JPH0410937B2

JPH0410937B2 -

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Publication number: JPH0410937B2
Application number: JP61211344A
Authority: JP
Priority date: 1986-09-08
Filing date: 1986-09-08
Publication date: 1992-02-26
Also published as: JPS6367351A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は一定の間隔をおいて相対する壁躯体と
壁躯体、天井躯体と壁躯体等の建物躯体の間〓に
沿い所定の間隔で複数の支持部材を取付け、該支
持部材に上記壁躯体間隙を覆うカバー材の間隙側
を係止させて覆設するエキスパンシヨンジヨイン
トに関する。

（従来技術とその問題点）従来この種のエキスパンシヨンジヨイントにつ
いては、特開昭61−40943号公報に示されるよう
なものが知られている。これは、構造が簡単であ
るため、短い期間に施工でき、コストが低いとい
う効果がある半面、壁躯体に固定された支持部材
が弾性材から構成されているので、カバー材を支
持部材の支持部に押し付けたときに支持部材が弾
性変形してしまい、カバー材を支持部材に係着さ
せる作業は非常に煩わしかつた。また、支持部材
が弾性材から構成されていると、カバー材を壁躯
体面に押圧保持する力があまり強くなく、このた
め時の経過につれてカバー材が壁躯体から離れて
気密性が損なわれるおそれがあつた。

（発明の技術的課題）本発明は上記欠点を解消し、カバー材を支持部
材に対し簡単且つ確実に係着させることができ、
しかもカバー材が壁躯体から離れることがないエ
キスパンシヨンジヨイントを提供することをその
技術的課題とする。

（課題を解決するための手段）上記課題を解決するため、本発明に係るエキス
パンシヨンジヨイントは、一定の間〓をおいて相
対する建物躯体間の間〓に沿つて所定の間隔をお
いて複数の支持部材を取付け、該支持部材に設け
た支持部に上記建物躯体間〓を覆うカバー材の裏
側に設けた固定部を係止させることによつて上記
カバー材を覆設するエキスパンシヨンジヨイント
において、上記支持部材は上記カバー材の裏面に
添設されるとともに、上記支持部材の端部は上記
各建物躯体に設けられた取付部材上に支持され、
且つ上記支持部材の少なくとも一端には上記建物
躯体間〓の幅方向と平行な摺動溝が形成され、該
摺動溝に摺動可能に取り付けた止め金具を摺動溝
に対応する側の取付部材に固定したことを特徴と
する。

（発明の作用、効果）前記構成によれば、カバー材は支持部材に対し
て係止されるので、カバー材の取付けが簡単であ
るとともに、上記支持部材は上記カバー材の裏面
に添設されるとともに、カバー材を支持する支持
部材の両端は、相対する各建物躯体に設けられた
取付部材上に支持されているので、カバー材は強
固に支持される。また、支持部材は少なくともそ
の一端の摺動溝に摺動可能に取り付けた止め金具
を介して取付部材に固定されているので、震動、
不同沈下等によつて相対する建物躯体が相対的に
変位しても、支持部材は取付部材に対して摺動す
るので、上記変位を吸収することができる。した
がつて、変位によつて支持部材に無理な力が作用
して変形したり、カバー材が外れる等の不都合が
生じることがない。

（実施例）以下、図面によつて本発明の実施例について説
明する。

第１図及び第２図において符号Ａはエキスパン
シヨンジヨイントを示す。このエキスパンシヨン
ジヨイントは、一定の間隔をおいて相対する建物
躯体の、例えば壁躯体１と壁躯体２との間隙に沿
つて所定の間隔をおいて複数の支持部材３を取付
け、該支持部材３に上記建物躯体１，２間隙Ｓを
覆うカバー材４の裏側を係止させることによつて
間隙Ｓに上記カバー材４を覆設したものである。

建物躯体の間隙Ｓに沿う端部には取付部材５が
止着固定され、該取付部材５には止水板嵌着溝６
と止め金具係止溝７とが形成されている。

支持部材３は弾性率の小さなアルミニウム又は
その他の金属製の短尺板状部材で、中央部に凹状
支持部１０が屈曲形成されている。この凹状支持
部１０には弾性を有する金属製係止部材８が止着
（又は溶接）固定されている。この係止部材８は
第２図に示すように、上記凹状支持部１０のＶ字
形の係止溝１１を形成するように固定されてい
る。なお、係止部材８は必ずしも凹状支持部１０
に固定されている必要はないのであり、第４図ａ
のように、凹状支持部１０を係止溝として形成
し、これに係止されて保持されるものであつても
よい。また、上記支持部材３の凹状支持部１０を
はさむ両側部には躯体間〓Ｓの幅方向と平行な摺
動溝１２が形成され、該摺動溝１２には止め金具
１３が摺動可能に係合されている。

止め金具１３は、第２図に示すよう、抜け止め
片１３ａと中央片１３ｃとをＴ字形に形成すると
ともに、中央片１３ｃの先端を左右に開いて係止
片１３ｂ，１３ｂを形成したものであり、中央片
１３ｃは支持部材３の摺動溝１２内に摺動可能に
嵌め込まれ、抜け止め片１３ａによつて係止され
ている。

上記支持部材３は上記止め金具１３の位置を調
整してその係止片１３ｂ，１３ｂを上記取付部材
５の係止溝７の内側に形成された凹凸状部に係止
させることによつて取付部材５，５上に支持され
ている。

次に、カバー材４はアルミニウム又はその他の
金属製の長尺部材で、上記躯体間隙Ｓを覆うに十
分な幅を有し、両側端にはウエザーストリツプ１
４が取付けられている。また、その裏側（躯体間
隙Ｓ側）には固定縁（固定部）１５が突出形成さ
れている。該固定縁１５の先端には凹凸状の係止
面１５ａが形成されている。なお、固定縁はカバ
ー材本体と一体に形成されている必要はなく、カ
バー材本体に別体の固定縁を固定することによつ
て形成するものであつてもよい。

上記カバー材４は、躯体間隙Ｓ上に覆うととも
に、その固定縁１５を支持部材３の支持部１０に
押し付け、固定縁１５を係止部材８の係止溝１１
に係止させることによつて取付けられている。

上記エキスパンシヨンジヨイント構成によれ
ば、カバー材４は支持部材３に対して係止される
ので、カバー材４の取付けが簡単であるととも
に、上記支持部材３は上記カバー材４の裏面に添
設されるとともに、カバー材４を支持する支持部
材３の両端は、相対する各建物躯体１，２に設け
られた取付部材５，５上に支持されているので、
カバー材４は強固に支持される。また、止め金具
１３は支持部材３の摺動溝１２を摺動自在に係合
されているので、地震による震動、不同沈下等に
よつて建物躯体が異別方向に変位しても、支持部
材３は取付部材５上に確実に保持される。また、
壁躯体１側に取付けられた支持部材３は弾性率が
小さいので、その凹状支持部１０にカバー材４の
固定縁１５を係止部材８を介して固定する場合、
上記支持部１０はカバー材４を押し付けても弾性
変形しにくいとともに、係止部材８の寸法が小さ
くても固定縁１５の係止が可能なので、カバー材
４は簡単且つ確実に係着作業を行なうことができ
る。さらに、支持部１０と固定部１５とは弾性を
有する係止部材８を介して係着されるので、ネ
ジ、ボルトを使うことなく短期間で施工できる。

なお、支持部材３の支持部にカバー材４の固定
部１５を固定するにあたつては、第３図に示すよ
うに、取付部材５に支持縁（支持部）１０ａを形
成する一方、支持部材３の両側の固定部４ａに設
けた摺動溝１２に第４図ｂに示すような係止溝１
１を備えた係止部材８ａの取付片１６を摺動自在
に係合させ、上記支持縁１０ａを係止部材８ａの
係止溝１１に係着させる構成であつてもよい。

次に、エキスパンシヨンジヨイントの他の実施
例について説明する。

第５図は、建物躯体が壁躯体１と壁躯体２、壁
躯体と天井躯体等のようにほぼ直角をなして相対
している場合のエキスパンシヨンジヨイントの例
で、このエキスパンシヨンジヨイントＢは、上記
建物躯体の間隙Ｓに沿つて所定の間隔をおいて複
数の支持部材３ａを取付け、該支持部材３ａに上
記建物躯体間隙Ｓを覆うカバー材４ａの間隙Ｓ側
を係止させて上記カバー材４ａを覆設したもので
ある。

支持部材３ａは弾性率の小さなアルミニウム又
はその他の金属製の短尺の屈曲板状部材で、一方
の建物躯体２に固定され、固定側の端部には係合
部１７、中央部に凹状支持部１０ｂが屈曲形成さ
れ、他方の端部１８は非固定側の建物躯体１上に
延出形成され、その摺動溝１２に嵌め込まれた止
め金具１３を該建物躯体１に設けられた取付部材
５に係止させることによつて取付けられている。
なお、取付部材５と止め金具１３は前述のものと
同じ構成であり、同様に、凹状支持部１０ｂには
弾性を有する金属製係止部材８が固定されてい
る。

カバー材４ａはアルミニウム又はその他の金属
製の長尺部材で、途中で屈曲しており、一方には
係合縁１７ａが形成され、両側端にはウエザース
トリツプ１４が取付けられている。また、その裏
側には固定縁１５が突出形成されている。

上記カバー材４ａは、躯体間隙Ｓ上に覆うとと
もに、その固定縁１５支持部材３ａの支持部に押
し付け、固定縁１５を係止部材８の係止溝１１に
係止させることによつて取付けられている。

上記エキスパンシヨンジヨイントＢの構成の場
合も、止め金具１３は支持部材３の摺動溝１２を
摺動自在に係合されているので、地震による震
動、不同沈下等によつて建物躯体が異別方向に変
位しても、支持部材３は取付部材５上に確実に保
持される。また、建物躯体２側に固定された支持
部材３ａは弾性率が小さいので、支持部１０ｂに
カバー材４ａの固定縁１５を係止部材８を介して
固定する場合、上記支持部１０ｂはカバー材４ａ
を押し付けても弾性変形しにくいため、カバー材
４ａは簡単且つ確実に係着作業を行なうことがで
きる。また、支持部１０ｂと固定縁１５とは弾性
を有する係止部材８を介して係着されるので、ネ
ジ、ボルトを使うことなく短期間で施工できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るエキスパンシヨンジヨイ
ントの断面図、第２図は上記エキスパンシヨンジ
ヨイントの支持部材と止め金具を示す斜視図、第
３図は支持部材とカバー材の他の固定態様の説明
図、第４図ａ，ｂは係止部材の例の説明図、第５
図は他のエキスパンシヨンジヨイントの例の断面
図である。符号Ａ，Ｂ……エキスパンシヨンジヨイント、
１，２……建物躯体、３，３ａ……支持部材、８
ａ……係止部材、１０，１０ａ，１０ｂ……支持
部、１５……固定部（固定縁）。

Claims

【特許請求の範囲】１一定の間〓をおいて相対する建物躯体間の間
〓に沿つて所定の間隔をおいて複数の支持部材を
取付け、該支持部材に設けた支持部に上記建物躯
体間〓を覆うカバー材の裏側に設けた固定部を係
止させることによつて上記カバー材を覆設するエ
キスパンシヨンジヨイントにおいて、上記支持部
材は上記カバー材の裏面に添設されるとともに、
上記支持部材の端部は上記各建物躯体に設けられ
た取付部材上に支持され、且つ上記支持部材の少
なくとも一端には上記建物躯体間〓の幅方向と平
行な摺動溝が形成され、該摺動溝に摺動可能に取
り付けた止め金具を摺動溝に対応する側の取付部
材に固定したことを特徴とするエキスパンシヨン
ジヨイント。２前記建物躯体間〓を覆うカバー材は、その裏
側に設けた固定部を弾性を有する金属製係止部材
を介して前記支持部材に設けた支持部に係止させ
るものであることを特徴とする前記特許請求の範
囲第１項記載のエキスパンシヨンジヨイント。