JP2595527Y2 - 圧電共振子 - Google Patents
圧電共振子Info
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- JP2595527Y2 JP2595527Y2 JP1991042804U JP4280491U JP2595527Y2 JP 2595527 Y2 JP2595527 Y2 JP 2595527Y2 JP 1991042804 U JP1991042804 U JP 1991042804U JP 4280491 U JP4280491 U JP 4280491U JP 2595527 Y2 JP2595527 Y2 JP 2595527Y2
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- capacitance
- electrodes
- piezoelectric resonator
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、発振回路やフィルタ回
路等に使用される容量内蔵タイプの圧電共振子に関す
る。
路等に使用される容量内蔵タイプの圧電共振子に関す
る。
【0002】
【従来の技術と課題】従来、この種の容量内蔵タイプの
圧電共振子として、例えば図8に示すものが知られてい
る。この圧電共振子は1枚の圧電体基板51と2枚の封
止基板54,55とからなる。圧電体基板51の表裏面
には振動電極52,53が設けられている。封止基板5
4の振動空間形成側の面には一対の容量電極56,57
が設けられている。圧電体基板51と、板厚方向に重ね
られた封止基板54,55とが接着剤58によって固着
され、接着層の厚みによって密閉された振動空間を形成
している。
圧電共振子として、例えば図8に示すものが知られてい
る。この圧電共振子は1枚の圧電体基板51と2枚の封
止基板54,55とからなる。圧電体基板51の表裏面
には振動電極52,53が設けられている。封止基板5
4の振動空間形成側の面には一対の容量電極56,57
が設けられている。圧電体基板51と、板厚方向に重ね
られた封止基板54,55とが接着剤58によって固着
され、接着層の厚みによって密閉された振動空間を形成
している。
【0003】圧電共振子の外表面左右端部には入力電極
(A)及び出力電極(B)がそれぞれ振動電極52,5
3に電気的に接続された状態で形成され、共通電極
(C)が圧電共振子の中央部に帯状に形成されている。
これらの電極(A),(B),(C)は印刷配線板等へ
の取付け用電極として使用されると共に、容量電極とし
ての機能をも有している。即ち、電極(A)−(C)間
及び電極(B)−(C)間に静電容量C11,C12が
形成され、容量電極56−電極(A)間及び容量電極5
6−電極(C)間に静電容量C13,C15が形成さ
れ、容量電極57−電極(B)間及び容量電極57−電
極(C)間に静電容量C14,C16が形成される。さ
らに、容量電極56と57の間には結合容量Csが形成
される。図9は図8に示した圧電共振子の電気等価回路
図である。静電容量C11,C13,C15が入力側容
量となり、静電容量C12,C14,C16が出力側容
量となっている。
(A)及び出力電極(B)がそれぞれ振動電極52,5
3に電気的に接続された状態で形成され、共通電極
(C)が圧電共振子の中央部に帯状に形成されている。
これらの電極(A),(B),(C)は印刷配線板等へ
の取付け用電極として使用されると共に、容量電極とし
ての機能をも有している。即ち、電極(A)−(C)間
及び電極(B)−(C)間に静電容量C11,C12が
形成され、容量電極56−電極(A)間及び容量電極5
6−電極(C)間に静電容量C13,C15が形成さ
れ、容量電極57−電極(B)間及び容量電極57−電
極(C)間に静電容量C14,C16が形成される。さ
らに、容量電極56と57の間には結合容量Csが形成
される。図9は図8に示した圧電共振子の電気等価回路
図である。静電容量C11,C13,C15が入力側容
量となり、静電容量C12,C14,C16が出力側容
量となっている。
【0004】ところで、この圧電共振子の内蔵容量をア
ップさせる方法として封止基板54に設けた容量電極5
6,57の面積を大きくして電極(A),(B),
(C)に重なる部分の面積を広くする方法が考えられ
る。しかしながら、容量電極56,57の面積を大きく
して、容量電極56と57の間のギャップが狭くなる
と、容量電極56と57の間に形成される結合容量Cs
が大きくなり、入力側容量と出力側容量が結合容量Cs
によって電気的に結合され、圧電共振子の電気特性を悪
化させるという問題が生じる。
ップさせる方法として封止基板54に設けた容量電極5
6,57の面積を大きくして電極(A),(B),
(C)に重なる部分の面積を広くする方法が考えられ
る。しかしながら、容量電極56,57の面積を大きく
して、容量電極56と57の間のギャップが狭くなる
と、容量電極56と57の間に形成される結合容量Cs
が大きくなり、入力側容量と出力側容量が結合容量Cs
によって電気的に結合され、圧電共振子の電気特性を悪
化させるという問題が生じる。
【0005】そこで、本考案の課題は、封止部材の振動
空間形成側面に設けた容量電極によって形成される容量
をアップさせても、入出力容量間の結合容量が大きくな
らない容量内蔵タイプの圧電共振子を提供することにあ
る。
空間形成側面に設けた容量電極によって形成される容量
をアップさせても、入出力容量間の結合容量が大きくな
らない容量内蔵タイプの圧電共振子を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本考案に係る圧電共振子は、振動電極を設けた圧電
体基板と該圧電体基板を封止して振動空間を形成する封
止部材とで積層体を形成し、前記積層体の外側表面に入
力電極、出力電極及び共通電極を設け、前記封止部材の
振動空間形成側面に、少なくとも前記入力電極又は出力
電極又は共通電極のいずれかの電極と組み合って入力側
又は出力側のいずれか一方の容量を形成する容量電極を
設けると共に、前記共通電極に電気的に接続され、か
つ、前記入力側容量と出力側容量をシールドするシール
ド電極を設けたことを特徴とする。
め、本考案に係る圧電共振子は、振動電極を設けた圧電
体基板と該圧電体基板を封止して振動空間を形成する封
止部材とで積層体を形成し、前記積層体の外側表面に入
力電極、出力電極及び共通電極を設け、前記封止部材の
振動空間形成側面に、少なくとも前記入力電極又は出力
電極又は共通電極のいずれかの電極と組み合って入力側
又は出力側のいずれか一方の容量を形成する容量電極を
設けると共に、前記共通電極に電気的に接続され、か
つ、前記入力側容量と出力側容量をシールドするシール
ド電極を設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】以上の構成により、圧電共振子の内蔵容量をア
ップさせるために封止部材の振動空間形成側面に設けた
容量電極の面積を大きくしても、共通電極に電気的に接
続されたシールド電極が入力側容量と出力側容量をシー
ルドするため、入出力容量間に大きな結合容量が生じな
い。
ップさせるために封止部材の振動空間形成側面に設けた
容量電極の面積を大きくしても、共通電極に電気的に接
続されたシールド電極が入力側容量と出力側容量をシー
ルドするため、入出力容量間に大きな結合容量が生じな
い。
【0008】
【実施例】以下、本考案に係る圧電共振子の実施例を添
付図面を参照して説明する。各実施例において同一部
品、同一部分には同じ符号を付した。 [第1実施例、図1〜図4] 図1は、圧電共振子の分解斜視図である。この共振子は
1枚の圧電体基板1と2枚の誘電体封止基板5,15か
ら構成されている。圧電体基板1は表裏面に振動電極
2,3が形成されている。振動電極2,3の一部はそれ
ぞれ基板1の左辺及び右辺に引き出して引出し部2a,
3aとされている。圧電体基板1にはPb(ZrTi)O3,PbTi
O3のセラミックス基板等が使用される。
付図面を参照して説明する。各実施例において同一部
品、同一部分には同じ符号を付した。 [第1実施例、図1〜図4] 図1は、圧電共振子の分解斜視図である。この共振子は
1枚の圧電体基板1と2枚の誘電体封止基板5,15か
ら構成されている。圧電体基板1は表裏面に振動電極
2,3が形成されている。振動電極2,3の一部はそれ
ぞれ基板1の左辺及び右辺に引き出して引出し部2a,
3aとされている。圧電体基板1にはPb(ZrTi)O3,PbTi
O3のセラミックス基板等が使用される。
【0009】封止基板5,15はBaTiO3等の誘電体基板
が使用される。封止基板5の外側表面には左右に外部電
極6,7、中央部に外部電極8が形成され、振動空間形
成側面には左右に容量電極9,10、中央部にシールド
電極11が形成されている。容量電極9,10は基板5
の縁部を残して形成されている。シールド電極11の一
方の端部は基板5の手前側の辺に露出し、他方の端部は
基板5の奥側の辺に露出している。封止基板15の外側
表面には左右に外部電極16,17、中央部に外部電極
18が形成されている。
が使用される。封止基板5の外側表面には左右に外部電
極6,7、中央部に外部電極8が形成され、振動空間形
成側面には左右に容量電極9,10、中央部にシールド
電極11が形成されている。容量電極9,10は基板5
の縁部を残して形成されている。シールド電極11の一
方の端部は基板5の手前側の辺に露出し、他方の端部は
基板5の奥側の辺に露出している。封止基板15の外側
表面には左右に外部電極16,17、中央部に外部電極
18が形成されている。
【0010】こうして準備された基板1,5,15は塗
布された接着剤20によって相互に直接接触しないよう
に距離を保って固着され、密閉された振動空間を形成す
る(図3参照)。圧電体基板1と封止基板5,15とが
形成する密閉された振動空間形成側に容量電極9,10
とシールド電極11が設けられている。図2に圧電共振
子の外観を示す。共振子の左右の端部及び中央部にそれ
ぞれ入力電極(A)、出力電極(B)並びに共通電極
(C)が形成されている。電極(A)は電極6,16を
被覆し、振動電極2の引出し部2aに接続している。電
極(B)は電極7,17を被覆し、振動電極3の引出し
部3aに接続している。さらに、電極(C)は電極8,
18を被覆し、シールド電極11に接続している。な
お、容量電極9,10は電気的にどこにも接続されてい
ない。
布された接着剤20によって相互に直接接触しないよう
に距離を保って固着され、密閉された振動空間を形成す
る(図3参照)。圧電体基板1と封止基板5,15とが
形成する密閉された振動空間形成側に容量電極9,10
とシールド電極11が設けられている。図2に圧電共振
子の外観を示す。共振子の左右の端部及び中央部にそれ
ぞれ入力電極(A)、出力電極(B)並びに共通電極
(C)が形成されている。電極(A)は電極6,16を
被覆し、振動電極2の引出し部2aに接続している。電
極(B)は電極7,17を被覆し、振動電極3の引出し
部3aに接続している。さらに、電極(C)は電極8,
18を被覆し、シールド電極11に接続している。な
お、容量電極9,10は電気的にどこにも接続されてい
ない。
【0011】これらの電極(A),(B),(C)は、
印刷配線板等への取付け用電極として使用されると共
に、容量電極としての機能をも有している。即ち、図3
に示すように、電極(A)−(C)間及び電極(B)−
(C)間に静電容量C1,C2が形成され、容量電極9
−電極(A)間及び容量電極9−電極(C)間に静電容
量C3,C5が形成され、容量電極10−電極(B)間
及び容量電極10−電極(C)間に静電容量C4,C6
が形成される。
印刷配線板等への取付け用電極として使用されると共
に、容量電極としての機能をも有している。即ち、図3
に示すように、電極(A)−(C)間及び電極(B)−
(C)間に静電容量C1,C2が形成され、容量電極9
−電極(A)間及び容量電極9−電極(C)間に静電容
量C3,C5が形成され、容量電極10−電極(B)間
及び容量電極10−電極(C)間に静電容量C4,C6
が形成される。
【0012】さらに、容量電極9とシールド電極11の
間及び容量電極10とシールド電極11の間に静電容量
C7,C8が形成される。図4は図3に示した圧電共振
子の電気等価回路図である。静電容量C1,C3,C
5,C7が入力側容量となり、静電容量C2,C4,C
6,C8が出力側容量となっている。この圧電共振子の
内蔵容量をアップさせるためには、容量電極9,10の
面積を大きくして電極(A),(B),(C)に重なる
部分の面積を広くすればよい。この場合、容量電極9と
10の間のギャップが狭くなるが、シールド電極11に
よってシールドされているので、容量電極9と10の間
に結合容量は殆ど生じない。この結果、内蔵容量をアッ
プさせても、電気特性が悪化しない圧電共振子が得られ
る。
間及び容量電極10とシールド電極11の間に静電容量
C7,C8が形成される。図4は図3に示した圧電共振
子の電気等価回路図である。静電容量C1,C3,C
5,C7が入力側容量となり、静電容量C2,C4,C
6,C8が出力側容量となっている。この圧電共振子の
内蔵容量をアップさせるためには、容量電極9,10の
面積を大きくして電極(A),(B),(C)に重なる
部分の面積を広くすればよい。この場合、容量電極9と
10の間のギャップが狭くなるが、シールド電極11に
よってシールドされているので、容量電極9と10の間
に結合容量は殆ど生じない。この結果、内蔵容量をアッ
プさせても、電気特性が悪化しない圧電共振子が得られ
る。
【0013】[第2実施例、図5] 図5は第2実施例の圧電共振子の垂直断面図である。封
止基板5の振動空間形成側面には左右に容量電極22,
24、中央部にシールド電極11が形成されている。容
量電極22の一端は基板5の左縁に露出し、容量電極2
4の一端は基板5の右縁に露出している。電極(A)は
振動電極2の引出し部2a及び容量電極22に接続して
いる。電極(B)は振動電極3の引出し部3a及び容量
電極24に接続している。電極(C)はシールド電極1
1に接続している。
止基板5の振動空間形成側面には左右に容量電極22,
24、中央部にシールド電極11が形成されている。容
量電極22の一端は基板5の左縁に露出し、容量電極2
4の一端は基板5の右縁に露出している。電極(A)は
振動電極2の引出し部2a及び容量電極22に接続して
いる。電極(B)は振動電極3の引出し部3a及び容量
電極24に接続している。電極(C)はシールド電極1
1に接続している。
【0014】従って、圧電共振子は電極(A)−(C)
間及び電極(B)−(C)間に静電容量C1,C2が形
成され、容量電極22−電極(C)間に静電容量C5が
形成され、容量電極24−電極(C)間に静電容量C6
が形成される。さらに、容量電極22とシールド電極1
1の間及び容量電極24とシールド電極11の間に静電
容量C7,C8が形成される。従って、静電容量C1,
C5,C7が入力側容量となり、静電容量C2,C6,
C8が出力側容量となっている。この圧電共振子の内蔵
容量をアップさせるために、容量電極22,24の面積
を大きくして容量電極22と24間のギャップを狭くし
ても、シールド電極11によってシールドされているた
め容量電極22−24間に結合容量は殆ど生じない。
間及び電極(B)−(C)間に静電容量C1,C2が形
成され、容量電極22−電極(C)間に静電容量C5が
形成され、容量電極24−電極(C)間に静電容量C6
が形成される。さらに、容量電極22とシールド電極1
1の間及び容量電極24とシールド電極11の間に静電
容量C7,C8が形成される。従って、静電容量C1,
C5,C7が入力側容量となり、静電容量C2,C6,
C8が出力側容量となっている。この圧電共振子の内蔵
容量をアップさせるために、容量電極22,24の面積
を大きくして容量電極22と24間のギャップを狭くし
ても、シールド電極11によってシールドされているた
め容量電極22−24間に結合容量は殆ど生じない。
【0015】[第3実施例、図6] 図6は第3実施例の圧電共振子の垂直断面図である。封
止基板5の振動空間形成側面には右側に容量電極26、
中央部左寄りにシールド電極28が形成されている。容
量電極26の一端は基板5の右縁に露出し、シールド電
極28の一方の端部は基板5の手前側の辺に露出し、他
方の端部は奥側の辺に露出している。電極(A)は振動
電極2の引出し部2aに接続している。電極(B)は振
動電極3の引出し部3a及び容量電極26に接続してい
る。電極(C)はシールド電極28に接続している。
止基板5の振動空間形成側面には右側に容量電極26、
中央部左寄りにシールド電極28が形成されている。容
量電極26の一端は基板5の右縁に露出し、シールド電
極28の一方の端部は基板5の手前側の辺に露出し、他
方の端部は奥側の辺に露出している。電極(A)は振動
電極2の引出し部2aに接続している。電極(B)は振
動電極3の引出し部3a及び容量電極26に接続してい
る。電極(C)はシールド電極28に接続している。
【0016】従って、圧電共振子は電極(A)−(C)
間及び電極(B)−(C)間に静電容量C1,C2が形
成され、容量電極26−電極(C)間に静電容量C6が
形成される。さらに、容量電極26とシールド電極28
の間に静電容量C8が形成される。従って、静電容量C
1が入力側容量となり、静電容量C2,C6,C8が出
力側容量となっている。この圧電共振子の内蔵容量をア
ップさせるために、容量電極26の面積を大きくして容
量電極26と電極(A)間のギャップを狭くしても、シ
ールド電極28によってシールドされているため容量電
極26−電極(A)間に結合容量は殆ど生じない。
間及び電極(B)−(C)間に静電容量C1,C2が形
成され、容量電極26−電極(C)間に静電容量C6が
形成される。さらに、容量電極26とシールド電極28
の間に静電容量C8が形成される。従って、静電容量C
1が入力側容量となり、静電容量C2,C6,C8が出
力側容量となっている。この圧電共振子の内蔵容量をア
ップさせるために、容量電極26の面積を大きくして容
量電極26と電極(A)間のギャップを狭くしても、シ
ールド電極28によってシールドされているため容量電
極26−電極(A)間に結合容量は殆ど生じない。
【0017】[第4実施例、図7] 図7は第4実施例の圧電共振子の垂直断面図である。圧
電体基板31は表裏面に振動電極32a,32bが形成
されている。振動電極32a,32bの一方の端は反対
面に回り込んでいる。誘電体ケース33は収納容器34
と封止蓋40とに2分割されている。収納容器34は凹
部34aを有し、この凹部34aの左右の両側壁面に切
込み35,35が設けられ、この切込み35,35をガ
イドにして圧電体基板31が横長の状態で水平に収納さ
れる。凹部34aの底面の左右両側には段差36,36
が設けられ、圧電体基板31の両端部を支持して振動電
極32a,32bの振動部分が内壁面に接触しないよう
にしている。収納容器34の左右両側及び切込み35,
35の部分にはスパッタ、あるいは蒸着等の方法により
導電パターン37,38が形成されている。振動電極3
2a,32bは半田を介して導電パターン37,38に
接続している。封止蓋40は収納容器34の開口端に接
着剤によって固着され、圧電体基板31は収納容器34
と封止蓋40によって密閉された振動空間に収納された
状態となっている。
電体基板31は表裏面に振動電極32a,32bが形成
されている。振動電極32a,32bの一方の端は反対
面に回り込んでいる。誘電体ケース33は収納容器34
と封止蓋40とに2分割されている。収納容器34は凹
部34aを有し、この凹部34aの左右の両側壁面に切
込み35,35が設けられ、この切込み35,35をガ
イドにして圧電体基板31が横長の状態で水平に収納さ
れる。凹部34aの底面の左右両側には段差36,36
が設けられ、圧電体基板31の両端部を支持して振動電
極32a,32bの振動部分が内壁面に接触しないよう
にしている。収納容器34の左右両側及び切込み35,
35の部分にはスパッタ、あるいは蒸着等の方法により
導電パターン37,38が形成されている。振動電極3
2a,32bは半田を介して導電パターン37,38に
接続している。封止蓋40は収納容器34の開口端に接
着剤によって固着され、圧電体基板31は収納容器34
と封止蓋40によって密閉された振動空間に収納された
状態となっている。
【0018】封止蓋40の振動空間形成側面には左右に
容量電極42,44、中央部にシールド電極46が形成
されている。容量電極42の一端は封止蓋40の左縁に
露出し、容量電極44の一端は封止蓋40の右縁に露出
している。シールド電極46の一端は封止蓋40の手前
側の辺に露出し、他端は封止蓋40の奥側の辺に露出し
ている。電極(A)は導体パターン37及び容量電極4
2に接続している。電極(B)は導体パターン38及び
容量電極44に接続している。電極(C)はシールド電
極46に接続している。
容量電極42,44、中央部にシールド電極46が形成
されている。容量電極42の一端は封止蓋40の左縁に
露出し、容量電極44の一端は封止蓋40の右縁に露出
している。シールド電極46の一端は封止蓋40の手前
側の辺に露出し、他端は封止蓋40の奥側の辺に露出し
ている。電極(A)は導体パターン37及び容量電極4
2に接続している。電極(B)は導体パターン38及び
容量電極44に接続している。電極(C)はシールド電
極46に接続している。
【0019】従って、圧電共振子は電極(A)−(C)
間及び電極(B)−(C)間に静電容量C1,C2が形
成され、容量電極42−電極(C)間に静電容量C5が
形成され、容量電極44−電極(C)間に静電容量C6
が形成される。さらに、容量電極42とシールド電極4
6の間及び容量電極44とシールド電極46の間に静電
容量C7,C8が形成される。従って、静電容量C1,
C5,C7が入力側容量となり、静電容量C2,C6,
C8が出力側容量となっている。この圧電共振子の内蔵
容量をアップさせるために、容量電極42,44の面積
を大きくして容量電極42と44間のギャップを狭くし
ても、シールド電極46によってシールドされているた
め容量電極42−44間に結合容量は殆ど生じない。
間及び電極(B)−(C)間に静電容量C1,C2が形
成され、容量電極42−電極(C)間に静電容量C5が
形成され、容量電極44−電極(C)間に静電容量C6
が形成される。さらに、容量電極42とシールド電極4
6の間及び容量電極44とシールド電極46の間に静電
容量C7,C8が形成される。従って、静電容量C1,
C5,C7が入力側容量となり、静電容量C2,C6,
C8が出力側容量となっている。この圧電共振子の内蔵
容量をアップさせるために、容量電極42,44の面積
を大きくして容量電極42と44間のギャップを狭くし
ても、シールド電極46によってシールドされているた
め容量電極42−44間に結合容量は殆ど生じない。
【0020】[他の実施例] なお、本考案に係る圧電共振子は前記実施例に限定する
ものではなく、その要旨の範囲内で種々に変形すること
ができる。前記第1〜第3実施例では、2枚の封止基板
のうち一方の基板の振動空間形成側面に容量電極やシー
ルド電極を形成した圧電共振子を示したが、必要な容量
を得るために、2枚の封止基板の両方に容量電極やシー
ルド電極を形成するものでもよい。
ものではなく、その要旨の範囲内で種々に変形すること
ができる。前記第1〜第3実施例では、2枚の封止基板
のうち一方の基板の振動空間形成側面に容量電極やシー
ルド電極を形成した圧電共振子を示したが、必要な容量
を得るために、2枚の封止基板の両方に容量電極やシー
ルド電極を形成するものでもよい。
【0021】また、封止部材に形成されるシールド電極
の配置、形状は任意である。
の配置、形状は任意である。
【0022】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
よれば、封止部材の振動空間形成側面に入力側容量と出
力側容量をシールドするシールド電極を設けたので、内
蔵容量をアップさせるために容量電極の面積を大きくし
ても、シールド電極によって入力側容量と出力側容量が
シールドされているので、両者間に大きな結合容量が生
じない。この結果、内蔵容量をアップさせても、電気特
性が悪化しない圧電共振子が得られる。
よれば、封止部材の振動空間形成側面に入力側容量と出
力側容量をシールドするシールド電極を設けたので、内
蔵容量をアップさせるために容量電極の面積を大きくし
ても、シールド電極によって入力側容量と出力側容量が
シールドされているので、両者間に大きな結合容量が生
じない。この結果、内蔵容量をアップさせても、電気特
性が悪化しない圧電共振子が得られる。
【図1】本考案に係る圧電共振子の第1実施例を示す分
解斜視図。
解斜視図。
【図2】図1に示した圧電共振子の外観を示す斜視図。
【図3】図2のX−X’の垂直断面図。
【図4】図1に示した圧電共振子の電気等価回路図。
【図5】本考案に係る圧電共振子の第2実施例を示す垂
直断面図。
直断面図。
【図6】本考案に係る圧電共振子の第3実施例を示す垂
直断面図。
直断面図。
【図7】本考案に係る圧電共振子の第4実施例を示す垂
直断面図。
直断面図。
【図8】従来例を示す垂直断面図。
【図9】図8に示した圧電共振子の電気等価回路図。
1…圧電体基板 2,3…振動電極 5,15…封止基板 9,10…容量電極 11…シールド電極 22,24,26…容量電極 28…シールド電極 31…圧電体基板 32a,32b…振動電極 33…誘電体ケース 34…収納容器 40…封止蓋 42,44…容量電極 46…シールド電極 (A)…入力電極 (B)…出力電極 (C)…共通電極 C1,C3,C5,C7…入力側容量 C2,C4,C6,C8…出力側容量
Claims (1)
- 【請求項1】 入力側容量と出力側容量を内蔵した圧電
共振子において、振動電極を設けた圧電体基板と該圧電
体基板を封止して振動空間を形成する封止部材とで積層
体を形成し、前記積層体の外側表面に入力電極、出力電
極及び共通電極を設け、前記封止部材の振動空間形成側
面に、少なくとも前記入力電極又は出力電極又は共通電
極のいずれかの電極と組み合って入力側又は出力側のい
ずれか一方の容量を形成する容量電極を設けると共に、
前記共通電極に電気的に接続され、かつ、前記入力側容
量と出力側容量をシールドするシールド電極を設けたこ
とを特徴とする圧電共振子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991042804U JP2595527Y2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 圧電共振子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991042804U JP2595527Y2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 圧電共振子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04135017U JPH04135017U (ja) | 1992-12-16 |
JP2595527Y2 true JP2595527Y2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=31923235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991042804U Expired - Lifetime JP2595527Y2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 圧電共振子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2595527Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007026397A1 (ja) * | 2005-08-30 | 2007-03-08 | Kyocera Corporation | 圧電共振素子及びそれを用いた圧電共振装置 |
JP2010251943A (ja) * | 2009-04-14 | 2010-11-04 | Daishinku Corp | 圧電振動デバイス |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01119213U (ja) * | 1988-02-05 | 1989-08-11 | ||
JPH0264228U (ja) * | 1988-10-31 | 1990-05-15 | ||
JPH0397312A (ja) * | 1989-09-09 | 1991-04-23 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電共振部品 |
-
1991
- 1991-06-07 JP JP1991042804U patent/JP2595527Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04135017U (ja) | 1992-12-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |