JP2845902B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2845902B2
JP2845902B2 JP63238756A JP23875688A JP2845902B2 JP 2845902 B2 JP2845902 B2 JP 2845902B2 JP 63238756 A JP63238756 A JP 63238756A JP 23875688 A JP23875688 A JP 23875688A JP 2845902 B2 JP2845902 B2 JP 2845902B2
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康 高橋
純 村田
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半導体装置に関し、特に欠陥救済用の冗長
回路を備えた半導体メモリの高信頼化に適用して有効な
技術に関するものである。
〔従来の技術〕
近年の大容量半導体メモリにおいては、メモリアレイ
の一部に予備の行や列を設け、欠陥ビットを含む行や列
を予備の行や列と置き換えることによって欠陥救済を行
う、いわゆる冗長回路技術が導入されている。
欠陥ビットを含む行や列を冗長回路と置き換えるに
は、例えば特開昭60−65545号公報に記載があるよう
に、ポリシリコンなどの導電材料を形成したヒューズに
レーザービームを照射するか、または、大電流を流して
溶断する方法が用いられている。
上記ヒューズは、通常層間絶縁膜の下層に形成される
ため、ヒューズを溶断するには、ヒューズの上方領域を
エッチングで孔開けして開口部を形成する必要があるた
め、冗長回路を備えた半導体メモリの製造プロセスに
は、ヒューズの上方領域に開口部を形成するプロセスが
伴われる。
上記ヒューズ開口プロセスを伴う半導体メモリの製造
技術については、例えば特公昭60−44829号公報があ
り、層間絶縁膜を開口してヒューズを露出する際にヒュ
ーズ下層の基板が露出されるのを防ぐため、ヒューズの
上層に導電材料からなるヒューズ保護層を設ける技術が
開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕_ しかし、本発明者の検討によれば、ヒューズの上方領
域に開口部を形成する従来技術においては、開口部の側
壁に露出している層間絶縁膜に湿気が浸入したり、金属
イオンなどの異物が侵入したりするため、Al配線の腐
食、トランジスタのしきい値電圧の変動など、内部回路
の信頼性が著しく低下してしまう、という問題のあるこ
とが見出された。
とりわけ、近年の多層配線構造を有する半導体メモリ
では、下地段差を平坦化するために層間絶縁膜にSOG(S
pin On Glass)を用いることが不可欠となっているが、
このSOGは、特に吸湿性が高いため、内部回路が劣化し
易いという欠点がある。
本発明は、上記した問題点に着目してなされたもので
あり、その目的は、ヒューズ開口部に露出した層間絶縁
膜の吸湿や汚染に起因する半導体装置の信頼性低下を確
実に防止することができる技術を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本
明細書の記述および添付図面から明らかになるであろ
う。
〔課題を解決するための手段〕
本願において開示される発明のうち代表的にものの概
要を簡単に説明すれば、次の通りである。
すなわち、半導体基板に欠陥救済用の冗長回路を備え
た半導体メモリを構成する半導体装置であって、前記半
導体基板主面上の欠陥救済用ヒューズ領域にはレーザビ
ームを照射して溶断可能の複数のヒューズリンクが配置
され、前記半導体基板主面上に、前記複数のヒューズリ
ンクが配置された欠陥救済用ヒューズ領域上においてヒ
ューズ開口部をもった積層構造の絶縁膜が被着され、か
つ前記絶縁膜には前記ヒューズ開口部の周囲を囲むよう
に前記絶縁膜の一部層を分離するホールが設けられ、そ
して前記絶縁膜の一部層はSOGより成ることを特徴とす
る半導体装置にある。
〔作用〕
上記した手段によれば、ヒューズ開口部に露出した層
間絶縁膜に浸入した湿気や異物が内部回路に伝わるのを
確実に防止することができる。
〔実施例〕
第1図は、本発明の一実施例である半導体装置のヒュ
ーズ領域を示す第3図X線方向の部分断面図、第2図
は、同じく第3図Y線方向の部分断面図、第3図は、こ
の半導体装置のヒューズ領域を示す半導体基板の要部平
面図である。
本実施例は、例えば4メガビット(Mbit)の大容量を
有するMOS形DRAM(Dynamic Random Access Memory)で
あり、第1図〜第3図は、その欠陥救済用ヒューズ領域
の構成である。なお、以下の説明では、ヒューズ領域を
除いた内部回路の図、符号は省略する。
第1図、第2図に示すように、シリコン単結晶からな
るp-形半導体基板(以下、基板という)1に形成された
pウエル2およびチャネルストッパ領域3の上層には、
選択酸化法(LOCOS法)によってフィールド絶縁膜4が
形成され、このフィールド絶縁膜4の上層にポリ(多結
晶)シリコンなどからなるヒューズリンクAがパターン
形成されている。
このヒューズリンクAは、ヒューズ領域に複数本形成
され、第3図に示すような配置になっている。このヒュ
ーズリンクAは、例えばメモリセル領域のゲート電極お
よびワード線と同一の工程、マスクで作成される。
ヒューズリンクAの上層には、SiO2からなる絶縁膜5
およびBPSG(Boro Phospho Silicate Glass)からなる
第一層間絶縁膜6が順次被着されている。この絶縁膜5
は、例えばゲート電極のLDD用サイドウォールスペーサ
と同一の工程、マスクで作成される。メモリセル領域に
は、この絶縁膜5と第一層間絶縁膜6との間にポリシリ
コンなどからなる積層形のキャパシタ電極が形成されて
いる。
ヒューズリンクAの周囲の第一層間絶縁膜6には、基
板1に達するコンタクトホール7が形成され、基板1に
は、コンタクトホール7に沿ってn+拡散層8が形成され
ている。このコンタクトホール7は、第3図に示すよう
に、ヒューズリンクAを囲むように配置され、コンタク
トホール7で囲まれた領域の第一層間絶縁膜6とコンタ
クトホール7の外側の第一層間絶縁膜6とを分離する構
造になっている。
第一層間絶縁膜6の上層には、第一層Al配線9a,9bが
パターン形成されている。Al配線9a,9bは、例えばAl−S
i−Cu合金層とシリサイドからなるバリアメタル層との
二層構造からなり、メモリセル領域では、ビット線を構
成している。
コンタクトホール7を介してAl配線9aに接続されたn+
拡散層8には、電源電圧(VCC)がバイアスされ、Na+
オンなどがヒューズ領域に侵入するのを防ぐ構造になっ
ている。
第一層Al配線9a,9bの上層には、第二層間絶縁膜10が
被着されている。この第二層間絶縁膜10は、例えばプラ
ズマCVDで形成したSiO2層と、SOG(Spin On Glass)層
と、同じくプラズマCVDで形成したSiO2層との三層構造
からなり、下地の段差部を平坦化する構造になってい
る。
ヒューズリンクAの周囲の第二層間絶縁膜10には、第
一層間絶縁膜6に達するコンタクトホール(スルーホー
ル)11が形成されている。このコンタクトホール11は、
第3図に示すように、ヒューズリンクAを囲むように配
置され、コンタクトホール11で囲まれた領域の第二層間
絶縁膜10とコンタクトホール11の外側の第二層間絶縁膜
10とを分離する構造になっている。
このコンタクトホール11がヒューズリンクAを横切る
箇所には、このコンタクトホール11を形成する際、オー
バーエッチングによってヒューズリンクAまでもがエッ
チングされるのを防ぐため、第2図に示すように、Al配
線9a,9bと同一の工程、マスクで作成されたエッチング
ストッパ層12が配置されている。
第二層間絶縁膜10の上層には、例えばAl−Si−Cu合金
からなる第二層Al配線13がパターン形成されている。ヒ
ューズリンクAは、第2図に示すように、このAl配線13
と第一層Al配線9bとを介して欠陥救済判定回路に接続さ
れている。このAl配線13は、メモリセル領域では、シャ
ント用ワード線を構成している。
第二層Al配線13の上層には、パッシベーション膜14が
被着されている。このパッシベーション膜14は、例えば
SiO2層と、Si3N4層との二層構造からなる。
ヒューズリンクAの上方には、このパッシベーション
膜14を孔開けして開口部15が形成されている。開口部15
の底部においてヒューズリンクAの表層は、レーザビー
ムでヒューズリンクAを溶断する際に支障がない程度の
薄い第一層間絶縁膜6、絶縁膜5で被覆されている。
そこで、プローブ試験によって欠陥ビットが見出され
た場合には、必要に応じて開口部15にレーザービームを
照射してヒューズリンクAを溶断し、欠陥ビットを含む
行や列を冗長回路と置き換える作業が伴われる。
このように、本実施例では、コンタクトホール11の外
側の第二層間絶縁膜10と、開口部15の側壁に露出した第
二層間絶縁膜10とがコンタクトホール11を介して互いに
分離されているため、開口部15から第二層間絶縁膜10に
浸入した湿気や異物が内部回路に伝わるのが確実に防止
される。
また、コンタクトホール7の外側の第一層間絶縁膜6
と、開口部15の底部に露出した第一層間絶縁膜6とがコ
ンタクトホール7を介して互いに分離されているため、
開口部15から第一層間絶縁膜6に浸入した湿気や異物が
内部回路に伝わるのも確実に防止される。
その結果、開口部15から浸入する湿気や異物による内
部回路の劣化が防止され、欠陥救済用の冗長回路を備え
たMOS形DRAMの信頼性を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づ
き具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変
更可能であることはいうまでもない。
例えば、ヒューズリンクを構成する材料は、ポリシリ
コンに限定されるものではなく、ポリサイドなど、レー
ザエネルギー吸収性の高い他の導電材料を使用したもの
であってもよい。
また、Al二層配線を備えたMOS形DRAMに限定されるも
のではなく、欠陥救済用の冗長回路を備えた他の半導体
メモリに広く適用することができる。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち代表的にものによ
って得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りであ
る。
すなわち、欠陥救済用の冗長回路を備えた半導体メモ
リのヒューズ開口部の周囲をコンタクトホールで囲み、
上記コンタクトホールで囲まれた領域の層間絶縁膜を、
上記コンタクトホールの外側の層間絶縁膜と分離したこ
とにより、ヒューズ開口部に露出した層間絶縁膜から浸
入した湿気や異物が内部回路に伝わるのを確実に防止す
ることができるため、半導体装置の信頼が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である半導体装置のヒューズ
領域を示す第3図X線方向の部分断面図、 第2図は同じく第3図Y線方向の部分断面図、 第3図はこの半導体装置のヒューズ領域を示す半導体基
板の要部平面図である。 1……半導体基板、2……pウエル領域、3……チャネ
ルストッパ層、4……フィールド絶縁膜、5……絶縁
膜、6……第一層間絶縁膜、7,11……コンタクトホー
ル、8……n+拡散層、9a,9b……第一層Al配線、10……
第二層間絶縁膜、12……エッチングストッパ層、13……
第二層Al配線、14……パッシベーション膜、15……開口
部、A……ヒューズリンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−23566(JP,A) 特開 昭58−190055(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/82 H01L 27/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板に欠陥救済用の冗長回路を備え
    た半導体メモリを構成する半導体装置であって、前記半
    導体基板主面上の欠陥救済用ヒューズ領域にはレーザビ
    ームを照射して溶断可能な複数のヒューズリンクが配置
    され、前記半導体基板主面上に、前記複数のヒューズリ
    ンクが配置された欠陥救済用ヒューズ領域上においてヒ
    ューズ開口部をもった積層構造の絶縁膜が被着され、か
    つ前記絶縁膜には前記ヒューズ開口部の周囲を囲むよう
    に前記絶縁膜の一部層を分離するホールが設けられ、そ
    して前記絶縁膜の一部層はSOGより成ることを特徴とす
    る半導体装置。
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JP5666411B2 (ja) * 2011-09-30 2015-02-12 セイコーインスツル株式会社 半導体装置

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