JPH04114883U

JPH04114883U - 自動車の搭載部品の仮保持構造

Info

Publication number: JPH04114883U
Application number: JP1854991U
Authority: JP
Inventors: 和男左村
Original assignee: 日産デイーゼル工業株式会社
Priority date: 1991-03-26
Filing date: 1991-03-26
Publication date: 1992-10-09
Anticipated expiration: 2006-03-26
Also published as: JP2588698Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、構造が簡単で、工数がかからず、
フレームの強度を弱めないで搭載部品を仮保持する構造
を提供することを目的とする。【構成】車両の主としてフレームに、重量の重い搭載
部品、例えばエアコンディショナのコンデンサをＬ字形
ブラケットで取付ける場合、ブラケットの上側フランジ
端をフレームの上部フランジに係合するよう折り曲げた
仮保持構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、車両のフレームの上部のフランジ部及びウエブ部に、Ｌ字形のブラケットを介して部品を取付ける取付構造の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

自動車に搭載部品を取付ける場合、図３に例示するように、重量が重い部品（図示の例は、エアコンディショナのコンデンサ）は、取付位置に仮保持することが好ましい。そこで、フレーム１の上面フランジ部２に、Ｌ字形ブラケット１０を取付ける取付孔３及び４の他に、仮止めピン７ａ用の孔７を設け、Ｌ字形ブラケットに固着した仮止め用ピン７ａとにより仮保持して３、４、５、６の各孔をボルトで締付ける技術が知られている。また、本出願人による実公昭６２−４４８４３号公報が開示されているが、これは円筒状容器に関する技術である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述の技術の場合、フレーム側と、Ｌ字形ブラケット側との双方に、仮保持のために孔７、仮止め用ピン７ａが必要である。また、仮保持のための作業に孔を合せてピンを挿入する等の工数を要し、かつ孔が増加するのでフレームか弱められるという問題もある。

【０００４】本考案は、構造が簡単で、工数がかからず、フレームの強度を弱めないで搭載部品を仮保持する構造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、車両のフレームの上部のフランジ部及びウエブ部に、Ｌ字形のブラケットを介して部品を取付ける取付構造において、Ｌ字形ブラケットの上側のフランジ部に下方に折り曲げた折り曲げ部を設け、上記フレームの上部フランジに係合させている。

【０００６】

【作用効果の説明】

上記のように構成された自動車の搭載部品の仮保持構造において、搭載部品（図示の例ではエアコンディショナのコンデンサ）をフレームに取付けるＬ字形ブラケットの上部フランジの先端は、上記フレームの上部フランジに係合するように、下方に折り曲げられている。従って、上記Ｌ字形ブラケットを、フレームの所定位置の上部フランジに引掛ければ、Ｌ字形ブラケットはフレームに保持され、そのままでブラケットの取付作業ができる。すなわち、ブラケットの取付作業は、仮保持用の孔も、仮止めピンも不要で非常に簡略化され、フレームの強度も弱められない。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。なお、これらの図面において、図３の図面に実質的に対応する部分には、同じ符号を付して説明を省略する。

【０００８】図１及び図２において、図示しないエアコンディショナのコンデンサ１５をフレーム１に取付けるＬ字形ブラケット１０には、ホルダ１６が固着されている。また、前記Ｌ字形ブラケットには、フレーム１に取付ける取付孔３ａ〜６ａ（図示の例では４箇所）が明けられている。そして、このブラケット１０の上側フランジ１１の一端は、矢印Ｘで示すように、フレーム１の上部フランジ２に係合するように、略直角に折り曲げられている。

【０００９】従って、Ｌ字形ブラケット１０をその上側フランジ１１の取付孔、例えば３ａがフレーム１の取付孔３と合うようにフレーム１の上面フランジ２にのせれば、図２に示すように係合して仮保持される。

【００１０】また、図示の例以外に、例えばステアリングギヤボックスの取付ブラケット、フェンダの取付ブラケット、チルトヒンジブラケット等は、上記と同様に構成することができる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、上述したように構成されているので、フレームの上面フランジ部に仮保持のために孔を明ける必要がない。また、Ｌ字形ブラケットにも仮保持用のピンを溶接することも不用になり構造が簡単になると共に工数も削減される。さらに、フレームに余分な孔を明けないので、強度上も好ましい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す全体構成図。

【図２】図１の仮保持の状態を示すＡ矢視断面図。

【図３】従来の技術を示す全体構成図。

【符号の説明】

１・・・フレーム２・・・上面フランジ部３・・・取付孔３ａ・・・取付孔７・・・仮止めピン用の孔７ａ・・・仮止めピン１０・・・Ｌ字形ブラケット１１・・・上側フランジ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】車両のフレームの上部のフランジ部及び
ウエブ部に、Ｌ字形のブラケットを介して部品を取付け
る取付構造において、Ｌ字形ブラケットの上側のフラン
ジ部に下方に折り曲げた折り曲げ部を設け、上記フレー
ムの上部フランジに係合させたことを特徴とする自動車
の搭載部品の仮保持構造。