔵容量の設計が容易になるとともに、大き
くすることができる。また、第1の外部電極と第3の外
部電極および第3の外部電極と第1の対向電極で第1の
コンデンサを形成し、第2の外部電極と第3の外部電極
および第3の外部電極と第2の対向電極で第2のコンデ
ンサを形成してコルピッツ型回路に適するようにする。
上記のように構成するので、第3の外部電極と第1又は
第2の外部電極との間隔が大きくでき、ストレー容量、
マイグレーションの発生を防ぎ、ショートが起こらない
ようにし、信頼性を向上できる。
【0007】
【実施例】以下、エネルギー閉じ込め形厚み縦振動を利
用した圧電共振子を例にして、本発明の実施例を図面に
基づいて説明する。図1ないし図3は、本発明に係る圧
電共振子の第1実施例を説明するための図である。本発
明に係る圧電共振子13は、図1に示すように、圧電素
子2の表裏面に振動電極の部分に振動用の振動空間を形
成して、誘電体の第1の封止基板3a、第2の封止基板
3bをそれぞれ積層し、接着材により接着して一体化し
て圧電共振子素子14を形成し、この圧電共振子素子1
4の両端部にこの表面の左右の端部から側面を経て裏面
の端部に延ばして第1の外部電極6a、第2の外部電極
6bを設け、第1および第2の外部電極6a,6b間の
略中央部に第3の外部電極7を設けて構成している。第
1の封止基板3aおよび第2の封止基板3bの内面側に
は、第1の対向電極15及び第2の対向電極16をそれ
ぞれ設けている。
用した圧電共振子を例にして、本発明の実施例を図面に
基づいて説明する。図1ないし図3は、本発明に係る圧
電共振子の第1実施例を説明するための図である。本発
明に係る圧電共振子13は、図1に示すように、圧電素
子2の表裏面に振動電極の部分に振動用の振動空間を形
成して、誘電体の第1の封止基板3a、第2の封止基板
3bをそれぞれ積層し、接着材により接着して一体化し
て圧電共振子素子14を形成し、この圧電共振子素子1
4の両端部にこの表面の左右の端部から側面を経て裏面
の端部に延ばして第1の外部電極6a、第2の外部電極
6bを設け、第1および第2の外部電極6a,6b間の
略中央部に第3の外部電極7を設けて構成している。第
1の封止基板3aおよび第2の封止基板3bの内面側に
は、第1の対向電極15及び第2の対向電極16をそれ
ぞれ設けている。
【0008】圧電素子2は、図6に示すものと同様に圧
電基板8の表裏面に互いに対向した振動電極9,9及び
これにそれぞれ導通して端子電極10,10を表裏面で
対向した端部に延ばして設けて形成している。圧電共振
子素子14は、圧電素子2の表裏面の振動電極9の部分
に振動用の振動空間を形成して、表裏面にそれぞれ誘電
体からなる第1の封止基板3aおよび第2の封止基板3
bを積層し、接着材11,11で接着して一体化して形
成している。それぞれ第1の封止基板3aの裏面および
第2の封止基板3bの表面には、それぞれ第1の対向電
極15及び第2の対向電極16を設けている。第1の外
部電極6aおよび第2の外部電極6bは、それぞれ左右
の端子電極10に導通して圧電共振子素子14の表面の
端部から側面を経て裏面の端部に延ばして設け、第3の
外部電極7は圧電共振子素子14の略中央部、第1の外
部電極6aおよび第2の外部電極6b間の略中央部の周
囲を巻くようにして設けている。そして、この圧電共振
子13は、図3に示すような所定の負荷容量C1,C
2 を、第3の外部電極7と第1の対向電極15及び第2
の外部電極7と第2の対向電極16間でそれぞれ得るよ
うにしている。
電基板8の表裏面に互いに対向した振動電極9,9及び
これにそれぞれ導通して端子電極10,10を表裏面で
対向した端部に延ばして設けて形成している。圧電共振
子素子14は、圧電素子2の表裏面の振動電極9の部分
に振動用の振動空間を形成して、表裏面にそれぞれ誘電
体からなる第1の封止基板3aおよび第2の封止基板3
bを積層し、接着材11,11で接着して一体化して形
成している。それぞれ第1の封止基板3aの裏面および
第2の封止基板3bの表面には、それぞれ第1の対向電
極15及び第2の対向電極16を設けている。第1の外
部電極6aおよび第2の外部電極6bは、それぞれ左右
の端子電極10に導通して圧電共振子素子14の表面の
端部から側面を経て裏面の端部に延ばして設け、第3の
外部電極7は圧電共振子素子14の略中央部、第1の外
部電極6aおよび第2の外部電極6b間の略中央部の周
囲を巻くようにして設けている。そして、この圧電共振
子13は、図3に示すような所定の負荷容量C1,C
2 を、第3の外部電極7と第1の対向電極15及び第2
の外部電極7と第2の対向電極16間でそれぞれ得るよ
うにしている。
【0009】上記の誘電体からなる第1の封止基板3a
および第2の封止基板3bとしては、チタン酸カルシウ
ム(CaTiO3 )、チタン酸ストロンチウム(SrT
iO3 )、チタン酸マグネシウム(MgTiO3 )等の
誘電体セラミックスからなるものが使用される。また、
第1、第2の外部電極6a,6b及び第1、第2の各対
向電極15,16は蒸着、スパッタリング、導電ペース
トの塗布及び焼付け等の方法によって設け、第1、第2
の外部電極6a,6b及び第3の外部電極7はさらには
んだディップ又はめっき等の処理を行ってはんだぬれ性
をよくする。上記接着剤11により圧電素子2と第1お
よび第2の封止基板3a,3bとの接着は、それぞれ接
着剤11を塗布して行ってもよいし、シート状の接着剤
11を積層して行ってもよい。又、振動用の振動空間を
形成するには、接着剤11の厚みを利用して行ってもよ
いし、第1および第2の封止基板3a,3bの振動電極
9に対向する部分に凹部をそれぞれ設けることにより行
ってもよい。
および第2の封止基板3bとしては、チタン酸カルシウ
ム(CaTiO3 )、チタン酸ストロンチウム(SrT
iO3 )、チタン酸マグネシウム(MgTiO3 )等の
誘電体セラミックスからなるものが使用される。また、
第1、第2の外部電極6a,6b及び第1、第2の各対
向電極15,16は蒸着、スパッタリング、導電ペース
トの塗布及び焼付け等の方法によって設け、第1、第2
の外部電極6a,6b及び第3の外部電極7はさらには
んだディップ又はめっき等の処理を行ってはんだぬれ性
をよくする。上記接着剤11により圧電素子2と第1お
よび第2の封止基板3a,3bとの接着は、それぞれ接
着剤11を塗布して行ってもよいし、シート状の接着剤
11を積層して行ってもよい。又、振動用の振動空間を
形成するには、接着剤11の厚みを利用して行ってもよ
いし、第1および第2の封止基板3a,3bの振動電極
9に対向する部分に凹部をそれぞれ設けることにより行
ってもよい。
【0010】本実施例の圧電共振子13によれば、第1
および第2の複数の対向電極15,16と第3の外部電
極7間の対向面積は第3の外部電極7の面積と同じにま
でとることができる。しかも、第1および第2の各外部
電極6a,6bと第3の外部電極7間の距離は大きくと
れ、ストレー容量が生じないようにできる。この圧電共
振子14の等価回路は図3に示すようになり、ストレー
容量が生じておらず、コルピッツ型発振回路によく適用
できる。
および第2の複数の対向電極15,16と第3の外部電
極7間の対向面積は第3の外部電極7の面積と同じにま
でとることができる。しかも、第1および第2の各外部
電極6a,6bと第3の外部電極7間の距離は大きくと
れ、ストレー容量が生じないようにできる。この圧電共
振子14の等価回路は図3に示すようになり、ストレー
容量が生じておらず、コルピッツ型発振回路によく適用
できる。
【0011】図4は、本発明に係る圧電共振子の他の封
止基板の例を説明する図である。本実施例では、封止基
板に設ける対向電極の設けかたが上記実施例とは異なっ
ている。この図4に示す第1の対向電極16(第2の対
向電極17)は、誘電体の封止基板3a(3b)の一方
の側縁から中央部の第3の外部電極7の対向位置まで幅
を狭くして設けている。このように対向面積を容易に変
えることができるので所要の負荷容量のものを容易に製
造できる。また、対向電極16(17)の端部の面積を
大きくして第1(第2)の外部電極6a(6b)との対
向面積を大きくとり、第1の外部電極6aと第3の外部
電極7および第3の外部電極7と第1の対向電極16で
第1のコンデンサを形成し、第2の外部電極6bと第3
の外部電極7および第3の外部電極7と第2の対向電極
17で第2のコンデンサを形成する。
止基板の例を説明する図である。本実施例では、封止基
板に設ける対向電極の設けかたが上記実施例とは異なっ
ている。この図4に示す第1の対向電極16(第2の対
向電極17)は、誘電体の封止基板3a(3b)の一方
の側縁から中央部の第3の外部電極7の対向位置まで幅
を狭くして設けている。このように対向面積を容易に変
えることができるので所要の負荷容量のものを容易に製
造できる。また、対向電極16(17)の端部の面積を
大きくして第1(第2)の外部電極6a(6b)との対
向面積を大きくとり、第1の外部電極6aと第3の外部
電極7および第3の外部電極7と第1の対向電極16で
第1のコンデンサを形成し、第2の外部電極6bと第3
の外部電極7および第3の外部電極7と第2の対向電極
17で第2のコンデンサを形成する。
【0012】上記のように、本発明に係る圧電共振子に
よれば、容量電極は単独に任意の位置、形状、寸法に設
定できると同時に、大きな負荷容量に形成できるので、
その設計が容易である。しかも、容量を形成する電極同
士が完全に分離できるため、ストレー容量が生じにくく
なり共振特性が悪化しないようにでき、コルピッツ型発
振回路によく適用できるとともに、マイグレーション等
も発生しにくくできるので、ショートが起こらなくな
り、信頼性を高めることができる。なお、上記説明にお
いて、エネルギー閉じ込め形厚み縦振動を利用した圧電
共振子を例にして説明したが、本発明は上記実施例に限
られず、他の振動モード、振動電極の構成のものでもよ
い。また、圧電共振子の対向電極等の形成方法も上記実
施例に限られない。要は、容量内蔵型であれば適用可能
である。
よれば、容量電極は単独に任意の位置、形状、寸法に設
定できると同時に、大きな負荷容量に形成できるので、
その設計が容易である。しかも、容量を形成する電極同
士が完全に分離できるため、ストレー容量が生じにくく
なり共振特性が悪化しないようにでき、コルピッツ型発
振回路によく適用できるとともに、マイグレーション等
も発生しにくくできるので、ショートが起こらなくな
り、信頼性を高めることができる。なお、上記説明にお
いて、エネルギー閉じ込め形厚み縦振動を利用した圧電
共振子を例にして説明したが、本発明は上記実施例に限
られず、他の振動モード、振動電極の構成のものでもよ
い。また、圧電共振子の対向電極等の形成方法も上記実
施例に限られない。要は、容量内蔵型であれば適用可能
である。
【0013】
【発明の効果】本発明に係る圧電共振子は、容量電極は
単独に任意の位置、形状、寸法に設定できると同時に、
大きな負荷容量に形成できるので、その設計が容易であ
る。しかも、容量を形成する電極同士が完全に分離でき
るため、ストレー容量が生じにくくなり共振特性が悪化
しないようにできる。マイグレーション等も発生しにく
くでき、ショートが起こらなくなり、信頼性を高めるこ
とができる。
単独に任意の位置、形状、寸法に設定できると同時に、
大きな負荷容量に形成できるので、その設計が容易であ
る。しかも、容量を形成する電極同士が完全に分離でき
るため、ストレー容量が生じにくくなり共振特性が悪化
しないようにできる。マイグレーション等も発生しにく
くでき、ショートが起こらなくなり、信頼性を高めるこ
とができる。
【図1】本発明による圧電共振子の1実施例を説明する
斜視図である。
斜視図である。
【図2】上記実施例の断面図である。
【図3】上記実施例の圧電共振子の等価回路図である。
【図4】本発明による圧電共振子の他の実施例の一部を
説明する斜視図である。
説明する斜視図である。
【図5】従来例の圧電共振子を示す斜視図である。
【図6】上記従来例の断面図である。
【図7】上記従来例を説明する構成の一部の分解斜視図
である。
である。
【図8】上記従来例の等価回路図である。
2 圧電素子 3a 第1の封止基板 3
b 第2の封止基板 6a 第1の外部電極 6b 第2の外部電極
7 第3の外部電極 8 圧電基板 9 振動電極 1
0 端子電極 11 接着剤 13 圧電共振子
14 圧電共振子素子 15,17 第1の対向電極 16,18 第2の対
向電極
b 第2の封止基板 6a 第1の外部電極 6b 第2の外部電極
7 第3の外部電極 8 圧電基板 9 振動電極 1
0 端子電極 11 接着剤 13 圧電共振子
14 圧電共振子素子 15,17 第1の対向電極 16,18 第2の対
向電極
Claims (2)
- 【請求項1】 圧電性のセラミックスからなる圧電基板
の表裏の両主面に振動電極と該振動電極に導通する端子
電極を設けた圧電素子と、該圧電素子の表裏面に、前記
振動電極に対応する部分に振動空間を形成してそれぞれ
積層、接着する第1および第2の封止基板と、前記端子
電極と導通する少なくとも前記第1および第2の封止基
板の表面の両端部にそれぞれ形成した第1および第2の
外部電極と、前記第1の外部電極と前記第2の外部電極
の略中間部において前記第1および第2の封止基板に配
設された第3の外部電極とを備えた圧電共振子におい
て、前記第1の封止基板の内面において第1の外部電極
と導通し、前記第3の外部電極と対向する第1の対向電
極を形成し、前記第2の封止基板の内面において第2の
外部電極と導通し、前記第3の外部電極と対向する第2
の対向電極を形成したことを特徴とする圧電共振子。 - 【請求項2】 請求項1の圧電共振子において、第1の
外部電極と第3の外部電極および第3の外部電極と第1
の対向電極で第1のコンデンサを形成し、第2の外部電
極と第3の外部電極および第3の外部電極と第2の対向
電極で第2のコンデンサを形成したことを特徴とするコ
ルピッツ型回路に用いる圧電共振子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29794592A JPH06120764A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 圧電共振子およびコルピッツ型回路に用いる圧電共振子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29794592A JPH06120764A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 圧電共振子およびコルピッツ型回路に用いる圧電共振子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06120764A true JPH06120764A (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=17853129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29794592A Pending JPH06120764A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 圧電共振子およびコルピッツ型回路に用いる圧電共振子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06120764A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116996038A (zh) * | 2022-04-25 | 2023-11-03 | 锐石创芯(重庆)科技有限公司 | 滤波器、多工器及射频前端模组 |
-
1992
- 1992-10-08 JP JP29794592A patent/JPH06120764A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116996038A (zh) * | 2022-04-25 | 2023-11-03 | 锐石创芯(重庆)科技有限公司 | 滤波器、多工器及射频前端模组 |
CN116996038B (zh) * | 2022-04-25 | 2024-05-28 | 锐石创芯(重庆)科技有限公司 | 滤波器、多工器及射频前端模组 |
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