JP2729652B2 - 格天井の施工方法と格天井用の格子縁セット - Google Patents

格天井の施工方法と格天井用の格子縁セット

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JP2729652B2 JP1064281A JP6428189A JP2729652B2 JP 2729652 B2 JP2729652 B2 JP 2729652B2 JP 1064281 A JP1064281 A JP 1064281A JP 6428189 A JP6428189 A JP 6428189A JP 2729652 B2 JP2729652 B2 JP 2729652B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は格天井の施工方法に関する。
〔従来の技術〕
格天井の従来の施工法は、格天井の施工部に、回り縁
と格子縁を施工し、回り縁と格子縁にて形成された格
(区画)に、天井裏側より、天井板を取付ける方法であ
った。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし乍ら、上記した従来の格天井の施工方法は、格
子縁が野縁を兼ねている施工方4法であったから、天井
板を天井の裏側から回り縁及び格子縁に取付けるために
は、どうしても、格子状に組まれた格子縁の上方位に、
つまり天井裏に、作業者が位置しうる作業用の空間が存
在していることを必要とした。
この発明は、格天井の施工部の天井裏にこのような作
業用空間がなくても施工しうる、新規な格天井の施工法
と、新規な格天井用の部材を提供しようとするものであ
る。
また、従来の格天井の施工法では、格天井の施工部に
おいて、複雑な切り込みを必要とする格子縁を、大工が
作成し、それを格天井の施工部に取付けていた。
この発明は、工場にて量産された格天井用の部材を格
天井の施工部に釘付けすることで、極めて容易に格天井
を施工することができる、格天井の新規な施工方法と、
新規な格天井用の部材を提供しようとするものである。
また、近年の家庭建築においては、優れた耐火性を要
求されているが、従来工法にしたがった格天井の施工方
法では、格天井の裏面の全面に亘って、石膏ボードのよ
うな重い耐火性を有する板状材を格天井が垂れ下がらな
いように施工することは、殆ど不可能であった。
この発明は、格天井の裏面をその全面に亘って、この
ような板状材でもって容易にカバーすることもできる、
新規な格天井の施工方法を提供しようとするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するためにこの発明が講じた技術的手
段は、次の通りである。
すなわち、この発明に係る格天井の施工方法は、図面
を参照して説明すると、 格天井の施工部に、格子縁2の取付け予定位置に合わせ
てそこに格子縁受桟3を止め付けうる天井面が存在して
いない場合においては、該格天井の施工部に格子状に組
み合わせた野縁5を施工し、この格子組みした野縁5の
下面5aでもって、格子縁2の取付け位置に合わせてそこ
に格子縁受桟3を止め付けるための取付け面Aを予め形
成した上、以下の〜の工程を行うこと、すなわち、 上記格子縁受桟の取付け面Aとの間に所定の上下方
向の間隔(a+c)を与えて格天井施工部の周囲の壁面
24に回り縁7を取付けると共に、上記格子縁受桟の取付
け面Aに、その厚さが一定aでその下面3aの長手方向に
沿って所定巾bの凹条溝13が形成されている、格子縁受
桟3を、格子縁2の取付け予定位置に合わせて格子状に
取付け、 上記回り縁7と格子縁受桟3によって形成された各
区画(格)15毎に、夫々、所定の厚さcの天井板16を、
該天井板16で上記区画15を塞いだ際回り縁7に接する辺
16bは、それを回り縁7の上面7aに係合させ、該天井板1
6で上記区画15を塞いだ際格子縁受桟3に接する辺16a
は、それを格子縁受桟3の凹条溝13の外側縁に沿わせて
該格子縁受桟3の下面3aに釘付けすることで、回り縁7
と格子縁受桟3に取付け、 各天井板16間において下向きに露出された格子縁受
桟3の凹条溝13に、夫々、その上面2aの長手方向に沿っ
て所定巾b′の凸条12が形成されている格子縁2の、各
凸条12部分を嵌合させることで、上記天井板16の辺16a
が格子縁受桟3に釘付けされている部位を上記格子縁2
でもって被覆すると共に、該格子縁2の上面2aを天井板
16の下面に接触させて格子状に位置ぎめした上、各格子
縁2を、格子縁2の交差部18、及び格子縁2と回り縁7
の衝き合わせ部19の各近傍において、夫々、上記格子縁
受桟3に釘付けし、 上記格子縁2の各交差部18、及び格子縁2と回り縁
7の各衝き合わせ部19に、夫々、飾り金具21・22を取付
け、該飾り金具21・22でもって格子縁2が格子縁受桟3
に釘付けされている部位を被覆すること、 を特徴とする格天井の施工方法であり、格天井の施工部
に、格子縁2の取付け予定位置に合わせてそこに格子縁
受桟3を止め付けうる天井面が既に存在している場合に
おいては、該天井面を格子縁受桟3の取付け面Aとし
て、前記の工程を行うこと、を特徴とする格天
井の施工方法である。
また、本発明に係る格天井の施工方法は、上記格天井
の施工時において、前記格子縁受桟の取付け面Aに、適
宜厚さの耐火性を有する板状材25を下張りし、この板状
材25を距てて、上記格子縁受桟の取付け面Aに、前記格
子縁受桟3を釘付けすることである。
そして、この発明にしたがった格天井用の格子縁セッ
トは、その厚さが一定aでその下面3aの長手方向に沿っ
て所定巾bの凹条溝13が形成されている格子縁受桟3
と、その上部2aの長手方向に沿って所定巾b′の凸条12
が形成されている格子縁2との組み合わせからなり、 b≧b′ で、上記格子縁受桟3の凹条溝13に上記格子縁2の凸条
12を嵌め合わせうるように構成されているものである。
また、本発明に係る上記格天井の施工方法ならびに上
記格天井用の格子縁セットにおいて、前記凸条12と凹条
溝13が形成されている部材は、これを入れ替えて、格子
縁受桟3側に凸条12を形成し、格子縁2側に凹条溝13を
形成しておいてもよい。
〔作用〕
この発明に係る格天井の施工方法は、格天井の施工部
に、格子縁2の取付け予定位置に合わせてそこに格子縁
受桟3を取付けうる天井面が存在していない場合には、
予め、該格天井施工部に格子状に組み合わせた野縁5を
施工して、この格子組みされた野縁5の下面5aでもっ
て、格子縁2の取付け予定位置に合わせてそこに格子縁
受桟3を取付けるための格子縁受桟の取付け面Aを形成
すれば、前記〜の工程を行うことができ、格天井の
施工部に、格子縁の取付け予定位置に合わせてそこに格
子縁受桟3を取付けうる天井面が既に存在している場合
には、殊更上記したような格子組野縁を施工するまでも
なく、既存の天井面をそのまま格子縁受桟の取付け面A
として、直ちに前記〜の工程を行うことができる、
格天井の施工法である。
そして、この発明の格天井の施工法は、上記せる如
く、格子縁受桟3を、格子縁受桟の取付け面Aに取付
け、天井板16の辺16bを回り縁7に係合させると共に天
井板16の辺16aを格子縁受桟3に釘付けし、格子縁2
を、格子縁2同士間、及び格子縁2と回り縁7間の、各
衝き合わせ部18・19の近傍において、夫々、格子縁受桟
3に釘付けすることで、これらの部材を格天井施工部に
取付ける工法であるから、これらの部材を、室内側から
格天井の施工部に極めて容易に固定して取付けることが
できる。
また、この発明の格天井の施工方法では、格子縁2の
上面2aに形成されている凸条12(又は凹条溝13)を、格
子縁受桟3に形成されている凹条溝13(又は凸条12)に
嵌合させることで、格子縁2の上面2aを位置ぎめして、
天井板16の下面に接触せしめることができ、天井板16の
辺16aが格子縁受桟3に釘付けされている部位を、この
格子縁2でもって確実に被覆することができる方法であ
るから、室内側から上向きに釘付けされた天井板16の釘
付け部位17は、室内側に全く露出しない。
この発明の格天井の施工方法では、格子縁2が格子縁
受桟3に釘付けされているが、この格子縁2の釘付け部
位20は、飾り金具21・22でもって被覆されているので、
これも室内側に全く露出しない。
また、この発明の格天井の施工方法では、回り縁7
が、前記格子縁受桟の取付け面Aとの間に所定の間隔
(a+c)を与えて、つまり格子縁受桟3の厚さaプラ
ス天井板16の厚さcの間隔を与えて、格天井施工部の周
囲の壁面24に取付けられているので、該回り縁7に接す
る天井板16の辺16bは、これを回り縁7の上面7aに係合
させるだけで、極めて容易に取付けることができる。
また、この回り縁7の側面には、後から、格子縁2が
衝き合わされるので、この回り縁7は、上記格子縁2の
衝合予定部位を選択して、これを上記壁面に釘付け9す
るならば、該釘付け部9は、室内に露出しないから、こ
れを、釘付け9によって容易に壁面24に取付けることが
できる。
〔実施例〕
一実施例を第1〜20図について説明する。
この実施例は、格天井1の施工部に、格子縁2の取付
け予定位置に合わせて、そこに格子縁受桟3(第7・9
図)を取付けうるような天井面が存在していない場合に
関する。
第1図は、この発明にしたがって施工された格天井1
の底面図(表面図)、第2図は第1図のII−II線に沿っ
た断面を一部切欠いて示した拡大図である。
第2図において、4は回り野縁、5は格子組みされた
野縁、3は野縁5の下面5aに取付けられた格子縁受桟、
16は格子縁受桟3に釘付けされた天井板、2は天井板16
を距てて格子縁受桟3に釘付けされた格子縁、7は室の
壁面24に釘付けされた回り縁、21は格子縁2同士の衝き
合わせ部18に取付けられた飾り金具、22は格子縁2と回
り縁7の衝き合わせ部19に取付けられた飾り金具であ
る。
この発明では、このような格天井1を以下に述べるよ
うにして施工する。
〈野縁組み〉 部屋の内寸を実測して、センター割りを行った上、回
り野縁4を壁面24に直接取付ける(例えば釘付けす
る。)(第2・3図)。野縁5(第4図)に所定ピッチ
を与えてそれを格子組みし、それを回り野縁4に取付け
る。
格子組みされた野縁5の交差部を吊り木6で吊り、格
子組みされた野縁5の下面5aすなわち格子縁受桟の取付
け面Aの、不陸の調整を行う。
〈回り縁の取付け〉 回り野縁4の下面4aと回り縁7の上面7aとの間に、段
8a付きのスペーサー8(第2図参照)を介在させ、両者
4a・7a間に所定の間隔(a+c)(aとcについては後
述する)を与えて、回り縁7を壁面24に釘付け9する
(第2・12図参照)。第12図において10は柱である。
〈格天井用の格子縁セット〉 この実施例では、第7〜11図に示してあるような格子
縁受桟3と格子縁2との組み合わせからなる、格天井用
の格子縁セットを使用して格天井を施工する。
格子縁受桟3の厚さはaで、その下面3aには、その長
さ方向に沿って所定巾bの凹条溝13が形成されている。
格子縁2の上面2aには、その長さ方向に沿って所定巾
b′の凸条12が形成されている。
b≧b′ で、上記格子縁受桟3と格子縁2は、上記凹条溝13に上
記凸条12を嵌合せしめうるように構成されている。
なお、上記格子縁2の上面2aは、後述のタッカー17を
隠蔽して、その側縁部を天井板16に密着させ易くするた
めに、側縁部が高くなった若干外上り(θ′)の斜面
(第10・11図参照)に形成されている。
〈格子縁受桟の取付け〉 野縁5の下面5aからなる格子縁受桟の取付け面Aに墨
打ち11を行い(第13図)、この墨打ち線11に沿って、上
記格子縁受桟3を、格子縁受桟3の取付け面Aに釘付け
14する(第11〜14図参照)。
第14図上の縦方向においては、予め内寸通りに切った
長尺の格子縁受桟31を3ヶ所に取付け、横方向において
は、短く切った短尺の格子縁受桟32を取付けて、格子状
態にした。
〈天井板の取付け〉 格子縁受桟3のみによって区画形成された各区画
(格)15においては(第15図)、厚さがcの方形の天井
板16の4辺16aを、格子縁受桟3の凹条溝13の外側縁に
沿わせ、天井板16の端面と溝の側面が面一になるように
配して、格子縁受桟3の下面3aにタッカー止め17する。
格子縁受桟3と回り縁7によって区画形成された各区
画(格)15においては、厚さがcの方形の天井板16を、
回り縁7に接する辺16bでは、それを回り縁7の上面7a
に係合させ、格子縁受桟3に接する辺16aでは、それを
前記同様にして格子縁受桟3にタッカー止め17する(第
16図)。
なお、上記タッカー17は、次工程において天井板16の
下面に格子縁2を取付けると、格子縁2でもって隠され
うる範囲(第11図)にこれを打つ。
〈格子縁の取付け〉 各天井板16間において下向きに露出されている格子縁
受桟3の凹条溝13に、夫々、その上面2aの長手方向に沿
って所定巾b′の凸条12が形成されている前記格子縁2
の、各凸条12部分を嵌合させることで、天井板16の辺16
aが格子縁受桟3に釘付けされている部位を、この格子
縁2でもって第11図に示す如く被覆すると共に、該格子
縁2の上面2aを天井板16の下面(表面)に接触させ、格
子縁2同士間及び格子縁2と回り縁7間の各衝き合わせ
部18・19の近傍で、これらの格子縁2を、格子縁受桟3
にビス止め20する(第17図)。
この実施例では、長尺の格子縁受桟31には長尺の格子
縁21をビス止めし、短尺の格子縁受桟32には短尺の格子
縁22をビス止めした。
〈飾り金具の取付け〉 最後に、上記格子縁2同士間及び格子縁2と回り縁7
間の各衝き合わせ部18・19を、夫々、飾り金具21・22で
被覆し、該飾り金具21・22を釘付け23する。
飾り金具21・22は、例えば板金又はプラスチック製の
成形品で(第18・19図)、その表面には適宜の凹凸模様
(図示せず)表されており、その表面色が釘23の色に合
わされたものを使用する。26は釘孔である。
〔他の実施例〕
上記実施例においては、格子縁受桟3として長尺の受
桟31と短尺の受桟32を使用し、格子縁2として長尺の格
子縁21と短尺の格子縁22を使用した例を示したが、他の
実施例においては、天井板16の一辺の長さにほぼ等しい
短尺の格子縁受桟32のみ及び短尺の格子縁22のみを使用
して、上記実施例の格子縁の取付け工程を、第21・22図
に示してあるような衝き合わせ状態に施工してもよい。
また、上記実施例において使用した、格子縁受桟3と
格子縁2からなるこの発明の格天井用の格子縁セット
は、上記凸条12と凹条溝13が形成されている部材を入れ
替えて、第23〜26図に示す如く、格子縁受桟3側の下面
3aに凸条12を形成し、格子縁2側の上面2aに凹条溝13を
形成してもよいのであって、この他の実施例において
は、前記実施例の格子縁セットとは逆に、前記所定巾b
の凹条溝13が格子縁2の上面2aに形成され、前記所定巾
b′の凸条12が格子縁受桟3の下面3aに形成されてい
る、格子縁セット(第23〜26図参照)を使用して、第27
・28図に示してある如く施工してもよい。
また、他の実施例においては、第29図に示す如く、前
記回り縁の取付け工程に先だって、前記格子縁受桟の取
付け面5a(A)に石膏ボード25を下貼りし、この石膏ボ
ード25の下面25aを格子縁受桟の接触面として、上記実
施例同様に格天井を施工してもよい。
なお、上記各実施例は何れも、格天井の施工部に格子
縁2の取付け予定位置に合わせてそこに格子縁受桟3を
取付けうるような天井面が存在していない場合に関する
が故に、前記回り縁の取付け工程に先だって予め「野縁
組み」の工程を行ったが、格天井の施工部に、格子縁2
の取付け予定位置に合わせてそこに格子縁受桟3を取付
けうるような天井面(図示せず)が既に存在している場
合には、上記「野縁組み」の工程を行うか否かは全く任
意な選択的事項であって、「野縁組み」の工程を行うこ
となく、該既存天井面をそのまま格子縁受桟の取付け面
Aとして、直ちに前記「回り縁取付け」以下の工程を行
ってもよいことは言うまでもない。
また、上記実施例においては、格子縁受桟の取付け工
程において、格子縁受桟3を格子縁受桟の取付け面Aに
釘付け14することで、格子縁受桟3を該取付け面Aに取
付けた例をしめしたが、他の実施例においては、上記格
子縁受桟3を上記格子縁受桟の取付け面Aに取付ける
際、釘付けに代えて、格子縁受桟35を接着材でもって該
取付け面Aに糊付けしてもよく、更に他の実施例におい
ては、上記格子縁受桟3を上記格子縁受桟の取付け面A
に取付ける際、釘付けに代えて、格子縁受桟3を接着材
と釘でもって該取付け面Aに糊釘付けしてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したところから明らかなように、本発明の格
天井の施工方法は、格天井の施工部に、既に下向きの格
子縁受桟の取付け面Aが存在していれば、それを利用
し、そのような面がなければ、格天井の施工部に予め野
縁組みを行いさえすれば、該野縁組みの下面5aを格子縁
受桟の取付け面Aとして、前記〜の工程を室内側か
ら行うことができる格天井の施工方法であるから、天井
裏のない室にでも、格天井を施工することができる。何
故なら、上記格子縁受桟の取付け面Aを形成するための
野縁組みは、天井裏がなくても、これを、室内側から容
易に格天井の施工部に組み付けることが可能だからであ
る。
また、本発明の格天井の施工方法は、本発明の格天井
用の格子縁セットを使用すると、ほとんどの格天井構成
部材を、釘付け手段のみ又は釘付けと糊付け手段の併用
によって、所定の施工部位に容易に固定することがで
き、しかも、上記格子縁セットは、これを工場で量産で
きるから、極めて効率よく、且つ低コストにて格天井を
施工することができる。
更にまた、必要とあらば、上記格子縁受桟の取付け面
Aには、石膏ボードのような不燃性の板状材を下地とし
て容易に下貼りすることもできるから、この発明の施工
方法に従って施工された格天井には、必要とあらば、容
易に耐火性を与えることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1〜20図はこの発明に係る格天井の施工方法の一実施
例と格天井用の格子縁セットの一実施例を示したもの
で、第1図は仕上がった格天井の底面(表面)図、第2
図は第1図のII−II線に沿った断面を一部切欠いて示し
た拡大図、第3図は回り野縁の仰視図、第4図は野縁の
分解仰視図、第5図は回り野縁に組みつけられた野縁の
仰視図、第6図は回り縁を取付けた状態の仰視図、第7
図は格子縁受桟の斜視図、第8図は格子縁の斜視図、第
9図は格子縁受桟の横断面図、第10図は格子縁の横断面
図、第11図は天井板を挟んで嵌め合わされた格子縁受桟
と格子縁の横断面図、第12図は回り縁の取付け位置を示
した回り縁の一部切欠仰視図、第13図は格子縁受桟の取
付け工程を示した野縁の一部切欠仰視図、第14図は格子
縁受桟の施工を終わった状態における格天井施工部の底
面図、第15図は天井板の取付け位置を示した格子縁受桟
の一部切欠仰視図、第16図は天井板の取付け位置を示し
た回り縁の一部切欠仰視図、第17図は格子縁の取付け位
置を示した格天井の一部切欠仰視図、第18図及び第19図
はそれぞれ飾り金具の斜視図、第20図は飾り金具の取付
け位置を示した格天井の一部切欠仰視図、第21図は格子
縁の他の施工例を示した一部切欠仰視図、第22図は第21
図のXX II部拡大図、第23〜第28図は格天井用の格子縁
セットの他の実施例とそれを使用した施工例を示したも
ので、第23図は格子縁受桟の斜視図、第24図は格子縁の
斜視図、第25図は格子縁受桟の横断面図、第26図は格子
縁の横断面図、第27図は天井板を挟んで嵌め合わされた
格子縁受桟と格子縁の横断面図、第28図は第1図のII−
II線に沿った断面に相当する部位を一部切欠いて示した
拡大図、第29図は更に他の実施例を示したもので、格子
組み野縁に下貼りされた石膏ボードの一部切欠仰視図で
ある。 1……格天井、 2……格子縁、 2a……上面、 3……格子縁受桟、 3a……下面、 4……回り野縁、 5……野縁、 5a……下面(格子縁受桟の取付け面A)、 6……吊り木、 7……回り縁、 8……スペーサー、 9……釘、 10……柱、 11……墨打ち線、 12……凸条、 13……凹条溝、 14……釘、 15……区画(格)、 16……天井板、 17……タッカー(釘)、 18……交差部、 19……衝き合わせ部、 20……ビス(釘)、 21・22……飾り金具、 23……釘、 24……壁面、 25……石膏ボード(板状材)、 25a……下面(格子縁受桟の接触面)、 26……釘孔、 a……格子縁受桟の厚さ、 b……凹条溝の巾、 b′……凸条の巾、 c……天井板の厚さ。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】格天井の施工部に、格子縁2の取付け予定
    位置に合わせてそこに格子縁受桟3を止め付けうる天井
    面が存在していない場合において、該格天井の施工部に
    格子状に組み合わせた野縁5を施工し、この格子組みし
    た野縁5の下面5aでもって、格子縁2の取付け位置に合
    わせてそこに格子縁受桟3を止め付けるための取付け面
    Aを予め形成した上、以下の〜の工程を行うこと、
    すなわち、 上記格子縁受桟の取付け面Aとの間に所定の上下方
    向の間隔(a+c)を与えて格天井施工部の周囲の壁面
    24に回り縁7を取付けると共に、上記格子縁受桟の取付
    け面Aに、その厚さが一定aでその下面3aの長手方向に
    沿って所定巾bの凹条溝13が形成されている、格子縁受
    桟3を、格子縁2の取付け予定位置に合わせて格子状に
    取付け、 上記回り縁7と格子縁受桟3によって形成された各
    区画15毎に、夫々、所定の厚さcの天井板16を、該天井
    板16で上記区画15を塞いだ際回り縁7に接する辺16b
    は、それを回り縁7の上面7aに係合させ、該天井板16で
    上記区画15を塞いだ際格子縁受桟3に接する辺16aは、
    それを格子縁受桟3の凹条溝13の外側縁に沿わせて該格
    子縁受桟3の下面3aに釘付けすることで、回り縁7と格
    子縁受桟3に取付け、 各天井板16間において下向きに露出された格子縁受
    桟3の凹条溝13に、夫々、その上面2aの長手方向に沿っ
    て所定巾b′の凸条12が形成されている格子縁2の、各
    凸条12部分を嵌合させることで、上記天井板16の辺16a
    が格子縁受桟3に釘付けされている部位を上記格子縁2
    でもって被覆すると共に、該格子縁2の上面2aを天井板
    16の下面に接触させて格子状に位置ぎめした上、各格子
    縁2を、格子縁2の交差部18、及び格子縁2と回り縁7
    の衝き合わせ部19の各近傍において、夫々、上記格子縁
    受桟3に釘付けし、 上記格子縁2の各交差部18、及び格子縁2と回り縁
    7の各衝き合わせ部19に、夫々、飾り金具21・22を取付
    け、該飾り金具21・22でもって格子縁2が格子縁受桟3
    に釘付けされている部位を被覆すること、 を特徴とする格天井の施工方法。
  2. 【請求項2】格天井の施工部に、格子縁2の取付け予定
    位置に合わせてそこに格子縁受桟3を止め付けうる天井
    面が既に存在している場合において、該天井面を格子縁
    受桟3の取付け面Aとして、請求項1に記載の前記
    の工程を行うこと、を特徴とする格天井の施工方
    法。
  3. 【請求項3】格天井の施工部に、格子縁2の取付け予定
    位置に合わせてそこに格子縁受桟3を止め付けうる天井
    面が存在していない場合において、該格天井の施工部に
    格子状に組み合わせた野縁5を施工し、この格子組みし
    た野縁5の下面5aでもって、格子縁2の取付け位置に合
    わせてそこに格子縁受桟3を止め付けるための取付け面
    Aを予め形成した上、以下の〜の工程を行うこと、
    すなわち、 上記格子縁受桟の取付け面Aとの間に所定の上下方
    向の間隔(a+c)を与えて格天井施工部の周囲の壁面
    24に回り縁7を取付けると共に、上記格子縁受桟の取付
    け面Aに、その厚さが一定aでその下面3aの長手方向に
    沿って所定巾b′の凸条12が形成されている、格子縁受
    桟3を、格子縁2の取付け予定位置に合わせて格子状に
    取付け、 上記回り縁7と格子縁受桟3によって形成された各
    区画15毎に、夫々、所定の厚さcの天井板16を、該天井
    板16で上記区画15を塞いだ際回り縁7に接する辺16b
    は、それを回り縁7の上面7aに係合させ、該天井板16で
    上記区画15を塞いだ際格子縁受桟3に接する辺16aは、
    それを格子縁受桟3の凸条12の外側縁に沿わせて該格子
    縁受桟3の下面3aに釘付けすることで、回り縁7と格子
    縁受桟3に取付け、 各天井板16間において下向きに露出された格子縁受
    桟3の凸条12に、夫々、その上面2aの長手方向に沿って
    所定巾bの凹条溝13が形成されている格子縁2の、各凹
    条溝13部分を嵌合させることで、上記天井板16の辺16a
    が格子縁受桟3に釘付けされている部位を上記格子縁2
    でもって被覆すると共に、該格子縁2の上面2aを天井板
    16の下面に接触させて格子状に位置ぎめした上、各格子
    縁2を、格子縁2の交差部18、及び格子縁2と回り縁7
    の衝き合わせ部19の各近傍において、夫々、上記格子縁
    受桟3に釘付けし、 上記格子縁2の各交差部18、及び格子縁2と回り縁
    7の各衝き合わせ部19に、夫々、飾り金具21・22を取付
    け、該飾り金具21・22でもって格子縁2が格子縁受桟3
    に釘付けされている部位を被覆すること、 を特徴とする格天井の施工方法。
  4. 【請求項4】格天井の施工部に、格子縁2の取付け予定
    位置に合わせてそこに格子縁受桟3を止め付けうる天井
    面が既に存在している場合において、該天井面を格子縁
    受桟3の取付け面Aとして、請求項3に記載の前記
    の工程を行うこと、を特徴とする格天井の施工方
    法。
  5. 【請求項5】前記請求項1、2、3又は4記載の格天井
    の施工方法において、前記格子縁受桟3の取付け面A
    に、適宜厚さの耐火性を有する板状材25を下張りし、こ
    の板状材25を隔てて、上記格子縁受桟3の取付け面A
    に、前記格子縁受桟3を釘付けすること、を特徴とする
    格天井の施工方法。
  6. 【請求項6】その厚さが一定aでその下面3aの長手方向
    に沿って所定巾bの凹条溝13が形成されている格子縁受
    桟3と、その上面2aの長手方向に沿って所定巾b′の凸
    条12が形成されている格子縁2との組み合わせからな
    り、 b≧b′ で、上記格子縁受桟3の凹条溝13に上記格子縁2の凸条
    12を嵌め合わせうるように構成されていること、を特徴
    とする格天井用の格子縁セット。
  7. 【請求項7】その厚さが一定aでその下面3aの長手方向
    に沿って所定巾b′の凸条12が形成されている格子縁受
    桟3と、その上面2aの長手方向に沿って所定巾bの凹条
    溝13が形成されている格子縁2との組み合わせからな
    り、 b≧b′ で、上記格子縁受桟3の凸条12に上記格子縁2の凹条溝
    13を嵌め合わせうるように構成されていること、を特徴
    とする格天井用の格子縁セット。
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