JPH0412545A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH0412545A
JPH0412545A JP11564090A JP11564090A JPH0412545A JP H0412545 A JPH0412545 A JP H0412545A JP 11564090 A JP11564090 A JP 11564090A JP 11564090 A JP11564090 A JP 11564090A JP H0412545 A JPH0412545 A JP H0412545A
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insulating layer
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 C産業上の利用分野〕 この発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、少
なくとも所定の機能を有する特定回路部と、その特定回
路部と同一の機能を有する予備の冗長回路部とを含み、
不良の特定回路部を冗長回路部に置換えるために溶断除
去され得る接続部分が形成された半導体装置およびその
製造方法に関するものである。
[従来の技術] 一般に、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(
SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
リ(DRAM)等の半導体装置には、冗長回路が半導体
装置の製造歩留りの向上を目的としてその内部に組み込
まれている。この冗長回路は、半導体装置の製造工程に
おいて生ずるランダムな欠陥による半導体装置の歩留り
低下を防止するために設けられる。すなわち、所定の機
能を有する特定回路部に対して冗長度を設けておき、少
数の欠陥が生じたとしても、半導体装置全体としての機
能が損なわれないように、特定回路部と同一の機能を有
する予備の冗長回路部が形成される。不良の特定回路部
を冗長回路部に置換えるために、レーザビームスポット
により溶断除去され得る接続部分が形成されている。こ
のような冗長回路方式はオープン路形成型と呼ばれる。
上述のオープン路形成型冗長性素子構造を有する半導体
装置について、その構造を概念的に説明する。第5図は
、一般的に冗長回路を有する半導体装置が個々のチップ
として形成されたウェハを示す平面図である。第6図は
、各チップごとに冗長回路を有する半導体装置の内部構
造を模式的に示す構成図である。
第5図を参照して、ウェハ1000には、複数個のチッ
プ(半導体装1り100が形成されている。第6図を参
照して、各チップ100には、同一機能を有する各ブロ
ックNl、 N2.  ・・・Nm、たとえば半導体記
憶装置における同一機能を有する複数個のメモリセルか
らなる各ブロックが配置されている。これらの各ブロッ
クNl、 N2、・・・、Nmを不活性化させるために
切断可能なヒユーズ(リンク)LL、L2.  ・・・
Lmが形成されている。不活性化された各ブロックN1
、 N2.  ・・・、Nmのいずれかと置き換えるこ
とができるように、同等の機能を有する冗長ブロックS
が形成されている。ヒユーズ(リンク)Lsは冗長ブロ
ックSを活性化させるために切断可能なヒユーズである
。電界効果トランジスタ106は冗長ブロックSを活性
化させるためのスイッチの役割を果たす。この電界効果
トランジスタ106をスイッチング機能させるために、
電源103、抵抗104および接地電源105が構成さ
れている。各ブロックNl、N2φ・・ Nmの不良を
検出するために、パッド部Pには試験用パッド電極10
1.102が形成されている。
次に、上記のように構成された半導体装置の機能試験に
ついて説明する。一般に、半導体装置はウェハなどの基
板上に幾多の工程によって集積回路を形成した後、所定
の回路テストが行なわれる。
チップ100が複数個形成されたウェハ1000につい
ては、次の手順に従って半導体装置の異常検出のための
処理が行なわれる。すなわち、この処理手順は、通常、
不良回路救済工程と呼ばれる。
その実行手段としては、所定の電気信号を流すことによ
って処理する方式と、電気信号とともにレーザビームス
ポットを用いて処理する方式とが知られている。ここで
は、後者のレーザビームスポットを使用して処理する場
合、つまり、いわゆるレーザトリミング(以下、LTと
称する)処理について述べる このLT処理は、半完成品であるチップ100が形成さ
れたウェハ1000の状態で実行される。
すなわち、まず、ウェハ1000上での各チップ100
には、パッド部Pの試験用パッド電極101を通じて、
図示されていない機能試験装置(以下、テスタとも称す
る。)からの機能試験のための電気信号が印加される。
この状態でチップ100が正常であれば、その印加され
た電気信号に対する期待信号が試験用パッド電極102
から出力される。このとき、テスタでは、チップ100
に印加された電気信号と、出力される電気信号との相関
関係を基にして処理対象であるチップ100の良/不良
が判定される。各ブロックNl、N2゜・・・Nmのい
ずれかが不良と判定された場合には、その不良となった
対応ブロックと冗長ブロックSとを置換えることによっ
て、チップ100は本来の実現すべき機能を満たすこと
になる。すなわち、不良品と判断されたチップ100に
は、冗長ブロックSの存在により良品となる可能性が生
ずる。
この不良ブロックと冗長ブロックSとの置換は以下のよ
うにして行なわれる。電界効果トランジスタ106のゲ
ート電極には、接地電源105の電位が印加されること
により、電界効果トランジスタ106は非導通状態に保
持されている。これにより、冗長ブロックSがチップ1
00内で電気的に分離されている。この状態でLT処理
が実行される。その結果、たとえばチップ100のブロ
ックN1が不良であると判定されたとき、この不良ブロ
ックN1は、次のようにして冗長ブロックSに置換えら
れる。
この場合、テスタによってブロックN1の不良が検出さ
れると、まず、チップ100内でのヒユーズL1および
Lsに関する情報、換言すると不良アドレスあるいはチ
ップ内での位置座標(置換情報)などがLT処理装置に
与えられる。このLT処理装置によって、与えられた置
換情報に基づいてヒユーズL1およびLsがレーザビー
ムの照射により溶断除去される。ヒユーズL1の溶断に
より、不良ブロックN1がチップ100内で分離させら
れる。ヒユーズLsの溶断により、電界効果トランジス
タ106のゲート電極に、抵抗104を介して、電源1
03の電圧が印加される。これにより、電界効果トラン
ジスタ106が導通状態にされる。その結果、不良ブロ
ックN1が冗長ブロックSによって置換えられる。
上記の冗長回路を有する半導体装置の一例としてDRA
Mの場合について、特に所定の機能を有するブロックが
メモリセルアレイの場合について説明する。第7図は、
従来のDRAMのメモリセルアレイの構成を示す模式図
である。第7図において、メモリセルアレイ50には行
方向に延びた複数のワード線WLと列方向に延びた複数
のビット線BLが互いに交差するように配置されている
各ワード線WLと各ビット線BLとの交点にはメモリセ
ルMCが設けられている。複数のワード線WLに対応し
て複数のロウデコーダ51が設けられている。各ロウデ
コーダ51はワードドライバ52を介して対応するワー
ド線WLに接続されている。また、複数のビット線BL
に対応して複数のコラムデコーダ53が設けられている
さらに、複数のワード線WLの外側にはスペアワード線
SWLが配置されている。スペアワード線SWLと各ビ
ット線BLとの交点にはスペアメモリセルSMCが設け
られている。スペアワード線SWLに対応してスペアデ
コーダ54が設けられている。スペアデコーダ54はス
ペアワードドライバ55を介してスペアワード線SWL
に接続されている。このスペアワード線SWLおよびス
ペアデコーダ54、スペアワードドライバ55は、いわ
ゆる冗長回路を構成している。
ここで、DRAMの冗長回路の機能について説明する。
冗長回路はDRAMのメモリセルの歩留り向上を目的と
してDRAMの内部に組み込まれている。第8図を参照
して、DRAMのメモリ回路特性テストおよび冗長回路
を用いた不良回路救済方法について説明する。まず、テ
スタ装置等を用いてDRAMの動作試験を行ない、メモ
リセル50内の不良ビットMCIを検知する。この不良
ビットMCIを含むワード線WLIのヒユーズFU1を
切断し、不良ワード線WL1を回路から切り離す。次に
、冗長回路の予備ラインSWLに接続されたヒユーズS
FUをある組合せで切断することによって、外部からの
アドレス信号として不良ビットMCIを選択する信号が
入ってきたときのみ予備ラインSWLが動作するように
回路を構成する。このように、冗長回路に含まれる予備
のラインを正規のラインに繋ぐことにより不良箇所を有
するDRAMを良品のDRAMに修正することができる
。ヒユーズFUIおよびSFUの切断は、上述のLT処
理によって行なわれる。
次に、LT処理について具体的に説明する。第9A図〜
第9C図はLT処理を工程順に示す半導体装置の断面図
である。第9A図を参照して、シリコン基板1の上には
酸化膜からなる層間絶縁膜2が形成されている。この層
間絶縁膜2の内部には、上述のLT処理が施される対象
物としてのポリシリコン層(LTヒユーズ)3が埋込ま
れている。層間絶縁膜2の上には、半導体装置の最終の
製造工程においてアルミニウム等からなる配線層4が形
成されている。配線層4の間の領域にポリシリコン層3
が位置する。配線層4から離れた領域の層間絶縁膜2の
上には、上述の機能試験のときに用いられる試験用パッ
ド電極5が形成されている。この試験用パッド電極5は
アルミニウムで形成されている。なお、溶断除去され得
るポリシリコン層3は、層間絶縁膜2の表面から1μm
以上の深さtlの位置に存在する。図において左側はL
Tヒユーズが形成される領域としてのリンク部りを示し
、右側は機能試験のときに用いられる電極が形成される
領域としてのパッド部Pを示す。
第9B図を参照して、試験用パッド電極5の表面にテス
タの電極端子が押し当てられることにより、回路の不良
検出が行なわれる。回路の不良箇所が検出されると、所
定の論理に従って、冗長回路内に設けられたLTヒユー
ズ3にレーザビームスポット12が照射させられる。こ
のレーザビームスポット12は、LTヒユーズとしての
ポリシリコン層3が埋められた領域の層間絶縁膜2の上
に照射させられる。ポリシリコン層3にめがけてレーザ
ビームスポット12が照射されると、レーザビームは層
間絶縁膜2を透過し、ポリシリコン層3に到達する。こ
のとき、ポリシリコン層3はレーザ照射によって熱を吸
収し、溶融する。この際、特にポリシリコン層3の上部
の急激な温度上昇により、圧力上昇が起こり、ポリシリ
コン層3の上の層間絶縁膜2が吹き飛ばされる。これに
より圧力が大気圧程度に下げられると同時に、溶融した
ポリシリコン層3が気化することにより、LTヒユーズ
が切断され得る。このときの状態は第9C図に示されて
いる。また、一部分が溶断除去されたLTヒユーズ3の
斜視図は第9D図に示されている。
[発明が解決しようとする課題] 第9C図において、LTヒユーズが気化により除去され
る。このとき、気化したLTヒユーズの一部がシリコン
系のくず31となり、矢印で示されるように層間絶縁膜
2の上の配線層4の部分に飛び散る。その結果、配線間
が短絡する等の問題が引起こされる。
また、LTヒユーズとしてのポリシリコン層3は層間絶
縁膜2の表面から1μm以上の深さtlの位置に形成さ
れている。そのため、レーザ照射による温度上昇ととも
に起こる圧力上昇により、ポリシリコン層3の上の厚い
層間絶縁膜が吹き飛ばされると、窪み(クレータ)21
が形成される。
ポリシリコン層3の上の層間絶縁膜2の膜厚が厚くなる
ほど、すなわちtlが大きいほど、クレータ21の形状
が大きくなる。クレータ21が配線層4の領域まで及ぶ
と、配線層4が損傷し、断線することになる。
そこで、この発明の目的は、上述の問題点を解消すると
ともに、レーザトリミングにおいて配線の断線および短
絡を防止することが可能なLTヒユーズを備えた半導体
装置およびその製造方法を提供することである。
[課題を解決するための手段] この発明に従った半導体装置は、半導体基板と、絶縁層
と、接続導電層と、配線層と、試験用電極と、保護膜と
を備える。絶縁層は、少なくとも凹部分を有するように
半導体基板の主表面上に形成されている。接続導電層は
、凹部分の底壁の直下に形成された多結晶シリコンから
なる。配線層は、凹部分を介在させて互いに間隔を隔て
て絶縁層の上に形成されている。試験用電極は、配線層
から間隔を隔てた領域で絶縁層の上に形成されている。
保護膜は、少なくとも配線層の表面を覆い、かつ試験用
電極の表面を露出するように絶縁層の上に形成されてい
る。
この発明に従った半導体装置の製造方法によれば、まず
、配線層と、その配線層から間隔を隔てた試験用電極と
が、半導体基板の主表面上に形成され、接続導電層が埋
込まれた絶縁層の上に形成される。配線層は、絶縁層の
上で接続導電層の領域を挟むように互いに間隔を隔てて
形成される。
凹部分は、その凹部分の底壁が接続導電層の直上に位置
するように配線層の間の絶縁層に形成される。保護膜は
、少なくとも配線層の表面を覆い、かつ試験用電極の表
面を露出するように絶縁層の上に形成される。
[作用] この発明においては、接続導電層が絶縁層の凹部分の底
壁直下に形成されている。この凹部分の底壁にめがけて
レーザビームスポットが照射されることにより、多結晶
シリコンからなる接続導電層が溶断除去される。このと
き、接続導電層がレーザ照射によって熱吸収し、溶融す
る。接続導電層は絶縁層の凹部分の底壁直下に形成され
ているので、レーザ照射による温度上昇、圧力上昇によ
って接続導電層の溶断除去とともに絶縁層の一部が吹き
飛ばされたとしても、大きなりレータが形成されること
はない。そのため、凹部分を介在させて絶縁層の上に形
成された配線層が損傷を受けることがないので断線する
こともない。
また、接続導電層を形成する多結晶シリコンの一部がレ
ーザ照射に伴って引起こされた圧力上昇により、シリコ
ン系の屑となって飛び散る。このとき、配線層の表面は
保護膜によって覆われているので、このシリコン系の屑
が配線層の上に飛び散ったとしても、配線間の短絡現象
が引起こされることはない。さらに試験用電極の表面は
露出されているので、この保護膜が機能試験時の電気信
号の印加に不都合を与えることもない。
[実施例コ 以下、この発明の実施例を図を用いて詳細に説明する。
第1図は、この発明に従った接続導電層を備えた半導体
装置を示す部分断面図である。第1図を参照して、シリ
コン基板1には、メモリセル等を構成する電界効果トラ
ンジスタ40が形成されている。この電界効果トランジ
スタ40はゲート電極8と不純物領域9a、9bを有す
る。ゲート電極8はシリコン基板1の上にゲート絶縁膜
を介在させて形成されている。不純物領域9a、9bは
、シリコン基板1のゲート電極8によって間隔を隔てら
れた領域に形成されている。この実施例においては、一
方の不純物領域9aに電気的に接触するようにLTヒユ
ーズとしてのポリシリコン層3が接続されている。この
ポリシリコン層3は分離酸化膜10の上方に延びるよう
に形成されている。
ポリシリコン層3の上には層間絶縁膜2が形成されてい
る。層間絶縁膜2の内部には、予め定められた機能を有
する特定回路部、たとえばメモリセル等が形成される。
層間絶縁膜2の上には、たとえばポリシリコン層3に接
続するようにアルミニウム等からなる配線層4が形成さ
れている。この配線層4を覆うように保護膜6が形成さ
れている。
このような構造において、冗長回路に置換するために溶
断除去され得るリンク部りはポリシリコン層3の所定箇
所に形成される。
第2A図〜第2C図は、第1図の■−■線における断面
を示す。第2A図に示すように、リンク部りにおいては
、層間絶縁膜2に8000A〜1μm程度の深さを有す
る溝11が形成されている。
この溝11の底壁から6000〜8000人程度の距離
t2だけ離れた位置に溶断除去されるべきポリシリコン
層3が形成されている。このポリシリコン層3を間に挟
むようにして層間絶縁膜2の上にアルミニウムからなる
配線層4が形成されている。一方、パッド部Pの領域に
おいては所定の機能試験で用いられる電極として試験用
パッド電極5がアルミニウムで形成されている。配線層
4の表面を覆うように下層保護膜6が形成されている。
この下層保護膜6は、パッド部Pの領域においては、試
験用パッド電極5の一部表面を露出するように層間絶縁
膜2の上に形成される。
ポリシリコン層3は、第2B図に示されるように溝11
の底壁面においてその表面が露出するように形成されて
もよい。また、第2C図に示すように、溝11の側壁お
よび底壁が下層保護膜6によって覆われていてもよい。
なお。下層保護膜6はプラズマCVD法によって形成さ
れた酸化膜または窒化膜からなる。また、溝11の内径
dは3〜5μm程度である。第2A図〜第2C図に示さ
れた構造は、レーザトリミング処理が施される前の状態
を示している。
次に、レーザトリミング工程を含む半導体装置の製造方
法について説明する。
第3A図〜第3F図は、第2A図に示された半導体装置
の製造方法を工程順に示す断面図である。
第3A図を参照して、シリコン基板1の上には、LTヒ
ユーズとしてのポリシリコン層3が埋込まれた層間絶縁
膜2が形成される。この層間絶縁膜2には、所定の機能
を有するメモリセル等の回路ブロックが予め形成されて
いる。そのため、層間絶縁膜2は、その表面を平坦化さ
せるために厚く堆積される。したがって、埋込まれたポ
リシリコン層3と層間絶縁膜2の表面との距離t1は1
μm以上である。層間絶縁膜2の上にはアルミニウム等
からなる配線層4がポリシリコン層3を間に挟む領域に
形成される。機能試験において電気信号が印加されるた
めの電極として試験用パッド電極5が層間絶縁膜2の上
に形成される。
第3B図を参照して、層間絶縁膜2、配線層4および試
験用パッド電極5の全面を覆うように下層保護膜6がプ
ラズマ窒化またはプラズマ酸化により形成される。この
下層保護膜6の上にレジスト膜7が形成される。このレ
ジスト膜7は、溶断除去されるべきポリシリコン層3の
一部分の直上を露出するように形成される。また、この
レジスト膜7は、試験用パッド電極5の上に形成された
下層保護膜6の表面を少なくとも露出するように形成さ
れる。このレジスト膜7をマスクとして用いてエツチン
グされることにより下層保護膜6および層間絶縁膜2が
選択的に除去される。このエツチング処理においては、
層間絶縁膜2および下層保護膜6がエツチングされやす
く、試験用パッド電極5がエツチングされ難くなるよう
にエツチングの選択性が設定される。
その結果、第3C図に示すように、ポリシリコン層3の
上方に底壁が位置するように溝11が層間絶縁膜2に形
成される。溝11の底壁は、ポリシリコン層3の上面か
ら6000〜8000人程度の距離t2だけ隔てた位置
に存在するように、エツチングが制御されることにより
形成される。
このようにして第2A図に示される構造が完成する。な
お、このとき、ポリシリコン層3の上面が露出するよう
に溝11が形成されてもよい(第2B図参照)。
この段階で機能試験として回路テストが行なわれる。回
路テストでは、試験用パッド電極5の表面にテスタの電
極端子が押し当てられることにより回路の不良検出が行
なわれる。回路の不良箇所を検知すると、所定の論理に
従って、冗長回路内に設けられたLTヒユーズとしての
ポリシリコン層3が切断除去される。このポリシリコン
層3の切断除去は、第3C図に示すように、溝11の底
壁面にレーザビームスポット12が照射されることによ
り行なわれる。このレーザトリミングは、1μJ程度の
エネルギを有するレーザビームが5μm程度の径を有す
るように制御されたスポットを用いて行なわれる。
これにより、レーザがLTヒユーズにめがけて照射され
ると、レーザは層間絶縁膜2を透過し、ポリシリコン層
3に到達する。このレーザ照射によりポリシリコン層3
は熱を吸収し、溶融する。
このとき、特にポリシリコン層3上部の急激な温度上昇
により圧力上昇が起こる。そのため、層間絶縁膜2が吹
き飛ばされ、大気圧程度に圧力が低下すると同時に、溶
融したポリシリコン層3が気化することにより除去され
る。
その結果、第3D図に示すように窪み13が溝11の側
壁に連なるように形成される。レーザ照射によって吹き
飛ばされる層間絶縁膜2の厚みは従来の構造に比べて小
さいので、大きなくぼみが形成されることはない。その
ため、溝11の両側に位置する配線層4に損傷を与える
ほどのクレータが形成されることはない。また、気化し
たポリシリコン層3の一部がシリコン系の屑となって層
間絶縁膜2の上方に飛び散ったとしても、配線層4の表
面は下層保護膜6によって覆われているので配線層間の
短絡という問題を引起こすこともない。
その後、試験用パッド電極5に所定の電気信号が印加さ
れることにより、LTヒユーズの切断除去によって所定
の冗長回路が置換されたことが確認検知される。
第3E図を参照して、少なくとも、試験用パッド電極5
の表面を露出し、下層保護膜6をも覆うように、プラズ
マ窒化膜からなる上層保護膜14が形成される。溶断除
去されないLTヒユーズを構成するポリシリコン層3が
存在する領域においては、第3F図に示すように上層保
護膜14が形成される。この上層保護膜によって溝を埋
めてもよい。
さらに、この発明に従った半導体装置の製造方法の他の
実施例について説明する。第4A図〜第4E図は、レー
ザトリミング工程を含む半導体装置の製造方法を工程順
に示す断面図である。
第4A図を参照して、第3A図と同様にしてLTヒユー
ズとしてのポリシリコン層3および配線層4、試験用パ
ッド電極5が形成される。
第4B図を参照して、ポリシリコン層3が埋込まれた領
域の層間絶縁膜2の表面のみを露出するようにレジスト
膜7が形成される。このレジスト膜7をマスクとして用
いてエツチングされることにより、層間絶縁膜2が選択
的に除去される。
第4C図に示すように、底壁面がポリシリコン層3の上
面と6000〜8000A程度の距離t2だけ隔てるよ
うに、溝11が配線層4の間の層間絶縁膜2に形成され
る。
その後、第4D図に示されるように、試験用パッド電極
5の表面を少なくとも露出するように下層保護膜6が形
成される。露出された試験用パッド電極5の表面にテス
タの電極端子が押し当てられることにより、回路の不良
検出が行なわれる。
これにより回路の不良箇所が検知された場合に、所定の
論理に従って、切断されるべきLTヒユーズの部分にレ
ーザトリミング処理が施される。第4D図に示すように
レーザビームスポット12がLTヒユーズとしてのポリ
シリコン層3の上方に照射される。
その結果、第4E図に示すように、ポリシリコン層3お
よびその上の層間絶縁膜2が吹き飛ばされることにより
、窪み13が形成される。溝11の側壁面には予め下層
保護膜6が形成されているので、層間絶縁膜2の内部に
配線層等が設けられていても配線層に損傷が加わること
はない。すなわち、溝11の側壁に形成された下層保護
膜6が、レーザビーム照射に伴う層間絶縁膜2およびポ
リシリコン層3の吹き飛ばしに対するストッパとして働
(。
レーザトリミング処理が施された後、試験用パッド電極
5にテスタの電極端子が押し当てられることにより、所
定の冗長回路によって不良の回路が置換されたことが確
認される。そして、第3E図の工程と同様にして上層保
護膜14が形成される。
なお、この発明は、不良の回路ブロックを予備の冗長回
路ブロックに置換える際に所定のリンク部を切断するよ
うに構成された、すなわちオープン路形成型冗長性素子
構造を有する半導体装置の幅広い分野、たとえばSRA
M、DRAM等の半導体記憶装置に適用可能である。
[発明の効果コ 以上のように、この発明によれば、接続導電層の直上に
絶縁層の開部分の底壁が形成されている。
この接続導電層にめがけてレーザビームスポットが照射
されることにより、その溶断除去が行なわれるとき、絶
縁層および接続導電層が吹き飛ばされる。8断除去され
る接続導電層は絶縁層の底壁の直下に形成されているの
で、絶縁層の吹き飛ばしによって大きな窪みが形成され
ることはない。
そのため、配線層は損傷することなく、断線することも
ない。また、配線層の表面は保護膜によって覆われてい
るので、接続導電層の屑が配線層の上方に飛び散ったと
しても配線層間の短絡が引起こされることもない。した
がって、レーザトリミング処理において配線層に損傷を
与えることのない半導体装置の構造が提供され得る。こ
れにより、製造歩留りに優れ、かつ信頼性の高い半導体
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に従った接続導電層を備えた半導体
装置を示す断面図である。 第2A図、第2B図、第2C図は、第1図の■−n線に
おける断面構造の各実施例を示す断面図である。 第3A図、第3B図、第3C図、第3D図、第3E図、
第3F図は、第2A図に示された構造を有する半導体装
置の製造方法を、レーザトリミング工程を含む工程順に
従って示す断面図である。 第4A図、第4B図、第4C図、第4D図、第4E図は
、第2C図に示された構造を有する半導体装置の製造方
法を、レーザトリミング工程を含む工程順に従って示す
断面図である。 第5図は、一般的に冗長回路を備えた半導体装置が複数
個形成されたウェハを示す平面図である。 第6図は、一般的に各チップごとに冗長回路を含む半導
体装置の内部構造を模式的に示す構成図である。 第7図は、一般的にDRAMの冗長回路を含むメモリセ
ルアレイおよびその周辺部分を示すブロック図である。 第8図は、DRAMの冗長回路を一例として説明するた
めの概念図である。 第9A図、第9B図、第9C図は、従来の接続導電層を
備えた半導体装置におけるレーザトリミング工程を順に
示す断面図である。 第9D図は、レーザトリミングによってその一部分が溶
断除去されたLTヒユーズを示す斜視図である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。 鳶5図 篤6図 島 D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも所定の機能を有する特定回路部と、そ
    の特定回路部と同一の機能を有する予備の冗長回路部と
    を含み、不良の前記特定回路部を前記冗長回路部に置換
    えるために溶断除去され得る接続部分が形成された半導
    体装置であって、主表面を有する半導体基板と、 少なくとも凹部分を有するように前記半導体基板の主表
    面上に形成された絶縁層と、 前記凹部分の底壁の直下に形成された多結晶シリコンか
    らなる接続導電層と、 前記凹部分を介在させて互いに間隔を隔てて、前記絶縁
    層の上に形成された配線層と、 前記配線層から間隔を隔てた領域で前記絶縁層の上に形
    成された試験用電極と、 少なくとも前記配線層の表面を覆い、かつ前記試験用電
    極の表面を露出するように前記絶縁層の上に形成された
    保護膜とを備えた、半導体装置。
  2. (2)少なくとも所定の機能を有する特定回路部と、そ
    の特定回路部と同一の機能を有する予備の冗長回路部と
    を含み、不良の前記特定回路部を前記冗長回路部に置換
    えるために溶断除去され得る接続部分が形成された半導
    体装置の製造方法であって、 半導体基板の主表面上に形成され、接続導電層が埋込ま
    れた絶縁層の上で、前記接続導電層の領域を挟むように
    互いに間隔を隔てた配線層と、その配線層から間隔を隔
    てた試験用電極とを形成する工程と、 その底壁が前記接続導電層の直上に位置するように、前
    記配線層の間の前記絶縁層に凹部分を形成する工程と、 少なくとも前記配線層の表面を覆い、かつ前記試験用電
    極の表面を露出するように前記絶縁層の上に保護膜を形
    成する工程とを備えた、半導体装置の製造方法。
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