JPH05218784A - 圧電共振子 - Google Patents

圧電共振子

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JPH05218784A
JPH05218784A JP4787792A JP4787792A JPH05218784A JP H05218784 A JPH05218784 A JP H05218784A JP 4787792 A JP4787792 A JP 4787792A JP 4787792 A JP4787792 A JP 4787792A JP H05218784 A JPH05218784 A JP H05218784A
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JP
Japan
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piezoelectric substrate
piezoelectric
electrode
vibrating
piezoelectric resonator
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JP4787792A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Tanaka
康▲廣▼ 田中
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容量部を備えた圧電共振子において、容量部
によって圧電基板に発生していたスプリアス振動を除去
し、さらに、圧電共振子を小型化する。 【構成】 圧電基板1の片側主面において中央部に容量
部2を設け、圧電基板1の2箇所において圧電基板1の
両主面間に振動部3,4を設ける。容量部2は、圧電基
板1の表側主面に形成された極板2bと、極板2bを覆
うようにして圧電基板1の表側主面に形成された絶縁体
層5と、絶縁体層5の上に形成した極板2bとによって
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電共振子に関する。具
体的にいうと、複数段接続された圧電振動部の段間にカ
ップリング用のコンデンサ(容量部)を接続されたチッ
プ型の圧電共振子に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来例の圧電共振子Cを示す。図
5(a)は圧電共振子Cの上面図、図5(b)は同図
(a)のY−Y線断面図である。圧電共振子Cは、厚み
縦振動を用いたエネルギー閉じ込め型の2素子型圧電フ
ィルターであって、全体に分極処理を施された圧電基板
31の表裏両主面に電極膜のパターンを形成したもので
ある。
【0003】圧電共振子Cの中央部には容量部32が形
成されており、その両側には各々3端子型フィルターと
して働く第一の振動部33及び第二の振動部34が形成
されている。
【0004】第一の振動部33は、圧電基板31の表側
主面に形成された一対の振動電極33a,33bと、こ
れらに対向させて裏側主面に形成された1枚の共通電極
33cとから構成されている。また、第二の振動部34
は、圧電基板31の表側主面に形成された一対の振動電
極34a,34bと、これらに対向させて裏側主面に形
成された1枚の共通電極34cとから構成されている。
また、容量部32は、圧電基板31を挟んでその表裏両
主面に形成された極板32a,32bにより形成されて
いる。振動電極33bはリード部37を介して容量部3
2の極板32aに導通しており、極板32aは反対側の
リード部37を介して振動電極34aに導通している。
【0005】また、圧電基板31の表側主面の両端に
は、振動部33,34と隣接させて端子電極35a,3
5bが形成されており、端子電極35aはリード部37
を介して振動電極33aに導通しており、端子電極35
bはリード部37を介して振動電極34bに導通してい
る。また、圧電基板31の裏側主面の側縁部には、容量
部32の極板32bと隣接させてアース電極36が形成
されており、アース電極36はリード部37,37,3
7を介して共通電極33c,34c及び極板32bに導
通している。
【0006】しかして、この圧電共振子Cの等価回路
は、図6のような回路図で表わされ、第一の振動部33
と第二の振動部34が縦続接続され、第一の振動部33
と第二の振動部34との段間にカップリングコンデンサ
となる容量部32が接続された3端子型フィルターとな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
圧電共振子Cにあっては、圧電基板31を極板32a,
32bで挟んで容量部32を形成しているので、容量部
32の充放電により変化する極板32a,32b間の電
圧により圧電基板31が励振され、不要なスプリアス振
動が発生するという問題があった。そして、この容量部
32に発生するスプリアス振動により圧電共振子Cの振
動特性及び電気的特性が劣化させられていた。
【0008】また、このような構造の容量部32では、
圧電基板31の厚みや誘電率によって容量部32の単位
面積当たりの静電容量が制限されるため、カップリング
コンデンサとして十分な静電容量を得るためには、容量
部32の極板面積を大きくしなければならず、圧電共振
子Cの小型化を妨げていた。
【0009】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、容量部にお
ける不要なスプリアス振動の発生をなくし、かつ、圧電
共振子の小型化を容易にすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電共振子は、
圧電基板の両主面に振動電極を互いに対向させるように
配置して形成された振動部と、圧電基板の片側主面で絶
縁体層を挟んで積層させた少なくとも2枚の電極膜から
なる容量部とを備えたことを特徴としている。
【0011】
【作用】本発明の圧電共振子にあっては、絶縁体層を挟
んで積層された2枚以上の電極膜によって圧電基板の片
側主面上に容量部を形成しているので、容量部における
スプリアス振動の発生を除去することができる。従っ
て、圧電共振子の振動特性及び電気的特性を良好にする
ことができる。
【0012】また、容量部に不要なスプリアス振動が発
生しないので、圧電基板上の任意の位置に容量部を形成
することができ、電極膜のパターン設計が容易になり、
圧電共振子の小型化が容易になる。
【0013】さらには、圧電基板の誘電率や厚みに関係
なく、絶縁体層の誘電率や厚みによって容量部の単位面
積当たりの静電容量を調整できるので、小さな面積の容
量部によって必要な静電容量を得ることができ、圧電共
振子をより小型化できる。
【0014】
【実施例】図1(a)に本発明の一実施例による圧電共
振子Aの上面図を示し、図1(b)に同図(a)のX−
X線断面図を示す。圧電共振子Aは、厚み縦振動を用い
たエネルギー閉じ込め型の2素子型圧電フィルターであ
って、圧電基板1の表裏両主面に蒸着やスパッタリング
等の薄膜形成技術により銀やニッケル等の電極膜を形成
したものである。
【0015】この圧電共振子Aにあっては、圧電基板1
の片側主面上の中央部に容量部2が形成されており、そ
の両側で圧電基板1の両側主面間に各々3端子型フィル
ターとして働く第一の振動部3及び第二の振動部4が形
成されている。
【0016】第一の振動部3は、圧電基板1の表側主面
に形成された一対の振動電極3a,3bと、これらに対
向させて裏側主面に形成された1枚の共通電極3cとか
ら形成されている。また、第二の振動部4は、圧電基板
1の表側主面に形成された一対の振動電極4a,4b
と、これらに対向させて裏側主面に形成された1枚の共
通電極4cとから形成されている。
【0017】容量部2は、圧電基板1の一方主面上に形
成された極板2bと、その上に成膜された絶縁体層5
と、絶縁体層5を挟んで極板2bと対向させた極板2a
とにより構成され、圧電基板1の片側主面上に配置され
ている。この絶縁体層5は任意の材質のものであってよ
いが、誘電率の大きな強誘電体ペーストを焼き付けたも
のが好適である。
【0018】第一の振動部3の振動電極3bはリード部
8aを介して容量部2の極板2bに導通しており、さら
に極板2bはリード部8aを介して第二の振動部4の振
動電極4aに導通している。
【0019】圧電基板1の表側主面の両端部には、各振
動部3,4に隣接させて端子電極6a,6bが形成され
ており、端子電極6aはリード部8aを介して振動電極
3aに導通し、端子電極6bはリード部8aを介して振
動電極4bに導通している。
【0020】圧電基板1の表側主面の側縁部には、容量
部2と隣接させてアース電極7aが形成されており、ア
ース電極7aはリード部8bを介して容量部2の極板2
aに導通している。また、このアース電極7aと対向さ
せて圧電基板1の裏側主面にはアース電極7bが形成さ
れており、アース電極7bはリード部8c,8cを介し
て共通電極3c,4cに導通している。
【0021】図2は上記圧電共振子Aの両面にカバー1
0,11を積層してチップ型圧電部品Bとした状態を示
す斜視図である。カバー10,11の内面には振動部
3,4における振動をダンピングさせないように凹部
(図示せず)が設けられており、圧電共振子Aの上下両
面に重ねたカバー10,11の周辺部を接着剤等によっ
て圧電共振子Aに接着させた後、カバー10,11及び
圧電共振子Aの外周面を研磨して端子電極6a,6b及
びアース電極7a,7bを露出させ、端子電極6a,6
bにそれぞれ導通させるようにして圧電部品Bの両端に
入出力用外部電極12,13を設け、圧電部品Bの側面
に設けたアース用外部電極14をアース電極7a,7b
に導通させることによって両アース電極7a,7bを互
いに導通させている。
【0022】この結果、従来例の圧電共振子と同じ等価
回路を有する3端子型圧電フィルターが得られるが、本
発明に係る圧電共振子Aにあっては、圧電基板1を挟ん
で極板2a,2bを設けることなく、圧電基板1の片側
主面上に容量部2を形成しているので、容量部2の充放
電によって圧電基板1に振動が励起されることがなく、
容量部2によるスプリアス振動の発生を無くすことがで
きる。
【0023】上記容量部2は、圧電基板1の片側主面上
に形成されていれば、どのような方法で製造しても差し
支えないが、例えば、以下のようにして作製することが
できる。図3(a)(b)は上記容量部2の作製方法の
一例を示す断面図である。この方法では、圧電基板1の
上に導電ペーストを印刷して圧電基板1の主面上に振動
電極3a,3b、4a,4b等と同時に極板2bを形成
した後、図3(a)に示すように、極板2bの上から圧
電基板1の表側主面中央部に強誘電体ペースト等の絶縁
体ペーストを極板2bよりも大きな面積で印刷して絶縁
体層5を成膜し、さらに、図3(b)に示すように、絶
縁体層5の上から圧電基板1に導電ペーストを印刷して
極板2a、アース電極7a等を形成した後、各層の導電
ペースト及び絶縁ペーストを圧電基板1に焼き付けして
容量部2を設けている。
【0024】また、図4は上記容量部2の別な作製方法
を説明するための断面図である。この方法では、蒸着等
の方法や導電ペーストの印刷及び焼き付けによって圧電
基板1の主面に例えばAlのような金属電極膜を蒸着さ
せて極板2bを形成した後、この極板2bの表面を強制
的に酸化させて極板2bの表面に例えばAl23のよう
な金属酸化物からなる酸化薄膜を形成する。ついで、こ
の酸化薄膜を絶縁体層5とし、その絶縁体層5の上から
圧電基板1の上に電極膜を形成して極板2aやアース電
極7aを設け、酸化薄膜の絶縁体層5を介して極板2a
及び2bを積層した構造の容量部2を圧電基板1の片側
主面の中央部に形成している。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、容量部におけるスプリ
アス振動の発生をなくすことができるので、圧電共振子
の振動特性及び電気的特性を良好にすることができる。
【0026】また、容量部に不要なスプリアス振動が発
生しないので、容量部の配置の自由度が増す。しかも、
圧電基板によって制約されることなく、絶縁体層の誘電
率や厚みによって容量部の単位面積当たりの静電容量を
調整できるので、小さな面積の容量部によって必要な静
電容量を得ることができる。この結果、圧電共振子を小
型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例による圧電共振子を
示す上面図、(b)は(a)のX−X線断面図である。
【図2】同上の圧電共振子を使用した圧電部品の斜視図
である。
【図3】(a)(b)は同上の圧電共振子における容量
部の作製方法の一例を示す一部破断した断面図である。
【図4】同上の圧電共振子における容量部の作製方法の
他例を示す一部破断した断面図である。
【図5】(a)は従来例による圧電共振子の上面図、
(b)は(a)のY−Y線断面図である。
【図6】従来例における圧電共振子の等価回路図であ
る。
【符号の説明】
1 圧電基板 2 容量部 2a,2b 極板 3,4 振動部 5 絶縁体層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板の両主面に振動電極を互いに対
    向させるように配置して形成された振動部と、圧電基板
    の片側主面で絶縁体層を挟んで積層させた少なくとも2
    枚の電極膜からなる容量部とを備えた圧電共振子。
JP4787792A 1992-02-03 1992-02-03 圧電共振子 Pending JPH05218784A (ja)

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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006080341A1 (ja) * 2005-01-28 2006-08-03 Kyocera Corporation 圧電発振素子及びそれを用いた圧電発振部品

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