JPH04129251U - 出隅コーナー部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外装板の取付け施工前に、出隅コーナー部材
を構成する一部材の取付け施工が実施でき、出隅コーナ
ー部材としての構成が簡単で取付け容易なものを提供す
ることにある。 【構成】 出隅コーナー部材を取付基枠１とカバー体２
とによって構成し、取付基枠１は、下地材の隅角部に固
定する取付基板５，５から前面に垂直に突設の側板６，
６と、側板６，６間において、先端部に係止突起９，９
を有する２本の支持脚８，８が突設された構成であり、
カバー体２は、前記係止突起と係合する係合突起２３，
２３を有する２本の係合支持脚２２，２２が傾斜コーナ
ー部を形成する中央カバー部２１の裏面から突設され、
中央カバー部の左右には側板位置の少し先きまで左右カ
バー部２４，２４が延設され、側板と左右カバー部の端
部と取付基枠の端部とで囲まれたコ字状の開口部分２５
に外装板２６の端部は嵌合する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は建築物の室内の壁面と壁面との接合個所の隅角部や柱体の角部あるい は室内間仕切り壁等の隅角部に使用する出隅コーナー部材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

建築物の室内の壁面と壁面等の接合個所の隅角部に用いる出隅コーナー部材と しては、図４に示すような外装板の上からＬ字状のコーナー部材を接着剤、釘等 によって固定するもの、及び実公昭６２−１５３９９号公報が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

上記従来例は、いずれも、外装板あるいはクロスシートを固定、貼着した後に 出隅コーナー部材が取付けられている。そして、この出隅コーナー部材は、室内 工事の最終に施工するのを通常としている。もし、他の工事の進行中にそれと並 行して、あるいは他の工事にさきがけて外装板の取付けを実施し、出隅コーナー 材を取付けると、他の工事によって外装板を汚したり、傷付けることがあるので 、室内における内装工事の最終工程において外装板取付け工事が行われ、その後 において、出隅コーナー部材の取付け作業を実施せざるを得なかった。そうする と、施工日時が切迫して各種工事の進行遅延によって工事が立て込んでくると、 出隅コーナー部材の取付け作業は他の工事のしわよせの影響をうけて、夜間の遅 くまで追いこみ作業を実施しなければならないという問題点があった。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

本考案は前記従来例の問題点を軽減すべくなされたものであって、硬質合成樹 脂製の取付基枠と該取付基枠の前面を覆うカバー体とからなる出隅コーナー部材 において、取付基枠は、下地材の隅角部に沿って取付けられる略Ｌ字状の取付基 板と、該取付基板の中間位置において取付基板に対して垂直方向前方に突設の２ 枚の側板と、該側板間における中間位置において、側板と取付基板とを連結して いる連結板から垂直方向前方に突設の２本の支持脚と、その支持脚の先端部の横 外側に鈎形の係止突起を形成した構成であり、この取付基枠の前面を覆うカバー 体は、先端部に前記係止突起と係合する係合突起を有する２本の係合支持脚が傾 斜コーナー部を形成する中央カバー部の裏面から突設され、中央カバー部の左右 端部を側板の少し先きまで延設して左右カバー部を設けたものとし、側板と左右 カバー部と取付基板の端部とで囲まれたコ字状の開口部分に外装板の端部を嵌合 するように構成したものである。

【０００５】

【実施例】

本考案は、硬質合成樹脂製の取付基枠１と取付基枠１の前面を覆うように取付 けられるカバー体２とからなるものであって、図１の横断平面図に示すように、 取付基枠１は、木板、プラスチックボード等からなる下地材３の隅角部４に沿っ て接着剤、釘等によって取付けられる略Ｌ字状をした取付基板５，５と、該取付 基板５，５の中間位置において取付基板に対して垂直方向前方に突設された２枚 の側板６，６と、該側板６，６間における中間位置において、側板６，６と取付 基板５，５を連結している連結板７から垂直方向前方に突設の２本の支持脚８， ８と、その支持脚８，８のそれぞれの先端部の横外側に鈎形の係止突起９，９を 突設したものからなっている。

【０００６】 取付基枠１の前面を覆うカバー体２は、傾斜コーナー部を形成する中央カバー 部２１の裏面に２本の係合支持脚２２，２２を平行に突設し、この係合支持脚２ ２，２２のそれぞれの先端部に横内側に突出せる係合突起２３，２３が設けられ 、更に、前記中央カバー部２１の左右端部を取付基板５，５とそれぞれ平行に側 板６，６の少し先まで延設して左右カバー部２４，２４を形成したものからなっ いてる。

【０００７】 取付基枠１に対するカバー体２の取付けは、前記カバー体２の係合支持脚２２ ，２２に形成されている係合突起２３，２３を、取付基枠１の支持脚８，８に形 成されている係止突起９，９にそれぞれ係合することによってなされる。この係 合突起と係止突起の係合によって形成された、側板と左右カバー部の端部と取付 基板とで囲まれたコ字状の開口部分２５に外装板２６の端部が嵌合している。

【０００８】

【考案の効果】

本考案の一部を構成する取付基枠１は、外装板が取付け固定される前における 下地材の隅角部に取付け固定される。よって、外装板の取付け固定完了後には、 カバー体の係合支持脚に設けられている係合突起を、取付基板の支持脚に設けら れている係止突起に係合せしめることによって、カバー体は取付基枠の前面に簡 易迅速に取付けられる。従って、出隅コーナー部材の取付け作業の半分以上が外 装板の取付施工前において終了しており、外装板の取付け後の施工は、カバー体 を取付基枠に対して係合せしめるだけであるので他の室内工事のしわよせをうけ る影響が半減し、作業効率の向上に資すると共に、カバー体の取付基枠に対する 取付けも前記の如く簡易であるので他の室内工事の進行遅延による影響も少なく なり労働状況も改善されるなど、総じて作業能率の向上に資するところ大である 。また、カバー体の左右カバー部の表面は外装板の表面からあまり突出すること なく外装板の端部を覆っているので、仕上りもよく外観上好体裁を保っている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の使用状態を示す一実施例の横断平面図
である。

【図２】本考案の他の実施例の横断平面図である。

【図３】取付基枠の他の例を示す横断平面図である。

【図４】従来の出隅コーナー部材を示す横断平面図であ
る。

【符号の説明】

１ 取付基枠 ２ カバー体 ３ 下地材 ４ 隅角部 ５ 取付基板 ６ 側板 ７ 連結板 ８ 支持脚 ９ 係止突起 ２１ 中央カバー部 ２２ 係合支持脚 ２３ 係合突起 ２４ 左右カバー部 ２５ 開口部分 ２６ 外装板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 硬質合成樹脂製の取付基枠と取付基枠の
   前面を覆うカバー体とからなる出隅コーナー部材におい
   て、取付基枠は、下地材の隅角部に沿って取付けられる
   略Ｌ字状の取付基板と、該取付基板の中間位置において
   取付基板に対して垂直方向前方に突設の２枚の側板と、
   該側板間における中間位置において、側板と取付基板と
   を連結している連結板から垂直方向前方に突設の２本の
   支持脚と、その支持脚の先端部の横外側に鈎形の係止突
   起を形成した構成であり、取付基枠の前面を覆うカバー
   体は、先端部に前記係止突起と係合する係合突起を有す
   る２本の係合支持脚が傾斜コーナー部を形成する中央カ
   バー部の裏面から突設され、中央カバー部の左右端部を
   側板の少し先きまで延設して左右カバー部を設けたもの
   とし、側板と左右カバー部の端部と取付基板の端部とで
   囲まれたコ字状の開口部分に外装板の端部を嵌合すべく
   構成してなるを特徴とする出隅コーナー部材。