JPH0865085A - 容量内蔵型圧電部品 - Google Patents

容量内蔵型圧電部品

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JPH0865085A
JPH0865085A JP19866694A JP19866694A JPH0865085A JP H0865085 A JPH0865085 A JP H0865085A JP 19866694 A JP19866694 A JP 19866694A JP 19866694 A JP19866694 A JP 19866694A JP H0865085 A JPH0865085 A JP H0865085A
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JP
Japan
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substrate
capacitance
electrode
piezoelectric
dielectric film
Prior art date
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JP19866694A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Tanaka
康▲廣▼ 田中
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁信頼性が高く、かつ小型の容量内蔵型圧
電部品を得る。 【構成】 容量内蔵型圧電部品1は、圧電体基板2と、
この圧電体基板2を挟んで振動空間を形成する封止基板
7,8とで構成されている。封止基板7の上面には容量
電極10〜12が設けられており、さらに、この封止基
板7の上面を誘電体膜15が被覆している。通常、誘電
体膜15の材料としては、封止基板7の誘電率より高く
なるように、BaTiO3やPbTiO3等の高誘電率の
ものが使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電部品、特に発振回
路等に使用される容量内蔵型圧電部品に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】従来より、容量を内蔵した圧電部
品が知られている。この圧電部品において容量を大きく
するには、外部電極間距離を短くするか、あるいは、高
誘電率材料からなる封止基板の板厚を大きくする必要が
あった。ところが、外部電極間距離を短くすると、耐電
圧が低下して部品の絶縁信頼性が悪くなるという問題が
あった。また、封止基板の板厚を大きくすると、部品の
サイズが大きくなるという問題があった。
【0003】そこで、本発明の課題は、絶縁信頼性が高
く、かつ小型の容量内蔵型圧電部品を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段と作用】以上の課題を解決
するため、本発明に係る容量内蔵型圧電部品は、(a)
振動電極を表面に設けた圧電体基板と、(b)前記圧電
体基板を挟んで振動空間を形成する二つの封止基板と、
(c)少なくともいずれか一方の前記封止基板の表面に
並設した少なくとも一対の容量電極と、(d)前記封止
基板の、前記容量電極を設けた面を被覆した誘電体膜
と、を備えたことを特徴とする。
【0005】また、本発明に係る容量内蔵型圧電部品
は、(e)振動電極を表面に設けた圧電体基板と、
(f)前記圧電体基板を収納するための凹部を設けた絶
縁性ケースと、(g)前記絶縁性ケースの凹部開口部を
塞いで振動空間を形成する封止基板と、(h)前記封止
基板の表面に並設した少なくとも一対の容量電極と、
(i)前記封止基板の、前記容量電極を設けた面を被覆
した誘電体膜と、を備えたことを特徴とする。
【0006】以上の構成により、封止基板の表面に並設
された容量電極と、封止基板の前記容量電極を設けた面
を被覆した誘電体膜とでコンデンサが形成される。ここ
に、通常、誘電体膜の材料として、封止基板の材料より
高い誘電率のものが採用される。また、並設された容量
電極は誘電体膜によって被覆されているため、容量電極
間距離を小さくしても短絡等の絶縁不良が発生しにく
い。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る容量内蔵型圧電部品の実
施例について添付図面を参照して説明する。以下の各実
施例では単品状態の圧電部品について説明するが、量産
時には複数の圧電部品を備えたマザーボード状態で効率
良く製造する。 [第1実施例、図1〜図4]図1に示すように、容量内
蔵型圧電部品1は圧電体基板2と、この圧電体基板2を
挟んで振動空間を形成する封止基板7,8とで構成され
ている。
【0008】圧電体基板2はPZT等のセラミックス材
からなる。圧電体基板2の材料としてはPZT以外に水
晶、BiTaO3等であってもよい。圧電体基板2の上
下面には振動電極3,4が設けられている。振動電極3
は圧電体基板2の上面左側縁部に設けた引出し電極5に
電気的に接続し、振動電極4は圧電体基板2の下面右側
縁部に設けた引出し電極6に電気的に接続している。こ
れらの電極3〜6はスパッタリング、蒸着、あるいは印
刷乾燥等の手段にて形成される。
【0009】封止基板7,8はアルミナ等のセラミック
ス材からなり、一方の面に振動空間形成用凹部7a,8
a(図3参照)を設けている。そして、封止基板7の上
面、すなわち凹部7aが設けられていない面には、容量
電極10,11,12がスパッタリングや蒸着等の手段
により形成されている。さらに、この封止基板7の上面
を誘電体膜15が被覆している。通常、誘電体膜15の
材料としては、封止基板7の誘電率より高くなるよう
に、BaTiO3やPbTiO3等の高誘電率のものが使
用される。誘電体膜15は、誘電体の蒸着、スパッタリ
ング、接着剤による固着、あるいはペースト状誘電体の
印刷乾燥等の手段により形成される。なお、封止基板8
にも容量電極及び誘電体膜を設けてもよいことは言うま
でもない。
【0010】この封止基板7,8は、圧電体基板2を間
に挟んでエポキシ系の接着剤等を介して固着される。こ
うして、内部に密閉された振動空間を有する圧電部品1
が得られる。図2に示すように、圧電部品1の両端部及
び中央部にそれぞれ外部入出力電極20,21及び外部
グランド電極22がスパッタリング、蒸着、又は印刷焼
付等の手段により形成されている。図3に示すように、
外部入出力電極20は引出し電極5と容量電極10に電
気的に接続し、外部入出力電極21は引出し電極6と容
量電極11に電気的に接続し、外部グランド電極22は
容量電極12に電気的に接続されている。図4は圧電部
品1の電気等価回路図である。
【0011】この容量内蔵型圧電部品1は、容量電極1
0と12の間及び容量電極11と12の間にそれぞれ静
電容量が形成される。この静電容量の値は誘電体膜15
の厚さに依存しているが、誘電体膜15の厚さを任意に
かつ容易に調整することができるので、静電容量の値も
調整し易い。これに対して、従来の圧電部品は製品の機
械的強度を確保する必要から、封止基板の板厚を調整す
るには限界があり、静電容量の調整も困難であった。容
量電極10〜12は誘電体膜15によって被覆されてい
るので、外界雰囲気にさらされない。従って、容量電極
10と12の隙間及び容量電極11と12の隙間を小さ
くしても短絡等の絶縁不良が発生しにくい。この結果、
絶縁信頼性が高く、かつ小型の容量内蔵型圧電部品が得
られる。また、誘電体膜15は圧電部品1の表面に露出
しているので、完成品の状態でも誘電体膜15に誘電体
を付加して膜厚を厚くしたり、あるいは誘電体膜15を
削って膜厚を薄くしたりして静電容量の値を微調整する
ことができる。
【0012】[第2実施例、図5]図5に示すように、
容量内蔵型圧電部品31は圧電体基板32、この圧電体
基板32を収納している絶縁性ケース40及び封止基板
50から構成されている。圧電体基板32は、上下面に
振動電極33,34が設けられている。振動電極33,
34は、それぞれ圧電体基板32の端部に設けた引出し
電極35,36に電気的に接続している。
【0013】絶縁性ケース40は凹部41を有し、この
凹部41の両端部には台座部42,43が設けられてい
る。ケース40はアルミナ等のセラミックス材からな
り、両端部にはスパッタリングや蒸着等の手段により内
部入出力電極44,45が形成されている。凹部41に
は圧電体基板32が横長の状態で水平に収納され、振動
部分が凹部41の底壁に接触しないように台座部42,
43にて支持される。引出し電極35,36はそれぞれ
内部入出力電極44,45に半田や導電性接着剤等を介
して電気的に接続され、圧電体基板32とケース40が
固定されている。
【0014】封止基板50はアルミナ等のセラミックス
材からなり、その上面に容量電極51,52,53がス
パッタリングや蒸着等の手段により形成されている。さ
らに、この封止基板50の上面を誘電体膜54が被覆し
ている。通常、誘電体膜54の材料としては、封止基板
50の誘電率より高くなるように、BaTiO3やPb
TiO3等の高誘電率のものが使用される。誘電体膜5
4はペースト状の材料を印刷等の手段により塗布乾燥す
ることにより形成される。この封止基板50はケース4
0の開口端面に接着剤によって固着される。こうして、
内部に密閉された振動空間を有する圧電部品31が得ら
れる。
【0015】この圧電部品31の両端部及び中央部にそ
れぞれ外部入出力電極56,57及び外部グランド電極
58がスパッタリング、蒸着、又は印刷焼付等の手段に
より形成されている。外部入出力電極56は内部入出力
電極44と容量電極51に電気的に接続し、外部入出力
電極57は内部入出力電極45と容量電極52に電気的
に接続し、外部グランド電極58は容量電極53に電気
的に接続している。得られた容量内蔵型圧電部品31は
容量電極51と53間及び容量電極52と53の間にそ
れぞれ静電容量が形成され、前記第1実施例の圧電部品
1と同様の作用効果を奏する。
【0016】[他の実施例]なお、本発明に係る容量内
蔵型圧電部品は前記実施例に限定するものではなく、そ
の要旨の範囲内で種々に変形することができる。容量電
極の形状や数は任意であり、仕様に合わせて種々選択さ
れる。例えば、図6に示すように、凹凸形状部10a,
11a,12a,12bを設けて静電容量をアップさせ
てもよい。封止基板の材質、板厚及び形状等についても
任意である。
【0017】また前記実施例は、殆んど誘電体膜と容量
電極とで形成される静電容量のみを利用するものである
が、これに加えて封止基板と容量電極とで形成される静
電容量や封止基板と外部入出力電極や外部グランド電極
とで形成される静電容量をも利用した圧電部品であって
もよい。
【0018】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、封止基板の表面に並設された容量電極とこの容
量電極を被覆した誘電体膜とで静電容量を形成したの
で、容量電極が外界雰囲気にさらされず、容量電極間距
離を小さくしても短絡等の絶縁不良が発生しにくい。こ
の結果、絶縁信頼性が高く、かつ小型の容量内蔵型圧電
部品が得られる。
【0019】また、静電容量の設計を、封止基板の材
質、板厚及び形状とは関係なく行なうことができるの
で、設計が容易となる。さらに、誘電体膜は圧電部品の
表面に露出しているので、完成品の状態でも誘電体膜の
厚さを調整して静電容量の値を微調整することができ、
歩留まり向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容量内蔵型圧電部品の第1実施例
を示す分解斜視図。
【図2】図1に示した容量内蔵型圧電部品の斜視図。
【図3】図2のIII−III断面図。
【図4】図2に示した容量内蔵型圧電部品の電気等価回
路図。
【図5】本発明に係る容量内蔵型圧電部品の第2実施例
を示す断面図。
【図6】容量電極の変形例を示す斜視図。
【符号の説明】
1…容量内蔵型圧電部品 2…圧電体基板 3,4…振動電極 7,8…封止基板 10,11,12…容量電極 15…誘電体膜 31…容量内蔵型圧電部品 32…圧電体基板 33,34…振動電極 40…絶縁性ケース 50…封止基板 51,52,53…容量電極 54…誘電体膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動電極を表面に設けた圧電体基板と、 前記圧電体基板を挟んで振動空間を形成する二つの封止
    基板と、 少なくともいずれか一方の前記封止基板の表面に並設し
    た少なくとも一対の容量電極と、 前記封止基板の、前記容量電極を設けた面を被覆した誘
    電体膜と、 を備えたことを特徴とする容量内蔵型圧電部品。
  2. 【請求項2】 振動電極を表面に設けた圧電体基板と、 前記圧電体基板を収納するための凹部を設けた絶縁性ケ
    ースと、 前記絶縁性ケースの凹部開口部を塞いで振動空間を形成
    する封止基板と、 前記封止基板の表面に並設した少なくとも一対の容量電
    極と、 前記封止基板の、前記容量電極を設けた面を被覆した誘
    電体膜と、 を備えたことを特徴とする容量内蔵型圧電部品。
JP19866694A 1994-08-23 1994-08-23 容量内蔵型圧電部品 Pending JPH0865085A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100349120B1 (ko) * 1999-06-15 2002-08-17 삼성전기주식회사 표면 실장형 압전부품
WO2007026428A1 (ja) * 2005-08-31 2007-03-08 Kyocera Corporation 圧電共振子
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US10536134B2 (en) * 2015-05-22 2020-01-14 Kyocera Corporation Acoustic wave device and communication apparatus

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