JPH11261364A - 電子部品 - Google Patents

電子部品

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JPH11261364A
JPH11261364A JP10056451A JP5645198A JPH11261364A JP H11261364 A JPH11261364 A JP H11261364A JP 10056451 A JP10056451 A JP 10056451A JP 5645198 A JP5645198 A JP 5645198A JP H11261364 A JPH11261364 A JP H11261364A
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JP
Japan
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base plate
electronic component
frame material
piezoelectric
electrodes
Prior art date
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Pending
Application number
JP10056451A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Kaida
弘明 開田
Jiro Inoue
二郎 井上
Satoru Ishino
悟 石野
Norio Sakai
範夫 酒井
Tatsuya Ueda
達也 上田
Mamoru Ogawa
守 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着剤の付着による特性の劣化が生じ難く、
製造工程が簡便であり、小型かつ安価な電子部品を提供
する。 【解決手段】 ベースプレート2上に枠材3が積層され
ており、かつベースプレート2の側面を経て底面に至る
複数の外部電極4A〜6Aが形成されているケース本体
が、セラミックよりなるベースプレート2及び枠材3
と、導電ペーストよりなる電極3〜6と一体焼成するこ
とにより構成されており、枠材3に囲まれた領域におい
てベースプレート上面2a上に電子部品としての圧電共
振子7が導電性接着剤8a,8bにより接合されてお
り、かつ枠材3の上面3aに接着剤9により蓋材として
のキャップ10が固定されて内部が封止されている、電
子部品1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば圧電共振
子、圧電フィルタなどの電子部品素子をケース本体内に
収納してなる電子部品に関し、より詳細には、ケース本
体及びケース本体に形成される内部電極の構造が改良さ
れた電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平8−204491号公報には、圧
電共振子をパッケージ内に収納してなる圧電共振部品が
開示されている。この圧電共振部品の構造を、図10〜
図12を参照して説明する。
【0003】図10に示すように、この圧電共振部品で
は、平板状のセラミック基板51と、下方に開口を有す
る金属よりなるキャップ材52とによりパッケージが構
成されている。セラミック基板51の上面には、全幅に
至るように電極53a,53bが形成されている。ま
た、電極53a,53b上に、導電性接着剤54a,5
4bにより圧電共振子55が固定されている。圧電共振
子55は、圧電板55aの上面に共振電極55bを、下
面に共振電極55aと中央領域で重なり合うように形成
された第2の共振電極55cが形成されている。共振電
極55bは、圧電板55aの上面中央から一方端部側に
延ばされている。また、共振電極55bは、図10にお
いて図示されていない側の端面を経て底面に至るように
構成されており、該底面に至る電極部分が導電性接着剤
54bに接続されている。他方、下面の共振電極55c
は、圧電板55aの図10に図示されている側の端面に
至るように形成されており、導電性接着剤54aにより
電極53aに電気的に接続されている。
【0004】セラミック基板51の下面には、電極53
a,53bと表裏対向するように外部電極56a,56
bが形成されている(図11及び図12参照)。また、
電極53aと外部電極56aとを電気的に接続するため
に、端面電極57a,57bがセラミック基板51の側
面に形成されている。同様に、電極53bと、外部電極
56bとを電気的に接続するために、端面電極57c
(図10参照)が、セラミック基板51の側面に形成さ
れている。
【0005】キャップ材52は、図示しない絶縁性接着
剤を用いてセラミック基板51の上面に固定されてい
る。従って、圧電共振子55は、外部電極56a,56
bに電気的に接続され、かつセラミック基板51とキャ
ップ材52とによりなるパッケージ内に封止されてい
る。
【0006】なお、キャップ材52を金属により構成
し、電磁シールド機能を与える場合には、図11及び図
12に示すように、キャップ材52がセラミック基板5
1に接着される部分に、絶縁膜58aが形成される。絶
縁膜58aを形成することにより、キャップ材52と電
極53a,53bとの短絡が確実に防止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記圧電共振部品で
は、平板状のセラミック基板51及びキャップ材52を
用いたパッケージ内に圧電共振子55を収納している
が、キャップ材52のセラミック基板51との接合部分
が圧電共振子55に近接している。従って、キャップ材
52を固定するための接着剤が圧電共振子55側に流
れ、圧電共振子55に接触し、共振特性が阻害されるこ
とがあった。
【0008】上記のような問題を解決するには、圧電共
振子55に比べて大きなキャップ材52を用いればよい
が、その場合には、圧電共振部品の小型化が損なわれる
ことになる。
【0009】また、前述した通り、キャップ材52を金
属材料により構成した場合には、セラミック基板51上
に絶縁膜58aを形成しなければならなかった。従っ
て、セラミック基板51を得、電極53a,53b及び
外部電極56a,56bを形成した後に、さらに絶縁膜
58aを印刷・焼付け等により形成しなければならず、
製造工程が煩雑であり、コスト低減の妨げとなってい
た。
【0010】本発明の目的は、収納される電子部品への
接着剤の接触を防止することができ、小型化を進めた場
合であっても特性の劣化が生じ難く、かつ比較的簡単な
工程で製造することができ、コストの低減を果たし得る
電子部品を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る電子部品は、べースプレートと、前記ベースプレー
ト上に積層された枠材とを有するケース本体と、前記ベ
ースプレート上の枠材で囲まれた部分からベースプレー
トの側面を経て底面に至るように形成された複数の外部
電極と、前記枠材内において、ベースプレート上に固定
されており、かつ前記複数の外部電極に電気的に接続さ
れた電子部品素子と、前記枠材の上面開口を閉成するよ
うに枠材の上面に接着された蓋材とを備え、前記ベース
プレート及び枠材がセラミックスよりなり、前記複数の
外部電極と共に一体焼成されていることを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記ベースプレ
ート及び枠材が1000℃以下の温度で焼成され得る低
温焼成セラミックスにより構成されている。低温焼成セ
ラミックスとは、上記のように1000℃以下の温度で
焼成され得るセラミックスを言い、例えば、Al2 3
にガラスを添加したもの、CaZrO3 にガラスを添加
したものなどを例示することができる。このような低温
焼成セラミックスは、低温で焼成し得るため、上述した
Cu Agなどの導電ペーストと同じ工程で焼成するこ
とができ、従って、上記のようにベースプレート及び枠
材並びに内部電極を一体化して成るケース本体を一体焼
成技術により容易に得ることができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、前記ケース本体
内に、複数の内部電極がセラミック層を介して重なり合
うように配置されており、それによって前記ケース本体
内に積層コンデンサが構成されていることを特徴とす
る。
【0014】請求項4に記載の発明では、上記電子部品
素子として、圧電共振子が用いられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の非限定的な実施例
を説明することにより、本発明を明らかにする。
【0016】図1及び図2は、本発明の第1の実施例に
係る電子部品を説明するための横断面図及び縦断面図で
ある。電子部品1では、矩形板状のベースプレート2上
に、矩形枠状の枠材3が積層されている。また、ベース
プレート2の上面2a上に電極4,5が形成されてい
る。電極4,5は、上面2aから、側面2b,2cを経
て底面2dに至るように形成されている。なお、図2に
示すように、底面2d上においては、アース電位に接続
される電極6が、電極4,5間に形成されている。
【0017】上記ベースプレート2及び枠材3並びに電
極4,5,6は、セラミックス一体焼成技術により形成
されている。すなわち、ベースプレート2及び枠材3
が、例えばCaZrO3 −ガラス系などの低温焼成セラ
ミックスに構成されている。製造に際しては、該低温焼
成セラミックスよりなる生ベースプレート2の外表面
に、Cuなどを主体とする導電ペーストを印刷すること
により、電極4,5,6を形成し、上記低温焼成セラミ
ックスよりなる生の枠材3を積層した成形体を用意す
る。この成形体を950℃〜1000℃程度の温度で焼
成し、セラミックスの焼結と共に、導電ペーストを一体
焼成する。従って、上記電極4,5をベースプレート2
及び枠材3と共に一体焼成技術により焼成し得るので、
焼成後に電極形成のための煩雑な工程を必要としない。
【0018】枠材3内には、圧電共振子7が配置されて
いる。圧電共振子7は、すべりモードを利用しており、
圧電セラミック板7aの上面及び下面に共振電極7b,
7cを形成した構造を有する。共振電極7bは、下面に
形成された接続電極7dに接続されている。接続電極7
d及び共振電極7cが、それぞれ、導電性接着剤8a,
8bにより電極4,5に電気的に接続されていると共
に、ベースプレート2上に固定されている。
【0019】枠材3の上面には、絶縁性接着剤9を介し
て金属よりなるキャップ材10が接合されている。この
キャップ材10の接合により、ベースプレート2及び枠
材3からなるケース本体と、キャップ材10とにより、
パッケージ構造が完成され、圧電共振子7が内部に封止
される。
【0020】本実施例の電子部品1では、上記のよう
に、ベースプレート2及び枠材3からなるケース本体
が、電極4,5と共にセラミックス一体焼成技術により
構成されているので、製造工程の簡略化を果たすことが
できる。
【0021】しかも、キャップ材10は、枠材3の上面
に接着剤9により固定されている。従って、接着剤9
が、圧電共振子7が接合されるベースプレート2の上面
2aよりも上方に隔てられている。よって、接着剤9の
圧電共振子7側への流れ込みが生じ難く、圧電共振子7
の特性の劣化を防止することができる。
【0022】すなわち、枠材3の上面においてキャップ
材10を接合しているので、接着剤9と圧電共振子7と
の水平方向距離を近づけたとしても、接着剤9が圧電共
振子7の取付けられるベースプレート2の上面2aより
も上方に隔てられているので、上面2a上への接着剤の
付着、ひいては上面2aと圧電共振子7との接着剤によ
る所望でない接着現象を確実に防止することができる。
【0023】加えて、枠材3の上面においてキャップ材
10が接合されるので、キャップ材10として電磁シー
ルド性に優れた金属キャップを用いた場合であっても、
上面2a上に絶縁膜を形成する必要がない。
【0024】よって、安価にかつ簡単な製造工程で、小
型の圧電共振部品を提供することができると共に、接着
剤の圧電共振子7への付着を防止することができ、特性
の劣化も防止することができる。
【0025】図3及び図4は、本発明の第2の実施例に
係る電子部品を説明するためのそれぞれ、横断面図及び
縦断面図である。第2の実施例の電子部品11は、枠材
13の高さが圧電共振子7よりも高いこと、並びに金属
キャップ10に代えて、平板状の蓋材12が用いられて
いることを除いては、第1の実施例の電子部品1と同様
に構成されている。従って、同一部分については、同一
の参照番号を付し、第1の実施例について行なった説明
を援用することにより省略する。
【0026】枠材13は、ベースプレート2及び電極
4,5と共にセラミックス一体焼成技術により構成され
ているが、枠材13の上面13aがベースプレート2の
上面2a上に固定された圧電共振子7の上面よりも高く
されている。従って、枠材13上に、絶縁性接着剤8を
用いて平板状の蓋材12を接合することにより、圧電共
振子7が電子部品11内に封止されている。
【0027】図5〜図9を参照して、本発明の第3の実
施例を説明する。第3の実施例に係る電子部品は、圧電
共振子を内蔵しており、かつベースプレート内に積層コ
ンデンサを内蔵した構造を有する。
【0028】図5は、ベースプレート及び枠材の分解斜
視図である。本実施例では、ベースプレートは、低温焼
成セラミックスよりなる矩形のセラミック層21〜23
を積層した構造を有する。セラミック層21の上面に
は、所定距離を隔てて、長さ方向一端に寄せられて電極
24a,24bが形成されている。
【0029】また、セラミック層22の上面には、容量
取出し電極24cが、電極引出し部24d,24eを除
いて外周縁に至らないように形成されている。電極引出
し部24d,24eは、セラミック層22の上面におい
て、長さ方向端縁中央に引き出されている。
【0030】セラミック層23の上面においては、長さ
方向両端に寄せられて、それぞれ、電極24f,24g
が形成されている。上記セラミック層21〜23が積層
されて、平板状のベースプレート25が形成されてい
る。図6に示すように、ベースプレート25上に、矩形
枠状の枠材26が積層されて、ケース本体27が構成さ
れている。
【0031】また、ケース本体27においては、側面2
7a,27bから底面27cに至るように、電極28a
〜28cが形成されている。電極28aは、電極24
a,24fに、電極28bは、電極24b,24gに接
続されている。また、電極28cは、電極引出し部24
d,24eに接続されている。
【0032】従って、電極28aと電極28cとの間に
第1のコンデンサが、電極28bと電極28cとの間に
第2のコンデンサが構成されている。図7に示すよう
に、上記ケース本体27のベースプレート25の上面2
5a上に、上記電極24a,24bが露出している。こ
の露出している電極24a,24bに、導電性接着剤3
0a,30bを介して圧電共振子31が接合され、かつ
電気的に接続されている。圧電共振子31は、厚み縦振
動の2倍波を利用したエネルギー閉じ込め型圧電共振子
である。
【0033】圧電共振子31は、細長い矩形板状の圧電
板31aを用いて構成されている。圧電板31aは、例
えば、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電セラミックスや、L
iTaO3 ,LiNbO3 もしくは水晶などの圧電単結
晶により構成され得る。
【0034】圧電板31aの上面には、共振電極31c
が、下面には、共振電極31cと長さ方向中央で厚み方
向で重なり合うように共振電極31dが形成されてお
り、共振電極31c,31dは、圧電板31aの長さ方
向一方端面に形成された接続電極31eに電気的に接続
されている。
【0035】また、圧電板31aの中間高さ位置には、
内部電極31fが形成されている。内部31fは、圧電
板31aの接続電極31eが形成されている側とは反対
側の端面に至るように引き出されている。また、該端面
に、接続電極31gが形成されており、接続電極31g
は、圧電板31aの下面に至るように形成されている。
【0036】圧電共振子31では、上記接続電極31
e,31g間に交流電圧を印加することにより、厚み縦
振動の2倍波を利用した共振特性を得ることができる。
なお、圧電共振子31では、共振電極31c,31d,
31fが圧電板31aの長さ方向中央において重なり合
って振動部を構成している。また、圧電板31aの長さ
方向においてのみ、振動部の両側に振動減衰部が構成さ
れており、振動部の他の方向においては、振動減衰部が
存在しない。従って、厚み縦振動モードの高調波を利用
したエネルギー閉じ込め型の圧電共振子であるが、小型
に構成することが可能とされている。
【0037】圧電共振子31を導電性接着剤30a,3
0bによりベースプレート25の上面25a上に固定し
た後に、金属よりなるキャップ材32が固定される。キ
ャップ材32は、絶縁性接着剤33により、枠材26の
上面26a上に固定される。このようにして、図8及び
図9に示す第3の実施例に係る圧電共振部品34を得る
ことができる。
【0038】圧電共振部品34においても、上記ベース
プレート29と枠材26と、電極24a,24b,28
a,28bとをセラミックス一体焼成技術により焼成す
ることによりケース本体27が構成されているので、ケ
ース本体27を形成した後に、余分な電極形成工程を必
要としない。
【0039】さらに、本実施例では、上記電極24c,
24f,24g,28bも、ケース本体27を得る際に
一体焼成技術により同時に形成される。従って、コンデ
ンサが内蔵されたケース本体27を容易に得ることがで
きる。
【0040】よって、本実施例の圧電共振部品34で
は、外部電極28a〜28cのうち、外部電極28cを
アース電位に接続することにより、負荷容量内蔵型の圧
電発振子として動作させることができる。
【0041】なお、上述した第1〜第3の実施例では、
圧電共振子7,31を用いたが、圧電共振子以外の圧電
フィルタ素子などの他の圧電素子、あるいは圧電素子以
外の他の電子部品素子を用いてもよい。
【0042】また、蓋材についても、金属により構成す
る必要は必ずしもなく、セラミックや合成樹脂などの絶
縁性材料により構成してもよく、あるいはこれらの絶縁
性材料からなる蓋材の表面に導電膜を形成したものであ
ってもよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載の発明に係る電子部品で
は、ベースプレート上に枠材が積層されてケース本体が
構成されており、ベースプレートの側面を経て底面に至
るように複数の外部電極が形成されており、電子部品素
子がベースプレート上面に固定されており、かつ枠材の
上面に蓋材が接着されて電子部品素子が内部に封止され
ている。従って、枠材の上面に蓋材が接着されているの
で、この接着に用いられている接着剤が、電子部品素子
が取り付けられるベースプレートの上面から上方に隔て
られているので、接着剤の流れ込みにより、ベースプレ
ート上面と電子部品素子とが誤って接着され難い。よっ
て、電子部品素子の側方に枠材を近接させて小型化を図
った場合であっても、接着剤の電子部品及びベースプレ
ートへの付着を確実に防止することができ、特性の劣化
や変動が生じ難い信頼性に優れた小型の電子部品を提供
することが可能となる。
【0044】加えて、上記ベースプレート、枠材及び外
部電極がセラミックス一体焼成技術により同時に形成さ
れ、ケース本体を得た後に余分な電極形成工程を実施す
る必要がないため、製造工程の簡略化を図ることがで
き、電子部品のコストの低減を果たすことができる。
【0045】さらに、蓋材として金属などの導電性材料
よりなるものを用い、電磁シールド性を与えた場合であ
っても、蓋材が枠材の上面に接着されているので、ベー
スプレート上面において絶縁膜を形成する必要がない。
従って、蓋材を導電性材料で構成した場合であっても、
製造工程を簡略化することができ、コストの低減を果た
し得る。
【0046】請求項2に記載の発明では、上記ベースプ
レート及び枠材が低温焼成セラミックスにより構成され
ており、1000℃以下の温度で焼成されるので、例え
ば、Cu、Agなどの導電ペーストと共に、セラミック
ス一体焼成技術により容易に焼成することができる。
【0047】請求項3に記載の発明では、ケース本体内
に複数の内部電極がセラミック層を介して重なり合うよ
うに配置されて少なくとも1つのコンデンサが構成され
ているので、負荷容量内蔵型の電子部品を提供すること
ができる。この場合であっても、内部電極をベースプレ
ート及び枠材と一体焼成し得るので、焼成後の煩雑な電
極形成工程等を必要としない。
【0048】請求項4に記載の発明では、電子部品素子
として圧電共振子が用いられている。従って、圧電共振
子がケース本体と蓋材とからなるケース内に封止された
圧電共振部品であって、接着剤の付着による特性が生じ
難く、共振特性に優れた小型かつ安価な圧電共振子を提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る圧電共振部品の横
断面図。
【図2】本発明の第1の実施例に係る圧電共振部品の縦
断面図。
【図3】本発明の第2の実施例に係る圧電共振部品の横
断面図。
【図4】本発明の第2の実施例に係る圧電共振部品の縦
断面図。
【図5】本発明の第3において用いられているケース本
体の分解斜視図。
【図6】本発明の第3で用いられているケース本体を説
明するための斜視図。
【図7】本発明の第3の実施例に係る電子部品の分解斜
視図。
【図8】本発明の第3の実施例に係る圧電共振部品の横
断面図。
【図9】本発明の第3の実施例に係る圧電共振部品の外
観を示す斜視図。
【図10】従来の圧電共振部品の一例を説明するための
分解斜視図。
【図11】従来の圧電共振部品の他の例を説明するため
の横断面図。
【図12】図11に示した圧電共振部品の縦断面図。
【符号の説明】
1…電子部品 2…ベースプレート 2a…上面 2b,2c…側面 2d…底面 3…枠材 3a…上面 4,5,6…外部電極 7…圧電共振子 8a,8b…導電性接着剤 9…絶縁性接着剤 10…キャップ(蓋材) 11…電子部品 12…蓋材 13…枠材 13a…上面 21〜23…セラミック層 24a,24b,24c,24f,24g…電極 26…枠材 27…ケース本体 28a〜28c…外部電極 29…ベースプレート 29a…上面 31…圧電共振子 30a,30b…導電性接着剤 32…キャップ(蓋材) 33…絶縁性接着剤 34…圧電共振部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 範夫 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 上田 達也 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 小川 守 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 べースプレートと、 前記ベースプレート上に積層された枠材とを有するケー
    ス本体と、 前記ベースプレート上の枠材で囲まれた部分からベース
    プレートの側面を経て底面に至るように形成された複数
    の外部電極と、 前記枠材内において、ベースプレート上に固定されてお
    り、かつ前記複数の外部電極に電気的に接続された電子
    部品素子と、 前記枠材の上面開口を閉成するように枠材の上面に接着
    された蓋材とを備え、 前記ベースプレート及び枠材がセラミックスよりなり、
    前記複数の外部電極と共に一体焼成されていることを特
    徴とする、電子部品。
  2. 【請求項2】 前記ベースプレート及び枠材が、100
    0℃以下の温度で焼成される低温焼成セラミックスによ
    り構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の
    電子部品。
  3. 【請求項3】 前記ケース本体内に、複数の内部電極が
    セラミック層を介して重なり合うように配置されてお
    り、それによって前記ケース本体内に積層コンデンサが
    構成されていることを特徴とする、請求項1または2に
    記載の電子部品。
  4. 【請求項4】 前記電子部品素子が圧電共振子であるこ
    とを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の電子
    部品。
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