JP3255524B2 - 冗長回路を有する半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

冗長回路を有する半導体装置およびその製造方法

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  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置およびその
製造方法に関し、より特定的には、冗長回路を有する半
導体装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にSRAM(Static Random Access
Memory )、DRAM(Dynamic Random Access Memor
y)などの半導体装置には、その内部に冗長回路が組込
まれている。この冗長回路は、半導体装置の製造工程に
おいて生ずるランダムな欠陥による半導体装置の歩留り
低下を防止するために設けられている。すなわち、製造
時において特定回路部に欠陥が生じても、半導体装置全
体としての機能が損われないように、特定回路部と置換
可能なように同一の機能を有する予備の冗長回路部が形
成されている。
【0003】上述の冗長回路部を有する半導体装置につ
いて、以下にその構造を概念的に説明する。
【0004】図43は、一般的な冗長回路を有する半導
体装置が個々のチップとして形成されたウェハを示す平
面図である。また図44は、各チップごとに冗長回路を
有する半導体装置の内部構造を模式的に示す平面構成図
である。
【0005】まず図43を参照して、ウェハ1000に
は、複数個のチップ(半導体装置)500が形成されて
いる。
【0006】次に図44を参照して、各チップ500に
は、同一機能を有する各ブロックN1、N2、…、Nm
が配置されている。この各ブロックは、たとえば半導体
記憶装置における同一機能を有する複数個のメモリセル
からなっている。
【0007】これらの各ブロックN1、N2、…、Nm
を不活性化させるために切断可能なヒューズL1、L
2、…、Lmが形成されている。また不活性化された各
ブロックN1、N2、…、Nmのいずれかと置換可能な
ように、同等の機能を有する冗長ブロックSが形成され
ている。
【0008】電界効果トランジスタ581のゲート電極
には、ヒューズLsを介して接地電源579の電位が印
加されている。これにより、電界効果トランジスタ58
1は非導通状態に保持されている。よって、冗長ブロッ
クSがチップ500内において電気的に分離されてい
る。
【0009】また各ブロックN1、N2、…、Nmの不
良を検出するために、パッド部Pには試験用パッド電極
571、573が形成されている。
【0010】次に、上記のように構成された半導体装置
の機能試験について説明する。ここでは、レーザビーム
スポットを使用して処理する場合、いわゆるレーザトリ
ミング(以下、LTと称する)処理について述べる。
【0011】まずパッド部Pの試験用パッド電極57
1、573を通じて、図示されていない機能試験装置
(以下、テスタとも称する)からの電気信号が印加され
る。チップ500が正常であれば、その印加された電気
信号に対する期待信号が試験用パッド電極573から出
力される。このとき、テスタではチップ500に印加さ
れた電気信号と出力される電気信号との相関関係をもと
にしてチップ500の良/不良が判定される。各ブロッ
クN1、N2、…、Nmのいずれかが不良と判定された
場合には、不良ブロックと冗長ブロックSとが置換えら
れる。これにより、チップ500は本来の実現すべき機
能を満たし、それによりチップ500が良品となる可能
性か生ずる。
【0012】この不良ブロックと冗長ブロックSとの置
換は以下のようにして行なわれる。上述の機能試験によ
って、たとえばブロックN1の不良が検出されると、ま
ずチップ500内でのヒューズL1およびLsに関する
情報、換言すると不良アドレスあるいはチップ内での位
置座標(置換情報)などがLT処理装置に与えられる。
このLT処理装置によって、与えられた置換情報に基づ
いて所定の位置にレーザビームが照射される。これによ
り、ヒューズL1およびLsが溶断除去されて、不良ブ
ロックN1がチップ500内で分離させられる。
【0013】また、ヒューズLsの溶断により、電界効
果トランジスタ581のゲート電極に電源575の電圧
が抵抗577を介して印加される。これにより電界効果
トランジスタ581が導通状態となり、不良ブロックN
1が冗長ブロックSによって置換えられる。
【0014】次に、上記の冗長回路を有する半導体装置
の一例としてDRAMの場合について、特に所定の機能
を有するブロックがメモリセルアレイの場合について説
明する。
【0015】図45は、一般的なDRAMのメモリセル
アレイの構成を示す模式図である。図45を参照して、
メモリセルアレイ560には各ロウデコーダ561から
ワードドライバ563を介在して複数本のワード線WL
が行方向に延びている。また各コラムデコーダ565か
ら複数本のビット線BLが列方向に延びている。これら
ワード線WLとビット線BLとが互いに交差するように
配置されている。またその各交点にはメモリセルMCが
設けられている。
【0016】さらに、複数のワード線WLの外側には、
スペアデコーダ567からスペアワードドライバ569
を介してスペアワード線SWLが行方向に延びている。
またスペアワード線SWLと各ビット線BLとの各交点
にはスペアメモリSMCが設けられている。
【0017】このスペアワード線SWL、スペアデコー
ダ567およびスペアワードドライバ569はいわゆる
冗長回路を構成している。
【0018】次に、DRAMのメモリ回路特性テストお
よび冗長回路を用いた不良回路救済方法について説明す
る。
【0019】図46は、DRAMの冗長回路の一例を説
明するための平面概念図である。図46を参照して、ま
ず、テスタ装置などを用いてDRAM動作試験が行なわ
れ、メモリセル560内の不良ビットMC1が検知され
る。この後、LT処理により、この不良ビットMC1を
含むワード線WL1のヒューズFU1が切断され、不良
ワード線WL1が回路から切離される。
【0020】次に、冗長回路の予備ラインSWLに接続
されたヒューズSFUもLT処理を用いて、ある組合わ
せで切断される。これによって、外部からのアドレス信
号として不良ビットMC1を選択する信号が入力された
ときのみ予備ラインSWLが動作するように回路が構成
される。
【0021】このように冗長回路に含まれる予備のライ
ンを正規のラインにつなぐことにより、不良箇所を有す
るDRAMを良品のDRAMに修正することができる。
【0022】次に、従来のヒューズを有する半導体装置
について説明する。図47は、従来の半導体装置の構成
を概略的に示す断面図である。また、図48は、図47
のヒューズ素子周辺構造を示す概略断面図である。図4
7、図48を参照して、半導体基板501の表面には素
子分離酸化膜503が所望の形状に形成されている。こ
の素子分離酸化膜503によって分離された領域に複数
個のMOS(Metal Oxide Semiconductor )トランジス
タ540が形成されている。
【0023】MOSトランジスタ540は、1対のソー
ス/ドレイン領域541と、ゲート絶縁膜543と、ゲ
ート電極545とを有している。1対のソース/ドレイ
ン領域541はp型半導体基板501の表面に所定の距
離を介在して形成されている。またソース/ドレイン領
域541は、比較的低濃度のn- 不純物領域541aと
比較的高濃度のn+ 不純物領域541bとの2層構造、
いわゆるLDD(Lightly Doped Drain )構造を有して
いる。この1対のソース/ドレイン領域541に挟まれ
る領域上にゲート絶縁膜543を介在してゲート電極5
45が形成されている。
【0024】ゲート電極545上には、絶縁層547が
形成されている。またゲート電極545の側壁を覆うよ
うに側壁絶縁層549が形成されている。
【0025】ソース/ドレイン領域541に接するよう
に導電層505が形成されている。特に複数個のMOS
トランジスタ540のソース/ドレイン領域541間を
接続する導電層505はヒューズ素子として用いられ
る。
【0026】ヒューズ素子以外の導電層505には、プ
ラグ層551a、551bの各々を介在して導電層55
3a、553bが接続されている。各導電層を覆うよう
にp型半導体基板501上に、シリコン酸化膜よりなる
絶縁膜511が形成されている。この絶縁層511には
孔511aが形成されている。この孔511aは、ヒュ
ーズ素子505aの真上に位置し、かつその底壁がヒュ
ーズ素子505aから所望の距離を介して位置してい
る。
【0027】絶縁層511の表面上には複数のアルミニ
ウム配線層530が形成されている。
【0028】次に、図48に示すヒューズ素子周辺構造
の製造方法について説明する。図49と図50は、従来
の半導体装置の製造方法を工程順に示すヒューズ素子周
辺の概略断面図である。まず図49を参照して、p型半
導体基板501の表面にたとえば素子分離などの絶縁層
503が形成される。この絶縁層503の表面上にヒュ
ーズ素子となる導電層505が所望の形状に形成され
る。このヒューズ素子となる導電層505を覆うように
絶縁層511が形成される。
【0029】図50を参照して、絶縁層511上に所望
の形状を有するレジストパターン(図示せず)が形成さ
れる。このレジストパターンをマスクとして絶縁層51
1にエッチングが施される。このエッチングにより絶縁
層511に孔511aが形成される。この孔511a
は、ヒューズ素子となる導電層505の真上に位置し、
かつその底壁がヒューズ素子505と所定の距離d20
介して位置するように形成される。
【0030】ヒューズ素子とは、回路パターンにおいて
切断されることが想定された部分である。その回路パタ
ーンの切断は、上述したように、たとえばレーザビーム
の照射により行なわれる。以下、レーザビームの照射に
より回路パターンを切断するLT処理について具体的に
説明する。
【0031】図51と図52は、LT処理を工程順に示
すヒューズ素子周辺の概略断面図である。まず図51を
参照して、回路の不良箇所が検出されると、冗長回路内
に設けられたヒューズ素子505に孔511aを通じて
レーザビーム20が照射される。これにより、レーザビ
ーム20は絶縁層511を透過してヒューズ素子505
に到達する。
【0032】図52を参照して、ヒューズ素子505
は、レーザ照射による熱を吸収して溶融する。このヒュ
ーズ素子の溶融の際に、特にヒューズ素子505上部の
急激な温度上昇により圧力上昇が起こり、ヒューズ素子
505上の絶縁層511が吹飛ばされる。これにより、
圧力が大気圧程度に下がると同時に、溶融したヒューズ
素子505が気化して、ヒューズ素子505が切断され
る。この後、ヒューズ素子505の破片がエッチング除
去されることにより、回路パターンの切断が完了する。
【0033】このようにして切断されたヒューズ素子5
05の斜視図は図53に示すようになる。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体装置の高
密度化、高集積化により配線層が多層化される傾向にあ
る。配線層が多層化されると、各配線層を絶縁する層間
絶縁層も多層化される。このため、各配線層を絶縁する
層間絶縁層の膜厚の和は非常に大きなものとなる。具体
的には、図47に示す絶縁層511の膜厚t0 は200
00Å程度となる。
【0035】一方、ヒューズ素子505a上の絶縁層5
11の膜厚d20は、レーザビームによる正常なヒューズ
の切断を行なうためには5000Åである必要がある。
このため、絶縁層511に孔511aを設けて、ヒュー
ズ素子505a上の絶縁層511の膜厚を制御する必要
がある。
【0036】ところが、従来の半導体装置では、上述し
た配線層の多層化により絶縁層511の膜厚が2000
0Åと非常に厚い。このため、ヒューズ素子505a上
の絶縁層511を所定の膜厚とするためには、孔511
aを深く形成しなければならない。それゆえ、孔511
aの深さ制御が困難となり、素子505a上の絶縁層5
11の膜厚d20に生じるばらつきが大きくなる。
【0037】エッチング量の精度はたとえば±10%で
管理可能である。このため、たとえば、孔511aの深
さを5000Åに形成する場合、実際には孔511aの
深さは4500〜5500Åとなる。これに対して、孔
511aの深さを15000Åに形成する場合、実際に
は孔511aの深さは13500〜16500Åとな
る。このように、深さ5000Åの場合のばらつきの絶
対値が1000Åであるのに対し、深さ15000Åの
場合のばらつきの絶対値は3000Åと大きくなる。
らに、絶縁層511の形成時にもばらつきが生じる。た
とえば絶縁層511が±10%のばらつきで形成された
とすると絶縁層511を20000Åの膜厚で形成した
ときのばらつきの絶対値は4000Åとなり、前記エッ
チング時のばらつきの絶対値3000Åと合わせて最大
7000Åのばらつきが膜厚d 20 に生じる。
【0038】絶縁層511の膜厚d20のばらつきが大き
くなった場合、以下に述べる弊害が生じる。この弊害に
ついて、膜厚d20が所定の値より大きい場合と小さ
い場合とに分けて詳細に説明する。
【0039】 膜厚d20が大きい場合 (i) 図54は、膜厚d20が所望の膜厚より大きい場
合に生じる弊害を説明するための図である。図54を参
照して、ヒューズ素子505の切断時にヒューズ素子5
05上の絶縁層511は吹飛ばされて、その部分に凹み
(以下、クレータと称する)515が形成される。この
クレータ515の開口径は上方へ向かうにつれて大きく
なる。このため、絶縁層511の膜厚が大きくなると、
クレータ515の開口径が非常に大きくなり、配線層5
30に達するおそれが生じる。このようにクレータ51
5が配線層530にまで達すると、配線層530が損傷
・断線などを生じ、半導体装置の電気的接続の信頼性が
低下してしまう。
【0040】(ii) 図48を参照して、ヒューズ素子
505上の絶縁層511は、ヒューズ素子505の圧力
上昇により吹飛ばされる。ところが、ヒューズ素子50
5上の絶縁層511の膜厚が厚くなりすぎると、ヒュー
ズ素子505の圧力上昇では吹飛ばすことができなくな
る場合が生じる。このような場合には、ヒューズ素子5
05を溶断除去により切断することができなくなり、ヒ
ューズ素子505はヒューズとして機能しなくなってし
まう。
【0041】 膜厚d20が小さい場合 (i) 図55は、膜厚d20が所望の膜厚より小さい場
合に生じる弊害を説明するための図である。図55を参
照して、膜厚d20が小さい、またはヒューズ素子505
が露出する場合、レーザビーム20によって与えられる
エネルギは外気に奪われやすくなる。このため、ヒュー
ズ素子505にエネルギが蓄積され難くなり、ヒューズ
素子505は溶融・気化し難くなる。よって、ヒューズ
素子505を切断し難くなり、ヒューズ素子505はヒ
ューズとしての機能を果たさなくなってしまう。
【0042】(ii) 絶縁層511の膜厚d20が0、す
なわちヒューズ素子505が絶縁層511から露出して
しまうと、切断されるべきでないヒューズ素子505ま
でもが切断されてしまう。以下、そのことについて詳細
に説明する。
【0043】図56は、複数本のヒューズ素子が孔から
露出した様子を示す概略断面図である。図56を参照し
て、この露出する複数本のヒューズ素子505のいずれ
かがレーザブローにより切断される。この切断されたヒ
ューズ素子505の滓を除去すべく、上述のエッチング
が施される。ところが、レーザブローにより切断されて
いないヒューズ素子505も絶縁層511から露出して
いるため、この滓のエッチング時に同時にエッチングさ
れてしまう。結果として、レーザブローにより切断され
るべきでないヒューズ素子505までもが、エッチング
除去により切断されてしまう。
【0044】それゆえ、本発明の目的は、切断され得る
ヒューズ上の絶縁層の厚みを容易に制御できる冗長回路
を有する半導体装置およびその製造方法を提供すること
である。
【0045】
【課題を解決するための手段】本発明の冗長回路を有す
る半導体装置は、少なくとも所定の機能を有する特定回
路部と、その特定回路部と同一の機能を有する予備の冗
長回路部とを含み、不良の特定回路部を冗長回路部に置
換えるために溶断除去され得る接続部分が形成されてい
ることを前提として、各々以下の特徴を有する。
【0046】本発明の一の局面に従う冗長回路を有する
半導体装置は、半導体基板と、接続導電層と、シリコン
窒化膜と、シリコン酸化膜とを備えている。半導体基板
は主表面を有している。溶断除去されうる接続導電層は
半導体基板の主表面上にパターニングされて形成されて
いる。シリコン窒化膜は接続導電層上に形成されてい
る。シリコン酸化膜は接続導電層の真上に位置し、かつ
シリコン窒化膜の表面に達する孔を有するように半導体
基板の主表面上に形成されている。シリコン窒化膜は孔
の底面でのみ露出している。
【0047】本発明の他の局面に従う冗長回路を有する
半導体装置は、半導体基板と、接続導電層と、絶縁層と
を備えている。半導体基板は主表面を有している。溶断
除去されうる接続導電層は半導体基板の主表面上にパタ
ーニングされて形成されている。絶縁層は、接続導電層
を覆うように、かつ接続導電層の真上に所定の距離を隔
てて底壁が位置するように形成された孔を有するように
半導体基板の主表面上に形成されている。その孔は絶縁
層の上部表面に開口端を有している。その孔の底壁の径
は開口端の開口径よりも大きい。
【0048】本発明のさらに他の局面に従う冗長回路を
有する半導体装置は、半導体基板と、接続導電層と、絶
縁層と、導電層と、側壁絶縁層とを備えている。半導体
基板は主表面を有している。溶断除去されうる接続導電
層は半導体基板の主表面上にパターニングされて形成さ
れている。絶縁層は、接続導電層を覆うように、かつ接
続導電層の真上に所定の距離を隔てて底面が位置するよ
うに形成された孔を有するように半導体基板の主表面上
に形成されている。導電層は、孔の側壁周囲を取囲み、
かつ孔の側壁に面する表面を有している。側壁絶縁層
は、孔の側壁を覆うように孔の底壁の一部表面上に形成
されている。
【0049】本発明のさらに他の局面に従う冗長回路を
有する半導体装置は、半導体基板と、接続導電層と、絶
縁層とを備えている。半導体基板は主表面を有してい
る。溶断除去され得る接続導電層は半導体基板の主表面
上にパターニングされて形成されている。絶縁層は、接
続導電層を覆うように、かつ接続導電層の真上に所定の
距離を隔てて底壁が位置するように形成された孔を有す
るように半導体基板の主表面上に形成されている。その
孔の底壁は凸部と凹部とを有している。凸部は、接続導
電層から第1の距離を隔てて位置している。凹部は、凸
部を取囲み、かつ接続導電層から第1の距離より小さい
第2の距離を隔てて位置している。
【0050】本発明のさらに他の局面に従う冗長回路を
有する半導体装置は、半導体基板と接続導電層と、第1
の絶縁層と、第2の絶縁層とを備えている。半導体基板
は主表面を有している。溶断除去されうる接続導電層は
半導体基板の主表面上にパターニングされて形成されて
いる。第1の絶縁層は、孔を有するように半導体基板の
主表面上に形成されている。その孔の底壁において接続
導電層の表面が第1の絶縁層から露出している。第2の
絶縁層は、露出する接続導電層の表面を覆うように形成
されている。
【0051】本発明の冗長回路を有する半導体装置の製
造方法は、少なくとも所定の機能を有する特定回路部
と、その特定回路部と同一の機能を有する予備の冗長回
路部とを含み、不良の特定回路部を冗長回路部に置換え
るために溶断除去され得る接続部分が形成されたことを
前提として、以下の特徴を有する。
【0052】本発明の一の局面に従う冗長回路を有する
半導体装置の製造方法は以下の工程を備える。
【0053】まず半導体基板の主表面上に溶断除去され
うる接続導電層がパターニングされて形成される。そし
て接続導電層上にシリコン窒化膜が形成される。そして
シリコン窒化膜を覆うようにシリコン酸化膜が形成され
る。そしてシリコン窒化膜の表面が露出するまでシリコ
ン酸化膜がエッチングされることにより、接続導電層の
真上に孔が形成される。
【0054】本発明の他の局面に従う冗長回路を有する
半導体装置の製造方法は以下の工程を備えている。
【0055】まず半導体基板の主表面に溶断除去されう
る接続導電層がパターニングされて形成される。そして
接続導電層上に第1の絶縁層が形成される。そして第1
の絶縁層上に第1の絶縁層と被エッチング特性の異なる
材料よりなる導電層がパターニングされて形成される。
そして導電層を覆うように導電層と被エッチング特性の
異なる材料よりなる第2の絶縁層が形成される。そして
導電層の一部表面が露出するまで第2の絶縁層をエッチ
ングして、その底壁が導電層の表面領域内に収まるよう
に第1の孔が形成される。そして第1の孔を通じて、パ
ターニングされた導電層の全体をエッチング除去するこ
とにより、第1の孔に通じ、かつ第1の孔よりも大きい
開口径を有する第2の孔が形成される。
【0056】本発明のさらに他の局面に従う冗長回路を
有する半導体装置の製造方法は以下の工程を備えてい
る。
【0057】まず半導体基板の主表面上に溶断除去され
うる接続導電層がパターニングされて形成される。そし
て接続導電層上に第1の絶縁層が形成される。そして第
1の絶縁層上に第1の絶縁層と被エッチング特性の異な
る材料よりなる導電層が形成形成される。そして導電層
を覆うように導電層と被エッチング特性の異なる材料よ
りなる第2の絶縁層が形成される。そして導電層の一部
表面が露出するまで第2の絶縁層をエッチングして第1
の孔が形成される。そして第1の孔を通じて第1の絶縁
層の表面が露出するまで導電層をエッチングして、第1
の孔に連通し、かつ導電層の側面をその側壁から露出す
る第2の孔が形成される。そして第1および第2の孔の
内壁面を覆うように第3の絶縁層が形成される。そして
第2の孔の底壁が露出するまで第3の絶縁層を異方的に
エッチングすることにより、第2の孔の側壁において露
出する導電層の側面を覆うように側壁絶縁層が形成され
る。
【0058】本発明のさらに他の局面に従う冗長回路を
有する半導体装置の製造方法は以下の工程を備えてい
る。
【0059】まず半導体基板の主表面上に溶断除去され
うる接続導電層がパターニングされて形成される。そし
て接続導電層を覆うように第1の絶縁層が形成される。
そして第1の絶縁層と被エッチング特性の異なる材料か
らなるエッチングストッパ層が接続導電層の真上に位置
するように第1の絶縁層上に形成される。そして第1の
絶縁層上にエッチングストッパ層と被エッチング特性の
異なる材料からなる第2の絶縁層が形成されることによ
り、エッチングストッパ層の周囲および上方が第1の絶
縁層により覆われる。そしてエッチングストッパ層の周
囲および上方に位置する第1の絶縁層をエッチングする
ことにより、エッチングストッパ層の上部表面および側
壁面と第1の絶縁層の一部表面とを露出させ、かつエッ
チングストッパ層をマスクとして、露出する第1の絶縁
層をエッチングして、第1および第2の絶縁層に孔が形
成される。そして孔を通じてエッチングストッパ層がエ
ッチング除去される。
【0060】本発明のさらに他の局面に従う冗長回路を
有する半導体装置の製造方法は以下の工程を備えてい
る。
【0061】まず半導体基板の主表面上に溶断除去され
うる接続導電層がパターニングされて形成される。そし
て接続導電層を覆うように半導体基板の主表面上に第1
の絶縁層が形成される。そして接続導電層の表面が露出
するまで第1の絶縁層をエッチングすることにより、第
1の絶縁層に孔が形成される。そして露出する接続導電
層の表面を覆うように第2の絶縁層が形成される。
【0062】
【作用】本発明の一の局面に従う冗長回路を有する半導
体装置の製造方法では、ヒューズ素子となる接続導電層
上にシリコン窒化膜とシリコン酸化膜とが積層して形成
される。窒化膜とシリコン酸化膜とはエッチング条件を
選択することにより、大きなエッチング選択比を確保す
ることができる。よって、窒化膜の表面が露出するまで
シリコン酸化膜をエッチングしても、ほとんどシリコン
窒化膜はエッチングされない。それゆえ、シリコン窒化
膜の膜厚を所望の値とすることで、容易に接続導電層上
の絶縁層の膜厚を制御することができる。
【0063】上記方法により製造される本発明の一の局
面に従う冗長回路を有する半導体装置では、接続導電層
上にシリコン窒化膜が形成されている。このシリコン窒
化膜はシリコン酸化膜に比較して耐湿性に優れた材料で
ある。このため、上方から浸入した水分はシリコン窒化
膜によりその進行を妨げられ、接続導電層に達し難くな
る。よって、接続導電層は水分によって腐食し難くな
り、電気的接続の信頼性が向上する。また、接続導電層
が切断された後に、切断された接続導電層間が水分によ
って短絡されて導通状態となることも防止できる。
【0064】本発明の他の局面に従う冗長回路を有する
半導体装置の製造方法では、ヒューズ素子となる接続導
電層上に第1の絶縁層と導電層とが積層して形成され
る。シリコン窒化膜とシリコン酸化膜の2層構造とした
ため、エッチング条件を選択することにより、この2層
間で大きなエッチング選択比を確保することができる。
よって、第1の絶縁層の表面が露出するまで導電層をエ
ッチング除去しても、ほとんど第1の絶縁層はエッチン
グされない。それゆえ、第1の絶縁層の膜厚を所望の値
とすることで、容易に接続導電層上の絶縁層の膜厚を制
御することができる。
【0065】また、この方法によれば、第2の孔を形成
する際にパターニングされた導電層の全体がエッチング
除去される。導電層の全体を除去せず、一部のみを除去
し、その他を残存させるようにして第2の孔を形成する
ことも考えられる。しかしこの場合、接続導電層を切断
する際に生じる滓よって、残存する導電層と切断された
接続導電層とが導通状態になるおそれがある。このよう
な場合には、残存する導電層によって切断された接続導
電層間が短絡されてしまうおそれが生じる。すなわち、
切断されて非導通状態とされているにもかかわらず、切
断された接続導電層は、残存する導電層によって互いに
短絡されてしまう。
【0066】しかし、本発明では導電層全体を除去して
しまうため、導電層は残存せず、残存する導電層により
接続導電層間が短絡されることは防止される。
【0067】上記方法により製造される本発明の他の局
面に従う冗長回路を有する半導体装置では、孔の底壁の
径が開口端の開口径よりも大きい。孔をこのような構成
としたことで、高集積化を考慮してもヒューズ切断時に
形成されるクレータの開口径よりも大きい径に孔の底壁
を設計することも可能となる。これにより、クレータの
開口径は孔の底壁内に収まる。よって、クレータは孔の
底壁に達するのみで絶縁層の上部表面にまで達しない。
それゆえ、仮に絶縁層の上部表面に配線層が形成されて
いた場合でも、クレータが配線層に達することはない。
したがって、クレータによって配線層が損傷・断線され
ることは防止される。
【0068】本発明のさらに他の局面に従う冗長回路を
有する半導体装置の製造方法では、ヒューズ素子となる
接続導電層上に第1の絶縁層と導電層とが積層して形成
される。第1の絶縁層と導電層との2層構造としたた
め、エッチング条件を選択することにより、この2層間
で大きなエッチング選択比を確保することができる。よ
って、第1の絶縁膜の表面が露出するまで導電層をエッ
チングしても、ほとんど第1の絶縁層はエッチングされ
ない。それゆえ、第1の絶縁層の膜厚を所望の値とする
ことで、容易に接続導電層上の絶縁層の膜厚を制御する
ことができる。
【0069】上記方法により製造される本発明のさらに
他の局面に従う冗長回路を有する半導体装置では、側壁
絶縁層により孔の側壁に面する導電層の表面が覆われて
いる。このため、導電層の表面が、接続導電層の切断時
に露出することはない。よって、接続導電層の接続断時
に飛散った接続導電層の滓により接続導電層と導電層と
が電気的に接続されることはない。それゆえ、切断され
た接続導電層間が導電層と接続導電層の滓とにより短絡
されることは防止される。
【0070】本発明のさらに他の局面に従う冗長回路を
有する半導体装置の製造方法では、ヒューズ素子となる
接続導電層上に第1の絶縁層とエッチングストッパ層と
が積層して形成される。第1の絶縁層とエッチングスト
ッパ層との2層構造としたため、エッチング条件を選択
することにより、この2層間において大きなエッチング
選択比を確保することができる。よって、第1の絶縁膜
の表面が露出するまでエッチングストッパ層をエッチン
グしても、ほとんど第1の絶縁層はエッチングされな
い。それゆえ、第1の絶縁層の膜厚を所望の値とするこ
とで、容易に接続導電上の絶縁層の膜厚を制御すること
ができる。
【0071】上記方法により製造される本発明のさらに
他の局面に従う冗長回路を有する半導体装置では、レー
ザビーム照射時のエネルギの損失を考慮するとレーザビ
ームを照射する部分の絶縁層の膜厚は大きい方がよい。
一方、接続導電層の接続断時に絶縁層を吹飛ばす必要が
あることを考慮すると、接続導電層周辺の絶縁層の膜厚
は小さい方がよい。そこで、レーザビームを照射する部
分(凸部)の膜厚を大きくし、かつその凸部を取囲む部
分(凹部)の膜厚を小さくすることで、レーザビームの
エネルギ損失を抑え、かつ接続導電層上の絶縁層を吹飛
ばしやすくしている。つまり、孔の底壁をこのように構
成することで、接続導電層の接続断時におけるエネルギ
の省力化を図ることができる。
【0072】本発明のさらに他の局面に従う冗長回路を
有する半導体装置の製造方法では、接続導電上に第2の
絶縁層を形成することで、接続導電層上の絶縁層の膜厚
を制御している。この第2の絶縁層を形成する方法に
は、たとえばCVD法などがあるが、このような方法は
一般にエッチングよりも制御性は良好である。よって、
容易に接続導電層上の絶縁層の膜厚を制御することが可
能となる。上記方法により製造される本発明のさらに他
の局面に従う冗長回路を有する半導体装置では、接続導
電層上の絶縁層の膜厚が所定の膜厚の範囲内にある。こ
のため、接続導電層の良好な切断を行なうことが可能と
なる。
【0073】
【実施例】以下、本発明の実施例について図に基づいて
説明する。
【0074】実施例1 図1(a)は、本発明の第1の実施例における半導体装
置の構成を概略的に示す断面図である。また図1(b)
は、図1(a)のB1 −B1 線に沿う概略断面図であ
る。
【0075】図1(a)、(b)を参照して、p型半導
体基板1上にたとえば素子分離酸化膜をなす絶縁層3が
形成されている。また絶縁層3の表面上には、ヒューズ
素子となるパターニングされた接続導電層5がたとえば
多結晶シリコンにより形成されている。また接続導電層
5を覆うように、たとえばシリコン酸化膜よりなる絶縁
層7が形成されている。絶縁層7の表面上には、パター
ニングされたシリコン窒化膜9が形成されている。この
シリコン窒化膜9上には、シリコン酸化膜11が形成さ
れている。このシリコン酸化膜11には、シリコン窒化
膜9の一部表面を露出する孔11aが形成されている。
この孔11aは、接続導電層5の真上に位置している。
【0076】次に、本実施例の半導体装置の製造方法に
ついて説明する。図2〜図4は、本発明の第1の実施例
における半導体装置の製造方法を工程順に示す図1
(a)に対応する概略断面図である。まず図2を参照し
て、p型半導体基板1の表面上にたとえば素子分離酸化
膜よりなる絶縁層3が形成される。この絶縁層3上に、
たとえば多結晶シリコン層5が形成される。この多結晶
シリコン層5は、フォトリソグラフィ技術、エッチング
技術によりパターニングされ、各素子(図示せず)間を
接続する接続導電層5となる。
【0077】この接続導電層5を覆うように、たとえば
シリコン酸化膜よりなる絶縁層7がCVD(Chemical V
apor Deposition )法などにより形成される。このシリ
コン酸化膜7上に、シリコン窒化膜9がたとえばCVD
法により形成される。この後、シリコン窒化膜9は、フ
ォトリソグラフィ技術、エッチング技術により所望の形
状にパターニングされる。このシリコン窒化膜9を覆う
ようにシリコン酸化膜11がたとえばCVD法により形
成される。
【0078】図3を参照して、シリコン酸化膜11上
に、所望の形状を有するレジストパターン25が形成さ
れる。このレジストパターン25をマスクとしてシリコ
ン窒化膜9の表面が露出するまで絶縁層11に異方性エ
ッチングが施される。
【0079】なお、絶縁層11がたとえばシリコン酸化
膜の場合には、このエッチングは、たとえば平行平板型
エッチング装置を用い、エッチングガス流量比CHF3
/Ar=1:10程度、圧力10〜100mTorr、
RF出力300〜700Wにより行なわれる。この条件
下におけるシリコン酸化膜とシリコン窒化膜の選択比は
3以上である。
【0080】図4を参照して、このエッチングにより、
シリコン窒化膜9の一部表面を露出し、かつ接続導電層
5の真上に位置する孔11aが絶縁層11に形成され
る。この後、フォトレジスト25が除去されて図1
(a)に示す半導体装置が完成する。
【0081】次に、本実施例における半導体装置のレー
ザブローの動作について説明する。図5、図6は、本発
明の第1の実施例における半導体装置のレーザブローの
動作を工程順に示す概略断面図である。図5を参照し
て、接続導電層5の真上に位置するシリコン窒化膜9に
孔11aを通じてレーザビーム20が照射される。この
レーザビーム20は、シリコン窒化膜9と絶縁層7とを
透過して接続導電層5に到達する。これによって、接続
導電層5付近で圧力上昇が生じ、接続導電層5上の絶縁
層7とシリコン窒化膜9とが吹飛ばされる。
【0082】図6を参照して、このシリコン窒化膜9と
絶縁層7との吹飛ばしによりクレータ15が生ずる。こ
れにより、接続導電層5が切断される。
【0083】本実施例の半導体装置の製造方法では、図
2に示すように接続導電層5上にシリコン窒化膜9とシ
リコン酸化膜11とが積層して形成される。シリコン窒
化膜9とシリコン酸化膜11との2層構造としたため、
エッチング条件を選択することにより、この2層9、1
1間で3以上の大きなエッチング選択比を確保すること
ができる。よって、図4に示すプロセスでシリコン窒化
膜9の表面が露出するまでシリコン酸化膜11をエッチ
ングしても、ほとんどシリコン窒化膜9はこのエッチン
グにより除去されることはない。それゆえ、シリコン窒
化膜9とその下層の絶縁層7との膜厚d1 を所望の膜厚
(たとえば5000Å)とすることで、容易に接続導電
層5上の絶縁層(絶縁層7とシリコン窒化膜9)の膜厚
を制御することができる。これにより、レーザブローに
適した膜厚を得ることができるため、電気的接続の信頼
性が高く、かつ冗長回路との置換を正常に行うことので
きる半導体装置を得ることができる。
【0084】また、図7に示すように、最上層には、パ
ッド部となる電極層17を露出するようにパッシベーシ
ョン膜19が形成されている。このパッシベーション膜
19は、通常耐湿性の高い材料よりなり、素子内への水
分の浸入を防止する役割をなしている。
【0085】ところが、本実施例のように接続導電層上
に孔11aを設けた場合、孔11aの角部P1 において
パッシベーション膜19の膜厚が薄くなる。このため、
この角部P1 から水分が浸入しやすくなる。
【0086】仮に水分が浸入し、接続導電層5に達した
場合には、接続導電層5が腐食し、それにより断線など
の生じるおそれがある。
【0087】本実施例の半導体装置では、接続導電層5
上に絶縁層7とシリコン窒化膜9とが積層されている。
このシリコン窒化膜9はシリコン酸化膜などに比較して
耐湿性に優れている。このため、水分はシリコン窒化膜
9内を通過する経路CB では接続導電層5に達しにく
い。よって、水分が接続導電層5に達する経路は主にシ
リコン窒化膜9を回避した経路CA となる。すなわち、
シリコン窒化膜9を設けたことにより、水分が接続導電
層5に達するにはシリコン窒化膜9を回り込む必要が生
じる。それゆえ、水分が接続導電層5に達する経路が長
くなり、水分が接続導電層5に達し難くなる。したがっ
て、接続導電層5が水分などで腐食などして断線などを
生じることが防止される。
【0088】また、シリコン窒化膜9を設けない場合に
は、水分が浸入しやすい。このため、浸入した水分によ
り切断された接続導電層5間が短絡されるおそれがあ
る。
【0089】しかし、本実施例では上述したようにシリ
コン窒化膜9を設け、接続導電層5側へ水分が達し難く
している。このため、図6に示すように切断部P2 に水
分がたまりにくくなり、切断された接続導電層5間が水
分により短絡されることは防止される。
【0090】さらに、本実施例では、図5で示すよう
に、レーザビーム20はシリコン窒化膜9に照射され
る。このシリコン窒化膜9は、その膜厚が1000Å以
上の場合には、レーザに用いる赤外線帯域の波長で30
%の反射率を有している。これに対して、シリコン酸化
膜の反射率は、下地のヒューズまでの膜厚に依存して周
期的に変化する。このため、シリコン酸化膜の反射率を
所望の値に設定することは容易ではない。また多結晶シ
リコンの反射率は60%程度であり、シリコン窒化膜の
反射率よりも高い。このように反射率が高い場合には、
レーザビーム20が接続導電層5側へ透過しにくくな
り、多量のエネルギを消耗することとなる。
【0091】このように本実施例では、シリコン窒化膜
9を設け、シリコン窒化膜9にレーザビーム20を照射
することとしたため、反射率の制御性が良好で、かつエ
ネルギの省力化を図ることができる。
【0092】実施例2 図8は本発明の第2の実施例における半導体装置の構成
を概略的に示す断面図である。図8を参照して、p型半
導体基板1の表面上に絶縁層3が形成されている。絶縁
層3の表面上には、ヒューズ素子となるパターニングさ
れた接続導電層5が、たとえば多結晶シリコンにより形
成されている。この接続導電層5を覆うように絶縁層7
がたとえばシリコン酸化膜により形成されている。この
シリコン酸化膜7上にたとえばシリコン酸化膜よりなる
絶縁層109が形成されている。この絶縁層109に
は、接続導電層5の真上に孔111aが形成されてい
る。この孔111aは、第1の孔111bと第2の孔1
11cとにより構成されている。
【0093】第1の孔111bは、絶縁層109の上部
表面側に位置し、かつ第1の開口径L1 を有している。
また第2の孔111cは、接続導電層5側に第1の孔1
11bと連通するように形成されており、かつ第1の径
より大きい第2の径を有している。
【0094】孔111aからは、絶縁層7の一部表面が
露出している。次に、本実施例の半導体装置の製造方法
について説明する。
【0095】図9〜図12は、本発明の第2の実施例に
おける半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図
である。まず図9を参照して、p型シリコン基板1の表
面上にたとえば素子分離酸化膜よりなる絶縁層3が形成
される。この絶縁層3上にたとえば多結晶シリコンより
なる接続導電層5が所望の形状にパターニングされて形
成される。この接続導電層5を覆うようにたとえばシリ
コン酸化膜よりなる絶縁層7がCVD法などにより形成
される。この絶縁層7と被エッチング特性の異なる材料
よりなる導電層109が所望の形状にパターニングされ
て形成される。この導電層109は、たとえば不純物が
注入された多結晶シリコンより形成される。この導電層
109を覆うように導電層109と被エッチング特性の
異なる、たとえばシリコン酸化膜よりなる絶縁層111
が形成される。
【0096】図10を参照して、絶縁層111の表面上
に所望の形状を有するレジストパターン25が形成され
る。このレジストパターン25をマスクとして、導電層
109の表面が露出するまで絶縁層111に異方性エッ
チングが施される。
【0097】図11を参照して、このエッチングによ
り、導電層109の一部表面を露出し、かつ接続導電層
5の真上に位置する孔111bが絶縁層111に形成さ
れる。この後、孔111bを通じて導電層109に等方
性エッチングが施される。
【0098】図12を参照して、この等方性エッチング
により、パターニングされた導電層109の全体がエッ
チング除去される。この際、導電層109は、絶縁層
7、111に対して被エッチング特性の異なる材料より
なっている。それゆえ、導電層109と絶縁層7、11
1とのエッチング選択比を大きく確保することで、導電
層109のエッチング時における絶縁層7、111のエ
ッチング除去を防止できる。よって、絶縁層7は、導電
層110のエッチングによりほとんど膜減りすることは
ない。この後、レジストパターン25が除去されて、図
8に示す本実施例の半導体装置が完成する。
【0099】次に、本実施例におけるヒューズブローの
動作について説明する。図13、図14は、本発明の第
2の実施例における半導体装置のヒューズブローの動作
を工程順に示す概略断面図ある。まず図13を参照し
て、接続導電層5の真上に位置する絶縁層7に孔111
aを通じてレーザビーム20が照射される。このレーザ
ビーム20は、絶縁層7を透過して接続導電層5に到達
する。これにより、接続導電層5の付近で圧力上昇が生
じ、絶縁層7が吹飛ばされる。
【0100】図14を参照して、この絶縁層7の吹飛ば
しによりクレータ15が生ずる。また、接続導電層5は
切断される。
【0101】本実施例の半導体装置の製造方法において
は、接続導電層上に互いに被エッチング特性の異なる絶
縁層7と導電層109とが積層して形成される。このた
め、第1の実施例と同様、導電層109をエッチング除
去しても、絶縁層7はほとんどエッチングされない。そ
れゆえ、絶縁層7の膜厚d2 を所望の値とすることで、
容易に接続導電層上の絶縁層の膜厚d2 を、たとえば5
000Åに制御することができる。これにより、ヒュー
ズブローに適した膜厚を得ることができるため、電気的
接続の信頼性が高く、かつ冗長回路との置換を正常に行
なうことのできる半導体装置を得ることができる。
【0102】また、本実施例では図11、図12に示す
プロセスで孔111bを通じて導電層109の全体が等
方性エッチングにより除去される。
【0103】仮に、図11に示すプロセスにおいて、孔
111bを通じて導電層109に異方性エッチングを施
した場合、以下に述べる弊害が生ずる。
【0104】図15は、導電層109に異方性エッチン
グを施した場合の弊害を説明するための図である。図1
5を参照して、導電層109に異方性エッチングを施し
た場合、導電層109は孔111aの側壁を取囲むよう
に残存されることとなる。また、導電層109は、孔1
11aの側壁において露出する。この状態で、接続導電
層5が切断された場合、接続断時における接続導電層5
の滓が接続導電層5と導電層109との間の領域P1
2 に付着するおそれがある。
【0105】図16は、図15の矢印Y方向から見た概
略平面図である。図16を参照して、領域P1 、P2
双方に接続導電層5の滓が付着した場合、滓が切断され
た接続導電層5と残存された導電層109とを接続す
る。これにより、切断された接続導電層5間が残存され
た導電層109により電気的に接続、すなわち短絡され
てしまう。
【0106】このように、エッチングストッパとして用
いた導電層109のすべてを除去しない場合には、ヒュ
ーズ素子となる接続導電層5を切断したにもかかわらず
切断された接続導電層5間が電気的に接続されてしまう
という不都合を生じる。
【0107】これに対して、本実施例の半導体装置の製
造方法では、エッチングストッパとして用いた導電層1
09をウェットエッチングにより完全に除去する。この
ため、残存された導電層109により、切断された接続
導電層5間が電気的に短絡されることはない。
【0108】また、図17を参照して、孔11bの深さ
方向の開口径が従来のようにほぼ同一の場合、集積度が
向上されて孔11bの径L3 が小さく設計されると、接
続導電層5の切断時に生じるクレータ125は、孔11
bの底壁内に収まらないおそれがある。すなわち、図1
8に示すようにクレータ125が絶縁層131の上部表
面にまで達するおそれがある。一般に、絶縁層131上
には複数本のアルミニウム配線層30が形成されてい
る。このため、クレータ125が絶縁層131の上部表
面にまで達した場合、アルミニウム配線層30が損傷も
しくは断線するおそれがある。
【0109】これに対して、本実施例では、図19に示
すように孔111aは、第1の孔111bと第2の孔1
11cとからなっている。第2の孔111cは、第1の
孔111bの開口径L1 よりも大きい開口径L2 を有し
ている。このため、高集積化により第1の孔111bの
開口径L1 が小さく設計されても、図20に示すように
クレータ15の開口部が第2の孔111cの底壁内に収
まるように第2の孔111cの開口径を設計することが
できる。よって、クレータ15は絶縁層111の上部表
面まで達せず、アルミニウム配線層30の損傷や断線を
防止することができる。
【0110】また、本実施例では、図12に示すプロセ
スの後、レジストパターン25を残したままさらに絶縁
層7に異方性エッチングを施してもよい。この場合、エ
ッチングを施した後の状態は、図21に示すようにな
る。
【0111】図21を参照して、この場合、絶縁層7の
エッチング量d31は、非常に少ない量である。このた
め、このエッチングによるばらつきも非常に小さくな
る。ゆえに、接続導電層5上の絶縁層7の膜厚d32は制
御性よく得ることができる。
【0112】またヒューズブローの動作については、図
22に示すように、孔111a1を通じて接続導電層5
の真上に位置する絶縁層7にレーザビーム20が照射さ
れる。
【0113】図23を参照して、このレーザビームの照
射により、絶縁層7が吹飛ばされるとともに接続導電層
5が気化し、クレータ15が形成される。これにより、
接続導電層5が切断される。
【0114】実施例3 図24は、本発明の第3の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示す断面図である。図24を参照して、
p型シリコン基板1の表面上には、たとえば素子分離酸
化膜よりなる絶縁層3が形成されている。この絶縁層3
の表面上にはたとえば多結晶シリコンよりなる接続導電
層5が形成されている。この接続導電層5を覆うように
たとえばシリコン酸化膜よりなる絶縁層7が形成されて
いる。絶縁層7の表面上にはたとえばシリコン酸化膜よ
りなる絶縁層111が形成されている。
【0115】この絶縁層111には、絶縁層7の表面に
達する孔111eが形成されている。この孔111eの
側壁面に面する表面を有し、かつ孔111eの周側面を
取囲むように導電層109aが絶縁層7の上部表面に接
して形成されている。孔111eに面する導電層109
aの表面を覆うように絶縁層7の一部表面上に、たとえ
ばシリコン窒化膜よりなる側壁絶縁層113aが形成さ
れる。
【0116】次に、本実施例の半導体装置の製造方法に
ついて説明する。図25、図26は、本発明の第3の実
施例における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略
断面図である。
【0117】まず、本実施例の製造方法は、第2の実施
例における図9〜図11の工程を経る。図11を参照し
て、孔111bを通じて導電層109に絶縁層7の表面
が露出するまで異方性エッチングが施される。
【0118】図25を参照して、このエッチングによ
り、その底壁面において絶縁層7の一部表面が露出し、
かつその側壁面の底部において導電層109aの表面が
露出する孔111eが形成される。この後、レジストパ
ターン25が除去される。
【0119】図26を参照して、孔111eの内壁面お
よび絶縁層111の表面全面を覆うようにたとえばシリ
コン窒化膜よりなる絶縁層113が、CVD法などによ
り形成される。この絶縁層113の表面全面に、絶縁層
7の表面が露出するまで異方性エッチングが施される。
これにより、図24に示すように孔111eの側壁面に
面する導電層109aの表面を覆うように絶縁層7の一
部表面上に側壁絶縁層113aが形成される。このよう
にして、第3の実施例における半導体装置が完成する。
【0120】次に、本実施例の半導体装置のヒューズブ
ローの動作について説明する。図27、図28は、本発
明の第3の実施例における半導体装置のヒューズブロー
を工程順に示した概略断面図である。まず図27を参照
して、接続導電層5の真上に位置する絶縁層7に孔を通
じてレーザビーム20が照射される。これにより、接続
導電層5付近で圧力上昇が生じ、絶縁層7が吹飛ばされ
る。
【0121】図28を参照して、これにより、接続導電
層5の一部が気化するとともに絶縁層7が吹飛ばされて
クレータ15が生じる。このようにして接続導電層5が
切断される。
【0122】本実施例の半導体装置の製造方法では、第
2の実施例と同様、接続導電層5の表面上に互いに被エ
ッチング特性の異なる材料よりなる絶縁層7と導電層1
09とが積層して形成される。このため、導電層109
に絶縁層7の表面が露出するまで異方性エッチングを施
しても、絶縁層7はほとんどエッチング除去されること
はない。それゆえ、図24に示すように絶縁層7は、絶
縁層7形成時の膜厚を維持できる。よって絶縁層7を、
その膜厚が5000Åとなるように形成すれば、図25
に示す導電層109のエッチングプロセスを経ても、接
続導電層5上の絶縁層の膜厚d4 を約5000Åに維持
することができる。これにより、ヒューズブローに適し
た膜厚を得ることができるため、電気的接続の信頼性が
高く、かつ冗長回路との置換を正常に行なうことのでき
る半導体装置を得ることができる。
【0123】また、本実施例の半導体装置では、残存さ
れる導電層109aの表面を覆うように側壁絶縁層11
3aが形成されている。このため、ヒューズブロー時に
残存される導電層109aの表面が露出することはな
い。よって、第2の実施例と同様、接続導電層5の切断
時に生じる滓によって、接続導電層5と残存される10
9aとが電気的に接続されることはない。したがって、
切断された接続導電層5が、残存される導電層109a
により短絡されることは防止される。
【0124】実施例4 図29は、本発明の第4の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示す断面図である。図29を参照して、
p型シリコン基板1の表面上にたとえば素子分離酸化膜
よりなる絶縁層3が形成されている。この絶縁層3の表
面上に、たとえば多結晶シリコンよりなる接続導電層5
がパターニングされて形成されている。この接続導電層
5を覆うように、たとえばシリコン酸化膜よりなる絶縁
層7が形成されている。この絶縁層7の表面上に、たと
えばシリコン酸化膜よりなる絶縁層211が形成されて
いる。
【0125】この絶縁層211には、絶縁層7の一部表
面を露出する孔211aが形成されている。この孔21
1aは、第1の孔211bと第2の孔211cとから構
成されている。第1の孔211bは、絶縁層211に設
けられている。また第2の孔211cは、第1の孔21
1bと略同一の径を有して連通しており、絶縁層7に設
けられている。この孔211aの底壁面において露出す
る絶縁層7の表面は、第1の壁部7bと第2の壁部7c
とにより構成されている。第1の壁部7bは、第1の厚
みd5 を有している。第2の壁部7cは、第1の壁部7
bを取囲むように形成されており、かつ第1の厚みd5
より薄い第2の厚みd6 を有している。
【0126】次に、本実施例の製造方法について説明す
る。図30〜図33は、本発明の第4の実施例における
半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図であ
る。まず図30を参照して、半導体基板1の表面上にた
とえば素子分離酸化膜よりなる絶縁層3が形成される。
この絶縁層3の表面上にたとえば多結晶シリコンよりな
る接続導電層5がパターニングして形成される。
【0127】この接続導電層5の表面を覆うように、た
とえばシリコン酸化膜よりなる絶縁層7が形成される。
この絶縁層7の表面上に絶縁層7と被エッチング特性の
異なるエッチングストッパ層209がパターニングして
形成される。このエッチングストッパ層209はたとえ
ば多結晶シリコンにより形成される。このエッチングス
トッパ層209を覆うように、エッチングストッパ層2
09と被エッチング特性の異なる材料よりなる、たとえ
ばシリコン酸化膜よりなる絶縁層211が形成される。
【0128】図31を参照して、絶縁層311の表面上
には所望の形状を有するレジストパターン25が形成さ
れる。このレジストパターン25は、導電層209より
大きく導電層209を含む領域の真上にホールパターン
を有している。このレジストパターン25をマスクとし
て絶縁層7、211に異方性エッチングが施される。
【0129】図32を参照して、このエッチングでは、
まず絶縁層211が絶縁層7の表面が露出するまでエッ
チングされることにより第1の孔211bが形成され
る。この後、エッチングストッパ層209をマスクとし
て絶縁層7の表面がエッチング除去されて、第1の孔2
11bに連通する第2の孔211cが形成される。この
第1および第2の孔211b、211cにより孔211
aが形成される。
【0130】このエッチングにおいて、絶縁層7、21
1は同一材質よりなっているため、同一のエッチング速
度でエッチング除去される。これに対して、エッチング
ストッパ層209は、絶縁層7、211と異なる被エッ
チング特性を有する材料よりなっている。この場合、こ
のエッチングにおいてエッチングストッパ層209はほ
とんど除去されない。
【0131】この後、エッチングストッパ層209がエ
ッチング除去される。エッチングストッパ層209の除
去により、絶縁層7の第1の壁部7bが露出する。この
後、レジストパターン25が除去されて図29に示す本
実施例の半導体装置が完成する。
【0132】次に、本実施例のヒューズブローの動作に
ついて説明する。図34、図35は、本発明の第4の実
施例における半導体装置のヒューズブローの動作を工程
順に示す概略断面図である。まず図34を参照して、第
1の壁部7bに孔211aを通じてレーザビーム20が
照射される。このレーザビームは、絶縁層7を透過して
接続導電層5に到達する。これにより、接続導電層5の
付近で圧力上昇が生じ、絶縁層7が吹飛ばされる。
【0133】図35を参照して、これにより、接続導電
層5の一部が気化するとともに絶縁層7が吹飛ばされて
クレータ15が生じる。このようにして接続導電層5が
切断される。
【0134】本実施例の半導体装置の製造方法では、第
1の実施例と同様、接続導電層5上に、互いに被エッチ
ング特性の異なる絶縁層7とエッチングストッパ層20
9とが積層して形成される。このため、絶縁層7の表面
が露出するまでエッチングストッパ層209をエッチン
グしても、ほとんど絶縁層7はエッチング除去されな
い。それゆえ、絶縁層7を5000Åの膜厚に形成すれ
ば、容易に接続導電層5上の絶縁層の膜厚d5 を、約5
000Åに維持することができる。これにより、ヒュー
ズブローに適した膜厚を得ることができるため、電気的
接続の信頼性が高く、かつ冗長回路との置換を正常に行
なうことのできる半導体装置を得ることができる。
【0135】また図34を参照して、レーザビーム20
が照射される領域において接続導電層5上の絶縁層7の
膜厚が小さいと、レーザビーム20のエネルギが外気に
奪われてしまう。このため、接続導電層5が溶断される
に必要なエネルギが蓄積されにくくなる。よって、接続
導電層5を切断するには多大なエネルギが必要となり、
エネルギの省力化を図ることができない。
【0136】このように切断に必要なエネルギの蓄積を
考慮すると、レーザビーム20が照射される領域では接
続導電層5上の絶縁層7の膜厚は大きい方がよい。
【0137】一方、絶縁層7を吹飛ばすには、まず接続
導電層5から絶縁層7の上部表面までクラックが延びる
必要がある。ところが、絶縁層7の膜厚が大きくなる
と、そのクラックの延びる距離も長くなる。クラックを
長く延ばすためには、大きなエネルギを与える必要があ
り、それゆえ、絶縁層7の膜厚が大きくなった場合、多
量のエネルギが必要となる。
【0138】このように切断時のクラックの進行を考慮
すると、接続導電層5上の絶縁層7の膜厚は小さい方が
よい。
【0139】本実施例の半導体装置では、レーザビーム
20が照射される部分(凸部)7bの膜厚を大きくし、
かつその凸部を取囲む部分(凹部)7cの膜厚を小さく
している。レーザビーム20が照射される部分(凸部分
7b)は、その膜厚が比較的大きいためレーザビーム2
0のエネルギの損失は抑えられる。かつ、切断時におい
てクラックが延びる部分(凹部7c)は、その膜厚が比
較的小さいため、クラックの延びる距離が小さい。この
ため、接続導電層5の切断時におけるエネルギの省力化
を図ることが可能となる。
【0140】実施例5 図36(a)は、本発明の第5の実施例における半導体
装置の構成を概略的に示す断面図であり、図36(b)
は、図36(a)のB5 −B5 線に沿う概略断面図であ
る。
【0141】図36(a)、(b)を参照して、半導体
基板1の表面上にたとえば素子分離酸化膜よりなる絶縁
層3が形成されている。この絶縁層3の表面上にたとえ
ば多結晶シリコンよりなる接続導電層5がパターニング
されて形成されている。この接続導電層5上にたとえば
シリコン酸化膜よりなる絶縁層311が形成されてい
る。この絶縁層311には、孔311aが形成されてい
る。
【0142】この孔311aの底壁において接続導電層
5の上部表面および一部側面が突出している。この孔3
11aの底壁において突出する接続導電層5を覆うよう
に、孔311aの内壁面および絶縁層311の表面全面
にたとえばシリコン酸化膜よりなる絶縁層313が50
00Å程度の膜厚で形成されている。
【0143】次に、本実施例の半導体装置の製造方法に
ついて説明する。図37、図38は、本発明の第5の実
施例における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略
断面図である。なお、図37(a)と図38(a)と
は、図36(a)の断面に相当し、かつ図37(b)と
図38(b)とは、図36(b)の断面に相当する。
【0144】まず図37(a)、(b)を参照して、p
型半導体基板1の表面上に、たとえば素子分離酸化膜よ
りなる絶縁層3が形成される。この絶縁層3の表面上
に、たとえば多結晶シリコンよりなる接続導電層がパタ
ーニングして形成される。この接続導電層5を覆うよう
に、たとえばシリコン酸化膜よりなる絶縁層311が形
成される。
【0145】図38を参照して、絶縁層311の表面上
に所望の形状を有するレジストパターン25が形成され
る。このレジストパターン25をマスクとして絶縁層3
11に異方性エッチング施される。この異方性エッチン
グは、少なくとも接続導電層5の上部表面を露出するよ
うに施されればよい。この後、レジストパターン25が
除去され、接続導電層5上を覆うように、孔311aの
内壁面および絶縁層301の表面全面にシリコン酸化膜
313が5000Å程度の膜厚で形成される。これによ
り図36(a)、(b)に示す半導体装置が完成する。
【0146】次に、本実施例のヒューズブローの動作に
ついて説明する。図39と図40は、本発明の第5の実
施例における半導体装置のヒューズブローの動作を工程
順に示す概略断面図である。なお、39(a)と図40
(a)とは、図36(a)の断面に相当し、図39
(b)と図40(b)とは図36(b)の断面に相当す
る。
【0147】まず図39(a)、(b)を参照して、接
続導電層5の真上に位置する絶縁層313にレーザビー
ム20が照射される。このレーザビーム20は、絶縁層
313を透過して接続導電層5に到達する。これによ
り、接続導電層5付近で圧力上昇が生じ、絶縁層313
が吹飛ばされる。
【0148】図40(a)、(b)を参照して、これに
より、接続導電層5の一部が気化し、絶縁層313が吹
飛ばされてクレータ15が生ずる。このようにして接続
導電層5が切断される。
【0149】本実施例の半導体装置の製造方法では、孔
311aの底壁において接続導電層5の上部表面を露出
させた後に、接続導電層5上に絶縁層313を形成する
ことで接続導電層5上の絶縁層313の膜厚を制御して
いる。
【0150】この方法によれば、まず孔311aの底壁
において接続導電層5の上部表面を露出させるよう絶縁
層311をエッチングする必要がある。このエッチング
では、接続導電層5の上部表面が露出すればよく、接続
導電層5の側壁が露出するか否かは問題ではない。よっ
て、このエッチングにおけるエッチング量の管理は極め
て容易である。
【0151】また、接続導電層5の露出した上部表面上
にCVD法などにより所定の膜厚で絶縁層313が形成
される。このCVD法などでの膜厚形成量(厚み)の管
理は、エッチング量の管理より容易である。すなわち、
CVD法などで1000Åの膜厚で膜を形成する場合の
膜厚のばらつきは、1000Åの膜厚をエッチングする
場合のエッチング量のばらつきよりも小さい。このた
め、従来例のようにエッチングにより接続導電層505
上の絶縁層511の膜厚d20を制御するよりも、CVD
法などで絶縁層313を形成することにより、接続導電
層5上の絶縁層313の膜厚を制御する方が容易であ
る。
【0152】また、従来例のようにエッチングで膜厚d
20を制御する場合、絶縁層511の膜厚が厚くなれば、
エッチング量が大きくなり、ばらつきも大きくなる。こ
れに対して、本実施例では、ヒューズブローに好ましい
所定の膜厚だけ接続導電層5上に絶縁層313が形成さ
れればよい。この点からも、従来例と比較して本実施例
では接続導電層上の絶縁層の膜厚制御が容易である。
【0153】本実施例の半導体装置では、接続導電層5
上の絶縁層313の膜厚が所定の膜厚を有するため、正
常なヒューズブローを行なうことが可能である。
【0154】また、本実施例の半導体装置では、絶縁層
313にシリコン窒化膜よりも寄生容量が小さくなる材
料を用いることで、以下に述べる顕著な効果を奏する。
【0155】図41は、本実施例の半導体装置の構成か
ら絶縁層313を省略した場合の構成を示す概略断面図
である。また図41(b)は、図4(a)の矢印B51
51線に沿う概略断面図である。図41(a)、(b)
を参照して、一般にパッシベーション膜19には、シリ
コン窒化膜などが用いられる。このため、図36(b)
に示す構成から絶縁層313が省略された場合、シリコ
ン窒化膜19と接続導電層5とが直接接することとな
る。このシリコン窒化膜19は、接続導電層5のような
導電層と接すると、接続導電層5との間で寄生容量を生
じやすい材料である。このように寄生容量が生じた場合
には、接続導電層5内を移動する電荷の一部が寄生容量
を構成すべく、接続導電層5とシリコン窒化膜19との
接触部近傍で停止してしまう。すなわち、寄生容量が生
じることにより、接続導電層5内を移動する電荷などの
数が減ってしまい、次段の素子へ送られる信号が弱いも
のとなる。結果として、次段の素子において信号を判別
などできない場合が生じてしまう。
【0156】これに対して、本実施例の半導体装置で
は、図42(a)、(b)に示すように、接続導電層5
を覆うように絶縁層313が形成されている。すなわ
ち、接続導電層5とパッシベーション膜19との間には
絶縁層313が介在している。このため、絶縁層313
に、パッシベーション膜19に用いられるシリコン窒化
膜よりも寄生容量が小さくなる材料を用いることで、上
記の接続導電層5との間で生じる寄生容量を低減するこ
とができる。したがって、上述した寄生容量に起因する
弊害は抑制される。
【0157】
【発明の効果】本発明の一の局面に従う冗長回路を有す
る半導体装置の製造方法では、接続導電層の真上に互い
に被エッチング特性の異なる材料よりなる膜が積層して
形成される。このため、接続導電層上の絶縁層の膜厚を
制御することが容易である。
【0158】また、上記方法により製造される本発明の
一の局面に従う冗長回路を有する半導体装置では、接続
導電層の真上にシリコン窒化膜が形成されているため、
接続導電層が水分によって腐食することは防止され、電
気的接続の信頼性が向上する。また、切断された接続導
電層間が水分によって短絡されることも防止される。
【0159】本発明の他の局面に従う冗長回路を有する
半導体装置の製造方法では、上述した一の局面に従う半
導体装置の製造方法と同様、接続導電層上の絶縁層の膜
厚を容易に制御することができる。
【0160】また、エッチングストッパ層として用いら
れた導電層の全体が除去されるため、接続導電層の接続
断時において導電層が残存することはない。よって、残
存する導電層によって切断された接続導電層間が短絡さ
れるおそれはなくなる。
【0161】上記方法により製造される本発明の他の局
面に従う半導体装置では、接続導電層の真上に位置する
孔の底壁の開口径が孔の開口端側の開口径よりも大き
い。このため、接続導電層接続断時に生じるクレータが
配線層を損傷・断線することは防止される。
【0162】本発明のさらに他の局面に従う冗長回路を
有する半導体装置の製造方法では、上述した本発明の一
の局面に従う製造方法と同様、接続導電層上の絶縁層の
膜厚を制御することが容易である。
【0163】上記方法により製造される本発明のさらに
他の局面に従う冗長回路を有する半導体装置では、側壁
絶縁層により孔の側壁に面する導電層の表面が覆われて
いる。このため、切断された接続導電層間が導電層によ
り短絡されることは防止される。
【0164】本発明のさらに他の局面に従う冗長回路を
有する半導体装置の製造方法では、レーザビームが照射
される凸部の膜厚は比較的大きく、かつ凸部を取囲む凹
部の膜厚は比較的小さい。このため、接続導電層の接続
断時においてエネルギの省力化を図ることができる。
【0165】本発明のさらに他の局面に従う冗長回路を
有する半導体装置の製造方法では、接続導電層上に第2
の絶縁層を形成することで接続導電層上の絶縁層の膜厚
を制御している。よって、容易に接続導電層上の絶縁層
の膜厚を制御することができる。
【0166】上記方法により製造される本発明のさらに
他の局面に従う冗長回路を有する半導体装置では、接続
導電層の良好な切断が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体装置の構
成を概略的に示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例における半導体装置のヒ
ューズブローの動作の第1工程を示す概略断面図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施例における半導体装置のヒ
ューズブローの動作の第2工程を示す概略断面図であ
る。
【図7】本発明の第1の実施例における特有の作用効果
を説明するための概略断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例における半導体装置の構
成を概略的に示す断面図である。
【図9】本発明の第2の実施例における半導体装置の製
造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図12】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図13】本発明の第2の実施例における半導体装置の
ヒューズブローの動作の第1工程を示す概略断面図であ
る。
【図14】本発明の第2の実施例における半導体装置の
ヒューズブローの動作の第2工程を示す概略断面図であ
る。
【図15】本発明の第2の実施例における半導体装置に
おいて、導電層を異方的にエッチングした場合に生じる
弊害を説明するための概略断面図である。
【図16】図15の矢印Y方向から見た概略平面図であ
る。
【図17】孔の径が深さ方向に均一に形成された場合に
生じる弊害を説明するための第1工程図である。
【図18】孔の径が深さ方向に均一に形成された場合に
生じる弊害を説明するための第2工程図である。
【図19】本発明の第2の実施例における半導体装置の
効果を説明するための第1工程図である。
【図20】本発明の第2の実施例における半導体装置の
効果を説明するための第2工程図である。
【図21】本発明の第2の実施例における半導体装置の
後工程を示す概略断面図である。
【図22】図21に示す半導体装置のヒューズブローの
動作の第1工程を示す概略断面図である。
【図23】図21に示す半導体装置のヒューズブローの
動作の第2工程を示す概略断面図である。
【図24】本発明の第3の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示す断面図である。
【図25】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図26】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図27】本発明の第3の実施例における半導体装置の
ヒューズブローの動作の第1工程を示す概略断面図であ
る。
【図28】本発明の第3の実施例における半導体装置の
ヒューズブローの動作の第2工程を示す概略断面図であ
る。
【図29】本発明の第4の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示す断面図である。
【図30】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図31】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図32】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図33】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図34】本発明の第4の実施例における半導体装置の
ヒューズブローの動作の第1工程を示す概略断面図であ
る。
【図35】本発明の第4の実施例における半導体装置の
ヒューズブローの動作の第2工程を示す概略断面図であ
る。
【図36】本発明の第5の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示す断面図である。
【図37】本発明の第5の実施例における半導体装置の
製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図38】本発明の第5の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図39】本発明の第5の実施例における半導体装置の
ヒューズブローの動作の第1工程を示す概略断面図であ
る。
【図40】本発明の第5の実施例における半導体装置の
ヒューズブローの動作の第2工程を示す概略断面図であ
る。
【図41】絶縁層313がない場合の弊害を説明するた
めの概略断面図である。
【図42】絶縁層313がある場合の効果を説明するた
めの概略断面図である。
【図43】ウェハの構成を概略的に示す平面図である。
【図44】冗長回路が形成されたチップの構成を模式的
に示す概略平面図である。
【図45】冗長回路が形成されたメモリセルアレイおよ
びその周辺回路の構成を概略的に示すブロック図であ
る。
【図46】冗長回路の置換動作を説明するための模式図
である。
【図47】従来の半導体装置の構成を概略的に示す断面
図である。
【図48】図47のヒューズ素子周辺の構成を概略的に
示す断面図である。
【図49】従来の半導体装置の製造方法の第1工程を示
す概略断面図である。
【図50】従来の半導体装置の製造方法の第2工程を示
す概略断面図である。
【図51】従来の半導体装置のヒューズブローの動作の
第1工程を示す概略断面図である。
【図52】従来の半導体装置のヒューズブローの動作の
第2工程を示す概略断面図である。
【図53】切断された後の接続導電層の構成を概略的に
示す斜視図である。
【図54】絶縁層511の膜厚が厚くなった場合の弊害
を説明するための概略断面図である。
【図55】絶縁層511の膜厚が薄くなった場合の弊害
を説明するための概略断面図である。
【図56】絶縁層511の膜厚が薄くなり接続導電層5
05が露出した場合の弊害を説明するための概略平面図
である。
【符号の説明】
1 p型半導体基板 5 接続導電層 7 絶縁層 7b 第1の壁部 7c 第2の壁部 9 シリコン窒化膜 11 シリコン酸化膜 109 導電層 109a 導電層 11a、111a、111e、211a、311a 孔 111b、211b 第1の孔 111c、211c 第2の孔 113 側壁絶縁層 311 絶縁層 313 絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−12545(JP,A) 特開 平5−326715(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/82 H01L 21/822 H01L 27/04

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも所定の機能を有する特定回路
    部と、その特定回路部と同一の機能を有する予備の冗長
    回路部とを含み、不良の前記特定回路部を前記冗長回路
    部に置換えるために溶断除去され得る接続部分が形成さ
    れた冗長回路を有する半導体装置であって、 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の主表面上にパターニングされて形成さ
    れ、溶断除去され得る接続導電層と、 前記接続導電層上に形成されたシリコン窒化膜と、 前記接続導電層の真上に位置し、かつ前記シリコン窒化
    膜の表面に達する孔を有するように前記半導体基板の主
    表面上に形成されたシリコン酸化膜とを備え 前記シリコン窒化膜は前記孔の底面でのみ露出してい
    、冗長回路を有する半導体装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも所定の機能を有する特定回路
    部と、その特定回路部と同一の機能を有する予備の冗長
    回路部とを含み、不良の前記特定回路部を前記冗長回路
    部に置換えるために溶断除去され得る接続部分が形成さ
    れた冗長回路を有する半導体装置であって、 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の主表面上にパターニングされて形成さ
    れ、溶断除去され得る接続導電層と、 前記接続導電層を覆うように、かつ前記接続導電層の真
    上に所定の距離を隔てて底壁が位置するように形成され
    た孔を有するように前記半導体基板の主表面上に形成さ
    れた絶縁層とを備え、 前記孔は、前記絶縁層の上部表面に開口端を有してお
    り、 前記孔の底壁の径は前記開口端の開口径よりも大きい、
    冗長回路を有する半導体装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも所定の機能を有する特定回路
    部と、その特定回路部と同一の機能を有する予備の冗長
    回路部とを含み、不良の前記特定回路部を前記冗長回路
    部に置換えるために溶断除去され得る接続部分が形成さ
    れた冗長回路を有する半導体装置であって、 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の主表面上にパターニングされて形成さ
    れ、溶断除去され得る接続導電層と、 前記接続導電層を覆うように、かつ前記接続導電層の真
    上に所定の距離を隔てて底面が位置するように形成され
    た孔を有するように前記半導体基板の主表面上に形成さ
    れた絶縁層と、 前記孔の側壁周囲を取囲み、かつ前記孔の側壁に面する
    表面を有する導電層と、 前記孔の側壁を覆うように前記孔の底壁の一部表面上に
    形成された側壁絶縁層とを備えた、冗長回路を有する半
    導体装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも所定の機能を有する特定回路
    部と、その特定回路部と同一の機能を有する予備の冗長
    回路部とを含み、不良の前記特定回路部を前記冗長回路
    部に置換えるために溶断除去され得る接続部分が形成さ
    れた冗長回路を有する半導体装置であって、 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の主表面上にパターニングされて形成さ
    れ、溶断除去され得る接続導電層と、 前記接続導電層を覆うように、かつ前記接続導電層の真
    上に所定の距離を隔てて底壁が位置するように形成され
    た孔を有するように前記半導体基板の主表面上に形成さ
    れた絶縁層とを備え、 前記孔の底壁は凸部と凹部とを有し、 前記凸部は、前記接続導電層から第1の距離を隔てて位
    置しており、 前記凹部は、前記凸部を取囲み、かつ前記接続導電層か
    ら第1の距離より小さい第2の距離を隔てて位置してい
    る、冗長回路を有する半導体装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも所定の機能を有する特定回路
    部と、その特定回路部と同一の機能を有する予備の冗長
    回路部とを含み、不良の前記特定回路部を前記冗長回路
    部に置換えるために溶断除去され得る接続部分が形成さ
    れた冗長回路を有する半導体装置であって、 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の主表面上にパターニングされて形成さ
    れ、溶断除去され得る接続導電層と、 孔を有するように前記半導体基板の主表面上に形成され
    た第1の絶縁層と、 前記孔の底壁において前記接続導電層の表面が前記第1
    の絶縁層から露出しており、 露出する前記接続導電層の表面を覆うように形成された
    第2の絶縁層とを備えた、冗長回路を有する半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 少なくとも所定の機能を有する特定回路
    部と、その特定回路部と同一の機能を有する予備の冗長
    回路部とを含み、不良の前記特定回路部を前記冗長回路
    部に置換えるために溶断除去され得る接続部分が形成さ
    れた冗長回路を有する半導体装置の製造方法であって、 半導体基板の主表面上に溶断除去されうる接続導電層を
    パターニングして形成する工程と、 前記接続導電層上にシリコン窒化膜を形成する工程と、 前記シリコン窒化膜を覆うようにシリコン酸化膜を形成
    する工程と、 前記シリコン窒化膜の表面が露出するまで前記シリコン
    酸化膜をエッチングすることにより、前記接続導電層の
    真上に孔を形成する工程とを備えた、冗長回路を有する
    半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも所定の機能を有する特定回路
    部と、その特定回路部と同一の機能を有する予備の冗長
    回路部とを含み、不良の前記特定回路部を前記冗長回路
    部に置換えるために溶断除去されうる接続部分が形成さ
    れた冗長回路を有する半導体装置の製造方法であって、 半導体基板の主表面上に溶断除去され得る接続導電層を
    パターニングして形成する工程と、 前記接続導電層上に第1の絶縁層を形成する工程と、 前記第1の絶縁層上に前記第1の絶縁層と被エッチング
    特性の異なる材料よりなる導電層をパターニングして形
    成する工程と、 前記導電層を覆うように前記導電層と被エッチング特性
    の異なる材料よりなる第2の絶縁層をパターニングして
    形成する工程と、 前記導電層の一部表面が露出するまで前記第2の絶縁層
    をエッチングしてその底壁が前記導電層の表面領域内に
    収まるように第1の孔を形成する工程と、 前記第1の孔を通じて、パターニングされた前記導電層
    の全体をエッチング除去することにより、前記第1の孔
    を通じ、かつ前記第1の孔よりも大きい開口径を有する
    第2の孔を形成する工程とを備えた、冗長回路を有する
    半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも所定の機能を有する特定回路
    部と、その特定回路部と同一の機能を有する予備の冗長
    回路部とを含み、不良の前記特定回路部を前記冗長回路
    部に置換えるために溶断除去され得る接続部分が形成さ
    れた冗長回路を有する半導体装置の製造方法であって、 半導体基板の主表面上に溶断除去されうる接続導電層を
    パターニングして形成する工程と、 前記接続導電層上に第1の絶縁層を形成する工程と、 前記第1の絶縁層上に前記第1の絶縁層と被エッチング
    特性の異なる材料よりなる導電層を形成する工程と、 前記導電層を覆うように前記導電層と被エッチング特性
    の異なる材料よりなる第2の絶縁層を形成する工程と、 前記導電層の一部表面が露出するまで前記第2の絶縁層
    をエッチングして第1の孔を形成する工程と、 前記第1の孔を通じて前記第1の絶縁層の表面が露出す
    るまで前記導電層をエッチングして前記第1の孔に連通
    し、かつ前記導電層の側面をその側壁から露出する第2
    の孔を形成する工程と、 前記第1および第2の孔の内壁面を覆うように第3の絶
    縁層を形成する工程と、 前記第2の孔の底壁が露出するまで前記第3の絶縁層を
    異方的にエッチングすることにより、前記第2の孔の側
    壁において露出する前記導電層の側面を覆うように側壁
    絶縁層を形成する工程とを備えた、冗長回路を有する半
    導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 少なくとも所定の機能を有する特定回路
    部と、その特定回路部と同一の機能を有する予備の冗長
    回路部とを含み、不良の前記特定回路部を前記冗長回路
    部に置換えるために溶断除去され得る接続部分が形成さ
    れた冗長回路を有する半導体装置の製造方法であって、 半導体基板の主表面上に溶断除去されうる接続導電層を
    パターニングして形成する工程と、 前記接続導電層を覆うように第1の絶縁層を形成する工
    程と、 前記第1の絶縁層と被エッチング特性の異なる材料から
    なるエッチングストッパ層を前記接続導電層の真上に位
    置するように前記第1の絶縁層上に形成する工程と、 前記第1の絶縁層上に前記エッチングストッパ層と被エ
    ッチング特性の異なる材料からなる第2の絶縁層を形成
    することにより、前記エッチングストッパ層の周囲およ
    び上方を前記第1の絶縁層が覆う工程と、 前記エッチングストッパ層の周囲および上方に位置する
    前記第1の絶縁層をエッチングすることにより、前記エ
    ッチングストッパ層の上部表面および側壁面と前記第1
    の絶縁層の一部表面とを露出させ、かつ前記エッチング
    ストッパ層をマスクとして、露出する前記第1の絶縁層
    をエッチングして、前記第1および第2の絶縁層に孔を
    形成する工程と、 前記孔を通じて前記エッチングストッパ層をエッチング
    除去する工程とを備えた、冗長回路を有する半導体装置
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 少なくとも所定の機能を有する特定回
    路部と、その特定回路部と同一の機能を有する予備の冗
    長回路部とを含み、不良の前記特定回路部を前記冗長回
    路部に置換えるために溶断除去され得る接続部分が形成
    された冗長回路を有する半導体装置の製造方法であっ
    て、 半導体基板の主表面上に溶断除去されうる接続導電層を
    パターニングして形成する工程と、 前記接続導電層を覆うように前記半導体基板の主表面上
    に形成された第1の絶縁層と、 前記接続導電層の表面が露出するまで前記第1の絶縁層
    をエッチングすることにより、前記第1の絶縁層に孔を
    形成する工程と、 露出する前記接続導電層の表面を覆うように第2の絶縁
    層を形成する工程とを備えた、冗長回路を有する半導体
    装置の製造方法。
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