JPH04126582U - ゲーム機用施錠装置 - Google Patents

ゲーム機用施錠装置

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JPH04126582U
JPH04126582U JP3251491U JP3251491U JPH04126582U JP H04126582 U JPH04126582 U JP H04126582U JP 3251491 U JP3251491 U JP 3251491U JP 3251491 U JP3251491 U JP 3251491U JP H04126582 U JPH04126582 U JP H04126582U
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中村農史
中村常男
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中東産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャビネットの前面が傾斜して形成され、そ
の傾斜した前面に前面枠が取付けられたゲーム機であっ
ても、シリンダ錠を水平に配置して、解錠操作を良好に
行うことができるゲーム機用施錠装置を提供する。 【構成】 前面が上部を後に後退させ下部を前に出すよ
うに傾斜して形成されたキャビネットの前面に、前面枠
が開閉可能に取付けられ、前面枠の内側に取付けられて
その前面枠を施錠するゲーム機用施錠装置である。取付
板1と支持板2により断面略L字形に一体成形された縦
長の基枠体3の内側に連結杆9が摺動可能に配設され
る。連結杆9の両端が支持板2の両端に枢支した鉤部材
8に連結され、取付板1の一部に上部を前方に出すよう
に傾斜した傾斜取付部が設けられる。傾斜取付部の前面
にシリンダ錠10がその錠軸を内側に貫通させて固定さ
れ、錠軸に連結杆9と係合可能なカム板6が固定され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スロツトマシン等のゲーム機の前面枠を施錠する施錠装置に関する 。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子制御化されたスロツトマシンがパチンコ遊戯場などで設置されてい る。この種のゲーム機は、前面枠がキャビネットの前方へ開放するように片側を ヒンジを介して取付けられ、前面枠の開放側の側部に施錠装置が取付けられ、キ ャビネット側に取付けた係止金具に施錠装置の鉤部材を係止させて施錠する構造 である。そして、解錠する際は、施錠装置の取付枠に取付けられたシリンダ錠を 回して鉤部材を揺動させ、係止金具との係合を解除して前面枠を開くようにして いる。
【0003】 この種のスロツトマシンには、図7に示すように、キャビネット21の前面が 上部を後に後退させ下部を前に出すように傾斜して形成され、その傾斜した前面 に前面枠22が取付けられた機種が製造されている。この前面枠22の内側に取 付けられる施錠装置は、縦長の基枠体の上下部に鉤部材を揺動可能に軸支し、基 枠体の略中央にシリンダ錠を取付け、シリンダ錠の操作により連結杆を介して上 下の鉤部材を揺動させて解錠する構造である。
【0004】 また、この施錠装置は、前面枠22の内側にキャビネットの傾斜面に平行に取 付けられるため、基枠体の前面に垂直に突設され前面枠22の垂直面に露出する シリンダ錠23の先端が、前面枠22の垂直面からキャビネット前面の傾斜角度 Aだけ上側に傾斜して露出していた(図7)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このため、シリンダ錠23の前面と前面枠22の表面に段差が生じてスロット マシンの外観を悪くしたり、前面枠22の表面が垂直であるにも拘らず、キーの 先端を水平ではなく少し下方に傾けてシリンダ錠23に挿入する必要があり、不 自然な操作を強いられる課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の課題を解決するためになされたもので、キャビネットの前面 が傾斜して形成され、その傾斜した前面に前面枠が取付けられたゲーム機であっ ても、シリンダ錠を水平に配置して、解錠操作を良好に行うことができるゲーム 機用施錠装置を提供することを目的とする。
【0007】 このために、本考案のゲーム機用施錠装置は、前面が上部を後に後退させ下部 を前に出すように傾斜して形成されたキャビネットの前面に、前面枠が開閉可能 に取付けられ、前面枠の内側に取付けられて該前面枠を施錠するゲーム機用施錠 装置において、取付板と支持板により断面略L字形に一体成形された縦長の基枠 体の内側に連結杆が摺動可能に配設され、連結杆の両端が支持板の両端に枢支し た鉤部材に連結され、取付板の一部に上部を前方に出すように傾斜した傾斜取付 部が設けられ、傾斜取付部の前面にシリンダ錠がその錠軸を内側に貫通させて固 定され、錠軸に前記連結杆と係合可能なカム板が固定されて構成される。
【0008】
【作用】
このように構成されたゲーム機用施錠装置では、取付板の一部に上部を前方に 出すように傾斜した傾斜取付部が設けられ、傾斜取付部の前面にシリンダ錠がそ の錠軸を内側に貫通させて固定されるため、キャビネットの傾斜した前面に前面 枠が傾斜して取付けられた場合でも、前面枠の垂直な前面位置にシリンダ錠を水 平に位置させることができ、シリンダ錠の先端位置に段差が生じず、解錠操作も 良好に行うことができる。
【0009】 解錠する場合、キーを使用してシリンダ錠を一方向に回すと、カム板が連結杆 に係合してこれを摺動させ、これにより基枠体の両端に枢支された鉤部材が揺動 し、キャビネット側の係止金具との係合を外し、前面枠が解錠される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】 図1はゲーム機用施錠装置の正面図を、図2は同左側面図を、第3図は同右側 面図を示している。3は、取付板1と支持板2を断面略L字状に曲折して一体成 形された縦長の基枠体で、基枠体3の支持板2の両端には、鉤部材8が揺動可能 に軸支され、この鉤部材8は後述するキャビネット側の係止金具24と係合し、 ロツクされる。
【0012】 両側の鉤部材8の中間部は支持板2の内側に沿つて配設された長い連結杆9に より連結され、後述するシリンダ錠10の操作により回動するカム板6により連 結杆9が摺動し、両側の鉤部材8を揺動させる構造である。
【0013】 図2に示すように、支持板2の中間部がその一部で切り欠かれて開口し、その 開口部から連結杆9の一部が正面の左側に曲折して突出している。また、その開 口部に対応した取付板1上の前面に、傾斜取付板4が図1の左側に突出してねじ 止めされる。この傾斜取付板4は図1においてその上部を前面に出すように傾斜 して取付けられ、取付板4の平面から一定角度だけ傾斜している。その角度は、 この施錠装置が取付けられるキャビネット30の前面の傾斜角度と同じ(例えば 5度)に設定される。
【0014】 この傾斜取付板4の前面に、シリンダ錠10が円筒18と錠軸に連結された連 結軸を介して取付けられ、連結軸の先端は傾斜取付板4を貫通し、その先端には カム板6が固定される。このシリンダ錠10及び円筒18は傾斜取付板4の平面 上に垂直に取付けられ、このために、基枠体3の長手方向に垂直な水平面に対し 下方に5度傾斜することになる。
【0015】 なお、円筒18と連結軸はシリンダ錠10の取付け位置を伸ばすために使用さ れ、キーによつてシリンダ錠10の錠軸を回すと、連結軸が回り、カム板6が図 4の矢印AとB方向に一定の角度範囲で回動する。
【0016】 カム板6上には係合部5が突設され、この係合部5に対向して連結杆9から係 合爪7が突設され、カム板6を図4の矢印A方向に回した時、カム板6の係合部 5が係合爪7と係合し、連結杆9を図の上方に摺動させ、両端の鉤部材8を下側 つまり解錠方向に揺動させる。連結杆9にはそれを下方に付勢するためのコイル ばね17が取付板1との間に設けられている。
【0017】 一方、傾斜取付板4上には非接触スイッチ(透過形光電スイッチ)19が取付 けられ、この非接触スイッチ19をオンオフするための作動片11a付き作動杆 11が、支持板2の切り欠き開口部から連結杆9に沿って曲折し傾斜取付板4の 内側に配設される。
【0018】 作動片11aは作動杆11の傾斜取付板側に突設され、上記のカム板6が図4 のB方向に回された際、カム板6の先端がこの作動片11aの下側に係合して作 動片を上方に摺動させる。このとき、作動片11aの上部が非接触スイッチ19 内に進入し、スイッチをオンさせる構造である。この作動杆11はコイルばね1 6により下方に付勢されている。
【0019】 さらに、支持板2の下部は幅広に形成され、その幅広部にローラ25が回転自 在に軸支され、このローラ25は前面枠の閉鎖時にキャビネット側に取付けられ た滑り板上にのり上げ、開閉動作を容易にする。
【0020】 このように構成された施錠装置は、図6に示すような、スロツトマシン等のゲ ーム機における前面枠31の内側に、その基枠体3の取付板1をねじで固定して 縦に装着される。このゲーム機のキャビネット30は、その前面が下部を前に突 き出し上部を後に後退させるように傾斜して形成され、このキャビネット30の 傾斜した前面に前面枠31が図示しない蝶番を介して開閉可能に取付けられる。
【0021】 キャビネット30の前面の内側に、係止金具24、26が鉤部材8、8の対向 位置に取付けられ、下側の係止金具26には滑り板27が設けられる。施錠装置 の基枠体3は、このようなキャビネット30の傾斜した前面に沿った位置の前面 枠内側に固定されるため、図6のように傾斜して取付けられる。
【0022】 シリンダ錠10の先端は前面枠31の前面の垂直面上に露出するが、このシリ ンダ錠10が傾斜取付板4を介して取付けられているため、図6のように、この 錠10は前面枠31の前面に垂直な水平状態に配設される。このため、シリンダ 錠10の先端部の傾斜によりそこに段差が生じることはなく、キーをシリンダ錠 10に水平に差し込み、容易に解錠操作することができる。
【0023】 前面枠31を閉鎖する場合、前面枠31をキャビネット30に対し押し付ける ように閉じると、上下の鉤部材8が下方に揺動しながら係止金具24、26と係 合し、前面枠31はロツクされる。閉鎖時、ローラ25がキャビネット側の滑り 板27にのり、前面枠31が僅かに持ち上げられるように閉じられる。
【0024】 一方、ゲーム機の前面枠31を開く場合、キーをシリンダ錠10に差し込み、 これを時計方向に回す。すると、シリンダ錠10の錠軸が連結軸を介してカム板 6を図4のA方向に回し、カム板6上の係合部5が係合爪7を押し上げることに より、連結杆9を上方に摺動させる。これにより、上下両端の鉤部材8が下方へ 揺動し、係止金具24、26との係合が外れ、解錠状態となり、前面枠31は開 放可能な状態となる。
【0025】 非接触スイッチ19をオンする場合、解錠するためのキーを用いて、キーを解 錠とは反対方向つまり反時計方向に回す。この操作によりカム板6が図4のB方 向に回動し、作動杆11を上に移動させる(図5)。この動作によって非接触ス イッチ19内に作動片11aが進入し、非接触スイッチ19がオンする。
【0026】 なお、上記実施例の施錠装置のシリンダ錠10は、デザイン上、上下の鉤部材 8、8の結ぶ線上から内側にかなりズレた位置に配設されているが、鉤部材8、 8の結ぶ線上に配設することもでき、また、傾斜取付板4は取付板1の一部を曲 折して一体的に形成することもできる。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のゲーム機用施錠装置によれば、前面が上部を後 に後退させ下部を前に出すように傾斜して形成されたキャビネットの前面に、前 面枠が開閉可能に取付けられ、前面枠の内側に取付けられてその前面枠を施錠す るゲーム機用施錠装置において、取付板と支持板により断面略L字形に一体成形 された縦長の基枠体の内側に連結杆が摺動可能に配設され、連結杆の両端が支持 板の両端に枢支した鉤部材に連結され、取付板の一部に上部を前方に出すように 傾斜した傾斜取付部が設けられ、傾斜取付部の前面にシリンダ錠がその錠軸を内 側に貫通させて固定され、錠軸に前記連結杆と係合可能なカム板が固定されて構 成したから、前面が上部を後に後退させ下部を前に出すように傾斜して形成され たキャビネットのゲーム機であっても、施錠装置のシリンダ錠を前面枠の垂直面 に対し水平に位置させることができる。このため、キーをシリンダ錠に水平に差 し込んで自然な解錠操作を行うことができ、また、前面枠の垂直面とシリンダ錠 の先端面とを一致させ、段差等が生じない良好な外観とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す施錠装置の正面図であ
る。
【図2】同左側面図である。
【図3】同右側面図である。
【図4】同背面図である。
【図5】作動状態の右側面図である。
【図6】ゲーム機へ取付けた状態の左側面図である。
【図7】従来のゲーム機用施錠装置の概略側面図であ
る。
【符号の説明】
1−取付板、 2−支持板、 3−基枠体、 4−傾斜取付板(傾斜取付部)、 6−カム板、 8−鉤部材、 9−連結杆、 10−シリンダ錠。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が上部を後に後退させ下部を前に出
    すように傾斜して形成されたキャビネットの該前面に、
    前面枠が開閉可能に取付けられ、該前面枠の内側に取付
    けられて該前面枠を施錠するゲーム機用施錠装置におい
    て、取付板と支持板により断面略L字形に一体成形され
    た縦長の基枠体の内側に連結杆が摺動可能に配設され、
    該連結杆の両端が支持板の両端に枢支した鉤部材に連結
    され、該取付板の一部に上部を前方に出すように傾斜し
    た傾斜取付部が該取付板の一部に設けられ、該傾斜取付
    部の前面にシリンダ錠がその錠軸を内側に貫通させて固
    定され、該錠軸に前記連結杆と係合可能なカム板が固定
    されてなるゲーム機用施錠装置。
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