JPH04118232A

JPH04118232A - 積層シート

Info

Publication number: JPH04118232A
Application number: JP2232669A
Authority: JP
Inventors: Junichi Hashikawa; 橋川　淳一; Shingo Nakayama; 中山　晋吾
Original assignee: INK TEC KK; Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: INK TEC KK; Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1990-09-03
Filing date: 1990-09-03
Publication date: 1992-04-20
Anticipated expiration: 2014-06-02
Also published as: JP2900080B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】【産業上の利用分野】

本発明は、主として、静電気による障害を受は易い物品
、例えば、ＩＣやＬＳＩ等の電子部品の包装用材に利用
される積層シートに関するものである。

【従来の技術】

ＩＣやＬＳＩ等の電子部品の包装体における包装用材に
は、包装体内の電子部品の静電気障害を防止するために
導電性を有する包装用材、例えば、ポリオレフィン系樹
脂シートからなる基材と、該基材の片面あるいは両面に
積層されているカーボンブラック内填ポリオレフィン系
樹脂フィルムとによる積層シートが利用されている。

【発明が解決しようとする課題】

ところで、静電気障害を受は易い物品の中には、例えば
、磁気ディスク等のように、静電気に対して敏感なだけ
でなく、温気や酸素による酸化の障害を受は易いものも
あり、静電気障害防止性能と共に、水蒸気および酸素に
対するバリヤー性能も要求されるが、前述のカーボンブ
ラックが内填されているポリオレフィン系樹脂フィルム
を利用した積層シートは、水蒸気バリヤー性および酸素
バリヤーが不十分であり、また、積層シートの表面層を
なすカーボンブラック内填樹脂フィルムの耐摩耗性が悪
く、カーボンブラックの脱落の問題もある。これに対して、本発明は、静電気障害に対する防止性能
は勿論のこと、水蒸気および酸素に対するバリヤー性、
さらには、対摩耗性においても優れた性質を有する積層
シートを提供する。

【課題を解決するための手段】

水筒１の発明の積層シートは、裏面に導電性インキ層を
有する２軸延伸ポリエステルフィルムからなる表面層と
、Ａｊ２箔からなる中芯層と、熱融着性を有する静電防
止性ポリエチレン樹脂層からなる裏面層とを有する積層
構成からなる。また、水筒２の発明の積層シートは、水筒１の発明の積
層シートの構成を有する積層シートにおいて、静電防止
性ポリエチレン樹脂層からなる裏面層の形成に、裏面に
白色導電性チタン酸カリウムウィスカーを含有する導電
性塗料による線状パターン印刷層を有するポリエチレン
フィルムが利用される。前記構成からなる本発明の積層シートによる包装体は、
該積層シートにおける表面層側が包装体の外側表面層と
なるようにして利用される。本発明の積層シートにおいて、表面層における２軸延伸
ポリエステルフィルムは、積層シートに対して、耐摩耗
性、耐突きφＩＩ　Ｌ抵抗性、光沢、滑り性等の緒特性
をもたらす。なお、表層層におけるこの２軸延伸ポリエステルフィル
ムは、積層シートの耐摩耗性や耐突き刺し抵抗性等の点
からは、厚い方が好ましいが、裏面に位置している導電
性インキ層によって奏される静電気障害防止性の点から
は薄い方が好ましく、これらの性質が相伴って奏され得
るように、１．５〜５μ程度のフィルムが利用される。２軸延伸ポリエステルフィルムの裏面における導電性イ
ンキ層は、本発明の積層シートによる包装体に対して外
部からの要因による静電気障害防止性能をもたらすもの
であり、例えば、ケッチエンブラック、ファーネスブラ
ック、アセチレンブラック等による導電性フィラー用の
カーボンブラックや、導電性において優れた作用を奏す
る金属微粉末等を含有する塗料の塗膜層として形成され
る。なお、導電性インキ層は、積層シートの中芯層をなす部
分の表面層側に形成されていても良く、また、導電性イ
ンキ層が形成される面には、導電性インキ層との間の密
着性を向上させる目的で、アンダーコート処理やコロナ
放電処理等の接着性改良処理が予め施されていても良い
。導電性インキ層を形成するための塗料中の導電性粉末の
量や、塗料の塗布量等は、得られる積層シートの表面抵
抗値が１０１２Ω／口　以下となるように形成されるこ
とが一応の目安であり、例えば、グラビアコート法、ロ
ールコート法等によって、厚さ、１〜５μ程度の導電性
インキ層として形成される。本発明の積層シートの裏面層をなす熱融着性を有する静
電防止性ポリエチレン樹脂層は、本発明の積層シートに
よる包装体において、包装体内の被包装物と包装材との
間の摩擦による静電気障害を防止する作用を奏し、また
同時に、本発明の積層シートによる包装体の封緘部の形
成がヒートシールによって得られるような熱融看特性を
もたらす。熱融着性を有する静電防止性ポリエチレン樹脂層からな
る裏面樹脂層は、例えば、各種の界面活性剤等の所謂帯電防止剤が内填されている
ポリエチレン樹脂層、帯電防止剤が塗布されているポリエチレン樹脂層、ポリエチレンフィルムと該フィルムの裏面に形成されて
いる導電性塗料層とによるフィルムからなる樹脂層、ポリエチレンフィルムと該フィルムの裏面に形成されて
いる４電性塗料層とからなり、導電性塗料層が、白色導
電性チタン酸カリウムウィスカーを含有する導電性塗料
による線状バタン印刷層で形成されているフィルムから
なる樹脂層、等であって、該裏面樹脂層におけるヒートシル特性は、
ポリエチレン樹脂、例えば、低密度ポリエチレン、リニ
ヤ−ローデンシティ−ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン系アイオ
ノマー等によって奏される。なお、静電防止性ポリエチレン樹脂による裏面樹脂層の
厚さは、本発明の積層シートのヒトシール部に十分なシ
ール強度が形成され、しかも、前記積層シートによるス
ムーズな製袋が行ない得るような厚さ、通常、ｌＯ〜１
００μ程度に形成される。

【作　用】

本発明の積層シートは、該積層シートにおける表面層側
が包装体の外側表面となるようにして、すなわち、裏面
樹脂層が包装体内の被包装物を接する側となるようにし
て利用され、例えば、ＩＣやＬＳＩ等の電子部品の包装
体を得る際の包装用材として使用される。本発明の積層シートにおいては、Ａε箔を具備する中芯
層によって、水蒸気バリヤー性および酸素バリヤーが得
られ、また、裏面に導電性インキ層を有する２軸延伸ポ
リエステルフィルムによる表面層によって、包装用材に
必要とされる耐突き刺し性、光沢、滑り性等の機械的強
度と、この積層シートを利用して得られる包装体に、外
部からの要因による静電気障害を防止する作用が奏され
る。また、本発明の積層シートの裏面層をなす静電防止性ポ
リエチレン樹脂層は、本発明の積層シートによって得ら
れる包装体において、包装体内の被包装物と包装材との
間の摩擦による静電気障害を防止する作用を奏し、また
、積層シートによる包装体の封緘部がヒートシールによ
って得られるような熱溶着特性を有する。本節２の発明の積層シートにおいては、静電防止性ポリ
エチレン樹脂による裏面樹脂層として、白色導電性チタ
ン酸カリウムウィスカーを含有する導電性塗料によるパ
ターン印刷層を有するポリエチレンフィルムが利用され
ているので、該裏面樹脂層における静電防止作用が高温
、高湿度雰囲気中においても低下するようなことがなく
、汎用の静電防止剤が塗布されているポリエチレン樹脂
層や、汎用の静電防止剤が内填されているポリエチレン
樹脂層によっては奏され得ない作用、すなわち、雰囲気
中の温度や湿度に影響を受けることのない恒久的な静電
防止作用が奏される。

【実施例】

以下、本発明の積層シートの具体的な構成を、製造実施
例に基づいて説明する。実施例１第１図において、厚さ３．５μの２軸延伸ポリエステル
フィルム２の裏面に、下記組成［Ａ］からなる導電性塗
料をグラビアコート法によって塗工し、厚さ３μの導電
性インキ層３を形成した。導電性塗料［Ａ］ケッチエンブラックＥＣ・　・３０重量部（ライオンア
クゾ社）シリカ　　　　　　　　・・・０．４重量部ポリウレタ
ン樹脂　　　・・　９．８重量部塩化ビニル・酢酸ビニ
ル共重合体・・・２５重量部エステルガム　　　　　　・　０５重量部添加剤　　　
　　　　　・　１．０重量部メチルエチルケトン　・・
・２３．０重量部トルエン　　　　　　　・・２７．０
重量部イソプロピルアルコール・・１７．０重量部酢酸
エチル　　　　　　・・９．０重量部グリコール系溶剤
　　　・・６８重量部次いで、前述の導電性インキ層３
面に、厚さ１５μのポリエチレン樹脂の溶融、押し出し
樹脂層４を介して、厚さ１２μのＡＪ２箔５を積層し、
さらに、ｉ箔５面に対して、符号６で表示される厚さ２
０μのポリエチレン樹脂層と、符号７で表示される厚さ
３０μの静電防止性ボッエチレン樹脂層（ポリエチレン
樹脂１００重量部・カーボンブラック２０重量部）との
共押し出し樹脂層８を、押し出し積層法によって積層し
、本発明の１実施例品である積層シート１を得た。積層シート１における下記に示す諸物性をまとめて第１
表に示す。１　表面固有抵抗（Ω／口）アトパンテスト製ＴＲ８６０１２半減期（秒）スタチックオネストメーターＴＯＡ製Ｓ−５１０９３表面層脱落試験セロファン粘着テープによる試験４　引張強度（ｋｇ／１５ｍｍ幅）ＪＩＳ　　Ｐ　　１７０７５　引裂強度（ｇ）ＪＩＳ　　Ｐ　　８１１６突き刺し強度（ｋｇ）食品衛生法２０号ヒートシール強度（ｋｇ／１５ｍｍ幅）ＪＩＳ　　Ｐ　
　１７０７透湿度（ｇ／ｍ”・ｄａｙ　）ＪＩＳ　　　Ｚ　　　０２０８４０℃、　９０％ＲＨ酸素透過度（ｃｃ／ｍ２・ｄａｙ−ａｔｍ　）２３℃、
　０％ＲＨ第表実施例２厚さ３．５ｕの２軸延伸ポリエステルフィルムの裏面に
、下記組成［Ｂ］からなる導電性塗料をグラビアコート
法によって塗工し、厚さ３μの導電性インキ層を形成し
た。導電性塗料［Ｂ］ケッチエンブラックＥＣ・・３０重量部（ライオンアク
ゾ社）ポリエステル系樹脂　　・５８２重量部酢酸エチル　　
　　　　・３８８重量部次いで、前述の導電性インキ層
面に、厚さ１２μのｌ箔をドライラミネーション法によ
って積層し、さらに、Ａ℃箔面に対して、厚さ２０μの
ポリエチレン樹脂層と、厚さ３０μの静電防止性ポリエ
チレン樹脂層（ポリエチレン樹脂１００重量部、カーボ
ンブラック２０重量部）との共押し出し樹脂層を、押し
出し積層法によって積層し、本発明の別の実施例品であ
る積層シートを得た。実施例３前記実施例１の積層シートｌの製造工程において、裏面
樹脂層をなす共押し出し樹脂層８の代わりに、ｌ箔５面
に対して、以下に説明する静電防止性ポリエチレンフィ
ルムを、厚さ２０μの押し出しポリエチレン樹脂層を介
して積層することにより、静電防止性ポリエチレン樹脂
層からなる裏面樹脂層を形成する以外の工程は、全て実
施例１の対応する工程と同一の工程を実施し、本発明の
別の実施例品たる積層シートを得た。電防止　ポリエチレンフィルム厚さ５０μのりニヤーローデンシティ−ポリエチレンフ
ィルムの片面に、下記［Ｃ］の組成の塗工剤による平行
線状の連続したパターンからなる塗工層（塗工層部分の
塗布１２２ｇ（固形成分）／ｍ”）を有しており、塗工層部分が
全体の面積の５０％となるようにして形成されているフ
ィルムを利用した。塗工剤［Ｃ］塩素化ポリエチレン・・・・　８重量部環化ゴム　　　
　　・・・・・・　８重量部キシレン樹脂　　　・・・
・　６重量部臼色導電性チタン酸カリウムウィスカー　　・　・・・１２重量部黄色顔料　　　　　・・　・０１重量部混合溶剤　　　
　　　・・・６５９重量部（トルエン・・・・６５重量
部酢酸エチル・３５重量部）なお、前記静電防止性ポリエチレンフィルムは、ｌ箔５
の裏面に対して、静電防止性ポリエチレンフィルムにお
けるパターンの塗工層面が最外層となるようにして、す
なわち、静電防止性ポリエチレンフィルムにおけるパタ
ーンの塗工層面が包装体内の封入物と接するようにして
積層した。

【効　果】

本発明の積層シートは、包装体の包装用材として利用さ
れるもので、外部からの要因による静電気障害を防止し
、また、被包装物との間の摩擦による静電気障害を防止
し、しかも、水蒸気や酸素に対するバリヤー性、耐突き
刺し性。表面保護性等の機械的性能において優れ、かつ、ヒート
シールによる封緘性能をも有している。このため、静電気による障害を受は易い物品、例えば、
ＩＣやＬＳＩ等の電子部品の包装体を得る際の包装用材
として利用され、保存性能において極めて優れた包装体
になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の積層シートの１実施例品を模型的に
示す断面図である。ｌ・・・積層シート、２・・・２軸延伸ポリエステルフィルム、３・・・導電
性インキ層、５・・・Ａβ箔、８・・・熱融着性を有する静電防止性ポリエチレン樹脂
層からなる裏面層、

Claims

【特許請求の範囲】

（１）裏面に導電性インキ層を有する２軸延伸ポリエス
テルフィルムによる表面層と、Ａｌ箔からなる中芯層と
、熱融着性を有する静電防止性ポリエチレン樹脂層から
なる裏面層とを具備することを特徴とする積層シート。
（２）静電防止性ポリエチレン樹脂層からなる裏面層が
、裏面に白色導電性チタン酸カリウムウィスカーを含有
する導電性塗料による線状パターン印刷層を有するポリ
エチレンフィルムからなる特許請求の範囲第１項記載の
積層シート。